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2 0 2 0 年 度 第 1 回 阪 大 本 番 レ ベ ル 模 試 国 語 ( 人 外 法 経 ) 採 点 基 準

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(1)

2 0 2 0 年 度 第 1 回 阪 大 本 番 レ ベ ル 模 試 国 語 ( 人 外 法 経 ) 採 点 基 準

1文(文章)で解答する設問の答案については、次のA項の加点要素の合計から次のB項・C項の減点要素の合

計を引いた得点をその設問の得点とします。ただし最低点は0点としマイナスの得点はつけません。

a以下の採点基準では、模範解答をいくつかの要素に分割し加点要素とします。答案中にその加点要素に相当す

る部分があれば、その加点要素に配点された得点を与えます。

bある加点要素は、その加点要素に配点された得点か0点で採点することを原則とします。たとえば5点配点さ

れた加点要素であれば5点か0点で採点することを原則とします。

ただし、その加点要素中の部分点を認める場合もあります。その場合それぞれの採点基準の中に明記されていま

す。

cある要素に加点するか否かが、他の要素と無関係に決まる場合と、他の要素との関係で決まる場合があります。

前者の場合は、その要素を単独採点(独立採点)すると言いその旨必ず明記されています。後者の場合は、他の要

素との関係について以下の採点基準で具体的に指示されています。

d解答通りという条件がある場合はいかなる部分点も認めません。

a答案中に大きな誤読と判定される内容(語句)などがある場合は、その内容(語句)を減点要素として示され

ている場合もあります。

b加点要素でも減点要素でもない部分もありえます。その部分は加点も減点もしません。

次に該当するものは、答案の形式上の不備として、一箇所につき1点の減点要素とします。

a誤字。漢字などの文字の明らかな誤りは誤字とします。

b脱字。

c文末の句点の脱落。

*字数指定のない場合、句点の脱落は誤字とし1点の減点とします。

dその他不適切と判断せざるをえない箇所。

e不適切な文末処理。設問の問い方に対応していない形で答案の文末を結んでいない場合は、適切な文末処理が

行われていないと見て形式上の不備による減点要素とします。

たとえば「…とはどういうことか?」という問いに体言で結んでいないものなどは適切な文末処理が行われてい

ないと見て形式上の不備とします。

また、理由が問われているのに、「から」「ので」などで結んでいないものなども適切な文末処理が行われていな

いと見て形式上の不備と見ます。

*ただし、「ことである」などの表現も「こと」などで結んでいるものと同様適切な文末処理が行われていると見ま

す。また、「からである。」などの表現も「から」などで結んでいるものと同様適切な文末処理が行われていると見

ます。

また文末の表現を問わない場合もありますが、その場合はその都度明記されています。

2日本語の表現として不適切なものは程度に応じて減点します。

3次の各項に該当するものは、部分点の要素があっても、その設問の得点を0点とします。

a答案が解答欄の欄外にはみ出しているもの。

b一行の解答欄に二行以上書いた場合もその設問の得点を0点とします。

c字数指定のある設問で、字数をオーバーしたもの。

d答案の文章が最後まで完結していないもの。

4古文あるいは漢文の訳を記述する設問の場合も以上に準じますが、文末の句点や文末の処理あるいは答案の完

結にこだわらなくともよい場合はその都度明記されています。

(2)

二○二○年第一回阪大模試(人外法経)採点基準・採点例■採点の原則 ①全ての答案について各要素単独採点とするが、答案が全く日本語の文(章)の体をなしていないと判断される場合は、要素の有無に関係なく0点とする。 ②文脈のねじれがある、また主述の対応に問題があると判断される場合は、要素ごとに加点した上で、全体から2点減点する。 ③漢字の誤り、送り仮名の誤り、句点の抜けについては、一つごとに1点減点する。

大問一(50点)

問一各2点解答通り (a)布教(b)侵攻(c)懐疑(d)余儀(e)搾取

問二 ★対比的説明が求められているから、どちらか一方にしか言及していない答案は不可(0点)。 ■形式上の不備・文末表現は要素G参照基準配点16点

■模範解答例西洋や中国は、宗教を背景にして外部に対する経済的・政治的な影響力の拡大を目指し、世界秩序への作為的・運動的な強い自己主張を持つのに対して、日本は身近な他者との相違を前提として、相互的な承認と評価を基礎に置いた受動的で自己完結的な性格を持つ。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:百二十字以内五十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「宗教を背景にして」:2点 ・「宗教」を「キリスト教・儒教」と具体的に示しても可。

■要素B「外部に対する経済的・政治的な影響力の拡大を目指し」:3点 ・「経済的」「政治的」のいずれか一つだけ示されている場合は2点。 ・単に「影響力の拡大」だけが示されている場合は1点。

■要素C「世界秩序への作為的・運動的な強い自己主張を持つ」:3点

・「世界秩序へ」に1点。

・「強い自己主張を持つ」に1点。・「統治範囲の拡大」など、外向きの働きかけに関する説明も広く許容。

・「作為的・運動的」に1点。いずれかがなくても可。 ■要素D「身近な他者との相違を前提として」:2点 ・「身近な」はなくても可。

■要素E「相互的な承認と評価を基礎に置いた」:3点 ・「評価」はなくても可。

(3)

■要素F「受動的で自己完結的な性格を持つ」:3点

・「受動的」に1点。

本文中の「消極的」を引用ないし類する表現も許容

・「自己完結的な性格」に2点。

■要素G・文末表現にひな形はない。答案全体が対比の説明になっていると判断できる形式なら可とする。但し、「~から・ので」など理由説明の形式になっていたりした場合は1点減点。

(4)

問三 ■形式上の不備・文末表現は要素G参照基準配点12点

■模範解答例各国が自国産業を保護して自由貿易が進展しない状況の中、西洋が途上国を工業原料の供給地として植民地化したり、西洋化と文明化を強制したりして、世界の差異化多様化を防ぎ西洋精神の普遍化を進めようとしたこと。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:百字以内四十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「各国が自国産業を保護して」:2点・「保護主義」の政策をとったということが読み取れればよい。

■要素B「自由貿易が進展しない状況の中」:2点

■要素C「西洋が途上国を工業原料の供給地として植民地化したり」:2点 ・「工業原料の供給地として」はなくても可。 ・「植民地化」を欠いている、また単に西洋の「帝国主義化」だけ提示している場合は1点。

■要素D「西洋化と文明化を強制したり」:2点 ・「西洋化」か「文明化」のどちらか一つだけなら1点。

■要素E「世界の差異化多様化を防ぎ」:2点 ・「差異化」と「多様化」はいずれか一つが示されていればよい。 ・「~を防ぎ」は「~が進まず」でも可。

■要素F「西洋精神の普遍化を進めようとした」:2点

・「~を進めようとした」は「~が進んだ・進展した」という形でも可。

・説明が曖昧であると判断される場合は1点

西洋の思想や主義を「広める」というニュアンスが読み取れないものは説明が曖昧であるとみなす。

■要素G・文末は「~こと」という形式が原則。「~から・ので」など理由説明のような形になっている場合は1点減点。

(5)

問四 ■形式上の不備・文末表現は要素F参照基準配点12点 ■模範解答例 二十世紀の二つの戦争を移行期として、東アジア諸国の目覚ましい経済成長が資本主義精神の差異化と多様化を推し進め、英米を中心とした西洋資本主義の経済的・文化的な優越性、普遍性が衰退する状況が出来したから。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:百字以内四十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「二十世紀の二つの戦争を移行期として」:2点 ・「二十世紀の」がなければ1点。

■要素B「東アジア諸国の目覚ましい経済成長」:2点

・「東」はなくても可。経済成長について、具体的に説明しているものも可。

■要素C「資本主義精神の差異化と多様化を推し進め」:3点 ・「差異化」「多様化」のいずれか一つだけ記されている場合は2点。 ・「資本主義精神」を欠く場合は1点減点。

■要素D「英米を穂中心とした」:1点

■要素E「西洋資本主義の経済的・文化的な優越性、普遍性が衰退する状況が出来した」:4点

・「西洋資本主義の衰退」に言及できて初めて得点を与える。

・「経済的」、「文化的な優越性」、「普遍性」の一つが欠けているごとに1点減点する。 ■要素F・「~から・ので・ため・という理由」のように理由説明の形式になっていること。そうなっていない場合は1点減点。

(6)

大問二(50点) 問一各2点解答通り(a)振幅(b)変貌(c)緩(d)当該(e)踏襲 問二 ■形式上の不備・文末表現は要素E参照基準配点12点

■模範解答例堅固な関係で結ばれた集団の行動について、それを自分には制御しがたい集団の意志に操られた結果と感じる集団構成員と、構成員の共有する強固な意志の結果であると捉える、集団を外から観察する者の見方の食い違い。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:百字以内四十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「堅固な関係で結ばれた集団の行動について」:2点・行為する集団の性質の説明。「集団を構成する個人間の関係が堅固」「構成員どうしが堅くむすびつけられ」「集団の掟が強固で」「集団を構成する人間の相互作用が強ければ」といった本文の記述に則って説明されていればよい。 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素B「それを自分には制御しがたい集団の意志に操られた結果と感じる」:3点・「制御しがたい」を欠いていても「(構成員が)集団の意志に操られ」るということが説明されていればよい。・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素C1・2「集団構成員」と「集団を外から観察する者」との対比:4点

・1・2それぞれについて各2点。

・1・2それぞれについて、説明が曖昧であると判断される場合は△1点。

■要素D「構成員の共有する強固な意志の結果であると捉える」:3点 ・本文には「一枚岩の意志により集団が動かされる」とある。Bとの対比で、構成員の意志が集団を動かすという意味の説明があればよい。 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素E答案全体が「齟齬」ということの説明になっていると判断できれば、文末形式は広く許容してよい。

(7)

問三(1) ■形式上の不備・文末表現は要素D参照基準配点8点 ■模範解答例責任を負うべきある状況に、一個人がそれと繰り返し向き合い続けるのが前者、複数の人間がそれに同時に直面するのが後者である。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:六十字以内二十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「責任を負うべきある状況」:2点 ・「責任」がキーワード。「責任」について「負う」「問われる」「発生する」などの言い方も全て可。 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素B「一個人がそれと繰り返し向き合い続けるのが前者」:3点 ・「一個人」「繰り返し」と同等の説明があれば可。 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素C「複数の人間がそれに同時に直面するのが後者」:3点 ・「複数の人間」「同時に」と同等の説明があれば可。 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素D両者の違いを説明する答案の形になっていれば、広く許容してよい。

(8)

(2) ■形式上の不備・文末表現は要素D参照基準配点8点 ■模範解答例一個人の一連の行為であろうと複数の人間の行為の集合であろうと、その行為群に対して道徳責任を問うことは可能であるという点。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:六十字以内二十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「一個人の一連の行為であろうと」:2点

■要素B「複数の人間の行為の集合であろうと」:2点 *要素A・Bをひとまとめとして、対比が的確に説明できていると判断できれば4点与える。それぞれについて説明が曖昧であると判断される場合は1点とする。

■要素C「その行為群に対して道徳責任を問うことは可能である」:4点 ・要素A・Bのいずれについても「道徳責任」を問えるということが説明できていれば4点。・説明が曖昧であると判断される場合は2点。

■要素D・「~(という)点」という文末形式が原則。但し、答案全体か「類似性」の説明になっていると判断できれば、広く許容してよい。

(9)

問四 ■形式上の不備・文末表現は要素F参照基準配点12点 ■模範解答例集団が構成員の意志を超えて自律的に行動するならば、集団とその構成員全体は別の存在となり、集団行動の責任は構成員に移転できず、もし構成員の個別行為に責任を移転するなら、集団責任など措定せずともよいから。

■採点方法:各要素単独採点 ■字数:百字以内四十九字以下のものは全体不可(0点)

■要素A「集団が構成員の意志を超えて自律的に行動するならば」:3点 ・「構成員の意志を超えて」と「自律的に」はいずれか一方があればよしとする。・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素B「集団とその構成員全体は別の存在となり」:2点

・集団と構成員という対比構造を抑えられていれば広く許容する。

・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素C「集団行動の責任は構成員に移転できず」:2点 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。 *要素A・B・Cをひとまとまりとして、答案を吟味していく。

■要素D「もし構成員の個別行為に責任を移転するなら」:2点 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。

■要素E「集団責任など措定せずともよい」:3点 ・説明が曖昧であると判断される場合は1点。 *要素D・Eをひとまとまりとして、答案を吟味していく。

■要素F・文末は「~から・ので・という理由による」など理由説明の形式になっていること。そうなっていないなら1点減点。

(10)

★2020年度第1回阪大本番レベル模試(人外法経)Ⅲ(古文『唐物語』)採点基準

問一(a)傍線部を現代語訳しなさい。基準配点3点

[傍線部]A2これをあやむる人B1さらになし

[模範解答]A2安禄山の命を奪う人はB1まったくいない

採点方法各要素単独採点。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント]

要素A【2点】これをあやむる人→ 安禄山の命を奪う人は※「安禄山を殺す人は」の意があればよい。※「これ」の言い換えで1点。「あやむる」の訳出で1点。※「安禄山」が明らかになっていない「これを殺す人は」は【1点】

要素B【1点】さらになし→ まったくいない ※「全くない」の意があればよい。 ※「全く」は「誰も」等でもよい。

(11)

問一(b)傍線部を現代語訳しなさい。基準配点3点 [傍線部]A1しかじ、B1楊国忠を失ひてC1人の愁へを休め(A1)んには

[模範解答]B1楊国忠を殺してC1世人の不安を鎮めるA1ようなことに越したことはない

採点方法各要素単独採点。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【1点】しかじ、〜んには→ 〜ようなことに越したことはない ※「〜に越したことはない」の意があればよい。「ような」と「こと」の有無は不問。 ※「〜が一番だ・〜が最もよい」でもよい。「〜するしかない・〜に至らない」等は【0点】。

要素B【1点】楊国忠を失ひて→ 楊国忠を殺して ※「楊国忠を殺す」の意があればよい。 ※「命を奪う」の意が読み取れない「楊国忠をなくす・楊国忠を失う」等は【0点】。 要素C【1点】人の愁へを休め→ 世人の不安を鎮める ※「人の不安を鎮める」の意があればよい。 ※「世人」は「世間の人・世の中の人・人」等でもよい。 ※「不安」は「心配・苦しみ・悲しみ・つらさ・愁い」等でもよい。 ※「鎮める」は「和らげる・緩める・収める・落ち着かせる・軽くする・抑える」等でもよい。「休める」のままは【0点】。

(12)

問一(c)傍線部を現代語訳しなさい。基準配点3点

[傍線部]A1なほB1乱れの根C1やあらん

[模範解答]A1まだB1騒乱の原因C1があるのではないだろうか

採点方法要素B・Cは単独採点可。要素Aは[条件]に従って下さい。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【1点】なほ→ まだ ※[条件]BもCも【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※「やはり」は【0点】。「やはりまだ・まだ他に・他にも」はよい。

要素B【1点】乱れの根→ 騒乱の原因 ※「騒乱」は「混乱・戦乱」等でもよい。 ※「原因」は「要因・発端」でもよい。「根源」でもよしとする。

要素C【1点】やあらん→ があるのではないだろうか ※「があるのだろうか」、また、「があるのだろう・があるだろう」でもよい。※推量(〜だろう)がない「があるのではないか・があるのか」でもよい。 ※「がある」は【0点】。

(13)

問一(d)傍線部を現代語訳しなさい。基準配点3点

[傍線部]A1つひにB1はかなくなしC1奉る。

[模範解答]A1ついにB1命を奪いC1申し上げる

採点方法要素Bは単独採点可。要素A・Cは[条件]に従って下さい。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【1点】つひに→ ついに ※[条件]Bが【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※「とうとう・結局」でもよい。

要素B【1点】はかなくし→ 命を奪い ※「命を奪う・殺す」の意があればよい。「死ぬ・亡くなる」は【0点】。

要素C【1点】奉る→ 申し上げる ※[条件]Bが【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※謙譲の補助動詞の意が必要だが、「お〜する・〜して差し上げる」はこなれた訳にならないはず。「奉る(たてまつる)」のままも【0点】。

(14)

問二傍線部をわかりやすく現代語訳しなさい。基準配点6点

[傍線部]A1いかならむ野の末、山の中なりとも、B3この人だに二人あらば、C1生けらん限りD1思ふことあらじ

[模範解答]A1どのような野の果て、山の中であっても、B3この楊貴妃さえ二人一緒にいてくれるなら、C1生きているような限り、D1思い悩むことはないだろう

採点方法各要素単独採点。 字数指定なし。解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【1点】いかならむ野の末、山の中なりとも、→ どのような野の果て、山の中であっても、 ※「どのような」は「どんな」でもよく、文意が通っていれば、「どれほど・どんなに」でもよしとする。 ※「野の果て」は「野原の奥・荒野の果て」等でもよい。 ※「であっても」は「であろうとも・でも」等でもよい。

要素B【3点】この人だに二人あらば、→ この楊貴妃さえ二人一緒にいてくれるなら、 ※ア「楊貴妃と」+イ「一緒にいるなら・二人でいれば」+ウ「さえ」で【3点】。例楊貴妃さえ一緒にいてくれるなら・楊貴妃と二人でいられさえすれば、 ※イがない場合は【0点】。 ※イ・ウはあるが、「楊貴妃と」が明らかでない場合や、「楊貴妃と」の説明が正確でない場合は【2点】。例この人さえ一緒にいてくれるなら・玄宗皇帝と楊貴妃と二人でいられさえすれば、 ※「さえ」は「だけでも」でもよい。これに相当する訳がない場合は、右の得点から【1点】マイナスする。

要素C【1点】生けらん限り→ 生きているような限り、 ※「生きている限り・生涯」でもよい。

要素D【1点】思ふことあらじ→ 思い悩むことはないだろう ※「思い悩む」は「悩む・つらく思う」等でもよい。 ※「ないだろう」は「あるまい」でもよい。打消推量(〜ないだろう・〜まい・〜しそうもない)の意がない場合は【0点】。

(15)

問三(1)傍線部について、どのようなことが「免るまじき」なのか説明しなさい。 基準配点4点

[傍線部]上、楊貴妃の免るまじきことを知らせ給ひにけれ

[模範解答]A2騒乱の原因としてB2楊貴妃も殺されること。

採点方法要素Bは単独採点可。要素Aは[条件]に従って下さい。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【2点】騒乱の原因として ※[条件]Bが【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※「騒乱」は「混乱・戦乱」等でもよい。 ※「原因」は「要因・発端」でもよい。「根源」でもよしとする。

要素B【2点】楊貴妃も殺されること。 ※「殺される」は「処刑される・死罪に処せられる」等でもよい。 ※「楊貴妃が死ぬこと」は【1点】。 ※「楊貴妃」が明らかになっていない場合は【0点】。

(16)

問三(2)傍線部について、「上」はなぜそのことを知ったのか説明しなさい。基準配点9点

[傍線部]上、楊貴妃の免るまじきことを知らせ給ひにけれ

[模範解答]A5人々が楊国忠以外にも騒乱の原因があると言いたそうにしている様子を見て、B4それが楊貴妃のことであると察したから。

採点方法各要素単独採点。

字数指定なし。

解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【5点】人々が楊国忠以外にも騒乱の原因があると言いたそうにしている様子を見て、※「人が『まだ騒乱の原因がある』と言っていたから」という説明があれば【3点】。※右の内容がある上で、「楊国忠以外に」の意があれば【5点】。 ※「人々」は「人・兵」等でもよく、また、「『まだ騒乱の原因がある』という話を聞いて」のようになっていれば「人々」に相当する語はなくてもよい。

要素B【4点】それが楊貴妃のことであると察したから。 ※「人が『楊貴妃を騒乱の原因だ』と思っていると察したから」という説明があれば【4点】。※右の内容は、Aも含めて読み取れればよい。

(17)

問四傍線部「··· 」とは、誰のどのような気持ちか、本文に即して六〇字程度で説明しなさい。基準配点7点

[傍線部]いと心ぐるしからず思しける

[模範解答]A2楊貴妃の、B2たとえ岩穴のような住まいであっても、C3玄宗皇帝とともにいられるならば、ほんの少しの不安もつらさもない、という気持ち。(62字)

採点方法要素Cは単独採点可。要素A・Bは[条件]に従って下さい。 字数六〇字程度。(解答のマス目は七〇字)解答欄のマス目以上(七十一字以上)は一字多いごとに、全体(各要素の合計点)から2点ずつ減点する(句読点を含む)。解答欄のマス目以内であれば、どれだけ少なくても採点対象とする。解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【2点】楊貴妃の、 ※[条件]Cが【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。要素B【2点】たとえ岩穴のような住まいであっても、 ※[条件]Cが【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※「岩穴のような住まい」は「みすぼらしい住まい・粗末な住居・質素な家・過酷な生活」等でもよい。 ※「住まい・住む(暮らす)」の意が読み取れない「たとえ岩穴の中でも」は【1点】。要素C【3点】玄宗皇帝とともにいられるならば、ほんの少しの不安もつらさもない、という気持ち。 ※「皇帝(玄宗)と一緒ならつらくない(安らかだ・穏やかだ)」という内容があればよい。

(18)

問五(1)和歌(X)を、現代語に訳しなさい。基準配点6点

[該当和歌]A1ものごとにB2(C2)変はらぬ色ぞなかりけるD1緑の空も四方の梢も

[模範解答]A1ものによってB2様子が変わらないなどということはないのだなあ、C2すべてのものははかなく変わってしまったよ。D1青い空も四方の木々の梢も。

採点方法要素B・Cは単独採点可。要素A・Dは[条件]に従って下さい。 字数指定なし。解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【1点】ものごとに→ ものによって ※[条件]BもCも【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※ここは「物毎」であるので、「物事」の意と読み取れる場合は【0点】。

要素B【2点】変はらぬ色ぞなかりける→ 様子が変わらないなどということはないのだなあ、 ※「様子(姿)が変わらないこと(もの)はない・変化しないものはない」の意があれば【1点】。 ※「色」がそのまま「色」になっている場合は× 。 ※右の意がある上で、詠嘆(〜なあ・〜ことよ等)が付いていれば【2点】。

要素C【2点】(変はらぬ色ぞなかりける)→ すべてのものははかなく変わってしまったよ。 ※「全てのものは変化するのだ・何もかも違って見える」の意が読み取れればよい。 ※単なる「」は【0点】。要素D【1点】緑の空も四方の梢も→ 青い空も四方の木々の梢も ※[条件]BもCも【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※「」でもよしとする。「」がない「」は【0点】。 ※単なる「」は【0点】。

(19)

問五(2)和歌(Y)の内容もふまえて、和歌(X)に詠まれているよみ手の心情を説明しなさい。基準配点6点

[該当和歌]ものごとに変はらぬ色ぞなかりける緑の空も四方の梢も

[模範解答]A2宮中で華やかに暮らした美しい楊貴妃が、野辺で死に、B2命のはかなさに思い至るとともに、C2楊貴妃を失った悲しみにうちひしがれている。

採点方法要素B・Cは単独採点可。要素Aは[条件]に従って下さい。 字数指定なし。 解答形式句読点の有無や位置については不問。

[ポイント] 要素A【2点】宮中で華やかに暮らした美しい楊貴妃が、野辺で死に ※[条件]BもCも【0点】の場合は得点できない。ただし、誤字等の減点で【0点】になっている場合は得点できる。 ※B・Cで説明されている心情が生まれた理由として、「華やかな(優雅な・美しい等)楊貴妃が野で死んだ」という、「落差」の説明があればよい。

要素B【2点】命のはかなさに思い至るとともに、 ※「命(人生・人の世)のはかなさ(むなしさ・無常)を感じている」という内容があればよい。要素C【2点】楊貴妃を失った悲しみにうちひしがれている。 ※「楊貴妃の死を悲しんでいる(哀れんでいる)」という内容があればよい。「楊貴妃の死を」は解答全体から読み取れればよい。

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