2019 年度 愛知学泉大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期 3205012 教育制度論
Theory of public education systems 久保田 英助 専門 2 選択 1年 後期 科目の概要
国民の「教育を受ける権利」の保障を使命とする教員には、教育関係法令の理解と遵守が求められている。本講義で は、公教育が基盤としている法と行政に関する基本的知識、法理念の実現のためにとられている教育制度の概要と学 校経営の構造、現代の教育改革の動向と具体的内容について学ぶ。加えて、近年特にその重要性が指摘されている
「学校安全」に関する取り組みや制度についても学ぶ。
学修内容 到達目標
① 現代公教育制度の意義・原理・構造について、その法 的・制度的仕組みに関する基礎的知識を身に付けると ともに、そこに内在する課題を理解する。
② 学校の管理下で起こる事件、事故及び災害の実情を 踏まえて、学校保健安全法に基づく、危機管理を含む 学校安全の目的と具体的な取組を理解する。
①-1 公教育の原理及び理念を理解している。
①-2 公教育制度を構成している教育関係法規を理解して いる。
①-3 教育制度を支える教育行政の理念と仕組みを理解し ている。
①-4 教育制度をめぐる諸課題について例示することがで きる。
②-1 学校の管理下で発生する事件、事故及び災害の実 情を踏まえ、危機管理や事故対応を含む学校安全 の必要性について理解している。
②-2 生活安全・交通安全・災害安全の各領域や我が国 の学校をとりまく新たな安全上の課題について、安 全管理及び安全教育の両面から具体的な取組を理 解している。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 ここで言う「主体性」とは、本講義に積極的に取り組む態度である。たとえば、テキストを自学自 習し、分からない用語や文意をあらかじめ調べておくことなどが挙げられる。(予習)
働きかけ力
実行力 ここでの「実行力」とは、「主体性」をさらに具体的に実行にうつす力のことである。たとえば、自 学自習をインターネットから得られる情報を効果的に活用して深め、さらに新たな情報を得るこ となどが挙げられる。(予習)
考え抜 く力
課題発見力 本講義で発揮したい「課題発見力」の例は、本講義で学んだ内容に関して、これまで学んでき た学習内容を踏まえ、自分なりの問題意識を持つことが出来ることなどが挙げられる。
計画力
創造力 講義で学んだ内容を、自らの問題として捉え直し、自分なりの課題を新たに立て、その解決策 を探ることができる力を「創造力」とする。(復習)
チ ー ム で 働 く 力
発信力 課題発見力を駆使することによって生み出した自分なりの問題意識を、ディスカッションを通じ て表現することが出来るスキルなどが、ここでの「発信力」の一例である。
傾聴力 ディスカッションにおける他者の表現を正確に聴き取り、その文意だけでなく、なぜそのような 表現を用いたのかといった背景にまで、関心を持つことが出来る態度を「傾聴力」としたい。
柔軟性 情況把握力
規律性 以上の学習を習慣づけ、計画的に実践することができる態度を「規律性」とする。(復習)
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献
テキスト:梨本加菜『生涯学習時代の教育制度』、樹村房、2017 年、1,944、円
参考文献:川口洋誉、中山弘之『未来を創る教育制度論』、北樹出版、2014 年、2,268 円 他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:教育原理
学修上の助言 受講生とのルール
内容で分かりにくかったこと、難しかったこと、授業の進め 方で改善してほしい点などがあれば、積極的に教員に述 べてほしい。共に有意義な授業を作っていきたい。
携帯・スマートフォンについてのルールは講義の冒頭で指 示する。
授業開始 10~20 分までの入室は「遅刻」とし、それ以降は
「欠席」とする。なお、特別の理由がある場合はこの限りで はない。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験 70
① ✓ すべての授業終了後に、教育制度や教育法規に関する基礎知識の習得程 度を筆記試験という形で診断する。今後教育について学んでいく上で不可欠 になるであろう制度や法律を確実に理解すておくことを目的とする。
② ✓
小テスト
レポート 20
① ✓ 近年の教育政策の内容やその背景をどれだけ自ら調べ、理解しようとしたか。
さらにはそれらに対してどのような考察を加えることができたか。以上の学習成 果をレポートという形で審査する。
② ✓
成果発表
(口頭・実技)
作品
社会人基礎力
(学修態度) 10
① ✓ 「学修行動特性評価シート」を用いて、予習=「主体性」「行動力」、本時の学 習=「課題発見力」、「発信力」、「傾聴力」、復習=「創造力」、「規律性」の 7 つの能力要素を評価する。
(主体性)必要な知識について、教科書・文献を使って自己学修することがで きる
(実行力)手順や方法を考えて、確実に課題をやり遂げることができる。
(課題発見力)事実に基づいた情報を客観的に整理し、課題を見極めること ができる。
(創造力)固定概念に捉われることなくいろいろな方向から考えることができ る。
(発信力)聞き手にわかりやすく、話すポイントを整理して発表することができ る。
(傾聴力)グループワークで、人の意見を確認し、自分の意見を述べることが できる。
(規律性)自分の都合を優先することなく、集団のルールを守ることができる。
② ✓
総合評価
割合 100
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
(1)筆記試験:80%以上の正答率(S は90%以上)
(2)レポート:Ⅰテーマに斬新性があるかどうか
Ⅱ主張にオリジナリティがあるかどうか
Ⅲ正しい文章かどうか
(S は、現代の具体的な制度上の課題と結び 付けて論理的に論じられている場合)
(3)社会人基礎力:ディスカッションなどのグループワーク では、グループを積極的にまとめたり、
他人の意見を引き出そうとするなど、
リーダーシップやマネジメント能力を発 揮しようとしていたかどうか
(S は実際にそれらの能力が発揮され、
グループワークが充実した場合)
(1)筆記試験:70%以上の正答率
(2)レポート:Ⅰテーマが明確かどうか
Ⅱ主張が明確かどうか
Ⅲ正しい文章かどうか
(3)社会人基礎力:ディスカッションなどのグループワ ークでは自分の意見を積極的に 発言し、さらに他者の意見には集 中して耳を傾け、積極的に質問を 行うことができていたかどうか
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力名
1週 /
ガ イ ダ ン ス : 授 業 の 内 容 、 方 法、評価について、教育制度 を学ぶ意味とは
講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)テキストを購 入し、「はじめに」を 読んでおく。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
2週
/ 学校制度と教育法規 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
3週
/ 現代日本の義務教育制度 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
4週
/ さまざまな義務教育のすがた 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
5週
/ 後期中等教育と高等教育 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
6週
/ 幼稚園と幼児教育の制度 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
7週
/ 社会教育と生涯学習振興行政 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
8週
/ 国と地方の教育行財政 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要点 が理解でき、加えて自分な りの問題意識を表すことが できる。学んだ内容に関連 したテーマについてディス カッションできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
(復習)講義で学ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力 能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力名
9週
/ 学校の教職員の制度 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
10 週 /
学校経営・学級経営と児童生 徒の管理
講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
11週
/ 教育課程と教科書・教材 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
12 週 /
学校安全・学校保健・学校給 食
講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
13 週
/ 地域連携の制度 講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
14 週 /
児童福祉と教育:保育、放課 後、家庭教育
講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
15 週 /
教育制度の現在:発展的に学 ぶために
講義
ディスカッション
講義で学んだ内容の要 点が理解でき、加えて自 分 な りの 問題 意 識を 表 すことができる。学んだ 内容に関連したテーマ についてディスカッショ ンできる。
(予習)配布プリント を熟読した上でワー クシートに取り組む。
( 復 習 ) 講 義 で 学 ん だ 内 容 を 発 展 的 に 調べてまとめる。
180
課題発見 力 発信力 傾聴力
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力