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GFD 9章偏微分方程式の数値解法の基礎

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Academic year: 2025

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(1)

リープフロッグスキームの場合, 2つの増幅係数λ1λ2が存在する. 一般に,振動 方程式にリープフロッグスキームを当てはめた差分式は,

Un =n1U10+n2U20. したがって,安定性条件は,

1|<1,

2|<1

であることである. 以下では安定性条件を詳しくみるために, 3つの特別な場合に ついて考える.

Case1. |p|<1のとき 1−p2 >0より,

1|=√

λ1λ1 = 1,

2|=√

λ2λ2 = 1. (9.2.40)

よって,|p|<1のとき,安定性は中立となる. 位相については, θ = arctan

(λim λre

)

より,

θ1 = arctan( p

√1−p2), θ2 = arctan( p

√1−p2).

(9.2.41)

p→0の時の位相の振る舞いについて考える. 右極限p→+0を考えると,物理モー ド,計算モードともに,

λim=|λ|sinθ

=p (0< θ < π) となるので,

tanθ1 = p

√1−p2 >0, tanθ2 = p

√1−p2 <0.

(2)

図 9.2.2: リープフロッグスキームにおける物理モードと計算モードの位相の振る 舞い

ゆえに,

0< θ1 < π 2, π

2 < θ2 < π.

図9.2.2より,

θ2 =π−θ1.

特に,p 0のとき,θ1 →p,θ2 →π−pである. p=ωtであるから,∆t 0の とき物理モードの位相は真の解の位相に近づくことがわかる. 一方,計算モードの 位相はπずれてしまう. 同様にp <0で左極限p→ −0を考えると,

λim=|λ|sinθ

=p.

したがって−π < θ <0.

−π < θ1 <−π 2,

−π

2 < θ2 <0 であるから,

θ2 =−π−θ1. 結局,p≷0をまとめて表すと,

θ2 =±π−θ1 (複号同順) (9.2.42)

(3)

となる.

物理モードの位相θ1 の振る舞いは次の通りである. p1のとき, θ1 = arctan

(

p 1−p2

)

なので,|x|<1のとき,

arctanx=x−x3 3 + x5

5 − · · · を用いると,

θ1 = arctan (

p 1−p2

)

arctan {

p(1 + 1 2p2 1

4p4+· · ·) }

(p+ p3

2) (p+ 12p3)3 3 +· · ·

∼p+ p3

6 +· · · . ゆえに,

θ1

p = 1 + p2 6 >1.

リープフロッグスキームの物理モードの位相は真の解よりも早く進む. 但し, 松野 スキームよりは遅い.

次に,θ1の微分を考える.

1 dp =





1 1 +

(

p 1p2

)2



 (

√ 1

1−p2 + p2

√1−p2(1−p2) )

= (1−p2) (

√ 1

1−p2(1−p2) )

= 1

√1−p2.

1

dp >0,p→1のとき,θ1 π2. さらにp≷0のときθ2 =±π−θ1. したがって, U1n =U10einθ1,

U2n =U20ein(±πθ1). (9.2.43)

(4)

簡単のためにθ1 = π8 の場合を考える.さらに,初期においてIm(U10) = 0,Im(U20) = 0とする. このとき,物理モードU1nの位相は反時計回りにπ8 ずつずれる. 計算モー

ド (p >0)の位相はθ2 = π−θ1 より時計回りに進む. これを実部と虚部に分けて

図示すると,

U2n =U2ein(πθ1)

=U2einπe−inθ1

= (1)nU2n(cos1−isin1) より,

Re[U2n] = (1)nU20cos1, Im[U2n] = (1)n+1U2nsin1

なので,図9.2.3の様になる.

図9.2.3: 物理モードと計算モード

Case2. |p|= 1のとき

λ1 =λ2 =ip なので,

1|=2|= 1. (9.2.44)

(5)

ゆえに,この場合物理モードも計算モードもともに安定性は中立である. 位相は, θ1 = arctan λim

λre, tanθ1 = λim

λre → ∞. であるから,

θ1 =θ2 =±π

2 (p=±1). (9.2.45)

このとき解はどちらのモードも,

Un=U0e±inπ2 (9.2.46)

となる.

Case3. |p|>1のとき

λ1 =i(p+√

p21),

=i(p−

p21).

括弧の中身が実数であることに注意すれば,

1|=|p+√

p2 1|,

2|=|p−

p21| (9.2.47)

である. したがって,

1|>1 (p >1),

2|>1 (p <−1).

ゆえに, 安定性は不安定である. |p|が1を越えると, 急激に不安定になる. 例えば, p > 1のとき,

1

dp = 1 + p

p21.

よって,p→+1のとき発散する. 位相はCase2のときと同様にして, θ1 =θ2 =±π

2. (9.2.48)

解は,

U1n =|p+√

p2 1|nU10e±inπ2, U2n =|p−

p21|nU20e±inπ2. (9.2.49)

(6)

図9.2.4:リープフロッグスキームにおける不安定モードの実部と時間の関係. |λ|= 1.1とし,初期時刻において虚部をゼロとしている.

位相の進み方はCase2と同じだが, 振幅は時間とともに増加することがわかる. 図

9.2.5より,不安定なモードの周期は4∆tである.

まとめ

リープフロッグスキームの利点は2次精度であることと,t|61のときに安定 であることである. 一方,欠点は計算モードの安定性が中立であることと,非線形方 程式の場合に計算モードの増加する場合があることである. なお,計算モードを排 除するには,途中で2段階スキームを差し込むとよい.

アダムス-バッシュフォース(Adams-Bashforth)スキーム

(1.10)において,f =iωU より,

Un+1 =Un+ ∆t (3

2fn1 2fn1

)

=Un+t (3

2Un 1 2Un1

)

. (9.2.50)

このとき増幅係数λは,

Un=λUn1,

Un+1 =λUn=λ2Un1

(7)

を(2.50)に代入して,

λ2 (

1 +i3 2p

)

λ+i1 2p= 0.

但し,p≡ωtである. ゆえに,アダムス-バッシュフォーススキームもリープフロッ グスキームと同様に2つのλをもつ. 上式をλについて解くと,

λ1 = 1 2

[ 1 +i3

2 +

√ 1 9

4p2+ip ]

,

λ2 = 1 2

[ 1 +i3

2

√ 1 9

4p2 +ip ]

.

(9.2.51)

p 0のとき, λ1 1, λ2 0である. したがって, λ1 に対応するモードが物理 モード, λ2 に対応するモードが計算モードである. pが十分小さいとき, 計算モー ドは減衰する. これはアダムス-バッシュフォーススキームの利点である. そこで,

|p| <1のときのλ1λ2 の振る舞いを調べる. (9.2.5)の根号の部分をテイラー展 開し,地道に計算すると,

λ1 = 1 +ip− 1

2p2+i1 4p3 1

8p4+· · · , λ2 =i1

2p+1

2p2−i1 4p3+1

8p4− · · · . 実部と虚部に分けて表すと,

λ1 = (

1 1 2p2 1

8p4− · · · )

+i (

p+1

4p3+· · · )

, λ2 =

(1 2p2+ 1

8p4+· · · )

+i (1

2p− 1

4p3− · · · )

となるので,

1|=√ λ1λ1

= (

1 + 1

2p4+· · · )12

,

2|=√ λ2λ2

= (1

4p2 +· · · )1

2

.

(9.2.52)

さらにテイラー展開すると最終的に,

1|= 1 +1

4p4+· · · ,

2|= 1

2p+· · ·

(9.2.53)

(8)

を得る. 1|2|もともに1より大きいので,アダムス-バッシュフォーススキー ムの物理モードは不安定である. 但し,増幅係数はO(p4)なので∆t を十分小さく とればあまり問題はない. また, 4段階数のアダムス-バッシュフォーススキームな ら物理モードは安定であることも知られている.

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