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名目GDPと実質GDP - Keio

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Academic year: 2025

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マクロ経済学I 神谷傳造 平成21年10月29日 1

名目 GDP と実質 GDP ,物価指数

名目GDP の年々の変動の一部は,貨幣の購買力の変動にともなう価格変動が原因で ある.この影響を取り除くため,価格を基準年価格に固定して測ったGDP を,実質 GDPという.

I. 名目GDP と実質GDP

A. 最終生産物評価の原則とその問題 1.市場価格

2.貨幣価値の変化 B. 実質GDP

1.不変価格表示のGDP 2. GDPデフレータ

数値例による説明 価格と数量

年 コメの価格 コメの生産量 牛肉の価格 牛肉の生産量

2000 2,000 10 5,000 5

2001 2,010 12 5,080 6

2002 2,020 15 5,100 7

名目GDPの計算

2000 2,000×10 + 5,000×5 = 45,000 2001 2,010×12 + 5,080×6 = 54,600 2002 2,020×15 + 5,100×7 = 66,000

実質GDPの計算(2001年価格)

2000 2,000×10 + 5,000×5 = 45,000 2001 2,000×12 + 5,000×6 = 54,000 2002 2,000×15 + 5,000×7 = 65,000

GDPデフレータの計算(2001年価格)

2000 (45,000/45,000)×100 = 100.00 2001 (54,600/54,000)×100 = 101.11 2002 (66,000/65,000)×100 = 101.54

(2)

マクロ経済学I 神谷傳造 平成21年10月29日 2 II. 消費者物価指数

A. 消費者物価指数の作り方 1.簡単な数値例

a.平均的な家計が消費する消費財とその数量の決定 コメ 5キログラム 牛肉 2000グラム b.価格の観察

年 コメの価格 牛肉の価格

2000 500 10

2001 600 12

2002 700 15

c.平均的な消費に掛かる支出

年 支出額

2000 (500×5) + (10×2000) = 22,500 2001 (600×5) + (12×2000) = 27,000 2002 (700×5) + (15×2000) = 33,500 d.指数の計算

年 消費者物価指数 2000 (22,500/22,500)×100 = 100.0 2001 (27,000/22,500)×100 = 120.0 2002 (33,500/22,500)×100 = 148.9 e.物価上昇率の計算

年 物価上昇率

2001 (120.0100.0)/100.0×100 = 20.0 2002 (148.9120.0)/120.0×100 = 24.1 2.指数の表し方

a.基準を1とする表し方 b.基準を100とする表し方

B. GDPデフレータとの違い

1. GDPデフレータ

a.パーシェ型Paasche: 比較時の数量で重みをつける(加重する)

b.通常,四半期ごとの発表 2.消費者物価指数

a.ラスパイレス型Laspeyres: 基準時の数量で重みをつける(加重する)

b.通常,月ごとの発表

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マクロ経済学I 神谷傳造 平成21年10月29日 3

参考文献

教科書.第1章.

足立英之他訳(2000)『マンキュー 経済学2. マクロ編』東京:東洋経済新報社.第5章,第6章.

付  録

A. ラスパイレス物価指数とパーシェ物価指数

財1 財2 価格 数量 価格 数量 基準年 p01 q01 p02 q02 比較年 p11 q11 p12 q12 ラスパイレス指数

PL= p11q01+p12q20 p01q01+p02q20 パーシェ指数

PP =p11q11+p12q12 p01q11+p02q12

B. 連鎖方式: 日本では2004年に採用,2005年版国民経済計算年報から公表 1.連鎖指数の計算

a.前年基準の指数

I10, I21, I32, . . . , It,t−1 b.参照年を基準としたt年の連鎖指数

It0=I10×I21×I32×. . . .×It,t−1 2.連鎖方式の採用——国際連合の推奨による

a.採用の理由

(1)固定基準年方式では,基準年から離れるに従って価格低下の著しい品目(例え ば、コンピュータ等)の影響が過大に評価される傾向がある.(GDPデフレータ が過小に評価される.)

(2)いい換えれば,実質GDPの成長が過大に評価される.

b.連鎖方式への移行

アメリカ合衆国 1996年 カナダ 2001年 イギリス(連合王国) 2003年

(4)

マクロ経済学I 神谷傳造 平成21年10月29日 4

日本,1997–2006

名目GDP(兆円)

暦年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 名目 504.9 497.6 503.0 497.7 491.3 490.3 498.3 501.7 507.4 515.8

固定基準年方式(基準年: 2000年)

暦年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

実質 491.1 489.8 503.1 504.1 505.4 513.9 529.8 542.2 552.2 571.6 デフレータ 102.8 101.6 100.0 98.7 97.2 95.4 94.1 92.5 91.9 90.2

連鎖方式(参照年: 2000年)

暦年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 実質 489.8 489.1 503.1 504.0 505.4 512.5 526.6 536.8 547.7 560.8 デフレータ 103.1 101.7 100.0 98.7 97.2 95.7 94.6 93.5 92.6 92.0

Referensi

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