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信号処理とフーリエ変換第 14 - 明治大学

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(1)

信号処理とフーリエ変換 第 14 回

〜デジタル・フィルター

(2)

かつらだ

桂田 祐史ま さ し

2022

1

12

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 1 / 13

(2)

目次

1 本日の内容・連絡事項

2 デジタル・フィルター

(

続き

)

デジタル・フィルターを作る

(

続き

)

ローパス・フィルター

(3)

本日の内容・連絡事項

いよいよ最終回です。

デジタル・フィルターの

2

回目

(

講義ノート

[1]§8.6

の後半

)

。 今日の授業は短いです。

(

シラバスに載せていた「

CT

の数理」の説明 はカットします。興味のある人は講義ノート

§10

を読んで下さい。

)

期末レポート課題については、第

13

回授業資料

pp.3–4

で紹介し た。日程は次のように決定した。

1

21

(

金曜

) 16:00

に課題公開

, 1

23

(

日曜

)23:00

に提出。

それとは別にレポート課題

3

を出す。 〆切は

1

30

(

日曜

)

。 質問用

Zoom

ミーティングは後

1

回あります

(2022

1

18

12:00–13:00)

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 2 / 13

(4)

8.5デジタル・フィルターを作る(続き) 8.5.7ローパス・フィルター

低い音は通すが、高い音はカットする、ローパス・フィルター(low-pass filter) を作 ろう。

最初は素朴に考える。Fe >0として、次を目標にする。

Fe 以下の周波数の信号はそのまま通し、Fe より高い周波数の信号は一切通さない。

その周波数Fe に対応する正規化角周波数 ωe は、ωe = FFe

s. そこで、デジタル・フィ ルターF で、単位インパルス応答h=F[δ]

(1) bh(ω) =

1 (|ω| ≤ωe)

0 (|ω|> ωe) (理想的な周波数特性) を満たすものを求める(思い出し: yn=bh(ω)einω)

hnは?離散時間Fourier変換の反転公式hn= 1 2π

Z π

π

bh(ω)einωから

(2) hn= 1

2π Z ωe

ωe

einω=ωe

π sinc(e).

ここでsincx :=



 sinx

x (x R\ {0})

1 (x = 0)

.

一般に Z a

−a

eibx dx = 2asinc(ab)が成り立つので、=が得られる。

かつらだまさし

(5)

8.5.7 ローパス・フィルター

念のため(前回の記憶がかすかな人のため): つまり、{hn}n∈Z hn:= 1

2π Z ωe

ωe

einω=ωe

π sinc(e) で定めると

X n=−∞

hneinω=h(ω) =b

1 (|ω| ≤ωe の場合) 0 (|ω|> ωe の場合) が成り立ち、

yn=x∗h(n) = X k=−∞

xnkhk (n∈Z) {yn}を計算すると、離散正弦波{xn}n∈Z=

einω

nZ に対しては yn=bh(ω)xn=

xn (|ω| ≤ωe の場合) 0 (|ω|> ωe の場合).

つまり、Fe より低い周波数の信号はそのまま通し、Fe より高い周波数の信号は完璧に シャットアウトする。

しかし、フィルターをコンピューター上に実現するとき、無限級数の計算をすること は現実的ではない。何らかの形で有限項で打ち切ることになるだろう。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 4 / 13

(6)

8.5.7 ローパス・フィルター F

J

( 単純な打ち切り )

まず素朴に単純な打ち切りを試す。J∈Nに対して X k=−∞

XJ/2 k=−J/2

で置き換える。

これはF の代わりに、次式で定まるFJ を考えていることになる:

FJ[x](n) :=

J/2

X

k=−J/2

xnkhk (n∈Z).

{hn}nZの代わりに、次式の

hnJ nZを用いる、ということである。

hJn:=

hn (|n| ≤J/2) 0 (|n|>J/2).

このFJ の周波数特性は bhJ(ω) =

X n=−∞

hnJe−inω= XJ/2 n=J/2

hne−inω.

このbhJ(ω)のグラフを描いてみよう。

かつらだまさし

(7)

8.5.7 ローパス・フィルター F

J

( 単純打ち切り )

周波数特性

naivelowpass.nb—bhJ(ω)のグラフを描く

omega=0.5

h[n_]:=omega/Pi Sinc[n omega]

draw[J_]:=Plot[Sum[h[n]Exp[-I n t],{n,-J/2,J/2}],{t,-Pi,Pi}, PlotRange->All]

draw[100]

目標は

Plot[If[Abs[x]<omega,1,0],{x,-Pi,Pi}]

-3 -2 -1 1 2 3

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

-3 -2 -1 1 2 3

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

図 1:bhJ(ω) (J = 100)と目標bh(ω). hJ の周波数特性bhJ(ω)は “波打っている”

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 6 / 13

(8)

8.5.7 ローパス・フィルター F

J

( 単純打ち切り ) 反省

(1

枚前のスライド

)

何か見覚えがあるような…

Gibbs

の現象である!

不連続関数の

Fourier

級数の部分和は、

Fourier

級数の和

(

極限

)

と大き な隔たりがある、ということ。

条件

(

再掲

1) b h(ω) =

1 ( | ω | ≤ ω

e

)

0 (|ω| > ω

e

) (

理想的な周波数特性

)

1

つの理想であるが、不連続関数であるから、無限級数の計算が出来な い限り、かえって良くないことが起こる、ということである。

かつらだまさし

(9)

8.5.7 ローパス・フィルター

窓関数を利用したフィルター

信号処理では、windowing(窓をかける)というテクニックを用いて対処する。

hn に窓(関数)と呼ばれる(段階的に0 に近づき、十分遠方では恒等的に0に 等しい)関数をかけて、0でない項を有限個のみにする。窓関数には色々なもの があるが、ここでは次式で定義されるシンプルな hann窓を用いてみる。

(3) w(x) := 1cos 2πx

2 (0≤x≤1).

hann 窓ってどんな関数?

w[x_]:=(1-Cos[2Pi x])/2;

g=Plot[w[x],{x,0,1}]

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

図 2:ハン窓w のグラフ

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 8 / 13

(10)

8.5.7 ローパス・フィルター

窓関数を利用したフィルター

この

w

を用いて、

h

nJ,w

:=

w (n/J − 1/2)h

n

( | n | ≤ J/2) 0 ( | n | > J/2)

n

h

nJ,w

o

nZ を定め、

{h

n

}

nZ の代わりに

n h

J,wn

o

nZ を用いることに する。

これは

F

に近いが、

F

とは異なるデジタル・フィルター

F

J,wを用い ることになる。その周波数特性は

b h

J,w

(ω) = X

n=−∞

h

nJ,w

e

inω

= X

J/2

n=J/2

h

nJ,w

e

inω

.

かつらだまさし

(11)

8.5.7 ローパス・フィルター

窓関数を利用したフィルター このω7→bhJ,w(ω)のグラフを図示してみよう。

w[x_]:=(1-Cos[2 Pi x])/2

draw2[J_]:=Plot[Sum[w[n/J-1/2]h[n]Exp[-I n t],{n,-J/2,J/2}],{t,-Pi,Pi}, PlotRange->All]

-3 -2 -1 1 2 3

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

図 3:窓関数ありbhJ,w(ω)

これは(理想である)bh(ω)とは違うけれど、bhJ(ω)よりはずっと良いだろう。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 10 / 13

(12)

8.5.7 ローパス・フィルター

窓関数を利用したフィルター 注意

y

n

= X

k=−∞

x

n−k

h

kJ,w

= X

J/2 k=−J/2

x

n−k

h

J,wk

.

y

nの計算に

x

nJ/2

, x

nJ/2+1

, . . . , x

n+J/2 が必要になることに注意しよう。

フィルター

F

J

, F

J,w は、以前説明した定義に従えば厳密には

FIR

フィ ルターではない

(

未来の情報を使っているから

)

が、時間遅れを許すこと にして

˜

y

n

:= y

nJ/2

= X

J/2

k=J/2

x

(nJ/2)k

h

J,wk

= X

J/2

k=J/2

x

n(J/2+k)

h

kJ,w

= X

J k=0

x

nk

h

J,wkJ/2

とすると、

FIR

フィルターとなる。

かつらだまさし

(13)

最後まで視聴してくれた人、お疲れさまです。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 信号処理とフーリエ変換 第14回 〜デジタル・フィルター(2)〜 12 / 13

(14)

参考文献

[1]

桂田祐史:「信号処理とフーリエ変換」講義ノート

, http://nalab.

mind.meiji.ac.jp/~mk/fourier/fourier-lecture-notes.pdf,

以前は「画像処理とフーリエ変換」というタイトルだったのを直し た。

(2014

).

かつらだまさし

Referensi

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