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数学解析第13回メモ - 明治大学

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数学解析 第 13 回メモ

桂田 祐史

2017 年 7 月 10 日 , 2017 年 7 月 11 日

今日は宿題を出した。

後2回。

0.1 (1象限はR2の開集合) 第1象限(軸は含まない)はR2の開集合である。実際 Ω :={

(x, y)R2 x >0∧y >0} は

Ω = Ω12,1 :={

(x, y)R2 x >0}

,2 :={

(x, y)R2 y >0}

であり、Ω1 と Ω2 は、ともに、R2 上の連続関数 > 0 という条件で定められる集合であるか ら、R2 の開集合である。ゆえにΩ = Ω12 もR2 の開集合である。

0.2 (三角形の内部はR2の開集合) (0,0), (1,0), (0,1) を頂点とする三角形の内部 {(x, y)|x >0∧y >0∧ ∧x+y <1}

は R2 の開集合である。任意の三角形の内部は R2 の開集合である。

0.3 (1点からなる集合の補集合はRnの開集合) c∈Rn とするとき Ω :=Rn\ {c}

は Rn の開集合である。実際、x7→ |x−c|2 はRn 上定義された連続関数であり、

Ω ={

x∈Rn |x−c|2 >0} が成り立つので、Ω は Rn の開集合である。

Rn の開集合でないことの証明はどうすれば良いか?

Ω が Rn の開集合である (∀a∈Ω)(∃ε >0)B(a;ε)Ω であるから

Ω が Rn の開集合でない(∃a Ω)(∀ε >0)B(a;ε)̸⊂

(∃a Ω)(∀ε >0)B(a;ε)c̸=∅. この条件が成り立つことを証明するには、a は Ω の縁に取れば良い。

(2)

0.4 (閉球は開集合ではない) c∈ Rn, r >0 とするとき、Ω = B(c;r) は Rn の開集合では ない。

実際、a:=c+re1とおくと、|a−c|=|re1|=|r| |e1|=1 =rであるから、a∈B(c;r) = Ω.

ところが任意のε >0 に対して、x=a+2εe1 とおくと、|x−a|=ε

2e1= ε2 < ε であるか ら、x∈B(a;ε). ところが

x=a+ε

2e1 =c+re1+ ε 2e1 であるから

|x−c|=( r+ ε

2 )

e1=r+ ε 2

· |e1|=r+ ε 2 > r.

ゆえに x ̸∈B(c;r) = Ωc. ゆえに x ∈B(a;ε)c. ゆえに B(a;ε)c ̸=. ゆえに Ω は Rn の開集合ではない。

定義 0.5 F Rn とする。F が Rn の閉集合であるとは、Fc は Rn の開集合であること をいう。

定理 0.6 (1) と Rn は Rn の閉集合である。

(2) 集合族∩ {Fλ |λ∈Λ} が、各 λ Λ に対して Fλ は Rn の閉集合、を満たすならば、

λΛ

Fλ はRn の閉集合である。

(3) F1F2 が Rn の閉集合であれば、F1∪F2 は Rn の閉集合である。

証明

(1) ()c=Rn, (Rn)c=はともにRn の開集合であるから、とRn は、Rn の閉集合である。

(2) 任意の λ Λ に対して、Fλ は Rn の閉集合であるから、Fλc は Rn の開集合である。ゆ

えに (

λΛ

Fλ )c

= ∪

λΛ

(Fλc)

はRn の開集合の合併であるから、Rn の開集合である。ゆえに ∩

λΛ

Fλ は、Rn の閉集合 である。

(3) F1F2 は Rn の閉集合であるから、F1c, F2c は Rn の開集合である。ゆえに (F1∪F2)c= (F1c)(F2c)

は Rn の開集合の共通部分であるから、 Rn の開集合である。ゆえに F1 ∪F2 は、Rn の 閉集合である。

定理 0.7 f: RnR が連続であり、α, β, γ R とするとき、F1 :={x∈Rn |f(x)≥α}, F2 :={x∈Rn |f(x)≤β},F3 :={x∈Rn ≤f(x)≤β},F4 :={x∈Rn|f(x) =γ} は Rn の閉集合である。

(3)

証明

F1c={x∈Rn |f(x)< α}, F2c={x∈Rn |f(x)> β},

F3c={x∈Rn |f(x)< α∨f(x)> β}={x∈Rn|f(x)< α} ∪ {x∈Rn |f(x)> β}, F4c={x∈Rn |f(x)̸=γ}

は Rn の開集合であるから、F1,F2, F3, F4 はRn の閉集合である。

0.8 F :=B(c;r) は Rn の閉集合。実際 F ={

x∈Rn |x−c|2 ≤r2}

であるから。

0.9 F :={c}は Rn の閉集合である。実際 F ={

x∈Rn|x−c|2 = 0} であるから。

0.10 (開球は閉集合ではない) F :=B(c;r) は Rn の閉集合ではない。それを示すには、

Fc ={x∈Rn | |x−c| ≥r}

が Rn の開集合ではないことを示せば良い。a =c+re1 とおくと、|a−c|= r であるから、

a∈Fc. ところが 0< ε < r を満たす任意のε に対して、

x=a− ε 2e1 とおくと、

|x−c|=c+re1 ε

2e1−c=( r− ε

2 )

e1=r− ε 2

|e1|=r− ε 2 < r

であるから、x∈(Fc)c. ゆえに B(c;ε)̸⊂Fc. これはFc が開集合でないことを意味している。

ゆえに F は閉集合ではない。

命題 0.11 F RN に対して、次の(i),(ii)は同値である。

(i) F は RN の有界な閉集合である。

(ii) F 内の任意の点列{an}に対して、{an}が RN で収束するならば、その極限は F に 属する。

証明

(i)(ii) (i) を仮定する。F は RN の閉集合で、{an}F 内の点列、a RN, lim

n→∞an =a とする。a ∈F を背理法で示そう。a̸∈F とすると、a ∈Fc で、Fc は RN の開集合で あるから、

(∃ε >0)B(a;ε)⊂Fc.

n→∞lim an =a より、十分大きな n N に対して、an ∈B(a;ε) となる。ゆえに an Fc. ところが an ∈F であるから矛盾する。ゆえに a ∈F.

(4)

(ii)(i) (ii)を仮定して、(i)を背理法で示す。F が閉集合でないと仮定すると、Fc は開集合 ではないので、

(∃a ∈Fc)(∀ε >0)B(a;ε)̸⊂Kc.

これは B(a;ε)∩F ̸= を意味する。n = 1,2,3, . . . に対して、ε:= 1

n として、これを用 いると an B(a;n1)∩F となる an が取れる。こうして作った {an}F 内の点列で、

nlim→∞an=a を満たす。(ii) を仮定しているので a ∈F. これは a∈Fc に矛盾する。

定理 0.12 (Weierstrass の最大値定理 (多次元板)) K は RN の有界閉集合、f: K R は連続とするとき、fK における最大値、最小値が存在する。

証明 1次元のときとほぼ同様にして、

nlim→∞f(xn) = sup

xK

f(x)

を満たす K 内の点列{xn}が存在する。K は有界であるから、Bolzano-Weierstrassの定理に よって、収束部分列 {xnk}kN が存在する。c:= lim

k→∞xnk とおくと、

lim

k→∞f(xnk) = sup

xK

f(x).

K は閉集合であるから、上の命題より、c∈F である。fcで連続であるから、

klim→∞f(xnk) = f(c).

ゆえに

f(c) = sup

xK

f(x).

これは f(c) が最大値であることを示している。

少し時間的余裕を得たので、将来知っておくと良さそうな事実を紹介した。

定理 0.13 (コンパクト集合の特徴づけ) K RN について、次の (i), (ii), (iii) は互いに 同値である。

(i) K は有界閉集合である。

(ii) K 内の任意の点列 {an} は収束部分列を持ち、その極限は K に属する。

(iii) K はコンパクトである。

「コンパクト」という言葉は「トポロジー」で学ぶ。ここではその説明を省略し、(i) (ii)の み証明する。

証明

(i)(ii) Bolzano-Weierstrass より収束部分列を持つ。閉集合であるから、その極限は K に 属する。

(ii)(i) (ii) を仮定する。K が閉集合であることは簡単に分かる (省略する)。K が有界であ ることを背理法で証明する。K が有界でないと仮定すると、

(∀n N)(∃an∈K) |an|> n.

(5)

こうして作った {an} の任意の部分列 {ank}kN は、

|ank|> nk ≥k

を満たすので収束しない (収束するならば有界のはずだが、非有界なので)。

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