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哲学に出会って 怖かった世の中が 変わりました

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Academic year: 2023

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 ここでは、東進の実力講師陣の素顔に迫るエピソードを紹介。10 代の頃はどんなふうに過ごして いた? 何で教える仕事を選んだの? どんな授業をしているの? 知られざる講師の一面に迫ります!

「論理学」をもっと 知りたい人のために

「アカデミックライティング」を しっかり知りたい人のために 物事を「クリティカル」に見る

ことに興味がある人のために

仲島ひとみ『大人のための学習マ ンガ それゆけ! 論理さん』野矢 茂樹監修、筑摩書房、2018 年。

河野哲也『レポート・論文の書き 方入門 第 4 版』慶應義塾大学 出版会、2018 年。

ゼックミスタ、ジョンソン『クリティカ ルシンキング 入門篇』宮元博章ほ か訳、北大路書房、1996 年。

予備校界初 !! 全教科に通ずる一生モノの論理力を身につける!

Q 現代文の講座なんですか?

死ぬのに

 

生まれてくるのは何故か

  2019年から東進で現代文や小論文を教えていますが、メインの肩書は哲学研究者です。大学での研究を継続しながら、哲学を軸にして小中高・大学や企業・自治体で対話活動を行う講師や、執筆などをしています。

  哲学研究と並行して、大学の頃から継続していた小さな国語塾の講師も続けていたところ、これからの時代に必須となる「論理的思考」を教えられる講師を探している、とのことで東進から声がかかりました。哲学という切り口が新しかったのかもしれません。

  振り返ってみると、幼い頃から漠然と「世の中が怖い」という気持ちがありました。「死ぬのに生まれるのは何故か」「他者とともにあるとはどういう意味か」など、いろいろ なことがわからずに気持ちが落ち着きません。私以外にほかの人間が存在して、平気で私が傷つくことを言ってきたりするのも不思議で仕方がありませんでした。  こういった問いに一つの正しい答えがあると思い込み、

んでした。 局、答えは見つかりませ 私の考えとは別モノ。結 らしきものはあっても、 でも文学には作家の解答 さんの本を読みました。 10代の頃はたく

自分はずっと自由だった

 

哲学が教えてくれたこと

  本を読んでいると気になる作家、共通するワードが見つかってきました。それが「実存主義」でした。そこで高校生のときに『実存主義とは何か』というサルトルの本を読みました。私はこう解釈しました。「世界は無で意味もない。神もいないし君は世界に打ち捨てられて

﹁ 受験勉強中 も 立 ち 止 ま っ て ふ と 考 え る 時間 を ぜ ひ 作 っ て み て ﹂

いる。だから自分で考えろ。人間はどこまでも自由で何をしてもいいが、その責任を引き受けて生きていけ」、というものです。衝撃でした。「答えがある訳ではなく、自分で考えていいんだ。自由なんだ。なんて哲学はおもしろいんだろう」と。それがきっかけとなり、大学で哲学を学ぶことになります。  高校時代は「病んでる」とか「やばくない?」とか言われるのが嫌で、「人間はなぜ生きるのか」といった話は誰ともできませんでしたが、大学ではどんな疑問を口にしても誰もバカにしない。そればかりか一緒に考えてくれて、意見まで話してくれる。すごく嬉しかったです。

哲学        年齢

  哲学の一番の魅力は、一切をバカにせず、すべ てを問いにできる点。ある小学校で授業中に「うんこ」と連呼し続けるので先生には怒られ、級友からは「変態」呼ばわりされる男の子がいました。私の出張哲学の授業のときに、「うんこと言うとなんで変態って言われるんだ?」と問うたのです。普段問題児扱いされる彼の素朴な疑問は、その言葉をなぜ私たちがタブー視するかという哲学の立派な問いです。  私は大学でも人見知りで交流が大の苦手でした。そんな私が今ではいろいろなテーマで哲学の対話の進行係をやっているのは、先輩に誘われて参加した哲学対話の会がきっかけでした。見知らぬ人が集まって、自由について考えるといったお題を仕切る役まで任されてしまって。「やだ、無理だ、帰りたい!」と涙目に(笑)。終わったときには疲労感しかなく、哲学で人と対話するなんて、これっぽっちも楽しいと感じませんでした。

専門化された哲学を 引きずり下ろ   考える習慣を日常

  正直なところ、今でも哲学対話を100%楽しめているとは思えませんが、それでも続けるのは、他者と一緒に考えることの重要性を痛感しているからです。引きこもって本としか会話せず、凝り固まって閉塞感のなかで生きてきたのが高校時代までの私ですが、他者と対話することで違う価値観を突きつけられたり、大切に温めてきた前提をぶち壊されたりする経験ができました。怖いこと でもあります。でもある意味、それこそがまさしく世界そのもの。  哲学は禅問答のようなものをイメージしがちですが、実はもっと素朴に何でも問いかけ、考えるという日常的な営みが本来の姿です。過度に専門化されてしまった哲学を、一般目線にまで引き戻すのが私の目標です。その一つとして東進の講座「論理的思考」があります。授業のなかでも、正しい思考やテクニックを押しつけでレクチャーするのではなく、生徒たちの考えが自ら動くような問いかけを盛り込んで教えています。  受験を控えた高校生にとって、不正解は恐怖でしかないかもしれません。ですが私の授業では、正解不正解というより、一緒に考えていける問いや、「君の考えが聞きたい」とのメッセージを込めた作りにしています。高校生も一歩立ち止まってあれこれ自分や世の中について考える時間があっていい。考えることは難しいけどおもしろい作業だから、一緒にやろうと、高校生には伝えたいですね。

お答えします!

A はい、そうです。

読解力養成に役立ち、さらに、

社会で通用する論理力が身につきます

講座で学んだ内容がそのまま大学入試で問われる ことは、ほぼありません。ただ、物事を分析して 適切な答えにたどり着く方法を学ぶなかで、全科 目で通用する思考力が養成されます。共通テスト で問われる思考力はどの科目でも必要です。また、

社会でも通用する論理力が身につきます。

就寝起床の時間は?

昨夜は午前2時に寝て今朝は朝7時に起きま した。日によってバラバラ。

最近いちばんおいしかったものは?

午後に仕事するときに必ず飲むコーヒー。神 保町にあるミロンガのような古い喫茶店が大 好き。学生時代は本とコーヒー代にお金をつ ぎ込んでいました。

嫌いな言葉は?

「どうでもいい」。高校のときによくこう言わ れて悲しい思いをしました。取るに足らない 考えと通告するような意味合いも強い気がす るので使わないようにしています。「今どう でもいい話ししちゃった、ごめんなさい」と 自分の発言には多用しますけど(笑)。

講座の ココが おもしろい!

▶︎考えるおもしろさを発見できる

▶︎考えを掘り下げることで、今まで知らなかった自分を発見できる(可能性あり)

▶︎整理された読みやすい文章が書けるようになる

▶︎原因究明に役立つロジックツリーは、問題を解決する力になる

▶︎大学入学共通テストの英語で出題されたfactとopinionの区別にも触れています 哲学と出会って人生楽しくなりましたか?

楽しくなったと思います(笑)。1人でずっと 水中に潜っているような閉塞感と不安がなく なりました。

好きな言葉は?

「それでもなお」。哲学対話で多くの人が使う 表現です。相手と意見が対立しても簡単にあ きらめたり真っ向から反論したりはせず、

「わかります。それでもなお私はこう思うの ですけれど?」と、対話を続けようとする出 だしなので気に入っています。

講座

紹介 「論理的思考」 「論理的思考」

一問一答

哲学に出会って

怖かった世の中が 変わりました

思考力養成を専門にする哲学研究者。クリ ティカルシンキング、哲学的思考などの高い 専門知識とその指導経験から、全ての教科で 求められる「論理的思考力」を徹底的に鍛える、

全く新しい授業を展開。近寄りがたい「論理」

を、わかりやすく楽しいワークで体験させる。

難解な文章を正しい「論理」で正確に読み解く 力を養成し、大学入試にとどまらない汎用性

の高い問題解決力を提供する。

永井先生おすすめの3冊

第1回

な が

先生

現代文・小論文

講師特別インタビュー 教壇にいたるマイヒストリー

授業のぞき見!

Referensi

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学を卒業し、どのくらい経つのだろうと考えてみると、すでに 過ぎていました。 20年が 大学4年生の就職活動の時を思い返すと、当時は就職氷河期でなかなか内定をもらえず、職種に関係なく、採用試験を受け続けていた記憶があります。苦労して内定をいただいた営業の仕事も、入社後はノルマが厳しくわずか1年で辞めてしまいました。

私たちは神奈川大学人間科学部の小泉ゼミ しての実習も行っています。 で学び確かめることのできる巡検調査やPCを使用 活動を主に行っています。さらに、実際に自分の目 ある文献を選び、読んでまとめて発表をするという す。小泉ゼミでは、指定された図書の中から興味の です。今回は小泉ゼミでの私たちの活動を紹介しま 1期生 考えます。