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No.154/2017.11.17 発行:西日本社会学会事務局

〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1 九州大学文学部社会学・地域福祉社会学研究室 TEL & FAX 092-642-2426 郵便振替口座 01750-3-23994 http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~sociowest/

         

Ⅰ.第 75 回大会報告 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1.大会概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2.シンポジウム報告要旨「熊本地震と社会学」 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 3.2017(平成 29)年度総会報告 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2

Ⅱ.第 76 回大会について.‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4

Ⅲ.会員異動‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5

Ⅳ.研究室めぐり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

Ⅴ.資料‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7

Ⅵ.事務局からのおしらせ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10  

 

Sociological Society of West Japan

西日本社会学会ニュース

(2)

 

去る 2017 年 5 月 13 日・14 日、松山大学にて開催された西日本社会学会第 75 回大会は、参加者 76 名を かぞえ、盛会のうちに終了いたしました。

今大会、自由報告部会は 13 日に 4 部会、14 日午前に 2 部会が開かれ、計 28 名の会員が登壇されました。

シンポジウムは 14 日午後に「熊本地震と社会学」が開催されました。

総会では、報告事項として庶務報告、2016(平成 28)年度決算、監査報告が行われました。審議事項で は 16 名の新入会員の入会承認の後、2017(平成 29)年度予算案承認が行われました。ついで、来年度第 76 回大会を九州大学にて開催することが決定いたしました。総会終了後の懇親会は大学内のレストラン「ル・

ルパ」で開催され、今年も多くの会員のみなさまにご参加いただきました。このように松山大学での第 75 回大会は、無事に終了いたしました。

熊本地震と社会学――被災のリアリティと政策形成を繋ぐ視点 司会・コーディネーター 堤圭史郎(福岡県立大学)

討論者 松本貴文(下関市立大学)・横田尚俊(山口大学)

報告者

第 1 報告 稲月正(北九州市立大学)

「見えにくい」生活課題の把握と行政への働きかけ――「よか隊ネット」の活動から

第 2 報告 藤本延啓(熊本学園大学)

西原村における被災・復興の個別性と全体性

第 3 報告 松下修(松下生活研究所LLC.代表・ふるさと発・復興志民会議理事)

ある被災住宅と集落・その関係性――活動を通して

第 4 報告 徳野貞雄(トクノスクール・農村研究所)

農とクラシの中間支援組織の形成過程とその課題――「ふるさと発復興会議」を軸として

熊本地震から 1 ヶ月後の学会大会では緊急セッションが設けられ、徳野前会長は熊本地震の特徴を【マ チとムラの複合的震災】と論じた。今なお震災は続いており、住民生活の性質が異なる地域にまたがる、

性質が異なる「被害」への対処のあり方が課題となっている。シンポジウムでは、災害の初期・中期・長 期的スパンにおいて、住民生活に根ざした「見えにくい課題」に、社会学(とりわけ社会調査)はこれま での蓄積をふまえ、いかなるアプローチが可能であり、また求められているかを、議論し共有することを 目的とした。

当初は、米田誠司会員が論題「日常と非日常のはざまで――由布院温泉にみる震災対応と復興」により ご登壇されるはずだったが、大会前に長期療養に入られたことは大変残念であった。連休中にシンポジウ ム関係者と協議し、昨夏より熊本で活動を続けるふるさと発・復興志民会議理事の松下修会員に急遽話題 提供して頂くことになった。なお、重病にも関わらず米田会員からは報告予定稿が届き、当日に配布され たことを記しておきたい。

Ⅰ.第 75 回大会報告 

1

.大会概要

2

.シンポジウム報告要旨

(3)

稲月会員の報告では、「よか隊ネット熊本」の活動とご自身の関わりをもとに、被災者への生活支援にお ける協セクターの役割と社会学者が貢献しうる役割が報告された。みなし仮設が抱える課題をふまえた居 宅訪問による見守りの仕組みと課題が示された上で、協セクターによる被災の段階・状況に応じた機動的 な支援の提供、とりわけ「処遇」の支援と同時に、伴走型支援による「存在」の支援が肝心と指摘された。

また、社会調査による現状把握と施策指針の提示において、人と制度を「つなぐ」、生活構造・社会関係に 焦点をあてた調査設計が有効であると提起された。

西原村在住の藤本会員の報告では、ご自身の経験に基づき、震災対応における社会学(者)の可能性が 議論された。具体的には自身の被災経験、西原村災害ボランティアセンターの運営、K集落の復旧・復興 段階、それぞれの事例について個別(性)と全体(性)に基づく分析が行われた。K集落における緊急・

応急段階における共同体による互助の展開と、復旧・復興段階における、外部支援者との関わりを通した 取り組みから、個別性が高いミクロレベルでの諸課題をより全体性が高いマクロレベルでの対応に繋げて いく、「制度と実状のみえないズレ」を埋めていく支援活動の可能性が論じられた。そして震災当事者とな った社会学者(大学教員)もまた、ある特性・スキル・立場を持った存在として関わることができると提 起された。

松下会員からは建築士の立場から、ある被災住宅の復旧過程とご自身の関わりが報告された。行政によ る住宅の被災判定をめぐり、個別においては集落や世帯が抱えるジレンマが見えてくる。家族内において も解体と倒壊を防ぐ補強・復旧とで意見が分かれることがある。報告では活動を通し見えてきた、住居の 解体/復旧における個人・世帯・集落レベルにおける相互作用から、解体しなくてもよい住宅がなし崩し 的に解体へと水路づけられる様子と制度における課題が論じられた。

徳野会員からは震災を受けた中間支援組織の形成過程と課題が、システム(制度)、人材、経済の視点よ り論じられた。主に、国の農政の方向性を背景に被災地域における農業ベースの暮らしが踏まえられた支 援が不在であることについて、「強い怒り」とともに議論がなされ、「ゼネコン的復旧」が主導となる復興 過程において、社会学的知見の政策形成への影響については厳しい見通しが示された。一方で、被災地域 で「農とクラシに支点を置いた」いくつかの新しい社会的な動きが発生していることと、それらに対する 社会学的問題意識とが併せて紹介された。

これらの報告に対し、松本会員からは、社会学の実践的意義と、研究と政策との関係性について質問が なされた。また、横田会員からは人的被害が少なかった要因、車中泊避難をふまえた防災計画の課題、ま た農業ボランティアの必要性と派遣の仕組みについて質問がなされた。

被災における個別と中間、全体に関わる議論を通して、「社会的なもの」の強さと脆弱な部分、またその 中で展開する「生きていく場」をめぐる社会学(者)の様々な可能性が提起されたように思う。やむを得 ない事情が折り重なり、当日のシンポジウムは私の判断でイレギュラーな時間配分により進行することに した。結果として討論の時間がほとんど確保できなかったのは、司会者の不徳の致す所でありこの場を借 りてお詫び申し上げます。次回年報ではそれぞれの報告者から、当日の限られた時間の中では回収仕切れ なかった議論が展開されることを期待したい。

(文責:堤圭史郎)

 

 

総会では、坂岡庸子会員が座長に推挙され、下記の事項が報告、承認、決定されました。

報告事項

① 庶務報告(高野和良 庶務理事)

ⅰ 理事会

第 1 回 2016 年 7 月 17 日

・ 第 74 回大会報告、学会ニュース第 151 号

・ 第 75 回大会について

(シンポジウムのタイトル・コーディネーター候補・発表者選定など)

3

2017

(平成

29

)年度総会報告

(4)

・ 自由報告要旨のニュースへの掲載について

・ 学会費未納者・宛先不明者の確認

・ 書評・各種レポートの執筆者情報の学会ニュース・ウェブサイトでの募集について

第 2 回(常任理事会) 2017 年 4 月 2 日

・ 大会プログラム作成 ・ 新入会員の申し込み状況

・ 学会費未納者の退会について ・ 留学生帰国後会費について

・ 特別会員の推薦について

第 3 回 2017 年 5 月 13 日

・ 2016 年度庶務報告、2016 年度会計報告、2016 年度会計監査報告

・ 2017 年度予算案審議 ・ 留学生帰国後会費について

・ 学会費未納者・宛先不明者・退会者の確認

※ その他にも、Eメールで適宜話し合いを設けた。

ⅱ ニュース発行

2016 年 11 月 21 日 ニュース 151 号発行(第 74 回大会報告号)

2016 年 11 月 21 日 学会ウェブサイトに第 74 回自由報告要旨を公開 2017 年 2 月 17 日 ニュース 152 号発行(第 75 回大会案内号)

2017 年 4 月 14 日 ニュース 153 号発行(第 75 回大会プログラム号)

② 会員数に関する報告(高野和良 庶務理事)

ⅰ 現在の会員数(2017 年 5 月 13 日現在)

2016 年度の最終会員数 200 名 新入会員申し込み数 16 名

計 216 名 ※ 会員異動(5 頁)参照

③ 学会誌編集委員からの報告(山下亜紀子 編集委員長)

ⅰ 『年報』15 号(2017 年 3 月 31 日)発行について ※ 資料① 参照 ⅱ 2016 年度編集委員会決算報告 ※ 資料② 参照

ⅲ 『西日本社会学会年報』第 16 号の発行について

④ 2016 年度決算報告(江頭大蔵 会計担当理事) ※ 資料③ 参照

⑤ 2016 年度会計監査報告(加来和典 会計監査) ※ 資料④ 参照  

審議事項 

① 新入会員の承認(山本努 会長)

―――16 名の新入会員すべてが承認を受けました。 ※ 会員異動(5 頁)参照 ② 2017 度予算案の承認について(江頭大蔵 会計担当理事) ※ 資料⑤ 参照

③ 2017 年度編集委員会予算案の承認について(山下亜紀子 編集委員長) ※ 資料⑥ 参照

④ 特別会員の承認について(高野和良 庶務理事)

―――岩見國夫会員、佐々木衞会員、保坂恵美子会員の特別会員への会員資格変更が承認されました。

⑤ 留学生帰国後会費導入について(高野和良 庶務理事)

(5)

―――留学生帰国後会費導入と会則変更が承認されました。 ※ 資料⑦ 参照

⑥ 来年度大会開催校の決定と承認について(山本努 会長)

―――九州大学での開催が承認されました。

⑦ 理事の指名・事務局長の指名(山本努 会長)

―――高野和良理事が大会担当理事を兼任することが承認されました。井上智史会員が事務局長に指名 され、承認されました。

⑧ 閉会の辞(山本努 会長)

(1) 大会案内

第 76 回大会は、 2018519日(土)・20日(日)に九州大学箱崎キャンパス(福岡県)にて開催 いたします。スケジュールの詳細につきましては、次号ニュース(2018 年 2 月発行予定)をご覧下さい。

(2) シンポジウム

観光の社会的効果へのアプローチ(仮題)

2016 年度の学会大会シンポジウムは、「観光と地域づくり」と題して行われました。そこで確認された ように観光は、多くの地域において、活性化や再生を賭すべき数少ない希望の 1 つとされています。それ というのも観光は、相対的に小規模の資本投下によっても実践可能であると同時に、「持続可能な開発」が 実践される可能性をもつ数少ない実践領域の 1 つだとされてきたからでしょう。この持続可能性の言説が 示すように、観光は常々、その経済的効果と共に社会的効果が強調されてきました。その効果の例として 多く挙げられるのが、人々の意識変容とコミュニティ活性化、あるいは連帯・紐帯・共在の触発です。

ただ、この社会的効果に関する議論については、幾つかの批判的展開があり得ます。まず、上記のうち 前者について、ある論考は次のように指摘しています。すなわち既往研究の多くは、社会的効果の内実の 論及が不十分であるがゆえに、あらかじめ同じ価値観を有している人には響いても、それ以外の人に対し ては説得力に欠け、結果として現場へのエンパワメント力も不足しているといいます。また後者について は、多くの場合 J.アーリ等の論を参照して議論される一方で、まさにそのアーリの論が、「生産主義的バ イアス」の批判から始まっていることを軽視していることが指摘できるでしょう。これは、観光の生産面 のみを過度に重視することにより、観光客を均質的な存在として扱ってしまうことの批判です。このこと は、観光まちづくりや着地型振興を分析する論において、地域実践への着眼の偏重が過ぎることへの警告 とも受け取れるでしょう。地域観光の実践者が直面しているのはまさに、生産側の内情以上に消費側の現 実であるわけです。

これらの点はいずれも、観光研究のアクチュアリティと関わっているものと考えられます。そこで本シ ンポジウムは、2016 年度シンポジウムのテーマを発展的に受け継ぎ、観光の社会的効果に関して社会学は いかにアプローチできるのかについて議論し、観光研究のアクチュアリティ形成における社会学のプレゼ ンスについても考えたいと思います。なお、各報告のタイトルにつきましては決定し次第、学会ホームペ ージにてご案内いたします。

司会 谷富夫(甲南大学)

討論者 徳野貞雄(トクノスクール・農村研究所)・野入直美(琉球大学)

報告者 松浦雄介(熊本大学)・高岡文章(立教大学)・越智正樹(琉球大学)

(コーディネーター:越智正樹)

Ⅱ.第 76 回大会について 

(6)

※ 変更後のご住所・ご連絡先は事務局までお尋ねください。

1.所属の変更(順不同)

益田仁 中村学園大学

宮地あゆみ 九州大谷短期大学 矢原隆行 熊本大学

吉武由彩 福岡県立大学

2.新入会員(順不同)

三田知実(熊本県立大学) 紹介者=飯島賢志 岩谷潔(山口大学/アグリライト研究所) 紹介者=近藤功行 杜安然(熊本大学大学院) 紹介者=牧野厚史

張卓(熊本大学大学院) 紹介者=牧野厚史

大田中亮太(熊本大学大学院) 紹介者=牧野厚史

MISERKA, Antonia(熊本大学大学院) 紹介者=山本努

直野章子(広島市立大学) 紹介者=山下亜紀子

洪恵芬(台湾・東呉大学) 紹介者=荘秀美

洪春旬(台湾・東呉大学大学院) 紹介者=荘秀美 江蕙秀(台湾・東呉大学大学院) 紹介者=荘秀美

里村和歌子 紹介者=三隅一人

金本佑太(九州大学大学院) 紹介者=高野和良

李草(九州大学大学院) 紹介者=高野和良

李妮洳(九州大学大学院) 紹介者=高野和良

厳璐(九州大学大学院) 紹介者=高野和良

藤井美樹(北陸先端科学技術大学院大学) 紹介者=高野和良

3.ご逝去

佐藤祐一 江口貴康

4.退会者(順不同)

亀田晃一 福井祐介 黒木邦弘 平嶋孝 稗島武 岡邊健 李双龍 PURNAMAWATI 湯浅良之助 池内一樹 菅野正之

Ⅲ.会員異動

201710月現在)

 

(7)

福岡県立大学人間社会学部公共社会学科

田代英美

福岡県立大学は、前身の福岡県社会保育短期大学を四年制に改組して、1992(平成 4)年 4 月に開学し ました。当初は人間社会学部(社会学科、社会福祉学科、人間形成学科)の 1 学部、2003(平成 15)年 4 月に看護学部を開設して 2 学部となりました。本学設置の目的は「地域の中核となって活躍する柔軟性と 意欲にあふれた人材の育成」と「高度な地域福祉充実のための理論の形成と人材の育成」とされており、

社会学科もこの目的達成の一翼を担ってきたと自負しています。ここでの“地域”は特定されてはいませ んが、旧産炭地の田川市に設置されたことからも、現実の地域活性化との関わりは初めから強く期待され ていたようです。

社会学科を引き継ぎながら公共社会学科と名称変更したのは 2009(平成 21)年 4 月です。2000 年以降 の国の大学構造改革や福岡県の大学法人化方針の影響を直接に受けて、本学でもさまざまな議論がありま した。大学における社会学研究・教育の位置や意義について考えさせられた数年間でした。学科では、グ ローバル化のなかのlocal societyと公共性をキーワードに学科の性格を絞り込み、課題解決型研究を導入 してカリキュラム改正を行いました。公共性や地域社会に関する基礎論を強化するとともに、日本および アジアの地域社会が直面している問題やその現場を知るための科目やフィールドに出る機会を増やしまし た。教育の焦点を地域社会と国際共生に置いたことで、学生も自分の研究の方向を定めやすくなったと感 じます。公共社会学科案が固まってきた頃、本学開学にもご尽力くださった鈴木廣先生にご報告に上がり ました。鈴木先生は、当時の状況から、社会学科縮小/廃止という話かと心配しておられたそうですが、

案をご説明したら、公共社会学科という名称もカリキュラムも良いと思うと笑顔で言ってくださいました。

心底ほっとしたことを覚えています。翌 2010 年 5 月には西日本社会学会第 68 回大会を本学で開催、公開 シンポジウム「公共社会学の構想」を行うことができ、学科運営の推進力を得ました。

公共社会学科の募集人員は他学科と同様 50 人(看護学部看護学科は 90 人)です。学科所属の教員は現 在 13 人、専門は社会学、政治学、経済学、地理学、教育学、統計学などで、うち社会学を専門とする教員 は 8 人を数えます。これまで、社会学でも他の領域でも地域社会を研究対象とする教員が多かったのです が、この 4 月に家族、高齢者、ジェンダーを研究領域とする 3 人が着任して、本学科での研究教育の幅が 広がりました。

学生教育に関して目下の検討課題はフィールドワークの効率的かつ効果的な実施です。社会学を学ぶ意 義はさまざまに考えられますが、本学科ではフィールドに出かけて目で確かめ耳を傾ける力、社会調査や 情報スキル等の専門ツールをもって地域課題を分析する力の修得を重視しています。社会調査実習を担当 するのは主に社会学・地理学を専門とする教員で、調査の企画から実習報告書の作成までかなりのエネル ギーと時間を費やしています。各教員が担当する学生数は時に 10 人をかなり上回り、そうなると指導も十 分に行き渡らなくなります。田川市や筑豊地域の公共交通が不便であることも外に出ていきにくい一因に なっています。担当者のローテーションや履修方法の変更などを検討しているところです。

もうひとつの悩みは地域社会との関係の持ち方です。公共社会学科は地域社会とのネットワークなしに は成り立ちません。地域社会を単に研究対象として扱うのではなく、(災害時の調査で批判されたような)

強制や干渉をせず、一方、社会貢献の流れに簡単に乗せられず、publics との信頼関係を時間をかけて築 いていくしかなさそうです。

Ⅳ.研究室めぐり 

(8)

資料① 『年報』15 号(2017 年 3 月 31 日発行)について

・特集:「観光と地域づくり」(解題 1 本、論文 3 本)

・一般投稿論文:(投稿数 4 本)2 本掲載、自治体レポート 1 本、現場レポート 1 本、書評 4 本 資料② 2016 年度 編集委員会決算

  資料③ 2016 年度 西日本社会学会決算

 

Ⅴ.資料 

(9)

資料④ 2016 年度 会計監査報告

   

(10)

資料⑤ 2017 年度 西日本社会学会予算

   

資料⑥ 2017 年度 編集委員会予算

 

   

(11)

資料⑦ 留学生帰国後会費導入について  

1.留学生帰国後会費の方針

・留学生帰国後会費の方針

前納方式:帰国時に 1 年分会費(5,000 円)の納入をもって、5 年間の会員資格を付与する(未納会 費がないことを条件とする。また、学会ニュースはメール配信とし、学会大会での報告と『西日本社 会学会年報』への投稿を認める。機関誌は送付しない)。

2.会則の変更

・西日本社会学会 会則(抜粋)

第 5 章 会計

第 20 条:本会の経費は、会費、寄付金およびその他の収入をもってあてる。

第 21 条:会費は、年額 5,000 円とする。会員である留学生は帰国時に当該年度までの会費を完納 したうえで 5,000 円を納付することで 5 年の会員資格を得る。

第 22 条:本会の会計年度は、毎年大会当日に始まり、翌年の大会前日に終わる。

   

* 2017 年度までの会費が未納の方には、振込用紙を同封させていただいております。なお、西日本社会 学会では、会則第 8 条において、「本会所定の会費を 3 年以上未納の会員は、原則として会員の資格 を失う」としておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

* 西日本社会学会のホームページを、下記 URL にて運用しております。ご意見等ございましたら事務 局までご一報下さい。

http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~sociowest/

〈編集後記〉

* 学会ニュース 154 号をお届けします。今回は第 75 回大会の報告号です。お忙しいなか、玉稿をお寄 せいただいた先生方には深くお礼申し上げます。また、大会開催にあたりましては、松山大学の山田 富秋先生、小松洋先生、水上英徳先生ならびに松山大学の学生の皆様には、たいへんお世話になりま した。厚くお礼を申し上げます。

* 次回ニュースの発行は、来年 2 月中旬の予定です。住所・電話番号・所属機関などの異動がございま したら事務局までご一報下さい。よろしくお願いいたします。

(事務局:井上智史)

Ⅵ.事務局からのおしらせ 

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