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応用複素関数第6回

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(1)

応用複素関数 第 6 回

〜 流体力学への応用(2) 〜

かつらだ

桂田 祐史ま さ し

2020

6

17

かつらだまさし

(2)

本日の内容・連絡事項

前回は流体力学の方程式の解説を行った。本日は2次元流で、渦なしの場 合、非圧縮の場合を論じて、最後に、2次元渦なし非圧縮流の正体(複素測 度ポテンシャル)が正則関数であることを示す。

(初めて聴く場合は、それなりに複雑に感じられる話が長く続くが、最後に 実を結ぶので、頑張って下さい。)

本日の議論で用いる数学は、簡単なベクトル解析である。これについては、

このPDF末尾に用いることをまとめておいた。

レポートについて。2種類のレポート課題を出す。それぞれから2つ選択 して提出すること(例えば、課題1,課題3,課題B,課題C)。

番号のついた課題。レポート課題1,2,3, ...コンピューター実習に関係 したもの。これはこれから課題を出す。締め切りは課題を出してから 2週間後。

アルファベットのついた課題。レポート課題A, B, C, ... コンピュー ターを使わず、紙とペンで処理できるもの。すでに課題候補について 言及してきたが、今後は

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2/reportABC.pdf にまとめておく。締め切りは7月31日。

(3)

本日の内容・連絡事項

前回は流体力学の方程式の解説を行った。本日は2次元流で、渦なしの場 合、非圧縮の場合を論じて、最後に、2次元渦なし非圧縮流の正体(複素測 度ポテンシャル)が正則関数であることを示す。

(初めて聴く場合は、それなりに複雑に感じられる話が長く続くが、最後に 実を結ぶので、頑張って下さい。)

本日の議論で用いる数学は、簡単なベクトル解析である。これについては、

このPDF末尾に用いることをまとめておいた。

レポートについて。2種類のレポート課題を出す。それぞれから2つ選択 して提出すること(例えば、課題1,課題3,課題B,課題C)。

番号のついた課題。レポート課題1,2,3, ...コンピューター実習に関係 したもの。これはこれから課題を出す。締め切りは課題を出してから 2週間後。

アルファベットのついた課題。レポート課題A, B, C, ... コンピュー ターを使わず、紙とペンで処理できるもの。すでに課題候補について 言及してきたが、今後は

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2/reportABC.pdf にまとめておく。締め切りは7月31日。

かつらだまさし

(4)

3.9 渦度 駆け足の説明

v =v(x,t)を流体の速度場とするとき

ω:=rotv =∇ ×v =



∂v3

∂x2 ∂v∂x23

∂v1

∂x3 ∂v∂x31

∂v2

∂x1 ∂v∂x12



うずど渦度(vorticity)と呼ぶ。

物理的には流体粒子の“自転” の角速度の2倍と解釈できる(そうである)。

良くある誤解: 水槽の中で水がグルグル回っていても、渦の中心以外では ω= 0ということがありうる。

ω= 0のとき、流れは渦なし,非回転(irrotational),層状(lammelar)などと いう。

しかし「渦なし」という場合、もう少し強く、ポテンシャル流である(次のス ライドを見よ)という意味で使う場合があるようだ。

Lagrangeの渦定理「完全流体の、外力が保存力である流れでは、ある時刻で

ω= 0であれば、その後もω= 0である。」

(5)

3.9 渦度 駆け足の説明

v =v(x,t)を流体の速度場とするとき

ω:=rotv =∇ ×v =



∂v3

∂x2 ∂v∂x23

∂v1

∂x3 ∂v∂x31

∂v2

∂x1 ∂v∂x12



うずど渦度(vorticity)と呼ぶ。

物理的には流体粒子の“自転” の角速度の2倍と解釈できる(そうである)。

良くある誤解: 水槽の中で水がグルグル回っていても、渦の中心以外では ω= 0ということがありうる。

ω= 0のとき、流れは渦なし,非回転(irrotational),層状(lammelar)などと いう。

しかし「渦なし」という場合、もう少し強く、ポテンシャル流である(次のス ライドを見よ)という意味で使う場合があるようだ。

Lagrangeの渦定理「完全流体の、外力が保存力である流れでは、ある時刻で

ω= 0であれば、その後もω= 0である。」

かつらだまさし

(6)

3.9 渦度 駆け足の説明

v =v(x,t)を流体の速度場とするとき

ω:=rotv =∇ ×v =



∂v3

∂x2 ∂v∂x23

∂v1

∂x3 ∂v∂x31

∂v2

∂x1 ∂v∂x12



うずど渦度(vorticity)と呼ぶ。

物理的には流体粒子の“自転” の角速度の2倍と解釈できる(そうである)。

良くある誤解: 水槽の中で水がグルグル回っていても、渦の中心以外では ω= 0ということがありうる。

ω= 0のとき、流れは渦なし,非回転(irrotational),層状(lammelar)などと いう。

しかし「渦なし」という場合、もう少し強く、ポテンシャル流である(次のス ライドを見よ)という意味で使う場合があるようだ。

Lagrangeの渦定理「完全流体の、外力が保存力である流れでは、ある時刻で

ω= 0であれば、その後もω= 0である。」

(7)

3.9 渦度 駆け足の説明

v =v(x,t)を流体の速度場とするとき

ω:=rotv =∇ ×v =



∂v3

∂x2 ∂v∂x23

∂v1

∂x3 ∂v∂x31

∂v2

∂x1 ∂v∂x12



うずど渦度(vorticity)と呼ぶ。

物理的には流体粒子の“自転” の角速度の2倍と解釈できる(そうである)。

良くある誤解: 水槽の中で水がグルグル回っていても、渦の中心以外では ω= 0ということがありうる。

ω= 0のとき、流れは渦なし,非回転(irrotational),層状(lammelar)などと いう。

しかし「渦なし」という場合、もう少し強く、ポテンシャル流である(次のス ライドを見よ)という意味で使う場合があるようだ。

Lagrangeの渦定理「完全流体の、外力が保存力である流れでは、ある時刻で

ω= 0であれば、その後もω= 0である。」

かつらだまさし

(8)

3.9 渦度 駆け足の説明

v =v(x,t)を流体の速度場とするとき

ω:=rotv =∇ ×v =



∂v3

∂x2 ∂v∂x23

∂v1

∂x3 ∂v∂x31

∂v2

∂x1 ∂v∂x12



うずど渦度(vorticity)と呼ぶ。

物理的には流体粒子の“自転” の角速度の2倍と解釈できる(そうである)。

良くある誤解: 水槽の中で水がグルグル回っていても、渦の中心以外では ω= 0ということがありうる。

ω= 0のとき、流れは渦なし,非回転(irrotational),層状(lammelar)などと いう。

しかし「渦なし」という場合、もう少し強く、ポテンシャル流である(次のス ライドを見よ)という意味で使う場合があるようだ。

(9)

3.10 ポテンシャル流 渦なし ≒ ポテンシャル流

ベクトル場v に対して、v =∇ϕ(∇ϕ=gradϕ)を満たすϕが存在すると き、ϕvポテンシャルと呼ぶ。特にv が速度場のとき、ϕv速度ポテ ンシャルと呼ぶ。

速度ポテンシャルが存在する流れを、ポテンシャル流であるという。

ポテンシャル流は渦なしである

(∵一般にrot grad= 0が成り立つので、ω=rotv =rot gradϕ= 0.) 単連結領域における渦なしの流れはポテンシャル流である。 (∵これもベクトル解析の常識—このPDFの末尾で少し説明)

一般には、渦なしであっても、ポテンシャル流であるとは限らない。 任意の開球は単連結領域であるから、渦なしの流れは局所的にはポテン シャルを持つことが分かる。

多価関数のポテンシャルを認めると、より一般の渦なしの流れのポテン シャルが存在することが分かる。

粗くまとめると

渦なしの流れ ≒ポテンシャル流

かつらだまさし

(10)

3.10 ポテンシャル流 渦なし ≒ ポテンシャル流

ベクトル場v に対して、v =∇ϕ(∇ϕ=gradϕ)を満たすϕが存在すると き、ϕvポテンシャルと呼ぶ。特にv が速度場のとき、ϕv速度ポテ ンシャルと呼ぶ。

速度ポテンシャルが存在する流れを、ポテンシャル流であるという。

ポテンシャル流は渦なしである

(∵一般にrot grad= 0が成り立つので、ω=rotv =rot gradϕ= 0.)

単連結領域における渦なしの流れはポテンシャル流である。 (∵これもベクトル解析の常識—このPDFの末尾で少し説明)

一般には、渦なしであっても、ポテンシャル流であるとは限らない。 任意の開球は単連結領域であるから、渦なしの流れは局所的にはポテン シャルを持つことが分かる。

多価関数のポテンシャルを認めると、より一般の渦なしの流れのポテン シャルが存在することが分かる。

粗くまとめると

渦なしの流れ ≒ポテンシャル流

(11)

3.10 ポテンシャル流 渦なし ≒ ポテンシャル流

ベクトル場v に対して、v =∇ϕ(∇ϕ=gradϕ)を満たすϕが存在すると き、ϕvポテンシャルと呼ぶ。特にv が速度場のとき、ϕv速度ポテ ンシャルと呼ぶ。

速度ポテンシャルが存在する流れを、ポテンシャル流であるという。

ポテンシャル流は渦なしである

(∵一般にrot grad= 0が成り立つので、ω=rotv =rot gradϕ= 0.) 単連結領域における渦なしの流れはポテンシャル流である。

(∵これもベクトル解析の常識—このPDFの末尾で少し説明)

一般には、渦なしであっても、ポテンシャル流であるとは限らない。 任意の開球は単連結領域であるから、渦なしの流れは局所的にはポテン シャルを持つことが分かる。

多価関数のポテンシャルを認めると、より一般の渦なしの流れのポテン シャルが存在することが分かる。

粗くまとめると

渦なしの流れ ≒ポテンシャル流

かつらだまさし

(12)

3.10 ポテンシャル流 渦なし ≒ ポテンシャル流

ベクトル場v に対して、v =∇ϕ(∇ϕ=gradϕ)を満たすϕが存在すると き、ϕvポテンシャルと呼ぶ。特にv が速度場のとき、ϕv速度ポテ ンシャルと呼ぶ。

速度ポテンシャルが存在する流れを、ポテンシャル流であるという。

ポテンシャル流は渦なしである

(∵一般にrot grad= 0が成り立つので、ω=rotv =rot gradϕ= 0.) 単連結領域における渦なしの流れはポテンシャル流である。

(∵これもベクトル解析の常識—このPDFの末尾で少し説明)

一般には、渦なしであっても、ポテンシャル流であるとは限らない。

任意の開球は単連結領域であるから、渦なしの流れは局所的にはポテン シャルを持つことが分かる。

多価関数のポテンシャルを認めると、より一般の渦なしの流れのポテン シャルが存在することが分かる。

粗くまとめると

渦なしの流れ ≒ポテンシャル流

(13)

3.10 ポテンシャル流 渦なし ≒ ポテンシャル流

ベクトル場v に対して、v =∇ϕ(∇ϕ=gradϕ)を満たすϕが存在すると き、ϕvポテンシャルと呼ぶ。特にv が速度場のとき、ϕv速度ポテ ンシャルと呼ぶ。

速度ポテンシャルが存在する流れを、ポテンシャル流であるという。

ポテンシャル流は渦なしである

(∵一般にrot grad= 0が成り立つので、ω=rotv =rot gradϕ= 0.) 単連結領域における渦なしの流れはポテンシャル流である。

(∵これもベクトル解析の常識—このPDFの末尾で少し説明)

一般には、渦なしであっても、ポテンシャル流であるとは限らない。

任意の開球は単連結領域であるから、渦なしの流れは局所的にはポテン シャルを持つことが分かる。

多価関数のポテンシャルを認めると、より一般の渦なしの流れのポテン シャルが存在することが分かる。

粗くまとめると

渦なしの流れ ≒ポテンシャル流

かつらだまさし

(14)

3.10ポテンシャル流 非圧縮ポテンシャル流を定めるLaplace方程式の境界値問題 領域Ωにおける速度場v が、速度ポテンシャル ϕを持つとすると、

divv =div gradϕ=△ϕ.

流れが非圧縮 (divv = 0)と仮定すると

△ϕ= 0. 一方、領域の境界Ω上の点において、

v ·n =∇ϕ·n=∂ϕ

∂n. (青字で書いたものは一般に成り立つ公式である。)

ゆえにv は、次のLaplace方程式のNeumann境界値問題の解である。

△ϕ= 0 (in Ω) (1)

∂ϕ

∂n =v·n (onΩ). (2)

もしもvΩでの値が既知ならば、この問題を解いてϕが(ゆえに v =gradϕも)求まる。この問題はポピュラーで、数値計算のやり方もよりどり みどりである (後でいくつか紹介する)。

(15)

3.10ポテンシャル流 非圧縮ポテンシャル流を定めるLaplace方程式の境界値問題 領域Ωにおける速度場v が、速度ポテンシャル ϕを持つとすると、

divv =div gradϕ=△ϕ.

流れが非圧縮 (divv = 0)と仮定すると

△ϕ= 0.

一方、領域の境界Ω上の点において、 v ·n =∇ϕ·n=∂ϕ

∂n. (青字で書いたものは一般に成り立つ公式である。)

ゆえにv は、次のLaplace方程式のNeumann境界値問題の解である。

△ϕ= 0 (in Ω) (1)

∂ϕ

∂n =v·n (onΩ). (2)

もしもvΩでの値が既知ならば、この問題を解いてϕが(ゆえに v =gradϕも)求まる。この問題はポピュラーで、数値計算のやり方もよりどり みどりである (後でいくつか紹介する)。

かつらだまさし

(16)

3.10ポテンシャル流 非圧縮ポテンシャル流を定めるLaplace方程式の境界値問題 領域Ωにおける速度場v が、速度ポテンシャル ϕを持つとすると、

divv =div gradϕ=△ϕ.

流れが非圧縮 (divv = 0)と仮定すると

△ϕ= 0.

一方、領域の境界∂Ω上の点において、

v ·n =∇ϕ·n =∂ϕ

∂n. (青字で書いたものは一般に成り立つ公式である。)

ゆえにv は、次のLaplace方程式のNeumann境界値問題の解である。

△ϕ= 0 (in Ω) (1)

∂ϕ

∂n =v·n (onΩ). (2)

もしもvΩでの値が既知ならば、この問題を解いてϕが(ゆえに v =gradϕも)求まる。この問題はポピュラーで、数値計算のやり方もよりどり みどりである (後でいくつか紹介する)。

(17)

3.10ポテンシャル流 非圧縮ポテンシャル流を定めるLaplace方程式の境界値問題 領域Ωにおける速度場v が、速度ポテンシャル ϕを持つとすると、

divv =div gradϕ=△ϕ.

流れが非圧縮 (divv = 0)と仮定すると

△ϕ= 0.

一方、領域の境界∂Ω上の点において、

v ·n =∇ϕ·n =∂ϕ

∂n. (青字で書いたものは一般に成り立つ公式である。)

ゆえにv は、次のLaplace方程式のNeumann境界値問題の解である。

△ϕ= 0 (in Ω) (1)

∂ϕ

∂n =v·n (onΩ).

(2)

もしもvΩでの値が既知ならば、この問題を解いてϕが(ゆえに v =gradϕも)求まる。この問題はポピュラーで、数値計算のやり方もよりどり みどりである (後でいくつか紹介する)。

かつらだまさし

(18)

3.10ポテンシャル流 Laplace方程式のNeumann境界値問題について

g : ∂Ω

R とする。

Laplace

方程式の

Neumann

境界値問題

ϕ = 0 (in Ω) (3)

∂ϕ

∂n = g (on ∂Ω) (4)

の解が存在するためには、

g dσ= 0 が必要かつ

(

ほぼ

)

十分である。

(必要性:

g dσ=

gradϕ·ndσ=

div gradϕdx =

△ϕdx=

0dx= 0)

今の流れの問題では、この条件はつねに満たされる。実際、

g =

v·n で、非圧縮 divv

= 0

を仮定しているので、

Gauss

の発散定理から

g d σ =

v ·n

d σ =

divv

d

x

=

0 d

x

= 0.

解には定数差の自由度が残る

(

+

定数は解、

2

つの解の差は定数

)

(19)

3.10ポテンシャル流 Laplace方程式のNeumann境界値問題について

g : ∂Ω

R とする。

Laplace

方程式の

Neumann

境界値問題

ϕ = 0 (in Ω) (3)

∂ϕ

∂n = g (on ∂Ω) (4)

の解が存在するためには、

g dσ= 0 が必要かつ

(

ほぼ

)

十分である。

(必要性:

g dσ=

gradϕ·ndσ=

div gradϕdx =

△ϕdx=

0dx= 0) 今の流れの問題では、この条件はつねに満たされる。

実際、

g =

v·n で、非圧縮 divv

= 0

を仮定しているので、

Gauss

の発散定理から

g d σ =

v ·n

d σ =

divv

d

x

=

0 d

x

= 0.

解には定数差の自由度が残る

(

+

定数は解、

2

つの解の差は定数

)

かつらだまさし

(20)

3.10ポテンシャル流 Laplace方程式のNeumann境界値問題について

g : ∂Ω

R とする。

Laplace

方程式の

Neumann

境界値問題

ϕ = 0 (in Ω) (3)

∂ϕ

∂n = g (on ∂Ω) (4)

の解が存在するためには、

g dσ= 0 が必要かつ

(

ほぼ

)

十分である。

(必要性:

g dσ=

gradϕ·ndσ=

div gradϕdx =

△ϕdx=

0dx= 0) 今の流れの問題では、この条件はつねに満たされる。実際、

g =

v·n で、非圧縮 divv

= 0

を仮定しているので、

Gauss

の発散定理から

g d σ =

v ·n

d σ =

divv

d

x

=

0 d

x

= 0.

解には定数差の自由度が残る

(

+

定数は解、

2

つの解の差は定数

)

(21)

3.10ポテンシャル流 Laplace方程式のNeumann境界値問題について

g : ∂Ω

R とする。

Laplace

方程式の

Neumann

境界値問題

ϕ = 0 (in Ω) (3)

∂ϕ

∂n = g (on ∂Ω) (4)

の解が存在するためには、

g dσ= 0 が必要かつ

(

ほぼ

)

十分である。

(必要性:

g dσ=

gradϕ·ndσ=

div gradϕdx =

△ϕdx=

0dx= 0) 今の流れの問題では、この条件はつねに満たされる。実際、

g =

v·n で、非圧縮 divv

= 0

を仮定しているので、

Gauss

の発散定理から

g d σ =

v ·n

d σ =

divv

d

x

=

0 d

x

= 0.

解には定数差の自由度が残る

(

+

定数は解、

2

つの解の差は定数

)

かつらだまさし

(22)

3

次元で、非圧縮のポテンシャル流は、

Laplace

方程式の

Neumann

境 界値問題を解くことで「解ける」ことが分かった。

2

次元の場合も同様のことが成り立つが、実はより便利に、複素関数論 が適用できる、という話を以下で紹介する。

(

実は、

2

次元の

Laplace

方程式の境界値問題は、複素関数論のあちこ ちで登場する。直接的に正則関数が登場しないが、複素関数論の項目の 一つと考えるべきかもしれない。

)

(23)

3.11 2 次元流 2 次元流の渦度

速度場vv

(x , t ) =

u(x, y, t) v(x, y, t)

0

 の形をしているとき、流れは

2

元的

,

2次元流であるという

(

このとき、∂v∂z

= 0,

v

z

成分

= 0.

逆は必 ずしも真ではない。

)

このとき渦度は

ω

=

rotv

=

0 0

∂v

∂x ∂u∂y

.

そこで、

2

次元ベクトル場v

(x, y, t) =

(

u(x, y, t) v(x, y, t )

)

に対して、

rotv

:= ∂v

∂x

∂u

∂y

と定め、これを v渦度と呼ぶことがある。この講義でも採用する。

かつらだまさし

(24)

3.11 2 次元流 2 次元流の渦度

速度場vv

(x , t ) =

u(x, y, t) v(x, y, t)

0

 の形をしているとき、流れは

2

元的

,

2次元流であるという

(

このとき、∂v∂z

= 0,

v

z

成分

= 0.

逆は必 ずしも真ではない。

)

このとき渦度は

ω

=

rotv

=

0 0

∂v

∂x ∂u∂y

.

そこで、

2

次元ベクトル場 v

(x, y, t ) =

(

u(x, y, t) v(x , y, t)

)

に対して、

rotv

:= ∂v

∂x

∂u

∂y

(25)

3.12 2 次元流 渦なしの流れ

2

次元流についても、

3

次元流とほぼ同じことが成立する。

命題 (2 次元流における渦なし流 ) 2

次元の速度場v について

(1) v のポテンシャルが存在すれば渦なし

(rot

v

= 0)

(2) 渦なし

(rot

v

= 0)

ならば、任意の単連結領域でv のポテンシャルが 存在する。

(3) v のポテンシャル

ϕ

が存在するとき、△ϕ

=

divv

.

特に非圧縮流な らば

ϕ = 0.

ただしrotv

:=

∂v∂x ∂u∂y とする。

証明は

3

次元の場合と同じ。

かつらだまさし

(26)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (1)

2

次元流の速度場v

=

(

u

v

)

に対して、

∂ψ

∂x =

v , ∂ψ

∂y = u

を満たす

ψ

が存在するとき、

ψ

v流れ関数

(stream function)

呼ぶ。

定義 ( 流線 )

曲線が速度場v流線

(stream line)

とは、曲線上の各点で、曲線の接 ベクトルが v と平行であることをいう。

注意 流れ関数の等高線

(ψ = const.

で定まる曲線

)

のことを流線と定義 することもあるが、ここでしたように、流線は流れ関数を用いずに定義 することもできる。流れ関数が存在する場合は、その等高線が流線にな る、と論じることを選んだ。

)

(27)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (1)

2

次元流の速度場v

=

(

u

v

)

に対して、

∂ψ

∂x =

v , ∂ψ

∂y = u

を満たす

ψ

が存在するとき、

ψ

v流れ関数

(stream function)

呼ぶ。

定義 ( 流線 )

曲線が速度場v流線

(stream line)

とは、曲線上の各点で、曲線の接 ベクトルが v と平行であることをいう。

注意 流れ関数の等高線

(ψ = const.

で定まる曲線

)

のことを流線と定義 することもあるが、ここでしたように、流線は流れ関数を用いずに定義 することもできる。流れ関数が存在する場合は、その等高線が流線にな る、と論じることを選んだ。

)

かつらだまさし

(28)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (1)

2

次元流の速度場v

=

(

u

v

)

に対して、

∂ψ

∂x =

v , ∂ψ

∂y = u

を満たす

ψ

が存在するとき、

ψ

v流れ関数

(stream function)

呼ぶ。

定義 ( 流線 )

曲線が速度場v流線

(stream line)

とは、曲線上の各点で、曲線の接 ベクトルが v と平行であることをいう。

注意 流れ関数の等高線

(ψ = const.

で定まる曲線

)

のことを流線と定義 することもあるが、ここでしたように、流線は流れ関数を用いずに定義
(29)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (2)

命題

流れ関数が存在するとき、その等高線は流線である。

Proof.

ψ

·v

= ψ

x

u + ψ

y

v =

vu + uv = 0

であるから

ψ

⊥v

.

ψ

は流れ 関数

ψ

の等高線の法線ベクトルであるから、それがv と直交することは、 流れ関数の等高線の接線ベクトルが v と平行であることを意味する。

より具体的に、∇

ψ

π2 回転するとv に等しい。実際 (

cos

(

π2)

sin

(

π2)

sin

(

π2)

cos

(

π2) )

ψ =

(

0 1

1 0

) (

ψ

x

ψ

y )

=

(

ψ

y

ψ

x )

=

(

u

v

)

=

v

.

かつらだまさし

(30)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (2)

命題

流れ関数が存在するとき、その等高線は流線である。

Proof.

ψ

·v

= ψ

x

u + ψ

y

v =

vu + uv = 0

であるから

ψ

⊥v

.

ψ

は流れ 関数

ψ

の等高線の法線ベクトルであるから、それがv と直交することは、

流れ関数の等高線の接線ベクトルが v と平行であることを意味する。

より具体的に、∇

ψ

π2 回転するとv に等しい。実際 (

cos

(

π2)

sin

(

π2)

sin

(

π2)

cos

(

π2) )

ψ =

(

0 1

1 0

) (

ψ

x

ψ

y )

=

(

ψ

y

ψ

x )

=

(

u

v

)

=

v

.

(31)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (2)

命題

流れ関数が存在するとき、その等高線は流線である。

Proof.

ψ

·v

= ψ

x

u + ψ

y

v =

vu + uv = 0

であるから

ψ

⊥v

.

ψ

は流れ 関数

ψ

の等高線の法線ベクトルであるから、それがv と直交することは、

流れ関数の等高線の接線ベクトルが v と平行であることを意味する。

より具体的に、∇

ψ

π2 回転するとv に等しい。実際 (

cos

(

π2)

sin

(

π2)

sin

(

π2)

cos

(

π2) )

ψ =

(

0 1

1 0

) (

ψ

x

ψ

y )

=

(

ψ

y

ψ

x )

=

(

u

v

)

=

v

.

かつらだまさし

(32)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (3)

命題 ( 非圧縮流と流れ関数 )

2次元の速度場 v について

(1) v の流れ関数が存在すれば非圧縮 (divv = 0)。

(2) 非圧縮(divv = 0)ならば、任意の単連結領域でv の流れ関数が存在する。

(3) v の流れ関数ψが存在するとき、△ψ=rotv. 特に渦なしならば

△ψ= 0.

ただしrotv := ∂v∂x ∂u∂y とする。

既視感があるね。とにかく証明するけど。 証明(1)divv = ∂u∂x +∂v∂y = ∂x ∂ψ∂y +∂y

(∂ψ∂x)

=∂x∂y2ψ ∂y2∂xψ = 0. (2)rot

(−v u

)

= ∂u∂x ∂x (−v) =∂u∂x +∂v∂y =divv = 0であるから、任意の単連 結領域でψ(x) :=

Cx

(−v u

)

·dr がwell-definedであり、∂ψ

∂x =−v, ∂ψ∂y =u. ゆ えにψv の流れ関数である。

(3)rotv = ∂v∂x ∂u∂y = ∂x

(∂ψ∂x)

∂y ∂ψ∂y =−△ψ.

(33)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (3)

命題 ( 非圧縮流と流れ関数 )

2次元の速度場 v について

(1) v の流れ関数が存在すれば非圧縮 (divv = 0)。

(2) 非圧縮(divv = 0)ならば、任意の単連結領域でv の流れ関数が存在する。

(3) v の流れ関数ψが存在するとき、△ψ=rotv. 特に渦なしならば

△ψ= 0.

ただしrotv := ∂v∂x ∂u∂y とする。 既視感があるね。とにかく証明するけど。

証明(1)divv = ∂u∂x +∂v∂y = ∂x ∂ψ∂y +∂y

(∂ψ∂x)

=∂x∂y2ψ ∂y2∂xψ = 0. (2)rot

(−v u

)

= ∂u∂x ∂x (−v) =∂u∂x +∂v∂y =divv = 0であるから、任意の単連 結領域でψ(x) :=

Cx

(−v u

)

·dr がwell-definedであり、∂ψ

∂x =−v, ∂ψ∂y =u. ゆ えにψv の流れ関数である。

(3)rotv = ∂v∂x ∂u∂y = ∂x

(∂ψ∂x)

∂y ∂ψ∂y =−△ψ.

かつらだまさし

(34)

3.13 2 次元流 非圧縮流と流れ関数 (3)

命題 ( 非圧縮流と流れ関数 )

2次元の速度場 v について

(1) v の流れ関数が存在すれば非圧縮 (divv = 0)。

(2) 非圧縮(divv = 0)ならば、任意の単連結領域でv の流れ関数が存在する。

(3) v の流れ関数ψが存在するとき、△ψ=rotv. 特に渦なしならば

△ψ= 0.

ただしrotv := ∂v∂x ∂u∂y とする。 既視感があるね。とにかく証明するけど。

証明(1)divv = ∂u∂x +∂v∂y = ∂x ∂ψ∂y +∂y

(∂ψ∂x)

= ∂x∂y2ψ ∂y2∂xψ = 0.

(2)rot (−v

u )

= ∂u∂x ∂x (−v) =∂u∂x +∂v∂y =divv = 0であるから、任意の単連 結領域でψ(x) :=

Cx

(−v u

)

·dr がwell-definedであり、∂ψ

∂x =−v, ∂ψ∂y =u. ゆ

(35)

3.14 単連結領域における 2 次元非圧縮渦なし流 (1)

今日の議論を振り返る。3.12, 3.13の定理を並べる。

命題 ( 渦なし流と速度ポテンシャル )

2次元の速度場v について

(1) v のポテンシャルが存在すれば渦なし(rotv= 0)

(2) 渦なし(rotv = 0)ならば、任意の単連結領域でv のポテンシャルが存在する。

(3) v のポテンシャルϕが存在するとき、△ϕ=divv. 特に非圧縮流ならば△ϕ= 0. ただしrotv:= ∂v∂x ∂u∂y とする。

命題 (非圧縮流と流れ関数)

2次元の速度場v について

(1) v の流れ関数が存在すれば非圧縮(divv = 0)

(2) 非圧縮(divv = 0)ならば、任意の単連結領域でv の流れ関数が存在する。

(3) v の流れ関数ψが存在するとき、△ψ=rotv. 特に渦なしならば△ψ= 0. ただしrotv:= ∂v∂x ∂u∂y とする。

かつらだまさし

(36)

3.14 単連結領域における 2 次元非圧縮渦なし流 (1)

今日の議論を振り返る。3.12, 3.13の定理を並べる。

命題 ( 渦なし流と速度ポテンシャル )

2次元の速度場v について

(1) v のポテンシャルが存在すれば渦なし(rotv= 0)

(2) 渦なし(rotv = 0)ならば、任意の単連結領域でv のポテンシャルが存在する。

(3) v のポテンシャルϕが存在するとき、△ϕ=divv. 特に非圧縮流ならば△ϕ= 0.

ただしrotv:= ∂v∂x ∂u∂y とする。

命題 (非圧縮流と流れ関数)

2次元の速度場v について

(1) v の流れ関数が存在すれば非圧縮(divv = 0)

(2) 非圧縮(divv = 0)ならば、任意の単連結領域でv の流れ関数が存在する。

(3) v の流れ関数ψが存在するとき、△ψ=rotv. 特に渦なしならば△ψ= 0.

(37)

3.14 単連結領域における 2 次元非圧縮渦なし流 (2) 関数 論との関係

渦なし、非圧縮の両方を仮定するとどうなるか。あるϕ,ψ が存在して

∇ϕ= (ϕx

ϕy

)

=v = ( ψy

−ψx

) . そして

△ϕ=divv = 0, △ψ=rotv = 0.

このとき

f(x+iy) :=ϕ(x,y) +(x,y) とおき、fv複素速度ポテンシャルと呼ぶ。

実はf は正則関数である。実際

ϕx =u=ψy, ϕy =v =−ψx であるから、Cauchy-Riemann方程式が成り立つ。また

f=u−iv (微分すると速度が得られる). 実際、f =ϕx+x =u+i(−v) =u−iv.

かつらだまさし

(38)

3.14 単連結領域における 2 次元非圧縮渦なし流 (2) 関数 論との関係

渦なし、非圧縮の両方を仮定するとどうなるか。あるϕ,ψ が存在して

∇ϕ= (ϕx

ϕy

)

=v = ( ψy

−ψx

) . そして

△ϕ=divv = 0, △ψ=rotv = 0.

このとき

f(x+iy) :=ϕ(x,y) +(x,y) とおき、fv複素速度ポテンシャルと呼ぶ。

実はf は正則関数である。実際

ϕx =u=ψy, ϕy =v =−ψx であるから、Cauchy-Riemann方程式が成り立つ。また

(39)

おまけ : ベクトル解析の復習 (2)

(

前回のスライドで、grad,div,rotの定義と

Gauss

の発散定理を書 いた。

)

rot grad

= 0 (∇ × ∇ϕ = 0),

div grad

=

(

∇ · ∇

ϕ =

ϕ),

div rot

= 0 (

∇ ·

(

∇ ×f

) = 0),

rot rot

=

grad div−△

(

∇ ×

(

∇ ×f

) =

(

∇ ·f

)

− △f

).

方向微分係数の定義と合成関数の微分法から

ϕ

·n

= ∂ϕ

∂n

かつらだまさし

(40)

おまけ : ベクトル解析の復習 (3)

命題 (ポテンシャルの存在定理)

Rn の単連結領域

におけるベクトル場f

= (f

i

)

∂x∂fi

j

=

∂x∂fj

i

(1

i, j

n)

を満たすならば、

F (x) :=

Cx

f ·

d

r

C

x の取り方によら ず

well-defined

であり、∇F

=

f を満たす。ただし

C

x は定点から x に至 る

内の曲線である。

特に

3

次元ベクトル場f がrotf

= 0

を満たす場合、

2

次元ベクトル場 f∂x∂f2

1 ∂x∂f12

= 0

を満たす場合、f はポテンシャルを持つ。

理解を深めるための注意を

2

1

変数関数の場合の

d

dx

x

a

f (t) dt = f (x)

に相当する。

C

1 級のポテンシャル

F

が存在する場合、∂x∂fi

=

∂x2∂xF

,

∂x∂fj

=

∂x2∂xF
(41)

授業後の補足 : 流れ関数の意味

考えている領域

内に定点a を選び、aから x

に至る

内の曲 線

C

x を取ると、

ψ(x ) :=

Cx

(

v u

)

·

d

r が流れ関数である。弧長パラ メーター

s

を用いると、t

:=

(dx

dyds ds

)

は単位接線ベクトルとなり

ψ(x ) =

Cx

(

v u

)

·

d

r

=

Cx

(

v u

)

·t

ds =

Cx

v·n

ds.

ただし n

:=

(

0 1

1

0

)

t

=

( dy

dsdxds

)

,

v

:=

(

0 1

1

0

) (

v

u

)

=

(

u

v

)

. (n

t

π/2

回転したもので、単位法線ベクトルである。

)

ψ(x )

はいわゆる流束積分

(flux integral)

である。すなわち、

C

x を横切 り、n の側に単位時間に流れる流体の量

(

面積

)

である。

複素測度ポテンシャル

f

が存在する場合は、Im

Cx

f

(z) dz

に等しい。

かつらだまさし

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