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信号処理とフーリエ変換第 8

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(1)

信号処理とフーリエ変換 第 8 回

〜離散 Fourier 変換 (1) 〜

かつらだ

桂田 祐史

ま さ し

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2021/

2021 年 11 月 17 日

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier2021/信号処理とフーリエ変換 第8回 〜離散Fourier変換(1)〜 1 / 18

(2)

目次

1 本日の内容・連絡事項

2 離散 Fourier 変換 離散 Fourier 係数

Fourier 係数のサンプリング定理

(3)

本日の内容・連絡事項

これから 3 回、離散 Fourier 変換を説明する。講義ノート [1] の §3 の内容である。

1

離散 Fourier 係数を説明する。周期関数をサンプリングしたデータか

ら Fourier 係数を近似的に求めたものが、離散 Fourier

係数であり、そ

れを求める操作 (写像) が離散 Fourier

変換とみなせる。離散フーリエ

係数の基本的な性質と、Fourier 係数に関するサンプリング定理を紹介 する。

2

離散 Fourier 変換は C

n

上の線形変換である。その反転公式を述べて

証明する。鍵となるのは選点直交性と呼ばれる性質である。

3

音声信号をサンプリングして得たデータ (離散信号) を離散 Fourier 変 換する実験を行う。音声データから離散 Fourier 係数を得ること、ま たその逆変換の両方に FFT が適用できる。

レポート課題 1 については、とりあえず解説文書を公開する (2021/11/17 15:20) 。

かつらだ 桂 田

まさし

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(4)

3 離散 Fourier 変換

これから説明する離散 Fourier 変換は、 Fourier 級数の話の離散化とし て現れる。実際にデータ処理する場合はサンプリングした離散データを 扱わざるを得ず、離散 Fourier 変換の応用上の重要性はとても高い。

一方、離散 Fourier 変換は、周期数列についての Fourier 変換であり、

Fourier 級数の近似理論にとどまらない意味を持っている。

§2 ( 普通の Fourier 変換 ) もそうであったが、複素指数関数のみで説明

する ( あまり時間に余裕がなく、式を短く書きたいので、三角関数バー ジョンの説明はサボる ) 。

かつらだ 桂 田

まさし

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(5)

3.1 離散 Fourier 係数 サンプリング

f : R → C

は周期

T

とする。

f

がある程度滑らかならば1、次が成り立つ。

f (x) =

n=−∞

c

n

e

in2πTx

(x ∈ R ), (1)

c

n

:= 1 T

T

0

f (x )e

in2πTx

dx (n ∈ Z ).

(2)

次式で

{ x

j

} , { f

j

}

を定める。

x

0

, x

1

, · · · , x

N

[0, T ]

N

等分点となる。

(3) h := T

N , x

j

= jh, f

j

:= f (x

j

) (j ∈ Z ).

f

が周期

T

であることから

(x

j+N

= (j + N)h = jh + T = x

j

+ T

なので

)

(4) f

j+N

= f

j

(j ∈ Z).

すなわち

{ f

j

}

j∈Zは周期

N

の周期数列である。

信号処理では、

f

(

連続

)

信号、

x

jを標本点、

h

をサンプリング周期

(

標本化周期

, sampling period)

1/h

をサンプリング周波数

(

標本化周波数

, sample rate, sampling rate)

と呼ぶ。また、信号を測定して

{ f

j

}

を得ることをサンプリング

(

標本化

)

と呼ぶ。

1注:これまでは原点について対称な区間での積分

c

n

=

T1

T/2

−T/2

f (x)e

in2πTx

dx

で表していた。

かつらだ 桂 田

まさし

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(6)

3.1 離散 Fourier 係数 周期積分は台形公式で計算すべし

Fourier 係数 c

n

を知りたいとき、 { f

j

}

Nj=01

を用いて近似値を計算することを考 える。

c

n

をどのように近似計算するのが良いか。結論を天下りに述べると

周期関数の

1

周期区間における積分の計算には台形則がベスト

(正しい意味でベスト。しばしば驚異的な高精度が達成される。) ( これは数値解析の常識であるが、説明は省略する。 )

かつらだ 桂 田

まさし

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(7)

3.1 離散 Fourier 係数 数値積分の台形公式

F : [a, b] → C の定積分

I =

b a

F (x ) dx に対して

(5) I

N

:=

N j=1

( F(x

j1

) + F (x

j

)

2 h

)

= h

 F

0

2 +

N

1 j=1

F

j

+ F

N

2

をその近似値として採用するのが (複合)

台形公式である。ただし

(6) h := b − a

N , x

j

:= a + jh, F

j

:= F (x

j

) (j = 0, 1, · · · , N).

F が周期 b − a の周期関数であれば、F(a) = F (b) であるから F

0

= F

N

. ゆえ に次式が成り立つ:

(7) I

N

= h

N

1 j=0

F

j

= h

N j=1

F

j

.

かつらだ 桂 田

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(8)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の導入

F (x) := T 1 f (x)e − in

2πT

x の積分に台形則を適用して、 c n を近似計算した ものを C n ( 大文字表記 ) とする :

(8) C n := 1

T · h

N ∑ − 1 j =0

f j e − in

2πT

x

j

.

(9) ω := e i

2πT

h = e

2πiN

( ∵ h T = 1

T · T N = 1

N ) とおくと (ω は 1 の原始 N 乗根である — すぐ後で後述 )

e − in

2πT

x

j

= e − in

2πT

· jh = e − inj

2πN

= ω − nj . ゆえに

(10) C n = 1

N

N ∑ − 1 j =0

f j ω − nj .

この C n を f の離散 Fourier 係数と呼ぶ。

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(9)

3.1 離散 Fourier 係数 準備 : ω の性質 … 1 の原始 N 乗根

補題 8.1 (ω の性質 … 1 の原始 N 乗根 , 冪乗の和 )

N ∈ N

に対して

ω := e

2πi/Nとおくとき、次の

(1), (2)

が成り立つ。

(1)

1 ≤ m ≤ N − 1

ならば

ω

m

̸= 1, ω

N

= 1 (ω

1

の原始

N

乗根

).

(

ゆえに

m ≡ 0 (mod N)

ならば

ω

m

= 1,

そうでないならば

ω

m

̸ = 1.)

(2) 任意の

m ∈ Z

に対して

N

1 j=0

ω

mj

=

{ N (m ≡ 0 (mod N)) 0 (

それ以外

).

証明.

(1)

(

常識的だけれど一応

) θ :=

2πN とおくと、

ω = e

, ω

m

= e

imθ

. 1 ≤ m ≤ N − 1

らば

0 < mθ < 2π

であるから、

ω

m

= e

imθ

̸= 1. ω

N

= e

iNθ

= e

2πi

= 1.

(2)

m ≡ 0 (mod N)

であれば、

ω

m

= 1

であるから

N−1

j=0

ω

mj

=

N−1

j=0

1 = N. (

続く

)

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(10)

3.1 離散 Fourier 係数 準備 : 1 の原始 N 乗根 ω の性質

証明 ( 続き ).

m ≡ 0 (mod N)

でなければ、

ω

m

̸= 1.

初項

1,

公比

ω

mの等比級数の和であるから

N−1

j=0

ω

mj

= 1 · 1 − ( ω

mN

)

1 − ω

m

= 1 − ( ω

N

)

m

1 − ω

m

= 1 − 1 1 − ω

m

= 0.

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(11)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

定理 8.2 (離散 Fourier 係数の性質)

周期

T

の周期関数

f : R → C

N ∈ N

に対して

h := T

N , ω := e

2πi/N

, x

j

:= jh, f

j

:= f (x

j

) (j ∈ Z), C

n

:= 1

N

N−1

j=0

f

j

ω

nj

(n ∈ Z )

により

{ C

n

}

n∈Zを定めるとき、次の

(1), (2)

が成り立つ。

(1)

{C

n

}

nは周期

N

の周期数列である

: C

n+N

= C

n

(n ∈ Z).

(2)

f

の複素

Fourier

係数

c

n

n=−∞

|c

n

| < ∞

を満たすならば、任意の

n ∈ Z

に対して

(11) C

n

= ∑

m≡n

c

m

(

=

p=−∞

c

n+pN

) .

m≡n

は、

m ≡ n (mod N)

を満たすすべての

m

についての和を意味する。

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(12)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

n=−∞

|c

n

| < ∞

という条件は、例えば

f

が連続で区分的に

C

1級であれば満たされる。

証明.

(1)

ω

(n+N)j

= ω

nj

ω

Nj

= ω

nj であるから

C

n+N

= C

n

.

(2)

f (x) =

n=−∞

c

n

e

in2πTx であるから

(12) f

j

= f (x

j

) =

n=−∞

c

n

e

in2πTxj

=

n=−∞

c

n

e

in2πTjTN

=

n=−∞

c

n

ω

nj

.

ゆえに

(

絶対収束することに注意して

)

C

n

= 1 N

N

1 j=1

f

j

ω

nj

= 1 N

N

1 j=0

( ω

nj

m=−∞

c

m

ω

mj

)

= 1 N

m=−∞

c

m N−1

j=0

ω

(mn)j

= 1 N

m≡n

c

m

N = ∑

m≡n

c

m

.

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(13)

3.1 離散 Fourier 係数 離散 Fourier 係数の性質

定理

8.2

(1) ({C

n

}

は周期

N

の周期数列

)

から、

{C

n

}

n∈Zを求めよ、と要求された とき、連続した

N

項、例えば

 

  C

0

C

1

. . . C

N−1

 

 

を計算すれば十分である。

入力

” { f

j

}

j∈Z についても同様で、例えば

 

  f

0

f

1

. . . f

N−1

 

 

があれば十分である。

問題の舞台は

C

N ということになる。

かつらだ 桂 田

まさし

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(14)

3.2 Fourier 係数のサンプリング定理

C

n

c

n を近似するように定めたが、本当にそうか?答えは

“In a sense, Yes. But, ...”

定理 8.3 ( Fourier

係数

(

周期関数に対する

Fourier

変換

)

に関するサンプリング定理

)

周期

T

の関数

u : R → C

が、有限

Fourier

級数

u(t) =

M n=−M

c

n

e

in2πTt

(t ∈ R )

で表せるとき、すなわち

u

Fourier

係数

{c

n

}

について

| n | > M ⇒ c

n

= 0

が成り立つとき、

N > 2M

を満たす

N

に対して、

{C

n

}

Nn=01は、

C

n

= c

n

(0 ≤ n ≤ M), C

N−n

= c

−n

(1 ≤ n ≤ M), (

)

C

n

= 0 (M < n < N − M)

を満たす。

(

特に、全ての

(0

でない

) Fourier

係数

{ c

n

}

Mn=−M は、離散

Fourier

係数

{ C

n

}

Nn=01から求まる。ゆえに

u(t)

も完全に再現できる。

)

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(15)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 vs. 通常のサンプリング定理 (現段階では、このスライドに書いてあることは分かりにくいかも)

通常、サンプリング定理と呼ばれるのは、(普通の Fourier 変換に関する) 別の 定理 (第 11 回授業で説明する予定) であるが、上の定理 8.3 もそれに近い内容 を持っている。(個人的な意見になるが、定理 8.3 の方が現実の (音などの) 現象 の説明に便利である。この辺は “通常のサンプリング定理” を紹介したときに再 び取り上げよう。)

仮定の自然さについて: Riemann-Lebesgue の定理から、

n→±∞

lim c

n

= 0

であるから、 | n |

が大きいとき

| c

n

|

が小さいと期待するのは、それなりにもっと もである。

しかし、上の定理のように、 | n |

が大きいとき

c

n

= 0 (

ぴったり

0) としてしま うと、 f は実解析的となり、非常になめらかな関数ということになる。これは極

端かもしれない。不連続関数にも使えるのが

Fourier 級数の良いところだったの では?

(

信号処理分野の人は、小さいことと

0

であることの差をおおらかに考えているのかもし れないが、無限がからむので、そんなに簡単ではない…一数学者の意見

)

かつらだ 桂 田

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(16)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 証明の前に

定理

8.3

の証明を書く前に、具体的な

M, N

に対して主張を確認すると、カラクリが 見えてくる

(

と思う

)

M = 1 (

つまり

| n | > 1 ⇒ c

n

= 0), N = 10

の場合、

C

0

= ∑

m≡0

c

m

= c

0

+ c

10

+ c

10

+ c

20

+ c

20

+ c

30

+ · · · = c

0

+ 0 + 0 + · · · = c

0

,

C

1

= ∑

m≡1

c

m

= c

1

+ c

9

+ c

11

+ c

19

+ c

21

+ · · · = c

1

+ 0 + 0 + · · · = c

1

,

C

9

= ∑

m≡9

c

m

= c

9

+ c

1

+ c

19

+ c

11

+ c

29

+ c

21

+ · · · = 0 + c

1

+ 0 + 0 + · · · = c

1

,

C

2

= ∑

m≡2

c

m

= c

2

+ c

8

+ c

12

+ c

18

+ · · · = 0 + 0 + · · · = 0,

C

8

= ∑

m≡8

c

m

= c

8

+ c

2

+ c

18

+ c

12

+ · · · = 0 + 0 + · · · = 0,

同様にして

2 ≤ n ≤ 8

に対して、

C

n

= 0

が得られる。

0

でない

c

n は、

c

0

= C

0

, c

1

= C

1

, c

1

= C

9と求まる。

かつらだ 桂 田

まさし

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(17)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 証明の前に

一方、M

= 5 (つまり | n | > 5 ⇒ c

n

= 0), N = 10

の場合は

C0=∑ m≡0

cm=c0+c10+c10+c20+c20+c30+· · ·=c0+ 0 + 0 +· · ·=c0,

C1=∑ m≡1

cm=c1+c9+c11+c19+c21+· · ·=c1+ 0 + 0 +· · ·=c1,

C9=∑ m≡9

cm=c9+c1+c19+c11+c29+c21+· · ·= 0 +c1+ 0 + 0 +· · ·=c1,

C2=∑ m≡2

cm=c2+c8+c12+c18+· · ·= 0 + 0 +· · ·=c2,

C8=∑ m≡8

cm=c8+c2+c18+c12+· · ·= 0 + 0 +· · ·=c2,

.. .

.. . C4=∑

m≡4

cm=c4+c6+c14+c16+· · ·=c4+ 0 + 0 +· · ·=c4,

C6=∑ m≡6

cm=c6+c4+c16+c14+· · ·= 0 +c4+ 0 +· · ·=c4,

ここまでは調子が良い。ところが

C5= ∑ m≡5

cm=c5+c5+c15+c15+· · ·=c5+c5+ 0 + 0 +· · ·=c5+c5 (混じる).

C

5

= c

5も

C

5

= c

5も成り立たない。c5と

c

5は簡単に求まりそうにない。

少し考えると、M

= 5

であっても、N

> 10

であれば、うまく行く

((★)

が成り立つ)ことが分かる。

落ち着いて一般化すると、N

> 2M

であれば

(★)

が成り立つ。

かつらだ 桂 田

まさし

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(18)

3.2 Fourier係数のサンプリング定理 一応証明

定理 8.3 の証明 .

定理

8.3 (2)

C

n

= ∑

m≡n

c

m

= c

n

+

p=1

(c

n+pN

+ c

n−pN

) .

を用いる。

0 ≤ n ≤ M

であれば、

n + pN ≥ N > 2M > M

であるから、

c

n+pN

= 0.

n − pN ≤ M − N < − M

であるから、

c

n−pN

= 0.

ゆえに

C

n

= c

n

.

残りも同様にして証明できる。

次のことはぜひ頭に入れて欲しい。

0 ≤ n ≪ N

であるとき、

c

n の近似は

C

n

c

n の近似は

C

N−n

(C

N−n

c

N−nではなく、

c

nの近似である

)

かつらだ 桂 田

まさし

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(19)

参考文献

[1] 桂田祐史: 「信号処理とフーリエ変換」講義ノート , http://nalab.

mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier/fourier-lecture-notes.pdf, 以前は「画像処理とフーリエ変換」というタイトルだったのを直し た。 (2014 〜 ).

かつらだ 桂 田

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