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両地点の 30 日間の日最高気温の平均値に

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2016年1月25日 地球惑星科学 (地球物理学)特別講義1 気象データ解析概論 終了レポート解説 Q1.

第1表は,ある2地点の30日間の日最高気温データである (単位:℃).

両地点の30 日間の日最高気温の平均値に,危険率5%で有意な差があるかどうかを検定せよ.

・解説

2地点の気温差をx, その平均値 (母集団の平均値, すなわち真の平均値) を とする.

xが正規分布に従うと仮定すると, xの標本平均x,標本分散s2 に関し,

t= (x )/(s/

n ) は自由度 (n1)のt分布に従う (式(4-20)).=0 (2地点の気温差が ない) を仮定すれば, t= x/(s/

n) は自由度 (n1)のt分布に従う.

今の場合,x = 0.2733, s = 0.1017,n =30であり, t= 2.6876.

t分布表によると, 自由度29のときには, |t|≧2.0452である確率が5%である.

すなわち, |t|≧2.6876の値が現れる確率は5%よりも小さい.言い替えると, =0の 仮定が真である確率は5%未満である.

従って, 2地点の気温差は危険率5%で有意と結論される.

[補足]

地点ごとに平均値と標準偏差を求めてから「2 つの平均値の差の検定」(式(4-21)以 下) をやると, うまくいかない.2地点の気温変動が独立なら, この方法でも上記の方 法でも結果は同じになるはずだが, 現実には2地点の気温は連動している (=正の相 関がある) からである (地点Aと地点Bの気温, およびその差の分散をそれぞれA2,

B2, dif2 としたとき, 2地点の気温変動が独立ならdif2 = A2 + B2 となるが, 実際には

dif2 < A2 + B2 である).この状況で「2つの平均値の差の検定」をやると, 差が有意 でないという誤った結果になる.

Q2.

日本本土への年間の台風上陸数は1981~2010年の平均で2.7個であるが, 2004年には10個 の台風が上陸した.

年間の台風上陸数がPoisson分布に従うと仮定してみる.第2表はPoisson分布 (=2.7)に従 う変数xに対する確率値f(x;) =xe/x!を示す.このとき,

(a) 2004年の10個上陸は何年に1回ぐらいの事象と見積もられるか?

(b)この見積もり結果をどう解釈するか?

・解説

(a) 第2表によるとx≧10となる確率は0.000501である.すなわち, 年間10個以上 の台風上陸は約2000年に1回の確率になる.

(付記:このような場合は, x=10だけでなくx≧10の確率を考える)

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(b) 2000年に1回のことが起きたという解釈も可能である.しかし, 台風上陸数が

Poisson 分布に従うという仮定が現実には成立しないという可能性も考えられる.具

体的には, 台風の上陸数はランダムな変数ではなく, その確率が循環場の変動によっ て年ごとに異なると考えることができる.

Q3.

第1図は7, 8月の昼間気温 (12~15時の平均) に主成分分析 (非回転) を適用して求めた第 1成分の分布を示す (授業で示したもの).第 1成分は全域同符号であり,その寄与率は 68%

である.

同じ解析を全年について行っても似た結果が出るが,第1成分 (やはり全域同符号) の寄与 率は95%になる.全年を対象にした解析において,第1成分の寄与率がこれほど高くなる理 由をどう説明するか?

・解説

主成分分析は変動を捉えるものである.全年を対象にすると, 気温の季節変化が大き な変動要因になる.季節変化は全域ほぼ同時に起きるので, 全域同符号の変動を表す 第1成分が大きな寄与率を持つことになる.

[補足]

もし全年のデータを対象にして「気温の日々変動の空間構造」を知りたければ, 季節 変化の影響を除くため, 平年値からの気温差, あるいは長周期成分 (数十日以上の成

分とか)をfilter outした値を使うべきである.

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