現代文編 古文編 付録 漢文編
教材品・教授資料﹁現代文編﹂ 教 材の特 色
評論一 根拠と論理 ダイヤモンドと希望 森岡正博︵二〇一二年︶ ★
︹人間論︺ギリシャ神話やカントの哲学を手がかりとして︑人の生きる意味をとらえ
返す︒
︵1900字︶
︻入試︼
2007
年 西南学院大︵﹃無痛文明論﹄二〇〇三年刊︶
自由な主体になるために 西研︵二〇一四年︶ ★
︹社会論︺あたりまえのように享受している人権や自治の根本にある﹁自由﹂を改め
て見直し︑よりよい社会の方向性を示す︒
︵2000字︶
︻入試︼
2015
年 明治大︵﹃哲学の練習問題﹄二〇一二年刊︶
評論二 対比 水の東西 山崎正和︵一九七七年︶ ★
︹比較文化論︺日本の﹁鹿おどし﹂と西洋の﹁噴水﹂の対比から︑日本人の水に対す
る考え方や感性を明らかにする︒
︵1600字︶
︻入試︼
2013
年 鹿児島大・奈良女子大・立教大・早稲田大︵ ﹃世界文明史の試み﹄
二〇一一年刊︶
2008年 同志社大︵﹃装飾とデザイン﹄二〇〇七年刊︶
仮想化する現実世界 高山博︵二〇〇二年︶ ★★
︹メ ディ ア論
︺ ﹁ 千年 前の フラ ンス の農 村﹂ と﹁ 現代 日本
﹂ ︑ ﹁ 現実
﹂と
﹁バ ーチ ャル 世界
﹂ ブナの森で 内山節︵一九九四年︶ ★★
︹環境論︺近代に﹁ブナ﹂と人間がどう関わってきたかという歴史の問題点から︑自
然と社会の関係についての新しいヴィジョンを提示する︒
︵3400字︶
︻入試︼
2015
年 上智大︑2013年 東北学院大︵﹃自由論﹄一九九八年刊︶
2011年 鹿児島︵﹃日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか﹄二〇
〇七年刊︶
2009年 信州大︵﹁信濃毎日新聞﹂二〇〇七年七月二日︶
思い出せない記憶 茂木健一郎︵二〇〇七年︶ ★★
︹言語論︺言葉のはたらきに焦点を絞って︑言葉が﹁思い出せない記憶﹂の集積であ
ることを伝える︒
︵3000字︶
︻入試︼
2013年 高知大︵﹃思考の補助線﹄二〇〇八年刊︶︑関東学院大︵﹃挑戦する脳﹄
二〇一二年刊︶︑信州大︵﹃脳と仮想﹄二〇〇四年刊︶
2011年 山梨大︵﹃恒常と新奇﹄二〇〇九年刊︶
評論四 具体と抽象 世界は分けてもわからない 福岡伸一︵二〇〇九年︶ ★★★
︹ 科
学 論
︺ ﹁ ジ
ン メ
ン カ
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シ ﹂ ﹁
ト ー
ス ト
に 浮
か び
上 が
っ た
マ リ
ア
像 ﹂ ﹁
火 星
の 表
面 に
浮かぶさまざまな顔﹂といった具体例から︑存在しないはずのものを見いだして
しまう私たちの認識の習性を指摘する︒
︵4000字︶
︻入試︼
2014
年 千葉大︵﹁朝日新聞﹂二〇一三年六月二日﹁ラマチャンドラン﹃脳 の対比を通じて︑バーチャル空間の拡大が人格の統一を困難にさせることを指摘
する︒
︵2300字︶
︻入試︼
2010
年 佐賀大︵﹃歴史学 未来へのまなざし﹄二〇〇二年刊︶
ものとことば 鈴木孝夫︵一九七三年︶ ★★
︹言語論︺世界に虚構の分節を入れる﹁ことば﹂の力によって︑はじめて﹁もの﹂は
存在させられる︒現代の言語論の大定番︒
︵3300字︶
︻入試︼
2013
年 立教大︵﹃教養としての言語学﹄一九九六年刊︶
2009年 信州大︵﹁文藝春秋﹂二〇〇六年十一月臨時号︶
評論三 論理構成 自由の制服 鷲田清一︵一九九五年︶ ★★
︹自我︺一般に制服は﹁不自由の代名詞﹂とみなされているが︑歴史的経緯や心理的
側面から検討すると︑自由・不自由に単純には分けられない機能をもつことを
指摘する︒
︵3700字︶
︻入試︼
2014
年
愛知
県立
大・
駒澤
大・
弘前
大︵ ﹃
︿ひ
と﹀
の現
象学
﹄二
〇一
三年
刊︶ ︑
京都産業大︵﹃ひとはなぜ服を着るのか﹄一九九八年刊︶
2013年 中央大︵﹃﹁ぐずぐず﹂の理由﹄二〇一一年刊︶︑愛知教育大︵﹃﹁待
つ﹂ということ﹄二〇〇六年刊︶︑熊本大︵﹃だれのための仕事﹄一九九六年刊︶︑
東京医科歯科大︵﹃噛みきれない想い﹄二〇〇九年刊︶︑近畿大︵﹃感覚の幽い風
景﹄二〇〇六年刊︶︑北九州市立大・滋賀大︵﹃語りきれないこと﹄二〇一二年刊︶︑
岐阜大︵﹃思考のエシックス﹄二〇〇七年刊︶
のなかの天使﹄の書評﹂︶
2012年 明治大︵﹃世界は分けてもわからない﹄二〇〇九年刊︶出題文
2010年 同志社大︵﹃動的平衡﹄二〇〇九年刊︶
白への跳躍 原研哉︵二〇〇八年︶ ★★★
︹デザイン論︺﹁推敲﹂という言葉の成り立ち︑﹁白紙﹂に文字を書く行為︑﹁インター
ネット﹂メディアの無限に書きかえが可能な世界といった具体例から︑﹁白﹂と﹁完
成度﹂の関係性を述べる︒
︵2500字︶
︻入試︼
2014
年 青山学院大・福岡女子大︑2013年 高知大︑2011年
富山大・群馬県立女子大︵﹃日本のデザイン﹄二〇一一年刊︶
2012年 高崎経済大・立命館大︵﹃大量発話時代と本の幸せについて﹄二
〇一〇年刊︶
2011年 信州大︵﹃デザインのデザイン﹄二〇〇一年刊︶
2009年 東京大・都留文科大・早稲田大︵﹃白﹄二〇〇八年刊︶出題文
二十世紀の自画像 加藤周一︵二〇〇五年︶ ★★★
︹現代論︺﹁熱機関﹂﹁原子爆弾﹂﹁抗生物質﹂﹁遺伝子操作﹂など重大な技術革命の特
徴から︑二十世紀における科学技術の問題と︑二十一世紀への課題を明らかにす
る︒
︵2500字︶
︻入試︼
2014
年 近畿大︵﹃日本人とは何か﹄一九七六年刊︶︑滋賀県立大︵﹃芸術
の精神史的考察﹄一九七八年刊︶︑北海学園大︵﹃日本文学史序説﹄一九七五年刊︶
2012年 明治大︵﹃日本文化における時間と空間﹄二〇〇七年刊︶
大 学 入 試 に 頻 出 さ れ る 著 作 者の ラ インナ ップ と︑ 難 易 度 配 置の 絶 妙 バ ラ ン ス ︒
★の数は︑教材の難易度のめやすを表す︒