2019 年度 愛知学泉大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期
3205057 体育科研究
How to Conduct Physical Education Class 塙 佐敏 専門 1 選択 3年 前期
科目の概要
本科目は体育科教育法で学んだ新学習指導要領の趣旨や指導内容等の知識をより深め、実際の教育現場での実践 に結び付けていくことを目的とする。そのために教師に必要な基礎的な技能の習得とそれを用いた実際の指導法を 運動の系統性の観点から検討していく。また、指導案を作成し模擬授業を行うことで教師になるための指導力の習 得を目指す。
学修内容 到達目標
① 各運動領域の内容と指導上の留意点を知る。
② 体つくり運動(系)、陸上運動(系)、器械運動(系)、
ボール運動(系)の指導法を考える。
③ 上記運動領域の指導案を作成する。
④ 体つくり運動(系)、器械運動(系)、ボール運動(系)
の模擬授業を行う。
① 各運動領域の内容と指導上の留意点を説明できる。
② -1 体つくり運動(系)では、体ほぐしの運動と多様な動き や動きを高める運動の指導法を考えることができる。
-2 陸上運動(系)では競走する楽しさと達成する楽しさ を味わえる指導法を考えることができる。
-3 器械運動(系)では基礎的運動感覚から技の習得へ と系統性を加味した指導法を考えることができる。
-4 ホール運動(系)では3つの型について学習内容を 明確にした指導法を考えることができる。
③ 上記運動領域について、学習資料や学習カードを用い た指案を作成することができる。
④ 体つくり運動(系)、器械運動(系)、ボール運動(系)の模 擬授業を行い、修正指導案を作成することができる。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 ・学修内容に関連する事項や課題について、テキストだけでなく自ら必要な資料を 収集し探究を深めることができる。
働きかけ力
実行力 ・課題を仕上げるための手順や方法を考え目標に向かって進めることができる。
考え抜 く力
課題発見力 ・教材研究で指導法を検討していく過程で、他者との討論や意見交換によって自分 なりの課題を発見することができる。
計画力
創造力 ・体育の指導法を考えるとき、子どもが学んでいくということを核にしながら複数 の指導法を考えることができる。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 ・体育の指導法を各種資料で調べたり、考えたり、グループで話し合ったり、疑問 に思ったりしたことを的確な表現で発表することができる。
傾聴力 ・授業構想の発表を聴き、内容の確認や質問を通し他者の構想を理解できる。
柔軟性 情況把握力
規律性 ・教師として学校で子どもに守らせるべきルールやマナーを自分で考え、自らが遵 守できる。
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献
【参考文献1】文部科学省:小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説体育編 平成 29 年 7 月、2018
【参考文献2】岩田靖・吉野聡・日野克博・近藤智靖編著:初等体育授業づくり入門、大修館書店 他科目との関連、資格との関連
関連科目:体育科研究、体育実技A 関連資格:小学校教諭一種
学修上の助言 受講生とのルール
体育科教育法で学んだことを実践の場に生かせることが求 められる。そのためには、テキストだけでなく関連資料を自 ら収集することが求められる。また、先行実践をそのまま行 うのでなく、自分なりの意図をもち、新たな指導法を考える という創意工夫する態度が求められる。
・教室の講義の場合は、座席を指定する。
・体育館での授業の場合は、運動するのに相応しい身なり で参加すること。
・出席回数が規定の回数に満たない場合は、単位を認定し ない。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験 50
① ✔ ・小学校の運動領域の内容及び指導上の留意点について、正しく理解してい るかを評価する。
・体つくり運動(系)、陸上運動(系)、器械運動(系)、ボール運動(系)の指導 法を考えることができたかを評価する。
② ✔
③
④
小テスト
レポート 40
① ・体つくり運動(系)、陸上運動(系)、器械運動(系)、ボール運動(系)の学習 指導案を A4用紙4枚程度で作成することができる。
・上記科目の指導案の授業において使用する学習資料もしくは、学習カード をA4用紙 1 枚程度で作成できる。
・模擬授業での省察をもとに、修正指導案を作成できる。
② ✔
③ ✔
④ ✔
成果発表
(口頭・実技)
作品
社会人基礎力
(学修態度) 10
① ✔ (主体性)テキストや参考資料を活用して自ら指導法を考え、指導力を 向上させていこうとすることができる。
(実行力)模擬授業をするために必要な教材・教具を準備することがで きる。
(課題発見力)授業方法について必要な資料、情報を収集したり、自ら 工夫したりしながら、自分なりの課題を見付けることができる。
(創造力)どのように指導することによって子どもが運動を楽しいと感 じ、技能の習得が図られるのか、そして協働的で思考力を高める授業に なるのかを考えることができる。
(発信力)テキストや参考資料の分析・研究を通して得られた知識や指 導法をグループで議論し、意見を述べたりして自分の意見を発表するこ とができる。
(傾聴力)模擬授業後の省察や指導法の検討で他者の意見を聴きながら、
自分の考えを述べることができる。
(規律性)教師として学校でどのような態度が求められるのか、子ども にどのようなルールやマナーを指導するのかを考え、学校で求められる 態度で受講し、子どもに指導することを遵守することができる。
② ✔
③ ✔
④ ✔
総合評価
割合 100
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
・各運動領域の指導内容と指導上の留意点を具体的に説 明できる。
・体つくり運動(系)、陸上運動(系)、器械運動(系)、ボー ル運動(系)の指導法を子どもの学びの視点から考えること ができる。
・自作の学習カードや資料を取り入れた学習指導案を作成 できる。
・授業省察において、自己を深く見つめ、実践した授業 に対する課題を発見し、子どもの学びの視点を示した修 正指導案を作成ことができる(S(秀))。
・各運動領域の指導内容と指導上の留意点の概略を 説明できる。
・体つくり運動(系)、陸上運動(系)、器械運動(系)、
ボール運動(系)の指導法を考えることができる。
・自作の学習カードや資料を取り入れた学習指導案 を作成できる。
・授業省察において、実践した授業に対する課題 を発見し、修正指導案を作成することができる
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力名
1週 /
〇オリエンテーション
〇体つくり運動(系)の指導1 /体ほぐしの運動の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・体ほぐしの運動の指導 内容を試行し、指導法を 考えることができる。
(予習)参考資料で 体ほぐしの運動例を 調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
2週 /
〇体つくり運動(系)の指導2 /多様な動きをつくる運動(遊 び)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・多様な動きをつくる運動
(遊び)の指導内容を試 行し、指導法を考えること ができる。
(予習)参考資料で 多様な動きをつくる 運動(遊び)例を調 べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
3週 /
〇体つくり運動(系)の指導3 /体の動きを高める運動の指 導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・体の動きを高める運動
(遊び)の指導内容を試 行し、指導法を考えること ができる。
(予習)参考資料で 多様な動きをつくる 運動(遊び)例を調 べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
4週 /
〇器械運動(系)の指導 1 /マット運動(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・マット運動(系)の指導 内容を試行し、指導法を 考えることができる。
・マットでの動きや技と基 礎的な運動感覚との関連 を述べることができる。
(予習)参考資料で マット運動(系)の運 動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
5週 /
〇器械運動(系)の指導2 /鉄棒運動(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・鉄棒運動(系)の指導内 容を試行し、指導法を考 えることができる。
・鉄棒での動きや技と基 礎的な運動感覚との関連 を述べることができる。
(予習)参考資料で 鉄棒運動(系)の運 動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
6週 /
〇器械運動(系)の指導3 /跳び箱運動(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・跳び箱運動(系)の指導 内容を試行し、指導法を 考えることができる。
・鉄棒での動きや技と基 礎的な運動感覚との関連 を述べることができる。
(予習)参考資料で 跳び箱運動(系)の 運動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
7週
/ 〇陸上運動(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・陸上運動(系)の指導内 容を試行し、競争と達成 の2つの指導法を考える ことができる。
(予習)参考資料で 跳び箱運動(系)の 運動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
8週 /
〇ボール運動(系)の指導 1 /ゴール型(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・ゴール型(系)の指導内 容を試行し、苦手な子ど もでも楽しめる指導法を 考えることができる。
(予習)参考資料で ゴール型(系)の運 動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180主体性 実行力
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力名
9週 /
〇ボール運動(系)の指導 1 /ネット型(系)、ベースボール 型(系)の指導
・講義
・演習
・指導法検討
・体育館で実施
・ネット型(系)やベースボ ール型(系)の指導内容 を試行し、苦手な子ども でも楽しめる指導法を考 えることができる。
(予習)参考資料で ゴ ー ル 型 ( 系 ) と ベ ースボール型(系)
の運動例を調べる。
(復習)配付資料や 授業内容をもとに指 導法をまとめる。
180
主体性 実行力
10 週 /
〇模擬授業計画・指導案説明 検討会
・グループ討議
・教室で実施
・指導案検討会で自分の 作成した指導案を説明す るとともに、友達の意見を 聴きながら指導案を修正 できる。
(予習)学習資料も しくは、学習カード を取り入れた指導案 を作成する。
(復習)検討会での 意見をもとに指導案 を修正する。
180
主体性 課題発 見力 発信力 傾聴力
11週 /
〇模擬授業 1
/ 体 つ く り 運 動 と 器 械 運 動
(系)(マット運動
・演習
・グループ討議
・体育館で実施
・指導内容をしっかり説明 し、体つくり運動と器械運 動(系)(マット運動)の模 擬 授 業 を 行 う こ と が で き る。
(予習)模擬授業の 指導案を完成する。
(復習)模擬授業を 振り返り、リフレクシ ョンペーパーを作成 する。
180
主体性 課題発 見力 創造力 傾聴力
12 週 /
〇模擬授業2
/ 体 つ く り 運 動 と 器 械 運 動
(系)(鉄棒運動、跳び箱運動)
・演習
・グループ討議
・体育館で実施
・指導内容をしっかり説明 し、体つくり運動と器械運 動(系)(鉄棒運動、跳び 箱運動)の模擬授業を行 うことができる。
(予習)模擬授業の 指導案を完成する。
(復習)模擬授業を 振り返り、リフレクシ ョンペーパーを作成 する。
180
主体性 課題発 見力 創造力 傾聴力
13 週 /
〇模擬授業3
/体つくり運動とボール運動
(系)(ゴール型)
・演習
・グループ討議
・体育館で実施
・指導内容をしっかり説明 し、体つくり運動とボール 運動(系)(ゴール型)の 模擬授業を行うことができ る。
(予習)模擬授業の 指導案を完成する。
(復習)模擬授業を 振り返り、リフレクシ ョンペーパーを作成 する。
180
主体性 課題発 見力 創造力 傾聴力
14 週 /
〇模擬授業4
/体つくり運動とボール運動
(系)(ネット型)
・演習
・グループ討議
・体育館で実施
・指導内容をしっかり説明 し、体つくり運動とボール 運動(系)(ネット型)の模 擬 授 業 を 行 う こ と が で き る。
(予習)模擬授業の 指導案を完成する。
(復習)模擬授業を 振り返り、リフレクシ ョンペーパーを作成 する。
180
主体性 課題発 見力 創造力 傾聴力
15 週 /
〇模擬授業5
/体つくり運動とボール運動
(系)(ベースボール型)
〇まとめ
・演習
・グループ討議
・体育館で実施
・指導内容をしっかり説明 し、体つくり運動とボール 運動(系)(ベースボール 型)の模擬授業を行うこと ができる。
(予習)模擬授業の 指導案を完成する。
(復習)模擬授業を 振り返り、リフレクシ ョンペーパーを作成 する。
180
主体性 課題発 見力 創造力 傾聴力 能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力