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小学校における指導上困難な児童についての調査研究(1)

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日本教育心理学会第

43

回総会発表論文集(2001) PC98

小学校における指導上困難な児童についての調査研究(1)

  ―学習困難・多動衝動的行動をもつ子どもの出現率を中心に― 

        ○別  府  悦  子  ・  宮  本  正  一         

    (中部学院大学短期大学部)・  (岐阜大学)       

 

Ⅰ.目的

  宮本、別府らは、文部省スクールカウン セラー活用調査事業によって

1999〜2000

年の

2

年間岐阜市の小学校に配置された。

その中で、通常学級において学習困難や多 動・衝動的行動を示す児童がおり、教師が 苦慮している状況を見聞してきた。また、

教師の効力感が低下し、指導がうまく進ま ない、自己不全感を抱えている場合のある ことも知った。この中には学習障害(LD)、

高機能広汎性発達障害、注意欠陥/多動性 障害(ADHD)等の発達障害があり、「特 別な教育的ニーズ」を有する場合のあるこ とが指摘されている。このような児童へは、

行動の原因を単に教師の指導力量や家庭の 養育態度、ことに、本人の性格の問題に帰 するという捉え方でなく、児童の障害や発 達上の問題を理解し、個々人にあった配慮 の方法を検討していくことが必要である。

  このような問題意識から、今回岐阜市に おいて教師が指導困難と思われる児童がど のくらい存在し、どんな内容の特別な教育 的ニーズを有しているかの実態について把 握し、それとともに教師がどのように工夫 や対応をしているかについて実態を知るこ とを目的に調査研究を行ったので報告する。

Ⅱ.調査の方法

1.対象  岐阜市内の小学校

50

校にお ける通常学級の担任教師

679

人(対象児童 は

22,136

人)

  2.方法

①第

1

次調査 

2000

6

月中旬から 末日にかけて、岐阜市教育委員会を通じて 調査用紙をもとに、指導困難を抱える児童 が在籍する学級を各学校の生徒指導主事お よび教育相談担当が抽出し、学級の担任教 師が調査用紙への回答を行った。

②第

2

次調査  調査1の中で、明らかに知 的障害や環境上の問題がない児童について、

個別調査を当該学級の担任教師に行った。

Ⅲ.結果と考察

1.第

1

次調査:

50

校の小学校全数から回 答があった。そのうち、対象児が存在する と い う 回 答 の あ っ た 担 任 教 師 は

350

51.5% )人 であ り、児 童数は 605

(2.7%)であった。性別では男子が女子の ほぼ2倍の数であった。また、学年では、

ほぼ平均に見られるが、1 年生でやや少な く、5年生で多い傾向にあった。

2.第

2

次調査であげられた児童数は

466

人(2.1%)である。ここでは、女子と男子 の差がより顕著になり、ことに

2

年生と6 年生の男女差が大きかった。学年による数 の差は

2

年生で少し多い傾向にあったが、

顕著な違いはなく、どの学年にも指導困難 な児童が同じような数で見られることが明 らかになった。教科では、国語の算数に学 習困難を抱える児童が多くを占めるが、周 辺教科、とくに体育と図工に関係する科目 が苦手だとする児童が多い傾向が見られた。

また、給食や学級会活動などの教科外の活 動においても、困難を抱える児童がいるこ とが示された。学習態度および生活面に関 する項目については、落ち着きのない行動 や突発的な行動をする、周りのちょっとし たことに気がとられる、自分勝手な行動を 示す児童が多く見られたが、それらは特に 低学年に多い傾向が見受けられた。一方不 器用さや身体の巧緻性の問題、会話や言語 発達の問題、自閉性障害を疑う社会性の問 題や学習障害を疑う視知覚認知の障害につ いては、学年の差はあまり見られなかった。

(付記)本研究に岐阜市教育委員会熊田正俊氏の 協力を得た。

- 304 -

(2)
(3)

臨床・障害 

2PM173

日本心理学会第

65

回大会(2001)

小学校における指導上困難な児童についての調査研究(3) 

○  宮  本  正  一 

(岐阜大学教育学部)

1.目的

 調査研究(1)(2)に続いて本研究では、教師が指導困難な児童 と判定した対象児の「困難」の内容を数量化理論による分析を行 い、教師の対応・効力感との関連を検討した。

2.方法

  被験者  岐阜市内の全ての小学校において対象にあげられた46 6人の児童とその担任教師。

調査項目  ①比較的良好な教科と学習に遅れの見られる教科、

②国語、③算数、④その他の教科、⑤学習態度・生活面、⑥指導 上困難な問題、⑦教師の対応や工夫、⑧効力感の項目別に調査を 行った。

  手続き  上記①の教科については、国語や学級活動等の11の教 科に○を付けてもらった。②国語は「漢字の誤字が多い」等の15 項目、③算数は「単位の理解ができない」等の10項目、④その他 の教科については「鉄棒が苦手である」等の13項目、⑤学習態度・

生活面については「予想のつかない行動をする」等の25項目、⑥ 指導上困難な問題については「教師に反抗的な態度をとる」等の9 項目、⑦教師の対応や工夫については「一斉授業の中で近くに行 って教える」等の17項目について、「特にあてはまる場合◎」「あ てはまる場合○」をつけてもらった。⑧効力感については、「学 級の中でなんとか対応できる」を1、「学年・学校全体の協力が必 要である」を2、「学校外の専門機関との連携が必要である」を3、

「問題が大きいので、対処が困難である」を4として順序尺度とし て扱った。

3.結果と考察

  上記①から⑦の質問領域毎に数量化Ⅲ類を実施した。その際、

「特にあてはまる場合◎」「あてはまる場合○」を同様の反応と して扱い、0,12dataとした。軸の選択は相関係数0.5以上という 基準を採用した。

②国語については第Ⅰ軸の相関係数0.606、第Ⅱ軸の相関係数0.

292となり、第Ⅰ軸での説明率は37%であった。第Ⅰ軸は、項目が

「あてはまる」場合のサンプルスコアが全て正の得点を示した。

「文中の文字がよく抜ける」「発音どおり書くので『へ』と『え』、

『は』と『わ』の違いが理解できない」「行とばしや重複読み,

今読んでいるところが分からなくなることがある」等の項目範囲 得点が大きかった。小2がピークで次第に得点は低下していった。

(F=3.838, df=5/459, p<.01)

③算数については第Ⅰ軸の相関係数0.646、第Ⅱ軸の相関係数0.

343となり、第Ⅰ軸での説明率は42%であった。第Ⅰ軸は「表,グ

ラフが分からない」「平面図形は書けるが,立体図形が書けない」

項目のカテゴリースコア範囲が大きい軸であった。学年では1年生、

2,3年生、4,5,6年生と3段階に得点が大きくなっていた。

④その他の教科については第Ⅰ軸の相関係数0.605、第Ⅱ軸の相 関係数0.356となり、第Ⅰ軸での説明率は37%であった。第Ⅰ軸は

「縄跳びができない」「ボールゲームが苦手である」等の項目の カテゴリースコアーの説明変数範囲が大きい軸である。2年生の サンプルスコアが高く、徐々に低下する指標であった。また教師 効力感の低下とともにサンプルスコアが上昇していた。

⑤学習態度・生活面については2種類の項目が含まれていること が分かったため、「予測不能性」と「認知的問題」に分けて、そ れぞれ分析をした。「予測不能性」については、第Ⅰ軸の相関係 0.680、第Ⅱ軸の相関係数0.310となり、1つの軸での累積説明率 46%であった。第Ⅰ軸は「突発的な行動がよく見られる」「予 想のつかない行動をする」「危険な事を平気でする」等の項目の カテゴリースコアーの説明変数範囲が大きい軸である。

1  予測不能性の強度と効力感(人数)

1 2 3 4 5

効力1

157 37 16 10 10 230 効力2

55 17 16 17 4 109 効力3

30 3 12 5 2 52 効力4

7 1 5 2 15

249 58 44 37 18 406

効力感が低下するケース(4)は二つに分けられ、予測不能性が高 い場合と低い場合である。

「認知的問題」の場合は、第Ⅰ軸の相関係数0.539、第Ⅱ軸の相 関係数0.403となり、1つの軸での説明率は28%であった。第Ⅰ軸 は「左右の概念ができあがっていない」「日時の概念ができあが っていない」等の項目のカテゴリースコアーの説明変数範囲が大 きい軸である。低学年が高得点で、徐々に低下していく。また効 力感とは直線的対応が見られた。

同様に、「指導上困難な問題」についてと「対応や工夫」につ いても分析を加えた。

以上5領域の結果を総合的に考察すると、国語と算数、生活面 の認知的側面の3者が関連した一つの因子を形成しており、予測 不可能な学習態度と指導の困難性とが別の因子を形成しているこ とが分かった。(本研究は中部学院大学別府悦子、岐阜市教育委員 会熊田正俊との共同研究である。)

Miyamoto, Masakazu

- 1002 -

(4)

日本教育心理学会第44回総会発表論文集(2002) PE89

LD, ADHD 査定ソフトの開発 

○  宮  本  正  一  ・別  府  悦  子

(岐阜大学教育学部 [email protected]・中部学院大学短期大学部)

1.目的

 調査研究(1)(2)(3)に基づいて本研究では、教師が指導困難な 児童と判定した対象児の「困難」の内容を数量化理論による分析 を行い、その結果を元にLD,ADHD査定ソフトを開発することであ る。

2.方法

  被験者  岐阜市内の全ての小学校において対象にあげられた46 6人の児童とその担任教師。

調査項目  ①比較的良好な教科と学習に遅れの見られる教科、

②国語、③算数、④その他の教科、⑤学習態度・生活面項目別に 調査を行った。

  手続き  上記②国語は「漢字の誤字が多い」等の15項目、③算 数は「単位の理解ができない」等の10項目、④その他の教科につ いては「鉄棒が苦手である」等の13項目、⑤学習態度・生活面に ついては「予想のつかない行動をする」等の25項目、について、

「特にあてはまる場合◎」「あてはまる場合○」をつけてもらっ た。

3.結果と考察

  上記①から⑦の質問領域毎に数量化Ⅲ類を実施した。軸の選択 は相関係数0.5以上という基準を採用した。

②国語については第Ⅰ軸の相関係数0.649、第Ⅱ軸の相関係数0.

528となり、第Ⅰ軸での説明率は21%であった。「文中の文字がよ く抜ける」「行とばしや重複読み,今読んでいるところが分から なくなることがある」等の項目範囲得点が大きかった。サンプル スコアの度数分布を下に示す。

国語Ⅰ軸

3.50 3.25 3.00 2.75 2.252.50 2.00 1.75 1.50 1.25 1.00 .75 .50 .25 0.00 -.25 -.50 140

120

100 80

60 40

20 0

標準偏差 = .65   平均 = 0.00 有効数 = 465.00

③算数については第Ⅰ軸の相関係数0.719、第Ⅱ軸の相関係数0.59 0となり、第Ⅰ軸での説明率は26%であった。第Ⅰ軸は「表,グラ フが分からない」「平面図形は書けるが,立体図形が書けない」

項目のカテゴリースコア範囲が大きい軸であった。

④その他の教科については第Ⅰ軸の相関係数0.646、第Ⅱ軸の相 関係数0.556となり、第Ⅰ軸での説明率は21%であった。第Ⅰ軸は

「ボールの投げ方が下手である」「縄跳びができない」等の項目 のカテゴリースコアーの説明変数範囲が大きい軸である。

⑤学習態度・生活面については不適切な項目を減らして、最終 的には11項目が残った。多動性に関する項目であった。第Ⅰ軸の 相関係数0.673、第Ⅱ軸の相関係数0.562となり、第1軸の説明率は 2 3 %であった。第Ⅰ軸は「危険なことを平気でする」

多動性のサンプルスコア 3.25 3.00 2.75 2.50 2.25 2.00 1.75 1.50 1.25 1.00 .75 .50 0.00.25 -.25 -.50

図  多動性のヒストグラム

人数

160 140 120 100 80 60 40 20 0

標準偏差 = .67   平均 = .00 有効数 = 466.00

「話にまとまりがなく、話題が次々と展開する」等の項目のカテ ゴリーの説明変数範囲が大きい軸である。

図  LD,ADHD査定グラフ 1.00

0.22

0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00

国語の認知障害

算数の認知障害

体の不器用さ 多動傾向

  以上の結果から、Excelを用いた査定ソフトを開発した。図3 に、小学校3年生男子の事例を示す。彼は国語の認知障害は1.0 算数の認知障害0.22、体の不器用さ4.29、多動性2.13となり、L DADHDを併せ持つことが分かる。

(本研究は岐阜市教育委員会熊田正俊との共同研究である。) Miyamoto, Masakazu & Beppu, Etuko

- 463 -

(5)

教員心理学年報  第

42

教 育 心 理 学 年 報 第 4 2 集 ( 2 0 0 2 年 度 ) 準 備 委 員 会 企 画 公 開 シ ン ポ ジ ウ ム

問 題 行 動 の 解 決 の た め の 教 師 と 児 童 の 対 人 ス キ ル の 訓 練

指 導 困 難 な 児 童 と 教 師 の 効 力 感

宮 本 正 一 ( 岐 阜 大 学 教 育 学 部 ) 我 々

(

別 府 悦 子 ・ 宮 本 正 一 ・ 熊 田 正 俊

)

は 、 多 動 傾 向 な ど が あ り 教 師 が 教 科 指 導 や 学 級 経 営 に お い て 指 導 困 難 と 認 知 し た 児 童 の 実 態 と 教 師 が 行 っ て い る 対 応 ・ 工 夫 、 効 力 感 を 調 査 し た

( 2 0 0 0 )

。 対 象 は 岐 阜 市 の 全 小 学 校

5 0

校 の 担 任 教 師

6 7 9

人 、 対 象 児 童

2 2 , 1 3 6

人 で あ る 。 目 的 は

L D

A D H D

傾 向 の あ る 児 童 の 実 態 と 教 師 に よ る よ り 望 ま し い 対 応 の あ り 方 、 学 校 の 教 育 相 談 体 制 の 充 実 の 方 向 を 明 ら か に し た い た め で あ る 。

「 国 語 」「 算 数 」「 体 育 等 」「 学 習 態 度 ・ 生 活 面 」 に 関 す る 質 問 項 目 に つ い て 、 そ れ ぞ れ 数 量 化 Ⅲ 類 に よ り 分 析 し 、「 対 応 ・ 工 夫 」「 教 師 効 力 感 」 と の 関 連 性 を 検 討 し た 。 国 語 で は 「 行 と ば し や 重 複 読 み が あ る 」 等 の 認 知 障 害 項 目 、 算 数 で は 「 表 , グ ラ フ が 分 か ら な い 」 等 の 認 知 障 害 項 目 、 そ の 他 の 教 科 で は 「 ボ ー ル が 受 け 取 れ な い 」 等 の 体 の 巧 緻 性 に 関 す る 項 目 、 学 習 態 度 ・ 生 活 面 で は 「 危 険 な こ と を 平 気 で す る 」 等 の 多 動 ・ 予 測 不 能 傾 向 項 目 が 注 目 項 目 で あ っ た 。 教 師 が 指 導 上 困 難 を 抱 え て い る 問 題 の 内 容 は ① 学 習 の つ ま ず き が あ り 個 別 の 対 応 で な い と 理 解 さ せ ら れ な い

( 2 2 2

)

、 ② 授 業 中 集 中 し な い の で 、 授 業 が 進 め に く い

( 1 4 4

)

③ す ぐ に カ ッ と な り や す く 友 だ ち と ト ラ ブ ル に な る

( 1 1 2

)

、 ④ 生 活 態 度 が 身 に つ い て お ら ず 、 個 別 の 指 導 が 必 要

( 1 1 1

)

、 ⑤ 授 業 中 立 ち 歩 い た り 動 き 回 る の で 目 が 離 せ な い

( 6 8

)

、 な ど が 多 か っ た 。 対 象 と な っ た 児 童 に つ い て の 今 後 の 指 導 見 通 し に つ い て は 、 ① 学 級 の 中 で 何 と か 対 応 で き る

2 6 0

件 (

4 3 . 0

% )、 ② 学 年 ・ 学 校 全 体 の 協 力 が 必 要 で あ る

1 4 7

件 (

2 4 . 3

% )、 ③ 学 校 外 の 専 門 機 関 と の 連 携 が 必 要 で あ る

6 6

件 (

1 0 . 9

% )、 ④ 問 題 が 大 き い の で 、 対 処 が 困 難 で あ る

1 5

件 (

2 . 5

% ) と い う 実 態 で あ っ た 。 今 後 の 見 通 し を 教 師 効 力 感 と み

2003,Vol.42, 3-4

(6)

教員心理学年報  第

42

な し て 、 児 童 の 注 目 行 動 内 容 と の 関 係 を 分 析 し た と こ ろ 、「 国 語 の 認 知 障 害 の 程 度 」「 算 数 の 認 知 障 害 の 程 度 」「 体 の 不 器 用 さ の 程 度 」 と い う 行 動 傾 向 と は 関 連 が 認 め ら れ な か っ た 。 最 後 の 「 多 動 ・ 予 測 不 能 性 の 程 度 」 と 密 接 に 関 連 し て お り 、 多 動 ・ 予 測 不 能 性 が 高 い ほ ど 教 師 は 「 手 に 負 え な い 」「 外 部 の 支 援 が 必 要 で あ る 」 と の 状 態 に 在 る こ と が 明 ら か に な っ た 。 最 後 に 、 我 々 は 指 導 困 難 な 事 例 に つ い て 巡 回 訪 問 を 行 い 、 個 別 検 査 の 実 施 、 教 師 へ の コ ン サ ル テ ー シ ョ ン 、 保 護 者 へ の 面 接 相 談 等 を 行 っ た 。

2003,Vol.42, 3-4

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