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企業の国際化戦略と現地経営の研究

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2010 2010 2010

2010 年 年 年 年 4 4 4 4 月 月 月 月

博士学位請求論文 博士学位請求論文 博士学位請求論文

博士学位請求論文( ( ( (要旨 要旨 要旨 要旨) ) ) )

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『 『企業 企業 企業 企業の の の国際化 の 国際化 国際化戦略 国際化 戦略 戦略 戦略と と と と現地経営 現地経営 現地経営 現地経営の の の の研究 研究 研究 研究

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吉沢正広 吉沢正広 吉沢正広

吉沢正広( ( ( ( YOSHIZAWA YOSHIZAWA YOSHIZAWA YOSHIZAWA Masahiro Masahiro Masahiro Masahiro ) ) ) )

(2)

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【【【

【 目目目目 次次次 次 】】】】

・目 次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ i

序序

序序 章章章 章 市場経済市場経済市場経済市場経済ののの国際化の国際化国際化国際化ととと国際と国際国際ビジネス国際ビジネスビジネスビジネス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 序

第1節 本論文の目的と構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第2節 国際ビジネスの進展とその意義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第3節 国際ビジネスの領域・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 第第

第第ⅠⅠⅠⅠ部部部 部 国際国際国際国際ビジネスビジネスビジネスビジネス理論理論理論理論ののの系譜の系譜系譜 系譜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第1章 国際ビジネス理論の展開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 序

第1節 経営者モデル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 第2節 寡占優位理論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 第3節 プロダクト・サイクル理論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 第4節 内部化理論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 第5節 折衷理論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 第第

第第ⅡⅡⅡⅡ部部部 部 戦前戦前戦前戦前におけるにおけるにおけるにおける外資企業外資企業外資企業外資企業のののの日本進出日本進出日本進出日本進出ととと日本側と日本側日本側日本側ののの外資受入の外資受入外資受入外資受入れれれ政策れ政策政策・・・・・・・・政策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 34 34 34 第1章 戦前日本に進出した外資企業と日本側の外資受入れと利用政策・・・・・・ 35 序

第1節 日本政府の外資受入れ政策と対日直接投資の推移・・・・・・・・・・ 35 第2節 日本政府の外資利用政策と産業発展および企業経営の発展・・・・・・ 36 第3節 日本のナショナリズムの発露 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42

第2章 ウエスタン・エレクトリック社の日本進出 ・・・・・・・・・・・・・・ 44 序

第1節 ウエスタン・エレクトリック社の成立 ・・・・・・・・・・・・・・・ 44 第2節 ウエスタン・エレクトリック社の初期海外活動 ・・・・・・・・・・・ 46

(3)

ii

第3節 ウエスタン・エレクトリック社の日本進出とその意義 ・・・・・・・・ 47 第4節 在日合弁会社の初期事業活動とその意義 ・・・・・・・・・・・・・ 51 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53

第3章 ゼネラル・エレクトリック社の日本進出 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 57 序

第1節 ゼネラル・エレクトリック社の成立 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 57 第2節 日本との初期接触と日本の電灯産業の発展 ・・・・・・・・・・・・ 64 第3節 東京電気と芝浦製作所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67 第4節 ゼネラル・エレクトリック社の日本進出とその意義 ・・・・・・・・・ 70

小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 75 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77

第4章 フォード・モーター社とゼネラル・モーターズ社の日本進出・・・・・・・・ 82 序

第1節 フォード・モーター社の日本進出とその意義・・・・・・・・・・・・ 82 第2節 ゼネラル・モーターズ社の日本進出とその意義・・・・・・・・・・・ 85 第3節 日本政府の自動車産業政策の進展とフォード・モーター社と

ゼネラル・モーターズ社の対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 87 第4節 フォード・モーター社,ゼネラル・モーターズ社が日本に残した遺産・ 89 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92

第5章 IBMの日本進出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94 序

第1節 IBMの成立と初期海外活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94 第2節 日本の代理店の変遷と水品浩 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96 第3節 米国生保業界の事務合理化と日本への影響 ・・・・・・・・・・・・ 98 第4節 IBMの日本進出とその意義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101 第5節 戦後の会社復活 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 103 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 105 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 106 第6章 戦後日本における外資企業の進出と外資受入れ政策-戦前との比較-・・・ 109 序

(4)

iii

第1節 第2次世界大戦後の日本側の外資受入れ政策の推移 ・・・・・・・・ 109 第2節 第2次世界大戦後の外資企業の日本進出とその意義 ・・・・・・・・ 114 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 126

第第

第第ⅢⅢⅢⅢ部部部 部 日本製造企業日本製造企業日本製造企業日本製造企業のののの国際国際国際国際ビジネスビジネスビジネスのビジネスののの展開展開展開 展開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 128128 128128 第1章 トヨタ自動車と日産自動車の第2次世界大戦後における国際ビジネス活動の展

開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 129 序

第1節 トヨタ自動車と日産自動車の第2次世界大戦後の輸出活動の再開 ・・ 129 第2節 トヨタ自動車と日産自動車の現地生産の展開 ・・・・・・・・・・・ 136 第3節 トヨタ自動車と日産自動車の世界戦略の進展 ・・・・・・・・・・・ 142 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 145 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 146

第2章 本田技研工業の国際化戦略の進展 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 148 序

第1節 本田技研工業の初期国際化とその特徴 ・・・・・・・・・・・・・・ 148 第2節 米国での自動車生産の開始とその意義 ・・・・・・・・・・・・・・ 151 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 153 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 155

第3章 トヨタ自動車の海外現地生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 157 序

第1節 トヨタ自動車のアメリカへの進出の経緯 ・・・・・・・・・・・・・ 157 第2節 トヨタ自動車とゼネラル・モーターズ社の合弁生産への経緯とその意義・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・159 第3節 トヨタ自動車の米国ケンタッキー州への単独進出とその意義 ・・・・ 161

小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 163 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 164

第4章 トヨタ自動車,日産自動車,本田技研工業のグローバル・ビジネスと世界戦略の展 開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 166 序

第1節 トヨタ自動車のグローバル・ビジネスと世界戦略 ・・・・・・・・・・ 166

(5)

iv

第2節 日産自動車のグローバル・ビジネスと世界戦略 ・・・・・・・・・・・ 169 第3節 本田技研工業のグローバル・ビジネスと世界戦略 ・・・・・・・・・・ 171 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 174 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 174 第第

第第ⅣⅣⅣⅣ部部部 部 対米進出対米進出対米進出対米進出したしたした日系企業した日系企業日系企業日系企業のののの現地経営現地経営現地経営現地経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 175175 175175 序

第1章 ソニー在米企業SELの現地経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 176 第1節 ソニー・エレクトロニクスの現地経営 ・・・・・・・・・・・・・・ 176 第2節 日系企業の現地経営をめぐって ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 180 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 183 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 184

第2章 京セラ在米企業の現地経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 186 第1節 日本企業の対米進出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 186 第2節 アメリカ進出の経緯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 187 第3節 在米現地企業の経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 191 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 195 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 196

第3章 日本特殊陶業在米企業の現地経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 198 第1節 日本特殊陶業の海外市場の開拓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 198 第2節 現地オフィスの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 201 第3節 在米現地企業の経営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 202 小括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 208 注 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 209

終章終章終章終章 本論文本論文本論文本論文のののの結論結論結論 結論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 211211211211

第1節 第Ⅰ部の結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・212 第2節 第Ⅱ部の結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・213 第3節 第Ⅲ部の結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・214 第4節 第Ⅳ部の結論および全編のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・215 あとがきあとがき

あとがきあとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・217217217217

(6)

v 参考文献一覧

参考文献一覧 参考文献一覧 参考文献一覧

外国語文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 218 日本語文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 219

(7)

((

((平成平成平成平成22222222年年年年4444月月月月1111日日日日 提出提出提出 提出 博士論文博士論文博士論文博士論文))))

論文要旨論文要旨論文要旨

論文要旨

テーマテーマ

テーマテーマ::::『『企業『『企業企業の企業ののの国際化戦略国際化戦略国際化戦略国際化戦略とととと現地経営現地経営現地経営の現地経営ののの研究研究研究研究―――日系企業―日系企業日系企業日系企業ととと外資企業と外資企業外資企業外資企業ののの比較研究の比較研究比較研究比較研究―――』―』』』 吉沢正広吉沢正広 吉沢正広吉沢正広 以下本論文の要旨について記述する。

本論文本論文

本論文本論文ののの目的の目的目的目的

本論文の目的とするところは,筆者がこれまで主な研究対象としてきた国際ビジネスに 関する研究成果を論述し提示することである。筆者がこれまで関心を寄せ,微力ながらも 地道に研究を継続してきた,日系企業の海外進出と外資企業の日本進出および日系企業の アメリカ現地での経営の実態についての研究成果を報告することが中心的な目的である。

本論文において取り扱う企業は,日系企業および外資企業ともに多国籍企業といわれる企 業である。国際ビジネス活動は,多国籍企業といわれる2カ国以上の国々において企業を 支配し,あるいは収益を生み出す資産を支配している規模の大きな企業をさす。本論文に おいて,日系企業の海外進出の事例として取り上げるのは,トヨタ自動車(以下トヨタ),

日産自動車(以下日産),本田技研工業(以下ホンダ)である。外資企業の日本進出につい ては,第2次世界大戦以前の事例では,ウエスタン・エレクトリック社(以下WE),ゼネ ラル・エレクトリック社(以下GE),フォード・モーター社(以下フォード),ゼネラル・

モーターズ社(以下GM),IBMの各社である。第2次世界大戦後の日本進出企業について は,第2次世界大戦以前の事例にように,1社の事例につき1章を設けての形式ではなく,

それぞれの外資企業の進出についてその概要を記述することを目的とした。マクロ的な視 野で概観し,全体的な外資企業をめぐる傾向をその時々の日本政府の外資政策と関連づけ ながら記述した。国際化,グローバル化時代を迎え,企業の成長戦略にとって海外進出は 重要な戦略的位置づけがなされている。本論文は,この点を踏まえたものとなっている。

国際ビジネスの担い手としての多国籍企業の行動を分析し,そうした企業が進出国におい て如何なる経営活動を展開したかを解明することが本論文の中心的なテーマとなる。

本論文では,第 2 次世界大戦以前に外資企業(主にアメリカ企業)がどのように日本進 出を果たし,どのような在日事業活動を展開したのか,また戦前と戦後において,外資企 業が日本に進出したことによる日本への影響はいかなるものであったか,について戦前の5 社および戦後の部分で取り上げた外資企業数社を事例に解明しようとするものである。い かに外資企業によって日本に国際化,グローバル化の波が持ち込まれてきたかを,重要な 視点と位置付けて解明し,そしてそのことが日本の産業や企業にどのような影響を与えた か論述した。

次に日系企業が第 2 次世界大戦後次々と海外進出を実行していったが,それはどのよう なプロセスを経て成し遂げられたのか,企業の国際化戦略と関わらせて解明しようとした。

日系企業がいかに海外に進出していったか,日系企業がいかに国際化,グローバル化して

(8)

いったかを通して企業の国際化の論理を分析する。それらの事例をトヨタ,日産,ホンダ に求めて解明した。さらに海外へ進出した日系企業の現地経営について,筆者が実際にア メリカ,シリコン・バレー現地を訪れ,数社の現地日系企業を訪問し面接調査で明らかに なった,日系企業の現地経営の実情や実態について記述している。取り上げた企業は,ソ ニー在米企業SEL ,京セラ在米企業,日本特殊陶業の在米企業の3社である。これら企業 は,国際化に熱心に取り組んできた企業をして知られている。それぞれの事例では,対米 進出の経緯,現地経営の実態について記述した。事業活動を実践していくなかで現地の雇 用を創出し,地域社会に奉仕し,いかに現地企業と共存共栄を図っているかについての実 態を踏まえ,この時代の企業が利益のみを追求する経済主体としての企業という姿を越え,

現地経営を通していかに現地に貢献すべきか,これからの日本の企業の海外現地経営はい かにあるべきかを考えるための源資料となればと考える。

次に本論文が解明しようとした目的について6つの分析視点の概要を説明する。

まず第 1 は,過去から現在に至る期間を通じて国際ビジネス研究に従事する研究者により 営々として研究構築されてきた国際ビジネスに関する理論の確認をおこなうことである。

本論文では,第Ⅰ部において歴史的な順序を踏まえいくつかの代表的な国際ビジネスの理 論を概観している。理論はその時代,その局面に活動を繰り広げた企業の姿を映し出し抽 象化するものと考えれば,時代の変遷とともに変化してきた理論を歴史的に振り返ること は多国籍企業の行動について,それをよりよく理解するうえで大きな意義があると考える。

これは国際ビジネスの組成や構造をよく理解するには,歴史的な観点からのアプローチが 必要と思われることを踏まえてのことである。 第Ⅱ,Ⅲ部以下で取り扱われるアメリカ 企業や日本企業の国際化,グローバル化を説明する際にこうした理論を通してその歴史的 意義を解釈することは必要なことと考える。ここで国際化,グローバル化という言葉が使 用されるが,グローバル化は主に1990年代以降の世界規模での企業の活動を表現するもの とし,国際化は主にそれ以前の活動を指す。本論文においては両者の使用に厳密な区別は 与えなかったことを付記する。もう 1 つ歴史的観点を大切にしている大きな理由は,国際 ビジネスの現代的な意義やその構造を理解するには,その歴史を吟味することが必要と考 える。多国籍企業により展開されてきた投資活動は,時間とともに蓄積される「累積的プ ロセス」であるといわれる。これを理解し解明するには歴史的視点をもって検討しなけれ ばならないと考えるからである。

第2は,第2次世界大戦以前および戦後の日本に進出してきたアメリカ企業を取り上げ,

日本に進出した経緯,進出プロセス,日本における事業活動の概観,さらにはそれら企業 が果たした役割について解明を試みることである。戦前当時はまだ後発工業国の日本にな ぜアメリカ企業が進出してきたのか,その目的としたものは何か,進出したことが日本の 経済発展や新産業,新企業の創出にいかに貢献したのか,日本の企業経営の革新にいかに 影響を及ぼしたのかについて解明を試みた。戦後についても同様の問題意識を持って分析 し,戦後の日本の企業が国際競争力をつけるプロセスで外資企業から学んだ点が多いこと

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を解明した。現在日本の大企業や優良企業は,戦前戦後を通じて何らかの形で外資企業と 関わりを持っていた企業がある。また外資企業が日本の企業発展に及ぼした影響の強さを 分析するには,第 1 の理由と同様に歴史的観点の導入が不可欠と考える。外資企業の日本 における活動の歴史を検討することにより,外資企業が日本に及ぼした影響を理解するこ とが可能になると考えるからである。

第 3 には,日本企業の海外進出を通して,日本の企業の国際化,グローバル化のプロセ スを解明することである。本論文で取り上げた日本の代表的な製造業である自動車企業の トヨタ,日産について戦前部分からの分析を行う。さらに戦後についてはホンダを加え,

その国際化,グローバル化のプロセスを解明する。これら 3 社を取り上げてそれら企業が 国際化,グローバル化を歩んでいく上で,それを可能にした条件は何か,必要とされた所 有特殊的優位は何かを分析する。トヨタ,日産,ホンダなどアメリカ進出を果たした自動 車企業は,それぞれ所有特殊的優位を確認できる。それが何であったかについて解明する。

またこうした日本の企業がアメリカに進出する場合,さまざまな障壁に遭遇することにな るが,同様にアメリカ企業が日本に進出する場合いかなる障壁に遭遇したか,それがどう 異なり,いかに同様かという視点を通して日米企業の相互進出について検討を試みたい。

第4に,日本企業の現地経営について筆者が実際に訪問し,調査をしたソニー,京セラ,

日本特殊陶業の在米現地企業を取り上げてその経営の実態を分析する。取り上げる 3 社は いずれも海外展開にきわめて熱心な企業であり,かなり前からアメリカに進出し事業活動 を実践している。トヨタ,日産,ホンダなどの企業との現地経営における違いなどを指摘 したい。ここにおいては対米進出のプロセス,また具体的な現地企業のマネジメントの様 子などを訪問で得た内容に基づいて論述した。数社の事例をもってマネジメントにおける 事象を一般化,普遍化することはできないのは明らかであるが,個別企業のなかの一般的 な部分の抽出は可能と考える。本論文は,現地進出企業の経営における一般化,普遍化を おこなっていく上での探索的な研究あることを明記したい。

第 5 に,比較経営研究という視点をもって日米比較を試みたい点である。進出方法,経 営管理方法,事業活動,採用,雇用などの人的資源管理などの諸点において,日本と海外 では何か同じで,何が違うかを見いだすことを目的とする。日本の経営風土や文化,海外 現地の経営風土や文化,それら違いのなかで日本から海外へ進出を試みようとする日系企 業並びに,日本に進出しようとしている外資企業がとった行動を概観する。比較経営研究 の基本的目的は,各国における経営に関する特殊性を解明するとともに,もう一方では経 営における一般的な部分の抽出が課題となる。経営における同質的な部分と異質な部分の 抽出作業である。こうした部分を重要な視点として本論文を展開する。

第 6 に,本論文は日米の個別企業の国際化,グローバ化の研究である。日本やアメリカ に誕生した数多くの企業の経営活動について,一つひとつの個別企業研究を積み重ねるな かから一般的,普遍的なものを抽出することが必要と考える。本論文においてはある時代,

ある局面における日米企業の経営活動に焦点をあてて論述を試みようとするものである。

(10)

こうした個別企業の事例を積み重ねることを通して,今後日系企業の現地経営について両 国にとって有益と考えるあるべき姿を提示するための研究としたい。

いずれにせよ多国籍企業がわれわれ研究者のみならず世界に人々にとって重要な存在であ ると考えられている理由は,世界的な規模で先進的な経営方法,技術,スキル,ノウハウ,

文化,思想,企業者精神といったものの移転を担う主体であるためである。ここでは単に 利益を追求する経済主体としての企業としてだけではなく,進出していった現地社会に貢 献する企業市民という存在として位置づけることが重要と考える。

本論文の構成

本論文は全体で 4 部構成となっており,それぞれの部には幾つかの章を設けている。各 章において日米の個別企業を取り上げ,それらの行動の解明を通して本論文作成における 問題意識を明らかにしていくことを目的としている。また本研究は,文献研究が主体のも のだけではなく,文献研究に加えて各事例を研究する実証研究であることも付記しておき たい。

序章序章 序章序章

まず序章においては,国際ビジネスの比較的最近の現況について概観し,現代における 国際ビジネスの意義について論究する。この部分では,国際ビジネスの進展とその意義と いう内容で記述した。中心となるのは,1990年代以降における東西冷戦構造の崩壊,また 中国の市場経済導入の本格化により,資本主義国の市場に旧社会主義国や中国の市場が統 合された巨大なグローバル市場が出現したことを受け,国際ビジネスが新たな段階に入っ たことを記述した。過去の延長線上での経営から脱し,新しい理念の下での経営が求めら れていることを強調した。次に企業が国際化していくプロセスについて,日本企業の特徴 を踏まえて説明した。日本企業は輸出主導で国際化を図ってきた。輸出から始まり,現地 組立,現地生産というプロセスの流れの概略を説明して,日本企業の国際化の特徴を検証 した。

第第 第第ⅠⅠⅠⅠ部部部部

第Ⅰ部において,多国籍企業研究者が構築に取り組んできた国際ビジネスの理論につい て,その概要を明らかにする。アハローニの経営者理論,ハイマーの寡占優位理論,バー ノンのプロダクト・サイクル理論,ラグマンの内部化理論,ダ二ングの折衷理論の各理論 の概要,成果,理論の限界等について論究する。経営者理論は,経営学的見地を取り入れ,

経営者の意思決定に関わらせて,企業の海外進出を説明する。寡占優位理論は,産業組織 論の立場から,ミクロレベルのアプローチを展開する。プロダクト・サイクル理論は,製 品プロダクト・サイクルに基づき,製品製造における最適立地を検討する。内部化理論は,

取引コストの概念を導入し,企業の多国籍化を説明する。折衷理論は,それまでの理論を

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統合し,包括的に多国籍企業の行動を説明しようとする。多国籍企業のその時代,その局 面における行動を理論化してきたという側面で,多国籍企業の行動をよりよく理解するに は,理論研究は不可欠と考える。

第第 第第ⅡⅡⅡⅡ部部部部

第Ⅱ部は,第 2 次世界大戦以前にアメリカから日本に進出した WE ,GE,フォード,

GM,IBMの日本進出の事例について取り上げ解明する。第 1 章において,まず日本の外 資政策の変遷を取り上げる。期間は概ね明治開国期から第2次世界大戦開戦前までである。

日本は開国以来長らく外国の侵略を恐れて外資の受け入れを制限してきた。しかし日本政 府は,それまでの外資排除政策から,1899年に外資導入政策に踏み切った。以来多くの外 資企業が日本への進出を果たし,それら外資企業は日本の経済発展や各種インフラストラ クチャー構築において大きな役割を果たした。日本に存在していなかった新しい産業や企 業の創出をおこない,また日本企業の経営発展に多大な影響を及ぼした。第2章,3章,4 章,5 章においては個別外資企業の日本進出を扱う。いずれの企業も豊富な資金力を誇り,

また当時最新の技術力を保有していた有数の会社ばかりである。第 2 章において,WE を 取り上げる。この会社はホーソン実験が実施された会社として,経営学を学ぶ者にとって はなじみ深い会社である。この会社は日本が外資導入に踏み切った1899年に,日本人技術 者との間において合弁会社である日本電気を設立し進出した。この会社は日米間における 初めての合弁会社となった。日本電気を通して日本に電話器製造の技術を持ち込み,日本 の電話産業の発達に大いに貢献した。まず官庁需要を満たしそして民生用に進出した。電 話設備という国にとって重要なインフラストラクチャー構築に大きな貢献をした。

第3章では,GEを取り上げる。GEは周知のように発明王として名高いエジソンが設立 に関わった会社として有名である。豊富な資金力,電球製造並びに電機に関する先進的な 技術の保有を背景にして世界に飛躍していった。その中で日本企業との提携が実現した。

提携相手企業は,当時電球製造に従事していた東京電気と重電機製造に従事していた芝浦 製作所である。両社は後に合併して現在の株式会社東芝の前身会社を形成した。GEが日本 に進出した理由はいくつかあるが,その一つに当時の関税政策にそれを求めることができ る。1904年の電球の関税引き上げと,将来的な関税の引き上げが予想される中での日本進 出であった。東京電気と芝浦製作所は GE と提携することにより,早期に当該産業におい て支配的な地位を築くことができた。日本における電気施設や発電施設という基盤の構築 に貢献し,確かな品質の電球を日本に供給することにおいて日本の経済発展や国民生活向 上に貢献した。

第4章では,フォードとGMを取り上げる。両社が日本に進出するまで,日本の自動車 市場は外国製輸入自動車によりほぼ独占されていた。日本人の手による自動車製造の企て が至るところで見られたが,いずれも大きな成果を生むことはなかった。日本で大きな災 害として歴史上記録に残る関東大震災が起きた後,両社は相次いで日本に進出してきた。

(12)

横浜,大阪にKD(knock down)拠点を設け大量の自動車を組立てて日本市場に供給し,

文字通り両社が生産する日本製アメリカ車が日本の市場を席巻した。両社が日本に伝え残 した遺産は極めて大きく,日本の自動車産業の発展にとってかけがえのない自動車生産に まつわるインフラストラクチャーを与えるものとなった。

第5章では,IBMの日本進出を取り上げる。日本企業の事務処理の合理化においてきわ めて大きな影響を及ぼしたIBM機器については,まず輸入から始まり,代理店設置を経て IBM の在日子会社である日本ワトソン設立に至る経緯を概観する。そしてそこにおける事 業活動の中で顧客の変遷に注目する。そして太平洋戦争が近づくにつれて事業活動を縮小 し,遂には休止しなければならなかった状況をみる。また戦後の会社復活についても概観 する。IBM は進んだ事務処理技術を持ち込み,日本の企業における事務処理合理化を促進 するとともに日本の経営発展に大きな役割を果たした。

第 6 章では,それまで取り上げた事例のまとめをする。戦前における外資政策の推移と からめて,日本に進出した外資企業の事業活動を再度概観する。次に戦後の外資政策を取 り上げて,現在までの推移についてみていく。いくつかの戦後日本に進出してきた外資企 業を取り上げ,日本の外資政策のなかでいかにそれら企業が活動したかの様子を概観する。

戦前からの継続性という点で,戦前からの政策が引き続き継続されていたのか,あるいは そうではなかったのか,また新しい国際情勢を踏まえた考えの下で政策が立案・実行され ていったのか,また日本独自の外資政策について検討する。

第第 第第ⅢⅢⅢⅢ部部部部

第Ⅲ部において,トヨタ,日産,ホンダの国際化,グローバル化の事例を取り上げる。

これら 3 社は,日本を代表する自動車製造企業であると同時にグローバルに活動を展開す る多国籍企業でもある。第Ⅱ部において日本に進出してきた外資系企業を取り上げたが,

第Ⅲ部においては日本から海外へ進出した企業を取り上げる。日本を中心軸に据えた日系 企業と外資企業のインバウンドとアウトバウンドの両方向に視点をおき,戦前戦後日本に 進出した外資企業の特徴と日本から戦後海外へ進出した日系企業の国際化の特徴について それぞれ同じ点,あるいは相違点など抽出できればと考える。

第1章においては,トヨタと日産を取り上げる。両社の第 2次世界大戦以降の国際化,

グローバル化に焦点をあて,両社が展開してきた国際ビジネス活動を跡づける。第 2 章に おいては,トヨタ,日産とは,発展の歴史が異なるホンダを取り上げる。トヨタ,日産は 戦前からの企業であるが,ホンダは戦後の企業でありその成立・発展については 2 社と異 なるという観点から別に論じた。ホンダの初期国際化の特徴や,日本の自動車企業では 4 輪車生産について最後発企業ながら,トヨタ,日産に先んじてアメリカにおいて現地生産 を開始した。それを可能とした条件は何かを検討する。

第3章においては,トヨタの海外現地生産に焦点をあてアメリカへの進出の経緯,GM との合弁生産について論述し,さらに同国ケンタッキー州への単独進出に論及しアメリカ

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での現地生産を可能にした条件を探る。そこにはリーン生産方式として世界中で現在取り 入れられているトヨタ生産方式の存在が重要な要因としてあげられている。

第4章においてはトヨタ,日産,ホンダの3社を取り上げ,比較的最近の国際ビジネス の展開について論究する。アメリカ発のサブプライム・ローン問題の発生を契機に自動車 市場の停滞を経て,リーマン・ブラザーズの破たんを引き金に現地自動車企業であるGM, フォード,クライスラーが急速に業績を悪化させ,いずれの企業も破たん寸前まで追い込 まれ,さらには GM が一時国有化されるという事実上の倒産を経験したことなどについて 触れる。さらに象徴的な出来事としてトヨタと GM の合弁企業である NUMMI(New United Motor Manufacturing Inc.)がGM社の経営危機を反映して,GMが合弁生産から 撤退するという決断を下す事態に至った。トヨタと GM において,ひいては日米間におけ る協調の象徴であったNUMMIという合弁会社をめぐる問題がいかなる意味を有するのか 考える。

第第 第第ⅣⅣⅣⅣ章章章章

第Ⅳ章においては日系企業の現地経営について論述する。取り上げる3社は,SEL,京 セラ,日本特殊陶業の現地企業であり,筆者が実際に訪れ取材した資料をもとにして論述 する。これら企業は,いずれも熱心に海外事業に取り組んできた企業である。本論文のテ ーマである,現地企業の経営という点からすれば格好の事例と考える。取り上げるのは3 社のであり少ないが,それら企業が日本式の経営をいかに現地に持ち込み,それらをどの ように運用しているか,また逆に現地の経営方式がいかに取り込まれ運用されているかに ついてこれら3社の事例を通して興味深い事実を確認できる。ここにおいてトヨタ,日産,

ホンダとの現地経営の違いについて論究できればと考える。

第1章においては,ソニー在米現地企業のSELを取り上げる。アメリカ進出の経緯,現 地経営の実態,などについて現地担当者の面接から得た情報や知識を基に国際ビジネスの 観点を取り入れ,論述した。第2章の京セラ在米現地企業,第3章の日本特殊陶業在米現 地企業の事例も,SELと同様な観点を基にして論述した。ここから引き出せる,現地企業 の特徴について論述を試みた。現地経営の特徴は,日本式の経営のよい点(現地に受け入 れられる部分)と,現地経営方式を取り入れた混合型の現地経営であることが見出された。

以上をもって本論文の要旨の紹介とする。

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