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数理技術

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Academic year: 2024

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(1)

情報技術と数理の利用

コンピュータの発展・情報化社会の進展に伴い、

数理の解明とその利用が

ますます社会と密接になってきた

数理技術

—数の世界 1—

(2)

情報技術と数理の利用 物理技術(17世紀以来):

基礎数理 =⇒ 物理現象 =⇒ 実用技術 理論的 仕組み

裏付け の構成 情報技術(20世紀以来):

数理現象 =⇒ 数理技術 =⇒ 実用技術 仕組み 物理的

の構成 実現

数理の解明が直接に技術発展に繋がる

—数の世界 2—

(3)

計算機で扱えるもの 計算機では本質的に

有限・離散

のものしか扱えない

無限・連続のものの近似

有限・離散であることの積極的活用

—数の世界 3—

(4)

数理技術としての応用例2

暗号

(cryptography)

• 秘密通信

電子認証・電子署名

鍵共有

—数の世界 4—

(5)

暗号の利用

古典的:戦争・謀略など

現代:情報通信一般

−→ 個人の独立を守るための重要な数理技術

—数の世界 5—

(6)

既に身近な暗号の利用

メディアセンターのコンピュータを使う際の パスワードによる本人認証にも

暗号(暗号化)が使われている 入力したパスワードを

保管してあるデータと照合しているのだが、

実は、

パスワードそのものを保管しているのではない 定まった方式(暗号化関数)で

パスワードを変換して保管している

—数の世界 6—

(7)

パスワードによる本人認証

暗号化関数でパスワードを変換して保管

入力したパスワードを暗号化関数で変換して、

保管してある文字列と照合 暗号化関数に要請される性質は?

間違った文字列では変換結果が一致しない

−→ 異なる入力には異なる値を返す(単射)

保管してある文字列が露見しても

元のパスワードが判明しない

→ 一方向性関数 (one-way function)

—数の世界 7—

(8)

パスワードによる本人認証

良い暗号化関数で変換して保管していても 通信経路の途中で盗聴されてしまっては

パスワードが露見してしまう

→ 暗号による秘密通信

—数の世界 8—

(9)

安全な情報伝達を阻害するもの

• 妨害( DoS 攻撃など)

• 盗聴

• 改竄

• なり済まし

など

—数の世界 9—

(10)

DoS (Denial of Service) 攻撃

A B

E

B を機能停止に追い込むには

E に相当のマシンパワーが必要 そこで実際には · · ·

—数の世界 10—

(11)

DoS (Denial of Service) 攻撃

A B

E 実際には、

コンピュータウイルス・乗っ取りなどで 制御下に置いた多数の機械から一斉に攻撃

(Distributed DoS, DDoS)

—数の世界 11—

(12)

盗聴

A B

E P

P

P

現在の計算機ネットワークの仕組みでは、

事実上、通信経路は誰にでも見られる

—数の世界 12—

(13)

暗号通信で盗聴対策

A B

P E C C

P C

?

P:平文(plain text), C:暗号文(ciphertext) PC:暗号化(encryption)

CP:復号(decryption)・解読

—数の世界 13—

(14)

改竄

A B

P E C C

P’

C’

C’

A が送信した情報であることを

確かめられるような仕組みが必要

(電子認証・電子署名)

—数の世界 14—

(15)

なり済まし

A B

E C’ P’

C’

P’

A が送信した情報であることを

確かめられるような仕組みが必要

(電子認証・電子署名)

—数の世界 15—

(16)

暗号 (cryptography)

A B

P E C C

P C

?

送信者Aが平文Pを暗号化、暗号文Cを送信

受信者Bが暗号文Cを受信、平文Pに復号

盗聴者Eは暗号文Cを知っても

平文Pを復元できない

Bだけが復号鍵を持っていることが必要

—数の世界 16—

(17)

暗号 (cryptography)

仮定:

公開された情報伝達路(盗聴可能と仮定)で、

暗号方式を公開して通信

—数の世界 17—

(18)

古典的な暗号の例:Caesar暗号

ここでは、

az のアルファベットから成る文字列を 暗号化

鍵:1n25 なる整数 n

暗号化:アルファベットを後ろに n 個ずらす

復号:アルファベットを前に n 個戻す

(但し、· · · xyzabc · · · と繋がるとする)

—数の世界 18—

(19)

実習:古典的な暗号の例(Caesar暗号)

Caesar暗号で暗号化された

次の文字列を解読してみよう phq dqg zrphq iru rwkhuv zlwk rwkhuv

共通鍵:1n25 なる整数 n

暗号化:アルファベットを後ろに n 個ずらす

復号:アルファベットを前に n 個戻す

(但し、· · · xyzabc · · · と繋がるとする)

—数の世界 19—

(20)

Caesar暗号の脆弱性

鍵を知らなくても容易に解読されてしまった 何故か?

鍵の可能性が少なく、総当たりで倒せる

暗号文に平文の特徴が残っている このような脆弱性を克服した暗号方式が

現在では用いられている

DES (Deta Encryption Standard)

AES (Advanced Encryption Standard)

—数の世界 20—

(21)

共通鍵暗号

Caesar暗号のように、

暗号化と復号とで同じ鍵を用いる暗号を 共通鍵暗号という

仕組みが比較的簡明

暗号化・復号が一般に高速

• 事前に鍵を秘密裡に共有しておく必要あり

—数の世界 21—

(22)

現代における暗号への要請 現在の情報化社会では

様々な場面で暗号が使われている 例:インターネット取引(ネットショッピングなど)

不特定多数の人と暗号通信をしたい

• 事前に鍵を共有できない

→ 共通鍵暗号では実現が困難

→ 公開鍵暗号・鍵共有方式のアイデア

(1976, Diffie, Hellman)

—数の世界 22—

(23)

公開鍵暗号

暗号化鍵(公開鍵)・復号鍵(秘密鍵)が別

事前の鍵共有の必要無し

→ 見ず知らずの人からも送ってもらえる

認証・署名機能がある

→ 改竄・なり済ましの対策

−→ 否認防止の機能も持つ

—数の世界 23—

(24)

公開鍵暗号

但し、一般には、

暗号化・復号が共通鍵暗号に比べて低速 そこで、

• 始めに公開鍵暗号方式で鍵を送付・共有

その鍵を用いて秘密鍵暗号方式で通信

というように、組合わせて用いることが多い

—数の世界 24—

(25)

公開鍵暗号による暗号通信

A B

P E C

C

P C

?

public: e

secret: d d e

しかし、これだと誰でも暗号化できるので、

A 氏が送った保証がない

→ 署名の必要性

—数の世界 25—

(26)

公開鍵暗号を用いた認証・署名

A B

P E C

C

P C

? public: e

secret: d

d e

盗聴者 E 氏は

平文 P は判らないが、暗号文 C は盗聴可能

→ いつも同じ署名は使えない

—数の世界 26—

(27)

公開鍵暗号を用いた認証・署名

実際には、メッセージ本文 M に対して、

M から決まる短い値(ハッシュ値)h(M) を 送信者 A 氏の秘密鍵で暗号化した文字列 S

を本文 M に添付して、

受信者 B 氏の公開鍵で一緒に暗号化して送る

—数の世界 27—

(28)

公開鍵暗号を用いた認証・署名2

A B

C public: e

secret: d d

e

A

A

M h(M)

S

A

B

C

secret: d

B

M h(M)

S public: e

B

d

B

e

A

—数の世界 28—

(29)

公開鍵暗号の特徴

暗号化は誰でも出来る

(暗号化鍵は公開されている)

復号は秘密鍵を知らないと出来ない

(もの凄く時間が掛かる)

そんな都合の良い仕組みが本当にあるのか?

—数の世界 29—

(30)

公開鍵暗号の例:RSA暗号

Rivest, Shamir, Adleman (1977)

大きな素数 p,q を選び、積 n=pq を作る

n を用いて、公開鍵 e・秘密鍵 d の対を作る

暗号化の計算は n と公開鍵 e とから可能

復号は秘密鍵 d を用いる

n と公開鍵 e とから秘密鍵 d を求めるには、

n の素因数分解 n=pq が必要

• しかしそれは困難(膨大な計算時間が掛かる)

—数の世界 30—

(31)

RSA暗号

大きな素数 p, q を選び、積 n=pq を作る

p−1 と q−1 との最小公倍数

l:= lcm(p−1, q−1) を求めておく

公開鍵 e・秘密鍵 d の対を作る

l と互いに素な整数 e を取る

ed1 (mod l) なる整数 d を求める

暗号化:CPe (mod n)

復号:P Cd (mod n)

何故これでうまく機能するのか?

—数の世界 31—

(32)

鍵対の構成

l と互いに素な整数 e を与えたとき、

ed1 (mod l) なる整数 d

(l を法とした e の逆数)は、

Euclidの拡張互除法を用いることにより、

効率良く求めることが出来る!! (e, l) =1 より c, dZ:ed+lc=1

—数の世界 32—

(33)

中国式剰余定理

m1, m2 が互いに素のとき、

Z/m1m2ZZ/m1Z×Z/m2Z {xa1 (mod m1)

xa2 (mod m2)

は解を持ち、しかも mod m1m2 で一意的 {x a (mod m1)

x a (mod m2) ⇐⇒x a (mod m1m2)

—数の世界 33—

(34)

RSA暗号の検証

暗号化:CPe (mod n)

復号:PCd (mod n)

P (Pe)d (mod n) であるか

p, q は相異なる素数 → 互いに素

→ n=pq で中国式剰余定理が使える

→ mod p と mod q とで見れば良い

—数の世界 34—

(35)

Fermat の小定理 p を素数とするとき、

p と互いに素な整数 a に対し、

ap−11 (mod p)

n=pq, l=lcm(p−1, q−1), ed1 (mod l) のとき、

ed1 (mod (p−1)) より Ped P1 (mod p) ed1 (mod (q−1)) より Ped P1 (mod q) 併せて、Ped P (mod n)

—数の世界 35—

(36)

RSA暗号の安全性

これでRSA方式が実際に動かせることが判ったが、

では、RSA暗号は安全な暗号なのか?

—数の世界 36—

(37)

RSA暗号

大きな素数 p, q を選び、積 n=pq を作る

p−1 と q−1 との最小公倍数

l:= lcm(p−1, q−1) を求めておく

公開鍵 e・秘密鍵 d の対を作る

l と互いに素な整数 e を取る

ed1 (mod l) なる整数 d を求める

暗号化:CPe (mod n)

復号:P Cd (mod n)

—数の世界 37—

(38)

RSA暗号

大きな素数 p, q を選び、積 n=pq を作る

nを用いて、公開鍵e・秘密鍵dの対を作る

Euclidの互除法を用いる)

暗号化の計算は n と公開鍵 e とから可能 CPe (mod n)

復号は秘密鍵 d を用いる

P Cd (mod n)

n と公開鍵 e とから秘密鍵 d を求めるには、

n の素因数分解 n=pq が必要

(p, q が不明だと l が求まらない)

—数の世界 38—

(39)

RSA暗号の安全性

結局、RSA暗号の安全性は、

素因数分解問題の(計算量的)困難さ に掛かっている 現在の所、

充分速い計算法(多項式時間アルゴリズム)は 知られていない

→ 多くの数学者・計算機科学者が鋭意研究中

—数の世界 39—

(40)

RSA暗号の安全性

もしも画期的に高速なアルゴリズムを発見したら、

いち早く学会(世界)に公表して

人類共有の財産とするであろう 我々科学者の独立によって

情報化社会の安全性が保証されている というのは綺麗事で · · ·

—数の世界 40—

(41)

素因数分解問題の他にも、

離散対数問題 (Discrete Logarithm Problem) も暗号に応用されている

法 p と整数 g とを固定して、整数 A に対し、

gx A (mod p)

となる整数 x を求めることが出来るか

x =loggA

—数の世界 41—

(42)

離散対数問題の応用(Diffie-Hellmanの鍵共有方式)

盗聴されている情報通信路を用いて、

秘密鍵を共有することが出来るか?

—数の世界 42—

(43)

Diffie-Hellman の鍵共有方式

A B

(secret) a

A=g mod p a

B=g mod p b

B b

(secret) A

K=B mod p a K=A mod p b K=g mod p

p,g: public

ab

—数の世界 43—

(44)

実際には、

共通鍵暗号方式の方が公開鍵暗号方式より高速

→ 両者を組み合わせて用いることが多い

始めに公開鍵暗号方式や鍵共有方式で

秘密鍵を共有

• その秘密鍵を用いて共通鍵暗号方式で通信

—数の世界 44—

(45)

ElGamal暗号

離散対数問題と疑似乱数と組み合わせて

暗号方式を構成したもの RSA暗号と同様に有限体の乗法群を用いる他にも、

• 有限体上の楕円曲線の有理点の成す群

有限次代数体のideal類群 などの有限アーベル群も用いられる

(様々な数理現象が利用されている)

—数の世界 45—

(46)

秘密分散・公開鍵暗号・鍵共有などの

基本的な数理技術を組み合わせて用いると、

電子投票方式などを構成することも出来る

—数の世界 46—

(47)

まとめ

現代の情報化社会を支える基盤技術として 種々の数理技術が利用されている

• 数理現象の解明が

直接に技術の進歩に繋がっている

人間は弱いもの

→ 不正をしようとしても出来ない

システムが望まれる

−→ “最も確かなもの”としての数理の利用

—数の世界 47—

Referensi

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