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長崎大学熱帯医学研究所 (機関略号:NEKKEN)

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─ 147 ─  長崎大学熱帯医学研究所は,昭和 17 年(1942)に 長崎医科大学附属東亜風土病研究所として開設され,

昭和 42 年(1967)に長崎大学附置熱帯医学研究所と なり,以後今日まで,日本において熱帯医学研究を目 的とする唯一の公的機関として活動しています.平成 元 年(1989) に 全 国 共 同 利 用 研 究 所 に, 平 成 7 年

(1995)には文部省から熱帯医学に関する国際的に卓 越 し た 研 究 拠 点(COE) に 指 定 さ れ, 平 成 21 年

(2009)には共同利用・共同研究拠点(熱帯医学研究 拠点)に認定されました.

 平成 6 年(1994)に大部門制に改組し,平成 20 年

(2008)にはこれまでの附属熱帯感染症研究センター の廃止に伴い,附属アジア・アフリカ感染症研究施設 及び附属熱帯医学ミュージアムが新設されました.現 在の組織は,3 大部門(病原体解析部門,宿主病態解 析部門,環境医学部門),3 附属施設(上記の 2 施設 と熱帯性病原体感染動物実験施設),1 診療科 (大学 病院内:感染症内科)となっています.

 本研究所は,平成 11 年(1999)に「総合目標─

Mission Statement」を策定し,この総合目標を達成 すべく主に次のような活動を行っています.

「熱帯医学及び国際保健における先導的研究」に関す る活動

 1)日本脳炎及びデングウイルス遺伝子の塩基配列 解析,細菌毒素に対する宿主受容体の構造と機構の解 明,マラリア原虫の組織侵入の分子レベルでの解析,

熱帯感染症の免疫遺伝学的解析など新しい熱帯病対策 法の開発のための戦略的研究

 2)東南アジア,東アフリカ等におけるマラリア,

デング/デング出血熱,新出現ウイルス感染症,エイ ズ,急性呼吸器感染症,住血吸虫症等の熱帯感染症の 疫学と対策研究

 3)熱帯病防圧を困難にする環境要因と媒介動物や 社会要因などの解析

「研究成果の応用による熱帯病の防圧ならびに健康増 進への国際貢献」に関する活動

 1)平成 15 年 SARS の流行時,WHO 短期専門家と して 3 名の教官を東南アジアに派遣した.

 2)平成 17 年 1 〜 3 月にはスマトラ沖地震による津 波被害に伴う感染症流行の危険性を調査した.

 3)平成 17 年 JICA 大洋州拡大ワクチン接種プロ ジェクトによる技術協力事業の運営を行った.

 4)平成 20 年 JICA 草の根事業プロジェクトによる アフリカ・ケニアにおけるコミュニティーヘルス協力 事業の運営を行った.

 5)平成 22 年ハイチ大地震に対する国際緊急援助隊 医療チームへの教員の派遣を行った.

「研究者と専門家の育成」に関する活動

 1)長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の協力講座 として大学院生(博士課程及び修士課程)への教育に 参画しており,平成 18 年度より医師を対象とした 1 年制の熱帯医学修士課程を開始した.また,平成 20 年度より開始した修士課程「国際健康開発研究科」の 教育を支援している.

 2)熱帯医学研究や熱帯地域での医療活動を志す人 たちのための 3 カ月の熱帯医学研修課程を昭和 53 年 度に開設して,本年 33 回生を送り出している.

 3)昭和 58 年度より JICA 集団研修コース「熱帯医 学研究」の開設による開発途上国の保健医療従事者と 医学研究者の人材育成を行っている.

 4)平成 18 年度より,WHO/TDR の協力により,

日本,中国,タイ,コロンビアの 6 大学が連携した世 界保健ニーズに応える医薬品研究開発ディプロマコー ス(3 週間)を開講している.

微生物保存機関巡り( 19

長崎大学熱帯医学研究所

(機関略号:NEKKEN)

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─ 148 ─  このような研究教育の活動実績が認められ,平成 15 年(2003)に文部科学省の 21 世紀 COE プログラ ム「熱帯病・新興感染症の地球規模制御戦略拠点」

が,平成 20 年(2008)にグローバル COE プログラ ム「熱帯病・新興感染症の地球規模統合制御戦略」が 採択され,総勢 20 名の研究推進担当者による研究が スタートしました.また,平成 17 年(2005)には,

熱帯病が流行する現場で長期的継続的研究を行うため の海外研究室をケニア中央医学研究所とベトナム国立 衛生疫学研究所に設置しました.さらに,科学技術振 興調整費課題として,平成 21 年(2009)には「アフ リカにおける「顧みられない熱帯病(NTD)」対策に 資する多重感染症の一括診断法の開発」が,平成 22 年(2010)には「小児感染症発症宿主因子探索システ ムの開発」が採択され,アフリカとアジアでの応用を 目指しています.

 平成 14 年(2002)文部科学省が開始したナショナ ルバイオリソースプロジェクト病原微生物(千葉大学

が代表機関)に当初から参画し,国内外から病原性原 虫を収集保存し,原虫感染症や原虫学研究者への研究 材料の提供基地となっています.

 平成 21 年(2009)3 月に国立科学博物館において 開催された特別展示企画「アフリカの自然,開発,そ こに住む人々─熱帯感染症とたたかう長崎大学」で は,1 万人を超える見学者が訪れ,同時に特別公開講 演会を開催し,多数の参加者を得ました.

 熱帯医学研究所では,広く日本国民に熱帯病研究の 重要性を周知するとともに,世界における熱帯病およ び新興感染症の情報を本所のホームページから発信し ています.

連絡先:〒852-8523 長崎市坂本 1 丁目 12 番 4 号  長崎大学熱帯医学研究所

 電話:095-819-7800 FAX:095-819-7805

 URL: http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nekken/

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