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HMG CoA還元酵素活性調節機構とスタチン - 化学と生物

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化学と生物 Vol. 56, No. 3, 2018

コレステロール合成はアセチルCoAを出発基質として,およそ30段階の酵素反応を介して行われる.こうして炭 素数2の化合物から炭素数27の複雑な構造を有する化合物がヒト肝臓で11g程度合成されると推定されている.

したがって,この合成経路を遮断することは体内コレステロール量を減少させるのに有効であり,そのような考 えに基づき,合成経路の律速酵素HMG CoA還元酵素の阻害剤であるコンパクチンが遠藤らにより開発された.コ レステロール合成は,最終産物であるコレステロールによるネガティブフィードバック制御による精緻な調節機 構のもとに進行している.その一つの機構として,HMG CoA還元酵素をはじめとする合成に関与するすべての酵 素の遺伝子発現はコレステロール量の増加に伴い,転写レベルで減少する.同時にHMG CoA還元酵素タンパク質 は細胞内コレステロール量が増加すると,速やかに分解される.合成経路の律速酵素であるHMG CoA還元酵素は こ の2つ の 制 御 を 受 け る 唯 一 の 酵 素 で あ る.こ の よ う に 細 胞 内 で コ レ ス テ ロ ー ル 量 を 制 御 す る シ ス テ ム と し て,

HMG CoA還元酵素活性は精妙にコントロールされており,その制御機構の細胞生物学的解明にスタチンは極めて 重要な役割を担ってきた.

HMG CoA還元酵素遺伝子の発現調節機構

コレステロール合成に関与するほとんどすべての酵素 の遺伝子発現は転写レベルで制御されている(図1 つまり,細胞内のコレステロールが少なくなると合成が 上昇し,一方,過剰状況下では合成は抑制される.この 時,各酵素遺伝子のmRNA量がそのタンパク質の発現 量,酵素活性を決めている.培養細胞をスタチン添加培 地で培養すると細胞内コレステロール量は低下し,やが て合成酵素遺伝子群の発現が上昇する.この転写制御に 関与する新たな転写因子としてSREBP(sterol regula- tory element-binding protein)が1985年ノーベル生理 学・医学賞受賞者のGoldstein/Brown両博士のグループ によって発見された(1, 2).筆者はこのグループの一員と して,この転写因子がそれまで例のないことに膜タンパ ク質として合成されたのちに,N末端側の活性型部位が 切断されて,核へと移行し,転写因子活性を示すことを 明らかにした(3, 4).その後,この過程にはSREBP結合タ ン パ ク 質 で あ るSCAP(SREBP cleavage-activating  protein)が小胞体膜上でSREBP/SCAP複合体を形成す ることが必須であり(5),細胞内コレステロール量が低下 したときに,複合体はゴルジ装置へと輸送され,そこで SREBPは切断を受ける機構が明らかにされた(図2

培養細胞をコレステロールリッチな培地で培養すると,

小胞体の膜コレステロール量が増加し,これをSCAPが 感知し,膜貫通領域で構造変化が生じたSCAPに,第3 の膜タンパク質であるINSIG(insulin inducing gene)

2017年ガードナー国際賞受賞記念特集

HMG CoA還元酵素活性調節機構とスタチン

佐藤隆一郎

Ryuichiro SATO, 東京大学大学院農学生命科学研究科・応用生命 化学専攻

図1コレステロール生合成経路

図2SREBPの活性化経路とHMG CoA還元酵素遺伝子発現制御

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が結合し,SREBP/SCAP/INSIG三量体が形成され,そ の結果,三量体は小胞体膜上に滞留し,SREBPは転写 因子として核内で機能しないことになる.一方,スタチ ンを培地に添加し,細胞内コレステロール量を低下させ ると,上述の三量体からINSIGが解離し,その結果,

SREBP/SCAP複合体はゴルジ装置へと輸送され,続い て,SREBPの活性型部位が切断されることで,SREBP 応答遺伝子発現は亢進する(6).このようにSCAPの膜貫 通領域は小胞体膜コレステロールを感知する機能を有し ていると推測されるが,同じくHMG CoA還元酵素の膜 貫通領域も同様の機能をもち,これら膜貫通領域に共有 される領域としてSSD(sterol-sensing domain)が明ら かにされた.SSDを有する膜タンパク質としては,リ ソ ソ ー ム か ら コ レ ス テ ロ ー ル の 細 胞 内 輸 送 を 担 う NPC1,コレステロール修飾される分泌タンパク質ヘッ ジホッグの受容体Patched,小腸でのコレステロール輸 送体であるNPC1L1が挙げられる.

スタチンとHMG CoA還元酵素

哺乳類HMG CoA還元酵素は,887あるいは888アミノ 酸残基からなる(7).本酵素は8回膜貫通領域をもつ小胞 体膜タンパク質で,C末端側を細胞質に突き出し,この 領域に酵素活性領域をもつ(図3.細胞質でHMG CoA

をメバロン酸へと変換する酵素であり,この酵素活性に とって8回の膜貫通領域は必要ではない.しかし,上述 したように,この領域はSSDを有し,細胞内のコレステ ロール量を感知して,酵素タンパク質の分解速度を変化 させ,酵素活性を調節する役割を担っている.

1980年代後半に細胞内のAMP濃度上昇により活性化 される新たなキナーゼとしてAMP kinaseが発見され た.AMP kinaseの基質として列挙された数少ないタン パク質にHMG CoA還元酵素が挙げられる.ハムスター のHMG CoA還元酵素では871番目のSer残基がAMP  kinaseによりリン酸化されると,不活性型となる.コレ ステロールの多少に応じてHMG CoA還元酵素タンパク 質の分解が調節される機構と,AMP kinaseによるリン 酸化を介した不活性化機構は互いに独立した経路か否か について検討したところ,この2つのシステムは互いに 独立した経路であることを筆者らは明らかにした(8).す なわち,AMP kinaseが活性化されるエネルギー枯渇条 件下では,コレステロール量の変動に先駆けてエネル ギー浪費を避けるためにもHMG CoA還元酵素活性を低 下させ,コレステロール合成を抑制するシステムが働い ていることが明らかになった.

CHO細胞をコンパクチンを含む培地で培養し,生存す る細胞を選択することでUT1細胞が樹立された.この細 胞ではHMG COA還元酵素タンパク質発現が通常細胞の

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筆者は,博士学位取得後に私立大薬学部に助手とし て採用され,コレステロール代謝研究を開始した.

ちょうどその頃,テキサス大学のGoldstein博士と Brown博士がコレステロール代謝調節に関する研究で 45歳,44歳の若さでノーベル生理学・医学賞を受賞さ れた(この受賞に遠藤先生のコンパクチンは多大な貢 献をした).二人はそれまでの十数年間,同じ大学で共 同研究を続け,ノーベル賞を手にされた(現在も共同 研究を45年間継続させている).私が手に取り勉強す る論文の多くは,両先生の研究成果であり,その学問 業績には圧倒される日々であった.4年が経過した頃,

留学を真剣に考え,無謀にも両先生のところで博士研 究員として採用していただけないかという趣旨のair  mailを送った.私は,LDLに含まれるアポリポタンパ ク質Bが肝臓で合成・分泌される過程で50%近くが細 胞内で分解される奇妙な現象を見いだしていた.市販 試薬として手に入る以前からBrefeldin Aを入手し,

細胞内の小胞輸送を抑制した状況下でもこのタンパク 質分解は再現できた.現在では小胞体がタンパク質品

質管理システムの場として機能することは広く知られ ているが,当時は全く新しい概念であった.小胞体近 傍で分解されるタンパク質として,私の見いだしたア ポリポタンパク質B(Sato  :  ., 17267 

(1994))と並んでHMG CoA還元酵素が数少ない例と して列挙されていた.このような私の研究成果に興味 をもたれ,両先生は快く私を雇用して下さり,HMG  CoA還元酵素の分解機構研究を開始した.しかし,研 究は難渋を極め,分解機構の詳細を解明するには至ら なかった.実際,本解説で示した分解機構が紐解かれ るのにはさらに十数年の時を要した.それでも遠藤先 生の開発されたコンパクチンで培養細胞を叩き,コレ ステロールを枯渇させ,HMG CoA還元酵素タンパク 質を必死に追跡した日々は懐かしくもある.ノーベル 賞受賞者の両先生と過ごした4年間の前半はこの研究 に費やし,本解説でも引用した論文(文献8)として 形にすることができた.50名近くが在籍する大研究室 から出る論文の中で,両先生と合わせて3名の共著者 の論文は極めて数が少ない.私の誇りとする論文と なった本研究では,もちろんコンパクチンが多用され ている.

コ ラ ム

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100から1,000倍程度にまで上昇していた(9).つまり,ス タチンによるコレステロール合成阻害を回避するために 過剰量のHMG CoA還元酵素が産生され,耐性細胞株が 樹立された.スタチン投与患者でも程度の差はあるもの の,HMG CoA還元酵素量は多くなる傾向があり,スタ チンの効果が次第に減弱すると考えられている.

ステロールによるHMG CoA還元酵素分解機構 HMG CoA還元酵素は膜貫通領域にSSDを有し,細胞 内のコレステロール量を感知していると考えられてい る.しかし,実際にはコレステロール合成経路の上流に 位置するラノステロールならびにその代謝産物24,25-ジ ヒドロラノステロールが蓄積すると,速やかなHMG  CoA還元酵素の分解が観察される(10).HMG CoA還元 酵素のユビキチン‒プロテアソーム分解系での分解には,

同じく小胞体膜タンパク質のINSIGが関与する.INSIG は先に述べたようにSREBP/SCAP複合体の小胞体から ゴルジ装置への輸送を足止めする役割を担うタンパク質 である.INSIGには構造の酷似したINSIG-1とINSIG-2 が存在し,いずれも酸化コレステロールを結合して安定 化する.細胞内酸化コレステロールは,27-ヒドロキシ コレステロールもしくは25-ヒドロキシコレステロール が主たる分子種であり,いずれも細胞内コレステロール 量の増加に伴い産生も増加すると考えられている.こう して細胞内のコレステロール量が増加傾向にあると,小 胞体膜上でHMG CoA還元酵素-INSIG-1/-2複合体が形 成される(11).この際にINSIG-1と-2のいずれが優先的に 関与するかについては不明な点が多い.また,コレステ ロール過剰条件下では,SREBP/SCAP複合体にINSIG が 結 合 す る の で,こ の 時INSIG-1/-2はSCAPとHMG  CoA還元酵素のいずれかと結合することとなる(図4

SCAPのSSD中の配列を詳細に調べた研究結果による と,膜貫通領域に存在するTyr-Ile-Tyr-Pheという配列 を介してSCAPとINSIGが結合する.HMG CoA還元酵 素のSSDにも同一の配列が存在し,ここにINSIGは結 合する.したがって,INSIG結合に関して,SCAPと HMG CoA還元酵素は競合状態にあると言える.

HMG CoA還元酵素と結合したINSIG-1/-2は,ユビキ チン化の最終段階を触媒するE3 ligaseであるgp78もし くはTRC8をリクルートして,複合体を形成する.正確 には,INSIG-1はgp78, TRC8のいずれかを結合でき,

INSIG-2はTRC8とのみ複合体を形成できると示されて いる(12).これらのE3 ligaseの作用によりHMG CoA還 元酵素の89番目と248番目のLys残基にユビキチンが複 数付加され,プロテアソームによる分解のシグナルとな る(図3参照).このようなユビキチン化に並行して INSIG複 合 体 は さ ら にVCP(valosin-containing pro- tein)/p97を含む複数の因子をリクルートし,小胞体膜 を8回貫通する領域を膜から引き離し,細胞質へと導く 作業を行う.こうして細胞質へ出たHMG CoA還元酵素 はプロテアソームによる分解を受ける.

非ステロールによるHMG CoA還元酵素の分解 HMG CoA還元酵素の分解はラノステロールや酸化コ レステロールなどのステロール類に加えて,炭素数20 からなる非ステロール化合物であるゲラニルゲラニノー ルを培地に添加するとさらに早まることが知られてい る.ゲラニルゲラニノールは細胞内でゲラニルゲラニル 2リン酸へと変換することから,HMG CoA還元酵素タ ンパク質分解はコレステロール合成の中間体と最終産物 のステロールの両方の作用により,制御されていると考 えられてきた.長い間不明であったコレステロール合成 中間体による制御に関して,HMG CoA還元酵素の膜貫 通領域と結合する因子の詳細な解析の結果,新たな因子 と し てUBIAD1(UBiA prenyltransferase domain-con- taining protein-1)が見いだされた(13)

UBIAD1はプレニル基転移酵素のUBiAファミリーの 一つで,極めてまれな常染色体優性遺伝病のシュナイ ダー角膜ジストロフィーの原因遺伝子として知られてい る.本疾患は両眼性角膜混濁を特徴として,角膜に過剰 の非エステル態の遊離コレステロールが蓄積する.本酵 素はメナジオン(ビタミンK3)にゲラニルゲラニル2 リン酸を転移してメナキノン-4(ビタミンK2)の生成 に関与する(図1参照).UBIAD1は338アミノ酸残基か らなり,膜貫通領域を8つもつ膜タンパク質と推定され 図3小胞体膜上のHMG CoA還元酵素

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ている.UBIAD1は膜タンパク質として小胞体膜に存 在し,酸化コレステロール存在下でHMG CoA還元酵 素-INSIG-1/-2複合体に結合する(図5.この状況下で UBIAD1に基質であるゲラニルゲラニル2リン酸が結合 す る と,UBIAD1はHMG CoA還 元 酵 素-INSIG-1/-2複 合体から解離し,ゴルジ装置へと輸送される.UBIAD1 の小胞体からゴルジ装置への輸送は,細胞にスタチンを 作用させゲラニルゲラニル2リン酸産生を低下させる と,抑制される.また,UBIAD1の小胞体膜上からの消 失によりHMG CoA還元酵素の細胞質への掃き出しが進 行し,やがてプロテアソームによる分解へとつながる.

一方,十分にゲラニルゲラニル2リン酸が供給されない と,UBIAD1はHMG CoA還 元 酵 素-INSIG-1/-2複 合 体 と結合し,HMG CoA還元酵素の分解は進行しないこと となる.UBIAD1分子の分解機構の中での詳細な役割 については,十分に解明が進んでいないが,ステロール と非ステロールの協調的作業による分解機構は徐々に明 らかにされつつあると言える.

まとめ

高コレステロール血症の治療薬として開発されたスタ チンは臨床薬として,人類の健康・福祉に多大な貢献を した.同時に細胞内でのコレステロール代謝調節機構の 解明に有効なツールとして多用され,多くの研究成果を 導いた.小胞体膜上は,コレステロール代謝調節に関与 する数多くの制御因子の局在する部位であり,この膜上 で繰り広げられる精緻な生命現象の解明はまだ完結して いない.遠藤先生の開発されたスタチンの活躍する機会 は,細胞生物学領域においては当分減りそうにもない.

文献

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プロフィール

佐藤 隆一郎(Ryuichiro SATO)

<略歴>1980年東京大学農学部農芸化学 科卒業/1985年同大学大学院農学系研究 科 修 了/1986年 帝 京 大 学 薬 学 部 助 手/

1990年同上退職,テキサス大学サウスウ エスタンメディカルセンター博士研究員/

1994年帝京大学薬学部講師復職/1995年 大阪大学大学院薬学研究科助教授/1999 年東京大学大学院農学生命科学研究科助教 授/2004年同教授,現在に至る/2017年 日本農芸化学会会長<研究テーマと抱負>

生体内代謝制御機構の解析と食品機能の探 索.食の機能活用により健康寿命の延伸を 目指す<趣味>お城巡り

Copyright © 2018 公益社団法人日本農芸化学会 DOI: 10.1271/kagakutoseibutsu.56.161 図4INSIGSREBP/SCAP複合体,HMG CoA還元酵素と

の結合

図5UBIAD1を介したHMG CoA還元酵素分解の概要

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