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3次元固有値問題(2)

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Academic year: 2024

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(1)

3次元固有値問題 (2)

戸瀬 信之

ITOSE PROJECT

2011年10月18日at駒場 2019年10月11日at駒場 V04 2020年10月9日at 駒場上空

(2)

具体例 (1)— 固有方程式が重根をもつ場合

3次正方行列

A=

1 2 2 1 2 −1

−1 1 4

 (1)

の固有値と固有ベクトルを求めます.

(3)

具体例 (2)— 固有方程式

ΦA(λ) =

λ−1 −2 −2

−1 λ−2 1 1 −1 λ−4

=

λ−1 −2 −2 0 λ−3 λ−3 1 −1 λ−4

= (λ−3)

λ−1 −2 −2

0 1 1

1 −1 λ−4

= (λ−3)

λ−1 0 0

0 1 1

1 −1 λ−4

= (λ−1)(λ−3)

1 0 0

0 1 1

1 −1 λ−4

= (λ−1)(λ−3)

1 1

−1 λ−4

= (λ−1)(λ−3)2 からAの固有値はλ=1,3(重根)であることが分かります.

(4)

具体例 (3)— 固有ベクトル

(i)λ=1のとき行列式の計算における行基本変形を用いると

A

xy z

=

xy z

⇔

0 0 0 0 1 1 1 0 −2

xy z

=~0 (#1) であることが分かりますから

(#1)⇔x =2z, y =−z となります.これから固有ベクトルは

xy z

=

 2z

z z

=z

 2

−1 1

 (z 6=0) であることが分かります.

(5)

具体例 (3)— 固有ベクトル

(ii)λ=3のとき 上の行列式の計算の行基本変形を用いて

A

xy z

=3

xy z

⇔

2 −2 −2 0 0 0 1 −1 −1

xy z

=~0⇔xyz =0 (#2) となります.これから固有ベクトルは

xy z

=

y+z

yz

=y

 11 0

+z

 10 1

 (y 6=0 OR z 6=0) であることが分かります.

(6)

具体例 (4)— 対角化

ここでさらに

~p1 =

 2

−1 1

, ~p2=

 11 0

, ~p3 =

 01 1

, P = (~p1 ~p2 ~p3) と定めます.一般論によって

V(1)⊕V(3) が成立しますから,c1~p1+c2~p2+c3~p3 =~0とすると

c1~p1=~0, c2~p2+c3~p3 =~0 となります.~p1 6=~0からc1 =0であることが分かります.

c2~p2+c3~p3 =

c2+c3

c2

c3

=~0 からc2 =c3 =0が従います.よってPは正則となります.

(7)

具体例 (5)— 対角化

AP = (A~p1 A~p2 A~p3) = (1·~p1 3·~p2 3·~p3)

= (~p1 ~p2~p3)

1 0 0 0 3 0 0 0 3

=P

1 0 0 0 3 0 0 0 3

から

P−1AP =

1 0 0 0 3 0 0 0 3

Aが対角化されます.

(8)

前回の最後の定理の一般化

AMn(K),α1,· · · , α`K

Vi) :={~vKn; A~v =α~v} 定理 αi 6=αj (i6=j)

~viVi) (i =1,· · ·, `)

~v1+· · ·+~v` =~0 ならば

~v1=· · ·=~v`=~0 証明は`の帰納法を用いる。

(9)

部分空間の和と直和

ViKnが部分空間とする(i =1,· · ·, `)。このとき

V1+· · ·+V` :={~v1+· · ·+~v`; ~viVi (i =1,· · ·, `)}

Knの部分空間である。

~viVi(i =1,· · ·, `), ~v1+· · ·+~v` =~0 ⇒ ~v1 =· · ·=~v` =~0 が成立するとき、V1+· · ·+V`は直和といい

V1⊕ · · · ⊕V`

と記す。

(10)

行列の三角化

AM3(K)の固有値がα, β, γ∈Kとする。

ΦA(λ) = (λ−α)(λ−β)(λ−γ) 定理 PM3(K)である正則行列P が存在して

P−1AP =

α ∗ ∗ 0 β ∗ 0 0 γ

と三角行列にできる。

(11)

証明で必要な事実(部分空間の基底)

VKnの部分空間とする。このとき

~v1,· · ·, ~vk が線型独立ならば、これを含むV の基底

~v1,· · · , ~vk, ~vk+1,· · · , ~v`

が存在する。

(12)

Cayley-Hamilton の定理

定理 AM3(K)に対して

ΦA(A) =O3

一般に多項式f,gK[λ]に対して

(f +g)(A) =f(A) +g(A), (f ·g)(A) =f(Ag(A) f(P−1AP) =P−1f(A)P

(13)

固有空間分解 (1)

 AM3(K)に対して、固有値α, β, γ∈Kが単純としよう。

α6=β, β 6=γ, γ6=α このとき K3 =V(α)⊕V(β)⊕V(γ)

~vK3に対して

~v =~v1+~v2+~v3

~v1V(α), ~v2V(β), ~v3V(γ) とすると~v1, ~v2, ~v3を~vで表せるか。

(14)

固有空間分解 (2)

そのアイデア(1)f(λ)∈K[λ],~vV(α) に対して f(A)~v=f(α)~v そのアイデア(2)

(λ−β)(λ−γ)

(α−β)(α−γ) + (λ−α)(λ−γ)

(β−α)(β−γ) +(λ−α)(λ−β) (γ−α)(γ−β) =1

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