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――九州大学放送研究会の事例から――

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Academic year: 2025

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卒業論文

パーソナルネットワークからソーシャルキャピタルへの発展過程

――九州大学放送研究会の事例から――

九州大学 文学部 人文学科 人間科学コース

社会学・地域福祉社会学専門分野 2013年1月提出

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2 要約

本論文は、パーソナルネットワークとソーシャルキャピタルに焦点を当て、大学生のサ ークルにおいてパーソナルネットワークがソーシャルキャピタルへ発展するかどうか調査 することを目的としている。同時に、パーソナルネットワークがソーシャルキャピタルへ 発展することの意義を検討する。

第 1 章では、パーソナルネットワークとソーシャルネットワークそれぞれの先行研究を 紹介している。ソーシャルキャピタルについては、先行研究に基づいて概念を整理した。

その上で、パーソナルネットワークがソーシャルキャピタルに発展するという仮説を設定 している。

第 2 章では、大学生とサークル活動について、データや先行研究をもとに、現状を把握 しようとしている。大学生のサークル活動などへの加入率や、活動参加の動機、満足度や 価値観を見た上で、「大学生のサークルにおいて、パーソナルネットワークはソーシャルキ ャピタルに発展する」という仮説を新たに立てなおしている。

第3章では、今回の調査の対象となった九州大学放送研究会について詳細に取り上げて いる。サークルが設立された時からの歴史や活動内容、キャンパスの移転に伴う変化など を紹介した後に、筆者自身が放送研究会とどのように付き合ってきたかなどを述べている。

その上で、本論文のテーマ設定のきっかけとなった、筆者が感じた放送研究会の変化や違 和感などについて改めて記述している。

第4章では、放送研究会に長期的に所属し、変化や問題をより把握していると思われる、

放送研究会の4年生、OB・OGを調査対象としてインタビュー調査を行った。

第 5 章では、第 4 章でのインタビューの結果をもとに、放送研究会におけるパーソナル ネットワークの変化を見ている。パーソナルネットワークのつながりが拡大したり強くな ったりするプロセスとして、複数のパターンを示している。複数のパターンとは、組織の 中における「役職」や「役割」が自身の責任意識を呼び、ネットワーク拡大につながるも の、サークルの中における1つの達成目標に向けた行動が、帰属意識や責任感の自覚につ ながり、ネットワークが拡大し強くなるもの、「先輩」あるいは「後輩」によって、責任感 や帰属意識が刺激され、意識や行動が変化し、パーソナルネットワークに影響するという もの、部員同士の「価値観の共有」が「居心地の良さ」を生み、つながりを強くするとい うもの、パーソナルネットワークによって責任感が生じ、その結果更にパーソナルネット ワークを強いつながりとするものである。また、5章では放送研究会のソーシャルキャピタ

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ルについて、「信頼」とそれ以外とに分けて分析している。信頼が生まれる様子として、サ ークル活動外の「プライベートな時間の共有」が多くなる場合、「ともに責任ある立場」の 人たちが「同時期に」経験した上で、互いの苦労や努力を認識する場合、「気が合う」こと と「苦労や楽しみの共有」が重なる場合、「共通の趣味や話題」がある上に、「意識的」に 信頼が生じるように心がける場合を提示している。更に、パーソナルネットワークからソ ーシャルキャピタルへの発展過程として、①元々強いつながりのパーソナルネットワーク がソーシャルキャピタルへと発展する場合、②元々強いつながりのパーソナルネットワー クに何らかの要因が影響し、ソーシャルキャピタルへと発展する場合、③パーソナルネッ トワークが何らかの要因から強いつながりのものになるのと並行してソーシャルキャピタ ルへと発展する場合を示している。

第6章では、実際に放送研究会の4年生、OB・OGたちが放送研究会に対してどのよう な変化を感じているか、問題意識を抱いているかを分析した上で、パーソナルネットワー クやソーシャルキャピタルの観点から解決へのアプローチを試みている。このことから、

パーソナルネットワークがソーシャルキャピタルへ発展したらより効率的に機能すること が考えられ、パーソナルネットワークがソーシャルキャピタルへと発展することに注目す る意義を再考している。

第7章では、本論文での調査や分析、考察について振り返っている。

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4 目次

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1 先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1.1 ネットワークについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

1.2 パーソナルネットワークに関する先行研究・・・・・・・・・・・・・・・ 3

1.3 紐帯に関する議論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

1.4 ソーシャルキャピタルに関する先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

1.5 ソーシャルキャピタルの概念整理――範囲と性格の視点から――・・・・・・ 6

1.6 ネットワークとソーシャルキャピタルの関係について・・・・・・・・・・ 10

2 大学生とサークル活動について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 2.1 大学生とサークル活動――サークル加入率の視点から――・・・・・・・・・ 11 2.2 大学生とサークル活動――サークル加入動機の視点から――・・・・・・・・ 13

2.3 大学生とサークル活動――満足度の視点から―― ・・・・・・・・・・・・ 14

2.4 大学生とサークル活動――価値観の視点から――・・・・・・・・・・・・・ 15 2.5 サークル活動におけるパーソナルネットワークとソーシャルキャピタル・・ 16

3 調査対象サークルの概要――放送研究会について――・・・・・・・・・・・・・・ 18 3.1 放送研究会の歴史・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 3.2 放送研究会における役職・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 3.3 機材隊の存在・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 3.4 「期」による区別・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 3.5 活動内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 3.6 発表会・学園祭・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 3.7 1年生の活動への参加のために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 3.8 キャンパス移転に伴う変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 3.9 筆者にとっての放送研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

4 調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 4.1 調査の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

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4.2 調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 4.3 調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

5 分析と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 5.1 回答者の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 5.2 パーソナルネットワークの初期段階・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 5.3 パーソナルネットワークの変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

5.4 ソーシャルキャピタル――信頼の視点から――・・・・・・・・・・・・・ 37

5.5 ソーシャルキャピタル――信頼以外の視点から――・・・・・・・・・・・ 41 5.6 放送研究会におけるパーソナルネットワークからソーシャルキャピタルへの発 展 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43

6 放送研究会の変化・課題について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 6.1 4年生・OB・OGから見た放送研究会の変化・課題・・・・・・・・・・ 45 6.2 問題の解決策としてのパーソナルネットワークとソーシャルキャピタル・ 51

7 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53

おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54

参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

参考URL・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56

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