補簸小学校「一般雛会科」教科書の全体購綾裂関する覇発 達7
初期小学校「一般社会科」教科書の
全体構成に関する研究
原臼 田 和
井 嘉
雄(福島大学大学院教育学懸究科〉
一(社会科教畜/
i 課題と方法 玉.はじめに
欝欝隼綴学習揚導要領では,小学校抵学隼にお ける「生活科コの設置や蕩等学校における「地連 歴史科∫公畏科雌の設蟹などによって,従来のド社 会科」の枠緩に大きな変化があったといえる。そ れは,この改訂をめぐっては「縫会科解体」とす る議論があることにも,蟻的にあらわれていると いえるが,現在,さらに進んだ教科の再編成によ る瞬究・実践があることを考えるならば,今後,
冠会科がなくなっていくということもあ箏えない ことだとは言えず,簿89年版学習指導要領は,そ の端継を饑いた簸窮の学習指導要領と捉えられる 時難がくるかもしれな輪、 しかし, このような状 涜のもとでは,これまで行われてきた社会科は簿 であったのかということを,歴史的に総捲してい
くということが,従来にも増して重要であ参,そ の経史から様々な成果を学んで,今後の課題を多
面的に瞬き超していく心要があるように思われ
る。しかしナその嚢祭ど6)ような観点・方法で,社 会科の歴史を鍵えていくかが,たいへん難しく,
かつ重要なところといえる。
私は,このような縫会科の枠緩そのものが間わ れている状混の下では,力婆キュラム論のレベル から歓会科をとらえ返していくことが必要である
と考えるが,今馨の歓会科教蕎学醗究において,
社会科カリキュラムの歴史を捉える椀点・方法は 多種多様であ撃,その歴史から舞を学び,これか らの社会科力婆キュラムはどうあるべきか,どう していくべきかという課題を導き鐡すとなると,
縫会科の形態,ひいては,教科の存続の有無をも 含めた教科の形態をめぐって,様々な対立がまぬ がれない状混にあるといえる。結局,今蟹の学習 指導要領における教科の再編成も,これらの醗究
を反攻しているところがあるといえるだろう。
そうした状溌の中で,私欝身は,薄葬嘉一氏の
「総合社会科力婆キュラム議3,つま参「離合琶会 科ゴと野統合縫会科ゴとを鳶機的に権互縫達・統 一した「総合社会科3による,総合的な科学的社 会認識の形絞という観点1こ共感し,その立場に立 つものである。街この観点からは,「統合歓会科」は
どのような「統合3であるべきか,どのような教 育内容を設定すべきか,あるいは「融合」と「統 合」の権互経連はどうあるべきか…一など様々な
課題を養薄きだすこと方書再舞琶である。 しカ)しラ私自 身は,これまでの縫会科の歴史を.ヂ離合桂会科」
が「統合社会科」に比べて,構懸的に軽観されて きた塵史であると縫え.したがって,今欝の状溌 の中で,「融合鮭会科」を購成する論理・原遅を検 認し,科学的な根擁を与えることで,碧融合社会科」
の内容を充実・発展させていくことが,社会科全 体を充実・発展させていくことにつながるものと 考え,これからの「離合社会科」6)あり方という ものを露分自身の課題紅していきたいと考えてい る、しかし,その際,「離合社会科ゴを構成する論 獲・原理とは,果たして簿なのか,果たしてその
ようなもの薄書存在しうるの力玉ということ嚢体力叢,
課題の一つであるとも奮えるだろう。
ここで氏の「総合鮭会科力婆キュラム…繍3を想 起してみたい。
氏は,社会科カサキュラムの編絞を,3つの形
に整還している。第一は,歴史・地理・政治・経 済……というような各緩会諸科学に基づく「系統 歓会科」を総連・統一したものとしての「統合社 会科」,第二は,現在の社会開題を,歴史的・地選 曲・政治的・経済的……というように多角的に学 習していくものとしての「融合社会科3,第三とし て,上記の「統合藁と「融合」を関連・統一したものとして「総合的蛙会科」である。さらにそれ ぞれ次のような意味から,3つの概念の関連を考 えている。
玉8 懸轟大学教官実践暴究紀要第2§号
「罫融合醒はケ歴史・地墨墾・公罠などを罰とカ》し て一つ虞こすること,織合盛は.縫会科の欝標と いう『一つにすぺあわせること謳,そして匿総合護 は,、上記の匿統合謹とは重なる認分もあるが,あ えて区覆すると蓼離合選されたものと〜統合浅さ れたものという穿醸々甥々のものを一つにあわせ
まとめること番 ということ毒こなるであろう駐」{2}
講鋳に,氏は,上記の社会科力夢キュラムの整 運をふまえつつ,これまでの社会科の歴史は,「哉 立簸こはく羅合社会科〉を小学校・中学校・高校 でそれぞれを位置づけつつ,中学校・高校ではそ れに灘えて〈統合歓会科〉(中学校では鮭会科饗奉 史のみ/も位置づけたく総合縫合科>となってお
参,それ以驚の今嚢では,〈離合縫会科〉は小学校 低学年が歓会科を含む総合カリキュラム的性格を
もっていることもふまえるならば,ほとんど盤霞 づけられていないともいえる」鋤と達べており,私
もそのようにとらえるべきだと考える。
また,最近の著者では,「総合力1ナキュラム」の あ讐方について,躍縫会問題領域謹部分を〈麹合>
畿念として揮さえて全体の〈総合〉力婆キュラム の中核にすえ」,「その〈総合>力華キュラムにお ける〈羅台〉部分(ヂ歓会問題鑛域」/との瞬わ拳 で,歓会諸科学の〈系統〉的カリキュラムも位置 づけ,併せてこの〈系統〉部分の総体を〈統合>
という機念においてとらえ匪ることを提起してい
るα鱒
こうした整理から,「融合社会科」の意味媛定が はっきりとし,また,今雛こおける「離合縫合科」醗 究の意義が聡らかになってきたといえるであろう。
さて,霞本では,「融合後会科」がε続合歓会科」
に比べて穰対的に軽観されている一方で,縫会科 発祥(特1こ轍合縫会科」発祥/の馨であるアメ サカ社会科力蓼キュラムの現状は,どのようにな っているであろうか。その一醗として,ウィスコ ンシン州の鮭会科力縫キュラム全体について見て
みたい。
ウィスコンシン州の力婆キュラムでは,一方で,
教科教育が設定され(芸術重縫tl,喬諸臣題茎童謡/
1餓塾age8ギtsl,環境[e醒量憩穣e凱a導,外醜語
晦癒欝1躁9濾gesl,健康随a臨e由ca勧燐,
数学!獄a籍e搬3tlcsl,音楽1穣雛slcl,体育1諏ys量ca茎
e醸a蓑瞬,読書lre3曲募1,運種sc醜ce!,縫
合科lsocla茎st磁lesl/,地方では「教科鑛域を巌 藪する(across/統合的内容(1蜜e蟹謎量貧9CO獲e嬢/緯鱗一i2
の庭接の醗癒」としてヂ主要なトピック(搬a舞r tGplcs/」によるF交差した系統の授業の可能性
(茎}(}ss嚢}猛甕量es {or crOSS一議Sd萎》難簸aギy 重盗str捜C−
t婚資海を追求している。働これは,教科教育を墾確 に位置づけながらも,心要に語じて「主要なトピ ック」によって,教科の統合的学習を行なう,と いうカサキュラム鑛成である。
そして,教科としての縫会科は次のように設定 されている。それは,①アメ撃力合衆蟹の学響,
②地球全体の学習,③縫会諸科学の学習,1こよっ て購成されており,内容としては,ゼ歴史学,地謹 学,法学,哲学,人文学から選ばれた内容ばか参 でなく社会科学や行動科学に羅する一般的に分類
された系統」とともに,「後会的な鷺題や論点や識 争に焦点化されたトピック」を含むものである。侮 つま拳,「歴史学,地理学,法学,哲学,人文学」
などの社会諸科学に基づく「系統r鍔統合社会科」
と,「鮭会的な問題や論点や論争に焦点化されたト
ピック」というような「融合娃会種がともに位
置づけられてお吟,籍総合縫合科」が確立している ということである。そして,たとえば「9達2学年」の「進んだ学習(Aδv訟ce4S鞍畷es/」では,「行 動の学響(B鹸av沁ra蓬S綴嶺es/」〜ドアメリカ社会 の中のマイノ肇ティ(M塗O錘t艶s塗U磁te{孟St&te SGεlety)」「社会隠題(Sむclal Proわle灘s//震主主 義の諸霧題(Proもle獄s o{De盤ocr&cy〉∫十代の
青少年生活の歓会翼題(Sod3Hs鎌es磁Tee撮ge
L童紛」,「鰯讐欝究(鹸a豊頭。3董St磁圭es/」〜「環 境問題伍黛畷ro鷺獄e鍍a経s鎌es/3といった「議合 社会科」的内容が見られる。σ}これは,現在のアメ
琴力歓会や量界が抱えるさまざまな後会問題に遜 る内容を持つ「離合歓会科盛であ撃,アメサカに おいては,鮭会の変化・発展に翻して「議含縫会 科ゴ自体を変化・発展させ,「統合社会科」ととも
に重んじているということがわかる窃
私としては,上記にふれてきた教科懸の統合と いう撹点は,見落とせない重要な{難癒もあるが,
そのことと教科領域内の統合とは瞬確に猛慰しつ つ,今馨求められるのは,「教科聞の統合や知的学 習の簿域と講育との統合以前に,一教科内部での 統合叢機繕」融であ参,とりわけ,縫会科において
は,アメサカにおける「融合社会科」をも参考に しつつ,「鞭合社会科」の論遅・療理を明らかにし,
その内容を充実・発展させることにあると考えて
いる。
携窮小学校ゼ一般桂金科J教科書の全体講演紅絶する懸究 圭§
2.本論文は,何をどのように醗究するか
私は上記のような課題意識から,碧離合社会科」論の発展を試みるものであるが,これまでの覆本 の縫会科の歴史のなかでヂ融合娃会科3を考える にあたって重要なものが,擁簸「一般鮭会稗」で あると考える。麟なぜなら,それは騒本の琶会科の 申でもっとも『請合」の論還を醗確にもった歓会 科であると考えるからである。つま箏,窃鞘「一 般歓会群雄の内容購造の鶴究が本論文の課題であ るといえるが,「離合社会科」としての野一般社:会 稗」醗究の今弩的意義は,単に「一般縫会科コが,
「問題解決学習藩であるとか,あるいはド方法教科コ であったという種解にとどまらず,科学的・系統 的な輕広い内容を有する「融合歓会科」としての 葺}能姓をもつものであったということを墾らかに すること,そして,そこから新しいヂ愚合縫会科」
を露ll遺する観点・手力重力、りを得ること垂こあると考 えている。
醗究対象としては,欝5i隼版学習捲導要頷に基 づく小学校「一般縫会科」教科書を対象とする。
その教科書は,総社の教科書を検討した上,後に 遊べる飯説設定のため選んだ次の表にみられる教 科書である。
褒i
棄窟書籍株式会憂i教蕎濃霧蘇式会謎i実業之醸本縫
i
コ秘2§年検定i鰭秘2§年発行!彗蓼穣2§隼検定
1
ト修者 i著修考 i著誓考 海 後 宗 臣i馬 場 瞬 衰鶏 郷 羅 醗 男
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磯 野 轟 蕨i熱 欝 章太部1大 森 志 蘇 1
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藪 江 広 治 萩 原 誕 夫 由 懸 芳 歪
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つま融,教科叢雲のなかで「議蜜合」がどのよう1こ異 体化されているのかを問題とする。
教秘書分折の方法としては,①教群書カサキュ ラム慧ラ蕎がどのように構1戎されているのか,と いう全体構成の視点と,②教科書のなかで学欝が どのように展開しているのか,という教科書叙述
の幌点を,レベルの違う総題として根端的に位置 づけつつ,統一的に搭握していくということが必 要と思われる。この分析の方法は,①では,全体 購成として,簿をどのように位置づけていくのか という内容構成の手法・原選を導きだすこと,② では,その内容をどのように学んでいくのかとい
う教授コ学習過程における「多角的学習ゴの原選 を導きだすことが主譲である。
しかし,小譲では,①の作業,つまむ,教科書
における全体購成に着§し,その内容構成の手
法・原運における課題を導きだすことのみをおこ なうこととしたい。そして,塞繰の教科書構造の分析1ま,「縫会機能」
や「橿互依存麗懸」」社会空間」がどのように設 定されているのか,という観点から分極をすすめ
てみることとする。それは,一般的に「一般社会 科3の構成手法が,「縫会機能法」鰯や「権互依存 主義」鋤・「購心門的拡大主義」餓にもとづいてい るとされていることによる。ただし,その際,私 は,教科書の購成手法として疲説的に次の3っの タイプをおさえてお撃,それぞれの典型としては,
次の教科書を念頭1こ置いている。
①社会機能構成型……一東京書籍(海後家運繍
②桂会跨題購破墨一一教育馨書(馬場藝鐸鄭繍
③蔑俗購読璽一一…実業之段本続(御緩蟹男編/
以上の教科書は争あくまでも,基本的には,「縫 会機能法メこ基づく学習指導要籟の影響を受けて,
「社会機籠購成型」と考えられるが,この分類は,
それぞれの執筆・編集者の方錯の違鶏を反験して,
独露な溝成手法が晃られると考えた.とでの分類で ある。
①の「鮭会機籠構成型」とは,学習指導要領に 見られるような鮭会機能を軸として構成されてい
ると思われる教科書である。
⑫のゼ社会開題構成型」とは,騒庫生活教書連
盟紹生遵/の職奉社会の基本翼題」プランに
見るような,幾つかの社会濁題を軸として購成さ れていると思われる教科書である。③の「罠総構成型」とは,民俗学の成果を取り 入れて構成されていると患われる教科書である。
以下ッ上記の仮説をふまえて,具体的な教科書 検認に入るが,その際に,「第2・3・護学年」.
「第5学隼」,「第6学年」という3つの段踏区分に 罪して,検i詳していきたい。
2難 蕪島大学教毒実践藩窒紀要第2§号
夏至初期小学校一般社会科3教科書 全体構造の分析 王.第2・3構学年の教科書全体構造の分桁
◇社会機能構成璽一東京書籍
○ 第2学年蒙次購成一秤おつかい∫みんなじょ うぶに盛ヂむらのともだち」「購うびんやさん」
「きしゃのたびゴ「大きなまち3
学習蓬量導要領の「近辮の生活3 という設定にみ られるように,碧祇会空翼謹としての「近所3「籍盛
「栂」の生活のなかに,「家」「学校」という社会集 瞬も位置づけつつ,ド生産,分醗,消費」「運輸,
通箱,交通,交鰹」「摩生,慰安」といった「縫会 機籠」を網羅して鼓護づけている。また,同時に,
「わたくしたちを守ってくれる人々」=貰生命・財 産の保護・課全話機籠を,「近所の生活3のなかに,
櫨の「社会機霧島と董列に鮭罐づけるという構成 をとっている。この藍列的な鮭罐づけは,登場人 物を設定し,その登場人梅の近所での生活・経験
を通して,魑々の「社会機能」のあらわれとして の「人や事物の役割」を学んでいくという,学習 指導要領の内容の再擦疵によるものである。また,
「歓会空聞」の設定としては,「近所ゴ「瞬∫村」
という設定であるが,これら慰すべてε架空ゴの
「遍羅」ヂ靱」「栂」であることに淫韓する必要があ る。さらに,「人と事物の役製」と雛うことで,各 紙会機能との関連で「人と飽の人」「人と施設ゴの 癩豆絞存関係が位置づけられている。
○ 第3学年上屡次構成一「わたくしたちの雛ゴ 「じょうぶなからだ」「海べの村涯
第3学隼下難次構成一「幽とぼくじょう」「み
なとの舞丁」「力量く畜デいカ》鮎》」
学習指導要鑛の「郷土の生活ゴと羅様轟こ,錯雑ユ会 空間」としてケ様々な「韓」紅簿」「郷土ゴの生活 の中に,「生命・露塵および資源の保護・保全」「生 産,分醗,溝費盛『運輸,還緩,交通,交際」機能 を位置づけていく構成(「わたくしたちの簿3「じ ょうぶなからだ」「海べの村盛「みなとの薄」/と,
「嚢植物の利臥.という「人と露然環境」の橿互依 存縫係」を軸として「生命,資源の保護・録全」
「生産藁機能を設定する構成(「鐵とぼくじょう」)
が髭られる。そして,「勤纏霧の溺羅」は,「村誌
「驚」「郷土誘の生活の一藻として建直づけられて いる。また,「人と豪然潔境」の「権互依存関係」
の歴史としての「大むかしのくらし」(「わたくし
i§蟹一至2
たちの臨3〜「かいづか」/や「学級生活の改善」
に関連する内容(「がくげいかい」 も箆られる。
○ 第尋学卓上目次構成一「瞬のな馨たち」「むか しの簿」ジそせんの著心]
第尋学年震次携成一「発電辮の見学」「今の 道,むかしの遵」「石鐙毒のたんじょう」
「郷土」という「社会空麗葺こおける「人と難の 人3「メ、と厳然環境」の茸挙舞互依存灘{系」の歴史的 学習を佳麗づけつつ,「生産」「交通」5厚生,慰安」
機能を設定する「郷土の縫発3(ゼそせんの:芳心」〉,
瞬様に「購や村」という茸空鷺ゴを設定し「人と 霞然環境」の「構互依存閣孫」の歴史的学習を行 なうゼ舞や樗の発達」(ヂ購」)な箏たち」「むかしの
町f石懇毒のたんCよう」/,鍔運輸・交通機能
の歴史的学習である「交通の苔と今」(ヂ今の道,むかしの道」)という,学習指導要領善こ晃られる内 容と共選する設定が晃られる。そして,学習指導 要鎮で「縁や郷の発達」において,「児童の住む緯 や材,および禰羅の簿や村の考察から始めて,さ
らに目を全馨的範広げ」させると逮べられている ように,「石蟹粥のたんじょう」では.「鉄道の発 達」の学習を遷して,「嚢本∫童舞」までの梶野 の広がりをもった構成となっている。
以上のように,社会機能構成型の第2・3・4
学年における全体の特徴としては,学習指導要籟と霧様に,「近所ゴ「郷土ユという「後会空筒ゴの 申に「鮭会機能」や「構互依存関係」を位置づけ てお参,第2学年では,聡在の「社会機能」や「相 互依存関係」の学習をおこない,第3・壕学年以 降で,それらの地建的学習や,歴史的学習を還し て艶「歓会機能」・F梅互依存関係ゴの認識を深めて いくという撰銭になっている。
◆社会開題構成璽一教育国書
○ 第2学年目次構成一「はたらくひとびと」「ま ちではたらくひと」鎧うみではたらくひと」「み せではたらくひと」「のうカ》のひとたち」「出で はたらくひと」「わたくしたちのくらし」「わた くしたちをまもるひと」
学習詣導要領の「近新の生活」に晃ら翻るギ生 産,分醗,濤費」「運輸,遜儒,変速,交鰹」「辱 生,慰安ゴや,「わたくしたちを守ってくれる人々」
に見られる「生命・財産の保護・保全4といった 茸縫会機能」を翫鬱しているが,「まちではたらく ひとびと」「うみではたらくひとびと」「みせでは
擁簸小学校f…般縫会群」教科篶の全捧購絞紅絶する醗究 2i
たらくひと」貯のうかのひとたち∫出ではたらく ひと」など,さまざまな「はたらく」場を設定し て,饑く人々の姿や遊興を見ていくという権威に なってお今,その縁またらく」場につ魏ても,「生 産1に関わる場の設定が多く事学習指導要領睾こ比 べて,「生産」機能を重観していると思われる。蜜 た,「構互俵;存聡係」としては.主に「はたらくひ
とびと」同士の麗係に養蓑しているものと考えら
れる。
O・第3学年上黙次構絞一「かいたく村」「遵」
「水」
第3学年下§次構成一「隼」「火」「大むかし のくらし3
学習旛導要領のヂ郷土の生活3と瞬様に,「郷土」
という「歓会空聞」の中1こ「生命の保護」「生産,
分断,消費」紅運輸.交通」などの「社会機能」を 設定した購成(ヂ遵3「水嚢が見られる。 また,「人 と自然石境」の「相互依存関{系」の学習である「動 植麹の稗絹」(「牛」/や,その歴史的学習である(人 なかしのくらしJび大むかしのくらし」〉などの設 定も共選するが,「遵藁「水3「牛」「火」など,異 体的な事物に着験しながらそれらと生活との幾わ
りを学習する,という独窪な講成をとっている。
これは,実業之巽本縫の第2学隼における「溝」
「火」という権威とも共還するよう1こ思われる。ま た,「かいたく樗」は,学習指導要領の第4学年で 晃られる鍔郷土の1講発」と共通する内…容であζ),
「遵」は講じく第淫学年で見られるヂ交通の昔と今」
と共還し,学隼を先取移していると見ることもで きる。一方で,学習捲導要鑛におけるヂ学級生活」
の設定は見られない。
また,「水」で1ま「水はまた人のくらしをおびや かすものである」,「火」ではF火はわたくしたち のくらしをおびやかすことがある」という海容が 見られ,それぞれ,自然が入閣1こ蝿立する関係を 設定している.これは,「人と自然環境3の関係と して,俵存しあっているということにとどまらな い内容であり,第6学年の自然災害の幾題に連な る内容である。
さら1こ, この学年の{趨の教科書善こは晃られなレ}
ようなド経本のくに」いう観点力書見られる(ヂ羅奉 σ)くにと牛」/。これは,「鮭会空聞並としてヂ郷土」
にとどまらな雛内容として注目されるG
一・第4学年上露次構絞…「木一一山の村一」
「魚j
第蓬学年下§次構浅一「米∫樗や鶴」
学習叢雲導要領毒こある「人と縫の人」ド人と自然環 境」の掘互敏存関係の歴史的学参を軸とした「臨 や村の発達3は「村や鰹」という項馨で覧られる
ものの,「人とき然環境」の「椿互依存縫係」の歴 史的学習である「郷土の醗発」や掌「交連機能6)
歴史的学習である「交通の蓄と今」という構成慧 晃られず(議の学隼で晃られる〉,「本」「魚」「米」
という特撮的な携戒のもとに,それぞれ,鉢業・
漁業・農業という第一次産業に青玉毒藁わる「生産」
機能と地域の驚わりを縷討することで,「郷土」の 生活を学習すずという賭銭をとっている。
また,「縫会空題」の設定としては,「霞本では 魚はどれ,くらいと津もるのでしょうカ》ゴなどの「日 本」までの広がりをもつ設定が,第3学年にひき つづき見られる。
さらに,「木ゴでは「出村の人たちは,飽にくら べてはげしくつらい労働のかわ鱗こ,まずしいく らしにがまんしている」という労働の開題,貧露 問題.「魚」では「漁業人馨は,童舞でもいちばん 多く,ひとりあた彗の生産量はすくないので,漁 韓の人たちの生活もくるしい」という蜜源の問題,
貧褻護の舞舞題亨「米」では「せまい二髭地垂こおおくの入
舞をもつ欝本では,食料開題になやんでいる∫耕 地のせまいところへ,たくさんの労働人馨をかか
えた農村では,反あたり較量がふえても,まずし いくらししかできな秘し,せまい耕地ということ がすでにたくさんの問題をうんでいる」という禽 料の問題などナ当嚢寺の霞本の理状に難した「社会 講題」を援っている.
以上のように,社会問題簿成型では,第2・3・
魂学年全体として,学習指導要領と講様に,「近所」
ヂ郷土」といった「地域3をヂ後会空鷺」と設定し,
様々な社会機能や「構互絞存麗係」を鮭置づけつ つ,それらの学習を地遜的・歴史的紅深めていく 構成と見ることができる。しかし,第3学奪にお いて,農然災害の翼題に連なるような,人と自然 環境との「権互依存関係」にとどまらない蝿立麗 係が見られること,第珪学年の「生産」機能にか かわる学習として「社会縫題」の搬いが見られる
ようになってくること,などが注醤され,この教 科書の独懲性を形成していると思われる。
◆罠総構成墾一実業之田本
○ 第2学年黙次購成一「なかよし」「鱗」「とお
つ山ラ一
福島大学教官実践麟究紀要第26号
いところ,ちかいところ∫ふるいもの,あたらし いもの盛『ゆうびん塞ヂしごと」「火」「あんぜん」
学習指導要領のヂ近勝の生活感「わたくしたちを 守ってくれる人々」と講様に,「近所」という「歓 会空聞」の中に,「生命・財 産の保護・像全盛「生 産,分醗,消費」「運輸,遜繕,交通.交際ゴ「摩 生3といった「鮭会機能藩が醗講された構成が晃
られる(野なかよし盛「しごと」「あんぜんゴ〉.しか し,「とおいところ,ちかいところ」糞ふるいもの,
あたらしいもの」という,地蓮的・歴史的考察を 主醸とした,「歓会機能ゴの学習の系列とは異なる 内容が存在する.又,「鱗」「火」という構成も,
この学年の学習嶽導要領にはない設定として注醤 されるが,これらは「人と露然礫境ゴの権互依存 麗係」の学習を軸とした購成と見ることができる。
○ 第3学年上目次構成一「海の人たち」「出の人 たち」「どうしょくぶつ」「こよみ謡
第3学年下蓑次購成一「か雛ものとみせ∫た べもの藩「じょうぶなからだゴ「うたとことば」
学習指導要領に晃られるような,ヂ縫会空懸」と しての鍔郷士1」の生活のなかに,「生命の保護・保 全」「生産,分醍,港費」「運輸,交通」機能を醗 直していく「郷土の生活」と瞬様の購成(紅海の人 たち誌「露の人たち」/があり,「人と露然環境ゴの 椿互俵存縫係」を学ぶ茸動植鞠の利絹」に関連す
る内容(「どうしょくぶつJ/も見られるが,上鶏 の内容にとどまらず,集中行事の歴史や縫会的意 味を搬う「こよみ」,食生活の鰹史や習慣に関する
「たべもの」.言葉の縫会的役割・歴史などに養欝 する「うたとことば」などの独窪な内容がみられ る。これらは,学習指導要領のような「社会機能」
から選ばれたものではなく,民俗学的観点から設 定された内容だと思われる。
○ 第4学年上§次購成一『ともだちゴ「私たちの 慰や樗∫産物をふやそうノ連舞のむかしと今」
第4学年下目次購成一「すまい,あかサ,ね んりょう」「着物涯「交通ゴ
学習振導要領に冤られるような「轡や欝1の発達ゴ
「交通の蓄と今」をもとに設定し,ヂ生命・財産お よび資源の保護・保全ゴ「生産・分醍・消費3「運 輸・交通」などの「歓会機能」を位置づけてお今,
また,ド産麹をふやそう嚢などの「郷土の絹発」に 関連するような轟容もみられ.る。さら謹,「学級・
学校生活」に関連する「ともだち」と雛う撰銭も 見られる。
讐鱗一至2
しかし,「すまい,あか滲,ねん撃よう盛「董物」
という,住生活・衣生活の歴史・習慣・縫会的意 味を学習するという,民総学的観点から選ばれた 内容や,学習指導要領上は,第五学隼に晃られる と思われる「遺糞の蕃と今」など,上記の内容に 騒定されない独熱な構成をとって雛る。
また.「郷土」鍔霧」「村3という「桂会空聞ゴの 設定とともに,「じどう会∫こども緩」といった
「集1塞」の設定が餐、られる。
上記のように,民俗構成型の第2・3・凄学年に
おいては,やは箏学習振導要鑛霧様に,「近所」「郷 土」といった「地域」を「社会空聞ゴとして,「社 会機能」「掘互蟹存関係」が盤置づいているといえ るが,蔑俗学的観点からの内容が豊富に設定され,それらは,単にF社会機能盛や「相互俵存麗係J から選ばれた内容とはとらえられない,独自な領 域として構威されている。
2.築5学年の教科書全体構造の分析
◆社会機能構成型一粟窟書籍
○ 第5学年上目次構成一「嚢本の産業はどのよ うに発達してきたか∫機械を使う産業はどのよ うに発達してきたか」「嚢本1の産業はどのように なっている力勘「これからの産業」
第5学年下目次購成一「都会のくらし」「漁村 のくらし」㌃舞村のくらし」「農村のくらし」
学習捲導要頷では,「生活に必要な主要物資の生 産∫手工業から機械生産へ」「職業の発達と消費 生活」ということで,「生産・分醗・消費」機能を 軸とした構成であ参,それと器達して「運輸・文 選」機能が位置づけられるという購成となってお 拳,基本的にそうした構成と変わるところはない が,この教科書では,「商業」に関する内容が「霞 本の産業はどのようになっているカ㍉の中に「錘 内の商業はどのように発達してきたか」という項 凝が見られるくらいで,趣の鎮域と董 蜜こは{宣羅 づけられていない。また,「主要物資の生産葺こ関
しては,「都会のくらし」「漁村のくらしゴ「霞村の くらし」「農村のくらし」というさまざまな「くら し」に蒼目する中で,各産業を位置づけるものと して購読されている。さらに,「手工業から機械産 業へ」に騰達する内容として,「霞本の産業はどの
ように発達してきたかゴという還史的内容が見ら
れる。
◆社会問題構成型一一教育翻書
携類小学校「一般琶会科」教科書の全体講成に駕する麟究 23
○ 第5学年上騒次構成一「家計」「糸盛
第5学年下§次構成一「鉄と石炭∫近代工業 のあゆみゴ
第婆学年に引き続き「生産藩機能の学習である が,第逢学年では第一次産業であったのに対し,
第5学年では,第二次産業としての「工業コを位
置づけている。また,「家計ゴとして,F消費」機 籠を学習する内容が設定されている。一方で,特 弩彗に「商業」を振うような設定はみら義ない。そ れぞれの項譲において,歴史的・地遷的考察が見られるが,特に最後1こF近代工業のあゆみ」とい う歴史的学習が単独で設定されていることが淫羅
される。
さらに,「家計艮こおける「露本人の生活はいっ ぱんに苦しくてまずしい諜という貧困の問題,F糸ゴ における「おくれてと幸いれた近代工業をのばす ために.農本にはいろいろのむりがうまれた∫戦 後の紡績が化せんにおわれてふるわなくなったこ
とと輪鐵の不振で,大きな問題となってうかびあ 善書ってきた」という貿易の問題,「鉄と石彗菱」毒こお ける「馨本の製鉄の問題は,原料を露内でえるこ とがむずかしいということである」という資源の 問題など「社会問題」を位置づけている。
◆民総構成型一実業之羅本被
○ 第5学年上農次購成一「露奉という国∫地方 の生活」「私たちの生活と労灘」
第5学隼下翼次購多戎一「工場∫私たちの生活 と消費ノ共瞬生活」「移住涯
学習指導要領に晃ら蕊るような「生産・分醗・
溝費3機能を{壼麗づけた構成が晃られるカ㍉それ.
らは「地方の生活釜ε私たちの生活と労鱗」「私た ちの生活と消費ユという形で再構成されている。
また,「藤本という国3といった自然地理的内容や,
クラス・隣人韓士・農出漁本書の{土事・生活協講餐置 合・農漁業縫合などにおける共舞を撮った「共織 生活謹,移住の起こり・変遷などを撮ったε移住」
など,学習指導要領には見られない独密な薩容が 見られる。
3.筆6学年の教科書全体構造の分析
◆社会機能携成型一束家書籍
○ 第6学尊上§次構成一ド私たちの生活と楽し み3「私たちの生活と衛生。保全ゴ「私たちの生 活の改善ゴヂ私たちの生活と政治謡
第6学年下目次構成一「新濁とラジオ∫交通
と選i藍もヂ縫圭算を結ぶ」
学習指導要領と同様に樋鑑報道艮こおける「選 鶴ゴ機能の学習,「生活と政治ゴにおける「政治」
機能の学習,「諸名石との関係一こおける「人と飽 の人」の「糧互薇存関係3,「資灘の保護・保全涯
「運輸,交通,交際」機能の学習をいずれも位置づ けているが,「わたしたちの生活と楽しみ」一F慰 安ゴ機能の学習,「わたしたちの生活と徳生・保全」
一「生命の保護・保全盛「潭生」機能の学響,「わ たしたちの生活改善ゴー「生命・財産の保護・保 全」「慰安」機能の学習や,「文化ゴ「科学盛「芸術ユ の学習なども設定され.学習振導要領の内容に鰻 定されない嬢広い内容を有して雛る。
◆社会問題権威型一・教鳶翻書
○ 第6学年上§次一ジ水害とわたくしたちJ縫
本の貿易盛第6学年下欝次構成一「ひとつの髭界をめざ
す盛「わたくしたちの政治」(資料3「政治が蟹畏 のものになるまで」学習指導要領のギ生活と政治」」「諸舛霞との縫 係盛に麗達する内容は一冤られる(ザわたくしたちの 政治」「政治が国民のものになるまで」ヂひとつの 難界をめざす∫蓉承の貿易」〉が,「通信報道」に 興する内容が見られない。
「水害とわたくしたち」は,「人と自然環境ゴと の対立の驚係であ参,それを克験することと「政 治ゴ機能学習とを結びつけた内容となっている。
また,ド水害とわたくしたち」では,「欝本の各 地では,毎年水害のために人々は苦しんでいる盛 という自然災害の開題を,「ひとつの童舞をめざ す」では「人々はみな平穏を求めているが,まだ 不幸なあらそいはたえない」という平報の懇題,
「わたくしたちの政治3では「今の社会ではまだほ んとうの大隠の鷺鑓や平等はまもられていない」
という密密・平等の問題を,紅鮭会問題3として位 置づけて秘る。
資料として,「政治が覆浸のものになるまで」と して,「鮭治」の選史的学習が位置づけられている ことも注嚢される。
◆民総構成型一実業之翼本社
G 第6学卓上欝次講成一「報道」「暴本の貿易ゴ 「盤界の人々ゴ
第6学年下§次購歪戎一「選挙と政治」「政治の
2淫 福島大学教蕎実験響甕紀要第購弩
にない手」「平秘」「人の一生」
学習指導要領に冤られるヂ選{誉報道」夢生活と政 治並「諸外麟との関係」に関係する内容が設定され ている(「報道」「選挙と政治雌ヂ政治のにない手」
穣本の貿易」「盤界の人々」「平報」/が,人の一
生の筋目やその薬度の社会的積習の学習を還し
て,岩己と歓会の関わ鋒を学習する「人の一生」という,「歓会機能3からは導きだされない独窪な 設定がみられる。
紅政治のにない手謡では,「政治の歴史」につい て鍔今とここ」からさかのぼって難く,倒叙法的 な1歴史が一冤られることもミ主羅される。
4.まとめと今後の課題
土記のように,後会機能構成型は,「地域」「疑 本」「盤鼻」を「縫会空間藩と設定し,「歓会機能」
や「構互依存関係」を位置づけていくという構成 をとってお拳,その「理代鮭会」のド社会機能盛 の学習や,その歴史的変遷の学習・地建的差異の 学響を遷して,現代社会の認識を深化させていく という構成をとっていると思われる。また,それ にとどまらず,「生産,分醗,消費3機能の麗孫な どを通しての経済的学習,「政治」機能を遷しての 政治的学習なども見られ,第4学年から,髭界的 な携野をもった内容が位置づけられているという ことにも注饗する必要がある。
このようにド融合社会科」の講成手法として,
「縫会機能ゴや「権互依存麗係3を位遷づけていく
「縫会機能購成型」は,「融合社会科ゴにおける一 つの主要な構成手法であ撃,決して単なる「翼題 解決学習」「方法教科ユという呼稼には還元できな い,輻広い内容を有する歓会科であるといえる。
それは,「生産・分醗・消費一…文化・政治等」と いうように,ほぼ「現代社会憾の働きを網羅する ような多様な「教会機能」が位置づけられている ことからも響1藪できるであろう窃
次に,「歓会問題購成型ゴでは,第2・3学年に おいて,「歓会機能構成璽」と瞬様に,「縫合機能」
や「楊互俵存鑓係」の学習を基礎としておむ,そ れ以降の学年においても,「後会機能購成型」とヂ縫 合問題構成型」は共選するところが多いように思 われる。しかし,第4学年以降で,特に「生産」
にかかわる「労虐勤幾題」ダ貧鍵の懇題雄「資嚢蒙霧題ゴ などの当時の日本被会における社会問題について の言及が多くなされてお箏,また,ド穏互依存関係」
についても,敏存しあう麗係ばか讐でなく,対立
亙鯵4−i2
麗孫を内包しながらの穣互露係という懸i置づけが なされていることが読み取れる。そして,携えぱ,
第3学年の「承」における,「人間と霞然環境ゴと の依存と対立の縫係の学習を基礎として,第6学 隼の「水害とわたくしたち」という,察然災害の 周題とその克綴の学習が佳麗づけられると雛う構 成をとっている。また,第2学年のゼ生産ユ機能 を重擁した5はたらく人々」の学習を基礎として,
第罎・5学隼の第レ2次産業の学習と,それ紅
かかわる様々なド社会問題ゴの学習が位置づけら れ.るという構成をとっているαこれらは,単に「娃 会瞬題」を懸学年から学ぶのではなく,その問題 に連なる基本的な「歓会機能」の学習を基礎とし て,その後に「社会靉靆」を学習するという構成 であると思われる。「民俗購成型講ま,「後会機能構絞璽雌と瞬様に,
ゼ地域]「嚢本」「盤弊ゴという「縫会空聞ゴを設定 し,「鮭会機能∫権互依存麗孫]を佳麗づけてい るが,それ以外に,罠総学的観点から選ばれたと 思われる内容が各学年に設定されている。これら は,単垂こ「縫会機能」における「文化」機能には 還発できな麺民俗学的成果に裏づけられた独自な 鑛域だと思われる。それは,「うたとことば」「着 物匪「人の一生」などの領域を覧ても競らかであろ
う。
上講のように,3つの型は,それぞれ「激合歓
会科ユにおける購成手法として,猫糞な意義をもってお参,これらのどれかを採緩しなくてはなら ないという発想では,鍔離合祇会科盛の発展を懇害 する要露にしかならないであろう窃しかし,これ
ら3つの型を比較することによって,よりよい「融 合社会科」の講威手法の漂運を聡らかにし,その 上で,それぞれの構成手法の課題を摸索していく ことは必要だと考える。私としては,現在の3つ の型について次のように考えている。
まず「琶会機能購成壁謡における「祇会機能」
の学習は,それ§体として,「現代縫会」の分析の 一つの手法ではあるが,子どもたちが教会を構造 的にとらえていく一とでは,弱点があるものと思わ れる。なぜなら「後会機龍」とは,総代後会の働
きを分類・麹鐵したものであり,「社会機能]それ 窪体の建解を目的とする学習では,その分類,麹 鐵した「縫会機能垂の運解のみで終始してしまう おそれがあると考えるからである。また,「歓会機 能」の獲史的・地麗的学習や,それら「歓会機能」
擁難小学校「一般蛙会麟」教舞霧の全体構成憲こ離する醗饗 2き
の経連の学習を舞なったとしても,「なぜそれらの 歓会機能が存在するのか」「それらの被会機能は現 代縫会1こおいてどのような意味をもつのか3とい
う疑翼や知的好奇心を子どもたちが実感として持 ち,追求していかない1藪り,「社会機能」の整列的・
羅擁的な歴史的変遷の学習や関連学習に終始して しまい,理代社会の構造的認識にむかわないおそ れがあると考えるからである。
「縫会機能」の学習に嬉して,「社会問題」の学 習は,それ麩捧が,「社会機麓ゴの学習を内包しつ つ,構造的な内容を有してお参,「なぜその桂会問 題が発生したのかJという疑問を手掛拳として,
その療霞の究墾へと侮かう契機を含んでお警,そ の究窮の際曇こ,歴史的・地攣的,あるいは政治的・
経済的な学習が必要とな箏,そうした学習を通し て,より構造的なそして主体的なギ理代社会」の
認識の形成へと肉かうのではないかと考えてい
る。それは,一と原事様氏の癒摘する「ある一定の 問題構造をとりつつ現に激動している,その趨1鼻 史的現実としての緕環代書との,認識ならびに行 動」)壽辱次元における対決という, きびしく, けわ しい実践含んだ,全体としての思想状溌との対決によって」果たされる唾史化的認識の主体性と
環代の主体的認識との懸鋳形成」の課題と共通す るものと思われる。1覇このような「縫合機能購成法」と「被会開題講 成法」の関連につ雛ては歩出根栄二氏の次のよう な問題提起がある。それは,「縫会機能構成法」を
「社会生活の現状,歴史,および将来への展望を,
人聞らしい生活を営みたいという人糞の欲求を基 礎とし,摸本的な後会機能の働きとそれらの権互 聡係を理解することによって,艶握しょうとする,
縫会理象の一つの普選的な分析枠緯」働とし,「鮭 会問題というのは,被会機能的にみると,ある社 会機籠もしくは,いくつかの縫会機能の不充足が 漂遜ないし結果としてあらわれている傘えに,あ るいは,社会機能闘の矛磨超えに生じているので あるが,社会機能法は,そのような社会問題が,
社会機能的にみて,どのような療霞から生じてい るのか,その療饗がどのように地の社会機能に波 及しているのかを考察するための枠緩になる」醐
とする握起であり,「社会開題購成法」よ拳も「社 会機能権威法ゴの優位盤を主張する立場からの提 起であるが,これは,霜被会問題構成法ゴをよしと する立場にとっても,見落とせない大事な開題提
起であると患われる。なぜなら,この提起は,「賭 銭手法ゴとして「社会機能講成法」か「社会問題 構成法」かというレベルの提起ではなく,「社会機 能椿絞法雄も「縫会問題構成法」も認めっつ,「社 会開題購成法藩を補充し発展さへていく提起とし て解萩できると思われるからである。つまり,「歓 会問題権威法ゴをよしとする立場からすると,そ れらのヂ後会簡題ゴが,ド縫会機籠塞的に見て,ど のような原馨から生じているのか,是参ないとこ ろはないか,などを分析する必要性を提趨されて いると思われるのである。これは,今後の遅論的 な幾題として,さらに考察していく必要があると 思われる。
なお,鎌止の分新は,教科書叙述レベルにおけ る問題ではなく,あくまでも教科書の権威手法レ ベルでの問題であり,本来,教科書叙述の申で「多 角的学習藩がどのように展麗しているのかの縷討 なくしては明らかにできない覆題であろう。私露 身は,むしろ.「縫会機能構成型盛のギ醗合社会科」
も,実際の授業実践のなかでは,子どもたちの疑 翼・知的好奇心を媒介とした「多角的学習」を通
して饗代社会の構造的認識の可能性をもっている のではないか,と考えている。また,瞬時に,幌 絡縫蔑型」のように蔑俗学的観点から内容を選ん でいく撹点もたいへん重要であ9,「多角的学習ゴ を前提とした上で必要なことであると考える.そ れらの分析は,具体的な教科書叙述の分析を還す ことによってしか賜らかにすることはできない。
それは今後の課題である。
1盤 記)
本稿は,原懸の大学駝における晒究の一環として,
臼井教富の捲導のもとに執筆したもので,文鷺はすべ て賑蟹に属する。
1注墜
/葺 露芽嘉一望社会科カリキュラム論懸究序段講 1鰭§隼,掌文社において罫総合縫会秘方リキュラ ム」論の最擁の提起がなされている。
繍 藏芽嘉一『被会科力1タキュラム論難究浮説ま 羅齢年,掌文社,詑〜33頁
〔3》 瞬一}二季 3馨翼
鶴 臼井嘉一「第護童 社会繕教育の総合雛と罫続 会幾題領域幻柴欝義松・藤饗儒勝・臼井嘉一編野シ サーズ授業づく今の理論① 縫会科授業づく鯵 の靉靆薯鯵蟹年,騒本書籍,i欝頁
2§ 懸島大学教鷺実践欝究紀要第露骨
(51wlscO簸s盈D鐙ar鐡e醜。ずP面1重d鷺st賦tlo簸
縫er毎rt J.Grover, St盆te S雛茎}er諭tε簸{襲}難ゼA GU狂電丁O C駿rr1C雌駿盤P玉a懸轟≦ξ 声 i弱§,茎》.3
(§》w玉sc磯s搬Dε夢a磁搬e擬。乏Pめ嚢d糞st瞭lo糞
Rerむ疑 」.GrOve, St哀te S雛至}er量昼te盤{墨e欝童燃A
GU董至寵丁()CU裟灘CUL駐簸PLA翼翼膿G穣
SGC玉a釜St駿4圭es i{1{}2, 峯}費.X懸, 至}蓼〉2巷〜3{1
(71醸嚢.,麹.3暮一3i
纏1 水内宏医学校づく陰と教官課程毒i§8§年, 青本 書店,i32頁
鯵) ここで1塁う辮簸「一般縫会科」と1ま亨叢的毒こ,
戦後窃窮鮭会科の一つの完成葬態とされる,謄騒 年額学響捲導要領に基づいて,小学校第i〜6学 隼.中学校第i〜3学奪,轟等学校第i学年に設 麗された「一般蛙会科」のことである。
鰍 縫会機能法とは,「総合的な琶会秘教膏課程の スコープ(領域/を決める運論的枠総みの一つで ある。盤(大森窯夫,鑑慶}群縫,次縷信男.藤緯{藝 勝,谷鱗彰英癡夢新訂 社会秘教蕎叢導環語群 典医,欝93年,教鳶趨懸i〉
瞬難鮭会科学習振導要領(欝駐隼駁罫小学校学 習指導要領 社会科纏毒)上の「縫会機能」は,異 体的尋こは,ヂ第2章 縫会科の目標繁こおいて,「生 産・溝費・交通・逓磁・生命財産の保全・摩生慰 安・教責㌧文亀・政治等」,として設定されている。
鯵 擁鰯縫会科学習捲導要領上の「獺互俊存麗係」
については.「第2章 社会科の目標」において.
次のように設定されている。
「二,家庭・学校・毒驚轡・羅その纏いろいろな 縫会集懇にっき,集羅羨における人と人との相互 関係や,集醗と懸人.集懸と集題との麗係につい て遷解させ,集獲盤活への適応とその酸善に役立 つ態度や能力を養う。菖
「駿,人聞生活が窪然環境と密接な関連をもつ ていることを運解させ,露然環壕に適応し,それ を舞羅する態度や能力を養う。」
「五,桂会的な舗護・施設・慣習などのあ参さま と,その発展について運解さ量,これ紅適癒し,
これを改善していく懇度や籠力を養う。」
麟 疑心弱的拡大主義とは,纏・学校の縫会科教蕎 課程のシークェンス(雛 勢を淡足している基本 的な枠緩みの一つであリラ篶単に害えば,学年が 進んでいくに鍵って学校・家庭→近隣紬毒(欝,
材〉→肇(蔀,遵.癖〉→醗→曝鰹鮭会というよ うに,学習経験の場あるいは夢単元の基底諜を農
婦蟹一i2
喜デて誓ンくという方法のことである。」(大森照夫,
佐島群已,次凄繕男,藤韓繕勝,谷鱗彰英緩解新 誕 桂会秘教脊振導璽語辞典護,欝§3年,教官鐵
腕
鱒 上原専撮「互 璽代認識の開題牲」撰岩波講度 理代 i謹欝63年,暑鍍書店,茎§蚕
齢 縷根栄二「益会機能法の現在的意義」弩本社会 科教畜学会纏集留縫会秘教膏欝究露雄§,鰺醗隼,
2頁
醸 羅一と,§蚕