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12 二次形式,極値問題への応用

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Academic year: 2024

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2019年度・線形代数学・同演義II 2020116

§12 二次形式,極値問題への応用―――授業で扱わなかった問題 の解答例

12.1 次の二次形式をSylvester標準形へと変形し,符号を答えよ.

(3) F(x,y,z)=2xy+2yz

(3) xy = 1

4((x+ y)2− (x−y)2)である.そこでまずu = x+y,v = x− yとおけば F(x,y,z)= 2xy+2yz = 1

2u2− 1

2v2+uz−vz

= 1

2(u+z)2− 1

2v2−vz− 1 2z2= 1

2(u+z)2− 1

2(v+z)2. したがって,X = 1

√2(u+z) = 1

√2(x+y+z)Y = 1

√2(v+z)= 1

√2(x−y+z)Z = z とおけば

F(x,y,z)= X2Y2. 符号は(1,1)である.

â 上の解答例では Z = z としたが,Z は何でもよい.ただし「変数変換」なので,(x,y,z) (X,Y,Z)に移す写像が可逆になるようにはする.

(2)

12.3 次の関数 f について,臨界点をすべて求めよ.さらに各臨界点について,そ の点で f が極大値ないし極小値をとるかどうか判定せよ.

(1) f(x,y)= 1

2x3+ xy−2y2−3x (2) f(x,y,z)= x2+y2+z2−2xyz

(1) まず臨界点を求める.臨界点の座標(x,y)の方程式は





f

x = 3

2x2+y−3=0,

f

∂y = x−4y =0. これを解いて,臨界点はP1=

(4 3,1

3 )

,P2= (

−3 2,−3

8 )

各点でヘッシアンを求めるための準備として,2階導関数を求めておく.

2f

x2 = 3x, ∂2f

x∂y = ∂2f

∂y∂x = 1, ∂2f

∂y2 =−4. 点P1におけるヘッシアンをH(h1,h2)と書くと

H(h1,h2)= ∂2f

x2(P1)h21+2 ∂2f

x∂y(P1)h1h2+ ∂2f

∂y2(P1)h22

= 4h12+2h1h2−4h22= 4 (

h1+ 1 4h2

)2

− 17 4 h22

であり,符号は(1,1),したがってH(h1,h2)は不定符号.したがってP1において f は 極値をとらない.

点P2におけるヘッシアンを(記号を濫用して再び)H(h1,h2)と書くと

H(h1,h2)= ∂2f

x2(P1)h21+2 ∂2f

x∂y(P1)h1h2+ ∂2f

∂y2(P1)h22

= −9

2h21+2h1h2−4h22 =−9 2

( h1− 2

9h2 )2

− 34 9 h22

であり,符号は(0,2),すなわちH(h1,h2)は負定値.したがってP2 において f は極大 値をとる.

[別解]問題12.2の結果を利用してヘッシアンの符号を判定することもできる.点P1 におけるヘッシアンH(h1,h2)についてだけ詳しく述べる.対応する行列(Hesse行列)

Hとすれば

H =

(4 1

1 −4 )

.

detH = −17< 0だから,H(h1,h2)は不定符号をもつ.

(3)

(2) 臨界点の座標(x,y,z)の方程式は







f

x = 2x−2yz= 0,

f

∂y = 2y−2xz = 0,

f

z = 2z−2xy= 0.

これを解いて,臨界点はP1= (0,0,0)P2= (1,1,1)P3 =(1,−1,−1)P4= (−1,1,−1) P5 = (−1,−1,1)(たとえば次のようにすると見通しよく解ける.x = yz,y = xzz = xy だから,左辺同士,右辺同士掛け合わせて必要条件 xyz = (xyz)2 を得る.ゆ えに xyz = 0 または xyz = 1.xyz = 0 の場合,結局 (x,y,z) = (0,0,0) がわかる.

xyz = 1の場合,x = yz = 1/x だから x2 = 1,同様にして y2 = z2 = 1.こうして (x,y,z)=(±1,±1,±1)という8個の可能性が残るが,実際に解になっている組は4個.)

2階導関数を求めておくと

2f

x2 = ∂2f

∂y2 = ∂2f

z2 =2, ∂2f

x∂y = ∂2f

∂y∂x =−2z,

2f

zx = ∂2f

xz =−2y, ∂2f

∂y∂z = ∂2f

z∂y = −2x.

点P1におけるヘッシアンをH(h1,h2,h3)と書くとH(h1,h2,h3)= 2h12+2h22+2h23で,

これは正定値だから,点P1 f は極小値をとる.

点P2におけるヘッシアンは

H(h1,h2,h3)=2h21+2h22+2h32−4h1h2−4h1h3−4h2h3

=2(h1h2h3)2−8h2h3= 2(h1h2h3)2−2(h2+h3)2+2(h2h3)2 で,符号は(2,1).不定符号だから,点P2 f は極値をとらない.

関数 f(x,y,z)xyzの置換に関して不変だから,点P3P4P5における状況は 一致することに注意しておく.点P3におけるヘッシアンは

H(h1,h2,h3)=2h21+2h22+2h32+4h1h2+4h1h3−4h2h3

=2(h1+h2+h3)2−8h2h3= 2(h1+h2+h3)2−2(h2+h3)2+2(h2h3)2 で,やはり不定符号だから,点P3f は極値をとらない.先ほどの注意から,点P4, P5でも f は極値をとらない.

[別解]ヘッシアンの符号の判定は,今回の場合,対応するHesse行列の固有値を求 めてもできる.例として点P2を考える.Hesse行列をH とすれば

H = ©­

«

2 −2 −2

−2 2 −2

−2 −2 2 ª®

¬ .

固有値は−2,4(2重).よって符号は(2,1)である.

(4)

12.4 Sylvesterの慣性法則とは,二次形式F(x)を変数変換 X = Sx によって F(x)= X12+· · ·+Xp2Xp+12 − · · · −Xp+q2

と表したとき,数の組(p,q)は変数変換の選び方に依存しないという主張であっ た.つまり,別の変数変換Y = Sxについて

F(x)=Y12+· · ·+Yr2Yr2+1− · · · −Yr2+s

だとすればp =rq = sが成り立つということである.これを以下に従って証 明せよ.

(1) p=r を背理法で証明する.p> r と仮定して,

Xp+1= · · ·= Xn =0, Y1 =· · · =Yr = 0

x ∈Rn に関する連立一次方程式とみなすと,方程式の個数np+rnより小さいから,非自明な解(すなわちx =0以外の解)x = aが存在す る.そのことを利用して矛盾を導け.(すると,与えられた状況の対称性に よって,p< r と仮定してもやはり矛盾が生じる.ゆえにp=r である. (2) (1)と同様にして(または(1)の結論を用いて)q= sを示せ.

(1) 問題文中にあるaに対して b =Sac = Saとおけば,aの定め方から

b=

©­­­

­­­­

­­

« b1

...

bp 0...

0 ª®®®

®®®®

®®

¬

, c =

©­­­

­­­­

­­

« 0...

0 cr+1

...

cn ª®®®

®®®®

®®

¬

である.前者からF(a)= b21+· · ·+b2p,後者からF(a)= −cr2+1− · · · −c2n なので

b21+· · ·+b2p =−cr2+1− · · · −cn2.

よってb1 =· · · = bp = cr+1= · · ·=cn.つまりb = c = 0である.ゆえにa =S−1b= 0 だが,これはもともとa ,0だったことに反する.

(2) G(x)=−F(x)で定義される二次形式G(x)を考える.変数変換 X = SxY =Sxを 施すと

G(x)= Xp+12 +· · ·+Xp+q2X12− · · · −Xp2 =Yr+12 +· · ·+Yr+s2Y12− · · · −Yr2. この二次形式G(x)に対して(1)の結論を適用すればq= sが得られる.

Referensi