Vol.9 2019.6
山梨学院大学 国際交流センター
日本から世界へ 世界から日本へ
杭州師範大学 編
2013年に本学と学術交流協定を結ん だ杭州師範大学は、中国浙江省杭州 市に位置する総合公立大学であり、アリ ババ社の創業者・馬雲(ジャック・マー)
氏の母校として有名です。
今回の特集「日本から世界へ」は、
2019年3月に杭州師範大学のスプリン グプログラムに参加した法学部法学科3 年・水上裕介君にお話を聞きました。
短期留学レポート 特
集
世界遺産
「西湖」
水上裕介さん Q:留学先選択に関して、なぜ杭州師範大学のスプリング
プログラムに参加しようと思ったのですか?
A:オーストラリアにいたときに、中国語をよく耳にしていて、
帰国後にちょうど杭州師範大学のプログラムがあったため、
参加しました。
Q:どんな留学生活でしたか?
A:毎日、現地の学生が一緒にいてくれて、楽 しく過ごすことができました。
数々の 思い出 Q:空港から大学までの移動や到着後の
手続きについて、苦労したことはありません でしたか?
A:現地の学生が空港まで来てくれて、その ままタクシーに乗り、とてもスムーズに移動 できました。現地の学生たちが助けてくれま
したので、特に困ったことはありませんでした。 Q:留学希望者へのアドバイスはありますか?
A:ニュースで報道されているようなマイナスな面はあ まり感じられず、逆に日本のことが好きな人が多くて、
大変嬉しかったです。実際現地に行ってみないと分 からないことがたくさんあるので、少しでも興味がある なら、是非行ってみてください。それから、今の中国 ではほとんどの人が現金を使わず、QRコード
(Wechat pay/Alipay)で決済するのでびっくり しました。クレジットカードが使えないところもあるので、
現金をたくさん持参することをお勧めします。
杭州師範大学外国語学院 スプリングプログラム
春期休業期間中の約2週間、中国語の 学習に加えて、中国書道・武術などの中 国文化も体験できます。
プログラムは全て日本語で行われますの で、中国語が出来なくても安心です。
西柵↑
杭幇菜博物館↓
←蘭亭
杭州市は、浙江省の省都であり、中国 八大古都の一つに数えられ、国家歴史 文化名城にも指定されています。
『杭州師範大学スプリングプログラム』は2020年3月にも実施予定です。お楽しみに‼
国際交流センター ニュースレター
世界から日本へ 2018年度短期留学生レポート
山梨学院大学に留学できて、様々なことが勉強になった。山梨は偉大な山々に囲まれて いて自然が豊かで、静かで、勉強にはとてもいい環境だと思う。学校で様々な国の人たちと同じ 言葉で授業を受けるのは本当に貴重な体験である。
山梨で、インドネシアで行われた「アジア大会」の時に出会った山梨学院の方と再会できた。
今ではすっかり仲良しになって、楽しく過ごしている。これは山梨学院とのご縁だと思う。学校や アルバイトを通して、日本人以外にも友達ができた。これはとても嬉しいことである。学校の部活 では最初、書道愛好会に入っていたが、活動があまりなかったので、今は写真部に入っている。
さらに、入部はしていないが、柔道部で柔道を、弓道部で弓道を体験させてもらった。ずっと気に なっていた日本の武道を体験できて、本当に嬉しかった。これらは全て掛け替えのない経験にな った。
今まで山梨にいて、様々なイベントに参加したり、日本料理を食べたり、美しいところへ行った りしたが、私にとって一番好きなイベントは川中島合戦のイベントである。これからまた行きたい所
や参加したいイベントが沢山出てくると思っている。日本はインドネシアと違って四季があるから、日本ならではの美しい風景によ く感動する。私は日本のもみじ、雪、桜が大好きになった。
日常生活でもキャンパス内でも日本語で会話するので、コミュニケーションの大切さが分かった。授業も分からないことが多くて、
発表やレポートも全部日本語を使わなければならないので、最初は刺激的な毎日だった。しかし、日が経つにつれ、日本語能 力や知識や集中力などが徐々に成長していくのを感じた。大変なことも沢山あるが、それを乗り越えるためには頑張るしかない。
『大変なこと』ではなく『頑張るべきこと』なのだとプラス思考を心がけている。残された日々を大切にして、もっと頑張っていきたいと 思っている。
リア外国語大学・
イタさん
私が日本に到着してから半年が経った。
私は5年間両親と離れて暮らしているが、ロシアではいつ でも家に帰ることができた。しかし、ここではそれが不可能 なので、慣れるまでは辛かった。そして、ここにはまた私の 友達もいなかった。一人になってはじめて、私はいつも他 人に頼っていたことに気づいた。しかし、ここに滞在したお かげで前より自立できた。
この半年間で、私はさまざまなイベントに参加したが、全て本当に 素晴らしかった。川中島合戦に参加したり、武田信玄と上杉謙信が 誰であるかを知ったり、京都を訪れたり、街を歩いている芸者を見たり した。ロシアでもアルバイトで着物を着ていたが、ここでも私は何度も 着物を着た。キャンプで様々な国の人々と一緒に新年を祝い、4日 間過ごしたのは素晴らしかった。初めて、様々なアトラクションに乗るこ とができる巨大な遊園地にも行った。私はここ山梨でたくさんの人と友 達になった。そして、私はカラオケにもよく歌いに行っている。ロシアでは、
カラオケは日本ほど一般的ではない。
この半年の間に、私はまず「慣れない環境」という事実を理解しな ければならなかった。時にはそれは大変だった。しかし、同時に多くの 驚きがあった。アルバイトをしたり、少し部活をしたり、幼稚園に行って 子供たちと話をしたりした。
授業も大変だった。ある授業は全く理解できないこともあったが、先 生方が優しく教えてくださったので、とても感謝している。もちろん、日 本語会話のレベルも上がった。以前はまったく話せず、ほんの2、3の 簡単なフレーズしか使えなかった。しかし、今では、間違いはあっても、
私は他人に伝えたいことを伝えることができる。言語以外にも、たくさ んの情報を学んだ。特に私は文学の先生にとても感謝している。私 たちが研究した作品が私の心に決して消えることのない印象を残して いるからである。そして、私は本当にそれらのテーマについて
多くのことを考えた。
時々本当に家に帰りたいという気持ちにもなるが、それ 以上に私は今ここにいられることが嬉しい。残りの期間も今 までと同じくらい記憶に残るものにしたい。
ウラジオストク極東連邦大学・ティナさん フエ外国語大学・チンさん
日本にいる間に、日本語の上達だけではなくて、
色々ないい事を身につけ、だんだん成長できた。日 本に来る前、私はずっと両親と生活していたので、
甘やかされて、何もできなかった。しかし、来日して 両親と遠く離れて一人暮らしを始めた。最初はとて も不安を感じたが、仕方がないと考え、頑張り続け、
乗り越えることで、だんだん慣れていった。しかも、日 本は安全な国だから、安心して生活ができる。また、
日本に来て、留学生の友達ができて嬉しかった。国 籍、肌の色、言語、年齢などが様々で、皆の多様 さに衝撃を受けた。皆と交流することで、その国の文 化にも触れられる。もちろん、時々「ちょっと変だな」
と感じることもあるが、他人の国の文化では、それが 日常なので、そういうことは面白いと思う。さらに、私 はかつてゲームに目がなかったが、日本に来て、生 活が忙しくなったため、ゲームへの執着心も自然に 薄れていった。私にとって、これは思いもしなかったこ とではあるが、大変ありがたいことであり、大成功で ある。本当に良かったと思っている。
二十年間ずっと両親といたので、日本に来てはじ めて家族の大切さに気づいた。今、長い時間家族 と会っていないので、皆をよく思い出し、時々ホーム シックにかかってしまう。そして、旅行やイベントなどの 時、いつも「こんなに素晴らしい景色を
家族と一緒に眺められたら いいな」とよく考える。
いつか、家族を連れて日本 に来たい。
日本に来て、本当によかっ た!ありがとう。