• Tidak ada hasil yang ditemukan

Wien kokuritsu minzokugaku hakubutsukan zo Saigyoki haru natsu kaidai honkoku

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

Membagikan "Wien kokuritsu minzokugaku hakubutsukan zo Saigyoki haru natsu kaidai honkoku"

Copied!
20
0
0

Teks penuh

(1)Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle Abstract Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). ウィーン国立民族学博物館蔵『西行記』(春・夏)解題・翻刻 辻, 英子(Tsuji, Eiko) 慶應義塾大学国文学研究室 2006 三田國文 No.43 (2006. 6) ,p.35- 53 図削除 Departmental Bulletin Paper http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koar a_id=AN00296083-20060600-0035.

(2) ( ζ二ω 2ヨ { 臼 くα一 冨 蒔 § ユΦ) の ご 配 慮 に よ って 日 本 関 係 資 料 の. 深 い も のが あ る 。 西 行 に関 す る 研 究 は 、 す で に 昭 和 十 年 代 後 半. る 本 絵 巻 四 巻 の出 現 は 、 ﹁西 行 物 語 絵 巻 ﹂ 研 究 史 上 か ら も 感 銘. 朱 題 籏 に春 ・夏 ・秋 ・冬 と 記 す 四巻 、 絵 総 数 四十 九 図 か ら な. 員 も 驚 き 、 私 自 身 も 深 く 感 謝 申 し あ げ て い る。. た 。 調 査 を 始 め て 二週 間 そ こ そ こ の 異 例 の厚 遇 に、 当館 の学 芸. 英 子 辻. ﹃西 行 記 ﹄ ︵ 春・夏︶解 題 ・翻 刻. ウィ ー ン国 立 民 族 学 博 物 館 蔵. はじめに. 調 査 の機 会 を与 え ら れ た 。 三 年 間 に わ た る 改 修 工 事 の た め 一般. から佐 佐木 信綱博 士 ほか の先学 による研 究が あり、 国文 学界 に. 二 〇 〇 六 年 三 月 に、幸 い ウ ィ ー ン 国 立 民 族 学 博 物 館. に は 公 開 さ れ て い な い中 、 粉 塵 の舞 う 建 物 を く ぐ り 、 地 下 収 納. 寄 与 す る と こ ろ 少 な く な か った 。 近 年 、 ﹃ 西 行 全集 ﹄ の編 者 久. 庫 で の 調 査 で あ った 。 そ こ で 発 見 し た の が 、 ﹃西 行 記 ﹄ 四巻 で、 静 諸 な 画 風 に詞 書 も 風 趣 の 漂 う 筆 は 、 こ の絵 巻 の 真 髄 を 余 す と. 保 田 淳 氏 は 、 西 行 に つ い て 次 の よ う に述 べ て い る。. で あ る 。 当 館 に寄 贈 さ れ た の は ︼八 九 二 年 、 第 ﹁次 世 界 大 戦 の. こ と で 、 こ の た び 百 数 十 年 ぶ り に 日 の 目 を 見 る こ と に な った の. 所蔵. く8 0ω8﹁邑 9 1 雰 辞①) と 言 う. ア ・ ハ ンガ リ ー 帝 位 継 承 者 フ ラ ン ツ ・フ ェル デ ィ ナ ンド 大 公 の. 事 情 は今 後 も 変 わ ら な い で あ ろ う 。 西 行 の 文 学 は そ の 意 味. 手 懸 り を 後 代 の人 々 に与 え 続 け て き た 。 そ し て 、 こ れ ら の. に よ って 、 }個 の人 間 の こ の世 に お け る 生 の 意 味 を 考 え る. ま ら ず 、 そ の 生 の軌 跡 は さ ま ざ ま な 形 で 思 い描 か れ る こ と. し 、 こ れ を 宗 祇 ・芭 蕉 へと 伝 え た の で あ った 。 そ れ に と ど. の資 質 と 果 敢 な 行 動 に よ って 豊 饒 な 和 歌 表 現 の 世 界 を 実 現. 彼 は在 原 業 平 ・能 因 ・行 尊 ら の文 学 的 血 脈 を 引 き 、 天 与. こ ろ な く 伝 え て く れ る 。 清 楚 な 修 練 さ れ た 迫 力 の あ る 画 面 の調. 導 引 と な った大 公 夫 妻 が 、 ボ ス ニア の首 都 サ ラ エボ 市 で セ ルビ. に お いて 、 永 遠 に 新 鮮 であ り 、 そ れ ゆ え に こ そ 古 典 と 呼 ぶ. 査 を 終 え て、学 芸 員 にそ の旧蔵 者 名 を 尋 ね る と、 オ ー ス ト リ. ア 人 青 年 プ リ ン ツ ィ プ に 暗 殺 さ れ る 以 前 の こ と に な る 。 し かも. に ふ さ わ し いも の であ る ( 三頁) 。. ぴq 甲 碧 N﹁①a 凶⇒⇔己. 二〇〇 六年 四月 五日 付 で、同 館 長 ( 牢 。h U﹁. 9 ﹁凶 ω 叶す昌 閃・ 閃ΦΦω け. (卑 N冨 §. 氏 ) か ら 、 絵 巻 発 見 へ の丁 重 な 感 謝 と 掲 載 許 可 書 と が 寄 せ ら れ. 一35一.

(3) 同 書 によ れ ば、 ﹃ 西 行 物 語 ﹄ の 諸 本 は 、 (一) 文 明 本 系 統 、. 中央 公 論 社. 一九 八 八 年 ) も. の 一つであ る﹂ ( 前掲書)と し て いる。渡 辺家 本 ( 小松 茂 美編 ﹃ 日 本 の 絵巻 19西 行 物 語 絵 巻 ﹄所 収. こ れ ら の先 行 研 究 に 照 ら し 先 述 の よ う に 、 ウ ィ ー ン国 立 民 族. 室 町 時 代 作 と 考 え ら れ る海 田 采 女 佑 本 を 転 写 し た も の で あ る 。. (二 ) 正 保 板 本 系 統 、 (三 ) 海 田 采 女 本 系 統 、 ( 四)永 正本 系統. 平. ﹃ 続 群 書類従. 第 三 十 二上 ﹄ 所 収 本 に 比 べ て も 、 話 の 順 序 に 異. 学 博 物 館 本 は 、 采 女 本 系 統 に属 す る 。 た だ し 、 渡 辺 家 本 お よ び. に分 け ら れ 、 ( 三 )は ﹃ 続 群 書 類 従 ﹄ 第 三 十 二 上 、 (四 )は ﹃ 室町. (二) の重 要 伝 本 五 本 を 収 載 し て い る 。 今 こ こ に. 三版 ︿ 初 版 昭 和五 十 七年 ﹀ 九 六〇 頁 ) 。 ﹃西 行 全 集 ﹄. 時代 物語 大 成﹄ 第 五 など に収 めら れ て いる ( 貴重本刊 行会. に は (一) と. 成 八年 十 一月. る。 例 え ば 、 ﹁眼 に さ いき ら す ( 渡 辺 家 本 ・続 群 本 、 同 ジ ) ﹂ ( 巻. 同 が あ り 、 錯 簡 も あ る が 、 古 い表 記 を 留 め て い る 点 が 注 目 さ れ. 春 、 第 1紙 第 9行) は 、 ﹁さ へき る ﹂ よ り 古 い表 記 と す る 説 が 有. 諸 本 の詳 細 を 述 べ る 意 図 は な いけ れ ど 、 一覧 し て、 ウ ィ ー ン 国. 鎌 倉 時 代 以 降 、 いく つ か の ﹁西 行 物 語 絵 巻 ﹂ が つく ら れ た 。. ︿ 巻 冬 、 第 15 紙 7 ∼ 8 行 ﹀ の ﹁ち ﹂ は 上 代 語 の尊 敬 語 で 父 の 敬. 力 で あ り 、 ﹁わ か ち ( ﹁ち ﹀﹂ 渡辺 家 本 ・続 群 本 ) か と お も ふ に ﹂. 立民 族学博 物館 本 の本文 は、 ( 三)系 統 に属す る ことを知 る。. 相 保 所 筆 の 識 語 を 有 し 、 い つ の こ ろ か禁 裏 に 伝 え ら れ. 源. (三 ) は 、 明 応 九 年 二 五 〇 〇 )十 月 に 、 著 名 な 絵 師 海 田 妥 女 佑. て い た 。 川 瀬 一馬 氏 の立 て た 分 類 に よ る と 采 女 本 は 、 ﹁(二) 第. る描 写 に先 が け 一乃 至 二文 字 分 の 余 白 を 設 け る こ と は 例 外 な く. 称。 ま うが ち ( 記 ・中 ・歌 謡) の 例 が あ る 。 ま た 院 ・帝 に 関 す. 行 わ れ てお り、模 写 の正 確度 は高 い ( ← 挿 図 ) こ れ ら の詳 細 に. 三類 本 ( 絵 巻 四巻 本 ) ﹂ に 該 当 す る 。 同 氏 に よ る と 、 ﹁江 戸 期 に 入 って 西 行 物 語 絵 巻 と し て 紹 介 せ ら れ 、 書 写 さ れ て ゐ る も の. つ い て は 後 に 、 研 究 編 で 報 告 す る 。 松 ・梅 ・桜 ・紅 葉 な ど の. は住 吉 具慶. 十 一図 、 絵 総 数 四 十 九 図 で 、 絵 が 多 い こ と にあ る 。 小 松 茂 美 氏. 本 絵 巻 の 特 徴 は 、 春 ・八 図 、 夏 ・十 四 図 、 秋 ・十 六 図 、 冬 ・. ね た い。. て い る よ う に思 う が 、 こ れ に つ い て は 美 術 の専 門 家 の知 見 に委. は 、 多 く は こ の 系 統 本 で、 ( 略 ) 続 群 書 類 従 巻 第 九 百 四 十 ︺所. ( ﹁ 西 行 物 語 ﹂・﹃ 書誌. 九 七 五 ・九 七六 頁 )、 と す る 。. 樹 々 の 描 写 で、 枝 ぶ り のう ね り の 線 に 狩 野 派 の特 徴 が よ く 現 れ. 昭 和 四 十 六年. 収 の 西 行 物 語 絵 巻 は 、 元 禄 刊 本 と 同 一の本 文 で あ る﹂ ( ﹃日本 書 誌 学 の研 究﹄ 講 談 社. ﹃ 西 行 物 語 絵 巻 ﹄ に関 し て は 、 久 曾 神 昇 氏. 月 )・川 瀬 一馬 氏 ( ﹁西行 物 語 の研 究 ﹂・﹃ 日 本書 誌 学 の研 究 ﹄ 昭和 十. 京 国 立 博 物 館 蔵 の 一模 本 に つ い て 、 次 の よ う に述 べ て い る 。. 学﹄ }四 -四 、 ﹁ 西 行 文 献 叢 刊 解 題﹂・﹃ 西行 全 集﹄昭和 十 六年 二. 八年 六 月) の 分 類 を も と に、 千 野 香 織 氏 が 作 成 し た ﹃日 本 絵 巻. こ の 具 慶 写 本 の 巻 頭 に は 、 画 面 の前 に 一紙 の 張 り 紙 が あ. (一六 三 一ー 一七 〇 五 ) の手 に よ って 書 写 さ れ た 東. 大 成 26﹄ 所 収 の ﹁﹃ 西 行物 語﹄ 諸本 の分類﹂ ( ﹁ 表 1﹂、 一五 二 頁) 及 び ﹁﹃西 行 物 語 ﹄ 諸 本 の 異 同 ﹂ ( ﹁ 表 H﹂、 一五 三 頁 ) が あ る 。. 此 巻 々絵 十 六枚. る 。 江 戸 中 期 以 降 の も の で あ る 。 そ れ に よ れ ば 、 ﹁西 行 記. 註梅園季保筆. 秋 之巻. 画土 佐 光 信 筆. で あ る が 、 宗 達 の模 写 が 最 も 有 名 で、 所 収 の 渡 辺 家 所 蔵 本 も そ. 諸 本 の 中 の 采 女 本 に つ い て 、 小 松 茂 美 氏 は 、 ﹁原 本 は 伝 存 不 明. 一36一.

(4) 伝 を 失 っ て、 絵 は 土 佐 光 信 ︿一四 三 四 ー 一五 二 五 ﹀ 、 ﹁註 ﹂. 有 ﹂ と 書 か れ て い る。 も と 、 こ の 原 本 の 一巻 は 、 ﹁西 行 記. を 比 較 す る と 、 衣 服 な ど 多 少 色 の 違 いは 認 め ら れ る も の の 、 構. ウ ィー ン国立 民族 学博物 館本 の方 が画数 は多 く、 対応 す る場面. り、 俵 屋宗 達 ( 生 没 年 不詳 ) が 模 写 し た と さ れ る 。 現 状 で は 、. い る と 見 ら れ る 。 ウ ィ ー ン 国 立 民 族 学 博 物 館 本 の存 在 は 、 海 田. 図 や 描 写 は 一致 し 、 宗 達 は模 写 に 当 た って忠 実 に 筆 を 費 や し て. 秋 之 巻 ﹂ と 呼 ば れ て いた ら し く 、 江 戸 中 期 の こ ろ に は 、 諸. ( 詞書)は 梅園 季 保 ( 正 三位 ・参 議 。 △ 六 四 六 - 九 一﹀) の. 春 ( 夏 ・秋 ・冬 )﹂ と 記. す 。 見 返 し は 金 紙 に金 箔 を 置 く 。 巻 春 の題 策 は ﹁冬 ﹂ の 文 字 の. 霞 を 引 い た 紙 題 簑 に 墨 書 で ﹁西 行 記. 牡 丹 ・唐 草 の 模 様 を 織 り 出 し た 金 欄 椴 子 。 左 肩 に 朱 色 に金 泥 で. 巻 子 本 。 函 架 番 号 一一ω・ 。 。 露 ∼ 一一。。. ・。㊤α。 表 紙 は 藍 色 地 に 金 泥 で. 書 誌 の 概 要 を 記 す と 、 次 の と お り で あ る。. 書誌. 当 た って も 期 待 さ れ る史 料 で あ ろ う 。. 采 女 佑 本 原 本 と の 関 わ り を も 含 め て、 采 女 本 系 統 諸 本 の復 元 に. 筆 と いう。 し かし 、 これ は撞 着 も は な はだ し いこ と は、 自 明 で あ ろ う 。 (﹃ 日 本絵 巻 大 成 26﹄ 一七 八頁 ) 右 の、 ﹁撞 着 も は な は だ し い﹂ の 内 容 に つ い て は 、 明 ら か に. ( ﹃日本 書誌 学 之研 究 ﹄ 九 七 六頁 )両 氏 に. ( 前掲本. であ ろ う か 。 こ の 四 巻 本 に つ い て は、 ﹁も と 、 春 ・夏 ・秋 ・冬. さ れ て い な い が 、 光 信 と 季 保 と が 時 代 を 異 にす る こ と を 言 う の. 一七九 頁) 及 び 川 瀬 一馬. の各 巻 に名 づ け て い た も の か ﹂ と い う こ と は 小 松 茂 美. 一九 九 九 年 ) 、 めず ら し いこと. ﹃ 源 氏物 語絵 巻﹄ にも 見 ら れ ( 拙著 ﹃ 在外. よ って も 言 わ れ て お り 、 こ の 四 季 に よ る 分 類 方 法 は 、 ス ペ ン サ ー ・コ レ ク シ ョ ン蔵. る 。 巻 秋 ・冬. 下 の部 分 が 剥 離 、 巻 夏 は 、 ﹁西 行 記 ﹂ と ﹁ 夏 ﹂ の間 に亀 裂 が 入. 日本 絵 巻 の研 究 と 資料 ﹄ 笠 間 書 院. で は な い。 た だ し こ こ で 注 目 す べ き は 、 具 慶 写 本 の 巻 頭 に付 さ. の軸 に紫 色 の 平 打 ち 紐 が 付 い て い る。 書 体 は 清 悟 静 誰 。 本 絵 巻. 巻 と も 奥 書 は な く 、 書 写 年 時 は 不 明 で あ る 。 料 紙 は緒 紙 、 象 牙. ( 三 ・七 ×二 一 ・七 糎 ) は 原 型 を 留 め て い る 。 各. れ た 張 り紙 の 記 述 は 、 ウ ィ ー ン国 立 民 族 学 博 物 館 本 秋 の 巻 の 挿 図 十 六 図 に 符 号 す る こ と か ら も 、 こ の 形 態 の ﹁西 行 記 秋 之 巻 ﹂. 三. の 詞 書 も 絵 も 筆 者 は 一人 と 見 ら れ る。. 三. ーン国立 民族 学博物館 本 の秋 の巻 には、 現状 では奥 書 もな いの. 三 二 ・二 × 一六 ・四 二 五 、 冬. 三 二 ・○ × 二 一 ・〇 七 五 、 夏. は 間 違 い な く 存 在 し た の で あ ろ う と考 え ら れ る 。 た だ し 、 ウ ィ. ( 糎)×全 長 ( 米 )・春 二 ・二 × 一六 ・ 一九 四 、 秋. 縦. 二 ・ 一× 一五 ・六 七 五 。. で、 具 慶 模 写 本 の巻 頭 に付 さ れ た 貼 紙 に記 さ れ た 、 現 在 ﹁所 伝 を 失 って﹂ い る と い う 光 信 ・季 保 筆 と 伝 え ら れ る 絵 巻 と の関 係. 文 は 、 本 来 ﹁お も は く む や ﹂ ( 第 15紙 第 17 行 ) を 受 け る 文 で あ. 行 ) か ら ﹁は じ め な り け れ ﹂ ( 第 20 紙 第 16 行) に か け て の 四 行 の. 春 の 巻 に、 一箇 所 の 錯 簡 が あ る 。 ﹁く の 事 な り ﹂ ( 第 20紙 第 13. は 不 明 であ る が 、 江 戸 中 期 頃 に 所 伝 を 失 った と いう ﹁西 行 記 秋. った と 推 定 さ れ る 。. 之 巻 ﹂ は、 ウ ィ ー ン 国 立 民 族 学 博 物 館 本 に極 め て近 い形 態 で あ. 渡 辺 家 本 は 、 今 は 所 在 不 明 と な って い る 海 田 采 女 佑 本 に よ. 一37一.

(5) 定 さ れ る。 こ の 場 合 も 、 同 箇 所 に紙 継 ぎ は 認 め ら れ な い の で 、. 後 に ﹁き の ふ み し 人 け ふ は な き よ に ﹂ の 一行 が 落 ち て い る と 想. た 、 ﹁と し 月 を い か て わ か 身 の を く り け ん ﹂ ( 第 20 紙 第 12 行 ) の. も と 錯 簡 の あ った 底 本 を 写 し た 可 能 性 が 高 いと 考 え ら れ る。 ま. 簡 に数え られ る。 とこ ろが紙継 ぎ はな いので、本絵 巻 は、 もと. 行﹂ と ﹁ 第 20紙 第 13 行 ﹂ の間 に紙 継 ぎ が あ れ ば 、 剥 離 に よ る 錯. る 。 ﹁第 15 紙 第 17 行 ﹂ の後 に は 紙 継 ぎ が あ る の で ﹁第 20 紙 第 12. 四 し や う い つれ も みな へた り と い へ共. 仏 日 の ひ か り 眼 に さ いき ら す 六 し ゆ. 期 な く し て惑 障 の 雲 霧 あ つく 隔. 夜 あ けかた くし やう し のね ふりさ むる. くら しし かるあ ひた むみ やう の長. に お ほ は れ て 本 覚 真 如 の月 弥 々. しう く. 妄 深 のち り にふうせ られ て自性. 書 類 従 本 お よ び 渡 辺 本 に は ﹁の ﹂ の 字 が あ る 。 ま た 、 ﹁仙 人 な. たし やう にあ ひかた き西 と のけう に. う け かたき南 浮 のし やうを う け世 々. も のを や こ ﹀ に億 々 万 劫 に ひ と た ひ. 三途 八難 そ れ つ ね の す み か た る. のは ちす ひらけ す煩悩 の雲. 本絵 巻 は原 本 で はな く、 模写 本 の証 に数 え ら れ よ う。 ま た、. と﹂ ( 第 27 紙 第 16 行 ) の ﹁と ﹂ は 装 丁 に あ た り 裁 断 し た た め か 、. ﹁夏 ﹂ の巻 に お け る ﹁第 18 紙 第 1 行 ﹂ ﹁寂 蓮 入 道 ﹂ の 下 に 続 群. 下部 はな く、判 読 によ る。 こうし た ことか ら推し て、前 者 は本. ひ ら く 勝 縁 り や う は う に得 た り し や う. し を い と ひ 菩 提 を ね か は む 事 いま. あ へり こ れ す な は ち か う む 一時 に. まさ に このとき なり就 中う ゐ むし やう の. 来 ﹁の﹂ を 有 し た 可 能 性 は 高 い。 ま た 、 ﹁お も ふ な に事 ﹂ ( 第 19. の 証 に 数 え ら れ よ う か。 全 体 に わ た る 詳 細 は 後 に 述 べ る と し. さか ひ生死 か きりあ りし やは電 泡 のさ と. 紙 ) の字 句 が ﹁絵 九 ﹂ ( 第 20 紙 ) の 上 に 書 か れ て い る の も 模 本. て、 本 稿 は 、 ﹁春 ・夏 ﹂ の詞 書 の現 状 報 告 を 行 お う と す る も の. あ やう くし て死地 にちか くよ はひ. た の し む へか ら す 屠 所 の ひ つ し の あ ゆ み. 老 少 さ た め な し と し わ か し と いふ と も. であ る 。. ウ ィー ン国 立 民族 学 博 物 館 蔵 ﹁西 行 記﹂ 詞 書. お と ろ く へし 雪 山 の と り. な き て あ く る を ま つ へか ら す 頭 上 の. 閲 な は いよ く. を い つ へき も の な り し か る に弟 子 た ま く. とも し火を はら はむ か ことく火 宅 のう ち. 恩 愛 不 能 断 の 家 を い て た り と い へと も. (春 ). 二種 生 死 の 闇 に い り し よ り こ の か た. 夫 一如 法 界 の こ と は り を そ む き. ( 第 1紙 ). 一38一.

(6) の れ ん にや に よ せ む と す れ は 一鉢 そ こ. 蓮 華 の首 題 を も さ と ら す 身 を 寂 翼. あ つ む る お も ひ を を う そ か に し て妙 法. 観 念 に ま と ひ 玄 父 に ゆ か の う へに 雪 を. ひろ ふ つとめな けれ は円頓 そ く疾 の. の み な ら す 止 観 の ま と の前 ほ た る を. か な し く 流 転 三 界 中 の業 を な す し か. し く真実 報恩 者 のす かた たり な から. む なしく 奔恩 入畏 のこ ﹀うな しう れ. か く る ﹀し ん に よ の月 の煩 悩 の 雲 に か く る に. ほ つし む 求 道 の つか ひ な り 秋 の 月 の 雲 に. あ り 狂 言 綺 語 の た は ふ れ た り と い へと も. 我 国 の風 俗 と し て や ま と こ と 葉 と いふ も の. を や いはむ や善業 にを ひてを や こ ﹀に. た く ひなり いは むや自 余事 にを ひて. 正 是 みな あ く 業 に よ り て菩 提 を さ と る. 婬 に梵行 提婆 達多 之邪 見 即. 道を さ とる とも からも あ り和漬 密 たか. す る あ り 囲 碁 を う ち 詩 を 詠 し て仏. む 身 の栄 の花 の む し や う の か せ に. 似 た り 春 の は な の 風 に ち る を ﹀し. (第 2 紙 ). むな しくし て霞 喰く も にふす 思 ひあり. やふ れて巧匠 を かた ら ふにち から なし世. 心 を造 像卦 塔 にかけ むと すれ は三衣 かた. あ む す れ は 散 乱 鹿 動 の 心 も し つま る. は せ え ん 俗 念 の いそ き わ す ら れ こ れ を. つゐ に は 念 仏 の お も ひ に ち う し て. を さ る ﹀を さ と る た よ り な り こ れ に む か へ. 畜 生 と いひ修羅 と い ひこれ にも おち彼. む しやう のこと はり をさ と る聚落中練 若. 善 と い ひ行 業 と い ひ 坐 禅 と い ひ 観 心 と い ひ. に も む ま れ ぬ へし か な し ひ の か な し ひ. か れ に も ﹀れ た り ち こく と い ひ餓 鬼 と い ひ. 何 事 か これ にすき むや但 惑文 みる に. も と も こ の事 にあ る を や か る か ゆ へ に. た ま ひ行 基 ほ さ つは も む し ゆ の 化 身 也. し やう とく 君は くせ大 士 なり かた をか. 迦 毘 羅 衛 の こ と は を の へて 天 ち く ほ. 一念 発 起 菩 提 必 勝 於 造 立 百 千 塔 と い へり. こ れ 又 か た き も の な り し か る あ ひ た な にを. や ま の詠 を も て み ち の ほ と り の 飢 人 に. 縁 と し て此 発 心 を も と め い つれ の と こ ろ に. さ つにしや す ご ﹀にしり ぬ大智 な を此. む と い へと も 一念 の道 心 を ﹀ こ さ む 事. し て 此 菩 提 を と る へき と い ふ に仏 種 は. す て給 は す と い ふ こ と を こ れ に よ り て 六 の. 国 にあ そ ひ た ま ふ に は わ か く に の 風 を. 今 こ の 説 を 聞 に い さ ﹀ か う れ へを や す. い は ゆ る綱 を ひ く 家 を つく て く は ん念 を も. 縁 よ り を こ り と く た つは 宿 報 に よ る. 一39一.

(7) ま つめさ れてそ の座 に名 を と ﹀めし かは. この. すかた をまな ふ にたら され共 と きく. 君も これ ひとり た に候 は ﹀とお ほし め. し て い そ き 廷 尉 にな し た ま ふ へき よ し 御. かの風 をま なふ これ. み ち に お も む く へき ひ と つ の ふ し を つく る にをよ はす おりく. な き こ と を く は ん し い か な る 坂 上 の正 相 は. 夢 に地 獄 に お つる 官 と み て 権 非 違 使. 気 色あ れ とも心 のう ち には世中 のは か. に な ら し と て 五 位 の か う ふ り を 給 て こ の世. すなは ち厭離 ゑと の助縁 出離 生死 の. も と め て 二事 の き う せ き を 尋 ん と す る. の 望 を す て け る そ と お も ひ て妻 子 珍 宝. ( 第 3 紙). 処 に鳥 羽 院 の御 時 北 面 に め し つ か は れ け る. 及 王位 臨命 終時 不随者 唯戒 及施 不 放逸. ら む し や う な り し か るあ ひ た 一人 の先 達 を. 佐 藤兵衛 尉範 清と申 武士 あ りけ り心 の. いて や ら す 因 果 の 白 毫 く ら く し て 菩 提. ( 第 4紙 ). た け き 事 将 門 保 昌 か あ と を つき て な ら. の 法 皇 は こ の文 の ゆ へに こ そ 十 善 の位 を. す て ﹀紀 伊 国 勢 無 利 の は ま に お も む. 今 世後 世為 伴侶 と こ ﹀うに かけ て花山. き て 那 智 山 にを こ な ひ 給 て つゐ に. ふ 人 す く な く 数 万 騎 の中 へも 一人 し て. と り て は や う 遊 か か いな つ き を つた へて 空. 仏 道 に いら せ 給 て け れ 煩 悩 の 黒 肝. かけ いらむ事 をよ ろ こひお ほ かた弓箭 を. とふ鳥類 く かを行蹄 心 にま かせ ては つ. ( ﹁ < ﹂ ノ 誤) ら し 諸 道 に 長 せ る も の. あ つく し て み や う り の 家 の 犬 う て と も. す事 な く詩 寄 管 弦 の か た に [ ] 業 平. にめさ れて日 をよ. 紀納 言 のな かれを く みて三公 九卿 の末座. の 山 の鹿 ま ね け と も き た ら す と み ( ﹁め ﹂ ノ誤) る を. に む ま れ て ゆ ふ へに し す る な を た の し み. は朝 家 の た か ら と さ た め ら れ出 仕 の よ そ ほ ひ. 洞 祇 候 の時 は. あ り い つ る い き は 入 いき を ま た す し て 命. き ︾ て は う ら や み ま つし き を み て は あ さ. し と に は を あ た ﹀ め てう れ へを の へ退. を と ち め 五 欲 の つな に ひ か れ て つゐ に. なく漬達 か いきを ひ かとみ えき こと さら仙. 出 のいとまを たま はら さり しおり は ゆかを. な ら く の そ こ に し つま む 事 と 竜 樹. 郎 従 春 属 牛 馬 六 畜 に つけ て と も し き 事. ま も り て夜 を あ か し ( 脱文 力). 菩 薩 は と め り と い へと も ね か ふ 心 や ま ね は. け り 夢 のう ち の た の し ひ波 の う へ の月 し つ ( 破損 ﹁ む﹂カ) まり かた き心 のみし て ふゆう の[ ( し)] の 朝. はな のもと のあそ ひ月 の前 の詠 か ﹀り の. 勅定 のおも むきを た か へ. した のまり宮 の中 のま と弓 の御会 には. 一40一.

(8) む る 心 な け れ は こ れ を と め り と す 書 写 の上 人. ま つし き 人 と す ま つし け れ と も ね か ひ も と. ふ り つみ し た か ね の み ゆ き と け に け り. な かれた ると ころ を みて. た る ま へに む め の さ き た る と こ ろ を か ﹀れ. やま さと のし はの いほり にひしり の こもり. き よ 瀧 川 の水 の し ら な み. う ち に あ り な に ﹀よ り て か さ ら に 浮 雲 の. も ひ ち を か ﹀め て枕 と す る に た の し み そ の. 栄 耀 を も と め む と か け り 此 た ひ いと は す. う と きも人 は おり にこそ よれ. と め こかし むめ さかり な るわ かやと を. たり けれ は. つゐ に 西 は う の浄 刹 に往 生 す た と へは. な か む る お と こ か ﹀れ た れ は. 花 さ きみ たれた るし た にゐ て月を. 草 木 の か せ に し た か ひ て かた ふ く 方 へた う る ﹀ か こ と し いや し き 我 身 の こ は 何 事 に. お ほ ろ に月 は み ゆ る な り け り. くも にまか ふはな のし た にて眺 れは. な つ の は し め 郭 公 を た つね て 山 田 の は ら. の か ﹀れ た る を. の杉 のむ らた ち にゐて な かめた るお とこ. き か す と も こ ﹀を せ に せ む ほ と ︾き す. ( 第 6紙 ). 当 来 のかな しみな り極楽 を ねか ふ輩. ( 第 5紙 ). さ は り て 片 山 か け のす ま ゐ柴 の いほ り に こも りゐさ らむ とおも ひ てかく そ. の ち の世 し ら て 人 の す く ら ん. い つな け き い つ お も ふ へき 事 こ と な れ は. さ ら に し も 又 世 の いと は し き. な に こ と に と ま る こ ﹀ろ の あ り け れ は. か や う にう ち な か め て す く る 程 に 大 治 二年. 山田 のは ら のすき のむ らた ち. ほ と ﹀き す の は つ音 た つ ぬ る か ひ あ り. 御幸 なら せ給 ては し. め た る御 所 の 御 障 子 の絵 お も し ろ か り け る. て き ︾ つけ た る と こ ろ か ﹀れ た り. のころ鳥羽院 と の へ. を 御 覧 し て そ の時 の寄 讃 経 信 大 納 言. ほ と ﹀き す ふ か き 峯 よ り 出 に け り. け れは. と いとな みよま れけ るな かに のりき よを めさ れ て. 匡 房中 納言 基俊俊 頼な と めされ て我 もく. 清水 のな かれ たる やな き のかけ に. とや ま のすそ に ごゑ のおち くる. 寄 よ み て ま いら す へき よ し お ほ せ く た さ れ. み ち の への し み つな か る ︾柳 か け. み つを む す ふ 女 房 を か き た り け れ は. こ の ゑ と も の な か に さ る へき と こ ろ と も に. は つ春 の 雪 つも り た る 山 の ふ も と に谷 川 の. け れ は そ の 日 の う ち に 読 つら ね て 申 あ け ﹀ る. 一41一.

(9) のう け給 にてそ たま はり け る又待賢 門. ね の御 奉 行 に て 御 は し た も の 乙 女 の前. 院 の御 か た へめ さ れ て 権 中 納 言 と の ﹀御 つ ほ. しは し とて こそた ちと まり けれ あ き の は つ風 心 ほ そ く か ﹀れ た り. [. ︹ 絵 二︺. ] 今 生 の 執 心 と ︾ま り あ は れ に. ( 第 14紙 ). あま り てそ おほえ ける. ( 第 13紙 ). かた しけ なく よろ こ ひの涙 たも と に. あ ひたる. み る人め を おとろ かしう ら やみあ さ み. 十 五 の 御 衣 い た き て か つけ ら れ た り け れ は. 御 う はき かさ なり たる くれ なゐ の にほひ. け ると ころ に あ は れ い か に草 葉 の 露 の こ ほ る ら ん 秋 風 た ち し み や き の ﹀は ら 山 田も る いほり のほ とり にし かの鳴 たる. いほ ち か く な く や 山 田 の し か の ね に. と ころを み て. おとう かさ れ ておと ろかす かな. しむ類 兄弟 ら こ のした いをよ ろ こふけ. そ の く れ に や と へ帰 た れ は さ いし 春 属 あ きし のや と山 の里や しく るら む. なき事 のみ おもは れて出 仕 の いてた ち. 色 か き り な し こ れ に つ け ても 世 の は か. みて. た か き や ま に し ら 雲 の か ﹀り た る 所 を. い こ ま の た け に く も の か ﹀れ る. の大 夫 判 官 の し も へ に兵 衛 尉 の郎 等. い か な る 事 かあ り け む 門 か た め た る 六 条. に の り き よ 御 と も つか ま つ り た り け る に. け る 法 勝 寺 の御 八 講 に御 幸 な ら せ 給 ふ. は か な く お ほ え て発 心 の こ ﹀う そ ま さ り. お く や ま の峯 の こ す ゑ 風 に さ そ は る ﹀. ( 第 7紙). お く や ま の ふ も と の さ と に木 の は ち れ は. と こ ろを みて. 木 す ゑ に は る ﹀月 を み る か な ︹ 絵 一︺ ( 第 8 ・9 ・10 ・11 ・12紙 ). 勅 撰 の か れ か た き ゆ へ に御 障 子 の 絵 の 寄. を とられ た るよし をき ﹀てこて いわら は. た ﹀ 一人 を く し て太 刀 は か り を は き て し さ い. 奏 し申 け れは. き ﹀て 善 悪 を し ら す 申 う く る に お し む. 御 叡覧 あ りて希代 の名 寄末 代 の. よ くく. も のなら はち り灰 にな らむす る よしを. 十 首 日 の う ち に つら ね て. 規模 な りと て其時 のてかき定 信時 信を. そ むし てむ かふと ころ に気色 を み てはう. 勅 ろ く にあ つ か り て あ さ 日 丸. 十 一日 か と よ. く は ん いそ き た ち て さ う な く ま いら せ 候 へ. め さ れ て そ か ﹀ せ ら れ け る大 治 二 年 十 月. と申御 は かせを赤 地 の錦 の袋 に入 て頭弁. 一42一.

(10) く. と申 てわ たし てけ りそ の時郎等 お ︹ 絵 三︺. ( 第 16 ・17 ・18紙 ). と こ を は範 清 と り え て帰 て お も は く む や. お な し く 北 面 に ま い り け る あ い親 左. 朝有 紅顔 誇世 路. 暮 成白 骨朽 高原. し て のやま路 そ かなし かり ける. こえ ぬれ は又も こ の世 に帰 こ ぬ. く の 事 な り 身 を い た つら に な し て. ( 第 15紙 ) ( 錯簡 ). は かな くも. 猶 おと ろ かぬ我 こ ︾うかな. 世中 をゆ めと みるく. 悪道 におち てな かくう かむ事 な から. と し月を いかてわ か身 のをく りけ ん. てちき るやう あし た には かならす. ふ り て夜 部 と は と の よ り う ち つれ. 衛 門 尉 の り や す つか ひ の宣 旨 を か う. こ と に き ら め き て い そ き ま いり 給 へ. ま し と お も ふ よ り し て こ そ い と ﹀ほ つ. ( 第 20 紙) (20 ・13∼ 16錯簡 ). う ち つ れ 侍 へき よ し 申 て 七 條 大 宮 に. ( 第 21紙 ). し むの はしめ なり けれ. こと にき らめ き てま いりたり けれ は人く. ︹ 絵 四︺. と ﹀ま り け れ は そ のあ し た ま い り さ ま. め おと ろき君 も いみしく おほ しめ さる ﹀. に さ そ ひ け れ は 門 に人 あ ま た 立 さ は き てさ まく. と こ ろ に お も は す に 頭 辮 に て出 家 の い と ま. にな き か な し ふ こ ゑ. き こ え て と の は こ よ ひ ね し に ﹀し な せ. を申 いれたり けれ は こと におとろ き おほし. 給 ぬと て十 の ( ﹁九 ﹂ の誤 ) に な る 妻 女 五 十 有. め し て さ ら に御 ゆ る さ れ な か り け れ 共. か きくら す心 ちし. むを聞 に いよく. 龍 顔 に ち か つき た て ま つり て. 余 の母 こ ゑ も お し ま す な き か な し. こ と は を み ﹀に ふ れ む 事 只 今 は か り な り. お も へと も いま ]度 き み に ま い り て. なる. き し き を さ た め つる 北 面 は 今 そ か き り. 事 はけ ふは かりな り同僚 座 れち に. 関 白 三 公 を み あ け て 御 ま な し り に か ﹀ら ん. 宣 下 の御. て 風 の前 の と も し 火 は す の う き 葉 の. ( 第 19 紙). いとま申 さむと おも ひなり て こまを はや. ほ と り の落 葉 月 の前 の な か め に は は つ. や か て そ こ に て も と ﹀り を き ら ん と. 露 ゆ め のう ち の夢 と お ほ え て. む る に 袖 の涙 は さ き に た ち け り そ も く. れ す め さ れ つる 事 を お も ひ つ ﹀く る に. 涙 も と ︾ま ら ね と も 心 つよ く おも ひ と り. 仙 院 の 御 あ そ ひ南 庭 の さ く ら 池 の. こ の 人 は 二年 のあ に ﹀て 生 年 廿 七 そ か し. にな かめ ける. を く れ さ き た つた め し あ は れ に お ほ え て かく そ みちく. 一43一.

(11) て ま か り い て ﹀お も ふ や う さ て も す き ぬ る. やと りそ かし と涙 に むせ ひてそ ( 第 23紙 ). ( 第2 4紙 ). する こと をさ と りて こ のむすめ の. に て か ね て よ り お と こ の出 家 せ ん. 女 房 は おと こにま さり たり ける人. ︹ 絵 五︺. あ は れ におほ えけ る. ( 第 22紙 ). 二月 に す て に 出 家 は 一ち や う と 思 ひ て. そ ら に な る こ ﹀ろ は 春 の霞 に て. かくよ みし そ かし. よ に あ ら し と も おも ひ た つ か な. なき かな しむ を見 ても 更 におと ろ. い ま た そ の 期 や き た ら さ り け む 二月. くけ しき のな かり け るこそ あは れ に みえけ る. も す き て 七 月 に 又 お も ひき り て 月. 世 のう さ にひと かたな ら すう かれ. 又も をく も のを. 露 のた まき ゆ れは. た のみも な きは. り. わ か身 な りけ. ( 第 25紙). のおも しろ かり し にかくそ 読 ける. ゆ く こ ﹀う さ た め よ あ き の よ の月 も の お も ひ て な か む る こ ろ の月 の 色 に いかはか りな る哀 そ ふらむ. さ へ心 を つく る あ き の は つ風. を し な へ て も の を おも は ぬ 人 に. ( 第 26紙 ). おも ふ や う 万 法 は 心 か 所 作 さ ら に別 の ほ う. 十 五 夜 の 月 の な か は に な る ま て涙 を な かし て. ︹ 絵六︺. さ せ 給 へと 三 宝 に 祈 せ い申 て や と へ. 秋 も 又 のかれ てこ のくれ の出家 障 なく とけ. か へり ゆ く 程 に と し こ ろ堪 か た く いと. 一眼 の亀 の浮 木 の あ な に いら む か こ と し. な し 人 界 に む ま る ﹀事 は梵 天 よ り い と を く た. こ の た ひ 出 家 を と け て 仏 道 に い ら む と おも ふ. をし かり し四歳 にな る むすめ の縁 に いて. めもく れ てお ほえけ れ とも これ こそ. か た し 仏 教 に あ へる 事 は 億 劫 に 一度 あ へる. 煩 悩 の き つな を き る は し め と お も ひ. 人 木 石 に あ ら す こ の み は お の つか ら と. し て 大 海 の そ こ の 針 の あ な に つら ぬ か む よ り も. てゑ むよ りけ おとし たり けれ はな き かな. ゆ か ま す 松 に か ︾る か つら は 千 い う に. あ り あ さ の中 の よ も き は た め さ る に. む か ひ て ち ﹀ の き た る かう れ し き と て 袖 に. し みけれ とも み }にもき }いれす し て. と り つき た る を た く ひ な く い と を し く. う ち に いりて こよ ひは かり のかり の. II.

(12) のほる せむ たん の林 に いると もから は ごろも. 事 さ す かおも ひ いてら れ て. と し の く れ し いと な み と も さ ま く. する. いそ き を そ. なる. わすら れ てあ らぬさ ま. と し く れ し そ の いと な み は. かなら す かう はし切利 天 の薗 には歓喜 の色 を ふ く み 蓮 華 世 界 の鳥 は 妙 法 の 文 を さ え つる さ れ は み や う も む 驕 慢 の 心 を す て ﹀貧 欲 樫 貧 の お も ひ を わ す れ 邪 見 殺 盗 の 罪 を つ く ら す 婬 酒 妄 語 の戒 を た も ち て念 仏 さ む く ゑ を こ た ら す つ と め て. 人やあ る とや すら ふ程. を の つ か ら いは ぬ にし た ふ. ぬる. に. ほ と け に な ら む と お も ひ て涙 を な か す 程. とし のく れ. に 西 の 山 の は ち かく 月 か た ふ け は 只 今 を. にちきれ とも. かき りと おも ひ てとし ころ の妻女 に あ る へき 事 と も さ ま く こ の女 は う さ ら に返 事 な し さ り と て と ﹀. は う に む か ひ て臨 終 正 念 往 生 極 楽. とそ ねか ひけ るた かきも賎 も正 月. 年 た ち か へる い は ひ事 に は さ い. のは しめを 待え て は嘉辰令 月 のよ. ま る へき 事 な ら ね は 心 つよ く お も ひ と り て. も と へそ の 暁 は し り つき て出 家 を し け る. ろ こ ひ 万 歳 千 秋 の た のし ひ 長 生 殿. 年 来 し り た り け る嵯 峨 の 奥 の ひ し り の. こ そあ はれ に心 ほそく お ほゆれ ひしり. とす る事 は春 秋 の. 申 ける さて いほり の前 に梅花 のさき. う ち に往 生 を と け は や と そ 仏 神 に. にせし. あ はまほ ろし の ことし とく はむし て此春 の. 夢 そ か し 官 位 の 望 珍 宝 の貯 水 の. すさ ひわ れもく. は ふ れ 子 日 の松 の か さ り わ か な の て. ひらく るあ そ ひ つると かめと のた. の さ か へ不 老 門 の 日 月 よ ろ こ ひ. 達 あ つま り て こ は い か に と 申 け れ は. す て ぬ ひ と を そ す つる と は み る. 世 を す つる 人 は ま こ と にす つる か は. う け か た き 人 のす か た にう か ひ い て ﹀ こ り す や た れ も 又 し つむ へき. ( 第 27紙 ). 世 を い と ふ 名 を た にも さ て と ﹀め を き. ( 第 28紙 ). て 数 な ら ぬ 身 の お も ひ出 に せ ん ︹ 絵 七︺. こと しもす て にくれ なん とす こそ ゆく. 一45一.

(13) ち り か ﹀り て 心 な ら ぬ は な の う は き. ほ と に風 にし た か ふ さ く ら ひ ま な く. す れはよ し 野やま. こ の も と にた ひ ね を. き す るは る. はな のふす まを. も いたく な れぬれ. な かむ とて はな に. ち る わ か れ こそ. 風. は. ん. けれ. か なし かり. よ し の山 や か て. 身を. いて し と お も ふ. ( 第 2紙 ). 人 や ま つら. はなち りな はと. ︹ 絵 一︺. おもし ろ かりけ め こけ のむし ろ の. 名 をえ た るやま のは なな れは さ こそ. ( 第 1紙 ). な にとな くな つかしく む かし覚 えけ れは. たるを み てす きけ る人 のさし 入てな か め. ( 第 29紙 ). けれ は こ ﹀ う せ む し つか か き ね の む め のはなよ しな く す く る 人 と ﹀め けり そはな り けるあ むし ち にかき ね にさき. を. ( 第 30紙 ). た り け る 梅 花 風 にさ そ は れ て か な つ. ぬし いか にかせ わた る. かしく ち りけ るを みて. を. と て いとふら んよ そ に. ( 第 31紙 ). にほ ひ. う れ しき むめ の. ︹ 絵 八︺. ( 夏). 出 家 の ﹀ち は 世 中 に し は し も あ と. たう と きと ころく. を と ﹀め む 事 を よ し な し と 思 ひ て. て さ す か に いけ る い の ち の た よ り に. う へに い は ね に ま く ら を か た ふ け. ふ かきや まく. ま か り て木 の も と に よ り ふ し て な か め し. 修 行 し け り 花 の こ ろ 吉 野 の奥 に. 一46一.

(14) は た に の清 水 を む す ひ み ね の こ の み を. 読 調此経 典 と. のおも ひ いてられ て. かな那智 のた かね の花を尋 て. こ のもと にす みけ るあ とを み つる. か れ た る さ く ら の と し ふ り た る枝 の. 寂 真無 人声. ひ ろひて. よ み て にう を し ん せ ん し ゆ い ふ つ道. なり. わ き てみむ おひ木 は. ひ と ふ さ ﹀き た る に. 花 もあ はれ. いま いくた ひ か. へき. は るにあ ふ. ( 第 6 ・7紙 ). ( 第 5紙 ). のを こ な ひ 心 に あ か ね と も く ま の の か た へま いら む と お も ひ た ち て ゆ く み ち にいとあ はれ のみま さり て 世 の な か を おも へは な へて. ( 第 4紙 ). ( 第 3紙 ). ち る は な の わ か身 を さ て も. ︹ 絵 二︺. いつちか もせむ. ︹ 絵 三︺. さ て や か み の 王 子 に と ﹀ま り て. 那 智 にま いり て 滝 入 堂 し 侍 り け る. いかき のほ とり にさ きた るはな の. こと におも しろ かり けれ ははし ら に. に 一二 の た き お は し ま す そ れ へ. かくそ かき ける. ま いり 侍 と 申 常 住 の僧 の侍 り け る に く し てま いり け り 花 や さ き ぬ ら ん と. けり. のさ くら さき に. ま ち き つる や か み. あ らく おろ すな. ( 第 9紙 ). かせ. みす のやま. ︹ 絵 四︺. (第 8 紙 ). た つね ま ほ し か り し か り し お り ふ し に て た よ り あ る 心 地 し て わ け い る に 一の 滝 の. こ れ を 申 す と い ひけ り ま こ と に す こ く. も と にま いり て如 意 輪 の滝 と な む. 花 山院 の. たう とく おほえ て涕 も. う ち かた ふ き た る や う に そ な か れ た る いよ く. と ﹀ま ら す そ の ま へ に. へた る さ く ら の木 の 侍 け る を み て. 御 あ む し つ の あ と 侍 け る ま へに と し. す み かとす れは とよま せ給 けむ こと. 一47一.

(15) 承 安 元 年 六 月 一日 御 幸有. 院 熊 野 へま い ら せ. お はし まし ﹀つゐ てに住吉 へ. 也. ( 第 12紙 ). かせ わた る. 後三. ま いり て み れ は す み の え の つり 殿. か り け る に す みそ め の た も と を や. 日く れ て江 口と申 と ころ にやとを. 四 天 王 寺 の か た へま い り 侍 け る に. ( 第 13紙 ). あ たら しく し たてら れた り. あ や し く き ら ひけ む や と を か さ ﹀. ︹ 絵 ⊥ハ︺. 條 院 の御 幸 神 お も ひ い て た ま ふ ら ん. り けれ は. け り 修 行 し ま は り て 三 日 か の宮 に. か し と お ほ え て 釣 殿 のは し ら に. まて こそ かた から. 世中 を いと ふ. め. に. ( 第 14紙 ). か き つけ 侍 し. み ゆ き を ま ち つけ. た えた り しき みか. て. おし む き み. よ を い と ふ人 と し. そ. おも ふは かり. ( 第 15紙 ). ほと に春 にも なり にけれ は正月 二 日. 昔 し りて侍 し ともを た つね てまかり し. か や う に 修 行 し て 又 都 に か へり き て. ︹ 絵 七︺. ご ﹀う と む な と. き けは かり のや と. かな. か り のや と り を. ( 第 10紙 ). う れし かる らむ ( 第 11紙 ). 遊 女 の返 し. か み いかは かり. ︹ 絵 五︺ そ のとし はす みよ し にさふら ひて か へる 年 の 春 み や こ の か た へゆ く と て つのく にな にはわた りを すき け る に は る風 に は か に あ し の か れ は に を と つれ て も の こ ﹀ろ ほ そ く おほ えけ れは 津 のく にのな には の. あし の. はる はゆ めな れや. かれ葉 に. 一48一.

(16) わ き て け ふあ ふ さ か. く し て ま か り て 三 日 か へり け る に. 志 賀 の 里 へ方 違 に ま か り し にあ ひ. い ひ し か修 行 す る な ら ひ は こ れ に ま さ. 法師 あな かち になき けれ はされ は こそ. 色 も みえ ており けるを 見 てとも な る. かれ てな ん西行う ち わら ひてう れ ふる. を も て ち り は め衣 裳 は 綾 羅 を も て. も の ﹀心 に は 在 俗 の と き 弓 箭 は 金 銀. 道 心 の ほ いと い ふ 事 な る を 又 い や し き. おも ふ ま し 杖 木 瓦 石 を 忍 を も て こ そ. 心 に は う つと も の る と も く る し み と. はな れ にけり まこと に このひ との. る事 の みこそあ らむ すれ とてそ こ より. 会 坂山 のかす みたちた るを見 て. は. やま のかす める. はるや こゆ. たち をくれ たる. ( 第 16紙 ). か さ り 万 騎 の つわ も の ﹀中 へも 一人. 覧 ︹ 絵 八︺ ( 第 17紙 ) ( 裁断) 伊 勢 に 侍 り し を り 寂 蓮 入 道 [ ] (の). か け いら む 事 を 思 出 仕 の時 は 家 のう ち に. 目 に いは れ は 我 家 あ り と て か へり く. みく る し か ら む物 と り を け 人 に 水. も と へ申 遣 け る. をな かめや りて君 きた らはと. 伊 勢 の海 の人 も な き さ. ︹ 絵 十︺. ( 第 22紙 ). け んも にく からす おほゆ. ( 第 21紙 ). おも ひ や り な き にた も と し ほ り. ん か ら に か ﹀る へき か と いや し き 心 の. ま し き そ な と の給 し に さ ま を か へ. (第 18 紙 ). お も ふ な に事 か へし た ひねせしあ ら き浜辺. ( 第 19紙 ). も 君 か た め お ほ つか な し と お も ふ な に事. 東 の 方 さ ま へゆ く ほ と に遠 江 国. し に 年 へて の ち お も ひ の ほ か に. も 命 不 定 に お ほ え て頼 か た か り. 時 さ や の中 山 を す く と て 又 こ え む こ と. み ち の 国 の か た へ修 行 し て ま か り け る. 天 竜 の わ た り に ま か り つき て 舟 に. 誠 に か へり 侍 し 事 い の ち あ り け れ は. ( 第 20紙 ). のりた れは所な し おりよと鞭 を. ︹ 絵九︺. も ち てう つほ と に か し ら わ れ て ち な. 一49一.

(17) と 又さや の中山 にておも ひ いてられ. 昼 より もけ にす みわた りて きは. に や お き の う は 葉 のし つく か こ ち か ほ. ぬれ て白露 は みちしは の葉 もせ はき. に浪を こ しわけ ゆくた もと や ︾. と つ れ て た え ぬ秋 風 は お は な か す ゑ. よ も き か も と の庵 ま た よ は ら ぬ こ ゑ を. 鹿 の音 は た か つま こめ に な き あ か し. め な き 詠 の す ゑ な り を ち の野 原 の. ( 第 23紙 ). てあ はれ にお ほえけ れ は. へし と お も ひ き や. と したけ て又 こゆ. い のち な り け り さ や のなか やま. に にほ ひ を か け た る ふ ち は か ま は. ( 第 24紙 ). い つく も つゐ の す み か な ら ね は と お も ふ に. た つわ れ を ま つ ﹀ま に も あ ら [ ] か さ ね ぬ. う つり か い と こ ち た く て か ら こ ろ も た ひ. ︹ 絵 十 一︺. ま か せ つ ﹀ ゆ く に身 を う き し ま の は ら を. 袖 も か こ た れ ぬ へし 道 よ り す こし わ. す く と て富 士 の た か ね け ふ り は 雲 に き え けれは業 平中 将 の山 はふし のねと読. の 読 給 に や と 尋 行 て み れ は わ つか に. 一問 は か り いほ り を む す ひ て さ ま く. てみや こ の人 にしられ さら んと ころ に. し か 院 か く れ さ せ給 て の ち や か て 出 家 し. 給 に か と ︾ へは む か し 郁 芳 門 院 の 侍 の 長 な り. な から し はしあ りて こは いかな る人 のす み. 上道 とう ちあけ たり かた みにあ きれ. 九 十 はかり なる僧我 不愛 身命 但惜 無. あ き の 草 し て ふ き か こ ひ た り う ち [に ]. [の ]. け いり て 経 の こ ゑ し け れ は も し 仙 人 な [と ]. て. な. ( 第 25紙 ). け ん おも ひ い て ︾. か せ に な ひく ふ し の. ( 第 26紙 ). わか おも ひか. ゆく ゑも しら ぬ. け ふ り の そ ら にき え. ︹絵 十 二 ︺. こ の野 辺 の 草 花 に 心 を う つし て春. 後 世と ら むと おもひ て国 々めく り侍 し に. 夏 秋冬 のな かめ心す ます と いふこと なく. む さ し 野 の 夜 の け し き お ほ つか な く て. か に た ち のほ る 月 影 を な か む れ は. は き の に し き に た ち よ り て草 原 は る. 一50一.

(18) 侍 と 申 せ は さ て朝 夕 の 事 いか ﹀し 給 と. つけ て 訪 お り も あ り 又 二 三 日 空 く 侍 お り. 尋 る におも ひ かけ ぬみち ゆき人 なと の聞. も あり さ れとも 更 にく るし みとせす態. ( 第 27紙 ). 煙 た つ事 は せ し と 思 侍 な り と 語 に浦. ( 第 28紙 ). 山 し の 心 つよ さ や と お ほ え け り ︹ 絵 十 三︺ 野 中 に つ ね よ り も と お ほ し き つか の 見 えし を人 にとひ侍 し かは中将 の みは かと は これか事 なり と申 しか は 中将 とは たれ かこ とそ と又と ひ侍し か は 実方 の御事 な りと申 す いとあ はれ. 見 えわ た. にお ほゆ さら ぬた にも のかな しき し も か れ の す ﹀き ほ の く. ( 第 29紙 ). り てのち に かたら むも詞 もな き心 ちし て くち もせ ぬそ の名. て. は かりを と ﹀めを き. か れ の ﹀す ﹀き. る ( 第 30紙 ). かたみ にそ見. ︹ 絵 十 四︺. 一51一.

(19) ウ ィー ン国立 民 族 学博 物 館 蔵. ウ ィー ン国 立 民族 学 博 物館 蔵 『 西 行 記 夏』 (所蔵 番号. 『 西行 記 春 』 (所蔵 番 号 113892). 113893). 縦32.2糎. 紙 数. 横(糎). 第1紙. 73.0. 第2紙. 91.5. 第3紙 第4紙 第5紙 第6紙 第7紙 第8紙 第9紙. 46.8. 第10紙 第11紙. 46.0. 第12紙 第13紙. 36.4. 第14紙 第15紙. 50.0. 第16紙. 40.6. 第17紙 第18紙. 45.3. 第19紙 第20紙. 詞(行) 26. 第2紙. 91.0. 28. 第3紙. 92.0. 29. 第4紙. 94.5. 29. 第5紙 第6紙 第7紙 第8紙 第9紙. 94.5. 29. 93.0. 29. 第10紙 第11紙 第12紙. 65.0. 第13紙. 46.0. 18. 第14紙 第15紙. :11. 12. 第16紙 第17紙. 91.1. 23.2. 8. 25.0. 4.3. 1. 第18紙 第19紙. 51.7. 23. 第20紙 第21紙 第22紙. 58.3. 19. 第23紙 第24紙. 62.6. 22. 11. 第25紙. 45.0 93.8. 34. 第26紙 第27紙. 45.3. 15. 第28紙 第29紙 第30紙. 23.2. 第31紙. 46.0. 92.8 74.0 '/1 49.8. 絵一 14. 絵二 25. 絵三① 0. 39.6 46.2 46.5. 47.6 :.. 44.6. 第23紙. 36.2. 第24紙 第25紙. 46.0. 第26紙 第27紙. 44.6. 45.2. 10. 絵四 14. 絵五 12. 絵六 絵七 絵八. 絵九 絵十 12. 絵 十一. .,. 絵十二. 93.0 ... 第28紙 第29紙. 41.3. 第30紙. 45.3. 見返 し. 横(糎) 93.5. 65.4. 計. 25. 数. 第1紙. 第21紙 第22紙. 合. 縦32,0糎. 紙. 詞(行). 絵十三 絵十四. 1,619.4 37.0軸. 234 付紙. 合. 46.7. 計. 見返 し. 一52一. :11. 24. 46.0. 絵一①. 91.0. 0 0 ④ 0. 90.5 10.0. 16. 絵二 17. 47.0 91.0. 絵三① 0 0 16. III. 45.5. ・1.. 16. 絵四. 絵五 11. 絵六. 92.5. 33. 絵七. 87.5. 32 8. 絵八. 2,107.5 36.5軸. 384 付紙. 41.3.

(20) 『断行 記. 春』 第13紙. 一53一.

(21)

Referensi

Dokumen terkait

An analysis of Prepositional Phrase found in the Entertainment Articles of the Jakarta Post.English Education Department, Teacher Training and Education Faculty,

Dengan kata lain, selain membawa pesan, kegiatan penerjemahan juga merupakan kegiatan untuk mengubah bentuk bahasa dengan tujuan agar teks hasil terjemahan bisa

Secara umum, dalam memohon bantuan kepada Negara Lain maka langkah- langkah yang harus dilakukan adalah Pemerintah RI melalui Menteri Hukum dan HAM RI selaku Pihak

tersebut sudah menjadi tanah negara bebas.Oleh karena itu diperlukan pembuktian tertulis yang diketahui oleh Lurah atau Kepala Desa, dan Camat setempat, sehingga dapat

Menangani pengoptimalan Sumberdaya Manusia dan Organisasi berperan pula dalam segala hal yang berkaitan dengan pembinaan member baru SEG UNPAD mulai dari persiapan masuknya

Program kerja bidang ini diarahkan pada meningkatnya sumber daya manusia yang semakin baik pada koperasi kita, terciptanya integrasi IT pada seluruh anggota AMKI

Oleh karena itu sangat disarankan melakukan scanning secara berkala untuk mengetahui apakah website anda ada virusnya atau tidak, sebelum banyak file website anda semakin

Selanjutnya untuk mengetahui kuantitas dan kualitas air tanah dilakukan pengukuran tinggi muka air tanah dan analisis terhadap parameter suhu, total dissolved