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平成24年度東アジアプログラム研究報告 - 山口大学

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Academic year: 2025

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平成

24

年度東アジアプログラム研究報告

0

プログラム名

孔子思想、の歴史学的研究

0研究組織 高木智見

0研究の概要と結果

本プログラムの目的は、中国史上、最大の転換期である春秋時代末期に生きた孔子が、自らに 課せられた歴史的課題といかに格闘したのかをさぐることによって、真の孔子像に近づくことで ある。本年は、『論語

J

ならびに関連資料の分析を進める一方、より豊かな歴史的理解の方法を 探るため、内藤湖南が主張した「心知」に着目して研究を行い、その成果を国際シンポジュウム で発表するとともに、論文としても発表した。

0研究成果の一覧

(1)学会誌等(発表者名、テーマ名、学会誌名、巻号、年月日、ページ)

‑高木智見、 11支那人に代わって支那の為めに考へる」再考」、『研究論集』第 12集、 2014年3月、 刊行予定

(2)口頭発表(発表者名、テーマ名、学会等名、年月日)

・高木智見、 11支那人に代わって支那の為めに考へる

J

再考」、中国天津・南開大学国際学術会 議「近代における中国と世界の相互認知一内藤湖南と中国一」、 2013年9月 8日

(3)出版物(著者名、書名、出版物名、年月日、ページ)

・高木智見、『孔子-我戦えば則ち克つ』山川出版社、 2013年4月、 1~99真

0

プログラム名

秦漢時代における出土文書の書式に関する研究

0研究組織 馬 彪

0研究の概要と結果

簡膿吊書という文書や書物にあらわす書き方や符号などにより、戦国・秦漢時代における『表』

にたいして「編年記J1暦譜J1白書J1簿籍J1馨薬表J1敷表J1亀形占表J1人形占表J1星占表J

「博局占表」と分類したうえに、「直線式 芳行"書写的査閲表格」と「斜線式 斜上"推演的計算図表」

というまとめ、さらに秦漢時代における『表』の諸特徴に「 芳行"という表格と 邪上"という図 表であると結論を結んだ。

‑101‑

(2)

Journal of East Asian Studies 

0研究成果の一覧

(1)学会誌等(発表者名、テーマ名、学会誌名、巻号、年月日、ページ)

‑馬彪、「戦闘秦漢簡膿中所見 表"及其 芳行邪上"特徴」、『山口大学文学会志』第

6 3

巻、 20132月、 p41580

(2)口頭発表(発表者名、テーマ名、学会等名、年月日) (3)出版物(著者名、書名、出版物名、年月日、ページ)

0

プログラム名

東アジアにおける日系企業の人事問題

0研究組織 内田恭彦

0研究の概要と結果

(研究概要)東アジアの大卒人材の労働市場とその中での日系企業の人事問題の明確化をテーマ として、基礎調査とし以下の2つを行った。

1 )リクルート社の日系企業の東アジア労働市場に詳しい研究員へのインタビュー

2)三星経済研究所 (SamsungEconomic Research Institute)の専務、張相秀専務へのイン タビュー(実際の韓国の労働市場の特徴と金業の課題)

(結果)東アジアといっても労働市場を十把一絡げにはできない。中国、韓国、香港では全く異 なる。中国の大学生は企業に対し自己の「発展空間」すなわちキャリア上の選択肢の幅を求め、

入社後数年間で自己と会社の適性を検討する。韓国は10年程度を自己の訓練機関と位置付けてお り、権限委譲などを重視。一方香港は5年以内で専門分野を持ち独立することなどを大学生の頃 から想定している。

サムスンにおいては一定時期になると成果主義的で人材をふるいにかけるので、企業内で調達 できる中核技術が発達しないため、高機能製品分野への進出や日本企業との対抗においては明確 な技術領域を定めた上で、サムスングループの最優先課題として日本企業などから人材をヘッド ハンテイングする、ということであった。

すなわち日本企業の技術的な競争優位性の源泉は終身雇用であるが、割に長期志向の韓国でも 日本企業のような技術は発展していない。終身雇用など長期にわたる雇用保障の重要さが認識さ れるが、東アジアにおいてこのことを実現できる国は少ない可能性が大きいD これが一番の日系 企業の課題と考えられる。

0研究成果の一覧

(1)学会誌等(発表者名、テーマ名、学会誌名、巻号、年月日、ページ) (2)口頭発表(発表者名、テーマ名、学会等名、年月日)

(3)出版物(著者名、書名、出版物名、年月日、ページ)

・内田恭彦、「中堅社員を活性化させるキャリアシステムの運用J

r

産業訓練J(2013年12月号)、

‑102‑

(3)

pp.812. 

・内田恭彦、「知的資産経営と人的資源マネジメント

J r

特許ニュース j (平成26年2月13日発刊)、

pp.l7. 

0

プログラム名

20世紀初頭の日英貿易金融‑イギリス・クリアリングバンクの輸出金融

0研究組織 古賀大介

0研究の概要と結果

本研究の目的は、日本自転車業界の発展にも大きな影響を与えた、イギリスのルージ・ウイッ トワース社の海外向け製品輸出を事例として取り上げ、これまで不明であった、イギリス経済最 盛期におけるイギリス中小企業の貿易金融の実態、とりわけ対アジア輸出の展開を実証的に明ら かにすることにある。

報告者は、これまでルージ社の対日輸出関係については、同社の杜史、同社の株主・証券発行 目論見書、ノッテテンガム地方資料館に残る同社関連の新聞記事、イギリス自転車・オートバイ 業界史、輸入元である日米自転車会社などの史料から多面的な分析を進めてきた。

これを踏まえ平成23年度は、 1.当時の貿易金融の仕組みの確認、 2.ルージ杜の取引先銀行 であるロイズ銀行・コルモアロウ支店の取引記録収集・分析などを行うこととし、l.多くの貿 易・金融関係の同時代史料より、 20世紀初頭の貿易金融のアウトラインを改めて確認した。次 いで、 2.ロンドン・ロイズ銀行アーカイブにて、コルモアロウ支庖の支庖長日誌 (Private

Memoranda)を、同社との取引が始まる1880‑1914年までの全てを調査し、日誌該当箇所を全て デジタルカメラに納めた。また、帰国後、手書きの史料(筆記体)のブロック体への変換を開始 し、現在分析に着手したO

平成24年度は、平成23年度末に入手したロイズ銀行コルモアロウ支庖のラージ社の輸出金融に 関する資料分析を引き続き行った。同史料は、手書きのマニュスクリプト史料(銀行支庖長とラー ジ杜の取引記録)であり、その解読の難解さから現在も解読・分析の最中である。

また平成24年度は、マクロ的な視点からの史料の位置づけを明確にすべく、イギリスの東アジ ア貿易の拠点である香港の海事博物館・歴史博物館を訪ね、日本を含めイギリスの東アジア貿易 に関する概要調査を行った。また、ロンドンのロンドン港海洋博物館を調査のため訪ねた。これ らの調査によりマクロ的な視点からの貿易構造の理解を深めることができたものの、貿易実務に 関する有益な情報は得られなかった。

0研究成果の一覧

(1)学会誌等(発表者名、テーマ名、学会誌名、巻号、年月日、ページ) (2)口頭発表(発表者名、テーマ名、学会等名、年月日)

(3)出版物(著者名、書名、出版物名、年月日、ページ)

‑103‑

(4)

Journal of East Asian Studies 

0

プログラム名

東アジアにおける多様性を維持する情報通信技術利用の機序

0研究組織 成 富 敬

0研究の概要と結果

情報通信技術は,数十年来「いつでも, どこでも,だれでも」を掲げた研究と技術開発が展開 されており,一定の成果を挙げてきたそして,社会におけるさまざまな情報の蓄積や交換が効 率的におこなわれるようになり 情報通信技術を核とするあらたな変革が起きている

情報通信技術は社会のあり方そのものにも影響を及ぼす技術のひとつであり,上手く活用すれ ば社会の安定的な存続に役立てることができる. しかしながら 情報通信技術が優位な立場を獲 得するための競争に重きを置いて利用されている現状 並びに情報通信技術が目指すべき高みに 思いを馳せたとき その技術水準は未ださまざまな芽がせめぎあう揺隼期にあるといえる.

今後,情報通信技術の標準化が進行し「いつでも,どこでも だれでも」が最新の基盤を利 用できるようになる.いっぽう.利用する主体は,多様な歴史的文化的背景を持つ人間であり,

機械技術としての情報通信技術がいかに高度化し標準化されようと,利用主体である人間の多様 な文化を存続させ得る個別化が不可欠である.

現代社会において急速に進む共有化,共通化,標準化の流れの中で,さまざまな競争がおこな われている.競争はたしかに,生物としてのヒトの特性かもしれない.にもかかわらず,人は過 度の競争を抑制し社会全体の安定を追求するだけの英知と可能性を秘めた生き物のはずである.

そこで,多様性を内包し標準化と個別化との中庸を得た情報通信技術利用の機序を明らかにす ることは,均一化を回避し社会の安定的存続を可能とする.

本研究では,標準化と個別化という視点に冗長性という観点を導入し多様性を維持すること のできる情報通信技術の機序を明らかにすることを目的とする.本研究は,これまでより進展し 基礎的で多面的な考察をとおして共通する要素を抽出し さらに機序を表現するモデル構築を模 索している段階にある.ただ,この分野での論文として結実した成果はない.

0研究成果の一覧

(1)学会誌等(発表者名、テーマ名、学会誌名、巻号、年月日、ページ) (2)口頭発表(発表者名、テーマ名、学会等名、年月日)

(3)出版物(著者名、書名、出版物名、年月日、ページ)

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Referensi

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