昔に起きたできごとについての調査や研究は、現在も続けられています。およ そ 750 年前に元軍と日本が戦った場所でも調査が続けられ、戦いで使われた武 器「てつはう」も見つかりました。
てつはうが見つかった!~元
げ ん
軍との戦い
現在も続く「元軍との戦い」についての調査 鷹たか
島し ま神こ う崎ざ き遺い跡せ きでは、元軍との戦いの遺い物ぶつ(残されたもの)などを発掘する調査が続けられてきました。
1980(昭
しょう和わ55)年から始まった海底の調査で、元軍の船体の一部や刀、体をおおう武具、船に積まれた焼
き物など、これまでにたくさんの遺物が発見されました。発見された船体の一部から、元軍の船の長さは
20
メートルほどだったのではないかと推すい測そ くされています。また、「蒙も う古こしゅう襲来ら い絵えことば詞」の中で元軍が使用している 武器「てつはう」の残がいも見つかりました。およそ750
年前のできごとでも、こうした調査活動によって、今 も新たな証しょう拠こが発見されたり、新しいことが明らかになったりしているのです。発見された「てつはう」
鷹島神崎遺跡の海底調査が始まって
20
年ほどたっ たころに、元軍が使用した「てつはう」の残がいが見つ かりました。てつはうは、日本人が初めて見た火薬兵器 といわれています。海底から引き上げられたてつはうにの中には、つめ こまれたものの一部が残っており、中に鉄や焼き物、木 の破片などが入っていたことがわかりました。
↑ア 鷹島神崎遺跡
鷹島神崎遺跡の位置図 69mm×69㎜ (6hosoku_6-1.ai
↑ウ 海底から発はっ掘くつされた「てつはう」(松 浦市教育委員会提供)
↑イ 鷹島神崎遺跡での調査活動(松まつ浦うら市教育委員会提ていきょう供)