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多国籍企業の成長に関する理論的課題

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商学論集 第総巻第正号  玉鱒§隼蓼湾

【論文葦

多国籍企業の成長に関する理論的課題

多瞬籍企業運論の筏点からの展望

山 ロ 隆 英

i.問 題提趨

 複数の警内妻場に従事している多蟹籍企業はより多くの成長薄能姓を持った企業である。そ轟は,

本震露場だけでなく,海外毒場においても成長を見込むことができるからである。それでは,なぜ,

このような多蟹籍企業は,本蠹毒場だけでなく,海外毒場での成長・発展が可能なのだろうか。我々 の霧懸濁心は,讐に,多国籍企業の海外子会社が,海外毒場に参入し,その南場の園内企業との競 争にうち勝ち,その毒場での存続を薄髭にし,企業焼模を拡大し,霞長を遂げることがなぜできる のカ)ということを解塾すること吾こある。

 これまでの多蟹籍企業の遅論難究蓄こおいては,「なぜ,企業が国鰹化するのか」という多蟹籍企業 の存在1墾由が,主に醗究され,様々な藩究成果が積み重ねられている。しかし,その主要な講究成 果の申には,なぜ企業が覆藻乾するのかという設問に答えるだけでなく,なぜ,羅無徳のあと,そ の海外子会鮭が存続し,成長可能なのかという設鷺に答える難究もいくつか見られる。本稿では,こ れらの襲存醗究を取り一とげ,そ轟ぞれの運論の中で,簿が成長のキーファクターとして議論されて きたのかを吟味する。そして,それらを比較検討し,多国籍企業の成長を分摂するため1こは,今後,

どのような講究が必要となるのかを明らかにする臼それ.が本稿の欝的である。

 この霞的のために,ハイマーの海外事業活動の理論バーノンのプ霞ダクト・サイクル・セオリー,

バックレイ二方ソンの内部化鰹論,および,ダエングの折衷遅論という国擦化後の多医籍企業の成 長を考慮した還論を駁撃一とげる。その議論の内容を閣らかにし,海外子会社1こ関して,彼らが鱈を 成長のキーファクターと考えていたかを示す。そして,綾らの議論1こおける多国籍企業の績織につ いての捉え方を比較験試し,今後の醗究の議題がどこにあるのかを示すことを試みる。

2.ハイマー理論と多麗籍企業の成長

 欝6蓼年まで,主流の経済運論の醗究者は,多国籍企業を単に趨益の低雛轡から傷い国に資本を移 動させる裁定取撰者とみていた(Jo簸es,姫鱒,夢.7〉。ハイマーは,このような発方に異を曙え,蟻至孚 に憾総年に提出した簿士i論文の中で,企業の醗際事業活動毒こ臠する運論を展鱗垂した。ハイマーが提 示した理論が,その後,多瞬籍企業の理講麟究の基礎となった。ここでは,ハイマー還譲について

一33一

(2)

商  学  論  集 第銘誉第葉号 考察し,その運論から,ハイマーが多国籍企業の成長をどのようにとらえていたのかを墾らかにす

る%

(聾 国際事業活動の理論

 ノ\イマーは,国嚢祭的な資本移動をボートフォサオ授資と嚢接投資に分類した。オξ一トフ孝リオ投 資は.海外企業をコント窟一ルすることを鐸的としない投資であり,遂に,彊接投資は,海外企業 を露接コント窪一ルするための投資である(Hy盤εr,ig7§,β.葺.ぷ一トフ寒》オ授資の遅論を簿単 にいえば,「資本は,授資に対する科子率の低い轟から高雅蟹1こ移動する」というものである。この 試一トフ輩サオ運論では,なぜ海外企業をコントロールするのかという点が議霧できな鵠とハイ マーは主張する(疑y獄α,欝76,p.23/。鍵って,直接投資の説琴穣こあたっては,なぜ投資企業がコ

ントロールを求めるのかという点を解関しなければならな雛。ハイマーは,2つのタイプの直接投資 を識熨する。第一のタイプは,資産の矯心深い運灘というべき授資である(簸y搬er,1976,欝.23ぞの。

これは,投資企1業が投資した資産の安全性を磁i保するために,海外の投資先企業をコント欝一ルす ることを望むケースである。しかし,このタイプの薩接授資では,その醤的があくまでも安全な自 己資産の運締であるために,為替リスク等の投資先国のリスクが高まることによって,投資企業が 資産の保全に晦かうために,選一トフォリオ投資と変わらなくなる。第二のタイプの直接投資が麗 際事業活動である(}鞍螢εr,欝欝.β.25/。露際事業活動は,羅子率に依存せず,海外企業のコント 冒一ルを擾資家が求める授資である。従って,馨鰹事業活動に関する運論がハイマーの還論懸究の 中心となる。

 灘際事業活動タイプの投資において,なぜ,投資企業が投資売国の企業をコントロールしたいと 思うのだろうか。ハイマーによると,授資企業は次のような礫密のために海外企業のコント欝一ル

を求める(薮y盤εr,鷺7δ,茎).251夢.33〉1

①授資企業と投資先蟹の企業との競争を取蓼除くため

②授資企業が持つスキルや籠力,つまり,優位性から生じる蕎益を占有するため

第一に,投資先蟹の企業との競争の謬羅余身こ臠するハイマーの議購は以下のようになる(琶y醗er,

欝欝.夢.25〉。企業は,様々な蟹の企業と競争している。もし幕湯が不完全であるならば,つま参,も し竃場に水平的または双方的な独占あるいは寡霞が存在しているならば,企業薦の結託が無益を生 むこと1こなる。企業縫の繕託は,企業縫の競争を趨減し,企業の鵜益を高める。その結託の一形態 が,一つの企業によって多様な企業が所有されたり,コントロールされた参することである。これ が,ハイマーによるコントロールを停った資本移動,つまり,醒際事業活動が発生する第一の説鱗 である。

 授資企業がコント窟一ルを求める第二の遅震は,投資企業が所鳶する優位性から生じる利益を占 有するためである。ハイマーは,二つのことを前提条件として議讒する。その一つが企業閤の能力 の不平等であむ,もう一つが授資先羅斎場においては授資先麟企業のほうが優位な状混にあるとい

i) ハイマーの議諜}紅ついては,雛稿α弱齢で詳しく講じている。

一34一

(3)

露翼:多蟹籍企業の成長に縣する建論的課題

うことである。第一の点である企業闘の能力の不平等,つま肇,企業による優位性の所有について,

ハイマーは,企業の優位性は製品の生産から販売に至る職能のすべてにおいて存在すると達べてい る(蕪y無er,欝欝,欝.4聾。その一方で,ハイマーは,授姿先霞の企業が,一般に,外国企業に蝿し て,その屡の経済,文化,言語,法律,政治などの優れた糖鞍を得ることができるという点で優位 盤を持っていることを主張する(暮y濃er,欝76,夢.3姶。これらのことから,特定企業の優控性は,本 錘よ陰も海外において弱められることになる(R¥灘α,欝76,夢.43)。従って,授資企業が所有する 優位性は,海外での不利益を補ってあまりあるものでなければならない。

 しかし,投資企業が翫有する優位性が,援資先において多くの利益を発生させるとしても,企業 が必ず羅鰹事業活動を行うとは騒らない。企業には輸鐵やライセンシングといった選嬢肢を霧有し ているからである。この点から,ハイマーは,企業にとって優位性の鱗有を国際事業活動の十分条 件と見なしている(Ry驚er,欝7§,夢.妬〉。それでは,翰墨やライセンシングがどのような運密のた めに国際事業活動に転換されるのだろうか。輸鑑に関して,ハイマーは次のように説聡している

(}秒醗eで,欝7§,費、8聾。輪趨は,輸鐡先蟹の企業との競争を生む。その競争を穰遷する手段が,国際 事業活動である。また,輸鐵を行っている企業は何らかの優鍵盤を所有している。そのために翰墨 が薄髭になる。コスト要件等の変化によって,輪講先蟹での生産が本国での生産よ警も優{熱こなっ たとき,企業は輸痩から蟹擦事業活動に転換する。

 次に,ライセンシングである。ハイマーは,この問題を「企業が優覆姓をライセンシングしない で,自ら優待するの1まなぜか」という疑いとしてとらえる。ハイマーは次のように述べている:

「企業は,甫場を代替する実践的な舗綾上の方策である。企業は毒場を内部化するか,あるいは議場 にとってかわる。この問題に麺する実馨あるアプ震一チは,なぜ,竃場が優位性を舞離する上で劣っ た方策であるのかということに答えることである。つま箏,竃場の不完全性を考察することである

(}歪y醗εダ,i§76,登.魂8〉涯

ライセンシングは,毒場を通じて企業が所有する優位性を売買する方法である.優位性の取引にお いて,毒場が機能するかどうかということが,ライセンシングと醗際事業活動のどちらを選択する かを分けることになる。ハイマーは露場に少数の企業しか存在しない寡占もしくは独占によって生 じる毒場の不完全性から,ライセンシングでは,優位性をライセンスする灘が十分な利益を獲得で きないことを指摘する(9y螢er,灘7§,p.鐙〉。ハイマーは,葦}場善こ少数の企業しかいない場合,授 資先爆にある企業をコントロールした方が授資企業は独占的利益をま1げることが薄能になると考え ている。これに換えて,ライセンシングにおいては,ライセンシングした企業が,ライセンシング を受けた企業の懸格や生産量を調整することが法的な問題1こよって難しい。このような理塗のため に,企業はライセンシングから十分な利益を上げることができない。さらに,ハイマーは,竃場に 少数の企業しか存在しない竃場の不完全姓に換えて,次の市場の不完全性がライセンシング契約を 園難にすることを指摘する(藝y猫er,雄76,欝、欝一5葺.第一に,優位盤の評癒に麗して,ライセン シングする麟とされる灘に認識のギャップがあることである。ライセンシングする灘は,霞社の優 位性について良く知ってお蓼.高く評慰するが,受け手離で縫じ評癒がなされるわけではない。第

芦3俳O

(4)

商  学  論  集 第給養第董号 二に,鰐が起こるかわからないという不確実性の開題である。ライセンシング契約において,樗来 起こりうる事態を完全1こ予臠して,契約書を作成することはできない。そして,第三に,ライセン

シングに儲って優位性が消失する亀験がある。優位性をライセンシングすることは,受け手企業に,

その優位性に基づく新しい優{立姓の麗発を薄髭にする。このように,毒場に少数の企業しか存在し ていない幕場の不完全性に換えて,上寵の要素から,ライセンシングでは,企業は利益を獲得でき な雛。従って,企業は,ライセンシングよ撃も蟹藻事業活動を選摂することになる。

 以一とが,ハイマーが展醸した国際事業活動の蓬譲である.ハイマーの理論を要約すると次のよう になる。露場1こは少数の企業しか存在しないことによって生じる毒場の不完全性がある。この不完 全姓のために,企業は,稗益を確保するために.国課事業活動を通じて授資先馨での競争を離縁す

る羊了動をとる. また,竃場の不完全」1盤は,企業が所;薄する優位性の敬弔1を露難壁こする。 このことか ら,企業は優位性から生じる科益を占有するために国懇事業活動を選撰する。

(2〉ハイマー理論における多国籍企業の成長とそめキーファクター

 蟹鰹事業活鍮の遷論とその後のハイマー♂)醗究は,羅際化後の多国籍企業の成長を,どのように とらえているのだろうか。馨際事業活動の遽論の申で,ハイマーは,麟際化後の企業の存続と成長 を念頭紅置いていた。ハイマーは,企業の霞鰹化についてび)二つのパターン,つま今,授資先浅の 企業を買収することによる雲際化,および,自社の優位性に基づいての蟹鰹化を提示した。それぞ れのパターンは,国鰹化後の企業の存続と成長が次ダ)ような運由で罵能になると考えられていた。蕪 者は,授資売国の企業を買叙することで,そこでの競争を取箸除くことで,企業の存続・成長が可 能と考えられた。一方,後者は,企業が所有する優麩牲が,受け入れ露の媛争において,外蟹企業 が背負うことになるハンディキャップを補恥,かつ,稽益の源泉となることで,企業の存続と成長 が藤能となると考えられていた。この2つのパターンを考えるとき,企業買取1こよる羅蝶化は,買 収のための資金を考えなければならない。その資金を稼ぎ産す源泉は,企業が議有する優位性とな る。そのために,ハイマーが企業成長のためのキーファクターと考える要素は,企業が所馨する優 位性ということになる。企業が所啓する優位性を,ハイマーは,製品の生産工程と販売過程にある 多種多様の職籠の数だけ,優位性も存在するとしている醸y搬α,婚鴨,登護i〉。それは,鱗の企業 よ雛も低コストで生産要素を購入する企業の能力から始ま彗,よ警効率的な生産のための知識,流 通醤の優れた能力,そして,製品を差響彗化する能力まで,企業活動の全域に優位性が発生するとい

うことである。これらの優位性を,多国籍企業の成長の猿動力とハイマーはとらえている。

 しかし,ハイマーの誘究は,優位性を多蟹籍企業の成長のキーファクターととらえるだけでなく,

その優位性が海外で舞鰐可能になるための緩織の発展をもう一つのキーファクターとしてとらえ る。ハイマーは,企業の成長にともなって絋大する組織および企業紛頭麟が優位性の海外での旋灘 を可能にするとした(蔓y搬er,欝簿,欝.4軽一騎3〉。ハイマーは,チャンドラー(欝§募およびチャ ンドラー#レドサッヒ(欝6聾によ鯵ながら,企業の絋大に伴う企業丙の分化と統合を論じる。企 業の拡大は,企業内の分化を進める。その一方で,企業内の分化が進むことは統合を選難にする。企 業は,この統合問題に新しい組織購造の麗発によって嬉応ずる。この纏織購造の擁発過程は,企業 経営の能力を蔑める。ハイマーは,この企業が持つ縫方を企業の頭嚢と縛んだ(餐ぎ灘er,欝簿,β.

一3暮一

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由縫1多醤籍企業4〉成長紅隣する建論的課題

嚢2〉。企業の頭麟とは,経営葬車に意思1決定が集中され,戦舞各策定が本社スタッフの羅有の職能とな り,本社に懇織を運営する独欝の知識や能力が集中さ観ていることである。企業頭羅の発達は,企 業の境野を拡大させていく。八イマーは,企業が全国矯模紅なると,綴織的な能力を国際的に移転 することが驚能になり,複数事業部鱗企業やコングロマサット企業になると,雛罫媛摸での生産と 交換を統合できるようになると主張する(薮y灘er,欝簿,夢、鱗帥。こσ)ように,ハイマーは,新しい 緩織構造の獲得が,企業の頸羅,つま拳,綴織を運講ずる能力を高め,国際的に優位性の科縁が可 能紅なるとした。

 以上のように,ハイマーは,多国籍企業の成長のキーファクターとして,企業が所有する優位誓 と,その優位性の国鰹的な移転を可能にする組織講造σ)獲得とそれを運駕する能力を考えた。しか し,我々は,このような多蟹籍企業の綴織紅離するハイマーの羅究が,多羅籍企業の二重の性格を 指摘した砺究の片欝の灘懸であることに注意しなければならない。優位性の露際的な溺罵を可能紅 する多霞籍企業の纏織について,ハイマーは,優位性の毒場取弓iにともなう羅難さを解消する経度

としての灘懸と,市場での競争を鱗醸する餐彗嚢を持つことを論じ,これを璽接接1資の二重牲と呼ん だ。ハイマーは,この多国籍企業が持つ二重の轡i質を次のように説塾している(蔓y懲eぎ,欝欝,陰 嚢3/1

r企業は,ある覆からほかの国1こ,資本,技徳,および,纏織化のスキルを移転することを可能にす る舗縫である。また,様々な霞籍の企業問に生じる競争を翻約する麟膣でもある。」

この雷葉からわかるように,ハイマーは多国籍企業を資本,技術,継織化のスキルといった企業が 所蕎する優位性を,毒場に変わって,効率的に移転させる麟度ととらえた。その一方で,多蟹籍企 業の巨大さからくる競争鋼銀的な麟面を強談した。ハイマーは,この多麟籍企業の独占資本的翻麟 を,マルクス経済学に絵って強請し,多国籍企業の存在そのものを否定する方向で議論を展翳する ことになる(例えば,}麹搬er,i§72/。ハイマーは,多国籍企業の緩織を成長のキーファクターを指 摘しながらも,そのキーファクターそのものが市場の不完全性を麟長ずるものとしたのである。

 多蟹籍企業の成長に弱して,企業が所有する優位性の必要性1ま,以下で取り.。とげる藩究の申でも,

一貫して議論されている。その一方で,多国籍金業の紐織に対する見方は様々である。これは,こ のハイマーの多瞬籍企業の綴織に対する見方が,ハイマー以降に展開される議論に少なからず影響 を与えたためと考えることができるα

3.バーノンのプ欝ダクト・サイクル・モデルと多醗籍企業の成長

 バーノンが雄蕊年に提示したプロダクト・サイクル・モデルは,ハーバード大学の多麟籍企業醗 究プロジェクトの還論的主柱をなすモデルである2》。このモデルで,バーノンが意醒したことは,

2〉 ハーバー拭大学齢多藩籬金業懸甕プ冒ジェクトとは,讐弱年から,フ諭一ド蹴羅の資金援勤を受けて行われ  た晒究プロジェクトである。その醗究プ冒ジェクトの異棒的な内容1ま,井上(欝72/で紹介されている。ま  た.吉蒙(欝欝/は,そのプ賞ジェクトで行われたアメ撃力多靉靆企業の琴ストアップを農本企業に応離した。

一37一

(6)

商  学  論  桑 箒総巻第正号 蛉総年代までのアメ夢力企業の海外直接授資を説鬱するための運論を購棄することであった。従っ て,このモデルが,アメリカ企業に特殊的な部分と,一般的な運論としての離分を併せ持つことを 注意する必要がある。しかし,このモデルの提示が,多くの多霞籍企業醗究を麟激したことも事実 である。我々にとって,このモデルは奮業が所有する優位性の性質と,多醒籍企業の成長プロセス の雛係を論じた先駆的な業績といえる3}。ここでは,バーノンの提示したモデルを議明し,そのモデ ルの中で多羅籍企業の成長パターンがどのように考えられているかを示し,バーノンが考えている 多露籍企業の成長のキーファクターを聡らかにする。

(茎〉 プ霞ダクト・サイクル・モデル

 バーノンが1弱6年に提示したプ欝ダクトサイクル・モデルは,製贔のライフ・サイクルの各ス テージにおける企業行動の違いに涯羅し,海磐護接投資を説弱しようとしたモデルである。プロダ クト・サイクルとは,新しく竃場に導入された製品は,蒔間を経て,製品の形態や機能が確定され,

成熟し,標準化するというサイクルを持つことを示す機念である。製藷の各ライフ・ステージにお いて,企業行動は次のように変化する。第一に,バーノンが涯羅する点は,新製品が醐発される帯 場条件である。バーノンによると,先進蟹にある企業は,最先端の科学惣識へのアクセスという点 において差がない。しかし,その科学知識を竃場で売れる製品に仕立て上げるという点につ恥ては 企業問に大きな差がある(Ve盤。貸,韓66,即.欝ト欝2/。バーノンは,毒場機会に対癒して科学知識 を製暴に仕立て上げる機能を企業者が果たすと考えているIVe灘。簸,i%6,倉.璽§2〉。しかし,企業 者は,経界のすべての薦場機会に気づき対癒できるわけではない。企業者は,自分が漸観する議場 の機会1こは嬉嬉できるが,それ以外の毒場については毒場機会を発見できない。バーノンは,この 点をコミュニケーシ3ンの容易さという観点から論じている(Ve驚倉簸,欝§6,p.欝2/、このために,

たとえば・アメリカ1こいる企業者は,アメ騨力帯場が提僕する独自の斎場機会に対応することにな る。バーノンは欝§魯年代までのアメリカ露場の特徴として,次の2点を上げている(Ve膿。盤,謄縄,

卿.鯵2一欝3/1

①飽の国よりも高い平均所得を有する消費者

② 労懸垂コストが高くラ資本が豊富であること

このような条件に対癒するために,アメリカの企業者は,高所得者に蝿癒した製品,および,労簿 締約的な製品において,最も早く薦場機会を認識し,新製品を絹発することになる。

 このようにバーノンは,第一に,毒場機会と製品羅発の麗孫を論じた。次の醐題は,その新製品 がどこで生産されるのかという点である。バーノンの論点は,新製品の導入段隣では,3スト要馨 によって生産立地が決定されないということである。コスト要醤によって生産立地が決定されない のは,新製品の導入段懸こおいて,製品デザインが標準化されていな魏ためである。バーノンは,製

3〉 パーノンのプロダクト・サイクルについては,擁窮に提示されたモデルから.徐々に拡張され(Ve鍛。難,懲7転  欝7の,寡占縛帯場行動紅基づくモデルに修重された(Ve膿脅糞,欝7傷。ここでは.バーノンの窃簸のモデル  を中心1こ議論する。

一38一

(7)

自讃二多蟹籍企業の成長に臠する運論的課題

品の導入段踏で生産立地の決定に灘わる要素として次の3点を上げて雛る(Ve撒0鷺,欝欝,β薩§5転

① 製品に投入されるインプットの変化への難癒

②製品の導入惣こおいて,製品需要が懸狢によって影響されない点

③生産者と,顧客,供給考,および競争業者との間の迅速で効率的なコミュニケーシ濯ンの必   要牲

製品の導入段躇では,製品のドミナントデザインが決定していないために,製品に様々な原料や 部品などのインプットが綾羅される。この段躇で,生産者はインプットの変化に随時対籍しなけれ ばならない。そのために,企業は生産を園足してしまう投資を行うよ修も,柔軟性を持ちたいと考 える。これが第一の要素である。第二の要素に臠しては,製品導入鰍こは,製品憂)簸賂差よ参も,製 轟の性能などの差甥化の方が重要になる。換えて,導入難においては,講じ製品を生産する業者の 数も少なく独占的な利益を得ることもできる。これらのために,生産者は,わずかなコスト差を考 慮しない。そして,第三に,魅力的な製品葬りには,斎場における様々な次元でのコミュニケーシ雪

ンが必要とな箏,欝指す議場に生産擁点を置くことが有利となる。以上のように,企業は,製品導 入窮における生産立地上の要件を考癒する.そして,アメ婆力毒場に向けた新製品については,要 素コストや移転コストの分野を越えて,アメ渉力に生産麗点を謬くという決定が導かれる(Vemo盤,

欝欝,夢.欝嚇。このようにバーノンは,毒場に課せられた特定の状溌が新製品を生み,製贔の導入期 における羅穣毒場とのコミュニケーシ藻ンの必要性が,その竃場への生産腿点の立地を導くことを 論じた。

 製贔の蕪要の拡大とともに,製品は成熟難というライフ・ステージに入る。成熟難紅入ると,製 品デザイン,生産プロセス,およびインプットにある程度の標準化がすすみ,量産化が醒能とな鰍 製品の癒格が低下する。つまり,製品の特籔紅あった消費者の関心が,コストに海かい始める。高 鷲得および労働簸約的製品の市場についてみると,はじめにアメ蓼力にマス・マーケットが崖現す る。その結築,その製品がアメリカ以外の国で簿られるようになり,アメ蓼力以外の先進瞬で需要 が喚起される(Ve盤G盤,欝総,欝、i弱護§7/。先進国において,製品の懲懲や性能が消費者から受け 入れられると,その斎場は拡大する。アメサカに立地する企業は輪鐡によってこの需要に薄籍する。

バーノンによると,先進国における毒場拡張によって,企業餐1ま先進覆に生産施設を設立するリス クを負うかどうかということを霞聞し始める(Ve灘。簸,欝66,夢.i解〉。しかし,すぐに,海外置擾 擾資が起こるわけではない。企業者は,アメサカでの生産コストと帯場への輸送コストの合計が,輸 鐵甫場で生産することによって生じるであろうコストよりも低い蔭り,アメ婆力から製品を輸窪し 続ける。このコスト比較についてバーノンは次のように達べている(Ve難。登,欝欝,夢護§7歎

ヂこの計算は,要素コストや適正な技衛が本羅のそれとは違う斎場における生産のコストを予離する 企業の能力に依存している」

つま参歩成熟段階において,各企業のコスト計算に基づいて,先進遷への澄接投資が発生する。し

一3§一

(8)

蕎  学  論  集 第§8巻第i号 かし,塵接授資の決定時莫雛こは,藩1々の企業の能力が大きく影響する.先進轡葎多場に蔭!接接1資した 企業は,理地生産によってその市場の需要を満たす。先進国の生産鎚点とアメ静力の生産鍵点との 麗に,労働コストに差があり,製藻緬格はさらに押し下げられる。これは,新しい生産礎点から第 三国毒場への製品輪鐵を引き起こす。換えて,労働コストが移転コストを権殺する程懸ければ,新 生産麺点からアメ蓼力への遂輪講の薄能姓が生じる(Ve謄O盤,欝総,即.欝経箆湧。

 バーノンは,威熱殺藷における現地生産の開始をコスト露から分析した。しかし,その一方で,実 際の現地生産の騨始にあたっては,このような金建的な灘藏に換えて,企業による脅威の認知がよ

肇重要になることを携摘する(Ve盤。簑,工§懸,夢.2鰍。製品を開発した企業は,輸出1こよって先進 国毒場を獲得し,その市場が鋳閣の経過とともに拡大する。毒場の拡大によって,現地政府は,麗 灘の麟鐵.貿易暇支の不均衡の是正などの観点から,輸入に変わる方法を模索し始める。そのよう な致癒の動きに薄嬉して,直接授資が実施される。つま雛,輸趨企業による癒接投資は,輸鐡によっ て作箏申した現地市場での地種を守るために実施される.また,バーノンは,このような脅威の認 知が,産業全体で澄擾擾資の発生につながることを振摘する(Ve難。簸,欝総.p夢.鱒創2撰/。海外墓 接投資は,その企業のコスト競争力を強めることから,その縁かの生産者にとって,海外生産擬点 は脅威となる。先発企業1こ鰐応ずるために,その懸かの生産者も,直接授資を行うことになる。投 資先は,不確実性を離滅するために,先発企業と講じ地域に授資されることとなる。このよう1こバー ノンは,成熟鰯に,理地生産のコスト,および,企業が認知する脅威が瞬き金となって,先進国へ の整接投資が発生し,さらには,授資先から本震への逮輸鐡が麗始されることを示した。

 製品は導入難.成熟難を経て,標準化される。製品が標準化段階善こはいると,途上霞が生産立地 としての競争.との優位性を持ち始めるIVe驚。欝,欝碁6,β.鯵溢。つまり,製品が標準化され,懸格 が市場競争における重要な要素となり,低コストの労働力を提供できる途上露が有穐こなる。しか し,バーノンは,途一ヒ睡に生塵擁点を設けて輸鐡を藩籬にすることができる産業は醸られていると 考えている(Ve膿。簸,1§総,即.器乞騰4〉。それは,製鐵が擦筆化し,消費毒場の驚鞍を探索するこ

とが必要ないとしても,途上醒の外藩環境の馨題があるからである。企業の生産プ欝セスには,投 資羅の入替の質,原耕料,生産に必要な電気等のインフラストラクチャーなどが影響を及ぼす。そ のために・標準化段繕1こおける途上国への直接投資には,バーノンが旛摘するように・製品の生産 コストにしめる労働コストの割合が大きいこと,製品の需要が懸格によって影響されること,生産 プ臓セスが適度に外部経済に影響されない還解しやすいものであることが重要になる(Ver蟹懸,

工§総,夢.2盤/⑪

 以上のように,製贔のライフサイクルによって,企業の生産擁点は,国漢的に移転されていく。こ れが,バーノンによって示されたプロダクト・サイクル・モデルである。

(2/バーノン理講における多国籍企業の成長パターンとそのキーファクター

 バーノンのプロダクト・サイクル・モデルでは,製品のライフ・ステージの変化に馨って,一般 に,生産縫点が奉国,本震以外の先進蟹,そして,発展途.L羅と顯番に移転することが示されてい る。複数の製品を持つ企業を考えるとき,各製品は,そのライフ・サイクル1こ沿って,生産される 場所が移転されることにな塗,海外生産が襲醗される。つまむ,国内では,導入難にある付撫懸値

一難一

(9)

晦滋1多蟹籍企業の成長に隣する理論的課題

の高い製品が生産され,成熟簸にある製品は本国以外の先進瞬で生産され,癒格叢争力が重要とな る標準化された製品は発展途上国で生産される。そして,発展途上国での生産紅おいて懸路競争力 がなくなった製品慧,さらに賃金の安い霞で生産される。複数の製贔が,このようなサイクノレを経 て,その生産爽点が露際的1こ移転されることで,各海外子会社は競争力を継続することができる。要 するに,バーノン・モデルから導かれる多国籍企業の成長パターンは,新しい製品のライフサイク ルの発生と,その製品の懸格羨争力に対応した生産礎点の雲際移転にともなう,多蟹籍企業の成長 である。

 バーノンは,このような成長パターンのキー・ファクターをどう考えているのだろうか。製轟の 各ライフステージにおいて,バーノンは企1業成長のキー・ファクターを異なってとらえて静る。先 に違べたように,バーノンは,製品の導入難1こおいては,科学知識を製隷こ仕立て上げる能力,お よび,難場機会を認知する能力という企業餐能力が企業の成長にとって重要な要素であると認識し ている(Ver貸。盤,欝総,p.欝欝.そして,この段贈では,製品仕様が確定されていな鑓ために曳生 産においても,フレキシブルな対応が要求される(Ve鑓。縫,欝総、登.鯵5/。以上グ)よう1こ,バーノ

ンは,企業者能力やフレキシブルな生産を実現する能力が,製品の導入難においては,企業成長の キー・ファクターになるとしている。

 次に,製品の成熟簸紅なると,ドミナント・デザインというべき製品が鐡現し,製品デザインが 確定する。製品デザインの確定は・生産プロセスの確定を導く・この段踏では先進国への生産擬点 の移転が可能となる。つま管,生産プ鷺セスの確定が,海外での生産を実現するために必要な技徳 や知識の確定を尊き,醒際移転が驚能になるということである。しかし,上遠したように,バーノ ン・モデルでは,技徳や知識を蟹標的紅移転し,先進襲でうまく操業できるかどうかが企業の能力 に敏存している。バーノンが主張する能力は,よ鯵抵コストで海外生産ができるかどうかである

(Ve螢(蹟,至§総,登.謄7/。この段踏において,バーノンが考えている企業成長のキー・ファクターを 分類すると,生産に関する披講や知識ということになる。

 さらに,製品が標準化されると,生産髄点は,発展途上国へと移転する.この段藷で製轟は完全 に標準化され,生産プロセスも標準化されている。そのために,バーノンは,生産縫点の移転が,発 展途上騒に移転することで製品懸格が下がるかどうかによって決定されるとする(Ve艶。登,i§総,β.

2麗)。この段階において,バーノンは製品の生産費濡がどのように構成されているかというコスト 構造を課題にしている。特に,発展途上潔の低コストの労1戴力を活罵できる製品の生産のみが移転 されるとしている.この段躇での霞鰹化は,製品の特性にもよっている。しかし,成長のキーファ クターを考えるとすれば,ローコストでの生産を実現する縫方であるといえる。

 上述のように,バーノンは,製品のライフ・サイクルの各ステージの軟泥に合わせて,企業の成 長のキーファクターに違いがあることを認識して恥た.導入蟻には,企業者機能が重要であった.た だし,このステージは,蟹際化以蕩の段踏である。次の成熟難で企業は国瞭化する。ここでの進趨 動機には先進鐵霧場を守るという跡衛的要素であり,企業が持つ生産に絶する知識や技術が企業の 態際化,および,優劣を決める要素であった。さらに,標準化の襲踏においては,この生産に麗す る知識や披講の洗練が,企業の成長を左右していた。このように考えていくと,パーノンは,海外 子会琶」)成長キーファクターとして,企業が所有する生産垂こ聴する知識や技術が馨鰹的紅移転され

一4至一

(10)

繭  学  譲  集 第総巻第i号 ることを考えていた。バーノンの議論では,馨社の薦場をまもろうとする企業の意識が国際化を引 き起こした。その意秣で,多騒籍企業の成長は,紡織的であった。そのため1こ,バーノンの体系の 中では,ハイマーが旛摘した多馨籍企業緯織が持つ開題牲に絶する議論が蟹避された。

婆.バックレイ鷲カソンの内部化理論と多国籍企業の成長

 玉§簿年代善こ入ると,コースやウィ蓼アムソンによって提示された轟部位理講が,多蟹籍企業の成 長を説隣する諭達として適繕され始めた尋}。その中で,よ彗包抵的な議論として内部化選論を取り上 げたのが,ここで紹介するバックレイ二方ソン(懇7溝の醗究である。このバックレイ罵カソンの 購究は,多国籍企業の誕生だけでなく,その後の多麩籍企業の成長についても議論する長窮的遷i論 である。ここでは,このバックレイ瓢カソンの多蟹籍企業の内灘牝遅論を説明し,次に,その中で の多麟籍企業の長難的成長に関する彼らの見解を示す。そして,バックレイ麗カソンが,多蟹籍企 業の成長のキーファクターをどのように考えているかを窮らかにする。

(麟 バックレイ皿カソンの内部化理論

 1§76隼に懲販された本の中で,バックレイZカソンは,「現在,多鑓籍企業の確立された憂論はな い」と述べ,多羅籍企業の包抵的な遷識の必要性を訴える絡簸。鮭eya磁Casso簸,臆驚,欝.詑./。バッ クレイmカソンは,彼ら以薄の多国籍企業を理講化しようとする醗究が,舞潤最大化,または,完 全競争というオーソドックスな経済学の離擾をどちらか置き換えることによって進められたと主張 する。そして,鍍ら欝身も,後者の完全競争という前提を不完全競争1こ置き換え,懇諭構築に取り 緩む。彼らは,竃場を総織するためにはコストがかかること,蒋に,中腸財の取引には幕湯の不完 全性が存在するということを藩提に議講ずる緯麗戦ey a寵C総so簸,茎暫6,聾.詑弓3.〉.バックレ

イ皿カソンのいう中翼財とは,産業翼でやりとりされる半完成贔というよりも,特許や人的資本な どに体化されたある種の知識や専総知識を捲している(難雛。雄¢ya磁Casso簸,ig76,p.33.}。これ らの中間財が市場で取箏引きされるのは轟難であ参,その竃場敬弔の懇難さを克撮するために,企 業縫織が発展し,多蟹籍企業が生まれてきたというのがバックレイ鶯カソンの基本的な考え方であ る。この考え方に基づき,破らの運論は,次のような基本的な要素から講成される(B積磁ley a撮

Casso麹,辮6,登.33.)5};

①企業は,不完全市場という状溌の中でも,孝彗潤を最大化する。

②中霧製贔の毒場が不完全であるとき,(企業には,/内部毒場を製造することによって,(外藩   の/露場を迂鰹しょうという誘因が生まれる。要するに,これは,(外部の/竃場によって結

暑 コース(欝37/が先駆けとなウ.ウィ夢アムソン(鈴7誹ではその分衝のフレームワークが示された。内幕  化礫論が,多属籍企業へ癒繕された誘窮の弼としては,マクナマス(辮7跡がある。また,ここで取塗上げ   るパックレイ=カソン軽§7翻以縫の蔭究としては,カソン薙§7鱗,ラグマン(玉蟹葺,ティース〔欝欝},

 長谷繕(欝欝,蓉9弱などがある。

参 以下の項§の〔}沸の文字は,筆者が説瞬のためにつけたものである.

一塁2一

(11)

戯嚢:多国籍企業の議長に関する運論的課題

  びつけられていたいくつかの活動を,共選の所有権の下1こ置き,

  とである。

③国境を越えた毒場の内部化が,多蟹籍企業を発生させる。

コント窪一ルするというこ

第一点§については,経済学の基本的養提に麗わる講題である。経済学では,一般に,纒格を頼箏 に,数多くの売む手と買い手が取絵雛きする完全競争という状溌を麟提とする。しかし,実際垂こ1よ 完全競争という状溌は存在せず,少数の売警手と買い手が取陰膳きする不完全競争の状況にある。こ のような不完全競争状溌であっても,企業は科濯の最大化を追求するというのが第一の構成要素で

ある。

 第二の点は,毒場の内部化についてである。なぜ,竃場,特に中間財の糞腸が不完全であるとき,

企業妾こは市場を内部化しようという誘霞が生まれるのだろうか。南場が完全に機能していれば,竃 場を企業内部の調整1こ置き換える遷密はない。バックレイ業カソンは,臣大企業が,企業内部に,外 記毒場と類似した潅場状溌を作警戯している点から,外薬毒場が調整機能としての優秀姓を持つこ

とを認めている総意。猛ey蹴6Casso登,欝7§,β.謁./。それでもなお,外部毒場が内部化されるの は,外部市場に不完全姓があ彗,企業が,外編幕湯の不完全性をさけること1㍉稽益があると慰む ているからである。バックレイーカソンは,内藻化に利益をもたらす外薬毒場の不完全姓として5つ の点を.上げて鵠る (至誠ck艶y繰6Casso登,1§76,醗}.3§39./l

①⑧③④⑤ 企業闘の活動を講整するために必要とされる情輻を提供する先物毒場がないこと6》

外部毒場において中聡難の差甥的な懇格設定ができないこと71

露場において売参手欝と買い手綴の双方の金業数が少ない寡占状混にあること 製品の性能や懸値についての知識が売り手と買い手で等しくないこと

譲燦竃場における各羅政癒の介入(関税,資本移動の矯麟,所得税の権違など〉

これらの不完全性が,知識という鰯癒からみた場合,内部化の誘因がよ蓼強められるとバックレイ意 力ソンはいう (B鞭C擬eya簸δCasso簸,ig7§,夢登.3整鎗.〉1

① 藩究弱発,新製品の立ち上げ,および,新生産工程の実施を通じて,効果的に知識を獲得す   るため1こは,活動が企業闘で行われるよりも,霧一の企業内で行われる方がよい。

②知識は,醸られた潮間,自然独占となり,差霧的な懲懲設定が有効妥こなる。しか蛎ライセ

韓 竃場を通ごて生産する場合,発注灘,受注髄双方に.どれくらいつくる縫方があるのかを知磐たい,どれく   らい発注するのかを知りたいという欲求がある。ス潔ット毒場では.このような繕轍まや管と雛させな残  鍵って,発注量.受注量を蔑もって難っておいて準聾するには先梅毒場が必要である。多くの製品景こついて  先梅毒場当まなく,企業垂ま,露場を内濠貸二することに牽彗益を感じる。

7) 独占奮業は.自分の南場垂こ,難の企業が参入できないような懸整であり.かつ,露分の無益となるような差  辱彗的な{落手各を設定することで,大きな屡圭益を上ぎずること青書できる。しかし,タも舞農こ鬱金事案暴手力支いるといった  運蜜で.上遜のような設定ができない場合,企業は買叡などを通じて,露縫製贔の竃場の丙蔀化を甕繋旨すこ   とになる母そして,露藻死によって,自縫の稗益を蔑めた箏,霞らのポジションを守ることができる。

一婆3一

(12)

商  学  譲  簾 第68巻第至号   ンシング等の帯湯取弓iは,差潮的な懸格設定の基準を満たすことを惹臠していない。

③知識の売り手と買い手は独占者である場合が多いため1こ,竃場取引では解決できないコンフ   サクトが発生しがちである。

④讐許を取得せず,登録もされていない知識が取り引きされる場合,買い手が不確実牲を引き   起こすことを避けることができない。

⑤ 矯識の流れを評慰することが難しいために,トランスファープライシングの基礎となる。

以上のように,バックレイ皿カソンは,特に中翼難としての知識講場の不完全性が,内部化の誘霞 を高めることを指摘する。

 しかしケ購嚢寺毒こ夕事離1毒場の内薬化は,コストも発生させる。ノ蒐ックレイ#カソンは,ギある環境の 下では,海部斎場は,蝿籍する外部毒場よ滲も高い資源コスト,および,高いコミュニケーション・

コストを発生させ,政治的干渉の対象とな今やすい」と遜べ,内部化のコストとして,資源コスト,

コミュニケーシ3ン・コスト,および,政治的干渉を取蓼上げる(β襲。鰻εya雌Casso欝,ig?6,p、

騒./。3つのコストについて籏単に説窮すると,第一の資源コストとは,内灘化によって生じる幕湯 の綴分化に麗わるコストである。内部化によって,企業は最適生産爆摸の違う活動を掩えなければ ならな雛。活動閥における最適生産規模の調整コストは,外診薦場によって活動が調整さ醜ている 場合には発生しないコストである。第二に,バックレイ皿カソンは,コミュニケーション・コスト

を次の点からとらえている(B駿。麺eya総Casso藪,簿7§,夢.盤.ll

①③⑤④ 内部毒場を流れる情報量の増大 流れる椿報の嶽頼牲の課題

流れる情報をチェックする必要性,特に理場を訪問してチェックする必要性

コミュニケーションにおける地域懸の距離,および,言語や縫会的・経済的環境の差異

上記の点から,バックレイコカソンは,内部毒場ではコミュニケ一心シ3ン・コストが高まると振擬 している。第三の政治的干渉とは,外国の漸套やコントロールに対する受け入れ露政癖の差驚的な 皺む擾いの総懸である.バックレイ皿カソンは,これら3つの内部化のコストに換えて,市場を内 濠化することが利益をもたらすかどうかが,企業の経営能力に依存していることを次のように遊べ ている(8破ck艶ya麟C3sso登,欝7§,夢.認./:

「内部化の真の意妹での利益は,内灘毒場を緩織し,そして,複数の工場と複数の通貨に対応する企 業会計の醤題を効率的に婬理する経営能力に依存しているということが認識されなければならな

い。」

 以上のよう1こ,バックレイ皿カソンは,中間財の毒場には,5つの毒場の不完全が存在し,知識に 関しては.その市場の不完全盤がいっそう強調されることを示した。企業は,この毒場の不完全性 を羅遷するために外藩南陽を内部化するという誘國を持つ。一方で,この内部匙の耕益は,企業の

一越一

(13)

薩算ゑ多醒籍企業の成長紅関する遷論的課題

経営能力を含めた尋つの内部化のコストによって簿雛琵される。髪って,バックレイ皿カソンの主張 は,企業による興部毒場の内部化は,不完全議場を餓達する利益が内藻化のコストを.と睡る醸獣こ おいて発生するということになる。

 これまで,バックレイーカソンの遷論垂こおける基本的要素の2点として,毒場の内記化を上記の ようにとらえていた。基牽的要素の第3点霧である多曝籍企業の発生については以下のようにとら えられている.バックレイ皿カソンは次のように遜べている綿麗縫ey謹6Casso鷺,欝欝,嚢護5、光

「市場の内部化と多蟹籍企業という実存の結びつきは,葬常の単純である。隣境を越えて竃場が海部 化されるときはいつでも,多国籍企業が麟鐵される。葺

企業が行う様々な活動は,立地.との穰点,たとえば,安慰な労働費絹,毒場糖鞍の獲得などから,蟹 際的に実施されることに優位性がある。そのために,企業には,申問財,特に知識毒場を内薬化し た状態で,様々な活動を国際的に麗麗したいという誘選がある。このように,企業が蟹境を越えて 露場を内部化するときに,多蟹籍企業が誕。生する。

 以上が,外部毒場の不完全性に鰐嬉したヂ薦場の内薬イ毅に基礎をおくバックレイニカソンの内 蔀化遷論である。

(2〉 多国籍企業の長難的な銭長

 バックレイ皿カソンの内部化理論は,土遊のような函際化の決定だけでなく,麗際化後の企業の 成長と漿益牲についても論究している。この意味で,バックレイニカソン(欝7麟は,彼らの運論

を多国籍企業の長潮運論と弾んでいる。彼らは,多講籍企業の蔑長パターンが内部化に由来すると 考えている.バックレイmカソンは次のように述べている(B琶。麺ey農擁C総SG簸,i幹§,p.灘髭

「もし,多蟹籍企業が,主として,内部化の誘因への反応として進化したとすれば,多蟹籍企業の特 籔の多くが,多国籍牲嚢体ではなく,内部化を決定する要鶴に帰属しているとすることができる。特 に,知識の内部化,および,その結果としての生産とマーケティングと醗究灘発の統合が,企業そ のものグ)成長や叡益性に関する特徴的なパターンを作サ産すことを議論できる。」

バックレイ篇カソンは,企業による知識の内部化,つまり,欝究灘発活動の内部化が,多霞籍金業 の成長パターンを決定づけると考えている.彼らは,第二次饗界大戦後の多騒籍企業の成長が難識 の内部化と騰達しており,戦羨の多段購生産工程璽の多国籍企業と区劃して考えている(B縫。瓢ey 凝6Casso鍛,i蟹6,麗.5整縣.播。ここで,選論化の対象となっているのは,彼らが戦後の主流の多 羅籍企業と考える短識毒場の内部化の講産物として成立する多蟹籍企業である。そのために,稜ら の理論1こおいては,知識南場の内部化が,多蟹籍企業の成長パターンを決める。

齢 ここでいう多段欝金鐘工程墾の多馨籍企業とは,石濾などの鉱梅資源の採掘から耀製までするような金業に  お馳て.その生産工程が各馨ごとに立地されている多蟹籍奮業を毒している。

﹁3

(14)

薩  学  講  集 第68巻第圭号  このタイプの多霞籍企業の成長パターンを,2段結に分けて,バックレイ皿カソンは説窮する。第 一段踏は蘇究醗発の成果を生かして積極的に拡大する段踏であ参,そして,第二段麩は醗存の酪線

に沿った覇甕の機会がつきたときから始まる段踏である(B縫。絃ey雛づCasso簸,至螢6,麹.56曝§.〉。

第一段贈では,企業は新しい醗究分野の追求,つま讐,新製贔や新工程の継続的な流れを作参思す こと,あるいは,残存の製品やプ誓セスの継続的な改善を実施することによって積極的紅拡張する。

この段踏において,晒究擁発によって生じた知識が内薬化されるということは,企業がその知識を 畷蔽する速度で,生産やマーケティングが拡張することを意練するとバックレイ=カソンは主張す

る(8麗膿鍔a綴Casso簸,欝簿,夢.56./。要するに,破らの運論では,購究開発を通じて発生する 知識の量に,企業の成長は依存しているということになる。さ嚇こいえば,醗究麗発を通じて発生 する難識の量は,醗究開発の規模によっている。醗究醗発の最適な燭模は,次の尋つの点から決め

られると,バックレイ罵カソンは述べている(魏虚ley a磁Casso捻,圭976,帥.58−5§.);

① 企業の資本コスト(毒場での鵜子率,および,欝究鵜発に関連する》スクの程度によって変   勤する/

③ 熟練労鱗考の窮待費罵(熟練労働者の毒場での賃金水準,および,離職率に反駿されるよう   な企業問の労欝移動の程度によって変動する/

③懸究鵜発緩織の規模と講益の麗係(産業ごと1こ遷した欝発露発纏織のタイプによって違って   くる/

@ 製品紅ついての需要(製最の潜産的な市場焼模,および,纏絡と贔質に臠して消費者が持つ   懸路の弾力性によってi変化する/

 そして,多醒籍企業の成長パターンの第二段階は,畿存の製晶系粥での醗究雛発がや塗尽くされ た状溌であり,企業は防衛的,もしくは,縮小傾講を持つことになる.バックレイーカソンは,多 羅籍企業が内部化している知識のタイプによって,3つの進路を取ると述べている(8羅雄εy a磁 C麗sむ登,ig76,p.5§3.62./。まず,懸究チームが持つスキルがその製贔に壽屋に特殊的な場合,企 業縁漸進的紅衰退する。次に,懸究チームが持つスキルが一般的で,そのスキルが懇々の藩究者に 特殊的な場合,よ拳大綬模な企業による買収が導かれる臼そして,醗究チームが持つスキルが一般 的で,そのスキルがチーム蒋殊的な場合,ほかの関連するプロジェクトにその緋究チームが翫置転 換され,多睡籍企業は成長し続ける。

 以上のように,バックレイエカソンは,多睡籍企業の成長パターンを知識の内離化.つま参,購 究瞬発と生産とマーケティングの統合から考えている。彼らの議講ほ,知識の薦場を内部化するこ とによって,醗究縫発搬点から継続的に知識が僕給され,多医籍企業が成長を維持する。そして,そ の後,多麟籍企業が従事する製最分野での欝究麗発が尽きるとき,多羅籍企業も衰退することとな る。要する1こ,バックレイ皿カソンは,企業の継続的な競争力の源肇として,晒究雛発活動を通じ ての知識の翻造をあげている。そして,藩究聡発を通じて麟造される知識が,企業という内部斎場 によってや箏と撃されると考えている。彼らの考えでは,競争覆髄の源泉は知識である。その知識 の毒場が露都化されるために,調度としての綴織が拡張し,知識の落場懸纏の低下とともに,外藩

一範一

(15)

曲舞:多羅籍企業の成長に聞する遅講的課題

甫場の代替霧である纏織も衰退すると考えている。

織 バックレイ業カソンの理論に見る多露籍企業の成長紛キー・ファクター

 バックレイ=カソンの議論は,中隠財,特に企業残で麟造される鮫識の性質1こ焦点が当てられて いる。彼らは,知識が公共財であるという見方紅賛講ずる総麗観ey鍛6Casso麓,欝馨,欝欝,〉。知 識の公共難としての性質とは,誰善こでも舞霧可能であって,誰かによるその財の使驚が地の人の優 羅を妨げないというものである。知識は,穂濡しようと思う人すべてが牽1蝿薄籠牲を持つことにな

る。矯識は,簡単にほかの人と共有化,または,ほかの人に移転される。そのために,鮫識の麟造 者からみると,知識毒場を縫織することは難しい。知識毒場を効率的に運営するための改善の試み が,企業継織の鐡現であ蓼,その露鰹的な試みが多蟹籍企業である(8羅搬εy a寵C総s醗Jg76,費、

33./。つま馨,矩識の麟造壽は.矯識が縫単に飽の人に摸激されたり,共有される恐れがあるために,

簸識に麗して露分の意園に沿った市場取引ができな聾㌔ここに外部毒場が内薬化される誘饗がある。

 バックレイ=カソンの上誕のような運譲にお雛て,知識は金業の競争力の源泉ととらえられてい る。先に述べたように,彼らは,知識を公共財ととらえ,企業内での知識の移転に関しては伝達コ ストが低いと考えている(銚cklεy継6Casso欝,1§袴,貸.35、)。そのために,企業が漸有する独懲 知識は,企業内においては,国鰹的に容易に移転され,懇織の賭銭単位閥で共有されること1こなる。

企業内では,麟究麗発活動によって発生した無識が,緩標的に移転され,多蟹籍企業全体で活繕さ れることとなる。このことについて,バックレイ霊カソンは,次のように遠べている(翫。欝ey段磁

C3SSG簸,i粥,登.35.〉:

「企業は.醗究聡発にかかわって基礎的な知識を獲得した今,比較検討するための,そして,醗究醗 発によって発生した知識を商業的に応濡して稀霧するための国際的な知識濡縁システムを運穏して いるといえる。もし,輸送コストが低い,工場の麗模から生じる零屡益が大きいッまたは,ある場所 へ立地することの比較優位が大きいといった調約条件に左右されないならば,知識の露際的な獲得

と舞絹は,一般に,基本的に頚徴した工場の盤界焼模のネットワークを通じて,国際生産に纏み込 まれ.るだろう討

以上のように,バックレイ算カソンは,地建的な条件を考えない場合,取弓1に離害のない企業内部 では,知識は公共財としての特性を発揮して,容易に移転され,多露籍企業の鏡争力,つま参成長 の源泉になると考えて雛る。バックレイ業カソンの理論では,藩究雛発を通じて麟造される知識が 企業の成長のキーファクターである。その知識が轡1界的紅移転されることによって,知識の移転を 可籠にする麟度である多蟹籍企業が成長する。知識を活濡することの活発髭が,その活罵を璽能に する調度の拡張を生み,結果として企業が成長する。この優位性の源泉としての知識と,その知識 の海外での活稽を璽能にする調度とすることが,バックレイ皿カソンの理論における多蟹籍企業の 成長を説塾する上での彗寺徴的な点である。つまり,知識を企業の成長のキーファクターとみなす一 方で,多醒籍企業の組織をその知識の麟際取引を璽能にする麟度ととらえる。そうすることで,バッ クレイエカソンは,ハイマーが撫籍した多国籍企業纏織の問題をより経済金建的な翻露からとらえ

一淫7一

(16)

薩  学  論  集 第総巻第至号 直して雛る。

5.ダニングの折衷理論と多国籍企業の成長

 欝欝年代および欝欝卑代を通じて,企業による国際生産に対する関心が高まり,様々な遷論化が 行われた。これらの懸案は,客観究者の意騒に基づいて行われたもので,統一姓を欠き,各羅究の 鷲の襲連姓も馨らかでなかった。工§簿年代後半になって,慶祥欝究を包摂し,系統だった説蟹を提 供する意麟を持った運論が提示された.それが,ダニングの摂衷遅論(εclε磁。 t塗ory)である§)。

ここでは,このダニングの訴裏運論を談窮する。次に,その還論が抱える問題を畷らかにした上で,

ダニングが多蟹籍企業の成長のキーファタターをどのようにとらえていたかを示す。

(蝕 振1衷建議とは

 ダニングが提曝した折衷奪論を説賜するにあたって,なぜ,鞍が折衷遷講を提賭するに至ったの かという点から鵜らかにしておく。海外甕接接資の説鱗として,当初繕いられた理論は,国と国の 購にある舞子率の違いに基づく,羅漢的な資本移動の饗論であった。ダニング1こよると,資本移動 の運論は,2つの蓮密のために,海外直接授資の説瞬論理として不十分であったの鷲簸搬簿,欝欝,夢、

272〉。それ慧,次のような還密である。第一に,資本の移動は,海外直接投資の存在理譲というよ りもむしろ,飽の資源を移転するための導管に遜ぎない。第二に,海外直接授資においては,資1本 移動の運論では説霧できない移転される経営資源の使驚に対するコントロールが,本社から課せら れる。このように,海外逡接投資は,資本移動の蓬論では説零できない特徴を詩っている。そ轟で は,羅燦的な資本移動の璽論こ代わって,侮が海外羅接投資の説墾運隷となるのかということ1こな る。これに関して,ダニングは,欝鴉年代および珍総隼代垂こは,2っの主要なアプ賢一チが存産し ていたと認識している(亙〉難鐡墓,至蟹§,夢、272〉.一方は,産業緩織講を基礎とし,海外痘接投資が

「なぜ」,「どのようにして」行われるかを説窮するアプ讐一チであ拳,縫方1ま,立地遷論1こ墓づ雛て,

「どこに藩を説窮するアプローチである。前者の産業纏織論アプローチは,海外竃場で競争するにあ たって,多国籍企業1こ綾の企業以.しの競争優饒を与える特性は侮かということを識鍵するもので あった鋤。これは,先1こ談明したハイマーの懸究に代表されるものである。後者の立地誌アプβ一チ は,なぜ企業がある国よ琴も趣の國で生産するのかという闘いに答えようとするものである掛。これ ら二つのアプローチは,お互い吾こ,独立轟こ展擬されたものである。従って,産業緩織論アプβ一チ では.「どこで,企業が持つ優位牲が瀦驚されるのか」という点に答えることができないし,立地譲

鱗 ダニング(聾7鱗 は亨探衰運論が欝77隼の Tra4e,Loc&t沁簸。{£co銀)盤紀Actl麟鉾a蟹lt塾e欝欝狂二A   Se鍵。鼓魚ra轟欝。紀ctlcA鐙ro霞。バという論文の中で撰めて提曝されたと述べている。しかし.本稿で億翫   裏遷論の議聡」)多くを鯵簿年の論文もしくは難醗年の著霧におっている。それは,欝77年の論文よ箏も,

  謄7§年および婚総年のもび)がよきフ,体系的に新衷廼講を誘覇しているからである。

麟 瞭簿年薮は,ハイマーに縫いく産業纏織論アプローチに基づく観究が数多くあった。中でも製贔の差霧甕1こ   基づいたケイブス(欝7玉.i蟹おは,最も拡張的な麟究であった。

m この欝究としては,サザード(謄321の失駆的な醗究やダニング/i縣3〉の擁蘂」)鱗究がある。

一綿一

(17)

霧羅1多藤籍企業の成長に臠する理論的課題

表亜. ダニングが擾曝した麟礫生産の蟹裏パラダイム 董.醗有特殊的優位性(嶽かび)毯籍の企業以上紅ある麟の企業が持つ醗有特殊的優位性〉

識.難産権シおよび/もしくはテ藝餐こ見えない資産から生εる痩猿鶴

 製轟革新,生産管遽,纏織体系やマーケティング・システム,革新能力,戒文化されていない知識,経  験を積んだ人離資牽の『貯蔵」,マーケティング.糞産講達,ノウハウなど

毎.共選管藻の優位難

董.獲存企業の分工場が,ゼロからスタートする企業以上に享受できる優位雛。

 ・主に,企業の煙摸や緩存の海場潔ジションのために生じる擾{立藝i,鰹えば,範饗や専鍔イヒの経済1   鍵,独黍的なパワー,優れた資溝総髭力やその穂編

 ・縫えば.労簸力,天然資源,糞壷ナ懸輻などσ)インプットヘの霧鐘麟,または,奮麗なアタセス  疲趨摸や独壽的な影響力のため1導脊穂な条轄でインプットを獲得する能力

 ・製品毒場への癖地的,または,春耕なアクセス  ・最簸綴の費霧での霧会鮭の資源へのアクセス

 ・薬嚢で僕給することの経済性(生産の講整だけでなく,購買,マーケティング.盗全課達などの   講整も含む)

霊.多轡籍であるために韓紅生じる優弦雛

 ・多醗籍であることが.纏広い機会を撰鐵するため毒こ上達の優麺牲をいっそう強める

 ・蟹豫醜な毒場紅ついてのよ彗有舞なアクセス,もしくは.優れ.た知識.携えぱ,惜鞍,資金講   達,労働力など

 ・要素簸存や毒場の地遷的な違いを穂罵する籠力

 ・異なった通貨地域,もしくは異なった政策シナサオによって生じる夢スクを分数した諺,縮小す   る能力

2.(鰹.簗場5)矢数を誕遷することで,または,毒場の失敬を穰絹することで〉講部乾を魅力的にする優位性

・調査や交渉費霧の翻避

・瑛有権を{呆讒するために必要な費霧の圏避

・(簸売されるインプット(騨えぱ鼓徳)の盤質や懸魑尋こついての/買い手の不確実性

・露場解差雛麹懸整の設定を認めな雛こと

・莞撃手が.串縫製品や最終製贔の贔質を護る必要性

・(上議夢)も豊こ見られ.るような〉穣1互依存した活動の経済一難を獲得すること

・先梅毒場の欠難を補うこと

・(携えぱ.数量警鍔当て,麗税,霞怒管遷,税金の違いなど麟敬癒紅よる干渉を籔達すること,または,

舞期すること

・インプット(技術を含む)の僕絵や簸発条件を籔理すること

・(競争者垂こよって鍵欝される販売経跳を蕾めて/覆場への簸売経露を讐饗すること

・競争・戦覇〔または,慶競争載終)として.舞えぱ,癒互援動,酪奪的な懸格の設定.弓一碧・アンド・

 ラグズ, トランスファー・プライシングといった方法を実施することができること 3.立地讐殊的変数(これらは,水墨攣, または,受季ナ.入津嫁鶏で{憂{立になる)

・天然資濾や群薄崖された資灘の賦存,および,斎場裁ついての空聞約分姦

運雑えば,労働力.エネルギー,原料.灘晶.および,半完成贔のようなインプットの嚢1擦,晶質.そし て.生産性

・馨藝祭的な難送事および.コミュニケーションのコスト

・投資の誘霞と,(成累の要求などを含む/授資を悪いとどまらせる要素

・製品貿易に慰する人為的難壁(礫.輸入管運/

・(襲業.沫律.教育,輸送,および,コミュニケーションなどの}インフラストラクチャーの準蟻

・(雲譲シ文駕,ビジネス観兜,鰹習などの違い紅よる)心選的距離

・盆石○,製造.および,マーケティングを集中することの経済性

・経済システムや政府の政策シつま箏,費源分醗のための識度的枠纏み

星羅=D慧懸垂9(鎗88麟.夢.27.Taセ》董ε雀一重.

アプ賞一チでは,「なぜ,企業が海外霧場で競争優位を持つことができるのか」という点に答えるこ とができないとダニングは指摘している(○難癒簸g,欝簿,費.273/.ダニングは,この2つのアプロー チを羅合した鱗界的な藩究として,先に示したバーノンの羅究をあげている。しかし,ダニングは,

この醗究をアメ夢力企業の海外活動のみを対象にする運論として退ける。

欝欝年代ぎこはいると,これら二つのアプ窪一チに擁えて,紅企業の璽論」.つま参内藻化運論が,醗

一碧一

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