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ゆとり教育がもたらした若者の社会性への影響

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Academic year: 2025

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卒業論文

ゆとり教育がもたらした若者の社会性への影響

―ゆとり教育が与えた影響の検証と問題点の考察―

平成18年度入学 九州大学文学部人文学科人間科学コース 社会学・地域福祉社会学

平成22年1月提出

(2)

要 約

本論文では、ゆとり教育が若者の社会性に与えた影響について、集積レベルと個人レベ ルのデータの分析により検証をおこない、ゆとり教育の問題点について考察している。

まず第 1 章では、ゆとり教育の成立の過程・学習指導要領の内容などのゆとり教育に関 する概要について説明し、本論文での問題設定をおこなっている。今回の調査では、ゆと り教育が完成されたと言われる 2002 年度以降の教育を受けた学生をゆとり世代と設定し、

ゆとり世代は、2002年度以降から施行された学生指導要領のねらいに反して、社会性を欠 いてしまっているのではないだろうかという問題を挙げている。

第 2章では、第 1章で挙げた問題の検証に移っている。具体的には、集積データの分析 を通して、ゆとり教育が新卒の入社後3年以内の離職率に与えた影響について調べている。

また、そこに第 3変数として国内総生産(GDP)を導入して分析することで、ゆとり教育 の与えた影響の割合について更に深めて分析している。この分析から、ゆとり世代の特徴 と考えられるものを導き出した。

第 3章では、第 2章と同様に、集積データの分析をすることで、問題の検証を行ってい る。具体的には、校内暴力事件の件数の推移から、ゆとり教育と若者が暴力的性質を持つ こととの関連性を調べ、更に第 3変数として国内総生産(GDP)を導入して、ゆとり教育 が与えた影響について分析を深めている。

第4章では、「ゆとり教育と若者の社会性の欠如」の関係について調べるためにアンケー ト調査を行った。調査の方法・時期・対象・質問項目について述べた上で調査対象者につ いての説明をおこなっている。さらに、第 5 章の分析で用いる独立変数と従属変数につい て、その設定の過程を述べ、分析の手法についても説明している。

第 5 章では、ゆとり教育が若者の社会性に与えた影響ついての理論仮説とそれを証明す る 8つの作業仮説を設定し、第4 章で用いた調査の結果を基に分析し、ゆとり教育の影響 の有無と影響の割合について調べている。また、ゆとり教育の中でも総合的な学習の時間 の影響力について仮説を設定し分析をすることで、ゆとり教育の問題点を探っている。

第 6 章では、今回の調査によって得られた知見を改めてまとめた。そのうえで、今回の 調査で明らかになった事実やゆとり教育の問題点を元に、2011年度から施行される新学習 指導要領について提言をおこない、本論を締めくくっている。

(3)

目 次

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

第 1章 ゆ と り 教 育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第1節 ゆとり教育成立の過程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

第2節 ゆとり教育世代の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第3節 2002年度施行学習指導要領の目的と実施内容 ・・・・・・・・・・・・ 3 第4節 本論文の問題設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

第 2章 ゆ と り 教 育 と 新 卒 の 入 社 後 3年 以 内 の 離 職 率・・・・・・・・・・・・・・ 9 第1節 新卒の離職率に関する仮説の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 第2節 ゆとり教育と新卒の離職率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 第3節 第3変数の導入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

第 3章 ゆ と り 教 育 と 校 内 暴 力 事 件 の 件 数 の 推 移・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 第1節 校内暴力に関する仮説の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 第2節 校内暴力の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第3節 ゆとり教育と校内暴力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第4節 第3変数の導入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

第 4章 ゆ と り 教 育 と 若 者 の 社 会 性 に 関 す る 調 査・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 第1節 調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

(1)調査方法

(2)調査時期

(3)調査対象

(4)質問項目

第2節 調査対象者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

(1)ゆとり教育世代とゆとり教育を受けていない世代の設定

(2)属性

(4)

第3節 変数の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

(1)変数一覧表

(2)ダミー変数の作成

(3)リッカート尺度の作成

(4)線形重回帰分析

第 5章 社 会 性 に 関 す る 仮 説 の 設 定 と 検 証

第1節 ゆとり教育に関する仮説(仮説①)の設定と分析枠組み・・・・・・・・ 36

(1)理論仮説

(2)作業仮説

(3)分析枠組み

第2節 仮説①の検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

(1)重回帰分析の結果

(2)考察

第3節 総合的な学習の時間に関する仮説(仮説②)の設定と分析枠組み・・・・ 45

(1)理論仮説

(2)作業仮説

(3)分析枠組み

第4節 仮説②の検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47

(1)重回帰分析の結果

(2)考察

第5節 第1節から第4節のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52

第 6章 ま と め・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54

おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56

参考文献・参考URL・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58 付録:調査票

Referensi

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