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Datsuryu kosuto ni kansuru hiaringu chosa no chukan hokoku to mondaiten

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Academic year: 2021

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(1)Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle. Abstract. Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 脱硫コストに関するヒアリング調査の中間報告と問題点 鬼頭, 浩文(Kito, Hirofumi) 岡, 良浩(Oka, Yoshihiro) 慶應義塾大学産業研究所 1998 KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』 (KEO discussion paper. G : "Inter-disciplinary studies for sustainable development in Asian countries"). No.G-22 概要日本では、硫黄酸化物の排出は、大気汚染防止法などによって厳しく規制されている。この ため、ある基準となる量以上の燃料を使用する事業所においては、LNGなどの硫黄分を含まない 燃料を使用するか、排煙脱硫装置を稼動させてSOxの排出量を抑制している。このような日本の状 況と対照的に、発展途上国の多くは、SOxの排出抑制が政治課題にあがりながら、その費用が障害 となるなどし、環境政策が遅れているのが現状である。本研究は、脱硫設備を稼動させるために どの程度の費用が必要となるか明らかにしようとするものである。調査では、企業に直接ヒアリ ングすることによって実際の稼動状況を把握し、物量ベースでどのような資源がどれくらい投入 されているか明らかにしようとした。これにより、発展途上国での脱硫アクティビティーに必要 となる現地での費用を推計することが可能となる。さらに、脱硫アクティビティーによって副生 される物質の質と量も調査し、その副産物の有効利用の可能性を研究する基礎資料を提供するこ とも視野に入れている。本論文は、2つの部分で構成されている。第1には、四日市地域の工場に 対するヒアリングを行い、日本の脱硫技術での「費用」を明らかにしようとした。それにより、 プラントコストと運転費用を詳細に調査し、脱硫の「費用」を推計した。第2には、中国精華大学 の徐旭常教授とのディスカッションを通じて、中国の環境対策の現状を調査した。徐教授を中心 とする研究グループは、中国独自の脱硫技術を開発し、小規模なボイラーに比較的安価な脱硫装 置を設置して運転する試験をかさねている。ここでは、ディスカッションを通じて、中国の環境 問題に対する基本認識を確認するとともに、徐教授が行っている脱硫技術の開発の現状をまとめ た。 表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表 示あり Technical Report http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AA12113622-000000220001.

(2) 脱硫 コス トに関す る ヒア リング調査 の中間報告 と問題点 鬼 岡. No.G-22. 頭. 浩 良. 文 浩. 学 振 未 来 WG3-4.

(3) 脱 硫 コス トに関 す る ヒア リン グ調 査 の 中 間報 告 と問題 点 鬼 頭 浩 文 、 岡良 浩 1998年10月. キ ー ワー ド 脱 硫 装 置 、SOx、. 硫 黄 酸 化 物 、 環 境 対 策 、 中 国 、 日本 、. 概要 日本 で は 、 硫 黄 酸 化 物 の 排 出 は 、 大 気 汚 染 防 止 法 な ど に よ っ て 厳 し く規 制 さ れ て い る 。 こ の た め 、 あ る 基 準 と な る 量 以 上 の 燃 料 を使 用 す る 事 業 所 に お い て は 、:LNGな どの 硫 黄 分 を 含 ま な い 燃 料 を 使 用 す る か 、排 煙 脱 硫 装 置 を 稼 動 さ せ てSOxの. 排 出 量 を 抑 制 して い る。. この よ う な 日本 の 状 況 と対 照 的 に 、 発 展 途 上 国 の 多 く は 、SOxの. 排 出抑 制 が 政治 課題 にあ. が りな が ら、 そ の 費 用 が 障 害 とな る な ど し 、 環 境 政 策 が 遅 れ て い る の が 現 状 で あ る 。. 本研究 は、脱硫設備 を稼動 させるため にどの程度の費用が必要 となるか明 らかにしよう とす る も の で あ る 。 調 査 で は 、 企 業 に 直 接 ヒ ア リ ン グ す る こ と に よ っ て 実 際 の稼 動 状 況 を 把 握 し、 物 量 ベ ー ス で ど の よ う な 資 源 が どれ く ら い 投 入 さ れ て い る か 明 らか に し よ う と し た 。 こ れ に よ り、 発 展 途 上 国 で の 脱 硫 ア ク テ ィ ビテ ィ ー に 必 要 と な る 現 地 で の 費 用 を 推 計 す る こ とが 可 能 と な る 。 さ ら に 、 脱 硫 ア ク テ ィ ビテ ィ ー に よ っ て 副 生 さ れ る 物 質 の 質 と 量 も 調 査 し、 そ の 副 産 物 の 有 効 利 用 の 可 能 性 を研 究 す る 基 礎 資 料 を提 供 す る こ と も視 野 に入 れ て い る。 本 論 文 は 、2つ の 部 分 で 構 成 さ れ て い る 。 第1に は 、 四 日市 地 域 の 工 場 に対 す る ヒア リ ン グ を 行 い 、 日本 の 脱 硫 技 術 で の 「 費 用 」を 明 らか に し よ う と した 。 そ れ に よ り、 プ ラ ン ト コ ス ト と運 転 費 用 を 詳 細 に調 査 し 、 脱 硫 の 「 費 用 」を 推 計 した 。 第2に は、 中国 精華 大学 の 徐 旭 常 教 授 と の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 通 じ て 、 中 国 の環 境 対 策 の 現 状 を 調 査 し た 。 徐 教 授 を 中 心 とす る研 究 グ ル ー プ は 、 中 国 独 自 の 脱 硫 技 術 を 開 発 し 、 小 規 模 な ボ イ ラ ー に 比 較 的 安 価 な 脱 硫 装 置 を 設 置 して 運 転 す る 試 験 を か さね て い る 。 こ こで は 、 デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を通 じて 、 中 国 の 環 境 問 題 に 対 す る 基 本 認 識 を確 認 す る と と も に 、 徐 教 授 が 行 っ て い る 脱 硫 技 術 の 開発 の現状 をま とめた 。.

(4) 脱 硫 コス トに 関す る ヒア リン グ調 査 の 中間 報 告 と問題 点* 鬼 頭 浩 文1、 岡 良 浩1 1998年10月. 1.は. じめ に. 日本 では、硫黄酸 化物 の排 出は、大気汚染防止法に よって厳 しく規制 され てい る。 特に工場が集 中的 に 立地 してい る地域 におい ては、大規模 なはい煙 設備 を有す る事業所 のSOxの 総排 出量が規制で きる仕組み にな ってい るVま た、燃料 を少量 しか使用 しない小規模 な事業所 にお いて も、燃料 中の硫黄 含有率 が厳 し く規制 されてい る。 さ らに、大気 汚染防止法に よる排出基準 よ りも厳 しい基準 を、公害防止協定 とい うか たちで設 定 し、SOxの 排 出量 を抑制 する ことも行 われ ている。 この よ うな制度 の もとで、あ る基準 となる量以上の燃 料 を使用 す る事業所 にお いては、LNGな どの硫黄 分 を含 まない燃料 を使用す る力丶 排煙 脱硫装置 を稼動 させてSOx硼. 咄 量 を抑制 している。厳 しい排出規. 制の もとで、高価 な低硫 黄燃料 を使用 す る方法や、硫黄分 を含む重油や石炭 な どを燃焼 させ て排煙 か らSOx を除去(排煙脱硫)する方法な ど、さま ざまな選 択肢 のなかか ら各事業所 の事 業活動にあわせた最 も効率的な 方法が選択 されて きた。ただ し、 これ らの対策 には莫大 な費用が必要 となる。 この よ うな 日本の状況 と対照 的に、発展途 上国の多 くは、SOxの 排 出抑制 が政治課題 にあが りなが ら、 その費用 が障害 とな るな ど し、環境 政策 が遅れてい るのが現状 で ある。生 産費用 を抑制 して国際競争力 を 高 めたい発展途上国 にお いては、SOxの 排出抑制に必要 とな る莫 大な費用がSOx抑 制対策 を遅 らせ る原因 とな ってい るので あろ う。 本 研 究 は 、 脱 硫 設 備 を稼 動 させ るた め に どの 程度 の 費 用 が 必 要 と な る か 明 らか に しよ うとす る もの で あ る。 調 査 で は 、 企 業 に直 接 ヒア リン グす る こ とに よ って 実 際 の稼 動状 況 を把 握 し、物 量 ベ ー ス で どの よ う な 資源 が どれ く らい 投 入 され て い る か 明 らか に しよ うと した , これ に よ り、 発 展 途 上 国 で の脱 硫 ア ク テ ィ ビテ ィー に必要 とな る現 地 で の 費用 を 推 計 す る こ とが 可 能 とな る。 さ らに 、脱 硫 ア クテ ィ ビテ ィー に よ っ て 副 生 され る物 質 の 質 と量 も調 査 し、 そ の 副 産 物 の 有 効 利 用 の 可 能 性 を研 究 す る基 礎 資 料 を提 供 す る こ と も視 野 に 入 れ て い る, この よ うな 研 究 の 背 景 と 目的 の も と、本 研 究 第2章. 以 下 は 、大 き く二 つ の 部 分 で 構 成 され て い る。 第1. に は 、四 日市 地 域 の 工 場 に 対 ナる ヒア リン グ を行 い、 日本 の 脱 硫 技 術 で の 「 費 用 」を明 らか に しよ うと した。 巾この研究は 、ヒアリングの対象となった企業の担当者の方々の理解と協力を得てはじめて可能となったJ各 企業には、経営上神経質とな らざるをえないデータの提供をお願いし、しか もデータの分離 ・集計に極めて困難な作業を要求することになった。各企業でこのヒアリン グに関係いただいた方々に、ここで記 して感謝したい。なお、本研究では、あくまでも集計 ・平均した値Dみ公開 しており、少数の企業の データから計算したものではないことを、ここに記した叫 当然 本研究に含まれ得るミスにっいては、われわれ執筆者の劃 壬である。 1四日市大:学 経済学一Ph. 1.

(5) 四 日市 地 域 は、1960年 代 に 臨海 地 区 の 石 油 化 学 コ ン ビナ ー トか ら排 出 され る硫 黄酸 化物 に よる 「 ぜ ん そ く」 が 社 会 問 題 と な っ た とこ ろ で あ る。 この時 期 に コ ン ビナ ー ト周 辺 の住 民 が コ ン ビナ ー ト企 業 を相 手 取 っ て お こ した 「四 日市 公 害 裁 判 」の過 程 で 、SOxと 慢 性 気 管支 炎 症 の 関係 が 明 らか に な り、三 重 県 は1972年 の 基 準 よ り厳 しい 条 例 を定 め た。 それ は 、1974年 度 末 まで に0つ25ppm、 るべ く早 い 時 期 に達 成 す る とい うもの で あ っ 鳥. に国. 最 終 目標 値 で あ る0 .017ppmを. な. 当 然 この 目標 を 達 成 す るた め に 総 量 規 制 を行 うこ とに な. っ た が 、 これ に 対 して 各 コ ン ビナ ー ト企 業 は 、燃 料 の低 硫 黄 化 と排 煙 脱 硫 の技 術 開 発 を進 めた 。 これ に よ り、四 日市 地 域 に お け る年 間SOx排. 出 量 は 、規 制 以 前 の約10万. トンか ら、昭 和1975年. に は2万. トン程 度. に ま で 急減 し、1990年 代 で は排 出 され るSOxは2,000∼3,000ト. ン とな っ て い る。現 在 の 四 日市 地 域 で は 、. 大 量 の燃 料 を使 用 す る 発電 所 は す べ て 硫 黄 分 を含 ま ないLNGを. 燃 料 と して 使 用 して お り、比 較 的 小 規 模 な. ボ イ ラー に排 煙 脱 硫 装 置 が 設 置 され て い る。 本 研 究 で は 、 四 日市 地 域 にお い て 脱 硫 装置 を 設置 して い る全 て の 工 場 に対 して ヒア リン グ を行 っ て い る。 本 研 究 の第2の. 部 分 で は 、発 展 途 上 国 で の 脱 硫 ア クテ ィ ビテ ィー を想 定 して 、 中 国 の 環 境 と脱 硫 技 術 の. 現 状 を調 査 ・分 析 す る。 中 国 で は 、 事 業 活 動 で使 用 され る燃 料 は石 炭 が 中心 と な っ てお り、 それ を原 因 と す る大 気 汚 染 が 深 刻 な問 題 とな っ て い る。 推 定 され るSOx排. 出量 は 、年 間2,000万. トンを 超 え 、 一 部 の 地. 域 で は 四 日市 公 害 が 最 も深 刻 で あ った 時 期 の 状 況 よ りも さ らに 劣 悪 な 大 気 環境 を示 して い る よ うで あ る。 これ に 対 し、 環 境 対策 は 一 部 の 工 場 で しか な され て お らず 、SOxに. っ い て は 、脱 硫 ア ク テ ィ ビテ ィー が試. 験 的 に な され て い る程 度 で あ る。 そ の よ うな現 状 に 対 して 、 精 華 大 学 の 徐 旭 常 教 授 を 中心 とす る研 究 グ ル ー プ は 、 中 国 独 自の 脱 硫 技 術 を 開 発 し、小 規 模 な ボ イ ラー に 比 較 的 安 価 な脱 硫 装 置 を設 置 して運 転 す る試 験 を か さね て い る。 本 研 究 で は 、 徐 旭 常 教 授 に 対 して ヒア リン グを 行 い 、 中 国 の 環 境 問 題 に対 ナる 基 本認 識 を確 認す る と と もに 、 助 教 授 が 行 って い る脱 硫 技 術 の 開 発 の現 状 を ま とめ た。 論 文 の構 成 は 以 下 の 通 りで あ る。 第2章 る。第3章. で は 、 日本 で採 用 され て い る脱 硫 の 原 理 に つ い て簡 単 に ま とめ. で は 、脱 硫 コ ス トに 関 す る ヒア リン グ の方 法 につ い て 説 明 し、そ の 問題 点 を 明 らか に す る。第4. 章 で は 、四 日市地 域 臨海 地 域)に あ る小 規 模 な脱 硫 プ ラ ン トにつ い て の ヒア リン グの 結 果 を集 計 し、プ ラ ン トコ ス トと運 転 コ ス トに つ い て推 計 して い る。 第5章. で は 、 中 国精 華 大 学 の 徐 旭 常 教 授 に対 す る ヒア リン. グ を通 じ、 中国 の環 境 問題 の現 状 と脱 硫 技 術 につ い て ま とめて い る。. 2.日. 本 で採用 され て いる排 煙脱硫 アク テ ィビテ ィーの原理. 日本で は、硫 黄酸 化物の排 出は、大気 汚染 防止法に よって厳 しく規制 されてい る。企業は、対策 と して、 低硫 黄燃 料の使用 、燃 料脱 硫、排煙脱硫 な どを行 ってい る。以下で は、その うち、排煙 脱硫 について簡単 に概観 す る。. 2.1湿. 式 石 灰 石 こ う法. 石灰 石 こ う法は、石灰石や 消石灰 を吸収剤 として利用 し、石 こ うを副 生 させ るプ ロセ スであ る。 具体的. 2.

(6) に は 、 第1段. 階 と して 「 冷 却 塔 」に お い て水 を噴 霧 す る こ とな どに よ って ガ ス を冷 却 し、排 煙 中 のSO3が. 煙 中 の 水 蒸 気 と反 応 して で きた 硫 酸 ミス トとダ ス トの 除 去 力垳 わ れ る。第2段. 排. 階では、厂 吸 収 塔 」に お い て 、. 石灰 石 や 消 石灰 の微 粉 を ス ラ リー 状 に した も の にS(乃 を吸 着 させ る。 これ らの プ ロセ ス に よっ て 、排 煙 中 のSOx濃. 度 は低 減 し、排 煙 は次 の 処 理 装 置 に 送 られ る。 反 応 後 の排 水 は 、排 水 処 理 装 置 に 送 られ 、 副 生 さ. れ たCaSO.,(石 こ う)が 分 離 され る。. 2.2湿 式水酸 化マ グネ シウム法. 水酸化マ グネ シ ウム法は、水 酸化マ グネシ ウムを吸収剤 と して利用 し、副生 され た硫 酸 マグネ シウムを 海 中に放流(さ らに消石灰 を加 えて石 こ うを副生 させ る ことも可能)す る。具体的 なプ ロセスは石灰 石 こ う法 と同様に、第1段 階 と して 「 冷 却塔」にお いてガスを冷却 し、排煙 中の硫酸 ミス トとダス トの除去が行 われ る。 第2段 階では、 「 吸収塔」におい て、水酸 化マグネシ ウムをスラ リー状 に した もの とS(》を反応 さ せ る。 この段 階で生成 された亜硫酸 マ グネ シ ウムが酸化 され る と硫酸 マ グネシ ウムとなるが 、これ は海水 中に もともと存 在す るため、放 流が可能で ある。. 2.3乾. 式 電 子 ピー 厶 法. 上 の2つ. の 方法 は 、水 を大 量 に使 用 す るた め 、 工 業 用 水 が 不 足 す る地 域 に お い て は稼 動 が困 難 とな る。. 電 子 ビー ム法 は 、水 を ほ とん ど使 用 せ ず 、 比 較 的 シ ンブ/レな 設 備 で 脱 硝 と脱 硫 を 同 時 に 行 うもの で あ る。 具 体 的 なプ ロセ ス は 、 第1段. 階 と して 「 冷 却 塔 」に お い て ガ ス を 冷 却 す る。 第2段. ム を 照 射 して 活性 種 を生 成 し、 これ とSOx 、NOxを. 階 で は、 排 煙 に 電 子 ビー. 反 応 させ て 硫 酸 、 硝 酸 に 転 換 し、 これ とア ンモ ニ ア を. 反 応 させ て 硫 安 、 硝 安 を 生 成 させ る。. 3.日. 本 における脱硫 コス トに関す る ヒア リングの方法 とその問題 点. こ こで は 、 日本 国 内 に お け る脱 硫 ア クテ ィ ビテ ィー に 関 わ る 投 資 費 用 と運転 費 用 につ い て 、 ヒア リン グ な ど に よ る 直接 的 な調 査 に よ り明 らか に しよ うと して い る。 ヒア リン グ は 、脱 硫 装 置 の メー カ ー とユ ー ザ ー の 両 方 に対 し行 っ た が. 、 投 資 費 用 ・運 転 費 用 と も、 ユ ー ザ ー の 方 が 正 確 に把 握 して い る こ とが わ か っ た. た め 、 そ の 後 はユ ーザ ー 中 心 に ヒア リン グ調 査 を 行 った 。 こ こで は、 ヒア リン グ を 中 心 とす る調 査 の方 法 とそ の 問題 点 に つ い て 述 べ る。. 3.1初 期投 資費用 とそ の年間 費用へ の換 嫩 実際 の 耐用年 数 を調査 す る重要性 》. 投資 にかかわ る費用 を「 経 済学 でい うフ ロー の費用」に換算す る場合 、ひ とつ には設備 の減価償却費 を調 査す る方 法が考え られ る。 この方 法は、企業 に とってデー タが帳 簿に存在す るた め ヒア リングで聞 き出す こ とは比較 的容 易であ る。 しか し、 法定の減価償却期 間は脱硫 装置 の場 合は、実際 の耐 用年数 よ り短 くな. 3.

(7) っている。 実質的な費用を計算す るためには、初期投資の費用 と実際 の耐用 年数 を調査 し、利子負 担をあ わせ て年関経費を推 定する方法が望 ま しい と考え られ る。 この調査 では、企業 に対 して この方 法による経 費 の算 出に必 要 となるデー タの提供 を要求 した。 湿式 の脱硫装置 の場合 、大 き くは、ガス温度を低下 させ同時に集 じん とSO3の 吸収 を行 う冷却塔 と、吸 収 剤 と排煙 と接触 させ ることに よってS(ゐ を吸収 す る吸収塔 、吸収 剤 を循環 させ最終的 に廃 水処理す る装 置 、な どに分類す ることが できる。 さらに水 を循環 させ るポンプ、水 や排煙の配管 、制御す るための装置 な ど、 こまか く分類す ることもで きる。 これ らの装置 には、耐用 年数 に大 きな差違が存在す るため、設 備 費 を年 あた りの費用に換算 す るため には、あ る程度分離 して投資 費用 を調査 す る必要が生 じる。 しか し、 設備の構造 が複雑 であ り、分離す る場所が あいまいであ った り、契約 が一括契約 のために分離不可能 であ った りす る。 さらに、 リプ レイスの場 合に は、土木 工事を必要 と しなか った り、従 来設備の一・ 部 を使用す る場合があ った りし、装置 を設置す る費用 は さま ざまな条件 が付帯 した もの にな らざるを得ない。 また、 契約 時の納 入業者 とユーザー の間の関係や、脱硫装置 の市場 の状況(競争)によって、同 じ装置 を同 じ条件で 設置す る場合 であって も、契約額 に大 きな較差が生 じる可能 性 も存在 して いる。 これ らの問題点 を十分 に考慮 しなが ら、可能 な限 り多 くの企 業に対 して ヒア リングを行 い、それ らの事 例 を収集す ることによって、脱硫 アクテ ィ ビテ ィーの 「 費用」を明 らかに しな ければ な らない。. 32ラ. ンニ ング コス ト(物量べ 一ス での資源 投 入 を明 らかにす る重要性 》. 一 般 的 に 企 業 は 、 脱 硫 の み に 必要 な ラ ン ニ ン グ コス トを、 ほ か の費 用 と分 離 して 整 哩す る こ とは して い. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥. な い 。 脱 硫 ア ク テ ィ ビテ ィー に:L要 とな る ラ ンニ ン グ コ ス トは 、大 き く分 け る と、. 吸収剤 な どの購入 費用 運転 に必 要 となる電力 の使用(企業内発電分 も含む) 工業用水 の購入 整備 ・点検 ・修理 ・部品交換 な どに必要 な費用 廃棄物の処理費用(副産物の販売収入 を控除) 企業内労働力の使 用. であ る。① の吸収剤 の貝 冓入 は、ほかの工程 に原材 料 として投 入 され ていない限 りは、比較 的容 易に聞 き出 す ことが できる。 しか し、それ以外の②∼⑥ の経費 は、生産活動や ほかの排煙 処理の工程 に必要 とな る費 用 と、帳 簿上は分離 されてい ない。そ こで、② ∼⑤に関 しては1時 間 あた りの運 転実績 と、年 間の稼 動状 況 か ら推 計す る方法 もと りなが ら、 ヒア リングを行 った。 また、⑥の企業 内労働力 については、小規模 な 脱硫装置 の場合 、脱硫装置 の運転 のみに携 わ るケー スはまれ であ り、普通 はボイラーの燃 焼管理か ら排煙 処理全般 にわた る業務に対 し複数 の従業 員が効率的 に配置 され る。 これについ ても、現 場の意見 を聴 取 し 実際の運転 に携 わる労働力 の推 定を試 みた。 ヒア リングでは、これ らの経 費を、量 と単価 がわか るかた ちで調査 した. これ によ り、発展途上国な ど. で脱 硫を行 う場 合の ランニ ングコス トを、その国の市況 などを考慮 して推定す るこ とが可能 にな る。. 4.

(8) 3.3脱 硫 コ ス トに 関 す る ヒア リン グ の 方 法. 本 研究では、以上の よ うな点を考慮 しなが ら、可能 な限 り詳細 に脱硫 費用 について ヒア リングを行 った, 具 体的には、補足資料 にあるよ うな調査票(排 煙 処理全般 にわたって調査 してい る)を 使 用 し、直接 面接 によって調 査 を行 った。 各工場 とも、企業 内既存 の資料の範 囲では調査 の趣 旨に合 ったデー タを集 計す る こ とは不可能なた め、あ る程度の推測 を含ん だ回答 とな って いる。以 下では、脱 硫ア クテ ィ ビテ ィー に関 連す る部分 にっいて、調査 の内容 の解 説を行 う。 まず 、ボイ ラーのスペ ックと燃料 使用 の状況にっい て尋 ねている。 これ は、燃 料の種類や 品質 によって 排煙 処理 の工程 に違 いが生 じる ことを想定 しての ものであ る。特に、燃料の使用 量 と硫 黄 含有率 について は、詳 しく聞 きよ うになってい る。 脱硫装置について は、装置 の概略 を、そ のプ ロセス(化 学反応式)と ともに尋ね 、吸収 塔、冷却塔 、廃 水処理設備 な どに分類 して 、それぞれ の投 資額 と投資時期 、想 定する耐用年数 を聞いて いる。 さらに、 メ ーカーイ則の提 示 した スペ ックと実際 の運転 状況にっい て尋ね ている 。 内容 と しては、実際 の典型 的な稼動 状況 を想 定(た とえば、硫黄分比率 な ど燃料 の品質の違 いな どによって運転 の状況が異 なる ことが想 定 さ れてい る)し 、1時 間あた りの処理ガス量、入 口SOx濃 度 、出口SOx濃 度 、使 用す る吸収剤 ・電 力 ・工業 用水の量 につ いて、複 数のパ ター ンが あれ ばそれ を聞いてい る。 さらに、年間 の稼 働率 、年 間での吸収剤 使用 量、吸収剤 の品質、電力使用 量、工業用水購 入量、整備 ・点検 ・修理 ・部 品交換 な どの メンテナ ンス 費用 を尋ねて いる。 また、企業内の労働 力使 用量 にっいては 、実際の従事者 に対 して、平均的 に どの程度 の労働 力が投入 され ているか尋ねてい る。. 4・ 四日市地域における小規模脱硫 プラン ト(湿式水酸化マグネシウ厶法》 日本国 内の工場には、 さまざまな 目的 の小規模 ボイ ラー がある。 大気汚染防 止法で は、硫 黄酸 化物 の排 出が厳 しく規制 されてい るため、硫黄分 を含む燃 料 を使用す る場合 には これ らの小規模 ボイラーに も排煙 脱硫 装置 が設置 され ることが多い。 われわれ は、臨海地 区の小規模 なボイ ラーに設置 され た脱硫装置 の現 状 と、その設置 費用や運転に必要 とな る費用 を明 らかにす るため、四 日市地 域の工場に対 して ヒア リング 調査 を行 った、. 4.1臨 海部 の小規 模 プラン トに水酸 化マ グネ シ ウ厶法 が採 用 され る背景. 生成 され た副産物で ある石 こ うの価格が下落 し、小規模 プラン トにおい ては、石 こ うを精製 して販売す る ことに よる収入 が精製費用 を上回 るか、あるいは少量 の石 こ うの引 き取 り手 を確保 で きないな ど、石 こ うの処分対策 に問題 を抱 えてい るよ うで ある。 これに対 し、水酸 化マ グネ シウム法 を採用 した場合、生成 され る硫酸 マグネ シウムは海に放 流で きるた め、処理費用が 不要 である。 さらに、小規模 な水酸 化マ グネ シ ウム法に よる脱 硫装置は、石灰石 こ う法の脱硫設 備 と くらべ て比較 的単純 な構造 を してお り、 メンテナ. 5.

(9) ンスの容 易 さ、投資費用 ・ 運転費用 の面 な どか ら、採用 の判 断を行 う工場が多い よ うで ある。 これ らの理 由によ り、四 日市地 域にお ける小規模 な脱硫設備 は、水酸化マ グネ シ ウム法に よる脱硫が大 多数 を 占めてい る状況 である。た だ し、工場 が内陸部 にある場 合は、副生物で ある硫酸 マ グネ シウム を放 流 で きない とい う制約 があ り、廃棄物 として処理 す る必要 が生 じる。 実際、海 に面 していない工場に、水 酸 化マ グネ シウム法に よる脱硫 を行 い、その副生物 を廃棄物 と して処理業者に処理 を依頼 す るケー スが あ った。. 4.2初 期投 資 と耐用 年数. 脱 硫 設備 は 、 ボ イ ラー の 大 き さ、燃 料 の 硫 黄 含 有 率 、出 口に お け るSOx排. 出 量 な どに 依 存 して 、そ の ス. ペ ック が か わ っ て く る。 具 体 的 に は 、時 間 あた りの処 理 ガ ス 量 が 多 くな るほ ど、 ま た 入 口のSOx濃 い ほ ど、 ま た 出 口のSOx濃. 度 が高. 度 力牴 い ほ ど、吸 収 塔 の容 積 を 大 き く した り、水 の 循 環 お よび 排水 処 理 能 力 を. 高 くす る 必要 が 生 じる。 ボ イ ラー か ら排 煙 処理 装 置 まで を 同 時 に設 置 す る場 合 に は 、 ボ イ ラー の 目的 、 ボ イ ラー の種 類(燃料 の種 類 と質)や スペ ック 、必 要 で あれ ば 脱 硝 ・集 じん ・脱 硫 な どの排 煙 処 理 装 置 の種 類 や ス ペ ック な どを 、経 済 性 や メ ンテ ナ ンス の 容 易 さな どの 総 合 的 な視 点か ら決 定 して い く こ と に な る。 ヒア リン グで は 、 脱 硫 の 方 式 ご とに 、 処 理 ガ ス 量 、入 口SOx濃 を調 査 した. 度 、 出 口SOx濃. た だ し、 ヒア リン グ の過 程 で は 、実 際 の 運 転 で の平 均 的 なSOx吸. 度 と初 期 投 資額 の 関係. 着 と比 較 して 余 裕 を持 っ た. ス ペ ック の設 備 を 設 置 して お り、 そ の最 大 可 能 吸 着 量 と実際 の 吸 着 量 の 間 の 比 が各 工場 ご とに 異 な っ て い る こ とが 明 らか とな っ た , した が って 、現 状 で は 、処 理 ガ ス 量 、入 口SOx濃. 度 、出 口SOx濃. 度 な どか ら投. 資 費 用 を算 出 す るパ ラ メー タを 統 計 的 に 推 計 す る作 業 は で き ない 。 以 下 で は 、SQ2の 吸 着 量 と処 理 ガス 量 に つ い て 、 そ の 単位 あ た り費 用 を計 算 して み る。 (1)SQ2の1時. 間 吸 着 量1kgあ. た りの 投 資 費 用. 脱 硫 装 置 の稼 動 状 況 〔 入 口SOx濃. 度 と出 口SOx濃. が 推 計 され る。 これ を も とに 、1㎏/時 円 か ら250万. 度)か ら、 吸収 塔 に お け るSOxの. 吸 収 量(S(》重 量換 算). 間 あ た りの 投 資 費 用 を計 算 す る と、 脱 硫 関 連 の 設 備 と して 、200万. 円の 範 囲 に あ る こ とが わ か る。. (2}処 理 ガ ス 量1時. 間1Nm3あ. た りの 投 資 費 用. 処 理 ガ ス 量 あ た りで 計 算 した場 合 、1時 間 の 処 理 ガ ス量lNm3あ. た り3,000円 か ら7,000円 とな っ た. の 範 囲 の うち 、低 い 額 を示 した 工 場 は 、 比較 的 硫 黄 分 の低 い 燃 料 を使 用 し、入 口のSOx濃. こ. 度 が低 くな っ て. い る こ と が理 由 と考 え られ る。 (3》耐 用 年 数 と投 資 費 用 の 関 係 か ら推 計 され る設 備 の 年 あ た り費 用 耐 用 年 数 は 、 法 律 上 の償 却 期 間 で は な く、 実 際 に 企 業 と して どの 程 度 の 期 間 、脱 硫 設 備 を使 っ て行 く予 定 で あ る の か 尋 ね て い る。 それ に よれ ば 、ほ とん どの企 業 が30年. 以 上 と こた え て い る。 こ こで は 、投 資 に. 必要 と な っ た 費 用 につ い て 、 実 際 に 運 転 す る想 定 期 間 と金 利 か ら減 価 償 却 費 と利 子 負 担 を計 算 し、年 間 ど の 程 度 の 費 用 に な るか 推 定 す る。 これ に よれ ば 、金 利 を5%と. した場 合 、1㎏ のSOxを. ∼24円 の 設 備 費 用 を 必要 と して い る こ とが推 定 され る。 金 利 を5%と 囲 と な る。. 6. 除 去 す るた め に 、14. した 場 合 は、 この 値 が12∼20円. の範.

(10) 4.3吸 収 剤の使 用 量 と副産物 の発 生■. 吸 収 斉1κ 水 酸 化 マ グネ シ ウム)の使 用 量 は 、吸 着 す るSO2の. 量 か ら理 論 値 につ い て は計 算 す る こ とが 可 能 で. あ る。 しか し、 ヒア リン グ か らは 、 この理 論 値 よ り も少 な い 量 の 吸収 剤 しか 使 用 して い ない こ とが わ か っ た。 これ は 、ひ とつ に は 、 冷 却 塔 の ス プ レー され た水 にSO3が. 吸 着 され 、濃 度 力牴 下 して か ら吸収 塔 に 送. られ 、 水 酸 化 マ グ ネ シ ウム と反 応 す る た め と考 え られ る。 実 際 に工 場 が購 入 して い る吸 収 剤 は 、 そ の純 度 に ば らつ きが あ り、 運 転 は 自動 的 に 出 口濃度 が予 定 値 を 保 つ よ うに 制 御 され て い る。 (1)SOxの1時. 間 吸 着 量1kgあ. 脱 硫 装 置 の 稼 動 状 況 か らSOxの 入 口で は 、1∼5%がSO3、. た りの 吸 収 剤 の使 用 量 と そ の 購 入 費 用 吸 収 量 を 推 計 す る場 合 、 まず1時. 残 りがS4Zと. Q一 処 理 ガ スhn3/h)×{入 と計 算 され る。 この 体 積 をSOxの =Qx1. ,000x. 1. 間 に 吸 着 され た 気 体SOx(脱. 硫 装置 の. な る)の体 積 、(Z(Nm3)は 、理 論 的 に は 、. ・x(ppin)一. 出 。(ppm)}×. 」 一 1,000,000. ア ボ ガ ドロ数 、R(mol)に 変 換 す る に は 、 R. 22.4 と計 算 す る。 これ が す べ てS(》 だ と仮 定 した場 合 の重 量 換 算 、S(kg)は 、 1 Sニ・R×64× 一 一 一一 1,000 と計 算 で き る。 水 酸 化 マ グネ シ ウム 法 の脱 硫 装置 で は 、lmolのSQ2に ウム(Mg(OHh)lmolが. 反 応 して 吸 着 され る こ と に な る。す な わ ち 、R(mol)のS(》 を 吸 着 す る た め に 必要 な 水. 酸 化 マ グネ シ ウム(Mg(OHh)の M=・R×58.3×. 重 量 、 M(㎏)は 、 理 論 的 に は 、. 1 一一 1,000. と計 算 され る。 した が っ て 、S(乃 を1㎏ は091㎏. 対 して 、理 論 的 に は 水 酸 化 マ グネ シ. 吸 着 す るた め に ひ っ よ うな水 酸 化 マ グネ シ ウム の 量 は 、理 論 的 に. で あ る。 しか し、水 酸 化 マ グネ シ ウム の 実 際 の使 用 量 は 、 この よ うに して計 算 され る理 論 的 な 吸. 収 剤 の必要 量 の8割. 前 後 で しか ない 。 具 体 的 に は 、1㎏ のSOxを. グネ シ ウム が 投入 され て い る。 これ は 、費 用 的 に は 、20∼25円 〔2}SOxの1時. 間 吸 着 量1kgあ. 吸 着 す るた め に 、0,7∼0.8㎏の水 酸 化 マ で 工場 は購 入 して い る。. た りの 電 力使 用 量 と費 用. 湿 式 水 酸 化 マ グネ シ ウム法 の 場 合 、 水 酸 化 マ グネ シ ウム ス ラ リー を循 環 ス プ レーす る と こ ろや 、反 応 後 の 廃 水 を処 理 す る と こ ろな どで 、 電 力 を必要 とす る。 計 算 に よれ ば 、SOxの1時. 間吸 着量1㎏. あ た り、1 .6. ∼1 .8kwを 使 用 して い る。こ の電 力 を東 京 電 力 の 契約 種 別 「 高 圧 電 力B」 で購 入 した と想 定 して 、lkwあ た り の 月 額 基 本料 金 を24時. 間 ×30日 で割 り、 これ と夏 季 のlkWhあ. 価 」を した。 そ の結 果 、SOxの1時 (3》SOxの1時. 間 吸 着 量1kgあ. 間 吸 着量1㎏. た り単価 を足 し、 この使 用 した 電 力の 「単. あ た り、使 用 電 力 に20∼23円. が 必要 と な る こ と が わ か る。. た りの 工 業 用 水 使 用 量 と費 用. 湿 式 脱 硫 で は 、 工 業 用 水 を 多 量 に使 用 す る。 ヒア リン グ の結 果 、 湿 式 水酸 化 マ グネ シ ウ ム法 で は 、SOx の1時. 間 吸 着 量1㎏. あ た り、0.09∼0 .llト ンの 工 業 用 水 を使 用 して い る こ とが わ か った。 工 業 用 水 の購 入. 7.

(11) 単 価 は 、 購 入 量 契 約 を 下 回 って も契 約 分 の代 金 を 支 払 った り、契 約 超 過 分 が割 増 し単 価 に な る な ど、 や や 複 雑 な仕 組 み に な っ て い る。 仮 に、 中部 地 区 の 平均 単価(契 約 範 囲 内)を1.3倍 業 用水 のSOxの1時. 間 吸 着 量1㎏. して 単 価 と した 場 合 、 この 工. あ た り、3.1∼3.9円 が 必 要 とな る こ とが わ か る。. 4.4整 備 ・点検 ・修 理 ・定期的 な部品 交換 な どの経 常 的な経 費. 整 備 ・点検 ・修理 ・定期的 な部品交換 な どの経 常的 な経 費は、 ヒア リングでは1年 間の合計値の過去3 年の平均 を尋 ねた。 これ は、物 量べ 一スでの把握が 困難 なため、実際の支 出を推 計 した回答 を得 た,それ によれ ば、設置 後の経 過年数 によって変 化す る傾 向が観 察 され るよ うであ る。そ の値 は、SOxの 吸着量1㎏ あた り3∼9円 の 間にあ る。. 4.5企 業 内労働 力使 用量. 現在の脱硫装置 は、ほ とん どが 自動運転 になってお り、定期的 に制御盤 を監視 す る業務 と、異 常発生時 に対処す る ことが 日常業務 となる。小 規模 のプラン トの場合 、燃焼管理 か ら排 煙処理 全て にわたって 、1 ∼数人 の企業内労働 者が常時従 事す るのが一般的 であ る 。 ヒア リングでは、 この うち脱硫ア クテ ィビテ ィ ーに投入 されてい る労働 力の推計値 について 回答 を得 鳥 その回答か ら常時従事 してい る労働力 の平均 値 を推 計 し、それ を5班 が3交 代制で従事す ることを想定 して5倍 して年間 実際の従事者数 を推 計 した7こ れ をSOxの 年間 吸着量 で割 り、SOxの 吸着量1㎏ あた りの企業 内労働力投 入量を推 計 した, これ に よれば 設置 後の経過年 数に よって大 き く変化す る傾 向があ り、SOxの 吸着量1㎏ あた り0.0000001∼0。000002人 分 の企業 内労働力 が投入 された計算 になる。 これ に賃金(ここで は、 ヒア リングの結果得 た平均賃金約1 , ㎜ 万 円とす る)を掛 け合 わせ ればSOxの. 吸着 量1㎏ あた り1∼20円 が企業内労働 力 と して必要 となる ことが. わか る。. 5.中. 国にお ける脱硫 技 術. ここでは、発展途 上国での脱硫ア クテ ィ ビテ ィー を想定 して 、中国の環境 と脱硫技術の現状 を調 査 ・分 析す る。精 華大学 の徐旭 常教授 を中心 とす る研究 グループは 、中国独 自の脱硫 技術を開発 し、小規模 なボ イラー に比較 的安価 な脱 硫装置 を設置 して運転す る試 験をか さね ている。 こ こでは、徐旭常教授 に対 して 行 った ヒア リングをも とに、中国の環境問題 に対す る基本認識 を確 認す る とともに、助 教 授が行 ってい る 脱硫 技術 の開発 の現 状 をまとめる。. 5.1現 状 繊. 中 国 の 経 済 は 改 革 解 放 以 来 、極 め て急 速 に成 長 して きた。 しか しな が ら一 方 でSOxに 公 害 問 題 も急 速に 拡 大 して きて い る。 特 に 、 中国 に お け るSOxの. 8. 排 出 量 は1997年. 代 表 され る よ うな 、. に は 、2 ,346万 トン に達.

(12) し、米 国や 旧 ソ連 を凌 い で い ま や 世 界 最 大 の 排 出 国 とな って しま って い る。 これ は 、今 世紀 末 に は2 ,000 万 トンに 達 す る(加 々美 光 行 、1994)と SOxの. い う予 測 を遙 か に 上 回 るペ ー ス で あ る。 この よ うに 中 国 にお け る. 問 題 は 、 そ の 量 の 多 さ も問題 で あ る が 、急速 に増 大 して い る こ と もあ って 、極 め て 緊 急性 の 高 い 問. 題 とな りつ つ あ る の で あ る。 溝 口辻 夫(1998)に よ れ ば 、1994年 排 出 量 は わ が 国 の20倍. 現 在 の総 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 は わ が 国 の15倍. で あ る の に 対 して 、SOx. を超 えて い る。 この よ うな急 激 な排 出量 増 加 の背 景 は 、た ん に経 済成 長 や 、エ ネ ル. ギ ー構 造 の差 に よ る とい うだ け で は な い。 冒頭 に 述 べ た よ うに 、 わ が 国 に は 、 極 め て厳 しい 硫 黄 酸 化物 に 対す る規 制 と指 導 が 浸透 して い るが 、 中 国 で は まだ そ こ まで 硫 黄 酸 化物 に対 ずる認 識 が な い た め 、 規 制 が 浸 透 しに くい とい う事 情 が あ る。 そ の た め 、 国家 に よ る弓 釛. な指 導 と と もに 、 合理 的 な 脱 硫 技 術 の 開 発 が. 急 務 の 課 題 と考 え られ る。 ま た 、 同 時 に 脱 硫 技 術 を如 何 に低 コス トで 行 うか とい う こ と も重 要 な点 で あ る。 次 節 で発 電 所 を 例 と し た 、試 算 を示 す が 、 現 有 の 脱 硫 技 術 で 行 お うとす れ ば 、SOx排. 出 量 が膨 大 で あ る の に比 例 して 、 コス トも. 膨 大 な もの とな っ て しま うか らで あ る。 い く ら中 国 の 成 長 が 期 待 で き るか ら とい っ て 、 この 膨 大 な コ ス ト を 負担 しえ る か とい え ば 、 は な は だ 疑 問 で あ る。 従 って コス トを どの よ うに 下 げ る か とい うこ と は 、極 め て重 要 な課 題 で あ る。. 5.2具 体 的 方 策. この よ うなSOxの 排 出量その ものの量 の多 さや 、それ が急檄 に増 加 してお り緊急に 対策 を講 じなけれ ば な らない とい う認 識の もとに、徐旭常教授 は、中国で脱硫 を行 うための具体的方策につ いて、次 の3点 を 指 摘 した。 ①. 石炭 の低硫黄 化. ②. 大規模 な発電 所での脱硫装置の設置. ③. 小規模ボイ ラ対策(概 ね蒸 気量が1∼70∀h程度) この うち、① について は、脱硫 を行 うための最 も基礎的 な ことであ るが、SOx濃 度 の含有量の多い石炭. を掘 るの をやめて、低硫黄 の石炭 を使用す る とい う発想 であ る。 中国 はも とも と石炭 は豊 富であるが、 こ れまでSOx対 策 を念 頭において 、石炭採掘場所 を決定す るよ うなこ とを考 えてこなかった。 例えば重慶市 や 貴陽市にお いて特 に高濃度のSOx濃 度 となっているのは、中国西南 地域の石炭中の硫 黄含有量が大 きく 反映 している もの と推 定 され る(溝 口次夫(1998)参照)。 この よ うに、単に石 炭の使用 量や 生産量 だけでな く、その硫黄含有量 の差 が、SOx濃 度の差 となって跳ね返 って くるのであ り、このよ うな点 か ら対策 を講 じるべ きとの ことで あった, ② については、最新の統 計に よれば、電 力供給量は1998年 で約2億kwで. あったが、一2010年には5億. kwと 、現在の約2.5倍 の発 電量にな るで あろ うと予測 されてい る。特 に中国経済発展の原動力 となってい る発電所 は、中国政府 と して も弓 釛 に押 し進 めたい と考えてお り、今後 、急速に電カ所 の建設 が進む こ と が予想 され る。5億kwの. うち3.5億kwは. 石炭 による発電で ある。 そ してその うち1億kw程. 度 に脱硫 装. 置 をつける ことがで きれ ば、ほぼ現在 のSOx排 出量 を維持 できる と考えているが、そ の建設費 だけで、約. 9.

(13) 1,000億人 民 元 か か る と試 算 して い る。 この数 字 は 、 あ くま で 中国 の 技 術 で 設 備 を作 った 場 合 の推 計 で あ り、 海 外 か ら購 入 す る とす れ ば 、 そ の 約2倍 (operationcosts)は、100億 人 民元/年. 程 度 の建 設 費 に な る と考 えて い る。 さ らに ラ ンニ ン グ コス ト. と試 算 して い る。 この 数 字 を見 て も明 らか な よ うに 、 現 状 維 持 で は不. 十 分 に もか か わ らず 、 こ の 費用 は 現 在 の 中 国 の経 済 状 況 か ら考 えて も 、 とて も高 い コス トに な る。 従 って 、 そ の コス トを どの よ うに 下 げ る か は 、極 め て 重 要 な課 題 で あ る。 中 国 の 現 在 の技 術 で は 、石 灰 法 は 大 き な 発 電 所 で す で に使 って い る。 ま た水 酸 化 マ グネ シ ウ ム法 は 、計 画 が あ る。 これ 以 外 に も新 しい脱 硫 方 法 を 研 究 した い と考 え て い る。 ③ につ い て は 、 中 国 で は小 規 模 ボ イ ラが 約46万. 個 あ る が 、大 半 は1∼4t/h程 度 の極 め て 小 規模 な ボ イ ラ. ー で あ る。 これ らの ボ イ ラー の 対 策 も困難 で は あ るが 数 が 多 い だ け に 極 め て 重 要 な課 題 で あ る。 対 策 を 困 難 にす る理 由 が 、 た だ小 規 模 で あ る とい うだ け で な く、 そ れ を使 用す る人 達 の 技 術 レベ ル も低 い た め で あ る。 した が って 方 法 と して は 、ボ イ ラー そ の もの を流 動床 ボ イ ラ(CirculatingFluidigedBed Boiler;略してCFB ボ イ ラ)に変 え て い く しか 方 法 が ない と考 え て い る。. 5.3徐 教授 が検討 して い る脱 硫技 術. 徐 教 授 が 上記 の よ うな認 識 に も と脳 ・て 、実 際 に実 験 を行 っ て い る脱 硫 技 術 が 以 下 の5つ 1.湿. で あ る。. 式 法:水 酸 化 マ グネ シ ウム を吸 収 剤 とす る い わ ゆ る水 マ グ法 で あ る。三 菱 重 工 の 提 案 に よ る方 法 で. 三 菱 法 と もい われ て い る。 中 国 で は 青 島 で 既 に行 われ て い る 方 法 で あ る。 2.半. 乾 式:Sprayer・nyer法(噴. 霧 脱 硫 法):吸. 収剤 を 用 い て い る か 、 また 吸 収 剤 の 種 類 な ど は不 明 で あ. る が 、脱 硫 率 は あ ま りよ くな い と考 え られ る。 3・. 半 乾式:Lim戯. ㎝e珂 ㏄d㎝hto. Fu㎜ ㏄ 蝋h Acd轍or(石. 的 安 価 で稼 働 す る こ とが 可 能 で 、 しか も約85%の. 灰 吹 込 法):こ. の方 法 は、 コス ト的 に は比 較. 脱 硫 率 が 可能 で あ り、 最 も実 現 性 の 高 い と考 え られ る方. 法 で あ る。 4.Dry. FGD. wide CFB:流. 動 床 で は な く、ボ イ ラー の あ とで反 応 させ る。 lo年 く らい 前 に 欧州 で 開 発 され. た ば か りの 技 術 で あ り、 コス ト的 に も安 い わ りに は80∼95%の (CaCO3)を 5.Water-Film. 脱 硫 率 が 可 能 で あ る。 吸収 剤 と して は 石灰. 使 用 す る。 Dust Collectorwith DesulfiuizationP【 ㏄ipi㎞on:こ. 脱 硫 率 は70∼80%と. 低 い もの の 、集 じん率 は90%程. れ は 静 電 気 除 去機 とよ ばれ る技 術 で あ り、. 度 で あ る。 しか も既 に あ る装 置 を改 良す る だ け で よい. た め 、 とて も低 価格 で で きる こ とに メ リ ッ トが あ る。. 6.む. すび にか えて. 以上、 四 日市地 域を中心 と した工場 に対 ナるヒア リングと、 中国精 華大学徐旭常教授 とのデ ィスカ ッシ ョンの結果 をま とめた。 どち らもまだ不完 全な状 態にあ るが 、本論 文において 、 この時点 で研究 の中間的 な まとめ を行 うことにはひ とつ の理 由がある。 まず 、 この研 究:日本 学術振興会 、未来開拓 学術研究 推進事. 10.

(14) 業であ る「 アジア地 域におけ る経 済お よび環境の相互依存 と環境保全に関す る学際的研 究」)に おいて、われ われは、脱硫の原理 、プ ラン トコス ト、運転費用 な どを、 日本 国内の場合 と、発展途 上国の場合 とをそれ ぞれ 明 らか に し、その副産 物の有効利用の可能性 を探 ろ うとしている。 その研究 の性質 上、脱硫の技術的 な側面 と経済学的 な側 面 とをカバーす る必要 がある。 しか も、脱 硫設備 を実際 に設置 ・運転 してい る企業 に しが存在 しないデー タを聞 き出す必要 性 もある。 したがって、研 究を進め る上で 、脱 硫技術に関する化 学 ・工学分野の研 究者、経 済学の研究 者、企業 の技術 者な どが、デ ィスカ ッシ ョンす る ことは避 け られ な い, この よ うな中間的 な報告 を持 つ ことに よ り、各 方面の研 究者 ・技 術者 な どの意見 を取 りま とめ、 さら に今 後の研究 につなげてい くことが、われわれの今後 の課題で ある。. l l.

(15) 参考文献 [1]井 村 秀 文 、 勝 原 健(1995), 『中 国 の環 境 問 題 』,東 洋 経 済新 報 社⊃ [2]加 々美 光 行(1994), 「 中 国 に お け る環 境 と開 発 」, 『中 国 の 環境 躡 到(中. 匡研 究所 編 、 中国 年 間1993年. 版別 冊),p.4,. 大 修 館 書 店. [3]環 境 庁 大 気保 全局 担 当官編(1997), 『大 気 関 係 の基礎 知識L東. 京教 育 清 報セ ン タ巴. [4]環 境 保 全対 策 研 究会(1995), 『大 気 汚 染 対 策 の基礎 知職 』,産 業 環 境 管 哩 協会 [5]鬼 頭浩 文 、他5名(1998), [6]溝. 『環境 に配 慮 した 開 発政 策 の 有効 生』 ,合 同 出版. 口次 夫(1998), 「中国 の 環 境 問 題 を 考 え る」, 『ア ジア の 環 境 問 是副(興 境 経 済 ・政 策学 会 編),pp.191-212 ,東 洋 経 済.. 12.

(16) 補足資料 以下 にあるのは、われ われ が企業に対 して行 った ヒア リングに使用 した調査票 の内容であ る。実際の調 査票は、担 当者 が こたえや すい よ うに、解 答欄 の大 きさや数な どが多 くな って いる。 ここでは、調査の内 容が明 らかにな るよ うに、調査票 をまとめた。 なお、本研究 は脱硫 を中心 とした環境対策 のた めの費用 を推 定する ことを 目的 として い るが、 ヒア リン グでは、脱硝 と集 じん について も尋ね ている。 これ は、大気 汚染対策 と して排 煙処理 を総合 的に行 う必 要 性 を考慮 しての ものである。. 1.ボ. イラー ・排煙処理 装置の概要 につ いて. 1.1ボ. イ ラ ー ・排 煙 処 理 装 置 の 設 置 状 況 に つ い て. ● ●. 現在使用 してい るボ イラー ・排煙処理装置 全体の概 要についてお答 え下 さい。 投 資額については、毎年必 要な費用は ランニ ン グコス トとみ な して除 いて くだ さい。数 年に1回 程 度 の大規模 な リプ レイス ・修理 ・改修 にっ いてのみ ご記 入下 さい。 耐用 年数については、税 法上の減価償却期間 ではな く、実際 に稼動可能 と想定 され る年数 を ご記 入 下 さい。 そ の他排 煙装置 とは、煙突、排 ガス再加熱装置 、装置間の配 管な ど、排 煙処理 に関 わる設備 のこと です。 脱硫 に関連す る設備 についてのみ 、た とえば湿式 脱硫 であれ ば 吸収塔、冷却塔 、廃 水処理 プラン ト(含石 こ う分離設備)、石灰 石関連設備な どとい うよ うに、装置 内訳 ごとに耐用年数、投資額な ど を ご記 入 くだ さい。分割が困難 な場合 は、一括 で もか まい ませ ん。. ●. ●. ●. (1》. ボイ ラー. 装置番号. 一7一 「 一}一. B1. 投資額. 一回. 皿. 一一. 一 一匿 ド. 投資内容 ゴー. 投 資年次. }一. 一 一. 一. τ `丁一r 一. ー. 想 定す る 耐用年数 -. 一 一. 一一. 初期投資額 装置名. 一 己. 『. 一r罰. 大規模投資額① 一 一 「 馳. 『. 一一. }一. 〒. 一τ 一. 一. 大規模投資額② メー カ ー. 蘓塵!. F7,. 13. 一. 一. 一 一眉. 下}}凵. 一. ,」. .一 一. 一一. 凵一. 一一一}.

(17) (2》. 集 じん 機 醐. 一 一一. 一L. __「. 一. 想定する 耐用年数. 露糾. 大規模投資額① 大規模投資額②. _.. メー カー. ﹂. 凵. 初期投資額 装置名. 想定する 耐用年数. 眺 警(. 攀 旦_iEP. 投資年次. 大規模投資額③ }. 硫 装置. 装置番号. FGD1. 豐. (3)脱. 一一 π}一. 投資額. 釧 一. 初期投資額. コ. 一. }. ﹁. 大規模投資額① 大規模投資額② 大規模投資額③. }. 大規模投資額④. 装置鷭. ___._.. }. 一. }、F 一_. 一 一一_コー_. SCRI. 一 }一. 投資額 一. ︻. ⋮. (4》.』 塑 装 廴. 一{甲. -一. 投資内容. 一. 管一7t▲. 一__. 想定する 耐用年数. 投資年次. 一. 初期投資額 装置名. 一齲}一. 一. 大規模投資額① }=闘. 一 「 亠一=一. →. r「一. 号ち、 一. 一_一 一_. 亠一 齟『-. 一π. 大規模投資額② メー カ ー. 大規模投資額③ 一. 14. P. {. 一. 一一. }}皿. 皿 「一. 一.

(18) (5》 そ の他排煙 装 置. 鑽II∴ 謙憲撞ll藝 幽墨 竺 1.2. 一_ …. 灘 瓢二∬ 三士 ⊥1圭dllヨ. ボ イ ラ ー ・排 煙 処 理 装 置 の 系 統 に つ い て. ●. 1-1で ご記 入い た 旭 ・ た 排煙 処 理 装 置 が 、 どの よ うな 系統 で付 設 され て い るか を 、1-1の 装 置 番 号 を. 一. 使?てL例. 壼 参 考1こL.塾. (例)ボ イ ラーBl,B2がFGD. 回. 一 一{SCRI. 下さい,. lを 、 ボ イ ラーB3がFGD2を. 経 由 して 、 あ わ せ て 高 煙 突 に. EP1二x1. 矗 撒r楚 ∵靆 縞 圏 2.ボ. 一. イ ラー に つ い て. ●. 貴事業所 で ご利 用 されてい るボイ ラーの型式、燃 料の種 類、燃料使 用量な どについてお答え下 さい。. ●. 1-1Zご 壟 亙 塵 だいたボイ ラー(1ペ 一 一一. 装醜. 『. - 弔 『一. ⊥通. 岫 一. ー ジ 目)と 、装置 番号 を統一 cさせ て 丶 ご 記 口Lノ入下 丶L さい。 (ご. , 一. _. 亠 蚕 旦 戸Lτ¢川 儿. 一_一. 一iI. 一 ボイラーの型 式 囲_. 一. }一. 使 用 燃 料 の 種類. 一一. 罫募. 燃料の種類. (%) 『T一. .冖. _ r_一. 一. 一. 盟. 一 一一. }. 一一. 使用量 L--一. 一. 一. }一. 」. ・訥_. }幽. -. 一. 一n. 一. 椰一. 幽 一. 一一_. 一皿一. 一一. 〒. 一. 一7一. ←}. .一 解 一. 一 } 一_ 『. 一. 1995 一m一. 重油換算 一. 一. 一. 一P一. 重油換算. 使用量. 〔}一. 使用量 一. 一. 重油換算. 一'{一. 一 一 一}一. 一. 一 輔一一. 一 一. 買一一 一. 冖. 尸. 一. 1996. ・年 度). と 量 一一. }. 。... 燃料使用量 (トン ま た はH) 1997(年. P. .. 齢. 』. 15. π 一一. }. 一}腎 『. 雨_}. _一. 冒 一 Ψ一. 一. 冖一一 『. 一.一一一. P一}. 一. 「一L一 山一. 尸一.

(19) 3.集. じん 機 に つ い て. 3.1. 集 じん機 の構造 ・稼 働状 況 について. ●. 貴事業所で ご利用 され ている集 じん機 の構造 と稼働状 況についてお答 え下 さい。. ●. 1-1でご記 入 いた拙 ・ た集 じん機 と、装置番 号を統一 させ て ご記 入下 さい。. 邏 ∴. 一 翌]塵 欝 「 驍慧鱗1、. Erl EP2. 1rL. 一 匸. 「 士 三. 3.2. 集 じん機 の年間経 常経 費 につ いて. ●. 上記 の集 じん機 の運 転に必要 な経常経費(ラ ンニ ングコス ト)を ご記 入下 さい,. ●. 企業 内の従業 員 の人件 費は ここには含めないで下 さい。. .9. 装 置 ごとの経常経 費がおわか ば、回答欄を分割 して 、ご記 入下 さい。曜一 }『 「 一一 ,『 一 り 一であれ -■ 一 、_ 一一 1997(年 ・年 度) 一}. ㎜. 一一. 1996. 一. 一 一. 年間使用電力量 一. {一. 一. 一. 一一_. 一-一. 一. 一}「. 一T. 一一一一 - 一. 一_. 一. ⊥ 三1995. }一. 一一 一一闇. 一一. 一. 一『. 一一. 一一. ___L. 年間工業用水使用量 諷 一F「一. 一. 一}. 一. 一一}w. 費用 整 備 ・点 検. 一. 「. 『. 一 一一一 一. 一. 一. 一. 冖. 一. .π. 一. 一}. 串辱 一呷一. 一. 内容 メ ンテ ナ ン ス費 用. 一. 一. 一一{一. 一.一r. _. 一一. 一--. 凾. 一. ,. 一一-. 一一7一. 一. 費用 修理. 一. 一. 『胃. 一. }『F. 一 糖一. 一}一. 一一一. 一. 一. 一. _r_. 一r_. 一_. _. _. 内容 τ一. 『一 一. 一. 枷一 一. 一一一. , 一 一. 卩一 一. 一. 費用 部品交換. _. 一一. 一一三一一一}. 『T. 一 辱一一一. 一一. 雨弔rr看___F_______. _一. 一一一____. }一. }一. 一. 一. 一. 内容 一. 一一. 一}一 一. その他経費. 1一一. 16. 1.

(20) 4.脱. 硫 装置 につ いて. 4.1脱 硫装 置 の構 造 につ いて ●. 貴事業所で使用 してい る脱硫装置の構造について ご記 入下 さい。. ●. 設備 の構造 については、吸収塔、冷却塔、排 水処置プ ラン トな ど 脱硫 装置 を構成す る ものについ. ●. 1二Lで適i込 廼左だ坐 蟶. FGD. 硫装置 と Ll装罩1畫 難=:さ. 1. 式 方. 装置番号. ー. て、それ ぞれ ご記 入下 さい。. -. 反応式. 1罐 設備 の構造. 設備 の概要. 設 備 の 総 重 量(ト. ン). 17. 竺て 喧 .己 入下 さし)2一.

(21) 4.2脱 硫 設備 の稼 働状 況につ いて ●. ここでは、各設備の稼働率 と、最近 の典型 的な稼 働状況 と使用 エネ ルギ「〔1時間あた り)について、. ●. ご記 入下 さい。 同 じ装置 で も、燃料の違 いなどによってい くつ か典型 的な稼 働状 況がある場合 には、複数 のパ ター ン につい てご記 入下 さい。 一一 一. 『 一}. FGDI. 一. (1時 間 典型 あ た り) 一 一一. 的な. η「}. 一. 一. 一. r一. 一. 一一. ■〒一 一. ,一尸 一一. 一一 一. L一一r_. 入 口SOx 濃度 (ppm). 」,一τ}一. 出 口SOx 濃度. 一. 一. 齟㎜`一一. 」 一一. 幽}. 一. 一■. 一. 1995_ 一皿. 吸収剤. 電力使用量. 工業用水. (トン). (kw). (トン). CPpm). ヨ三匸. 一. 一一一 一一. 一L一. 一. 一 一 一. -. -r暦. パ ターン1 }舮. 1. 一. 一 「. ■一. 一一一 一. 一. 一一}“. 一 一一 一 一. 一一. τ『. ττF. バ ターン2 一. . 」_. 「 一「. パ ターン3 一 一 ”一. (Nm3). 一. 平均. _. ー. }一 申}F一. 「一 嗣. 1997(年 ・年 度) .__一.1996. }. 巽 ン. 一. 処理 ガス量 い一. 一. 稼働率 (%). }一. 項目. 運. 一}凵-. 平均. 装置 番号 一. 一. 一一一}一. 『. 一-一. 一一. 一 一. 一. ⊥. r}』. 一. 一『-. 一 呷 皿「 一「 曜 一. ⊥_一. 18. 一…. 士. 一一. 一一一圏. 一 一鬲卜 一.

(22) 4.3脱 硫 装置全体 の年 間経 常経費 に ついて ●. 上記 の脱 硫装置の運転 に必 要な経常経費(ラ ンニ ングコス ト)を ご記入下 さい。. ●. 企業 内の従業 員の人件費 はここには含めないで下 さい。. ●_. 以 下略 項 狽些!塑 て 、装置 ごとに些わか りであれば、回答 欄を分割 して ご記 入下 さし㌔. .一 一_還. 年塑. 1996 -L. .塑 吋 吸収剤. 1995 ≡}一 一 皿 一「…. 一1. 一一・. 一. 一. 年間使用量 一 一 一-一 一. 一. 年間費用 一一 一. 一. 年間使用電 力量 }. 年間工業用水使用量 一}. 〒『. 一. 一. 費用 整 備 ・点 検 _. 一. 雨一一. イ}一. }. 一 齟. 『. ㎝. 一. 内容 メ ン テ. 一. 一一. 一. 一一. 一一. 一. 一一. 一. 一.一. 一曙. 内容 一. 罰 一. T一}年. 瞭“一厚 一一一一. 一一. 冖. 一 一. 一. 一. 1. 費用 部品交換. ,一一 一. ]三. 内容 }一. 一. i. ス. 費用. 一 __. 費用 冖. 修理. 亥. 一_幽. 三■. その他経費. 19. }. '. 『.

(23) 5.脱. 硝 装 置 に つ いて. 5.1脱 硝装 置の構 造 と稼 働状 況 について ●. 貴事業 所で使 用 している、脱 硝装 置の構 造 と、稼働状況 についてお答 え下 さい。. ●. 1二1 .`.p己 入いただい た脱硝装置 とΣ装置番号 を緯一 さ莖 て ご記入下 さ 0. 鐸 号箇9R1. .方 刈. 反応式 一. 一. ス ペ ッ ク. 一 一1. 一. 一一. 一. 使用する吸収剤 ・還元 剤 一. 一一. 一「 一. -齟一 一. 一 一. 一. 一. 一一 『. 齟. 最 大 処 理 ガ ス量Nm3/h _. 一 内. 一. 一. 一一. 一. 『. 一一. 一 『. 脱硝率(%) 平嬾 稼 働 状 況. 一. 冖. 齟一. 凵一. 一. 入 口NOx濃 一 疊 一一一 一 一度(ppin) 麕■■. 皿出 口NOx濃 癬 一. 動率(%). 度(ppm). lll両. ∼ ▼畢. 「. 匸. 電力使用量 伽). 一一}一 罰一一 一 一 一_一. 工 業 用 水(ト. ン). 一 一一一冖一. 一. 一一L一. 一 『. 20.

(24) 5.2脱 硝装 置 の稼 働状 況 と年間 経費 につ いて 上記 の脱硝装置の運転 に必要 な経常経費(ラ ンニ ングコス ト)を ご記入下 さい。. ●. 企業内の従業 員の人件費 は ここには含めないで下 さい。. ●. 以 下の項 目について、装置 ごとにおわか りであれば、回答 欄を分割 して、 ご記 入 下 さい。. __一. __L壅. 壷1『. 種 類 ・質. 吸収剤 ・還元 剤. 七 、L. ●. 甅. む 二 一1995. 年間使用量 一. 一『一. 年間費用 }n. 年間使用電力量 一}一. 上. 年間工業用水使用量 『. 一一冒 丁一冖㎝. 一 一“一. 一一. 一. 一一. ,-一. _一. 一冖 ㎝ 一. メ ンテ ナ ン ス費 用. 内容 一. 一 一. 費用 修理. _. 鬲. …. 内容 一n. 費用 部品交換. }一. 一『『. ー. 内容 『}曽 一. その他経費. zi. 一τ. 1 ﹁. i ■. 費用 整 備 ・点 検. 『.

(25) 6.そ. の 他 の 排 煙 処 理 装 置 につ い て. 6.1そ の他 の排煙 処理 装置 の概要 につ いて ●. そ の他 の排煙 処理施設の概要 と、処理能力な どについ てお答 え下 さい。. ●. 1-1Zご 記入いた 芯 ・ たそ の他の排煙処理装置 と、装置 番号を統一 させて ご記入下 さ残 一一 皿}一 一. 装鬣号. 廼 靈二 二二[二. 処理能力 な ど. 一. X1 ←. 6.2そ の他 の排 煙処 理装 置の 年間経 常経費 につ いて ●. その他の排煙処理装置 の運転 に必要 な経 常経費(ラ ンニ ングコス ト)を ご記 入下 さい。. ●. 企業内の従業員 の人件 費は ここには含 めない で下 さい。. 9一 一 、装 置1ごと.㊨ 軽常経 費がお わか りであれ ば 1997(年. 回答 欄を分劃 』て、 ご記 入下 さし㌔ } 一r乙 一 一. ・年 度). }. 1996. 一 一T. 僻. 一. 1995. 一. 年間使用電 力量 量 年間使用工業用水量 水量 冖. 一一. 一 一〒■ 一皿 一 一. 一一 一 一 「一. 齟一-, 皿 凵羽「. }}. 費用 整 備 ・点 検. 一 }一. 齟. 凵. 工. 内容. __L. 修理. 1. メ ン テナ ン ス費 用. 費用. 内容. ﹁. i. 費用 部品交換. 1. 内容 その他経費. 2z.

(26) 7.排. 煙処理 に投入 され る企業 内労働 力につ いて. ● _貴事新Q拶 讎. E鰐. 到. 7.1排 煙処理に従事する従業員数 確1こ 従事す登従業員数について、お答≧下さレ》. 讌 ⊥ 一. 7.2. 排煙 装置 ごとの労 働 力の配 分に つ いて. ●. 上記 の従 業員が、 日常の仕事ぶ りか らみて、 どの排煙 処理の業務 に どの程度 の割合で従事 して いる. 』. か を± 推 定 し鑷. 一一. して玉 さい。.…. 脱 硫(%) 一. 一. 一. 一』. .__璽. 「…. 塑__…L 集 じん(%). -一 〔. ㎜. 一 一一 一. 一. …. そ の他(%) 百. 合計 =一. loo%. 一一. 8.. 『. 不. 副 産 物 ・廃 棄 物 に つ い て. ●. 排煙処理 の結 果、排 出され る副産物 や廃 棄物 にっいて、販売収入や処理費用 についてお答え下 さい,. 8.1. 副産 物 につ いて. [副 『嚠 羹璽 王墨 ⊥遼雪 8.2廃 棄 物 に つ い て. 廃棄物の種類 と質. 巨. 經 塑墜 霊 迦 「1轡 ヨ 23.

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Referensi

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