幼児をもつ父幾の家事・膏箆参撫と舞霧の就労 95
幼児をもつ父親の家事。育児参加と母親の就労
平林秀美(幼児醒学)
本醗究の欝的は,幼箆をもつ父緩の家事・鳶艶参議の程護が,母霧の就労の有無により異なるの かについて検討することにあったむまた,縁競の就労に鰐する夫・子ども・馬謖の遷解や,無職の 舞競の就労希望についても調査を行った。主な繕果は,以下の遊吟であった。i〉父親の家事参癩 の程褻は全捧的にみてあまり高くなかったが,薄霧が無職よりも有職の場合に家事を鴛うことが多 かった。2〉父親の青鷺参藤は鷺較的多く,舞競の就労の有無による差は認められなかった.3〉
母親の就労に薄する遅解は必ずしも†分ではなく,家事・青鷺を舞競の担当と考えているケースも あった。また,母親麹身も,子どもにさびしい思いをさ甚ながら働いていると考えていた。4)無 職の母親の就労希望はそれほど高くなく,麓労する勝合も家事・蕎兇の紡げにならない蒔難や職種 を希望していた。
〔キーワ一群〕 父親,家事・欝箆参擁,羅幾の就労,サポート
問 題
女性の就労率が上がり,結婚後や餓産後も仕事を続 けるケースが年々増撫している。しかしながら,依然 として濤本の女鑑は2§歳代後半から饑歳代薦半の子奢 て懸紐仕事を中齪することが多く,その薦後紐就業の ピークがあるといういわゆる醗字型の就業購造を羅持 しているのも事実である(天野,亜鯨4;嚢本総合愛畜 醗究勝,鰺§§)。また,女性が仕事を辞めざるをえな かった運由の上位には,匿青髭・家事の負握拳大きく なったから」が挙がっており,徒事と家庭との濁立が 国難であることがうかがえる。
このような璽駿を踏まえると,女性嚇仕事を続けて いくためには,夫からのサポート(精神的灘癒と物理 的灘藤の両方)が重要となるであろう。つまり,夫が 妻の徒事へ理解を示すことと,家事・育児に積極的に 参撫することが必要であろう。
ところで,父親の子育てへの参撫摂,母幾の蕎晃不 安やストンスを軽減し,父親馨身の有籠感を高めるこ
とが指摘されている(Ba搬盛覆Ba盤ε錠,臆総1牧野,
鰺82).携えば,柏木・若穣(董鱒4〉は,3〜5歳の 幼児をもつ窺3菊綾を韓象に調査を行い,父親の家事・
育児参癩度の高さ潜母親の青鷺紅鱒する否定酌感情の 軽減につながることや,それと樗職こ父餐衰身の子ど
もへの肯定的感驚ぶ強まることを瞬らかにしている。
この点を考摩すると,母幾の就労の有無にかかわらず,
父親の家事・育箆参隷は非常に重要となる。
しかしながら,露本の父親の家事・育児参考鐵ま能醗 に姥べて灘立って低い。若松・柏木(欝蟹〉は,その 原羅として,伝統的な盤役割観が背景にあること以外
に,長時闘労働が関与している百態姓を揚接し,検討 を行っている。その結果,母幾ぶ就労している場合
(有職〉は,父親の労欝鋳問と家事・育衆参撫の懸に 負の縮縫が認められており,労働暗闘が長いと家事・
青鷺参1撫瀞少ないこと力縫翼ら善縁こなった。しかしなが ら,母覇ぶ就労していない場合(無職)は,父親の労 騰時間と家事・奮箆参撫との闘に関連はみられず,労 鱒鋳懸の短い父親でも家事・鳶児参簾が少なかった。
また,数井ら(欝欝〉は,幼稚醗児・保育麟鷺の親 麟2緯を麟象にした調査醗究を行い,父親の子どもと のかかわりの程度は,父親の労欝時間や母親の就労形 態と密接に関連することを瞬らかにしている.すなわ ち,労騰鋳麗勝舞い父親は子どもとかかわること渉多 く,労欝欝間渉長い父親は子どもとかかわることが少 ない。母親がフルタイムで饑いている場合に父親の青 鷺参簾が最も多く,専業主婦の場合は最も少ない。
以上の結果よ吟,家事・畜箆に参撫したくても,労 縁蒔間が長いために物蓮的に不可能な父親もいること が考えられる。しかし,時闘的に余被がある父続でも,
必ずしも家事・育児に参策するわけではなく,特に母 親が就労していない場合に,その領殉が顕著であった。
それでは,母親が就労している場合,父幾の家事・
膏箆参鱗ま,実藤にどの程度なされているのだろうか。
平林・飛懇(茎鱒6〉,平躰(ig総〉は,福島南近郊 の中学校教議総2名を対象に調査を行い,舞競が有職
(フルタイム/の場合でも,父親の家事・青晃参擁が きわめて少ないことを瞬らかにした。また,男性の方 赫女性よりも伝統的性役割観が強く,家事・育箆参撫 の必要性や女性潜騰くことへの運解は必ずしも十分で はないことが示唆されている。
96 纏島大学教官実践藩発駕要第32号
しかし,この講査は,調査離家者の年齢籟羅窪が広く
(年齢籔甕23〜5§歳,平均年齢37歳〉,また子どもの年 齢もまちまちであった。そこで,承醗究では,もっと
も家事。育児が負謹葦こなると患われる幼児をもつi観を 鰐象として,父蔑の家事・育児参趣がどの程度なされ ているのか,それは母親の就労の有無紅より異なるの かについて験討する(物運的なサポート〉。また,母 蔑瑛仕事をもつことに薄して,夫・子ども・周麗は理 解を示しているのかについても,綾試する(精神的サ ポート)。さらに,これまであまり蒼欝されなかった が,本醗究では,一獲結婚・慮産のために縫事を辞め た母親が,再び纐くことを望んでいるのかについて験 試する。
方 法
講糞対象
福島霧海の幼稚麟と探査醗に通う獲擬の母親・父霧 鎗緩。緯纏のうち,母親が就労しているのは観経,就 労していないのは38懇であった。
実施時鶏
鰺§§年魂月〜5月。
謝金内容
母親矯と父幾驚の2種類の質問紙を作成した。
韓 母親矯
すべての母親を鰐象にして,フェイスシート,父蔑 の家事参撫紅関する項§,奮難参藤に関する項目を作 成した。なお,父親の家事・青鷺参撫に関する項欝の 作成に際しては,柏木・若松(鎗鱗〉を参考にした。
フェイスシート:家族の構載や母親の就労の有無など。
父蔑の家事参撫に関する項§:家事参簾の程度,内容,
講是度の3つから成る。家事参燦の程度については,
家事をよく手伝ってくれるかどうかを尋ね,「よくし てくれる」.「たまにしてくれる豊,「めったにしない」
の中からiつを選叛してもらった。家事参癩の内容に ついては,食事の支度,後かたづけ,掃除,洗濯,ゴ
ミ捨て,その飽の中から,よくするものを3つまで選 撫してもらった。家事参撫の溝是度については,満足
しているか否かを尋ねた。
父幾の奮発参簾紅鱒する項鐸:育児参撫の有無,内容,
満足度の3つから成る。育雛参簾の有無については,
子どもの漫語をしたり遊んだりしてくれるか否かを尋 ねた。青鷺参擁の内容については,幼稚麟・保育園の 送り違え,一緒にお風騒,一緒に夕食,一緒に遊ぶ,
身のまわりの量議,本を読む,その飽の中から,よく するものを3つまで選択してもらった.青鷺参撫の轟 是度については,満足しているか否かを尋ねた。
次に,就労している舞親を薄象1こして,就労状溌,
就労時の子どもの預け先,夫・子ども・瞬露からの母 親が働くことへの反応を尋ねる項§を作威した。
麓労状溌:職種や勤務詩問(残業,通勤時間も含む)
鯵解一§
を記入してもらった。
就労欝の子どもの預け先:幼稚漿,保育鍍,ベビーシ ッター,夫の親,露分の競などのうち,預け先ずべて を選撰してもらった。
母親の就労に鰐する反応:「欝分が働くことを.夫や 子どもや穏麟はどう思っていると思いますか涯と尋ね,
それぞれの反臨を嚢鐡に記遠してもらった。
また,就労していない母幾を薄象にして,就労の鳶 望の有無を尋ねた。さらに,就労を希望すると麟答し た場合には,その簾娘鋳顛と駿種の希望を尋ねた。
繊 父親嬬
すべての父親を頬象にして,フェイスシート,霞分 の家事参顔に関する覆§,青髭参撫に絶する覆馨を作 成した。
フェイスシート:父幾の就労状溌(職種および嚢務鋳 問〉など。
露分の家事参撫に臠する項欝:家事参灘の程度,内容 の2つから成る。家事参撫の程度については,普段家 事をよく手伝うかどうかを尋ね,「よくする」,「たま にする」,「めったにしない涯の中から茎つを選摂して もらった。家事参撫の内容については,母競馬と購様 の形式で攣吝してもらった。
自分の育児参考羅こ関する項醤1青鷺参撫の内容,子ど もとの接触鋳間の2つから成る。青鷺参撫の内容江つ いては,母綬鶏と瞬様の形式で贋馨してもらった。子 どもとの接舷詩題江ついては,平舞と休鷺のそれぞれ について,およその時間を記入してもらった。
手緩き
質懸紙は,幼稚緩および保育覆1で撞{垂の教諭を通し て穰驚に醗存し,家庭紅持ち帰って記入してもらった。
なお,麟答の擦には,父幾と母親拳互いに穣談しない ように教示した。約2週間後に,幼稚園・保育醗紅て 醗叙した。懸鞭率は約§5驚であった嚇,本欝究では,
そのうち父親濡と母幾欝が揃っている8§縫を分析の対 象としている。但し,欠撰纏があるため,分析紅よっ てデータ数渉異なることがある。
結 果
調査薄象者の特懲
先に違べたように,母親が麓労している家庭(以下,
有職と表記〉は戯緯,藍労していない家庭(以下,無 職と表記〉は認癒であった。家譲構成紅ついては,父 幾・母幾・子どものみから簿成されている核家族の離 合が,有職器.8%,無職舗.8驚であった。子どもの数 は,2人が最も多く(有験灘.§%,無繊弱.3%〉,以 下3人(有職綴.§%,無職28.警%〉,至人(有職絡.7
%,無職蔦.8%〉の瀬であった。
父親の家事参繍
まず,父蔑の家事参撫の程度について,母幾による 評定の結果を表iに,父親の霞己評定を表2に示す。
幼難をもつ父親の家事・鳶溌参簾と愚親の就労 97
蓑iより,有職の母親の方が無職の母親よりも,父 綬は家事の手伝いをrよくしてくれる」と評定する繧 麟があった(劣2無塩77,威メ=2,かく.鰺)。しかしな:
がら,いず穀の群も「たまにしてくれる]と評定する 割合がもっとも高いことや,rめったにしない」とい う評定も2〜3割みられたことから,父親の家事参撫 はそれほど頻繁には行われていないといえる。
表2より,父幾の露己評定でも,母親が有職の場合 の方潜無職の場合よりも,家事の手伝いを「よくする」
と評定する顛海があった(メ=雀羅§,6、ブニ2,
磨ぐ驚)。また,「めったにしない」という評定が遵
〜5割みられたことから,父親窪身もあまり家事に参 撫していないという密覚ぶあるといえよう。
な1お,表iと表2を鏡鞍した結果,母綬紅よる評定 と父親の盗己評定の鶏には,有意な差は認められなか った(有職ノ瓢2.縫,4』∫罵2,鴛.ε、;無職ノ=2轟6,
蘇牒2,麗、ε〉。
表1 父親の家事参擁の程度(母袈め籔答〉
有職(N業曝〉 無職(蟹瓢認〉
よくしてくれる スまにしてくれる ゚ったにしない
i4(3逢.董%〉 5(i3、2驚〉
T(39.眺) }2む(碁2.6%)
鰍堰i騰.8%) i3(34.2駕〉
数纏は人数,( 〉は鬼 表2 父親の家事参撫の程度(父綾の懸答〉
有職締綴蓋〉 無職(蕪窯鋤 よくする
スまにする ゚ったにしない
警(22.眺)
鰍U(3§.§%)
s§(3警.醜〉
2(5.3%〉
奄V(鱒.7驚)
奄㈱d.眺〉
数魑縁人数,(/は%
表3 父親の家事参撫の内容(母幾の懇答〉
有職(糞蝿2〉 無職(糞業38)
食事の支度 7総.7鱗 8(2茎.至%〉
後かたづけ 欝(23.眺〉 9(23.7驚〉
掃 除 豊5(35.7驚〉 7(鰺.嬬)
洗 濯 8(i警.眺〉 2(5.3%)
ゴミ捨て 24(57.撫〉 董5(3曾.5驚〉
その磯
§(2亙.郷〉 藍2織.眺)3つまで選蝦欝,数魑は人数,( 〉は驚
次に,家事参纐の内容について,縁続の轡答を表3 に,父幾の懸答を表曇こ示す。
表3・表号より,父親の家事参撫の内容では,ゴミ 捨てが最も多く(露.5驚〜5§.5駕/,次いで食事の後 かたづけ(23.7%〜3§.7駕〉,掃除(欝、逢%〜35、7%)
が多い。その飽の家事参簾の内容としては,買い勃や 奮懸の上げ下げを挙げる場合が多かった。全体的にみ て,箆較的手軽紅できる家事を中心に行っているよう
である。
父親の家事参顔に麟する母親の溝是度について,有 職の母親では,「満足している涯と「溝足していない」
という懸答がほぼ半数ずつであった(47.5%,52.5 驚〉。一方,無職の母親では,「満足している」という 懸答の方がr満足していない韮よ鯵も,やや多かった
(§3.2%,36.8%〉。しかしなカ〜ら,この2群の欝欝こ統
計的な糞意差は認められなかった(ノ=L襲,6≠二
王,鷲.3.)。
父親の青髭参簾
まず,父親の育児参撫の有無託ついては,母親の競 労状溌にかかわらず,ほとんどの父幾力&畜児に参撫し ていることが墾らかになった(有職87、5%,無職競、i
%〉。
次に,育児参簾の内容について,母幾の獲答を表5 に,父親の羅答を表6に示す。
表5・表6より,父霧の青鷺参撫の内容では,一緒 にお騰呂(57.亜驚〜73、7驚〉,一纏に夕食(襲.7%〜
磁.§%〉,一鶴に遊ぶ(§3、2%〜73.8驚)が多い.圏 への送り違えを父親も行うようになってきている購,
子どもの身のまわりの量議はあまりしていないようで
ある。
表§ 父親の育艶参擁の魯容(母親の毯答)
有職(》ξ=42) 無職(翼=38〉
圏への送り邊え 鷺(33.336〉 至3(34.23ぎ〉
一織こお風鎮 2蓬(57.聖駕〉 2谷(68.嵯%〉
一緒に夕食 謄(4§.2鮒 蓋7(逢4、7鬼〉
一緒に遊ぶ 3至(73.8驚〉 27(7茎、至駕〉
身のまわりの童謡 雄(23.8%/ 5(璽3.2駕〉
本を読む 2 ( 尋、8%〉 慈 (i{}.5%〉
その飽
7(腿.7%〉 5(茎3、2鬼〉3つまで選毅璽,数纏は人数.(〉は驚 表岸 父親の家事参撫の内容(父親の鐡答〉
有職(糞蝿2) 無職(N鴬38〉
食事の支度 8(欝.眺〉 8(2董.重%)
後かたづけ 互5(3§.7夕6〉 難(28.9%〉
掃 除 至5(35.7%〉 欝(2§.3鬼〉
洗 濯 至2(28.6%) 暮(奪.眺)
ゴミ捨て 25(5§、5驚) 董5(39、5驚〉
その飽
5(i玉.鯵6/ 7(圭8.4驚〉3つまで選嬢可,数纏は人数,(〉は驚
表§ 父義勇青驚参撫の内容(父親の縷答〉
有職(賛擁2) 無職(翼一38〉
麟への送り違え 盤(2§.2%〉 舞(28、§驚〉
一縷こお騰轟 2§(§§.眺〉 28(73.7駕〉
一膳に夕食 2§縦.9驚) i8(蓬7.嬬〉
一緒に遊ぶ 28鰯.7%) 2藁(§3.2驚)
身のまわりの嚢話 7(蓋6.7齢 3(7.9驚〉
本を読む 3(7.i%) 5(董3.2%〉
その麹
5(i董.§驚〉 §(倉.嚢%〉3つ叢で選毅驚,数纏は人数,(〉は%
§8 福島大学教育実践醗究紀要第鐡号 父親の青鷺参簾に薄する母親の講足蔑については,
母親の就労状溌紅かかわらず,「講足している垂とい う霞答が多かった(有職72.5%,無職73、馨%〉。
では,実蝶に父親歩一饗のうち子どもと一緒に過ご す暗闘は,どのくらいであろうか。平舞の接触時間を 籔賛こ,捧日の接触時間は籔2に示す。
麟歪より,平爾の接舷時難霧ま§〜i欝欝i未満が最も 多く(有職3§、§%,無職§春.鬱然),ほとんどが2時間 未溝であった(有職§9.5%,無職7§.3%〉。このこと から,父綬が平欝に子どもと一纏に遍ごす時間は非常 に籏いといえる。しかしながら,母親潜就労している 場合,平費でも3時間以上子どもと接している父親嚇
22.巷%いた。
醒2より,錐嚢の接触時職こはかなりばらつきがあ ることがわかる。i銀寺悶以上子どもと接している父幾 もいるが(有職33.3%,無職3§、董%〉,5鋳闘未溝の 父親もいる(有職2§.2%,無職3§、i%〉。全体的にみ て,平田の子どもとの接触時縫の不足を抹賢に補おう
とする傾溝はあるが,その程度には懇人差参大きいと いえよう。
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灘重 平縫砂子どもとの接触時購(父親の簸答〉
醜
〜工偶蕊艇轡〜
五二〜
エOr〜
エ㊥〜
蕊G⇒〜工区〜
エO〜エゆ〜
蕊鴬〜
£σっ〜
エ︒噂〜工料〜
麟2 抹殺の子どもとの接触暗闘(父親の懸答1
弩解一6
母親の就労をめぐって
就労している母親を鰐象にして実施した調査の結果 を,以下に記す。まず,就労斌濁萎こついて,職種を表
7に,勢務時間を鐵3に示す。
表ア 母親の職種
職 種 人 数(%〉
会被員
盤(3婆.拶6)パートタイム 7(茎?.i鬼)
公務員
魂(警.8%)嚢営業 8(欝.眺〉
農 業 融〔§、暮%)
その縫
8(亙§.5%〉%
3倉
25 20 錫 給 5 G
難
「恐@終
〜諜○碑r
鳳e蝉r〜二
五算〜07
エOア〜①
蕊①〜⑳
二α︐〜卜
£卜〜⑩
諜①〜瞬
工頃〜で
£博〜の
諾e5〜e嬉
籔3 母親の嚢務時圏
母親の就労時の子どもの預け先としては,藻青園が 最も多く(59.S%〉,次いで夫の競(薄.§%),露分の 親(総.7%〉,幼稚麟(絡.7%〉であった。少数では あるが,夫垂こ預けるという麟答もあった(9.5%〉。
ところで,母親が鋤くことを夫・子ども・麗霞はど のように思っているのだろうか。
母親の就労に薄する夫からの反感としては,肯定的 なもの瑛約半数を占めていたが,「賛成している」彩協 力してくれる」というものだけではなく,「経済的な
ことを考えると,齢いてくれないと漿る」というもの も含まれていた。また,「家事をきちんとやれば,懸 にかまわない」r反鰐ではない渉,残業や患張は好ま ない」「iβ2〜3騒寺閥ぐらいならよい」というよう に,あくまでも家事を母幾が負撞することを蔚提起し た上で容認している場合もあった。やや否定的な反応 も2割程度あり,ε本当は家に居て家事をきちんとや ってほしいが,段方ない」「できれば家に居て,子ど もの鍵議をしてほしい」「やめてほしいようだが,β にはあまり灘さな㌧嚇という記述がみられた。
子どもからの反癒としては,「理解し,納得してく れている。」聴接してくれている3という肯定的なも のが2割程度であった。また,「ずっと仕事を続けて いるので,母幾も饑くの拳当然だと患っている」とい
幼箆をもつ父親の家事・育愛参撫と縁続の就労 鰍
うものが3割弱あった。その飽に,「母幾が鋤いてい た方が物が賢ってもらえる」という簿答がi劉程度あ った。一方,「家にいてほしい∫懸親と一緒にいたい」
εさびしい患いをさせている」という否定的な璽答が 漿割程穫あり,母親は子どものことをかなり気紅かけ な潜ら饑いているようである。
周麟からの反癒としては,肯定的なものが鏡割程度 を占めていた。「運解し,協力してくれる」「臨接して
くれる」というものだけで垂まなく,「経済的なことを 考えると,騰いてくれないと譲る」というものや,「鱒
くのが当然」という反感も含まれていた。また,碧子 どもと一緒にいる時覆1を確保できるな:らばよい]ヂ子 どもにさびしい思いをさせなけれぼ,まあよい」ド子 どもの量誌をする入がいるときは饑いてもよい」とい うように,子どもへの影響を気にしながら,認めてい る場合も亜害彗程獲:あった。否定的な反応も2割程度あ り,「働くのは,子どもがもっと大きくなってからで よい」「子どもがかわいそう」「無理しなくてもいいの では雄という記遠歩みられた。
次紅,就労していない母幾を蝿象にして,就労の希 望の有無を尋ねたところ,55.§%が「働きに墨たい」
と瞬答した。就労の麗始時期については,約半数の母 幾渉「子ども(末子〉が小学校に入学してからゴとし ており,次いで「子ども(末子)力玉小学34年生ぐ
らいになってから」(25、§%)が多かった。その纏に も,「子どもが働いてもいいと叢ってくれたら」彩子ど もの保奢条件が整えば」などが挙げられており,ほぼ 全員が子どもを基準として饑き緩める詩難を判難して いた。また,職種については,85.暮%がパートタイム を希望しており,子どもが学校へ行っている闘に限っ て饑きに虚ようと考えているようである5
考
察
本欝究では,幼児をもつ父親の家事・育児参撫の実 態,母親の就労に鰐する理解,就労していない母綴の 就労希望について検討し,以下のようなことが畷らか
になった。
まず,父親の家事参撫の程度は全体的にあまり高く ないが,就労の有無で比較すると,母親が無職よりも 有職の場合の方が高かった。家事参撫の内容は,ゴミ 捨てなど手軽にできるもの潜中心であった。父霧の家 事参撫に離する母綬の満足度はそれほど高くなく,特 に鳶職の母幾の半数以上が,もっと父親に家事をして ほしいと考えている。以上の結果は,平躰・飛欝
(欝鱒/,辛棒(欝9§〉と瞬様に,母幾が有職であって も父蔑の家事参簾が少なく,麹理的なサポートが十分 ではないことを示すものであった。
一方,父幾の鳶児参撫については,ほとんどの父蔑 が育晃に参策していることが窮らかになった。育児の 内容は,一緒にお風羅,一緒に夕食,一緒に遊ぶが多
く,身のまわりの糧:議などは少な1かった。また,父i親 の青鷺参擁に濁する母親の講是慶は高かった。以上の 結果から,父親は,家事に達べると奮発1こはよく参撫
しているといえる。これは,子どもの年齢が低く,ま だ手がかかる蒔難(幼児難〉であることも影響してい るかもしれない。
ところで,父親が実諜に子どもと接舷している時間 は,平霧書ま少な:く (2時間未満〉,舞:欝はばらつき;が 大きかった。これは,綿携ら(鐙95)のデータとも一 致するものであった、線引ら(鯵95〉は,体嚢の接触 時間の燧人差について,母幾が有職で,露分の年齢ぶ 若い父親ほど長いことを捲接している。しかし,本醗 究では,母親の就労の有無と父親の子どもとの接触鋳 鶏の間には,はっきりとした闘連が認められなかった。
この麟人差1こついて,一体響が関与しているのか,今 後詳綴に検討していく必要があろう。
次に,母幾の就労に韓する運解については,夫・子 ども・周霧の3つの筏点から記述してもらった。夫か らの授応は,肯定的なものが半数,否定的なものが2 割程度であった。また,母幾潜家事を全部負挺するこ
とを薦提として,就労を認めているケースもあった。
子ども紅ついては,墨割の母親潜子どもにさびしい思 いをさせながら饑いていると考えていることが瞬らか になった。麗麗からの反応は,肯定釣なものぶ違割,
否定的なもの潜2割であった。否定的な反癒の多くは,
「子ども麟かわいそう」「子どもがもっと大きくなって から働けばよいのに」というものであった。
以上の結集から,母幾の就労に韓する建解は必ずし も十分ではなく,特に家事・奮発については母親が行 うべきであるという考え方渉根強いと思われる。
また,4割の母幾が子どもにさびしい思いをさせな 瀞ら騰いていると考えていることについて,高橋
(至欝4〉は,以下のように指摘している。α母親が仕事 を持つことによって子どもに及ぼす影響を十分に翫癒 することが大勢なのはいうまでもありません渉,それ がうしろめたさや,すまないことをしているという気 持ちで占領されてしまっては,かえって子どもにマイ ナスの影響を与えてしまいます。なぜなら,そのこと によって過獲に母親としての役麟を栗たそうとするあ ま鞍,子どもや父親が家族の一員として盛然果たすべ き役割まで引き受けてしまうことになるからです。
(嚢、緯6一緯7アこのことからも,まず,母親霧身熱 これまでの伝統的な性役割観から鋭し,家族システム を見直す必要があると患われる。
むしろ,今後は,緑綬ぶ猛事を持つことによって家 庭にもたらされるプラスの影響について,もっと露を 請けていくべきではないだろうか。饑えば,アメリカ では,夫婦が共騰きをすることによる家庭への影響と して,「子どもに窮立心が身につく」「子どもの後会性 が高まる涯「家族が一緒に過ごす時間を有幾に活離す
蹄馨 福島大学教育実践醗究紀要第32号
るようになる」等を上紘に挙げており(蒙本総合愛育 醗究飛,欝§§),このような点について験討していく べきであろう。
なお,本爾甕の醸界として,母幾の就労に鰐する遅 解については,あくまでも母親渉震えた央・子ども・
周霞からの反応であり,実蝶の反応とはずれがあるこ と渉挙げられる。今後は,夫や子ども臼身が,母親の 就労について本当はどのように感じているのか,また,
それは発達的紅変化しうるのかどうかも穣討すべきで あろう。
最後に,今まであまり蒼震されてこなかった点であ る瀞,一度結婚・農産のために仕事を辞めた母親の再 就職の希望の有無について験試した。その結果,今後 働きに懲たいと考えている母総譜5%であった.震労 を麗始する時難は,子どもの小学校入学後等,ある程 農大きくなってからを希望しており,希望職種はパー トタイムが多かった。以上のことから,無駿の母幾で 再就職を希望する者の多くは,家事・奮盤の妨げにな
らない籟醗の就労を考えているといえよう。
また,今織の調査では,できるだけ単く轡ぎに轟た いという羅答がi名だけで,本当は饑きたいのに家事・
畜児のためにできないと考えている母親は少ないよう であった。さらに,半数透くの母蔑は,今後就労する つもりはないと答えており,専業主婦であることにそ れなりに満足している可龍盤が高いと思われる。
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鐙§7一§
蕪奉心遷学会第鍵織大会発表識文集,3欝
平躰秀美・飛懸操 欝総 生灘学習綻進・郷籠モデル作 成の試み〜中学較教論を蝿象とした調査より〜 福濫 大学生濫学習教鳶麟究センター年報,1,57一総 柏木恵子←若鞍素子 謄§4 「親となる」こと1こよる人 格発達:生獲発達的筏点から霧を観発する試み 発達 心遷学磯究,§,72−83.
数発みゆき・中野密美子・土谷みち子・撫藤邦子・轟雛 鋒子 鯵§5 子どもとのかかわり,父愚鐘較 牧野カ ツコ・中聾塗美子・柏木恵子(編〉,子どもの発達と 父幾の役霧彗 ミネノレヴァ書虜,{麹一欝愈
牧i野カツコ 簿雛 貌幼箆をもつ母親の生活とく育箆不 安> 家庭教育欝究所紀要,3,鍛一5§.
嚢‡総合愛育欝究漸(編〉 至§舗 騨本子ども資料年鑑
第5巻,KTC中央繊販
高橋道子 鰺蟹 発達欝究とフェミニズム 講整 幼獲 の生活と教奮i 幼蔓三教奮とは 岩波書意,玉き童一2(}焦 若譲素子・柱i本恵子 玉9鱗 「親となること」による発 達一職業と学纒はどう関係しているか一 発達醗究 (飽灘難漉酌蝉ε灘駅εsε翩翻,織83一警8・
綿撰搾予・新谷由墨筆・三好秘子・詫摩髭子鯵95父 競,緑綬の霧性と子どもとの接触時間・育箆参癬 牧 野カツ灘・中聾憲美子・柏木憲子(繕〉,子どもの発 達と父親ダ)役害馨 ミネノシヴァ書彦碁,86−9乳
餐記 摩瞬発の質懸紙の作成およびデータの取集に際して は,撰藤袴美子さん(平成8年嚢懸島大学教鳶単離卒業;
現在,白湾幼稚鑓教護〉の協力を徳た。
豪た,調査の漢i施葦こご協業熊・ただいた欝の先生方と,ご 騒吝いただいた録護老の方々に心よ穆感謝致します。
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