理学部体験ツアー2009 プログラム 2009 年 7 月 18 日(土曜日)
タイトル (担当者) 場所と時間 行事の内容とその説明
数 理 科 学 科
数学アラカルト
(教員と在学生による数学 談話と懇談)
世話人:前田 髙士 木本 一史
理系複合棟 412 室 13:00-17:00
(1) 数学談話(随時)
数理科学科の学生たちが、それぞれに数学の「おすすめ一品料理」を用意 してお待ちしています。多人数に対する講義形式ではなく、一人の学生 が数名(1-4 名)のグループごとに説明します。高校までの数学ではあま り出会うことのない話題を予備知識がなくてもわかるように、40 分程度 で完結するように紹介できればと思っています。分からないところは気 軽に質問しながら、数学の様々な話題について味わってください。
(2) 懇談会(随時)
(1)と同時進行で、数理科学科の先輩達が皆さんの質問にもお答えしま す。
数学に関心がないわけではないけれどいまひとつ取っつきにくいと思っ ている人、大学でどんな数学をやっているのか知りたい人、数学が大好 きな人、あるいは「好きに(あるいは得意に?)なりたい」と思っている 人、コンピュータに興味がある人、サークル活動や卒業後の進路(就職や 大学院進学)などについて知りたい人、などなど、皆さんのご来場をお待 ちしています。
物 質 地 球 科 学 科
・ 物 理 系
「物理系とは?」
(講義および在学生との 懇談会)
研究室紹介:磁性体研究 室
(仲間 隆男・辺土正人)
理系複合棟 202 室 13:00-17:00
懇談会 13:00 - 14:30 15:30 – 17:00
講義 稲岡 毅 14:30-15:30
理学ビル 106 室 お よ び 極 低 温 センター 13:00-17:00
(1) 懇談会
物理系の在学生の皆さんが、大学生活についての率直な質問に親切に答 えてくれます。
物理の好きな方、実験に興味のある方、物理系の授業、先生達の研究内 容、さらにサークル活動や就職、進学などについて知りたい方など、皆 さんのご来場をお待ちしています。
先生方の研究を詳しく説明した研究室ごとのポスターを、展示していま す。また、公開実験も予定していますので、奮って参加して下さい。
(2) 講義 「固体表面に展開する量子力学の世界―電子の波動性が見え る!!―」
量子力学は、物質の微視的世界、すなわち原子・分子の世界での興味 深い現象を次々に解明してきました。しかし、我々の日常体験からかけ 離れた不可解さにゆえに、入門者が困難を感じる学問です。この講演で は、高校物理の内容を前提に、数式は使わず、固体表面の電子系に焦点 を当てて、量子力学の世界を紹介します。
1. 電子の粒子性と波動性
2. 固体表面に形成される低次元電子系 3. 固体表面における電子の波動性
とくに 3 で紹介する走査トンネル顕微鏡の像には、「電子の波動性」が明 瞭に現れます。量子力学の不思議さを知り、とりわけ目で見て電子の波 動性を実感し、量子力学に魅力を感じてもらえれば幸いです。
物質の性質として電気伝導,熱電能,磁性,結晶性等を総合的に研究し ています。今回は、室温以下 1.5 K(ケルビン)まで(約-270℃)までの低温 領域と、室温以上 1300K(約 1000℃)までの高温領域の電気伝導度と熱電能 が同時測定できる装置と熱電気現象について実物を展示しながら説明い たします。
研究室紹介:NMR 物性 研究室
(與儀 護・二木 治雄)
極 低 温 セ ン タ ー
13:00-17:00
私たちの研究室では、核磁気共鳴(NMR)という方法を用いて、物質の磁 気的,電気的性質を極低温から高温まで温度変化させて研究していま す。NMR の実験には磁石が必要ですが、高磁場を実現するために超伝導マ グネットを磁石として使用しています。超伝導マグネットを動かすため には,多量の液体ヘリウムを必要とします。この液体ヘリウムは極低温 センターで生産し、供給されています。体験ツアーでは、NMR の装置を用 いてどのような実験が行われているかをご覧に入れようと思います。物 理から始まった NMR は,今では理学,工学,医学でも重要な応用機器とし て普及しています。化学では物質を特定する際に使用する高分解能 NMR,
医学では脳の精密検査に使われる MRI があります。興味のある方は立ち寄 って下さい。
学内共同利用研究施設 極低温センター
(宗本 久弥)
極 低 温 セ ン タ ー
13:00–17:00
14:30-16:00
極低温センターでは、液体窒素と液体ヘリウムを製造し、大学内の研究 室に供給しています。施設公開ではこの製造設備をご覧いただきます。
また液体窒素を使った実験も行い、みなさんに楽しんでもらおうと思い ます。
液体窒素の実験
物 質 地 球 科 学 科
・ 地 学 系
地学系ミニ講義:大気と 海洋の話
( 遊 馬 芳 雄 ・ 小 賀 百 樹・
久木 幸治)
目 で 見 る 地 震 津 波 災 害・・・津波と液状化の 実験
(中村 衛)
理系複合棟 102 室
13:00-13:30 講演(質疑応答 含む)
13:30-14:00 講演(質疑応答 含む) 14:00-14:30
14:30-15:00 講演(質疑応答 含む) 15:00-17:00
理学部複合棟 1階ロビー 13:00-17:00
- ダイヤモンドダストを作ろう(大気中の水蒸気) -
講師 遊馬芳雄 南極大陸や北極圏、北海道でもよく晴れた寒い夜や早朝にも見られる幻 想的なダイヤモンドダスト。このダイヤモンドダストを沖縄の空気を使 って作ってみましょう。
黒潮はどんな海流? 講師 小賀百樹
沖縄の島々の近くを大海流『黒潮』が流れています。黒潮の特徴や島々の 気候や環境への役割について紹介します。
地学系懇談会
講師 久木幸治
私たちの研究室では、主に電波を用いたリモートセンシングという手法 で海洋観測を行っています。その研究成果について紹介します。
地学系懇談会(スライドショーあり)
大きな地震がおこると、埋立地では地面が柔らかくなる液状化災害がお こります。また、海岸では津波がやって来ます。ここでは、液状化と津 波の模型実験をおこなって、どのようなことが起こっているのか、そし て危険性の高い地域はどこなのか、実演を交えて解説をおこないます。
海 洋 自 然 科 学 科
・ 化 学 系
化学系在学生との 交流ルーム(随時)
芳香族アジンの合成 -針状結晶を作ってみよう-
(比嘉松武)
サンゴは二酸化炭素を吸 収するのか、それとも放 出す るのか?
-海水の溶存酸素やCO2を 測定してみよう-
(藤村弘行)
ナイロンを作ってみよう
(鈴鹿俊雅)
光で化学反応を観る、操 る
(玉城喜章)
理系複合棟 411 室
理系複合棟 405 室 13:00-17:00
理系複合棟 405 室 13:00-17:00
理系複合棟 405 室 13:00-17:00
理系複合棟 405 室 13:00-17:00
化学系プログラムの参加者のうち、先着60名に周期表などをプレゼン ト!
化学系の在学生がみなさんからの質問や疑問に答えます。
琉大化学系について、学生生活、サークル活動、就職、進学など、いろ んなことを気軽に質問してください。
無色液体のベンズアルデヒドと抱水ヒドラジンからあざやかな黄色固体 であるベンズアルダジンを合成します。 さらに、これをメタノールから 再結晶することによって美しい黄色針状結晶にします。 実験の参加者に はきれいなサンプルビンに入れて体験ツアーの記念にプレゼントしま す。実験時間は約1時間です。
サンゴは動物でありながら、体内に藻類を共生させています。共生藻は 光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を作っています。また、サン ゴ自身は炭酸カルシウムの骨格を作って成長しています。本ツアーでは このようなサンゴの代謝過程に伴って変化する海水中の溶存酸素や二酸 化炭素を測定し、サンゴと二酸化炭素の関係について学びます。
史上初めて人類が作り出した化学繊維、それが「ナイロン」です。1939 年
(発明者カロザースの死後),ニューヨーク万国博覧会においてデュポン 社が「空気と石炭と水からつくられる、クモの糸より細く鋼鉄より強い繊 維」と言うキャッチフレーズで「ナイロン」を発表し大きな話題をよびま した。ナイロンは、簡単に誰にでも作れるので一度作ってみませんか。
化学反応が起こると、それまでつながっていた原子同士の結合が切れま す。光は化学結合を切るのに十分なエネルギーを持っているため、分子 を光で照らすと化学反応を起こすこともできます。化学反応は坂を転が るボールの様にも例えられます。つまり、原子を組み替えるのに十分な 高いエネルギーを持った分子がエネルギーを放出してエネルギーの低い 新しい物質に変わります。この放出されるエネルギーを光に変えること ができれば、肉眼で化学反応が起こっていることを確認できます。光で 化学反応を観て、操ってみよう!
海 洋 自 然 科 学 科
・ 生 物 系
海に生きる森、マングロ ーブの紹介
(萩原 秋男)
花と動物の不思議な関係
(傳田 哲郎)
理系複合棟 203 室 13:00-17:00
理系複合棟 204 室 13:00-17:00
マングローブとは、陸と海の狭間に生育する熱帯・亜熱帯林の一つで す。通常、樹木は海水に長時間浸かるような場所には生育できません。
例えば、長時間の冠水は樹木に呼吸困難をもたらします。このように、
通常は樹木の成長にとって劣悪な環境にマングローブはどのようにして 生きているのでしょうか?私たちの展示・発表においては、マングロー ブのユニークな生態について紹介します。お気軽にお越しください。
草や木は自分で歩き回ることができません。このため種子を作って子孫 を残す ためには、昆虫、哺乳類、鳥類をはじめとする動物達や、風や水 などの力を借 りて、雄しべで作られた花粉を雌しべまで運んでもらわな ければなりません。 花が持つ性質(色、形、匂い等々)には、こうした 花粉の運び屋達に合わせた 様々な工夫が見られます。今回の展示では、
亜熱帯の島々で暮らす植物たちと 花粉の運び屋達の不思議な関係を紹介 します。
水圏生物の生態を遺伝子 で探る
(今井 秀行)
生命の設計図=DNA を取っ てみよう
(伊藤 竜一)
理系複合棟 205 室 13:00-17:00
理系複合棟 608 室 13:00-17:00
水圏にはメダカ、ドブガイなどの淡水生物からアイゴ、ドロクイ、アオ リイカ、イセエビ、シンカイヒバリガイなどの海洋生物、そして淡水と 海洋を行き来するテナガエビまで多種多様な生物がいます。このような 生物の未知な生態について遺伝子を使って明らかにした研究結果を展示 します。また実際に生きた生物や珍しい深海生物の標本などを展示する ほか、魚から抽出した DNA も手に取ってご覧いただけます。
遺伝子の本体が DNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる物質であることはど こかで聞いたことがあると思います。しかし DNA を実際に見たり、触れた りしたことのある人は少ないのではないでしょうか。今回は、身近な食 材に含まれる DNA を、自分の手で取り出してみましょう。はたしてどんな 風に見えるでしょうか?
<在学生との懇談会>
数理科学科
物質地球科学科物理系
物質地球科学科地学系
海洋自然科学科化学系
海洋自然科学科生物系
理系複合棟 412 室 13:00-17:00
理系複合棟 202 室 13:00 - 14:30 15:30 – 17:00
理系複合棟 102 室 13:00-17:00
理系複合棟 411 室 13:00-17:00
理系複合棟 209 室 13:00-17:00
琉球大学理学部に在籍する学部学生たちから進学後の学生生活全般につ いての情報とアドバイスを聞くことができますので、どのようなことで も遠慮なく相談してみてください。
たとえば、
■将来自分が希望する研究分野の専門家が琉球大学理学部にはいるの か。
■入学後の沖縄での学生生活についてのアドバイス
■奨学金制度、サークル活動、就職、大学院への進学のことなどについ て詳しく知りたい。
各学科・系が指定している時間帯の中で相談に応じます。懇談会場へは 気軽にお越し下さい。