2019 年度 愛知学泉大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名
(担当形態)
基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期
3205065 小学算数Elementary School Arithmetic 河﨑 哲嗣 専門 1 選択 4年 前期
科目 施行規則に定める科目区分又は事項等
教科及び教科の指導法に関する科目 教科に関する専門的事項
・算数
科目の概要
・学習指導要領に示された「A 数と計算」「B 図形」「C 測定」「C 変化と関係」「D データの活用」の 5 つの領域につい て、その目標・主な内容、全体構造を学ぶ
・基礎的な学習指導理論を理解し、基本的な授業技術を身に付け、学習内容に応じた情報機器や教材を効果的に活 用する視点を身に付ける。
・学習指導案の構成を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計に生かせる指導案を作成する。
・模擬授業の実施と振り返りを通して、授業改善の視点を身に付ける。
学修内容 到達目標
① 算数科における基礎的な内容と全体構造を5つの領 域から学修する。
② 算数科授業における基本的な学習理論を理解し、授 業技術を身に付ける。
③ 学習指導案の書き方を学び、意図に合った展開の仕 方を学ぶ。
④ 学生による模擬授業の実施と他者の授業の観察・評 価によって、授業づくりの方法を身に付ける。
① 算数の領域それぞれの基礎的な内容と全体構造を理 解できる。
② 算数科授業の基礎的な学習理論が理解でき、初歩的 な授業技術を身に付けることができる。
③ 学習指導案を書き、子どもが楽しく学べる授業展開を 考えることができる。
④ 模擬授業を観て評価し、より良い授業づくりの視点から の意見が書ける。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏み出す力
主体性 ・算数に関する文献を積極的に読み、学修に生かすことができる。
働きかけ力
実行力 ・ペアや班での授業づくりの活動や課題を最後までやり抜くことができる。
考え抜く力
課題発見力 ・講義内容や模擬授業、他者の発言から、新たな課題を見出すことができる。
計画力
創造力 ・子どもの実態に合わせた授業展開や教材などを考え出し、創ることができる。
チ ー ム で 働く力
発信力 ・調べたり、話し合ったりしたことを的確な表現で発表することができる。
傾聴力 ・講義や友だちの意見をよく聴き、自分の見解を持つことができる。
柔軟性 情況把握力
規律性 ・遅刻、私語などをせず、授業に集中することができる。
ストレスコントロール力
テキスト及び参考文献
テキスト:①和田秀夫他編著『子どもと先生が創る算数的活動』(2000、東洋館出版)
②算数科「わくわく算数」教科書、(指導書)、新興出版社啓林館、1年~6年 2011 年
③文部科学省「小学校学習指導要領解説 算数編」 東洋館出版 2008 年 参考文献:小学校学習指導要領
他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:基礎演習Ⅰ、算数科教育法、算数科研究
資格との関連:小学校教諭一種免許
学修上の助言 受講生とのルール
・自分の小学校時代の算数における体験をまとめておく。
・文献、ネット検索を含めた、知り得る子どもの生活の情報 から算数科とのつながりを常にさがし、メモしておく。
・授業後は学習内容をノートにまとめ、疑問点があればそ の都度質問し、解決していく。
・授業には積極的に取り組み、主体的に学習する習慣を大 切にしてほしい。
・学生自身が算数を考える楽しさやおもしろさを体験してほ しい。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験小テスト 10
① ✓ ・5 つの領域について把握し、各単元の内容と教材を正しく理解しているかを 確認する。
・学習における「数学的活動」の役割を理解しているかを確認する。
・出題範囲は、各時間までの授業で学修した内容とする。
② ✓
③
④
レポート 50
① ✓ ・各授業で実施するまとめのレポートで、指導内容、授業方法について正しく 言及した内容が書けているかを評価する。
・「算数的活動」については、体験を生かした活動内容が書けているかを評価 する。
② ✓
③ ✓
④ ✓
成果発表
(口頭・実技) 15
① ✓ ・口頭発表や授業中の発言、模擬授業での態度を総合的に評価する。
② ✓
③ ✓
④
作品 15
① ・学年グループで話し合い、それぞれ個人の指導案を作成させ評価する。
②
③ ✓
④
社会人基礎力
(学修態度) 10
① (主体性)算数に関する文献を読み、活動に生かすことができる。
(課題発見力)ペアや班の話し合いで課題を見つけることができる。
(創造力)ペアでの取り組みで、自分なりにアイデアを提案できる。
(実行力)班の活動できちんと自分の役割を果たすことができる。
(発信力)必要なときに意見を述べたり、発表したりできる。
(規律性)学習のルールを守ることができる。
(傾聴力)友だちの意見に納得したり、質疑を表明したりできる。
②
③
④
その他 総合評価
割合 100
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
・授業に積極的に参加し、小学校算数の指導内容、授業方 法、授業技術を的確に捉えたまとめが書ける。
・算数指導に関する文献を積極的に読み、子どもの思考の 豊かさを引き出す指導につながるまとめが書ける。
・適切かつ創造的な視点のもとに学習指導案が書け、授業 技術の全てを意識した模擬授業の実施、もしくは授業評 価ができる。
・授業の中で他者との議論に参加しし、授業内容の まとめを分かりやすく書くことができる。
・算数に関する色々な文献を調べ、算数指導につい て分かりやすくまとめることができる。
・学んだ形式に沿って学習指導案が書け、授業技術 を意識した模擬授業の実施、もしくは授業評価がで きる。
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1週 /
・ガイダンス
・受講のルールを学ぶ。 講義
授業の内容を理解してい る。次回からの課題や準備 を把握することができる。
今日の授業の振り返り をし、これからの授業 のポイントをまとめる。
180
主体性 課題発 見力 規律性
2週 /
・A、C 領域(数と計算、測定)
の教材を用いて、発問の仕方 を学ぶ。
講義 演習
A、C 領域の教材から発問 について考え、学んだこと のまとめが書ける。
学習指導要領の A・C 領域内容を確認する。 180
主体性 課題発 見力
3週 /
・B 領域(図形など)の教材を用 いて、発問の仕方を学ぶ。 講義
演習
B 領域の教材から発問に ついて考え、学んだことの まとめが書ける。
学習指導要領の B 領 域の内容を確認する。 180
主体性 課題発 見力
4週 /
・C 領域(変化と関係)の教材を 用いて、発問の仕方を学ぶ。 講義
演習
C 領域の教材から発問に ついて考え、学んだことの まとめが書ける。
学習指導要領の C 領 域の内容を確認する。 180
主体性 課題発 見力 傾聴力
5週 /
・D 領域(データの活用)の教 材を用いて、板書の仕方を学 ぶ。
講義 演習
D 領域の教材から板書に ついて考え、学んだことの まとめが書ける。
学習指導要領の D 領 域の内容を確認する。 180
主体性 課題発 見力
6週 /
・具体的な教材を用いて教材 研究の仕方を学ぶ。
・算数科における導入から展 開・まとめへの流れを学ぶ。
講義 演習
・教材研究について、大ま かに説明できる。
・授業の流れについて、大 まかに説明できる。
授業内容をノートに整 理する。 180
主体性 課題発 見力
7週 /
情報機器を用いた授業展開の ポイントについて学ぶ。 講義
演習
・情報機器の効果的な 利 用について考え、意見が 言える。
授業内容をノートに整 理する。 180
主体性 課題発 見力
8週 /
・授業の DVD を見て、授業評 価のポイントについて学ぶ。
・具体的な授業展開について 学ぶ。
講義 演習
DVD を観た感想を書き、交 流できる。
授業内容をノートにま とめる。 180
主体性 課題発 見力 発信力
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習
時間(分)
能力 名
9週 /
・指導案の意義を学ぶ.
・指導案の書き方を学修する。
講義 演習
・学習指導案の書き方の 形式を理解する。
次回自分が書く指導案 の単元を決め、調べて おく。
ノートを整理する。
180
主体性 課題発 見力 傾聴力
10 週 /
・指導案の書き方を学修する。
・学年ごとの6グループに分か れ、指導案を作成する。
講義 演習
・授業をイメージした学習 指導案の書き方が分か る。
・学年に分かれて指導案 を協力して作ることがで きる。
指導案が完成するまで 残りを書き上げる。
低学年の教材について 調べておく。
180
主体性 課題発 見力 傾聴力
11週 /
・低学年の指導案を発表する。
・低学年の模擬授業をする。
・他者の授業を観察・評価し、
意見交流する。
講義 演習
・低学年の指導案と模擬授 業について意見が言える
中学年の教材について 調べておく。
模擬授業のまとめを書 く。
180
主体性 課題発 見力 発信力
12 週 /
・中学年の指導案を発表する。
・中学年の模擬授業をする。
・他者の授業を観察・評価し、
意見交流する。
講義 演習
・中学年の指導案につい て意見が言える。
高学年の教材を調べて おく。
模擬授業のまとめを書 く。
180
主体性 課題発 見力 発信力
13 週 /
・高学年の指導案を発表する。
・高学年の模擬授業をする。
・他者の授業を観察・評価し、
意見交流する。
講義 演習
・高学年の指導案につい て意見が言える。
模擬授業のまとめを書 く。
授業の分析に関する文 献を読んでおく。
180
主体性 課題発 見力 発信力
14 週 /
・子どもの思考力を高め、組織 的に授業を展開していく指導 法について学ぶ。
講義 演習
・授業の分析に関する文 献を活用して意見が言 える。
授 業 内 容 を ノ ー ト に 整
理する。 180
主体性 課題発 見力 傾聴力
15 週 /
・小学校算数の授業の振り返り をする。
・これからの算数教育のあり方 を考える。
講義
・算数研究の授業のまと めを自分の視点から書く ことができる。
この授業から学んだこと でこれからの自分に役 に立つことを整理してお く。
180
主体性 課題発 見力 傾聴力
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力