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非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理

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Academic year: 2025

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非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理

−非正規労働の拡大が女性のキャリアに及ぼす影響−

ニッセイ基礎研究所

武石 恵美子

(2)

1

女性の労働力率等の変化

„ 注:末子の年齢別のデータは、子供のいる世帯(夫婦と子供から成る 世帯、及び夫婦、子供と親から成る世帯)に占める割合

„ 資料出所:総務省統計局「労働力調査」(末子の年齢別のデータは、

2000

年までは総務省統計局「労働力調査特別調査」)

(%) 1985 1990 1995 2000 2003 労働力率

男性 78.1 77.2 77.6 76.4 74.1 女性 48.7 50.1 50.0 49.3 48.3  婚姻関係別

未婚 53.0 55.2 59.2 62.2 62.1 有配偶 51.1 52.7 51.2 49.7 48.5  末子の年齢別

0-3歳 - 29.3 28.6 28.0 32.2 4-6歳 - 50.0 48.9 48.6 51.2 労働力人口の女性比率 39.7 40.6 40.5 40.7 41.0

(3)

非正規労働者の雇用の現状

- 非正規労働者比率の変化 -

„ 労働力調査特別調査・労働力調査

0 10 20 30 40 50

1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003

男 女 計 男 性 女 性

(4)

3

非正規労働者の基幹労働力化

- 事例調査66社の分析-

基 幹 的 な 仕 事 【正 規 】 【非 正 規 】 【正 規 】 【非 正 規 】 【正 規 】 【非 正 規 】 仕 事 の 難 易 度 高

 管 理 業 務  指 導 業 務  判 断 業 務  ス キ ル 高 い

 定 型 業 務  補 助 業 務  ス キ ル 低 い 難 易 度 低

定 型 的 ・補 助 的 な 仕 事

基 幹 労 働 力 化

分 離 型 一 部 重 複 型 重 複 型

重複部分

5 社 18 社 43 社

(5)

非正規労働者の基幹労働力化に伴う 雇用管理の対応

„ 処遇制度の整備

„ 育成システム

„ 定着促進策

„ 正規労働への転換制度

„ 労働組合への加入

„ 正規労働者との均衡処遇

„ 非正規労働者の基幹労働力化に伴う雇用

管理の再編が進行

(6)

5

データ分析

研究の課題意識

①非正規労働者と正規労働者の仕事や就業状 況はどの程度同じなのか

②非正規労働者の仕事、就業状況の正規労働 者への接近の度合い(「基幹労働力化」の程 度)を規定する要因は何か。

③「基幹労働力化」は非正規労働者の雇用管理 にどのような影響を及ぼすか。

⇒調査データにより検討する。

(7)

使用するデータ

„ (財)21世紀職業財団「多様な就業形態のあり方 に関する調査」個票データ

„ 調査時期:2001年7月〜8月

„ 分析対象

①事業所調査 1,435所(有効回答率28.7%)

②個人調査(パート) 1,523人 うち女性1,332人

(8)

7

基幹労働力化の指標

仕事、就業実態面での類似度

正社員と同じ仕事に従事する非正社員 いない(1点)

 いる(2点)

①所定労働時間 同じ(1点) 短い(0点)

②残業・休日出勤 同じ(1点) 少ない(0点)

③配転 同じ(1点) 違う(0点)

④転勤(住所変更を伴う) 同じ(1点) 違う(0点)

⑤責任の重さ 同じ(1点) 軽い(0点)

(9)

仕事や就業実態面における「類似度」

「類似度」の分布

32.3 5.210.1 17.2 19.4 10.4

5.3 19.8 11.1 18.2 22.2 16.5 8.0 4.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

事業所調査

パート調査(女性)

1点 2点 3点 4点 5点 6点 7点

(10)

9

類似度の決定要因

事業所調査の分析結果

係数 係数

(定数) 2.882 *** 3.024 ***

企業規模(基準:1000人以上)

規模500-999人ダミー 0.461 ** 0.405 *

規模300-499人ダミー 0.346 * 0.345 *

規模100-299人ダミー 0.399 ** 0.327 *

規模30-99人ダミー 0.367 ** 0.280 *

パートタイム比率(基準10%未満)

パート比率10-20%未満 0.352 **

パート比率20-40%未満ダミー 0.319 **

パート比率40-60%未満ダミー 0.139 パート比率60%以上ダミー 0.191 産業(基準:製造業)

建設ダミー -0.115

電気ガスダミー -1.356 **

運輸通信ダミー 0.183

卸小売ダミー -0.053

金融保険ダミー -0.316

サービスダミー 0.614 ***

その他ダミー -0.158

自由度調整済 R2 0.018 0.045

F値 1.978 ** 3.707 ***

サンプル数 887 887

(11)

類似度の決定要因

個人調査の分析結果

男女計 女性

係数 係数

(定数) 3.145 *** 3.104 ***

性別ダミー(男性0 女性1) -0.046

勤続年数(実数:年) 0.008 0.006

子どもの有無ダミー(子どもあり=1 0.357 *** 0.419 ***

企業規模(基準:1000人以上)

規模500-999人ダミー 0.378 * 0.416 * 規模300-499人ダミー 0.171 0.259 規模100-299人ダミー 0.045 0.063 規模30-99人ダミー 0.258 0.350 * 職業(基準:事務)

専門・技術ダミー 0.674 *** 0.633 ***

販売・営業ダミー -0.167 -0.291

サービスダミー 0.471 * 0.453 **

技能工・生産工ダミー 0.121 0.079

運輸・労務ダミー 0.044 -0.122

その他ダミー -0.812 *** -0.85 ***

就業調整ダミー(調整している=1) -0.223 * -0.349 ***

自由度調整済 R2 0.042 0.048

F値 4.508 *** 4.897 ***

(12)

11

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 事業所調査 調査項目

①パートの中で能力、経験に応じて賃金等の 処遇に差を設けているか

②パートを責任ある地位に登用する制度があ るか

③パートをフルタイム正社員に登用する制度が あるか

④賃金の決め方は正社員とパートで違いがあ

るか

(13)

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 事業所調査 全体的な傾向

32.3 62.7 11.3 84.8

65.0 31.0

0 20 40 60 80 100 能力、経験に応じた処遇

責任ある地位への登用制度 正社員への登用制度

ある なし

5.2

2.5 87.5

0 50 100

正社員と同じ賃金の決定方式

全員が同じ 一部が同じ 異なる

(14)

13

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 事業所調査 類似度と雇用管理

0 20 40 60 80 100

1 2 3 4 5 6 7

能力、経験に応じた処遇 責任ある地位 正社員への登用制度 賃金の決定方式

(15)

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 事業所調査分析

類似度 0.066 0.106 0.208 *** 0.244 ***

仕事 0.002 0.081 0.056 0.125

所定労働時間  0.390 ** 0.152 -0.016 0.122

残業・休日出勤 0.150 0.174 -0.005 0.367

配転 0.110 0.377 *** 0.671 *** 0.877 ***

転勤 -0.164 0.258 0.698 *** 0.528 *

責任の重さ -0.179 0.000 0.378 ** 0.515 *

能力等に応 じた処遇

責任ある地位 への登用

正社員登用 制度

正社員と同じ 賃金決定方式

(16)

15

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 パート調査 調査項目

„ キャリアに関する希望

より責任のある仕事がしたい

より専門的・高度な仕事がしたい

フルタイム正社員になりたい

„ 次の3項目に関する希望

パートの中で能力、経験に応じて賃金等の処遇を決 める制度を設ける

パートをグループリーダー、主任、管理職といった責 任ある地位につける

パートにフルタイム正社員への登用の機会を与える

(17)

パート社員のキャリアや雇用管理等への希望 個人調査(女性)全体的な傾向

19.3 25.1 25.1

61.0 14.4

45.0

0 20 40 60

責任のある仕事 専門的・高度な仕事 フルタイム正社員 能力等に応じた処遇決定 責任ある地位 正社員登用の機会

(18)

17

パート社員のキャリアや雇用管理等への希望 個人調査(女性)類似度と希望

0 20 40 60 80

1 2 3 4 5 6 7

能力、経験に応じた処遇 責任ある地位への登用制度 正社員への登用制度

(19)

非正規労働者の基幹労働力化と雇用管理 個人調査分析

責任ある仕 事がしたい

専門的・高 度な仕事が したい

フルタイム 正社員にな りたい

能力・経験 に応じた処 遇制度希望

責任ある地 位希望

正社員登用 制度希望

類似度 0.099 0.120 0.111 0.155 0.140 0.133 仕事 -0.029 0.089 0.039 0.510 0.271 0.285 所定労働時間  0.119 0.232 0.756 0.479 0.443 0.537 残業・休日出勤 0.308 0.615 0.883 0.243 0.660 0.549 配転 0.296 0.159 -0.079 0.343 0.194 0.143 転勤 0.167 0.175 -0.226 0.113 0.217 0.198 責任の重さ 0.522 0.417 0.286 0.664 0.526 0.566

(20)

19

事業所とパート社員のギャップ

事業所 パート 事業所 パート 事業所 パート

類似度 0.066 0.155 0.106 0.140 0.208 0.133

仕事 0.002 0.510 0.081 0.271 0.056 0.285

所定労働時間  0.390 0.479 0.152 0.443 -0.016 0.537 残業・休日出勤 0.150 0.243 0.174 0.660 -0.005 0.549

配転 0.110 0.343 0.377 0.194 0.671 0.143

転勤 -0.164 0.113 0.258 0.217 0.698 0.198

責任の重さ -0.179 0.664 0.000 0.526 0.378 0.566 能力等に応じた処遇 責任ある地位への登

用 正社員登用制度

(21)

考 察

非正規労働者の基幹労働力化 正社員への登用

正社員と同じ賃金決定方式 事業所

非正規 労働者

責任ある仕事がしたい、責任ある地位に就きたい 専門的・高度な仕事がしたい

能力・経験に応じて処遇を決定してほしい 正社員登用機会を希望する

キャリア管理の 類似性(配転)

責任の重さ

責任、拘束度(労 働時間、残業)の 類似性

(22)

21

ま と め

„ 非正規労働者の基幹労働力化、それに伴う 雇用管理面での対応は、働き方のバリエー ションの拡大につながる

„ 課題

„

仕事のレベル、特に責任の重さと処遇のミス マッチの存在

„

正社員への転換制度の課題

„

正規労働者の働き方の多様化と併せて非正規

労働者の処遇の問題をとらえるべき

(23)

    拘束度(⇔自己選択の自由度)

 低 高

処遇等  非正社員

男性正社員

働き方と処遇のイメージ

基幹労働力化

Referensi

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