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市川総合病院角膜センター

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Academic year: 2024

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市川総合病院角膜センター

プロフィール

1.教室員と主研究テーマ

助 教 比嘉 一成 1)角膜輪部ニッチ様細胞と接する角膜輪部上皮タイニーセルの解析 2)口腔粘膜上皮下細胞から角膜実質細胞への分化誘導

3)ウサギ口腔粘膜から上皮、間葉、筋の3層ハイブリッドシートの作製と解 析

4)羊膜と間葉系幹細胞の関連性とその効果と保存

コーディネーター 青木 大 5)適切な臓器提供を可能とする院内体制整備とスタッフの研修プログラム の開発に関する研究

6)組織提供に際しての選択肢提示関する諸問題に関する研究 7)全死亡例臓器移植提供意思確認システムの運用・分析 コーディネーター 松本 由夏 7)全死亡例臓器移植提供意思確認システムの運用・分析 コーディネーター 佐々木千秋 6)組織提供に際しての選択肢提示関する諸問題に関する研究

7)全死亡例臓器移植提供意思確認システムの運用・分析 コーディネーター 笛木 薫 7)全死亡例臓器移植提供意思確認システムの運用・分析 2.成果の概要

1)角膜輪部ニッチ様細胞と接する角膜輪部上皮タイニーセルの解析

角膜輪部には角膜上皮幹細胞が存在し、骨髄細胞のようにその幹細胞を維持する環境であるニッチの存 在が考えられる。我々は昨年本研究において、Matrigelと輪部フェノタイプ維持培地で培養すると、培養 1ヶ月後においても角膜輪部のフェノタイプを維持した spheroidを形成することを報告した。今回はさら にニッチの培養条件を確立するため、spheroidの低酸素培養を試みた。培養 1ヶ月後において、低酸素培 養では通常培養よりも小さい spheroidを形成した。また、低酸素培養において、角膜輪部フェノタイプを 示す K15,p63の発現は spheroidの辺縁部で認められた。さらに、低酸素培養において角膜輪部基底層で 発現する N-cadherinの発現も認められた。低酸素培養において BrdU陽性細胞が多く観察され、Cell cycleの G0/G1期の細胞も多く観察された。Matrigelと KGF+Y27632添加培地と低酸素の培養条件では、培 養 1ヶ月後において N-cadherin陽性の spheroidが認められたことから slowcyclingを維持するニッチ様 構造が保たれた優れた培養条件であることが示唆された。

TheAssociationforResearchinVisionandOphthalmology2014AnnualMeeting,P.63,2014 第 35回日本炎症・再生学会雑誌.P.103,2014

角膜カンファランス 2015学会雑誌.P.48.2015 2)口腔粘膜上皮下細胞から角膜実質細胞への分化誘導

我々は口腔粘膜上皮下組織から神経堤由来の細胞を分離し、角膜実質細胞に類似した細胞へ分化誘導す ることで、角膜実質細胞源となりうるか検討している。CD56、 PDGFRa陽性の細胞塊から増殖した細胞を まず、骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞への分化誘導を行ったところ、骨芽細胞誘導ではアリザリンレッド 陽性のカルシウム沈着示し、軟骨細胞では軟骨ムチンを染色するサフラニン O陽性で、TypeIIコラーゲ ンも観察された。脂肪細胞ではオイルレッド陽性の脂肪滴を観察できた。さらに本年度においては神経細 胞への分化誘導も行ったところ、神経細胞で発現する beta-III-tubulinを観察することが出来た。これら のことから、口腔粘膜上皮下の 1個の細胞から多分化能を示すことができた。神経堤由来細胞で発現する PDGFRaの発現は、より分化能の高い細胞である可能性を示すとともに、神経細胞へ分化させるのに重要な 因子であることが示唆された。現在、角膜実質細胞への分化誘導も行っている。

3)ウサギ口腔粘膜から上皮、間葉、筋の 3層ハイブリッドシートの作製と解析

頬粘膜癌や舌癌などの広範囲な摘出後の口腔内の再建において、粘膜直下の筋層の再構築が重要である。

我々はこれまでに筋芽細胞シートをハイブリッドさせたウサギ上皮、間葉、筋の 3層シートを作製し、増 殖能を維持したまま筋層が重層化することを昨年の再生医療学会で報告した。今回は単独では難しい筋シ ートの重層化のメカニズムを解明するため、培養条件による骨格筋筋芽細胞シートの重層化への影響を検 討した。Gelならびに GelMCを積層させると、筋芽細胞シートの重層化が亢進した。積層 2週間後におい て、細胞周期ならびに BrdU取り込みは Myoに比べ Gelを積層した筋芽細胞シートで減少し、GelMCを積層

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させた筋芽細胞シートでその減少は観察されなかった。間葉系細胞の存在によって、培養 2週間後におい ても筋芽細胞シートは増殖能を維持したまま重層化することが示唆された。

再生医療学会雑誌.Vol.14.Suppl.P.371,2015 4)羊膜と間葉系幹細胞の関連性とその効果と保存

羊膜は抗炎症作用や創傷治癒促進効果があるだけでなく血管のない免疫寛容組織として欠損組織の代替 に移植されるなど、多くの臨床の場で使用されてきた。しかし、その効果や作用のメカニズムについて不 明であることが多い。最近になって様々な組織で間葉系幹細胞の存在が報告されており、羊膜にもその存 在が報告された。この間葉系幹細胞が羊膜の持つ効果にどのように関与しているか明らかにするため、本 年度においては羊膜から間葉系幹細胞の分離と培養を行ない、その間葉系幹細胞の解析を行なった。分 離・培養した羊膜由来のクラスターは H.E.染色により約 40個の細胞で出来ていることが解ってきた。分 化誘導を行なうことによって骨芽細胞、脂肪細胞、神経細胞で観察される染色像を確認することができた。

5)適切な臓器提供を可能とする院内体制整備とスタッフの研修プログラムの開発に関する研究

クオリティマネジメント研修プログラムの開発と検証をするため、「救急医療現場におけるクオリティ マネジメントセミナー」として開発された 4日間の研修プログラムにスタッフとして参加した。

臓器移植法では、死亡した者の「提供に関する医師は、尊重されなければならないと規定されているもの の、その意思を実現できる院内体制を整備している病院は少ないことが推測されるため、臓器提供者のみ でなく、広く終末期患者のケアの質を高め、かつ臓器提供の意思を実現できる院内体制整備が不可欠であ ると考える。

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等克服研究事業(免疫・アレルギー疾患等政策研究企業(移植 医療基盤整備研究分野))平成 26年度総括・分担研究報告書 研究代表者 長谷川 友紀 P.1~P.43 6)組織提供にしての選択肢提示関する諸問題に関する研究

平成 22年に「臓器の移植に関する法律の」一部改正が行われ、本人の生前の意思がなくとも、家族の承 諾があれば脳死下臓器提供可能となったが、現状の認識として組織提供数は法改正後も年々減少しており 多くの課題に直面しているため、組織提供と臓器提供を協同で進めるための方策の具体的な割り出しを急 務と考える。例えば、金銭的問題、時間的問題、支援組織の問題などが上げられ、特に膵島移植には多く の課題があり、モデルケースの作成と教育方法の開発などを念頭に置いている。また組織提供の体制や契 約ができている施設を統一された活動内容で機能させていくかなど、コーディネーターの観点での問題が 明らかになった。

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等克服研究事業(難治性疾患等政策研究事業(移植医療基盤研 究分野))平成 26年度総括・分担研究報告書 研究代表者 横田裕行 P.87~P.94

7)全死亡例臓器移植提供意思確認システムの運用・分析

市川総合病院において、2004年 10月より全死亡例臓器提供意思確認システム(RoutineReferral System)を運用している。2004年 10月から 2015年 3月までの間に 5665件の死亡例があった。その内連 絡を受けたのが 4945例、当アイバンクのコーディネーターが意思確認を行ったのが 3224件(65.2%)、提 供に至った例は 331件(10.3%)となった。

また、意思確認を行わなかった理由について、73.0%が使用禁忌に該当し、医師による意思確認が 16.0%、 看護師による意思確認が 3.6%、身寄りがなく意思確認を行えなかったものが 2.4%、その他 4.8%となった。

使用禁忌の内訳は、全身性の感染症 60.1%、HCV抗体陽性 21.2%、Hbs抗原陽性 5.2%、白血病 4.1%、その他 9.4%という結果になった。

日本において、臓器提供ドナー数の不足が問題となっているが、一定の割合で臓器・組織提供を希望す る家族がいる事がわかった。しかし、依然ドナー不足が改善されたわけではない。今後、ドナー数確保の ために、より一層の啓発活動などに努めていかなければならない。

日本組織移植学会雑誌 第 13巻 第 1号 P134,2014 3.科学研究費補助金・各種補助金

研究代表者 研究課題 研究費

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研究代表者 研究課題 研究費

比嘉 一成 角膜輪部ニッチ様細胞と接する角膜輪部上皮タイニーセル の解析

文部科学省科学研究費 補助金・基盤研究(C) 島﨑 潤 羊膜と間葉系幹細胞の関連性とその効果と保存 文部科学省科学研究費

補助金・基盤研究(C) 4.研究活動の特記すべき事項

学会招待講演・特別講演・教育講演

講演者 年月日 演題 学会名 開催地

佐々木千秋

青木 大

2014.8.29 「全死亡例臓器提供意思確認シス テムの運用・分析」

「当院における羊膜バンク設立へ の過程」

第 13回 日本組織移植学 会・学術集会

岐阜市

学術学会に相当しない団体が開催するセミナー・研究会・カンファレンス等における発表・講演

講演者 年月日 演題 会合の名称 開催地

松本 由夏 2014. 5.20 「アイバンクと角膜センター」 市川市歯科医師会理事会 市川市

青木 大 2014.7.4 「角膜提供について」 東京女子医科大学病院移 植支援室主催院内講習会

東京都 新宿区 青木 大 2014.9.17 「アイバンクの果たす役割

~ForthePatient~」

東邦大学眼科学術研究会 特別講演

東京都 大田区 青木 大 2014.12.21 「アイバンクの役割~For the

Patient~」

東京慈恵会医科大学眼科 学講座 第 528回慈眼会

東京都 港区

5.教育講演等教育に関する業績、活動

教育に関する講演(医学・歯学における教育をテーマとするものに限る)

講演者 年月日 演題 学会・研究会・会議名 開催地

青木 大 比嘉 一成

2014.7.4 「アイバンク」

「角膜の再生」

東京歯科大学 4年生 東京都千代田区

教育ワークショップ・FD研修

講演者 年月日 ワークショップ名 役割 開催地

松本 由夏 青木 大

2014.6.6 「アイバンクと角膜移植」

「角膜センター紹介」

公益社団法人臓器移植ネ ットワーク東日本支部新 人コーディネーター研修 講義・実習指導

市川市

松本 由夏 青木 大

2014.6.13 「アイバンクと角膜移植」

「角膜センター紹介」

順 天 堂 大 学 医 学 部 衛 生 学・公衆衛生学学生研修 講義・実習指導

市川市

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青木 大 2014.7.26 「初期情報対応について」 第 28回アイバンク ワークショップセミナー 講義

東京都 千代田区

青木 大 2014.10.8 「眼球摘出講習会」 東邦大学医療センター 大森病院眼科医局勉強会 講義・実習指導

東京都 大田区

他の大学・研究機関等における学生・大学院生を対象とする講義

担当者名 年月日 テーマ・演題 大学・機関 所在地

青木 大 2014.10.8 「アイバンク」 東邦大学医学部 3年生学生 講義

東京都 大田区

青木 大 2014.10.28 「移植コーディネーター論」 杏林大学保健学部学生講義 三鷹市 6.社会的貢献・社会に対する活動

医学の啓蒙を目的とする講演会(市民を対象とするもの)

講演者 年月日 演題 講演会名 開催地

佐々木千秋 2014.8.5 「目の健康について」 市川市教育委員会養護教諭講 習会

市川市

佐々木千秋 2014.8.26 「アイバンクと角膜移植」 ふれあい看護体験(市川市内 高校)

市川市

佐々木千秋 2014.11.20 「アイバンクと角膜移植」 昭和学院中学校職場体験 市川市

その他メディア等への掲載・出演

氏名 年月日 タイトル 掲載誌・放送局番組名・

URL

青木 大 2014.9.25 「質の担保のためにはバンクの設立が必要」 MedicalTribune

Referensi

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現状において主なワクチン接種方法は,注射型ワクチ ンであるが,近年注目されているのが粘膜ワクチンであ る.注射型ワクチンが全身性免疫(IgG)を誘導し予防 効果を発揮するのに対し,粘膜ワクチンは経鼻粘膜また は腸管粘膜上において,全身性免疫と粘膜免疫(IgA) の両方を誘導する.ヒトの体内で病原体が最初に接触す る部分は粘膜上皮であるため,粘膜上の免疫効果を高め

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(二)宜選擇軟毛牙刷,使用前先使用溫水浸泡軟化 刷毛,減少黏膜組織損傷。 (三)每日刷牙至少 4 次飯後及睡前,於進食後 30 分鐘內刷牙,減少食物殘渣對口腔黏膜及牙齒 的刺激。若口腔發生潰瘍時,應增加為每隔 2~4 小時執行 1 次。 (四)依貝氏刷牙法刷牙,也就是於鏡子前面仔細清 除牙齒表面及牙縫間隙的食物殘渣,刷毛與牙 齒呈 45~60

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-2- 4.研究活動の特記すべき事項 学会・研究会主催 主催者名 開催年月日 学会・研究会名 会場 開催地 白石 建 2015.3.27 -28 6thAnnualMeetingof CervicalSpineResearch SocietyAsiaPacific Section パシフィコ横浜 横浜市 シンポジウム シンポジスト 年月日

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