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(1)

令和

2

年度 日本私学教育研究所 委託研究 研究成果発表

研究テーマ

「本質的な問い」を中心にした歴史総合を見据えた授業デザイン 副題

~帝国内の人の移動 満蒙開拓団を題材として~

研究授業

歴史総合 使用プリント

2021 年 2 月

令和 2 年度 委託研究員 佐藤 竜之

(2)

第一講

「帝国」のはざまの「満州」/

「満州」とは何だったのか

(3)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第一講 「帝国」のはざまの「満州」 「満州」とは何だったのか No,1

/

本時の問い:三つの「帝国」の狭間に位置した満州とは、どのような地域・空間だったかの

参考資料:参考資料:山本有造,2003,『帝国の研究―原理・類型・関係― 』名古屋大学出版会.74-75.

参考資料:大澤広晃,2019,『歴史総合パートナーズ 8 帝国主義を歴史する 』清水書院.pp9-75.

「帝国」・「帝国主義」とは何か、あなたの考えを述べなさい

「移民」とはどのような人々か、あなたの考えを述べなさい。

「日本」とはどこか、「日本人」とは誰か、あなたの考えを述べなさい。

《講義メモ》

・中心となる概念

・重要な歴史用語/キーワード

・時系列/因果関係のまとめ

《歴史的思考力とは何か?》

①:史料批判(誰が/どの立場の人物が、どのような目的で、どのような内容を書いたか・その意義)

②:歴史的文脈の理解 ③:因果的な理由づけ ④:解釈を批判的にとらえる

⑤:現代に適応(現代的な諸課題との連関を考察) ⑥:史資料をもとに歴史を叙述する

⑦:歴史を題材として自らの「問い」をたてる

(4)

歴史総合 模擬授業 第一講 「帝国」のはざまの「満州」 「満州」とは何だったのか No,2

/

○探究課題1【絵画資料の読み取り】

以下の資料より、この時期の東アジアの情勢を読み取りなさい。(参考:世界史

A

教科書)

資料

:中村進平(閲),小原喜三郎(案),西田助太郎(著),1904,『滑稽『滑稽欧亜外交地図』

○探究課題2【史資料の活用】

以下の資料を活用し、東アジアの三つの「帝国」が、満洲と呼ばれる地域・空間をどのように支配・利用 しようとしたかを以下の史資料を活用して説明しなさい。また、満州をめぐって、この三つの「帝国」がど のように関係し合った(対立・融和等)のか、説明しなさい。

資料

:第一学習社編集部編,

2019,

『グローバルワイド 最新 世界史図表 二訂版』第一学習社,

249.

「4 日清戦争後の中国」

資料

:第一学習社編集部編,

2019,

『グローバルワイド 最新 世界史図表 二訂版』第一学習社,

250.

「A

19

世紀後半の中国」

資料

:木村靖二・岸本美緒・小松久男,2017,『山川 詳説世界史図録(第

2

版)』山川出版社,111.

「2-1 清の領域」

資料

:木村靖二・岸本美緒・小松久男,2017,『山川 詳説世界史図録(第

2

版)』山川出版社,111.

「5-1

1878

年の世界」

資料

:上田貴子,2008,「総説 1『満洲』の変容」蘭信三編,『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会 学』不二出版.201-216.参照するページは

201-204.

・満州とはどこか/どの地域を指すのか

・満州を囲んだ帝国とは、どこを指すのか

・その三つの帝国が、満洲をどのように支配・利用しようと考えていたか

(5)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第一講 「帝国」のはざまの「満州」 「満州」とは何だったのか No,3

/

○探究課題3

満州国とは、どのような国家であったか。以下の資料を活用し、成立から崩壊までと、その国家としての 在り方について説明しなさい。

資料

:歴史学研究会編,

2016,

『岩波オンデマンドブックス 日本史史料 5 現代』岩波書店,

15-16.

「満州国執政溥儀の関東銀司令官宛書簡」一九三二年三月一○日

資料

:歴史学研究会編,2016,『岩波オンデマンドブックス 日本史史料 5 現代』岩波書店,

16-17. 「日満議定書」一九三二年九月

資料

:山室信一,2004,『キメラ――満州国の肖像 増補版』中公新書,162-165.

資料

:山室信一,2004,『キメラ――満州国の肖像 増補版』中公新書,170-171.

成立から崩壊まで

国家としての在り方

○探究課題(発展課題)

この授業で取り上げた、ロシア帝国、清、大日本帝国は帝国といえるのだろうか。同時期に存在していた

大韓帝国はどうであろうか。また、大日本帝国とは、どのような「帝国」なのか、定義に照らし合わせて考

えてみよう。

(6)

歴史総合 模擬授業 第一講 「帝国」のはざまの「満州」 「満州」とは何だったのか No,4

/

○課題の評価と振り返り

★この授業での問い《この授業を受けた上で、あなたなら、どのような問いを立てますか》

項目 定義 目標到達(4) 発展的(3) 平均的(2) 初期段階(1)

帝国・帝国主義につ いての理解

(3)ができた上で、

複数の国家・地域を比 較し、帝国・帝国主義 の発生から帰結につい て説明することができ る。

帝国・帝国主義という 概念を用いて、一つの 国家・地域の歴史的な 事象について、時系列 で説明することが出来 る。

帝国・帝国主義とは、

どのような概念かを、

説 明 す る こ と が 出 来 る。

帝国・帝国主義に当て はまる「国家」を三つ 以上挙げることができ る。

三つの帝国と満州と の関わりについての 理解

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、三つの帝国と 満州の歴史について、

その展開から帰結につ いて、説明することが 出来る。

(2)が出来た上で、

その複数の事項の間の 因果関係について、少 なくとも一つは説明す ることが出来る。

(1)が出来た上で、

複数の事項を箇条書き で、時系列に並べるこ とができる。

満州と三つの帝国との 関係について、それぞ れの帝国に一つの事項 をあげることができ る。

満州国の支配の在り 方とはどのようなも のであったかの理解

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、満州国の支配 の特徴について説明す ることが出来る。

(2)が出来た上で、

その内容説明の際に、

史資料を根拠として挙 げて説明することが出 来る

満州国支配の仕組みの 特徴について、複数個 の語句をあげ、それぞ れの内容について説明 することが出来る。

満州国支配の仕組みの 特徴について、複数個 の語句を挙げることが 出来る。

問 い を 立 て る

探 究

授業で扱った概念・歴史 的事実をもとに、「適切 な問い=リサーチクエス チョン」を立てることが 出来る

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)の条件を全て 限定した問いを立てる事 が出来る。

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)のうち、どれ か一つを限定した問いを 立てることが出来る。

授業内容に関する事柄か ら、数点の質問事項を持 ち、その上で、自分がよ り追求してみたいと思う 質問事項を一つ挙げるこ とが出来る。

授業内容に関する事柄か ら、質問項目を1点持つ ことが出来た。

メ タ 認 知

自身の学習内容や学習活 動を自覚的に振り返るこ とが出来る

(3)が出来た上で、よ り適当な取り組みの方策 について、自ら提示する ことが出来る。

(2)が出来た上で、自 分の取り組みの姿勢(思 考方法や情緒)や、学習 方法の適否について自ら 言語化できる。

今日の授業に目的意識を 持って臨み、授業の内容 について他者に説明でき る程度に理解した。

今日の講義の内容を思い 出すことが出来る。

課題:三つの「帝国」の狭間に位置した満州とは、どのような地域・空間だったかの     日本の支配の在り方とは

(7)

第二講

「移民」とは誰か

日本から海を渡った人々

(8)

歴史総合 模擬授業 第二講 「移民」とは誰か。日本から海を渡った人々

No,1

本時の問い:日本にいた人々は、なぜ境界を超えて移動するのか

参考資料:永吉希久子,2020,『移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像』中公新書.11-16.

《講義メモ》

・中心となる概念

・重要な歴史用語/キーワード

・時系列/因果関係のまとめ

○探究課題1【歴史的文脈の理解・因果的な理由づけ】

以下の

4

つの資料より、近代の日本移民の特徴を読み解き、その推移について説明しなさい。その際、時 系列、受け入れ地域、送り出し地域の違いについて意識して読み解くこと。また、第一講で学習した「帝国」

の概念を考慮して読み解くこと。また、この時期の東アジアおよび国際状況についても合わせて説明しなさ い。(参考:世界史

A

教科書)

資料

:塩出浩之,2015,『越境者の政治史-アジア太平洋における日本人の移民と植民』名古屋大学出版.

16-19

・「表序-1

1940

年時点における日本人居住人口分布」

・「図序-1 海外在留日本人の地域別人口の推移(1907~40 年)」

資料

:今野敏彦・藤﨑康夫編,1994,『増補 移民史[Ⅰ] 南米編』新泉社.360-361.

・「明治

21

年~昭和

20

年までの中南米への移住者数」

資料

:岡部牧夫,2002,『日本史リブレット

56 海を渡った日本人』山川出版社.014-017.

資料

:日本移民学会編,2019,『日本人と海外移住―移民の歴史・現状・展望』明石書店.34.

・「表-3:日本人渡航先別上位出身道府県」

資料

:日本移民学会編,2019,『日本人と海外移住―移民の歴史・現状・展望』明石書店.128.

《歴史的思考力とは何か?》

:史料批判(誰が/どの立場の人物が、どのような目的で、どのような内容を書いたか・その意義)

:歴史的文脈の理解

:因果的な理由づけ

:解釈を批判的にとらえる

:現代に適応(現代的な諸課題との連関を考察)

:史資料をもとに歴史を叙述する

:歴史を題材として自らの「問い」をたてる

(9)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第二講 「移民」とは誰か。日本から海を渡った人々

No,2

○探究課題1【歴史的文脈の理解・因果的な理由づけ】

・移民送り出しの時系列

・受け入れ地域及び国

・送り出し地域(国内のどの県・地域)

《どれか一つの時期を説明できること》

・当時の日本の国内状況

・当時の国際情勢(世界の情勢もしくは東アジアの情勢)

・当時の受入国の状況

○探究課題2【史料の批判的解釈】

以下の史料

を読み取りなさい。また、観点「資料の限界」については、資料

を参考にすること。

史料

:拓務省拓務局編,1934,『ブラジル移民便り』拓務省拓務局.61-64.

資料

:今野敏彦・藤﨑康夫編,1994,『増補 移民史[Ⅰ] 南米編』新泉社.pp62..

史料

著者: 日付:

歴史的背景:

(10)

歴史総合 模擬授業 第二講 「移民」とは誰か。日本から海を渡った人々

No,3

資料の視点(誰の視点で、どのような視点で資料が書かれているか):

資料の解釈(主張の中心的な部分):

資料の限界(この資料では言及できていない内容/視点は何か):

○探究課題3(発展課題)

以下の

2

点の資料を活用し、人々が境界を超えて移動することになった要因について説明しなさい。

資料

:坂口満宏,2015,「誰が移民を送り出したのか-環太平洋における日本人の国際移動・概観-」

米山裕・河原典史編著, 『日本人の国際移動と太平洋世界-日系移民の近現代史』文理閣.

72-91.

81-85

を参照

資料

:岡部牧夫,2002,『日本史リブレット

56 海を渡った日本人』山川出版社.019-021.

(11)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第二講 「移民」とは誰か。日本から海を渡った人々

No,4

○課題の評価と振り返り

★この授業での問い《この授業を受けた上で、あなたなら、どのような問いを立てますか》

項目 定義 目標到達(4) 発展的(3) 平均的(2) 初期段階(1)

近代日本の移民の経 緯についての理解

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、当時の日本の 時代背景についての展 開から帰結について、

説明することが出来る

(2)が出来た上で、

一つの時期の移民につ いては、国内情勢や国 際情勢を踏まえて説明 することが出来る。

(1)が出来た上で、

人々が移動した順に時 系列に並び替え、移動 を促した歴史的背景に ついて短文で説明でき る。

日本人が送り出された 国・地域を三つ以上挙 げることが出来る。

移民の送り出し要因 についての理解

(3)が出来た上で、

その移民のうちの一つ については、展開から 帰結までについて、説 明することが出来る。

(2)が出来た上で、

その要因によって送り 出された移民の具体例 を挙げて説明すること が出来る。

移民の送り出し要因に ついて、三つ以上例を 挙げて説明することが 出来る。

移民の送り出し要因に ついて、一つ例を挙げ て説明することが出来 る。

史料の批判的解釈

『ブラジル移民便 り』

(3)が出来た上で、史料の 著者の限界(言及できてい ない視点、内容)について 指摘することが出来る。

史料の内容を理解できると 共に、その史料が記述され た目的についても読み取 れる。

史料に書かれている内容 について理解することが出 来る。

出典や記述された日時を 確定できる。

問 い を 立 て る

探 究

授業で扱った概念・歴史 的事実をもとに、「適切 な問い=リサーチクエス チョン」を立てることが 出来る

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)の条件を全て 限定した問いを立てる事 が出来る。

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)のうち、どれ か一つを限定した問いを 立てることが出来る。

授業内容に関する事柄か ら、数点の質問事項を持 ち、その上で、自分がよ り追求してみたいと思う 質問事項を一つ挙げるこ とが出来る。

授業内容に関する事柄か ら、質問項目を1点持つ ことが出来た。

メ タ 認 知

自身の学習内容や学習活 動を自覚的に振り返るこ とが出来る

(3)が出来た上で、よ り適当な取り組みの方策 について、自ら提示する ことが出来る。

(2)が出来た上で、自 分の取り組みの姿勢(思 考方法や情緒)や、学習 方法の適否について自ら 言語化できる。

今日の授業に目的意識を 持って臨み、授業の内容 について他者に説明でき る程度に理解した。

今日の講義の内容を思い 出すことが出来る。

課題:日本にいた人々は、なぜ境界を超えて移動したのか

(12)

第三講

なぜ人々は満州農業移民(満蒙開拓団)

として満州へ渡ったのか

(13)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第三講 「なぜ人々は満州農業移民(満蒙開拓団)として満州へ渡ったのか」

No,1

本時の問い:なぜ人々は満州農業移民として満州へ渡ったのか。

参考資料:加藤聖文,2017,『満蒙開拓団 虚妄の「日満一体」』岩波書店.ⅴ―ⅶ.

《講義メモ》

・中心となる概念

・重要な歴史用語/キーワード

・時系列/因果関係のまとめ

○探究課題1【歴史的文脈の理解・因果的な理由づけ】

資料

の地図より、満州のどのような地域に満州移民が入植していったのか。満州農業移民の入植地の地 理的特徴を地図より読み取り説明しなさい。また、なぜその地域に入植が多いのか。資料

を参考にすると ともに、当時の時代背景と合わせて説明しなさい。

資料

:満洲開拓史刊行会編,『満洲開拓史』入植図.

資料

:加藤聖文,2017,『満蒙開拓団 虚妄の「日満一体」』岩波書店.74.

《歴史的思考力とは何か?》

:史料批判(誰が/どの立場の人物が、どのような目的で、どのような内容を書いたか・その意義)

:歴史的文脈の理解

:因果的な理由づけ

:解釈を批判的にとらえる

:現代に適応(現代的な諸課題との連関を考察)

:史資料をもとに歴史を叙述する

:歴史を題材として自らの「問い」をたてる

(14)

歴史総合 模擬授業 第三講 「なぜ人々は満州農業移民(満蒙開拓団)として満州へ渡ったのか」

No,2

○探究課題2【歴史的文脈の理解・因果的な理由づけ】

日本国内のどのような地域から、農業移民が送り出されたのか。資料

の表より読み取り説明しなさい。

また、なぜこの地域から多くの満州農業移民が送出されたのか。その要因となる要素の一つである産業構造 を踏まえた上で、当時の時代背景と合わせて説明しなさい。(資料

を参考にすること。)また、産業構造以 外の要因についても、No2 の探究課題(発展課題)を参考にして、説明しなさい。

資料

:細谷亨,2019,『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』有志舎.より以下4点の表.

「表

0-1 満洲移民送出数上位10

県」

「表

0-2 満洲移民送出率(人口比)上位10

県」

資料

:『新日本史

A 新訂版』実教出版.92-97.

・どの地域から送り出されたのか

・なぜこの地域から出されたのか(産業構造)

・なぜこの地域から出されたのか(産業構造以外の要因)

○探究課題3

以下の史料

について、下記の指示に従い解説しなさい。

史料

:アサヒグラフ編,1938,『アサヒグラフ臨時増刊 国策満州移民の全貌』朝日新聞.pp2-3.

観点「資料の限界」については、資料

:日本移民学会編,2018,『日本人と海外移民-移民の歴史・現 状・展望』明石書店.183-184.187-188.を参考にすること。

史料

著者: 日付:

歴史的背景:

資料の解釈(主張の中心的な部分):

資料の限界(この資料では言及できていない内容/視点は何か):

(15)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第三講 「なぜ人々は満州農業移民(満蒙開拓団)として満州へ渡ったのか」

No,3

○探究課題4

なぜ国策として満州国に農業移民が送られたのか。既習の知識、以下の史資料を活用し説明しなさい。

資料

:細谷亨,2019,『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』有志舎.41-44.

史料

:アサヒグラフ編,1938,『アサヒグラフ臨時増刊 国策満州移民の全貌』朝日新聞.2-3.37.

資料

:加藤聖文,2017,『満蒙開拓団 虚妄の「日満一体」』岩波書店.118.

○探究課題(発展課題)

「公式の帝国」内への人の移動、「非公式の帝国」内への人の移動、「帝国」外への人の移動を比較した際 に、それぞれの人の移動に関しての共通点ないしは相違点について、あなたの考えを述べなさい。

・共通点

・相違点

(16)

歴史総合 模擬授業 第三講 「なぜ人々は満州農業移民(満蒙開拓団)として満州へ渡ったのか」

No,4

○課題の評価と振り返り

★この授業での問い《この授業を受けた上で、あなたなら、どのような問いを立てますか》

項目 定義 目標到達(4) 発展的(3) 平均的(2) 初期段階(1)

満州農業移民政策が 実施された当時の日 本の時代背景につい ての理解

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、当時の日本の 時代背景についての展 開から帰結について、

説明することが出来る

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を時系列でならべ、

その事象間の因果関係 について、少なくとも 一つは説明することが 出来る。

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を箇条書きで時系列 に並べることが出来る

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を挙げることが出来 る

満州農業移民政策が ど の よ う な 目 的 を 持って実施されたか についての理解

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、満州農業移民 政策の展開から帰結に ついて、説明すること が出来る。

満州農業移民政策に関 する歴史的な事象を時 系列でならべ、その事 象間の因果関係につい て、少なくとも一つは 説明することが出来 る。

満州農業移民政策に関 する歴史的な事象を、

箇条書きで時系列に並 べることが出来る。

満州農業移民政策に関 する歴史的な事象を挙 げることが出来る。

満州農業移民の現地 での生活の実態につ いて史資料から読み 取る

(3)が出来た上で、

史料の著者の限界(言 及できていない視点、

内容)について指摘す ることが出来る。

史料の内容を理解でき ると共に、その史料が 記述された目的につい ても読み取れる。

史料に書かれている内 容について理解するこ とが出来る。

出典や記述された日時 を確定できる。

帝国の内と外への人 の移動の特徴

(3)が出来た上で、

すべての「帝国」内外 への人の移動の展開か ら帰結までを比較し、

その共通点や相違点に ついて述べることが出 来る。

(2)が出来た上で、

二つ以上の「帝国」内 外への人の移動を比較 し、その共通点や相違 点について、述べるこ とが出来る。

「帝国」内外の人の移 動について、どれか一 の地域への移動の特徴 を、「帝国」概念を活 用して述べることが出 来る。

どれか一つの「帝国」

内外への人の移動につ いて、展開から帰結ま でを説明できる。

問 い を 立 て る

探 究

授業で扱った概念・歴史 的事実をもとに、「適切 な問い=リサーチクエス チョン」を立てることが 出来る

見方(視点)、時間 軸、「地域」、主体と 対象(人・集団・特定 の事件等の限定)の条 件を全て限定した問い を立てる事が出来る。

見方(視点)、時間 軸、「地域」、主体と 対象(人・集団・特定 の事件等の限定)のう ち、どれか一つを限定 した問いを立てること が出来る。

授業内容に関する事柄 から、数点の質問事項 を持ち、その上で、自 分がより追求してみた いと思う質問事項を一 つ挙げることが出来 る。

授業内容に関する事柄 から、質問項目を1点 持つことが出来た。

自身の学習内容や学習活 動を自覚的に振り返るこ とが出来る

(3)が出来た上で、

より適当な取り組みの 方策について、自ら提 示することが出来る。

(2)が出来た上で、

自分の取り組みの姿勢

(思考方法や情緒)

や、学習方法の適否に ついて自ら言語化でき る。

今日の授業に目的意識 を持って臨み、授業の 内容について他者に説 明できる程度に理解し た。

今日の講義の内容を思 い出すことが出来る。

課題:なぜ満州農業移民となって満州に渡った人々がいたのか。(そしてなぜ“満州”だったのか)

(17)

第四講

帝国の崩壊と人の還流

帝国の「内」と「外」から

(18)

歴史総合 模擬授業 第四講 帝国の崩壊と人の還流 帝国の「内」と「外」から No,1 本時の問い:大日本帝国が崩壊したことで、どのような人の流れが生まれたのか/彼らは、移住した地域 にどのように受け入れられたのか、もしくは排除されたのか

参考資料:蘭信三, 「戦後日本をめぐる人の移動の特質―沖縄と本土の比較から」 『社会の境界を生きる人々』

岩波出版.42-70.「はじめに」42-45 を参照。

《講義メモ》

・中心となる概念

・重要な歴史用語/キーワード

・時系列/因果関係のまとめ

○探究課題1【情報収集】

1970

年代より、「中国残留孤児/婦人」の問題が「発生」する。「中国残留孤児」とは何か。なぜ、この 問題がこの時期に「発生」したのかについて、情報を調べ、まとめなさい。

Cf:厚生労働省HP「中国残留邦人等への支援」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/senbotsusha/seido02/index.html

・「中国残留孤児」とは

・なぜ

1970

年代に、この問題が「発生」するのか。(当時の世界情勢を踏まえること)

《歴史的思考力とは何か?》

:史料批判(誰が/どの立場の人物が、どのような目的で、どのような内容を書いたか・その意義)

:歴史的文脈の理解

:因果的な理由づけ

:解釈を批判的にとらえる

:現代に適応(現代的な諸課題との連関を考察)

:史資料をもとに歴史を叙述する

:歴史を題材として自らの「問い」をたてる

(19)

2020

年度

歴史総合 模擬授業 第四講 帝国の崩壊と人の還流 帝国の「内」と「外」から No,2

○探究課題2【史資料の活用/歴史的解釈の理解・活用】

戦後の日本に還流した人々は、どのように日本社会に「包摂」されたのか/「排除」されたのか。自らの視 点(分析の対象及び、「排除」の側面なのか、「包摂」の側面なのか)を提示した上で、資料

を参照して、

日本社会への「排除と包摂」の様子について、あなたの考えを述べなさい。

資料

:蘭信三,2013,「序説1 帝国以後の人の移動」蘭信三編,『帝国以後の人の移動―ポストコロ ニアリズムとグローバリズムの交錯点』.勉誠出版.004-045.025-036.を参照のこと。

・視点(何を主題として捉えるか/どの側面を描くのか)

・「排除と包摂」の様子

○探究課題(発展課題)

上記の日本への還流についての説明が出来た上で、日本を中心とした事例と同じような事例を見つけ出し、

その共通点について、あなたの考えを述べなさい。

(視点:帝国の崩壊に伴う本国への人の還流について、日本以外の例を提示することができるか。)

○探究課題(補論 「移民」を見つめるまなざし:「民族」・「人種」)

「物語」の言説分析:

水野龍哉,2016,『移民の詩――大泉ブラジルタウン物語』CCC メディアハウス.34-36.

あなたが考える、この資料の問題点は何か。あなたの考えを述べなさい。

(20)

歴史総合 模擬授業 第四講 帝国の崩壊と人の還流 帝国の「内」と「外」から No,3

○課題の評価と振り返り

★この授業での問い《この授業を受けた上で、あなたなら、どのような問いを立てますか》

○パフォーマンス課題

近代における「日本人」の移動の歴史(「帝国」内外からの還流も含む)の展開から帰結までを概観した上 で、満州農業移民の特質について史資料を活用し、あなたの考えを述べなさい。また、 「日本」からの移民は、

現代的な課題とどのような関連があるかについても、あなたの考えを述べなさい。(800 字~1000 字)

《「帝国」「移民」「境界」「満州農業移民」「排除と包摂」等の概念を活用すること》

項目 定義 目標到達(4) 発展的(3) 平均的(2) 初期段階(1)

内 容 理 解

「中国残留孤児/婦 人」問題の「発生」

とその背景について の説明

(3)が出来た上で、

歴史を分析する概念を 用いて、当時の日本の 時代背景についての展 開から帰結について、

説明することが出来る

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を時系列でならべ、

その事象間の因果関係 について、少なくとも 一つは説明することが 出来る。

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を箇条書きで時系列 に並べることが出来る

当時の日本の時代背景 について、歴史的な事 象を挙げることが出来 る

戦 後 日 本 社 会 へ の

「排除と包摂」の局 面についての理解

(3)が出来た上で、

概念を説明する際に、

複数の具体的な事例を 挙げて説明するとが出 来る。

「排除と包摂」の概念 が、どのような歴史的 事実から導きだされの か、その具体的な事例 を一つ提示して、概念 を説明できる。

「排除と包摂」の概念 が、どのような時代 の、どのような現象を 説明するためのものな のかを理解している。

「排除と包摂」の内容 について説明すること が出来る。

問 い を 立 て る

探 究

授業で扱った概念・歴史 的事実をもとに、「適切 な問い=リサーチクエス チョン」を立てることが 出来る

見方(視点)、時間 軸、「地域」、主体と 対象(人・集団・特定 の事件等の限定)の条 件を全て限定した問い を立てる事が出来る。

見方(視点)、時間 軸、「地域」、主体と 対象(人・集団・特定 の事件等の限定)のう ち、どれか一つを限定 した問いを立てること が出来る。

授業内容に関する事柄 から、数点の質問事項 を持ち、その上で、自 分がより追求してみた いと思う質問事項を一 つ挙げることが出来 る。

授業内容に関する事柄 から、質問項目を1点 持つことが出来た。

自身の学習内容や学習活 動を自覚的に振り返るこ とが出来る

(3)が出来た上で、

より適当な取り組みの 方策について、自ら提 示することが出来る。

(2)が出来た上で、

自分の取り組みの姿勢

(思考方法や情緒)

や、学習方法の適否に ついて自ら言語化でき る。

今日の授業に目的意識 を持って臨み、授業の 内容について他者に説 明できる程度に理解し た。

今日の講義の内容を思 い出すことが出来る。

課題:大日本帝国が崩壊したことで、どのような人の流れが生まれたのか/彼らは、移住した地域

      にどのように受け入れられたのか、もしくは排除されたのか

(21)

高校2年    組      番  氏名

項目 定義

目標到達(4) 発展的(3) 平均的(2) 初期段階(1)

概念理解

歴史的事象を分析するため の構造的な知を理解すること が出来る

(3)が出来た上で、概 念を説明する際に、複 数の具体的な事例を 出すことが出来る。

歴史を分析するため の概念が、どのような 歴史的事実から導き だされのか、その具体 的な事例を一つ提示し て、概念を説明でき る。

歴史を分析するため の概念が、どのような 時代の、どのような現 象を説明するためのも のなのかを理解してい る。

歴史を分析するため の概念の用語を説明 することが出来る。

史料を批判的に読む

(比較・対比)

提示された史料について、出 典、内容、価値、言及しきれ ない部分を説明することが出 来る

(3)が出来た上で、史 料の著者の限界(言及 できていない視点、内 容)について指摘する ことが出来る。

史料の内容を理解で きると共に、その史料 が記述された目的に ついても読み取れる。

史料に書かれている 内容について理解す ることが出来る。

出典や記述された日 時を確定できる。

歴史的解釈を批判的に分 析する(比較・対比)

著者(研究者)の主張や学問 上の立場を理解した上で、そ の主張を吟味し、自らの意見 との共通点・相違点を説明で できる。

(3)が出来た上で、著 者の主張を先行研究 の中に位置づけること が出来る。

(3)が出来た上で、自 らの意見の共通点や 相違点を説明(言語 化・可視化)できる。

著者が叙述した内容 を読み取り、著者の主 張について説明でき る。

著者が叙述した内容 を読み取ることが出来 る。しかし、他者へ説 明することは難しい。

歴史的文脈の理解

(時系列)

歴史的な事象について時系 列に沿って、その時代背景も 含めて説明することが出来る

(3)が出来た上で、複 数の事象についても 説明することが出来 る。

(2)が出来た上で、歴 史的な事象の背景に ついて、一つの事象に ついては説明すること が出来る。

(1)が出来た上で、歴 史的な事象を、時代順 に並べることが出来 る。

学習範囲の歴史的な 事象について、箇条書 きで羅列することが出 来る。

歴史的な変化を因果的に 理由付ける(因果性)

歴史的な事象の展開と帰結 について、原因と結果を明確 にした上で、論理的に説明す ることが出来る

(3)が出来た上で、原 因と結果(帰結)を結 ぶ展開について、史資 料の齟齬がなく説明で きる。

(2)が出来た上で、原 因と結果(帰結)の両 方について説明でき る。

(1)が出来た上で、そ の事象が起こる原因、

もしくはその結果につ いて、どちから片方を 説明することが出来 る。

関係する二つ以上の 歴史的な事象につい て、その内容を別々に 説明することが出来 る。

歴史を叙述する

(表現)

歴史を分析する概念や歴史 的事象を用いて、自らの立ち 位置を自覚した上で、歴史を 叙述することが出来る

歴史の展開と帰結に ついての論理的な説 明がなされており、多 面的な歴史の見方を 捉えている。また、現 在との関わりを提示で きている。

(2)が出来た上で、歴 史を分析する概念を提 示し、その論証として

(2)の説明をすること が出来る。

歴史的な事象を時系 列に沿って自らの言葉

(教科書等の引用ばか りではなく)で説明する ことが出来る

歴史的な事象を時系 列に並べる(箇条書 き)ことができる

問いを立てる

(探究)

授業で扱った概念・歴史的事 実をもとに、「適切な問い=リ サーチクエスチョン」を立てる ことが出来る

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)の条件を全 て限定した問いを立て る事が出来る。

見方(視点)、時間軸、

「地域」、主体と対象

(人・集団・特定の事件 等の限定)のうち、ど れか一つを限定した問 いを立てることが出来 る。

授業内容に関する事 柄から、数点の質問事 項を持ち、その上で、

自分がより追求してみ たいと思う質問事項を 一つ挙げることが出来 る。

授業内容に関する事 柄から、質問項目を1 点持つことが出来た。

リフレクション

(メタ認知)

自身の学習内容や学習活動 を自覚的に振り返ることが出 来る

(3)が出来た上で、よ り適当な取り組みの方 策について、自ら提示 することが出来る

(2)が出来た上で、自 分の取り組みの姿勢

(思考方法や情緒)

や、学習方法の適否 について自ら言語化で きる

今日の授業に目的意 識を持って臨み、授業 の内容について他者 に説明できる程度に理 解した

今日の講義の内容を 思い出すことが出来る

パフォーマンス課題:

近代における「日本人」の移動の歴史(「帝国」内外からの還流も含む)の展開から帰結までを概観した上で、満州 農業移民の特質について史資料を活用し、あなたの考えを述べなさい。また、「日本」からの移民は、現代的な課 題とどのような関連があるかについても、あなたの考えを述べなさい。(800字~1000字)

       《「帝国」「移民」「境界」「満州農業移民」「排除と包摂」等の概念を活用すること》

Referensi

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- - この一年も、私たちは限りなく「出会い」を続けてきました。そして、お互いが知り合い、対 話し、理解しあう中からコミュニティを創りあげていくことの大切さを知りました。 どの地域にも豊かな歴史とそこに息づく人々の営々としたくらしがあります。そのくらしの営 みは時に「稗史」と呼ばれ、特別なことでもなく、ごくごく「あたりまえ」に存在するものな