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PDF 2005/12/21 千葉県立佐原高等学校

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(1)

2005/12/21 千葉県立佐原高等学校

2年    組    番 氏名

授業者:岩井  剛

(2)

前回の復習

帰結第12

  あらゆる数三角形において、同じ底辺にあって隣接する 2 つの 細胞のうち、上位の細胞と下位の細胞との比は、上位の細胞から 底辺の最上段までの細胞の個数(両端の細胞を含む)と、下位の 細胞から最下段までの細胞の個数(両端の細胞を含む)との比に 等しい。

5.パスカルの証明

  この命題(帰結第 12)には無限に多くの場合があるが、私は 2 つの補題を仮定することによって、きわめて短い証明を与えよう。

補題1.これは自明であるが、帰結第12は第2底辺において成り立つ。

なぜならば、  とσとの比が1と1(細胞の個数)との比に等 しいことは極めて明らかである。

補題2.もし帰結第12が任意のある底辺において成り立つならば、そ

れは必然的に次の底辺においても成り立つ。

  ここから、帰結題12が必然的にすべての底辺において成り立つこと がわかる。なぜならば、補題 1 によって、帰結第 12 は第 2 底辺にお いて成り立つ。故に、補題2によって、それは第3底辺において成り 立つ。故に、第4底辺においても成り立つ。以下限りなく同様である。

φ

ファイ

この証明法は      だ!

この証明法はパスカルによって導入された! 

(3)

証明のつづき…

  故に、補題2のみを証明すればよい。それには次のようにする。

λ

いま、帰結第12が任意のある底辺、例えば第4底辺D    においてラムダ

成り立つとする。すなわち、DとBとの比が①    と②    との比に、

Bとθとの比が 2 と 2 との比に、θとλとの比が③    と④    との 比にそれぞれ等しいとする。そのとき、帰結第12が次の底辺H    に おいても成り立ち、例えばEとCとの比は2と3との比に等しくなるこ とを示す。

μ

ミュ

  なぜならば、仮定によって、DとBとの比は①    と②    との比に 等しい。

故に、D+BとBとの比は①    +②    と②    との比に等しい。

      ⑤    とBとの比は  ⑥    と②    との比に等しい。

  同様に、仮定によって、Bとθとの比は2と2との比に等しい。

故に、B+θとBとの比はと2+2と2との等しい。

⑦    とBとの比は  4  と  2  との比に等しい。

ところで、BとEとの比は②    と⑥    との比に等しい。

  故に、複合比によって、CとEとの比は、⑧    と⑨    との比に等 しい。証明終。

  残るすべての場合についても、同様にして同じことが示される。と いうのも、この証明は、帰結第12が直前の底辺において成り立つとい うことと、各細胞は直前の細胞と直上の細胞との和に等しいというこ とのみにもとづいているが、このことは至るところにおいて真なので あるから。

・・・疑問に思うことはありませんか? 

 

(4)

6.問題

(ワークシートにお答えください。)

1.パスカルの証明は、現代の(皆さんが学んだ)数学的帰納法によ る証明と同じものと言えますか。

2.パスカルはなぜ数学的帰納法を導入したのでしょうか。

3.数学的帰納法が導入されたことで、何が可能になりましたか。

付録 

帰結

〈 帰結第1 〉

  すべての数三角形において、第1水平行および第1垂直行のすべて の細胞は母細胞と同じである。

〈 帰結第2 〉

  すべての数三角形において、各細胞は、その直前の水平行の、その 垂直行から第 1 垂直行まで(それらの垂直行を含めて)のすべての細 胞の和に等しい。

〈 帰結第3 〉

  すべての数三角形において、各細胞は、その直前の垂直行の、その 水平行から第 1 垂直行まで(それらの水平行を含めて)のすべての細 胞の和に等しい。

〈 帰結第4 〉

  すべての数三角形において、各細胞から単位数を引いたものは、そ の細胞の水平行と垂直行との間(その水平行と垂直行は除く)に含ま れたすべての細胞の和に等しい。

(5)

〈 定義 〉

同じ底辺の細胞で、その両端から等距離にあるものを、「相反細胞

(reciproques)」という。例えばEとRなど。

〈 帰結第5 〉

  すべての数三角形において、各細胞はその相反細胞に等しい。

〈 帰結第6 〉

  すべての数三角形において、同じ指数をもつ水平行と垂直行とは、

たがいにまったく同じ細胞からなっている。

〈 帰結第7 〉

  すべての数三角形において、各底辺の細胞の和は、その直前の底辺 の細胞(の和)の2倍である。

〈 帰結第8 〉

  すべての数三角形において、各底辺の細胞の和は、単位数で始まる 公比2の等比級数の1項であり、その指数は底辺の指数と同じである。

〈 帰結第9 〉

  すべての数三角形において、各底辺(の細胞の和)から単位数を引 いたものは、それより前のすべての底辺(の細胞)の和に等しい。

〈 帰結第10 〉

  すべての数三角形において、或る底辺の 1 端から始めて連続した細 胞を欲するだけとれば、その和は、直前の底辺中の同じ個数の細胞に、

同じ個数より1個だけ少ない細胞を加えたものに等しい。

〈 定義 〉

  直角を 2 等分して対角線上にひいた線上にある細胞、例えば、G、 φ、C、ρなどを、分割線上の細胞という。

(6)

〈 帰結第11 〉

  分割線上の各細胞は、その水平行または垂直行における直前の細胞 の2倍である。

〈 帰結第12 〉

  あらゆる数三角形において、同じ底辺にあって隣接する 2 つの細胞 のうち、上位の細胞と下位の細胞との比は、上位の細胞から底辺の最 上段までの細胞の個数(両端の細胞を含む)と、下位の細胞から最下 段までの細胞の個数(両端の細胞を含む)との比に等しい。

〈 帰結第13 〉

  あらゆる数三角形において、同じ垂直行にあって連続する 2 細胞の うち、下位の細胞と上位の細胞との比は、上位の細胞の底辺の指数と、

同じ細胞の水平行の指数との比に等しい。

〈 帰結第14 〉

  あらゆる数三角形において、同じ水平行にあって連続する 2 細胞の うち、大きい方の細胞とその直前の細胞との比は、後者の底辺の指数 と垂直行の指数との比に等しい。

〈 帰結第15 〉

  あらゆる数三角形において、任意の水平行の細胞の和と、同じ水平 行の最後の細胞との比は、この三角形の指数とこの水平行の指数との 比に等しい。

〈 帰結第16 〉

  あらゆる数三角形において、任意の水平行(の細胞の和)と、その 下の行(の細胞の和)との比は、下の行の指数とその細胞の個数との 比が等しい。

(7)

〈 帰結第17 〉

  あらゆる数三角形において、任意の細胞にその垂直行のすべての細 胞を加えたものと、同じ細胞にその水平行のすべての細胞を加えたも のとの比は、それぞれの行において取りだされた細胞の個数の比に等 しい。

〈 帰結第18 〉

  あらゆる数三角形において、両端から等距離にある2つの水平行(の 細胞の和)の比は、それらの細胞の個数の比に等しい。

〈 最後の帰結 〉

  あらゆる数三角形において、分割線上にあって連続する 2 細胞のう ち、下位の細胞と上位の細胞の 4 倍との比は、上位の細胞の底辺の指 数とそれより単位数だけ大きい数との比に等しい。

二日間ありがとうございました。

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