(1) 第 48 号 2012(平成24)年12月3日(月) 弘 学 時 報
学校法人弘前学院
理事長 阿保 邦弘
教育と宗教の衝突
明治二十二(一八八九)年二
月十一日に発布された大日本帝
国憲法第二十八条には「日本臣
第 48 号
(年4回発行)
編集発行 弘 前 学 院 大 学 広 報 委 員 会
印 刷 所
㈲小野印刷所
民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及ヒ臣民
タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ
信教ノ自由ヲ有ス」と明記され
ていた。信教の自由を従来正式
に認められていなかったのはキ
リスト教であったから、これに
よって長年の日陰者の立場から
解放された喜びを享受したのは
キリスト教徒たちであった。
しかし、現実には、主権を集
中した天皇をピラミッドの頂点
とする帝国憲法の絶対主義的基 本原理を維持し、その頂点から
底辺にいたる階層身分制的倫理
を確立するために、天賦人権論
は否定され、キリスト教の人間
観は克服されなければならな
かった。こうして天皇制国家と
キリスト教との衝突が、起こる
べくして起こり、国家主義の側
からのキリスト教攻撃が始まる
のである。そしてこの情勢がさ
らに明確なかたちを取ったの
は、明治二十三(一八九〇)年
十月三十日に出された「教育勅
語」においてであった。天皇制
国家の論理を封建的倫理
・
道10
月7、8日に2012年度の弘学祭が「賑々(わいわい)」
というテーマで開催されまし
た。今年は天候にも恵まれ、多
くの高校生や近隣の方々、学生
教職員が集いわいわい、がやが
やと楽しいひと時を過ごしてい 慢し地道に「おそい仕事からよ
い職人が出る」などは、ゆっく
りと時間をかけて念入りに仕事
をすればよい出来栄えになり、
立派な職人・社会人そして研究
者として鍛えられるということ
であろう、また、「慣れは巧(う
まさ)さを生む」は、手術が下
手でも実験手技がまずくともそ
れに慣れると自然と巧妙にやる
ことができるという名言でもあ
る。時間をかけずに物事をこな
してしまうことは、結局は薄っ
ぺらな仕事になってしまう。山
中教授はいみじくも言う。「何
十回トライしても失敗ばかり。
やめたくなったり、泣きたく
ノ ー ベ ル 賞受賞 の ニュ ー ス に 触 れ て
2012年弘学祭開催される
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
徳
・
思想の強化再編成によって体系化した教育勅語の精神
が、ひたすら国家目的に合致す
るような意識を持った人間像の
育成をめざしていた。
教育勅語を錦の御旗に、国家
主義のキリスト教に対する本
格的な攻撃の火の手が上がっ
た。明治二十四年一月九日、第
一高等中学校における内村鑑三
の教育勅語に対する礼拝拒否事
件によって、先鋭化した問題と
なってきた。そして、同年十一
月の「教育時論」にのった文科
大学(後の東大文学部)哲学教 授井上哲治郎の「宗教と教育と
の関係についての談話」をきっ
かけに、教育勅語の精神とキリ
スト教との衝突という大論争が
展開されるに至った。井上の談
話は「キリスト教は出世間(世
俗の煩悩を離れて、悟りの世界
に入ること―仏教用語)の道徳
であり、無差別の博愛を説くも
のであるから教育勅語の中心で
ある忠孝の道徳を危うくするも
ので、日本人の性質と相容れる
ものではない」という趣旨を強
調したものであった。キリスト
教が国体と相容れないという論
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
難には多くの国粋主義者が参加
し、仏教側からも尻馬に乗った
発言が加わった。井上はさらに
そのキリスト教攻撃を「教育と
宗教の衝突」と題して諸雑誌に
発表、二十六年これを一本にま
とめて刊行した。これは前の談
話の趣旨を一層明確にし、その
国家主義的立場からキリスト教
排撃を述べたものであり、その
要点は次の諸点であった。
第一に教育勅語の精神は国家
主義であるのに対して、キリス
ト教は非国家主義である。
第二にキリスト教は国民道徳 の根本である忠孝を重んじない
平等主義である。
第三にキリスト教は重きを出
世間に於いて世間を軽んずる。
第四にキリスト教は墨子の兼
愛のように
無差別的博
愛主義であ
る。
要する
に、井上は
キリスト教
は非国家主
義であり、
国家主義を 基調とし忠孝を中心とする教育
勅語の精神に反するとし、さら
に社会の秩序を乱す傾向を持っ
ていると主張したのである。
(以下次号)
弘前学院大学の広報新聞であ
る「弘学時報」は年に
4
回、規則的に発行されるようになっ
た。規則的刊行されることで新
聞を手に取り読む楽しみが増え
た方々も多くなったことであろ
う。 「
弘学時報」への原稿を頼ま
れた2012(平成
24
)年10
月8日(月)。その日、スウェー
デンのカロリンスカ研究所は
2012年度ノーベル医学・生
理学賞を京都大学再生医科学研
究所の山中伸弥教授ら2人に
授与すると発表した。悲しい
ニュースや厳しい経済・外交問
題が多い昨今、嬉しいニュース
が入って来た。
新聞や各種報道によれば、山
中教授の研究歴はもとより彼の
日常生活、研究生活の微笑まし
いエピソードなどが掲載され目 ました。 お笑い芸人のライブをメイン
イベントとして、学長にもご協
力いただ
いたじゃ
んけん大
会など歓 にした方も多いでしょう。医学
部を卒業し、スポーツで骨折を
何度も経験したことから整形外
科医を目指しはしたが、手術が
下手で数十分で終わる手術を数
時間もかかるなど、臨床医には
向いていないと考えるようにな
り、そのこともあり、病気を発
生させるメカニズムの研究や治
療法の開発こそ自分の進むべき
道だとし、今回の受賞となるさ
まざまな細胞や組織になる能力
のある万能細胞iPS(人工多
能性幹)細胞の開発に辿りつい
た。iPSがすぐさま難病に
罹っている患者さんの治療に結
びつくことではないが、今後の
研究から十分その可能性は大き
く、苦しんでいる多くの患者さ
んの副音になることは間違いな
い。何しろ、自身の皮膚細胞か
ら目的とする組織・臓器を再生
させるのであるから、たとえば
拒絶反応などを極力抑えること
が可能となる。病気に陥った神
経、骨格筋、心臓などに再生し
た細胞や組織を導入して元通り
にする、なんと素晴らしい開発 をしたものだと考えながら記事
を読んでいた。
さて、長年にわたり一つ同じ
ことをあるいは同じ分野の研究
や仕事をすることは並大抵なこ
とではない。特に医師の資格を
有しながら地味な基礎医学の研
究者を続けるのである。「奇人
変人」と言われてもおかしくな
い。
経済的な基盤はもちろんのこ
と協力してくれる同僚や仲間が
いないと不可能だ。iPS細胞
構築の理論はかなり前から言わ
れており、そのことを弘前学院
大学の3学部の授業でも教えて
いた。生命は一個の受精卵の発
生から始まる。体には多くのそ
して形態も機能も異なる細胞、
組織、器官などがあるが、全て
一個の受精卵がその源である。
それを遡れば一個の細胞に辿り
つくことは理論的には分かって
いても、実験で証明しかつ確立
することは至難の業である。
多くの格言がある。石のよう
に冷たいものでも三年座れば暖
かくなるということから、辛抱
すれば報われるという「石の上
にも三年」。どんなことでも我
学長 𠮷岡 利忠
なったりしたことはしょっちゅ
う。家族の支援がなければ研究
は続けられなかった」と。「家
族の支援」を仲間・同僚からの
支援と置き替え、また「研究」
を仕事と置き替えてもいい。
弘前学院大学の学生、卒業生
および教職員は共に今回の素晴
らしい受賞を喜び、目的のため
にひたすら努力する心意気の欠
片でも受けたいものである。
ちなみに賞の原名は、ノーベ
ル「医学・生理学」賞ではな
く、
The Nobel Prize in
Physiology or Medicine
すなわちノーベル「生理学・医学」賞である。 声が上がり、大いに盛り上がり
ました。サークルの発表や模擬
店など、学生・教職員が協力し
楽しく、賑やかな学祭でした。
(詳細は、4面に)
じゃんけん大会
-2012年度-
学内就職セミナー
弘前学院大学独自の企業説明会
2013年 1 月 11 日(金)
午後1時~ 4時まで 場所 弘前学院大学 体育館
いながらにして 企業を知るチャンス !!
合同就職委員会
(2) 第 48 号 2012(平成24)年12月3日(月) 弘 学 時 報 談話室 お す す め し た い こ と 介護 が 必要 に な ら な い よ う に
看護学部准教授 福岡裕美子
村田千代先生の 「旭日双光賞」 ― ― 受賞をお祝いして
昨今の報道を見ていますと、
何だか高齢者が増えていくこと
が悪いことのように思われるこ
とが度々あります。人間は歳を
とることから逃げることはでき
ませんし、いずれ誰にでも訪れ
ることなのです。つまり元気で
矍鑠と過ごすことができる期間、
これを「健康寿命」と言いますが、
この期間をより長く保てるよう
にしていけばよいと思うのです。
以前秋田県内の高齢化率(総
人口のうち
65
歳以上の方が占める割合)の高い地域で調査を実
施した結果では、介護が必要に 平成
24
年度春の叙勲において、本学看護学部の村田千代客
員教授が「旭日双光賞」を受賞
されました。多年にわたる保健
衛生分野におけるご功績に対し
て贈られた賞です。
博物館実習を終えて
文学部
日本語・日本文学科四年山内 泉
私は、青森県立郷土館で八月
二〇日から八月二四日の五日間
博物館実習をさせていただいた。
実習には、資料の扱い方を学ぶこ
とや学芸員の生の声を聞くこと 私は日本の古代文学を専攻し
ている。ここ二年ほど、古事記
と日本書紀に記される国 くず栖伝承 と枯 からの野伝承の生成を考え、講じ
てきた。この二つの伝承は、河
内王朝の山 やまうみ海の政 まつりごと=祭 まつりごと事を代
表している。
考察の結論はかなり見えてき
ている。その生成の基本的な展
開は、次の三段階である。山を
生活の場にする吉野の国栖族と
なる前は、自分自身の身の回り
のことができづらい状況や気持
ちがふさぎがちであることがわ
かりました。また、調査の中で、
抑うつ傾向がある方は、「階段
の昇り降りができなくなってき
た」「立ったままでズボンの着
脱ができない」といった日常生
活の動作と関連があることもわ
かりました。一方、健康で自立
している方々の特徴は日常生活
の動作に不便を感じることはな
く、人と会う機会が多く、町内
活動やボランティア活動を積極
的にされていました。
「健康寿命」をできるだけ長
くできるようにするために次の
ことを実践してみてはいかかで
しょうか。
地域やご近所の方々と交流を 村田先生は平成
17
年度から看護学部の教授として「成人看護
学」、「安全管理」、「看護管理学」、
「卒業研究」などを担当されて
看護学生の教育にあたられる傍
ら、新設まもない看護学部の教
職員の育成・資質の
向上にも尽力されま
した。看護学部では
地域貢献の一つとし
て臨床看護師対象の
看護実践能力の向上
などを目的にリカレ
ント教育を行ってい
はもちろんだが、自分の中にある
「博物館」や「学芸員」の仕事に対
しての考えに変化や新たな発見
ができたらと思い参加した。
実習内容は、各展示室・収蔵庫・
その他バックヤードの見学には
じまり、考古・美術・自然・先人・歴
史・民俗の六つの分野それぞれの
資料に触れてみること、資料を包
むための資材づくり、図書整理、
資料の他館への貸出作業の見学
など、とにかくたくさんの事をさ
せていただいた。この中でも特に
資料に触れることと貸出作業の 海を生活の場にする淡路島の
海 あま人族には、彼らなりの生 なりわい業が あり、その繁栄を図る祭 まつりごと事が
あった。国栖族は、生業の場で
ある橿 かしの森で神剣を用いて冬を
追放し、春を招く祭りを行って
いる。そして淡路島の海人族は、
生業の場である紀淡海峡の時 しけ化 を枯 からの野琴の玲瓏な音によって静
め、渡海を安全迅速にする祭り
を行っている。元来、山と海の
絆は自然の体系として深い。青
山に発した水は豊かな栄養を海
にもたらして豊饒の海にし、枯
山は海を貧相にしている。した
がって山人と海 あま人は運命共同体
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
持ち、積極的に人と触れ合う機
会を持ちましょう。人との交流
が体と心を元気にします。私た
ちの調査結果では、
75
歳前後が体や心の調子を崩しやすい時で
す。住民健診を受ける、介護予
防教室などに参加するなど、自
分の健康に関心を持ちましょう。
バランスのとれた食事を心がけ ます。リカレント教育の立ち上
げ、内容の企画、充実に関わら
れてその基盤をつくりました。
現在、リカレント教育は例年多
くの受講生を迎えるまでに成長
しています。
村田先生は、長年、岩手県看
護協会会長を務められて保健医
療施設の推進、看護職員の地位
向上に尽くされ、岩手医科大学
附属病院看護部長在職中には救
急救命医療の向上、看護体制の
充実強化、地域医療の推進に貢
献されてきました。岩手県立大
学助教授を経て、弘前学院大学
に教授として赴任されて教鞭を
とり、平成
22
年に退職された後も、客員教授として「安全管理」、
教育実習を終えて
文学部
英語・英米文学科四年
鈴木あず沙
私は、5月
21
日から6月8日までの3週間、母校である田舎
館村立田舎館中学校で教育実習
をさせていただきました。2年
1組のクラスを担当し、2年1
組、2組で英語の授業を行い、
その他に1組では道徳の授業も
行いました。
実習では、初日から積極的に
生徒たちとコミュニケーション
を取り、出来る限り触れあうよ
う心掛けました。その結果、相 見学はめったにできない貴重な
体験だった。触らせていただい
た資料は掛け軸やこぎん刺しの
着物、鳥瞰図などである。これら
の資料に傷や汚れをつけないよ
う丁寧に、しかし作業が時間内
に終わるよう手早く、また資料
の並び順などを間違えないよう
確実にすることは精神的にも肉
体的にも体力を使うことだった。
貸出作業の見学では、郷土館が
所蔵している重要文化財を含む
数点の資料を、滋賀県で行われ
る展示会に貸し出すということ
だった。資料についた傷や取扱
う上での注意点などを貸す側と
借りる側がお互いに確認し合い、
クロネコヤマトの専門スタッフ
が資料の梱包・搬出をするとい
う一連の流れだった。貸出作業
については授業や実習中の講義
でどのようなものか知識はあっ
たが、聞くのと実際に見学する
のでは全く違った。
これらの体験を通し、実習前
と実習後では視点が変わったと
感じている。実習前は「来館者と 的な関係にあり、祭祀文化の情
報交換も当然多かったはずであ
る。その結果、両部族の祭祀で
歌われる呪祷歌は、「○○(負
の状況)の(主語)さやさや(正
の状況)」になるという共通し
た構造を持っている。
やがて時代が進み、四〇〇年
代の河内王朝は山人と海人を山
海の政 まつりごとで括って統治した。そ
して両者の連携のもとに造船と
海運を盛んにし、国内を統一し
て東アジアにまで進出してい
る。そこで山人と海人たちが、
王権に服属を誓うことになる。
その服属のし方は、彼らの要と
も言うべき祭 まつりごと事とその伝承を奉
献することだった。そして王朝
はそれを王権の論理で、祭政一
致体制の強化に転用している。
すなわち国栖族は全国の山人を
ましょう。食事は健康の基本で
す。現在自分で「健康で自立し
ている」と思っている方は、現
在の自分の生活を大切にしま
しょう。自分でできることは自
分でしていきましょう。ただし、
持病や痛みがある場合はどうか
無理なさらないようにしてくだ
さい。 「看護管理学」を担当され、看
護学部学生の教育の一端を担っ
て頂いております。
去る9月
15
日に「村田先生の旭日双光賞受賞をお祝いする
会」が盛岡市で開催されまし
た。本学の阿保理事長はじめ教
職員、村田先生が看護職を通し
て関係されてきた岩手県の関係
者、岩手医科大学や岩手県立大
学においてともに勤務された多
くの方々が150名近く参席さ
れました。村田先生は、多大な
ご功績だけではなくその温厚な
人柄と篤い人徳によって多くの
方々に尊敬され、慕われている
ことが感じられる和気藹々の祝
賀会でした。
(広報 片桐記)
と思える授業を目指し、少しで
も英語に興味を持ってもらうよ
う努力していきたいと思ってい
ます。また、普段の生活の中で
の生徒たちの些細な変化にも気
づき、何事にも臨機応変に対応
できる教師を目指す所存です。
最後に、内容的にとても濃
かった教育実習の日々は、教師
を目指す私にとても大きな影響
を与えてくれました。今でも駆
け寄ってきてくれた生徒たち一
人一人の顔がまぶたに浮かんで
くるようです。4月からは教育
実習で培った経験を十二分に活
かして、実習校の生徒たちや、
これから出会うたくさんの生徒
たちに負けないよう、今後さら
に自分を成長させていきたいと
思っています。 しての視点」しかなく、館内の見
学をしていてもどうしても展示
品そのものばかり見ていた。し
かし実習後の見学ではスペース
や資金的な問題、資料にとって 代表して統治され、淡路島の海
人族の献上した枯野琴の玲瓏な
音色は海上の統御はもとより国
土の統治にも用いられた。
そして七〇〇年代に、これら
の政=祭事やそれにかかわる伝
承が記紀の論理のもとに物語
化・歴史化された。すなわち皇
位継承問題、治世謳歌、全国統
治と東アジアへの国威発揚など
に用いられていた。
以上のように、山 やまうみ海の政 まつりごと= 祭 まつりごと事の伝承の変容は著しいもの
だった。これら二つの伝承のは
じめの管理者である山人と海人
も、この変容・展開にはまるで
気づかなかったろう。こうした
祭政体制をとる王権のもとに古
代文学が生成していることに、
受講している大学院生ともども
驚いている。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
zz zz
zz zz
zz zz
zz z
研究紹介⑲ 山人と海人の伝承の生成
文学部 日本語・日本文学科 教授 畠山 篤
どのような展示をすることが良
いのかなど、「学芸員の視点」で
考えられるようになった。「学
芸員は雑芸員である」という学
芸員の方の言葉を身をもって体 験できた貴重な体験であった。
この体験で学んだこと、感じた
こと、考えたことは自分の力に
なり、人として大きく成長させ
てくれるものだった。
談事を話してくれる生徒や、何
気ない出来事を話してくれる生
徒が日に日に増え、そのことが
私自身のやる気へとつながりま
した。「もう一週いて欲しい」、
「修学旅行に一緒に行きたい」、
「本当の先生になってもう一度
この学校に戻ってきて」など、
生徒たちの言葉、そして笑顔に
励まされた三週間でした。
実習中には、多くの課題も見
つかりました。英語力の向上は
もちろんのこと、板書に工夫を
凝らし、クラス毎の雰囲気に合
わせた授業を行うことの大切さ
など、大学の講義では学ぶこと
の出来ない、数多くの貴重な体
験ができたように思います。4
月から高校教員として教壇に立
ちますが、授業を行う中で、一
人でも多くの生徒が「わかった」
(3) 第 48 号 2012(平成24)年12月3日(月) 弘 学 時 報
私は病児保育室で統合実習を
行いました。病児保育とは、親
が就労しているなどで保育所に
通っている子どもが病気になっ
たとき、仕事を休めないときに
は親に代わって病気の子どもの
世話をすることです。病児保育
室では子どもの病状にあわせた 私は、二十三日間の社会福祉
実習を、介護老人保健施設であ
る希望ヶ丘ホームで行いまし
た。
実習では、自分が担当する利
用者に対し、実習一日目からア
セスメント(事前評価)を行い、
最終的には利用者のケアプラン
作成と計画の実施をさせて頂き
ました。
そして各職種の方々のご指導
と現場を直接見学した事により、
施設内ではどんな事が行われて
いるのか、また、それぞれのス
タッフ同士がどのように連携を
しているのかということを学ぶ
私は、精神保健福祉援助実習
を精神科病院と自立訓練(生活
訓練)事業所で行いました。
精神科病院での実習は、受診
援助の見学やデイケアの支援活
動などに積極的に参加しました。
受診援助の見学では、指導者
「
感染」は入院している患者
さんの治療を妨げるだけでなく
生命を危険にさらしてしまいま
す。そのため、感染予防につい
て学び、将来、病院で感染を起
こさない看護ができる看護師に
なりたいと考え、テーマとしま
した。
病院の実務に即した実習がで
きるように3つの実習目標を掲
げました。1つは「病院という
組織の視点と個々の臨床看護師
の視点で感染予防について学ぶ
こと」、2つは「看護技術に共
通するスタンダードプリコー
ションの技術に基づいた看護が
できること」、3つは「患者さ ケアと子どもが心から甘えて一
日を過ごせるように積極的に援
助していました。私自身も実習
前から「病気の子どもの気持ち
を受け止めるにはどうしたらよ
いか」ということを考えながら
この実習に臨みました。実際に
病気の子どもと一日中一緒に過
ごしたことは初めての経験でし
た。親と離れる不安や体調が悪
いことで泣いている子どもを看
護したときは、私自身の心に動
揺があり上手く接することがで ことができ、更に理解が深まっ
たと感じています。施設内部の
職種だけでなく、ホームに併合
されている地域包括支援セン
ターや居宅介護支援事業所など
の事業にも参加させて頂いた事
はとても良い経験となりました。
この実習で印象に残っている
事の一つは、新規入所希望の方
との相談場面に立ち会ったこと
です。授業では何度も学んでき
ましたが、本当の現場を見たの
はこれが初めての事でした。相
談をした方の中には、自分の患
う病気に涙する人、自分の家族
を入所させたいが家計が…とい
う方もいます。何とかしてあげ
たいと思うことが沢山ありまし
た。しかし、時に施設側は「出
来ない」と言うこともあるので
す。例えば複数の病を患い新規
が患者さんやその家族と面接を
行い、様々な情報収集しながら
主訴を導いていました。受診援
助の面接では、一人ひとりの症
状や置かれている状況が異なる
ことから、面接も考えながら行
わなければなりません。私は現
場で、指導者の技法を間近にし、
大学では学ぶことが出来ない現
場の雰囲気や面接技法の難しさ
を学ぶことが出来ました。
また、デイケアでは、利用 んのアセスメントを基に優先度
を決定して看護ができること」
です。これまでの臨床実習と違
い、自分で予め希望した患者さ
んを受け持ちました。しかも2
名の患者さんを受け持ちまし
た。受け持つ患者さんを選ぶに
あたり、感染症を起こしやすい
要因、年齢、疾患などを十分に
勉強し直しました。受け持った
のは、筋ジストロフィーや筋萎
縮性側索硬化症という神経の病
気に罹患した患者さんでした。
これらの病気は進行性の病気で
筋力が低下していき、寝たきり
になり、最終的には呼吸も自力
で出来なくなってしまい、人工
呼吸器を使用しなければ呼吸が
出来ない状態になります。
受け持った患者さん各々の情
報収集をし、アセスメントを行
いこれまで学んできた看護技術 きませんでした。しかし、スタッ
フの方々の子どもに対する接し
方や「初めて子育てをする親の
気持ちになってみること」など
の助言を頂き、余裕を持って子
どもに接することができように
なりました。また、子どもは
思っている以上に私の動揺を感
じ取っていることに気付きまし
た。看護者の気持ちが子どもの
心理に影響するので、看護者自
身が気持ちに余裕を持つことが
大切だということを学びました。
看護ケアでは病気の原因、現
在の症状、今後の経過を常に頭
に入れてアセスメントをするよ
うに心がけました。同じ症状の
子どもを何人か受け持つこと 入所を希望する方がいても、施
設の出来る範囲を超える場合、
入所が出来ない事があります。
それはとても歯痒く辛いもので
す。しかし、その後、そのよう
な方々が、設備が整っている他
の施設に入所出来るように情報
を提供したり、準備をしてあげ
ることも、大切な仕事であると
学祭に合わせ、
10
月7日から12
日まで、青森県近代文学館(青森市)からパネルをお借りして、
「鳴海要吉パネル展」を開催し
ました。
鳴海要吉(1883―195
9)は青森県の生んだ独創的な
詩人ですが、太宰治や寺山修司
に比べて、現在、その業績が広
く一般に知られているとはいえ
ません。今回の企画は、そのよ
うな状況に一石を投じることに
者と一緒にプログラムに参加
し、利用者の行動等を観察しま
した。さらに、利用者に話を伺
い、デイケアの利用目的や今後
の目標などを知ることが出来ま
した。指導者は、利用者の要望
を踏まえ、支援計画を立てなけ
ればなりません。しかし、利用
者の要望が高くその通りに行か
ないこともあるようです。利用
者のニーズに沿った計画を立て
ることは容易くないと知りまし
た。
次に、自立訓練(生活訓練)
事業所での実習では、様々なプ
ログラムに参加することで、利
用者の方と沢山コミュニケー
ション取ることができました。
実習が経過する中、利用者から を活かし、個別性のある看護を
実践しました。その結果、どの
患者さんも感染を引き起こさず
に過ごすことができました。
現在学んでいる基礎知識を土
台にして、さらに組織的な「感
染予防ガイドライン」や個々に
応じた感染予防策について学び
を深めていくことが必要だと実 で、教科書の内容より具体的に
症状を判断できるようになりま
した。今回の病児保育室での統
合実習では、より子どもと密着
して看護することによって、病
棟では学べなかった親の子育て
に対する苦悩を理解して、子ど
もの甘えを受け止めることが病
気の子どもの心理的ケアに重要
だと学ぶことができました。こ
れらの経験は、病棟においても
病気の子どもの看護と子どもを
持つ親への対応に活かしていけ
ると思います。将来は看護師と
して、患者とその家族の気持ち
をしっかりと受け止められるよ
うに心がけていきたいと思いま
す。 学ぶ事が出来ました。 私は、相談の技術や専門的な
知識だけでなく、その後の人生
を施設で過ごしていく利用者と、
どう向き合っていくべきなのか
を学び、考える機会と感じてい
ます。この実習で教えて頂いた
事は、今後も活かし続けていき
たいと思います。
なったと思います。また、本学
は青森県で唯一、文
学部を有している大
学で、その特徴と伝
統を現すことができ
たと自負しています。
(文学部 教授 井上諭一) も話し掛けて下さることも多く
なり、悩みを打ち明けてくれる
方もいました。悩みの相談のと
きは、傾聴し、どのように改善
すれば良いのかアドバイスをし
つつ、利用者自身にも考えても
らいました。そして、私は利用
者とコミュニケーションを取る
際、利用者自身が自己の問題を
見つめることが出来るよう心掛
けました。
私は今まで精神障がい者と関
わったことがなかったので、今
回の実習は貴重な体験であり、
様々な知識を身に付けることが
出来ました。今後は、この実習
を基にさらに研鑽を積み、仕事
に活かしていきたいと思いま
す。 感しました。また、2週間に2
人の患者さんを受け持つことは
大変でした。複数の患者さんに
おける看護の優先度を選択する
ためには、アセスメントが重要
であることを学んだことで、将
来につながる実習ができたと
思っています。
「鳴海要吉パネル展」 開催 看護統合実習報告 小児看護領域 病児保育室での学び
看護学部四年 瀧澤さやか
社会福祉学部実習報告
社会福祉学部実習報告 介護老人保健施設での実習を終えて
社会福祉学部三年 三國 由唯
精神保健福祉援助実習を終えて
社会福祉学部四年 三橋 詢也
看護統合実習報告 基礎看護学領域 「感染予防」 をテーマに
看護学部四年坂本 孝太
◆クリスマス礼拝
12月13日(木)16時より◆クリスマス音楽の夕べ
12月13日(木)18時30分より 場所:弘前学院大学 礼拝堂 入場無料(整理券配布)音楽会については、本学まで問い合わ せ下さい。女性合唱・サックス演奏・パ イプオルガン演奏他を
予定しています。
(連絡先:0172―34―5211)
クリスマス礼拝・
クリスマス音楽の夕べ お 知 ら せ
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(4) 第 48 号 2012(平成24)年12月3日(月) 弘 学 時 報
444444444444444
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uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu 一期一会様々な人との出会い。
その瞬間は、
二度と巡っては来ない だから、出会いに感謝して、
その時その時、一瞬一瞬を 大切に生きていこう 6歳から一輪車を始めて、
24
年。その間、どれだけ たくさんの人に出会ったことか… そして、とても多くの事を学び
ました。
2008年
な「シルクドゥソレイユ」側
10
月、世界的に有名からのオファーがあり、カナダの
私たち「いしてまい」は、9
月2日、土手町の蓬莱広場で6
大学合同文化祭を開催した。当
日は真夏のような日差しで、絶
好の文化祭日和となった。 今年も十月七、八日の日程で弘
学祭が開催され、皆様の協力の
もと無事に終えることができま
した。今年は「賑々(わいわい)」
をテーマに掲げ、私達学祭実行
委員会や本学の全学生、教職員、
地域の皆様やスポンサーの皆様
と一緒になり賑やかに楽しめる
学祭を目指しました。
日頃、私達が楽しく充実した
学校生活を過ごせていること、
学祭を運営できることは皆様の
ご協力、ご声援をいただいてい
るおかげです。この学祭を通し
て多くの方々と触れ合い、賑や
かでわいわいとした喜びや楽し
さを皆様と分かち合うことで感
2012年度 オ ー プ ン キ ャ ン パ ス を終 えて
「つながる」喜び ―「 いしてまい 」 の6大学合同文化祭を終えて
社会福祉学部社会福祉学科三年
佐藤 友香 みんな で 秦 賑
わいわい々 紳
!!
学祭実行委員長 看護学部二年
岡田美帆子
ケベック州400周年記念スペ
シャルイベントに出演させてい
ただいた時のご縁で、その時の
プロデューサーや出演者から依
頼があり、パリ、イスタンブール、
クールシュベールでの公演にも
出演させていただき、そこでも又、
たくさんの出会いがありました。
公演の後は、今後のパフォー
ミングアーツについて、僕らの
夢について、物凄く有意義な時
間を熱く語り合いました。
世界で活躍するバトントワ
ラーの世界チャンピオン、自転
車トライアル世界チャンピオ
今年度は、「触れる・感じる・
体験する!ヒロガク流オープ
ンキャンパス」をキャッチフ
会場全体を盛り上げたのは、
ステージイベントである。ねぷ
た囃子と、6大学合同文化祭の
テーマ「つながる」の掛け声を
幕開きに、アカペラやダンスな
どの学生サークルのパフォーマ
ンスが設けられた。賑やかな音
と熱気は、地域の方々の足を徐々
に会場へと向かわせ、会場内の
雰囲気は活気づけられていった。
また、地元商店と「いしてまい」
とが「つながる」コラボ企画も
実施した。ひとつは「
Linkbox
」 謝の気持ちを伝えたいという気持ちは弘前学院大学学生全員の
願いです。その思いを学祭実行
委員が受け取り委員それぞれが
精一杯準備・運営に勤しむこと
ができました。
今年は「キングコング」「チョ
コレートプラネット」のお笑い
芸人ライブをメインイベントに
加え、昨年度から大変好評だっ
たじゃんけん大会、学内軽音サー
クルによるバンドライブ、弘前
大学ダンスサークル、各サーク
ルの模擬店、カラオケ大会、そ
して後夜祭でのビンゴ大会や花
火大会など多様なラインナップ
を企画し、参加者の皆様はもち
ろん、主催者のどちらも楽しめ
るような学祭を目指し全力で取
り組み準備してきました。準備
では昨年度の反省点から問題を
具体的にし、解決方法を委員全
員で考えて意見を出し合う活発
な話し合いの場を大切にしまし
た。話し合いから委員全体が一
丸となり責任感や積極性が生ま
れ、話し合う中で、学祭全体が ン、外国人の一流アーティスト
のバックダンサーなどなど、違
う分野で頑張っている人達から
「刺激」というエッセンスを貰
い、夢が更に大きく膨らみ、こ
れをきっかけに今後の一輪車界
がより発展し、世界へ幅広く浸
透していく様、これからも益々
普及活動に力を注いでいきたい
と強く思いました。
「刺激」のお蔭で、8年ぶりに
一同に集う「全体会」を礼拝堂
で開催いたしました。全体会は、
学長挨拶、学生の話、ハンドベ
ルやパイプオルガン演奏を行い、
荘厳なステンドグラスの雰囲気
を体感していただきました。
体験講義は、第1回において
「触れてみよう!アメリカンイ
ンディアン文化」「体験!あな
たの知らない日本語」「研究室
探訪~ゼミ演習ってなあに?
~」「考えてみよう!コミュニ
ケーションは看護の始まり―看
護と津軽のことば―」、第2回
では「体感!宣教師館の『声』
を聴く」「学生生活の報告」「の という雑貨屋さんとのファッ
ションショーである。モデルは
各大学から選ばれた学生が各々
の私服と
Linkbox
の服をコラボする、という合同文化祭なら
ではの催しとなった。もうひと
つは、「学生カフェ」。市内の洋
菓子店にご協力いただき、「いし
てまい」がひと手間加えたデザー
トプレートを開発し販売し、順
調な売れ行きを見せた。
さらに会場では、市内の6大
学の所在地を収めた「学生の活
動範囲」の巨大マップが掲示さ
れ、来場者におススメの店を記
入してもらう「つながるマップ」
作りも進められた。文化祭終了
後の現在、ここで集まった情報 盛り上がって欲しいという実行
委員の思いから新たにスタンプ
ラリーを企画に加えました。
委員それぞれが考えて出来る
限りの準備をしてきましたが、い
ざ当日になると「お客さんは来
てくれるのか」「本当に皆が楽し
める学祭になっているのか」不
安でいっぱいでした。徐々に来
場者が増え急きょ企画したスタ
ンプラリーも幅広い年代の方々
から好評でスタンプが押された
用紙を交換に来てくれた人の笑
顔や学内が賑やかになっていく
様子に不安が安堵に変わってい
きました。今年は動員数が心配
されたお笑いライブもほぼ満席
で笑いが絶えず、模擬店の出店
数やライブの参加バンドの増加
で学内が賑やかになり、好評の
じゃんけん大会では学長との真
剣勝負で歓声が上がるごとに秦
賑々(わいわい)紳とした学祭
になっていると実感しました。
今年の学祭は、完璧といえる
ものではないと思いますが、完
璧に近づくために皆で協力し、
努力しながら、前進することが
できました。各自得意なことを
生かし助け合い、簡単にはでき
ないことがあっても弱音を吐か ●●
● 一期一会 ●
●●文学部英米文学科 2004(平成
16 )年度卒業生
下山 和大
選手として、2012年7月
20
日~
31
日イタリア・ブリクセンで開催された、第
16
回国際一輪車競技大会(参加世界
34
ヶ国)ソロエキスパート部門に出場し、
優勝させていただきました。
僕は小さい頃から、諦めなけ
れば夢は叶う!強く願えば願う
ほど、夢は必ず叶うものだと信
じて生きてきました。
皆さんも、自分を信じ、出会
いを大切に、何事も諦めず、前
だけを見て歩んで行って下さい。
ぞいてみよう!学問としての母
性看護学」、第3回は全学部(卒
業生・在学生)の「ヒロガクトー
ク」のタイトルで催されました。
参加された皆さんからのアン
ケートでは大変好評をいただき
ました。また、「在学生との懇談」
も楽しかったと好評で、学生ス
タッフの頑張りを強く感じまし
た。
各学科担当教員並びに関係教
職員、学生スタッフ皆々様のご
尽力に、心から感謝を申し上げ
ます。(文責 入試広報セン
ター 荒木関) を取捨選択し取材を行い、ハン
ディタイプのマップを作成する
ことで、来年の
4
月に弘前市内の大学に入学する新入生に配布
する準備を進めている。
来場者は学生のみならず、お
年寄りや子供連れの家族など幅
広いものだった。会場のあちこ
ちで笑顔と笑い声が飛び交って
いた。私は徐々に会場が盛り上
がっていく光景を見ながら、人々
が同じ場所に集まり喜びを分か
ち合うことは、その喜びを倍増
させ共に盛り上げることができ
るというすばらしさを実感した。
準備段階では、今までやったこ
とのないような業務や授業・実
習との両立など苦労することも ず最後までやりとげ、失敗があっ
てもノートに書いて忘れず同じ
失敗を繰り返さないようにする
など学祭成功につながることは、
考えつく度、全てを行動に移す
ようにしました。
昨年度とは違うところがたく
さん出てきて、戸惑うこと等多
かったのですが、それぞれが試
行錯誤することで作り上げた学
びのほうが大きく、問題があっ
てもベストな答えにたどり着く
とういう強さを得る事ができま
した。
今回ご協力いただいた皆様、
来場いただいた方々一人ひとり
に心より感謝申し上げます。本
当にありがとうございました。
弘学祭はどんどん進化して
いっています。来年はもっともっ
と素晴らしい学祭になることを
楽しみにしています。
在学生との懇談会
団体銀メダル 礼拝堂での全体会
文学部体験講義
個人優勝表彰台で(中央筆者)
あったが、当日の多くの笑顔に
よって、それらの苦労を頑張っ
た力に変えることができた。多
くの方々からのサポートもあり、
6
大学合同文化祭はこうして大成功に終えることができた。 レーズとし、第1回は7月
21
日(土)、第2回は9月8日(土)、
第3回は弘学祭の1日目の
10
月7日(日)に開催しました。参
加者延べ数は高校生180名、
保護者
82
名、合計262名となりました。
今年度参加される高校生・保
護者の皆さんに本学のよい特色
を知らせる意図から、参加者が