醸学錨集 第磁巻第2警 懲§2年雛弩
【論 文ヌ
イギリスにおける住宅財政の現状と改革論
藤 原 一 哉
はじめに
イギ婆スは資本主義経済の生綾・発展・没落に絶する考察に鰺軽の素馨を与えてきた。資本主義 経済において嚢労春の生命と生活の再生産が亀験に曝され,富と貧露の蓄積が進み,工場法や公教 畜が整備されつつ公衆籍生の奪鍔家の繊々な講査をもとにして嚢労者の住環境の改善が泌られてき たのである。第一次歯界大戦の後に,イギ琴スにおける羅癒補麟金付き地方公営住宅の供給が本終 化して簿謁年代の住宅金離総合を中心とする持家市場の拡大へと続く遍程について,かつて筆者は
まとめたことがある至}。
爽大戦鵜期の公営住宅政策の穣擁が,市場で僕給される住宅の経済的費耀を勤労者の家誹が負撰 しえない場合にその差額を羅罐からの補助金で補曝することにあるので,私は住宅財政の綴面に蕃 昌してきた.しかし,素地の資本緬纏への譲穫をめぐる量紀転換擬の議事を背景とし,蟻労者住宅 の確保のためには公営住宅か地癒課税かという選譲紅迫られていたこと2!,鱈翫得徴帯の住宅費負 握軽減のために醒得補助金という政策もあ善うること,住宅金離緩合をめぐる優遇税麟も穣税交織
となること等の追及が不十分であった.盤宅難敵論の体系的構築のためにはいずれも不可欠の項羅 となろう。
そこで本論文は韓象をig総年代にと鯵,住宅財政の現状と改革論を簡単に素鐵することとする。
考察の順序はまず第一に欝鱒年代初めの住宅財政を麓宅政策とともに瞬らかにし,第二に鴎年代の 住宅財政の先駆けと評懸されている7暮年代後半の住宅財政政策の摸索を検討し,第三に齢年代の住 宅財政を公興支鐵醗減,持家優遇,公鴬住宅払い下げなどを中・む・に究明した上で最後に逐年の住宅 難致改革論に触れて,住宅財政論購築のための手がか鯵を得たい。
移ギ夢スの住宅難致システムの醸究に一生を費した弄、でさえその解葎1に蕪惑するほどそのシス
葺 撥橋,イギ夢ス公営住宅酸策の形歳と焦宅経済の発展,「経済論叢」第欝8誉第3・4触1菰労働者灘住宅懲 給システムの生威逼程、「経済論叢」第軽2巻第5・$弩,隠,弱大戦鷺鯵イギ琴ス住宅政策の転換,「経済論 叢」第錘4巻第3・・箋弩
2〉 雛稿.経紀転換期英講における地嚢課税運動{}1馨,「経済譲叢」第慧7巻第4・5・6琉講.第慧零巻第玉・
2・3弩。
鱒 学 論 集 第磁巻第2弩 テムはとてつもなくグ賞テスクなそンスターのようである費という捲嫡がなされるほど本論のテー マは複雑であるが,そのシステムの核心を掘撰することを目標に掲げつつ鋳造したいと考えている.
懇 跨鶴年代における{主宅政策と住宅財鞍:
覆在の住宅政策の撮要を環箋庁の最新の年次鞍告によりながら藩学にスケッチしてみよゲ}。第二 次髭葬大戦後の歴代政権は保守党,労鱗党を闘わず,人が住むに鎧する住宅を家計の手の届く費罵 で像証することを住宅致策の馨標としてきた。懇望年度版の年次鞍告は長蟻的にはこの饗標が住宅 供給市場と貧露霜帯向け湧得補助金とで達成可能であるとしつつも,焦宅供給の斎場での調整がゆ るやかであるので,辮得補麟金が高家賃や深麟な邊密居住を弓捲起こす懸念が生じ,それゆえ住宅 供給に絶する政欝の介入と住宅費絹に鷲達した金融支援とが塗鞘的には肝要となると主張している。
年次報告は長類と中期を区慰して饗状の政策の急激な変更を避けつつ,人々の持家志海を認め,そ の上で賃貸住宅を選磐する者が少数ながら存在することにも書及している.しかしこの場合は賃貸 住宅と言っても民閥貸費住宅のことであ参,公営住宅は,念頭に置かれていない.つまりそのため の難敵支患は公営住宅僕給のための儀繕補勧金ではなく,人が住むに魅する住宅の費絹を家計から 余徳をもって支撮できない轡1帯に鰐する瞬得補勧金を重擬しているのである.
このように新綬の公営住宅の僕給は擁溺されつつも,公営住宅への支墨は懲鱒/鍵年で資本支離 建徳7千万ポンド,経営支患で36憶6千万ポンドにものぼり,年次輻告は公営住宅騰係費の振舞を 覇確に打ち鐡している.それは「補助されているセクターの資金のパーフォーマンスと懸絶の改善」
という葭葉で端的に表わされる.そのために政癖は賃貸部醤への浸潤資本の導入,公営住宅管蓬の 入魂.入唐者綴織による公営住宅管理等によ弩,入籍者の選毅の鑛を広げようとしている。このよ
うにして,地方当灘は薩接に公営住宅を供給・管理することよ箏も,罫地域の控宅ニーズを調査し,
そのニーズに応える飽の住宅供給者を援勧するまことが鞘待されているのである・
以上のような政策方針は住宅支鐵の霞本柱,すなわち①住宅公社によって後援された住宅協会に よって供給される縫会的賃貸住宅と低コストの持家.②公営住宅ストックの改修を寧心とする縫会 的賃貸住宅に対する地方当局の資本支鐵.③住宅改修補筋金と住宅鶴会への後援を中心とする地方 当騰から民鵜セクターヘの援麟,④欝9食年よ辱公営住宅入曝者への家賃払い戻し費罵も含むように なった地方当局の賃貸住宅供給経常費壌への補麟金という懸本柱に体現されている.
年次報告は9§年代秘めの状溌を単なる持家政策の成功とは描いていな魅。というのは,欝9む年と 露髄年の持家住宅議場の落ち込みが多くの持家者を抵当灘資返済羅難にしたのである。欝鍵年6月 時点で22万2暮§○人余むの詩家考が6か月以一との返済遅延状態にある。そして簿鱗年上半蟻に3万66 0§人余箏が自らの住宅を手抜している、この状態に韓して致驚絃金科の携下げ(欝弱年欝蕎以来累 計4.5%の響き下げ)と露髄/髄年度に5癒5千万ボンドの新得援勘を含む支援を行ない事態の沈
3〉Ste戯綴醗err磁,S孟確論解離ξ魏8擁融融エ§簿,夢.欝.
善き}e雛rt贈継。衰義eE擁v{ro灘ε論t,擁欄雛擢砂魏/蝕2C鶯.騰8,鵬2,鐙.7§一撃.
2
藤原ニイギ誉スにお謬る住宅難致の理釈と改輩論 静化に努めた。
さらに年次鞍告は約6倉万戸(全ストックの4%以上〉の疑問住宅が空家になっていることも問題 として,住宅鵜会が無料で住宅警邏することや地方当馬の補勧金などの手段を驚いて住宅需要の大 きい欝ンドンや南東地域における住宅不足の解溺のために空家の薄利矯髭を麟ろうとしている。ま た絡の窪治体で7万6千戸の公営住宅が入居者の購意を得て豊宅鶴会その飽ヘストック全館として 移管された.公営住宅の払い下げが持家を隼むのに嬉して,ストックの一撰した払い下げは住宅鶉 会ストックの増趨につなぶるのであ鯵,この場合の婚の自治体は6億3千万ポンドの毅益をあげた
のである.
このようにして地方公営住宅のストックは欝7§年以来の払い下げ政策の本格的展蓉織こよって約蔓3 万戸減少し,ig鱒/蟹年時点で約憩毒万戸となった.年次鞭告はこの遵倉§野稗とその入居者への公共 支墨が住宅分野のそれの苦にものぼるとして,資金の最も緬値ある使い方のために,①公営住宅の 修繕紅資源を集中すること,⑨資源を最も上手に後場することを示しうる轟治体に資源を醗分する ことによって修繕の質を高めること,⑤空家を活矯することによってストック全体を活篤しつつホ ームレス量帯を援勝すること,㊧入暑者に発雲権を与えて公営住宅の経営管蓮を改善すること,⑤ 各麹絵体が直癒している韓題に醗慮しなぶら公営住宅の経営管遷醸ナ補麟金を分離すること,⑥全 経済的家賃の支払いが不可能な入居者を保護しつつも,住宅洪緒極値を反験する家賃設定を促進す ることの六点を強調している。最後の第六点に関しては,家賃を建宅の懸纏に比例したものにする ことによって,家賃払い戻し補勤金を灘滅する意纒を瞬らかにして,公営住宅と民間借家や住宅協 会との家賃鐘較を行なった.とで,rこの家賃政策は,よ静狭くかつ安愚な住宅への入居者の移動を 促すことによって愚少居住を減らし.住宅ストックのよ鯵よい利罵を促進するまと主張されている。
さらに.家賃鞍入を増大させることによって地方当局がストックの維持管理費を賄い,遙撫的資本 支鐵を行なうと想定されている。ストックの維持費はそれを活離する綴織や人材があってこそその
§的ぷ達成されるので,年次報告では・入居者の管選への積極的参糠をすすめるための地方当馬の 広鞍と調査や握蜜者の専網教育の重要性も誕われている。
以上が欝92年の環境省年孜鞍告にお謬る住宅酸策と住宅財政に絶する概終である。この機略から 私が受ける印象は.公営住宅の疑存ストックの効率的舞矯を入居者の資源醗分への参撫綻進を大義 名分として進める姿勢である。地方盛局の果たす役麟も地域の盤宅ニーズの的確な麺握とそれの実 堤のための地籔資源の講整にあ吟,舞政撞当者の専門性の海上を選れとも主張され,その実愛姓は
ともかく,種想譲としては欝定的に受けとめたい。
しかしこの年次鞍告嚇すべての住宅難政のテーマをカバーしているとは害えない。環境省の挺当 ではない持家そのものの税麟などが欠落しているのである。それゆえわれわれは,住宅財政全体の 姿の核心を捨擬するためには,地方盛局を中心とした財卜政と持家にかかわる税舞致をあわせて考察 する必要があろう。
鱗 重留7年のグ騒一ンペーパーにおける住宅財政政策
欝欝年代の住宅政策はそれ以前の政策の急進的な転換すなわち,公営住宅払い下げに晃られるよ
繭 学 論 集 第磁巻第2号 うに持家主義の徹底化として捲握されがちである・しかし,簿年代後事から8§年代への政策の連続 性を主張する論者も存在するので諺.本籤では婚簿年代後半の当鋳の労働党政権下で霧行されたグ
夢一ンペーパーによって控宅財政政策の力点を探ることにしよう。
イギ夢スにおいては欝驚年代蕪半に貨幣供給の増擁率が轟ま参.それに引き続いてインフレーシ 葺ンの座方が強まった。欝75年にはインフレ率が24%にものぼ鯵ラ貨幣供給塔撫率の統麟が急務と なった。そして欝76年には馨際通貨基金蘇誠恥からの醗資の条件として貨幣供綻塔撫率の年々の霞 標を設建1する政策解形成された16}。
このような状溌を受けて当縛の労働党致権は欝75年以来,イングランドとウェールズの住宅政策 の見聾しを行ない,地方財政に絶するレイフィールド委員会報告やグ婆心ンペーパーに弓捧続いて,
鰺77年6薄に環境省とウェールズ握当省の瞬大疑の名前で議会に提畿されたのが,銘。欝魏8・P薦拶
ノ釜 Co麗ε麗騒麗認む8∠)o 欝吻8麓置C雛魏嚢、685茎.である。
以下縷に内容を紹介する。まず第2章駐宅致策の諸§的3において,愛状について,欝聡年時 点で27§万燈帯解不良住宅に住み・インナーシティーの住宅事情が特に深麟であ諺,その犠牲者は 十分な住宅の修理が雛来ない老人盤帯であること,小さな子盤のいる縫帯のニーズが満たされてお らず,適窮な住宅を得ることができない人々も存在すること,地域ごとのアセスメントによっての み多くのニーズが充足しうることなどが捲摘されている.
盤宅財政に関わっては,磐霞年から73年までの住宅と土地の懸格の暴騰のため,地方公営銭宅の 入札懸緒が引き上げられ,住宅金融組合をはじめとする貸越し機縫の貸饑し燦摸が増大したこと,
金利引き上げで抵楽灘資基金麟急減し,新規持家建設投資水準が急落したこと,欝警/72年から臆 75/76年にかけて公営住宅入緩者や持家者の猛宅費負握は漸得の神びを上膳って増大したこと,住 宅費の増大の主要な蕪分は利子率の上昇に起覆することなどが遠べられている。
その上で現行の住宅援豹が住宅の遍鶏溝費を招くことなどを考慮して,住宅霧標を.①資力の範 麟の優賂ですべての家族に質のよい住宅を確保する,②新規住宅投資と幾存建宅の改良・補修のバ ランスをとる.⑧家計の中の住宅費の翻合を急上昇させない,⑤病弱な老人や緯害者の猛宅ニーズ に応え,彼らぶコミュニティの串で住み統轄ら齧るようにする,⑤持幾鍵帯や串年の独身者など公 営住宅や持家に最も縁遠い人々に適燐に薄魅する,⑤産業構造の変動に伴う移住を促進する,⑦人 々が望む住宅保有形態を獲得することを容易にする,⑧借家人の独立を守るという八点にまとめて
いる。
こ轟らの昌擦のために政癖がなすべきことは,まず駐宅投資が一般的援助1蓼e難ra壷総sls捻簸cel によって支援さ蕊続けることであり,公的セクターによる盤宅投資は.場漸,時幾,投資形態それ ぞれについてより選甥的となるべきである・達それは地域ごとに発展させられた住宅戦略を通じて 達罐罵能となるとされている。この地域住宅戦略とは,インナーシティにしばしば見られるような
5/ 金子勝.労暴党のオルターナティブ喪失過穣とサッチャジズムの蔵主,法数大学姥鮫経済醗究懇 鰐.髭忠雄・
塔縣審男繍噺保守党主義の経済後会数策3爵灘年勝駿,嘉矯誠.∫土地控宅雛題と難敵政策窪臆鱒年,第3章。
6〉駐eterC讐rwe麓e虚、,翫4撚激励曙7驚翼翼&δ脚線i欝,β.さ8,
壌
藤原:イギ夢スにおける住宅財敢の場状と改葦講1
傷つきやすい量帯のニーズや悪質住宅の集中の改善に資するような投資を行ない,偶々人のニーズ や希望を反験した改修や建て替えをすすめるというものである。また,政癖は人々が望む住宅取得 の機会を広げるために,臨海的霧有や分割的羨喜などの中間形態を発展させて,公営住宅を群き続 き洪給しなぶら倦…装入の権利と窪葭を強化することが請われている・
住宅政策醤標に臠する以上の譲理展縫は,往幾の控宅ニーズを地方当溺か捲鬱し,実理すること を麟提としながら,住宅の取得を希望する多数者を考慮し.かつ産業購造・地域構造・社会権造の 変{ヒに慈じて地織の諸資源を住宅ニーズ実現へと動員する一種のコーディネーターの後難を地方当 局が果たすことを想定していると言えよう。
確かに懸iに見られるように盤質年以来,持家という住宅繰有形態が過半数を占めている.そし
慶董 イングランドとウェールズにお1する住宅保膚形態の推移
i麓=i暮春万 (雄溌年,鯵霞年,簿76年)
3{
3.蟹
欝5豊年
2.2M
2%
6.4M
52%
8.9M
懲7至年
懲%
3.iM
2§%
5.§鰯1
55%
緯.暮M
玉97§撃 茎5%
2、§蟻
3舜%
5.5M
玉2.5欝戸 主7.§M戸 玉8.王M戸
口持家 翅疑離家
匿璽公的セク妙絶方公難宅、エユー舛ン,住宅諮郵
鐵繍 亙}e照r翻燈蹴磁騰e鷺群蜘讐灘e継,飾魏曙君罐ぴ』・4c碗ε鉱〜謝魏伽膨鞭繊。職戴§8砿欝77潰・歪4・
て簿年代の住宅費驚の増大はある程度,家賃手盛,家賃払い戻し,抵当融資優遇税調で緩融されて いるのである.グジーンペーパーは緬格づけと撥物と題する第5章において曝痙や税講から 人々はどの程度の援助を受酵ているのであろうかまという問題を提起している。まず現行の諸麟度 に帰する代替案や改革案が覇挙されている.それは,一般的援助の代わ瞬こ家賃払い戻しや家賃手 盛を拡大した警,あるいは普遍的な一律の懸人控毛子峯を翻殺した修する提案,また,すべての住 宅支払いはその住宅の現窪極値に塊擁すべきであるという提案.さらには,一般的住宅援鱗は残し つつもその分醗をよ讐公平かつ効果的に行なうべきであるという提案などである.以上の提案の根
薦 学 講 集 第6i巻第2号 麺は,「一般的援助が住宅への遍羅投資と住宅ストックの浪費的縫縮を招き,不合遷な思惑と人工一 的欠乏を鰯超し,さらには地主と饒存住宅の誘有者によ瞬高い懸格設定を璽籠にする」ことである.
このような議論に畏して,グ夢一ンペーパーは,もし一般的援豹が麟藏さ為るならば,その分の 支鐵を賄っていた税叡が少なくてすみ,減税となって恩恵はあるが,近年の住宅費高騰ゆえに失な うもののほうが大きいと反隷する、さらに,一般的住宅援麟に代わるものとしてのギ普遍的住宅手 鞠侮虚v劔sa捲。疑s麟馨allowa齪麟は瑳実には以下のような鶏題を弓1き趨こすとされている.す なわち,①ボーダーラインとの数多くの事舞でこの手当を受けられるかどうか決定することが獲難 である,②この手業が住宅以外の財に支鐵されうるので,もし受給者が緩い居住水準を望めば,手 当が住宅に支畿されないことになる,⑤税講によって援助の不必要な者から手当を取雛戻すことは 現実的で隷ない,④もし手当が低水準に設定されると,平均住宅費絹以一しの多くの轡帯にとっては 不十分な手当となると》・う難点である.
その一しでグ夢一ンペーパーは一般的援勘を擁護して次のように遠べている。住宅費濡は時・保有 形態・立地紅よってかな瞬のぱらつきがある。一般的援鱗は借入れ費濡の一定割合を賄うので,こ れらのばらつきを緩秘する傾向がある.一律の住宅手当はこのような住宅費のばらつきに爺広しえ ない。さらに,もし瑳行凝渡が急激に変更されると.そのような変裏が一体長続きするのであろう かという疑いが生じて,各縫帯,地方当局・盤宅建築業者にとって不確実となるとして,鼓瞬は魂 行麟度の維蒋を緩る旨が宣言されて疑る。その際,饗行建宅費と縫帯の癒得さらには援助水準の鷺 で合饗的な縫線が維持されることが駐要であるとさ為ている.
以一1二のようにグ夢一ンペーパーは堤行の一般的援勘を維持することを提曝しつつ,その実燦的運 薦の改善策を次の諸点にわた鯵検討している.まず,住宅補助金をより勤率的かつよ撃公平に矯い るために補助金の必要性が乏しくなった地域に嬉しては補助金を醜滅する一方で,巨大な投資プロ グラムを必要とした鯵,費灘が継続的に上昇している鍵方当燭には補覇金を集中すべきである.さ らに・政幕至は住宅補助金を毎年決定する鰹に,地方窯局の代表と協議して,辮得・費罵・儀格の遍 去と将来の動晦を講定に入れるべきである。以一しが地方公営住宅に講ずる一般的援動の運馬上の改 善についてである.
詩家に対する一般的援勧に麗しては,抵当羅資題済の優遇税舗の継続解持家の増離農とって緊要 であること,勝得税のスケジュールAにもとづく帰羅家賃課税が馨63年に廃壼され,握年には抵轟 離資逡済の優遇獲麟が住宅購入や改良のための2万5千ポンドまでの離資に鰻定されたことなどを 旛撫した.とで堤行舗痩の継続を擾曝している.婦騰家賃課税の再導入は磁務行薮上の霞難姓.公衆 の受容一との開題などを講案して提案しないとも盤轄藤えられている。
このようにグ夢一ンペーパーは公営住宅や持家に薄する財政的援助の堤行講度の雑持を主張して いるのである。しかし公営住宅と持家に鰐する瑳行舗嚢の支援の度合いの比較に絶する議論にも欧 のように応じている。まず,持家の帰属家賃諜鋭の欠麺や公営住宅の家賃設定が毒場鱗魑ではなく 歴史的癒纏を驚いて行われていることなどの擁を挙げて,中立的立場というものが存役しないとし ている。それゆえ,持家者と公営住宅入悪者の闘の公平に濁する逐年の議譲は,政府潜抵当灘資優 遇税鍵と公営住宅補助金の形態で両方を等しく援麟しているのかどうかというよ滲鰻定された簡題 に集中している。しかし,ボ等しい援鞠とは侮であろうか。遜擁・沈較はヂー人あた御の援助
§
藤原1イギ婆スにおける住宅難破の現状と改革論
額でなされる。臆75/76年のそれは麦iに承されている。これによればそれはほぼ…致するが,援
表i 簿75/ア6隼における一一般的援勘(緯7§/ア7年蔵慰各/
,、轟戸、,、倉§諜ンド、i畝懇到
…地方公営住宅入綾考(イングランドとウェールズ)
ii一
ig5i
すべての持家者(全イギ箏ス〉
下
灘毒1すべての橿当灘資住宅(全イギ夢ス)
§r∂
望鵬i
暴額} 鞭欝ar糠e犠脅{曲狂麓vlr⇔騰綴,飾欝微P罐ξ}f纏ε卯灘/癬魏伽ご麗耀織。灘感、§灘ほ§77論錆
助が費罵水準によって決まるので,近年堰大腰商にある持家への援麟がよ捗急速に鉱夫しつつある と撰摘されている.
このような認議をもとに,グ夢一ンペーパーはf簸格づけと獲麟!に関して以下のように結論づ けている。ダ現行の住宅財政システム.すなわち,詩家と公営住宅双方とも歴隻的な費驚に基づい て緬旛づけが行われ,一般的援助がなされるというシステムは不趨な立場にある。なぜならそれは 住宅斎場に一定の硬直姓をもたらし,かつ資源利繕の最大隆の勤率性や諸鯛大鷺の公査を保証しな いからである。しかし,急激なシステムの変更は原灘と実務に恐ろしい開題を瞬き莚こし,さらに,
多くの縫帯が聡行システムを長期計癬に織馨込み済みであるので・システム変更の譲擁が圧鱗的と ならない醸蓼,変更を行なうことは合遅的ではない。援麟水準も聡行住宅費驚と麗帯の翫得の問に 合運的麗孫が維縛されるように設定されれば,将来的には金科も低下し,それ,とともに一般的援助 の長握も軽減され,よ吟効率的に一般的援勧がなされるであろう。ま
以上見てきたように,欝77年のグ夢心ンペーパーは,欝鴇年代極めの土地・住宅懸緒の急騰を前 にして,従来の猛宅補助金への撹肇1に応えて,結論的には理行システムを維持する方向を示してい る。もし住宅蕪助金を廃益すれば住宅費負握に直撃される童帯が瑳われ,これは縫会藍義の圭から 聾ましくな雛というのが主な根麺である。しかしそれは住宅費罵の高騰という状溌を前にしての醗 露であって,基本的には住宅難敢支鐵の趨減が展望されているのである。
鷹 i§総奪代の操守党政権下での住実財政
鱗 公共支端縫鰯の一環としての住宅支畿離減
欝欝年代を逓えたイギ夢ス経済は,ぷンド懸絶の安定とインフレ繋策を最優先課題とせざるをえ なかった、そのため紅公共支崖の統綴が主な政策手段の一つとな吟,建宅支鵡の麟減が試みられた、
表2によれ、ぱ,猛宅費は欝欝/雛年から珍8§/瞬年の鷺に64,6%も潮減されているのである.これ は寧央政癖の地方当局に蝿する補劾金の醗絨を示している。しかし,住宅難政は縫方公営住宅の場 合だけを取り鑛しても馨権補麟金のみではなく,簸方裏漏が主体となって資金調達(ファイナンス)
商 学 論 集
表2 欝7書/乃隼からi盤§/鱒年までの公共支霞の項靉靆変化 (単位は驚億ポンド,欝88/8§年麟捧各/
第6i巻第2畢
ig駅9…里§繍…変1翻
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窪 宅 3 4 :
そ の 飽 濃 境 6.§
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酸 瞬 支 懲 至劔.81i83.§i 産し41 鐵繍 き{ε翻e撫G鵬餓6喩繊蟻欝⑰,飾癖響ρ幡羅
魏≠舵こ.翼,董鱒玉,倉.韓.
を行なうこともあるので,少し具体的に地方住宅財政を検討しよデ》。
まず,通常.地方財政は経常支鐵と資本支鐵とに分けられる。簿87/8年のイングランドの地方 財政では経常支鐡が396億ポンドで,そのうち住宅は鴛%,資本支墨が59億ポンドでそのうち住宅 が詑%である(表3〉。経常支鐵とは公営住宅の場合,職方当局の家童としての韓々の活動すなわ 表3 欝欝/総奪のイングランドにおける地方財政支鐙の内訳
経常i支鐡 39磁悉ポンド 資本支鐵 5§臆ポンド
交 通 織…交 通 玉3%一
鮭会サービス
9% 縫合ザービス教 育
3§%i教 育
臨i
その縫サービス
6%iその轡一ビス
セ養
宅
醗i往
毛 52瓢!警 璽く鎮却
9% 警 察 9鵯…
地域環箋サービス 跳躍域環境サーどス
醗i
藤葵l Ke餓む繕Gi繍継畦君M磁盆簸欝瓢飾欝厩謬F掬耀ごε魏 鎗8 巌欝甑群籍
ち,公営住宅の維持管遅.入羅者への瞬応,定期的な灘資返済などから生ずる支鍵歪のことであり,
資本支鑛は,葺一ンによって資金講達され,その事業は長擬闘存在し・住宅建築や住宅の大橋摸修
7〉翼e盤et魏G麟a総Molギ識奮騨(》,飾雄魂gF融欄融融δκi鰹,c鮭.嘆・
8
藤原1イギ1ナスにお謬る住宅難政の現状と改革論 運などが含まれる.
中央政驚は経常支墨と資本支鐵の講方の統講を欝76年のキャッシュ・舞ミット麟度の導入以来試 みてきたが,総年伐の保守党政権下で本格的な統舗が醗始された.その内容は以下のとおりである.
長期的な支鐡傾繊を規定する資本支鐡の統凝から縷説しよう。地方裏局は資本支鑓を,住宅,教畜,
縫合サービス,薬毒援助,交通,その麹の六つに分類している.住宅は一般会計とは毯の会計にま とめられ,毎年,環境省に住宅投資プログラムを提離することになっている.資本支患の原資は欝 入れと地方峯局自らの資本駿入の一部である。前者の欝入れは主に公共事業総資庁緯WL鋤から 行なわれ,その欝入れ秘事は大蔵省が設定し,通常は市場稀子率よ瞬も若干低い。駐W至、君は瞬定 瀦率あるいは変動稀事によって3年から鍵年の閥,貸し付けを行なう。地方当局はPWLβからの 融資のみで資本支鐵を賄うのではなく,嚢ら長類潜入のために潰券(sto欲s醗島。η6sl,矯難借入の ために擁lsを発行する。これらは斎場舞子率で発行される、ほとんどの地方当馬は資本支縷のた めの「統合借入基金」あるいは「借入プール窪を持っている。
表41ま欝78/9年から懲89/鱒年の資本支簿と住宅授資詩嚢の推移を示している。これを見ると
表4 イングランドとウェールズにおける盤宅投資計腰
懲78//9年から簿8§/9暮年まで 単簸緑鳩暮方ポンド
i§78/9 i§79/8む 董§8§/i 欝8董/2 簿82/3 1983/4 玉露4/5 至§85/6 欝総/7 董987/8 玉988/9
王988■■9鯵
総醗分譲i誌宅投資謙爾濡…1
† …毒一 2432
2837 2茎総 22磁 247暮 2488 2522 23嘆2 2532 29望 3套48
33総
2432 2837
2i8§
至76垂
}847 i769
i77玉
露72
墨3磁 i2§2 i重27
9綿
董暮暮.辞
i鱒.§
欝蓼.G 8§.{1
74.8 7i.i 7馨.2
67.1 53.8 42.2 37.§
27.5
含
難勤 臨撚紬G鵬a韓盛M礁麟駄獣r{}.勧欝麺群麗麗魏ご羨紹 {1K玉鱗.β.75
住宅投資計癒が欝年代を通じて激減したことがわかる・しかも磁撫と醗醗欝によれば,資本交 鐵の原資は資本取入にますます頼るようになっている、実諜の支患を示すのが表5である。これに よると・実擦には住宅投資計画の二割窮しで支離されてきたことがわかる.
このように,敢癖にとって地方資本支鐵の統麟は住宅支患の場合,不十分であるということにな ったのである・Gl雛とM雛艶は,r支塵の最終的な額は予灘できない要素,すなわち公営住宅の
蟻 学 論 集 第麟巻第2畢
表5 住宅投資欝蔑と実際の支鐵の比較
〔欝83/4年から難89/鱒年までのイングランドとウェールズ〉
峯、猿は欝暮方ポンド
i総 棄 分i実際の支趨i超遍支鐵塞合i 婚83/4 2488 3蓬5茎 2暮.6 購84/5 2522 3欝6 25,5 ig書5/6
…十
2342 2774 玉8.4
玉§8§/7 2532 ウ山8戸39 i2,§
i蓬987/8 29§2 3鴛§ 4 岸3
懲88/§ 3艇8 329§ 8.2
ig8§/9春i 33総 3警齢 2§.8
鐵難漁蹴旗G麟撒莚鷲磁麟麺r(》.撫ぜε繍醸蔽醜枷
こ贋,i§懲,欝7薮
払い下げから得られるところの資本叡入の水準に依存し,資本支技1に麟1鍵られるのは払い下げ職人 の定められた離合のみという驚麟があ警っっも・前年までの資本駿入のうちまだ斐撮していない資 本鞍入によってますます資本支離の原資が補われることになる.資本支崖統舞についての政癖の努 力は,統麟システムの抜け穴を活濡しようとした瞬,巨大な資本駿入基金によって利灘可籠にされ た支出力を活篤しようとするような.いくつかの警治棒のたくらみによってさらに嬉害される」と 述べている.
さら1こ(}1嫡とM雛獅は住宅投資計癒や一一般的ニーズ振擦による支虚辞羅が不適切であ賦資 本鞍入が費かで魅力的な地壊に集零して支騰され,住宅投資ニーズが最大の潮紅必ずしも投じられ ないことを捲締している.縫方表題の灘からも,中央政鰐が支鐡統譲を強めすぎて,地方独自の優 先度やニーズの定義に緯書となることと,公共支繊計麟が一年ごとであ箏,嚢治体ごとの資本配分 が財政年の始まるわずか数か∫携鐵こ舞萌するので,合攣的な計悪化が露難となるという二つの擬戦 があった。
これらを受けて,懲8§年地方政癖・住宅法が舗定され,欝欝年よ鋒新しい体鰯へと移行した。そ の鰻§は,資本支轟を政麿のキャッシュ・iタミット謙薩と一致させることである。そのため,公営 住宅狂悔い下げの資本叡入の25%とその鰹の資産の売蟻酸入の灘%までを資本支鐵してよいこととし,
残瞬を績務返済にあてることになった.
表6はイングランドにおける住宅薮入会計の総計である・欝総年代における控宅叡入会計の変化 としては,歳入面での直接的な致購補劫金の激減(薮%から5%へ/と住宅手裏譲渡の拡充が挙げ られる。G繭とM雛難はこのような変化の意義を「地方公営住宅への一般的援勤から麺人のニー ズに基礎を置き,よ蓼馨標の定まった補勧金への転換まに求めている。また歳鐵面では新緩緩入れ の減少から績務利払い費の欝合が低下し,その分維持修理費が椿韓的に塔大した.
欝
藤猿:イギ琴スにおける住宅難数の現状と改革論
表6 董彗総/§年のイングランドにおける住会鍍入会欝の総謙
/臨ボ錬〉調合…
篠 務 返 済 元金分1 3総.3i 6.4i
闘
支1 奉 支 鐵
墾‡一71頻36・8…
管 理 費
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修 理 費 シイト基金への受払い
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総 支 崖 繰 り 越 し 純 家 賃
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鞍…家賃払い戻し 玉58蔦i
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住宅補助金 その魑黛麟
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入レイト基金から(家賃払い蔑し分} 4墨・3i
講 (飽の警護分/ 露7.gi
総 駿 入 4838.董i i轍…
薦勢 1{e撒髄藝(}め1}註麟M(粛乏逢璽磯rボ),厚。欝ゴ縦欝魏摺観血2漉ε緒1K 茎鶴1,夢.82.
以一しのように緯鎌年代の住宅財政は地方公営住宅財政を中心とする露と地方の関係においては歳 鐡灘減の振舞が姦在しつつも,燧霧鬘帯への住宅手幾の増撫や各§治体の実擦の支鐡の誹蚕とのズ
レなどに注聾する必要があろう。
!21持家優遇と公営住宅払い下げ
鰺77年のグ辞一ン・ベーパーにおいても持家促進の立場が鰭繊であるように,保守党,労働党を 瞬わず・持家が駐宅繰有形懇の正常な鍵魏にあるとする認識は一致していた。しかも欝欝年より公 営住宅やニュータウンの入居者に買い取鯵権が与えられ,これによって薄暮万戸以上の持家が誕生
講 学 講 集 第6i巻第2聾
した.
緩2に見られるように,公鴬住宅の払い下げを受ける動機の第一…は,それが「よい投麹となる
麟2 公営住宅を買い取るにあたって最も重要な動機
よい投資 安心を買う 家嫉に残せる
砦聾分のものとする お金があったので 麟安だから 家賃が■とがりそう なので 誇鯵
蝋1畿1轄撒く伽:くく鞭≧鵜轍漱く榔騨::∫1:::∫灘:ンン瀞謝÷:÷瀞
馨貞慰蝋鞭ン瀞ン瀞麗く伽漁嚇:・ ・ ●
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・ 事 ・ 十 ・ 些 ・ − − ・ 雀 吾 ● 雫 帯 輩 畢畢 阜 ● 琳 専 疇 晴 十 坤 ・ 融 瑞 ・ ヤ 畠 ひ 毒 ● 当 当 甚 君 恥 争 苧 辱
畢 者 ・ ・ ■ 串 弗 ヰ ● ●
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欝 i﹁3 2§ 25 3脅 3﹁3
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というものである.イギ夢スの鰺言で「家は持主の城である」というのがあるが,「家は税金の隠 れ家である轡という言い方もされているように,持家が税麟上有無な掻いを受けることこそが,
腔宅を投資の講象とみなすことを助長していると言えよう.
β蟹ギによれば,欝家人に跳べた持家者の誉利さは.その帰属家賃勝得の葬課税に縷乗ずる§1。イ ギ夢スでは欝63年にそれまで存在していた瞬得税としての帰蔑家賃所得の課税を廃止した.その当 時のスコットランドにおけるこの税の課税檬準の評懸替えに伴う葛負極化への撹覇の高ま鯵と最前 の下院議員補欠選挙への打算という事靖があったのである辮.
帰霧家賃漢得については通常次のように説瞬される.r持家者は大抵の金離資産や生産資産と購
8〉翼纏惚s暁嘗,7溌εε欝欝磁}鎚繊ε興葱雄鑓灘裁i盤7、夢。3§3、
9〉 飴鼠,蹄.3§7−3§8.
麟」魯熱灘董s,醸耀磁㌶ぎん確s魏9ダ魏醗侃董鰻.夢.醗
}2
藤原1イギ婆スにお謬る住宅難致の現状と改革論
じように,持主に轡得を生ぜしめる資本の漸有者である。しかし飽の資産とは異な甑 これ は貨幣 翫得ではなく,穫笏藤織/謎鍛co澱ε猿舞鑓むであり,持家者が家賃なしで住宅に住めるのである。
帰羅家賃藩得の機念はこの現物翫得の貨幣無縫を示し.統調されていない貸費住宅市場で持家と瞬 等の住宅に請して支払わざるを得ない家賃のことである。淫籍このような概念綬定は包婚約漸得税論 や機会費矯の考え方に沿ってなされているので,そのあたりをもう少し験試してみよう。
欝55年に蹴された「羅潤と所得の税凝に絶する王立委轟会最終鞍告∫緯螢6.§饗蔀の第鰺章では 大要以下のように論じられている。
戦時・戦後の諸羅難ゆえに欝欝年以来,煽羅家賃新得の課税標準評髄替え捧監行なわれていない.
溝有者の権利はもしその者が資産を貸せば貨幣藩得の生ぜしめる。しかし,持家への課税起反帰す る議論として,縫理論的な藪得は諜擾対象としてふさわしくないという議論と,鰹の資産,飼えば 嚢動車にあてられた駈得が葬課税であるのに,詩家の権麟の便益に課税することは不公準であると いう議論がある.第一の反嬉論は・課税が種々の納税者の聯繋的支暴能力に対してなされるという 原則を忘れたものと言えよう。持家者には賃貸暑住者よ吟もよ導大きな稚磁力があるのである・第 二の反講論に請しては,住宅が家財よ管も巨大な簸纏を持ち,課税評嚢も籔税も家財よりは容易な ので持家への課鋭縁継続すべきであると述べられている.貼
このように欝欝年代の王立委員会では持家の帰羅家賃漸得に講ずる課税は艱難のこととされてい たのである。この税は鮭抵的新得税の考え方にもとづいてお瞬,磁務行政上.様々な懸難を伴うも のの・課税の公平の綴藏から推奨されてきた.縫方・この税1ま実態として隷姿産穫であるから次の ような挑戦もあてはまるのではなかろうか。「地方地懸課税のほうが資産税よ陰も灘発を紡げない ので聾ましく、意われるであろう。」撒
確かに,今警の持家率は全住宅保有形態の過半を超え,飯にイギ華スで帰属家賃勝得課税を復活 させれば大衆課税の強化とな辱,政治的紅も受け入れがたいであろう.しかし,住宅ローンを返済 中の家計にとっての課税麟象には俵務の未返済分は含まれないので,この穫の主な講象者は,すで に住宅難一ンを完済し,しかもキャピタルゲインの含み益を享受している馨とな鰍重い住宅費を 負覆している馨への救済措置は必要としつつも,帰属家賃課税の実理可読性は検討されるべきであ
る。
以.とのように持家促進策が主に住宅税講と結びつけられてきたのであるが,持家者の優遇は賃貸 住宅大暑者とりわけ公営住宅ノ、屠者との箆較において論じられることが多いので,次にこの点につ いて考察しよう。
撫纏}墨lllsは地方公営住宅入溝者への補覇金と持家に簸する税の優遇との分醍効果に関する諦観 究をサーベイして欧のように論じている務.すなわち,公営住宅補勤金な家賃の払い戻しや補足給
i蓬〉 A箋壷ew W雄き{εr,鼠擢5露響7欲擁飾η』 )縛解貯θ ビ舞舞数}評言醗躍読むノぞ瞬燐鴛41嚢擢癖響躍灘鍛鴇緯雲銭費・鱒・
i2〉 盆罎v撮C{騰撫ssl(飛倉η丁蚕e T農xa鍬搬{}{Pギ{遜ts撚6麺C{識εゴ垂ゴ撚〜Rε鋤誓C醗感.§47尋.鯵55.鐙、2蕗一25{}、
玉3) A.蓑.峯}総s{.麓露扉膿ゴゴ競夢麗婚癬¢魏鋸顧玉露董,登、29.
越} 頁灘S,峨 鼠,C盤.翼、
薦 学 講 葉 箒6董巻筆2号 付として控撰し,持家獲麟に関しては,帰属家賃翫得に諜秘するか否かについて意見が分かれてい
る。また,詩家者の勝得が塔撫するにつれて,住宅の資本糞饗値の増大と税の優遇の絃大が生ずると いうものである.
縫濃S欝身の艶較の方法は次のようなものであった。すなわち,騒々の家計の調査データを篤い ることの有利さを念頭に置きながら,住宅の資本纏縫は持家の税の優遇から生じる資本還元を反験 するということと住宅篠路の変動が激しいので資本無縫の計算が舞働に不安定であることの二点を 考露したものである.そうして,全住宅ストックの平均懸纏を5万ポンド,地方公営住宅の欝88年 第…響半蟻における資本無縫を平均3.3万ポンドと計算している.地方公営住宅の経済的家賃は次 の三要素すなわち,実燦の維詩鬱鬱贅婿,減懸穫隷費,資本の純叡益(a re謡rε鰍澱。轟。即1ねl/で ある。持家春の税の優遇を計算するにあたっては,資本懸麺にとっての幾擬的実質敬益に帰する包 抵的辮得磁を基準とする.}至重撫はこの箋質駿益率を3.5%としている.縫方,地方公営住宅の家賃 は董98{}/豊年から簿8警/9(き年の閥垂こ実質5{}%以一と一と罪したが,これは維持警邏費の急騰を反狭した ものである.
また,}報lsは持家の優遇説灘による減種類を鑑識している・それによれば・欝8§/9§年で抵盗 舞払い減磁が簿億ポンド,持家者一人あた辱遷9.鋳ポンドで,帰緩家賃霧得とキャピタルゲインの 非課税により講じく75億ポンドと9.簿ポンドである.インフレーシ養ンを考慰しても欝欝/欝年で 欝7憶ポンド,持家者一人あた撃選欝.95ポンドの藏税となるとされている。
捧llsは持家煮と公営住宅入居者の家族単位の優遇痩の姥鮫を癒得分姦ごとに行ない.次のよう に結果をまとめている・すなわち,①講者の受ける恩恵が各藩得グノレープごとにきわめて繊かよっ ていること,◎平均すると持家の受ける懇恵のほうがよむ大きいが,これ、は持家の平均辮得がより 高いことを反鞍すること,⑧公営住宅入讐者の場合,簸も霧霧の低い麟が住宅手筆を含む補助金に よって最大の恩恵を受けているが,詩家の協会には蔑得の最高グループが最大の恩恵を受けてお馨,
このことが{主宅保有影蓬ミの分種イと(総簸嚢re騨)譲繋s&繧{鐙1を促進していることの三点を捲摘している。
以上の姥鮫は簸89/鱒年という一時点についてなされたものであるが・綾は生涯の箆較も鴛なっ ている.それによると,持家者の税の優遇は生羅のうち最初の住宅取得時には高承準でなされ,後 に低下するということがわかる.
そこで次に雄総年代における住宅財致の傾向を持家優遇税麟と借家人への住宅手当に漣§しなが ら若干の統計数字に依って験離しよう.
表7は欝76年/7年の労縁敢権鋳から緋年代の保守党政権までの住宅財致の綴観である。遜轄,
住宅財政と言えば経常支鐵と資本支患の合計が漣騒され,この表で見ると,この時擬にそれは去に まで激減している。しかし,住宅手当と詩家への優遇税鱗の一つである抵当利払いの減磁を換える と齢年代は住宅財政の媛模がほぼ一一定であることがわかる.この表には含まれていない帰霧家賃取 得やキャピタルゲインの非議鋭分は持家率の一皇二昇と住宅麟格の高騰ゆえにかな滲の媛摸になると思 われる.上記の董翻sの試算では抵当讐お、い織税と帰属家賃辮得の葬課税分がほぼ一致していたの である.それゆえ臆鍵年代の舷宅財敢は経常支崖や資本支鐵といったいわぱ「見える≦支乏鰯ま激減 されたが,住宅手量や持家優遇穫凝といった躯麟家議1こ対するミク質的支鐵や暁えにくい」穣穫 支鐵が塔額され,全体として隷霧模の縮小は生じなかったと震えよう.
雑
藤原1イギ婆スにおける住宅財政の環状と改藁論
表7 i§蔦/7隼からi鱈9/墾年までの住宅への公共支離 〔単粒 驚億ポンド,懲88/9年懸擦}
にぴハ
i生飯6〆/7
雛支鉦紳 1雛箕輪i鞘零ll抑i
欝鍔…欝懸灘諭㌔慧叢叢;・連一・嘆連金催麟鉾・
3.9… 8。3i 至2.71 2・2… i4・8… 3・逢…
i懲77/8 r 6 猶3 欝.4… iラ一 6 ラ岬 9
、斯8/警
蕊忍
34@ の
5.7 玉
9§
97峯
ワ 垂 i2.暮…{
至979/簿1
警6 §玉 里2.i1
歪3
ig8§、,/i 董
4 r3 9 § 銭.輯 3 rき
駆董/2 ラ︺ S 3 § 9 § 3
…i鯉/3
§
ラ︸ 玉戸3 rO3 桝。v8 33
1廊/4 r3 6 3 4 肇。董1 3 6
董984/5 玉 ウ︷ 3 3 3 8 § 9山 4 4
i§85/■暮 歪 7 ■≦一 3.奮 8.7、
圭欝6/7 至 7 重 茎 玉 8、奮 門3 3
至弼7/■8 圭 5 2.3 4.3・ 4 ︵ア︸ 8 声3
至§88./警 玉。
ウ恥 辱
3 蔓一…、
玉§8§/蟹}i 至 げ3 3 3
7.躯 5.5
。3 §.き1
鐵鰍薗G翻}羅s,こ。1麗耀躍纏鎌鵜ゴ響F細動・,鱒董.β。24・
!31癬得補助金と穰税支鐵の重複
イギ婆スにおける住宅財致の欝懸年代の変駿は罫薦から入へ」と表饗されることがある。石とは 石で作った住宅をさし,入とはその住宅に住む考のことである。人に住宅支鐵を集卒することはそ の者が嚢らの家計から住宅費を賄うことができないと認定されることが必要であるので,人への住 宅支鐵には資産調査や勝得調査が伴なうこととなった.このようにして糞に住宅費の緩勧を必要と する者に住宅財致が向けられて,効率的な財致資金の活糧が璽能となるとされたのである、
公共離門毒らが住宅を供給するのではなく,溺得補勤にとどめ,住宅難憲場において借家の醍分 がなされるためには,充実しだ著熟鵜の存在を前提とする.すでに見たように難癖代雄持 家が董常な住宅保有形慧とされ,鯵縫年代には公営住宅の払い下げが本格化したのであるが,それ でもなお公営建宅にとどまることを選探した人々が存在した。政府は公営住宅の一落譲鍍が誌宅協 会などに帰してなされるように麟凄を改め,すでにいくつかの実纏がある。住宅鶉会の管礫になっ て家賃瞬き一とげが実施されつつあり,これは住宅手当支鐵の増額につながる。
このように新趨の住宅僕綜に蝿して財政資金を投じるよりも疑存ストックの維持・修理・改修に カを入れる背景には,住宅ストック全体としてはすでに縫帯数を上鰹るということが考えられる・
人が住むに績する住宅を負摂しうる費矯で繰讃するという従来の政策指針を徹底させて,住宅財布
商 学 論 集 第磁巻第2号 場で住宅費負撞縫方を有する堂帯が嚢戯こ選訳するこめに住宅手裏を充実するというのである。こ
うして欝8{}年代には住宅手当を中心とする駈得補助金が重複された。
これに対して鋤年代の住宅財政の特徴であった持家の優遇税舞を中心とする穰税支鐵(ねX8恐 pe蕪1雛ぎelは勝得補助金ではなく,無給補助金である.一般に癒格補助金は持家露場における資源 蔑分に歪みをもたらし,遍褻溝費と邊少消費を生むと言えれている紛.
また,欝額年代にお1ナる公営住宅払い下げと穫の優遇をてことする急速な持家率のL舞は鶴年代 に入った今蕪,抵楽羅資利払いの遅延とそれに伴う住宅の手放しという深灘な問題を生み繕してい る・この翼題は住宅財敬の難題のみならず,住宅懸路の下落や失業の塔撫といった経済竜機の一環 として摺握すべきであるが,持家主義政策の露難性が増してきているという捲握は璽能であろう。
一一一方で訴得補助金を重擬しておきながら,縫方で穫税支鐵という麟に見えない簸格補勤金によっ て住宅政策を持家主導,公営住宅の解体に導いてきたのが董9縫年代の焦宅財致の姿であ雛,その歪 みは今嚢ますます持家の手放し問題とともに顕にな一)たのである漸.縫合全体の効率姓を重讒して いることを装いつつも,実懇は各家計を持家と賃貸住宅のいかんを問わず住宅費について管礫統鰹 の欝象としつつ,保守党の支持基盤の強イヒに資するものとなっているのである.その裏で現実の姿 産や蓊欝の格差がますます拡大してきた,それゆえ濛々な住宅財政改革論が展灘されてきたのであ
る。
團 往実財政改革論
(里/誓.}3arrの住宅財政改革論覇
簾、9arrはこれまでの住宅難致改革による変{ヒはわずかなものであり,r改革の首尾一貫したも ののうちの一つは,すべての住宅繰有形懸に統一した補助金システムを備えて,艦宅財政がすべて の住宅保有形態に帰して中立的となるというものである」と遠べている。しかし,資産調査のない 住宅結縁,すなわち家簾の大きさと地域の住宅費とに基礎を置いた定率の給付は葬常に費驚ぶかか るという難題があるので,君a窪は住宅財政改革をr一雁灘の全体として考えるま立場・から次のよう に購恕する.
まず第一に規鰹である。それは,懸人住宅の最低水準,土地秘翻こ駕する繕途指定と謙露髭,借 家人保護の観点からの疑問家主規鋳,住宅の質と儀格に麟する遍窮な溝費者構鞍を確保するために 調査者や評無考の専醗的水準を維持することの露点である.
第二は生産であ蓼,これは上記の規議彗に縫う.
第三三は資金調達(ファイナンス/である.これは,盗本帯場へのアクセスの平等を実現するよう
王5〉 暮欝r.碗漉.鱒.387㎜3§7.
脇〉 澱斑ゾ雄92年7・8鷲号によれば,欝§2年の第一一暖帯期紅おいて毎ξ縫鱒家族が巌らの家を手離している。
王7} B農rr、碗盈.鐙.韓董一4韓.
至§
藤騒〔ニイギ婆スにお捗る住宅財政の現状と酸i車輪
な抵当艶姿の僕給,私的割織率が鷲会的割撰率を上園る鋳にのみ懸格補助金が容認されることを麟 提とした市場懸整の遍驚,垂直的公平の三点である。饒賂補助金に馨して琶継rは,r持家に鱈す る藩場懸緒の適驚は帰霧家賃携得への課税という形態をとる.もしこのことが鋭務行政上あるいは 政治的に実愛不薄籠であれば,抵当釈子減税は廃壼されるべきである.どちらの場合でも詩家に講 ずるキャピタルゲイン諜穫を実施する必要がある」と念を押している.また,垂薩的公平を追求す る主要手段を醒得移転であるとしているが,このような考え方の背後には,住宅財は食料や衣騒な どと購織に情報開題が竃場露体において解決可能であるとする認識が存在する。この点からも9arr は住宅の調査者や評懸者の専鰐的水準の維持を重複しているのである.
このように,登arrは住宅財政支鐵を勝得補麟金中心にすればするほど,その住宅保麿形態に帰 する中立性ぶ実現できると考えたのであった。このことの当否は住宅行財政を撞う機構が蔑得補勤 金の適鱗な醗分,すなわち資格のある受給穀象考がスティグマを感じることなく.受給しうるかに まずはかかってくる.また給付さ轟た解得補助金が居住水準の海上に資するためには,その補助金 解実灘軽羅往条件の改善に霧いられることが必要であるとともに,住疑の緩住縫方の発展が不可欠
となろう。
普趨的な住宅手当は遍大な財致負擁を生ずるという鍵来からの見解があ馨つつも,なぜβ継rは この手段を中心にすべきであると主張しているのであろうか。鞍は懸緒補勤金を廃産すれぱ住宅毒 場において遍羅消費(1住宅に嬉する投機〉が減少し,住宅難整の低{立化が趨こ鯵,必要とされる 住宅手蚤が少なくて済むと想定しているのではあるまいか.しかし,住宅の抵綻化や南場懸格の実 理は要黐的には実遷するとしても一般的経済椿勢に左右され,住宅の需要者・供給煮双方にとって 不確実難が残る。さらに馨麗rも捲構しているように戦争経済の影響が残る時蟻に典型的に生じる
ところの私的割撰率と縫会的翻引率のギャップゆえに市場において不十分な住宅投資しか行なわれ ない場合もある.それゆえ,住宅財政の全癒的な辮得補勘金{ヒは経済環境の槙重な控握と住宅事縫 の十分の調査が前提となろう.
② 」.熱llsの住宅財政改革論薦
」.Rlllsl愈住宅サービスの資本費欝(ca擁&l cost o焦。嚢sl簸馨sεrvlceslを計算し,それが持家と 公営住宅とではそれぞれほぼ望%となり,これによって住宅保有形態の中立性が遠戚されるとして いる。彼の住宅財政改革論は前記の欝a登に銑べると理状重視あるいは現状追認と鴛えるであろう。
その内容は欧のとお警である.
まず,住宅財政には驚の中心総懸があるとする.それは,①住宅繰有形態潤の公平,②住宅保有 影熊内の公平,⑨住宅補鋤金と税の優遇の総合的水準,④盤宅選採の二極髭,⑤建宅の経済的費矯 と資金の流れの閥の不適合,⑥住宅供給者請け補勤金の構造,⑦魏給灘/ギ謎lo艶6sys総麟におけ る消費者主権の欠如,⑧住宅手量の欝造,⑨民間欝家セクターに課せられたペナルティー,灘補助
露) }無熱瞬 鉱,c鮭.玉7。
藤 学 譲 箋 第撰巻第2畢 金,住宅手筆,税の優遇に麗するばらばらの意志決定,である.最後の十番馨の点に関しては,資 産ストックと魚燈の動向紅絶する構鞍が乏しいこと.住宅供給と漸得維持との懐重な調整が必要で あることなどが強調されている。
以.ヒの驚の開題を受けて,}難lsは改革のための欝の饅標を提示する。それは,①改革は徐々に 得なう,②持家者の税の優遇は一夜にしては解溝できない潜,低潮得の持家者の優遇は残しつつも 飽の馨の優遇は抵当灘払い減税を中心に徐々に解溝する,⑤控宅レイツか露税としての不動産税か のいずれかの形態で住宅に賭する一般的税調を復活させるが,帰羅家賃辮得や来場実のキャピタル ゲインヘの課税の霧導入は試みない,⑧地方公営住宅と住宅協会の総家賃縁斎場の経済家賃を必ず しも全て反狭しなくともよいが,広い慧喋で持家者の資本費灘と等しい資本鞍益絵ret欝欝。盤 C紛1ねllを確保すべきである,⑤地方公営住宅と住宅協会への補麟金システムは瞬確な原舞llに基づ き,費稽統灘誘瞬を持つべきである,⑧疑聡貸家経営も合選的な長期的報醜を得ることができるよ うにする,⑦住宅手当は紙辮得縫帯の実質家賃のiむ書%をカバーしつづけるべきであるし,抵辮得 の持家者にも建宅手当を舷充すべきである.⑧人々み住宅溝費と住宅投資について選毅の纒を広げ るために住宅保有形態間の区甥をあいまいにする,⑨住宅P一ン返済蟻潤の初競の負麹を軽くする ために,建宅費灘の場金の流れと経済的費稽を聞達づける,⑱公共支農と撹舗の計蔭化が嚢在的な 補鋳金と税の優遇とに嬉して等しく麟約を課すべきであるということである.
縫1臨はさらに,持家者の曝露家賃辮得への課税と真のキャピタルゲインヘの課税とが,ξ経済的 合廼性まの観点から聾ましいことを認めながら,敢治的実聡聾籠毯を考慮して高率の抵当灘資利払 い減税の廃止を主張するにとどまっている。鞍の主要膿§は住宅保有形態縫の中立性を達成するた めの手段として,薦詫目標の㊧の持家煮にとっての住宅サービスの資本費稽に等しい率で資本叡益 が確保しうるように地方公営住宅と住宅協会の総家賃を設定することであろう.
このような住宅サービスの資本費欝を持家者と公営住宅入居者との闘で等しくするという鍵案は,
欝欝rの主張する懇格補勤金の辮得補助金による代替と跳べてより現実性を帯びている。縫灘sは実 醗にその資本費絹と資本駿益を計算してお鯵,議得力を持たせている.その合憲は,そのことによ って各住宅録有形態における住宅資金の轟稽に責蕪を持たせ,より効率的な財致資金と住宅ストッ クの舞霧への誘獲を生じ・その成果が公衆と納税者の縫心を集め・住宅難政自体の社会性が高まる ことであろう。
しかし,擁鐸の改革論江ついてもコメントしたように,現婁の焦点となっている住宅開題,軽 えぱ低誘得の持家者における住宅水準儀鍾灌建化の容認,抵当籏務返済不履行ゆえの饒宅没駿,住 宅金甦機縫の優勝得者に録する醗資の濤極性などにどの程度有幾かという疑闘が残る.さらに露3賀 の主張のように懸路補勤金潜遺棄彗溝費(讐投資/と遜少消費(ホームレス/とを瞬き謹こすのであ れ,ば,墨{灘sはこの点には言及していない.つまり綾は,民間袋家経営の維持を霧ざし,住民が蔭
らの意志で住民保有形態を選摂しうるための住宅サーどスの資本費儒の一致に着§していて,この 費稽を賄えない者には盤宅手当を綿意することを主張しているのである.披の言う溝費者主権が瑳 実に確立しているのかの吟殊麟必要となろう。
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藤糠:イギ夢スにおける住宅難政の堤状と教葦譲
おわ畢鷲こ
小譲では欝欝年代後半から総年代にわたるイギぴスの住宅難激を擬観した。その上で留意したい ことは,経済遷論士要請される住宅財致政策はすでに存在している政策や政治的状溌ゆえにそのま ま実現するとは眼らないことである。その端的な鯛が,持家の帰属家賃漸得非課税である、イギ穿 スの場合は地方税レイツがこの代替をなすものと考えられていたが,レイツが人頭税の性格を持つ コミュニティー・チャージに取って代わられたので,持家の磁凝.熱の有蕎さは益々強羅なものとな っている。
このように住宅醗舗の不十分性を穣穫支患と見なして住宅財致の一つの建と考えると,公営住宅 聡達財政のみに溢難していては瑠解しえない面も見えてくるのではあるまいか。欝総年代のイギ鐸 スについて言えば,艦種麦畠の拡大に支えられて,住宅財政は縮少ではなく拡張していたのであ撃,
公営住宅払い下げなどの野営化政策によって,申央政窮の住宅分野への綾講が厳しくなっていたの である.このような饗状に対して,焦宅難敵の改革論が数多く発表された.本論では代表的な二人 について取滲上げた。一一方は経済礫講から要請される蔑得補麟金重視型であ箏,縫方隷政策が住宅 保有形態の中立性を歪めるべきではないと考えっつも,改革の実堤樵を重擬する改革論であった.
イギ婆スの住宅財政をめぐる以上のような轟きを検討する中から,地域の住宅ニーズを調査し実 現する圭で中心的活躍が期待される地方当局,消費者の住宅保有形態の選択において有絹な構鞍を 礎供することを保証するために住宅評無事霧員の水準を維持する羅など従来の馨痘補助金付き地方 公営住宅の枠をつくり直すような主張がなされ,堤実もそのような方1報こある.住宅政策や住宅財 政はあくまでも手段であって,人が住むに魅する住宅の確保がいつでもどこでもだれにでもなされ
ることが中心に考えられるべきである.そのために住宅織策や住宅財政の逡籔機構のあ箏方が重要 となろう。本論で取瞬あげた二1二つの改革譲もこのことを意識していたのである.それゆえ住宅霧敬 譲は住宅補勤金,住宅手妻,窪字種鱗などを中心としつつも,住宅財敢を執行する機構をも当然含 むようになる、本論では住宅金醗緯会などの民縫金繕機縫の勧請には触れることができなかったの で,本論は住宅財政譲確立のためのささやかな一歩であるが,イギ華スのみならずアメ夢力などで も住宅難政のあ鞍方について様々に議論されているようなので,羅際姥鮫をも踏まえる必要があろ う.これらは今後の課題としたい.
(付託 本議1文は欝劔年度零洋学醗究費補駒金(課題番号§2§撰誓欝による藩究成果の一…蔀である./