(1) 第 90 号 2023(令和5)年2月16日(木) 弘 学 時 報
映画「こんばんはⅡ」では、
全国の夜間中学に通う人たちの
インタビューを通して、義務教
育であるはずの中等教育を受け
られない人々のさまざまな社会
的背景や実情を学んだ。
遠藤先生の御講演では、
1948年以来はじめて行われ
た2020年の国勢調査によれ
ば、青森県には
22・
092人の義務 本学英語・英米文学科と教職
委員会の共催により、
12月 17日
(土)に、本学の元文学部長で
あり、札幌遠友塾自主夜間中学
前代表である遠藤知恵子先生を
お招きして、文部科学省選定・
夜間中学校と教育を語る会制作
の映画「こんばんはⅡ」の上映
会と、「基礎教育をすべての人
に」と題した講演会を開催した。 今年度、新たな事業として、大
学全体による「ギビングツリー
in 弘前」を実施した。この企画
は、文学部の社会教育実習にお
けるNPO法人日本人材発掘育
成協会との連携事業を中心とし
て、ひとり親や兄弟姉妹が多い
など、様々な事情がある家庭の
小学校4年生以下の子どもとプ
レゼントをしたい大人・地域を
つなぐ活動として行われた。
子どもたちがクリスマスツ
リーに飾るオーナメントに欲し
いものを書いて申し込み、それ
を地域の方々、本学教職員のほ
か、聖愛中学高等学校、東奥義塾
12月8日(木)、本学体育館に
おいて、クリスマス礼拝が行わ
れました。コロナ禍ではありま
すが、教職員・学生が集い、厳粛
な雰囲気の中、
オルガンやハン
ドベルの清らか
な音に包まれな
がら、キャンド
ルを灯し、東奥
義塾高等学校校
長のコウドウェ
ル・ジョン先生
より「羊飼いの
クリスマス」と
題して、マリア
の受胎告知から
イエスの誕生、
そして羊飼いの
祝福までの出
来事を通して、
第 90 号
(年4回発行)
編集発行 弘 前 学 院 大 学 広 報 委 員 会
印 刷 所
㈲小野印刷所
高等学校のみなさんや、日本基
督教団の弘前地域の教会のみな
さんに呼びかけて、
58名にプレ
ゼントを提供した。
クリスマスイブには、大学礼
拝堂で学生と坂本徹先生を中心
にクリスマスツリーの周りにプ
レゼントを飾り、子どもたちに
自分のプレゼントをさがしても
らった。また、学長:藁科勝之先
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
「夜間中学」「夜間中学」 映画上映と講演会 映画上映と講演会
前89号は、補助金「教育の質
の向上に関わる客観的指標」に
ついてでしたが、今号はもう一
つの「改革総合支援事業」のタ
イプ1【『Society5.0』の実
現等に向けた特色ある教育の展
開】の項目も併せて取り上げた
いと思います。この稿では特に
二つを区別しないこととします
が、なんといってもやはり教学
中心の項目となります。◦◦教学マネジメント体制の構築
―当該全学体制は「教育推進会
議」で、これを親委員会とする
と、子の委員会が「大学FD委
員会」となります。問題はここ
でどんな取組をしたか/するか
です。その取組は教育なので、
当然、入口から出口までの各段
階、すなわち三つのポリシー(ア
ドミッション、カリキュラム、
ディプロマ)の達成度が求めら
れます。◦◦入口―入学者選抜方法の多面
的・総合的な評価のあり方、選
抜方法の妥当性の検証、新学修 儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉 儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉 指導要領への対応度(数学、情
報、社会、国語、英語4技能)
はどうか、また高大接続関係の
取組としての入学前課題、初年
次教育の実施、多様な背景を
持った学生の受入への配慮(入
学後の支援体制の整備状況)な
どがあります。
ここで課題となるのが、IR
機能の強化です。IRについて
は、アドミッションのみならず、
大学全体のデジタル情報の集積
とそれを踏まえた活用(つまり
点検・評価と改善への取組策)
が求められるわけですが、これ
らの情報はデジタル化してIR
情報として活用されるべきもの
として管理されるわけです。そ
れらはカリキュラム・ポリシー
とディプロマ・ポリシーの達成
状況についても同様に適用され
る問題なのですが、現状では、
本学はその端緒についたばかり
というべきでしょう。◦◦教育課程―次に、カリキュラ
ム・ポリシーの達成状況です。
この課題の中心は教育課程のあ
り方の評価で、カリキュラム・
ポリシーとそれに従って編成さ
れた教育課程(カリキュラム)
との対応状況です。つまりカリ
「ギ ビ ン グ ツ リ 「ギ ビ ン グ ツ リ ーー
in
ク リ ス マ ス 礼拝 in 弘弘 前」前」 開催開催 2 0 2 2 年度 教学 マ ネ ジ メ ン ト と 教学 マ ネ ジ メ ン ト と 教育 の 質 の 向上 へ の 取組 教育 の 質 の 向上 へ の 取組 学長 学長 藁科 勝之藁科 勝之
キュラム編成の妥当性とその評
価ですが、これはディプロマ・
ポリシーの達成度の評価に直結
する課題になります。
そして、その自己点検・評価
を踏まえた教育課程の編成の改
善です。つまりカリキュラムの
改善が求められていると同時に、
その改善にあたって、履修系統
図等の活用状況の設問がありま
す。カリキュラム・マップ、ツ
リー、チャート、また科目ナン
バリングなどの活用が求められ
ていますが、編成のあり方の見
直しは毎年度の課題です。◦◦授業科目―さらに次のような
授業科目の設定が課題です。そ
の課題を列挙してみましょう。
アクティブ・ラーニング科目、
情報リテラシー科目、ICT科
目、数理・データサイエンス・
AI教育に係る科目、インター
ンシップ科目(2週間以上)、
さらに分野・学部等を超えたカ
リキュラム編成(次回に譲りま
す)などです。本学は「アクティ
ブ・ラーニング科目」のみ完全
達成ですが、その他は未着手ま
たは未達成です。この部分が本
学にとって達成すべき重要な分
野といってもよいでしょう。 ◦◦学修成果―次の問題は、こう
したカリキュラムの中で育って
いった学生の学修成果はどうで
あったか、という検証です。学
修成果は通常、各学期や年度ご
とに交付される成績票で確認さ
れます。秀・優・良・可・不
可のほかに、現在ではGPA
によっても表示されます。で
は、自分の成績・達成度は、た
とえば学部の中ではどのように
位置づけられるのか、そもそも
GPAの分布状況はどうなのか。
GPAはIR情報の1つであ
り、これはいろいろな領域で活
用されるデータです。現在はも
とより今後は、いろいろな意味
で、学修成果の可視化とその公
開・公表が求められているので、
この管理・運用そして活用が重
要になってきています。
(次号に続く) メッセージをいただいた。共に
イエス・キリストのご降誕を賛
美し祝うことができました。
(宗教部)
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
生ご夫妻のチェロとピアノの演
奏、柘植先生と聖歌隊の歌唱、ハ
ンドベルクワイアによるクリス
マスソングの演奏や、松本郁代
先生と今村のクリスマスリース
のプレゼントなど、本学らしい
クリスマスとして開催できた。
参加者からは、「とても雰囲
気があり、豊かなクリスマス
だ。」という感想をいただいた。
(文責 今村かほる)
教育未修了者が報告されて
おり、人口比は2・
18%と全
国の平均0・
89%を大きく上
回っているという実態や、国
の制度についてなど、詳しく
お聞きすることができた。ま
た、夜間中学を必要とする
人々について、生きる力とし
ての教育の必要性を強く感
じることができた。
参加した市民や学生たち
からは、口々に初めて知った
現状に対する驚きと、対策の
必要性について、意見・感想
が聞かれ、今後も取り組みを
継続していくことの大切さ
を確認した。
(2) 第 90 号 2023(令和5)年2月16日(木) 弘 学 時 報
への影響を明らかにすることで、
手術体位による末梢神経予防の
時間管理や体位調整について少
しでも看護師の負担の軽減にも
つながるのではないかと考えて
研究を行っている。身体に負担が
かからないと言われている体位
は本当に影響がないのか、ちょっ
とした姿勢の違いでも実は外力
が高まっている要因はあるので
はないか、と考えリスクを明ら
かにしていく必要がある。
この研究については、弘前大学
の教員と共同研究として行って
おり、更に弘前大学医学部附属病
院の医師や弘前大学保健学科の
教員にも協力を得ている。多く
の協力のもとに、現在研究を進め
られていることに感謝している。 予防マットレス等も使用されて
いながらも、周手術期の末梢神
経損傷は一定程度存在しており、
700~2500例に
1人であ
る。頻度は極端に多くはないが、
米国の麻酔関連の訴訟のうちの
15%程度を占めるとも言われて
いる。
一度末梢神経損傷を起こして
しまうと、数日から数年単位でし
びれや麻痺の残存が起こり、A
DLの低下や長期的なリハビリ、
仕事や生活への影響も起こり得
る。これらのことから、周手術
期の末梢神経損傷は予防が必須
であるが、手術中に何度も体位を
変えることは難しく、意識のない
地元である平川市の広報で父
子手帳を作成・配布しているとい
う記事を読んだことがきっかけ
で、父子手帳に興味を持ち、卒
業研究のテーマにすることにし
た。私は「父子手帳活用状況と育
児参加との関連」というテーマを
立て、父子手帳の活用状況と、よ
り高い意識で育児参加すること 昨年の暮れも押し迫った
12月 20日(火)、社会福祉学部のFD
研修会を行うことができました。
本当に、慌てて準備したのではあ
りますが、講師の三上先生のおか
げをもちまして、例年以上に盛大
な研修会となることができまし
た。当日の会場には、全部で5人
の教員と1人の職員が参加する
形ではありましたが、オンライン
を通して、合計
30名にも及ぶ先生
方がご参加下さり、良い会となる
ことができました。
今回の研修会の内容は、発達障
がいについての学びでした。発達
障がいは、これまで周知の知的障
がいや身体障がいとは異なり、健
常者・障がい者と明確に分離する
ことが困難な、障がいそのものの
9月の中旬、今年度二度目の実
習「健康づくり実習Ⅰ」に取り
組みました。前回のプライマリー
ヘルスケア実習Ⅰは、指定難病の
患者とそのご家族から直に体験
談を伺うことができるという大
変貴重なものでした。この度の健
康づくり実習Ⅰはさらに視野を
広げたカリキュラムとなってい
ます。学びの場を実際の地域に移
し、担当地区の視診をしながらそ
の町の規模や特性を調べました。
私はまず3日間ある日程のう
ち田舎館村社会福祉協議会に参
加させていただきました。民生委
員の方からこれまでの事例を説 の関連を明らかにすることを目
的とした。父子手帳を作成・配布
している平川市役所の子育て健
康課の協力のもと、平川市の幼稚
園・保育園
14施設に通う子どもの
父親982名を対象に、アンケー
ト調査を実施した。研究結果と
して、父子手帳の活用は少なかっ
たが「活用されるべき」という意
見が多かったことや、内容として
地域独自の育児活用状況を求め
る父親が多いことが分かった。ま
た、育児をする父親にとって父子
手帳は「学修の機会」「育児につ
いて夫婦で話し合う機会」となっ
ていることも明らかになった。課
題点として、初めて子どもをもつ
父親は活用する傾向があるが、2
人目以降あるいは子どもが成長
すると活用しなくなる父親が多
く、継続的に活用されていないこ
とが挙げられた。 111111111111111111111 1111111111111111111111 周手術期の末梢神経損傷につ
いては、圧迫と牽引が主な原因と
されている。特に全身麻酔下では、
筋緊張が低下しており、骨、人体、
手術台などによる圧迫が起こる。
また、関節が過伸展・過屈曲を受
ける機会が多いとされ、体位変
換に伴う四肢の回旋や血管のね
じれなども神経の血行障害を助
長し損傷をうけやすい状況にあ
る、と言われている。圧迫予防
として、クッションの使用や圧迫
11111111111111111111111111111 11111111111111111111111
11111111111111111111111111111111 111111111
卒業研究を終えて卒業研究を終えて
看護学部 看護学科4年 佐藤 紫依璃
「健康づくり実習Ⅰ」を終えて「健康づくり実習Ⅰ」を終えて
看護学部 看護学科1年 林 裕隆
社会福祉学部 F D 研修会 に つ い て 社会福祉学部 F D 研修会 に つ い て
社会福祉学部FD委員長 柘植 秀通 患者にしびれの有無等を確認す
ることもできず、医療の現場に
おいて頭を悩ませるものである。
しかしながら、どの程度の外
力で末梢神経損傷が起こるかと
いうと、実は明確でない部分が
多い。褥瘡を起こすとされている、
32mmHg以上の毛細血管圧を
超えているかどうかを問題とす
るものも言われており、強い外
力が加わって神経組織に影響を
及ぼすことなども言われている。
また、神経の栄養血管の虚血など
様々な要因が関連しており、外
力と神経への影響については明
確な数値は明らかにされておら
ず多くの研究が行われている。
そこで、手術時の体位や良肢位
とされている体位時の圧力・牽引
力・剪断力などの外力と末梢神経
文体で専門の分野を広げること
が、大いに期待された。そして、
そのような先生を慕う学生も多
かった。
しかしその入江先生がいくら
何でも
62歳で急逝するとは、あま
りに早すぎるではないか。ああ。
いつもさり気なく ―入江先生のこと―
日本文学研究科長 畠山 篤 入江英弥先生の本学での業績
の数々は、藁科学長先生のお別れ
の言葉に集約されているので、大
いなる仕事については触れない
ことにする。
入江先生は、何事もさり気ない
人だった。彼は苦労人だったので、
次第にそういう生き方を会得し
たもののようである。
世間には様々な人がおり、びっ
くりするほど人に辛く当たる人
もいる。入江先生の専門である民
俗調査の折、そういう方がしばし
ばお目にかかる、私も祭祀調査で
奮闘すると時、これで随分悩まさ
れていた。しかし民俗学を専門に
する入江先生はそういう場で練 られ、実に軽やかに危機をかわし
ながら、成果を上げているよう
だった。この業は見事というしか
ないように思われた。職場でもそ
の業が発揮され、私などもどれだ
け助けられたことか。
しかし今となればそれは表面
上のことで、内心でのダメージは
それなりに大きかったのではな
いか、とも推測する。
それでもそのような苦労が
実って、数年前に学位を取得し、
その学位論文を上梓している。そ
こまで己を抑圧しながら自己実
現を果たそうとした入江先生に
は、脱帽するしかない。したがっ
てこれからは、のびのびと自分の
談話室 末梢神経 へ の 影響 の 検討 手術体位 に よ る 外力 と
看護学部 看護学科 助教 村岡 祐介
研究紹介
意味を問うような障がいです。実
際に、大学生の中にも少なくない
数の発達障がいを持つ学生が存
在しており、困難にぶつかってい
ます。この状態を、何より、先生
方、特に看護の先生方が憂いてお
られ、今回の研修会にも、実に多
くの看護の先生方が参加してく
ださいました。本当に、力づけら
れることです。
今回、三上先生は、実際に国立
大学の学生の例も取り上げてく
ださり、実際にどのような特徴を
持ち、どんな対応が必要であるか
ということまで、お話しください
ました。その点では、特に、発達
障がいというものを、しっかり学
修することのなかった者にとっ ては、実に新しく、目を啓かれる
思いのする研修となりました。
マイクのセッティングなどで、
なかなか上手く運ばない面など
が現れ、オンラインでお聞きにな
る先生方の中には、改善点を指
摘してくださる先生方もいらっ
しゃいました。しかし、多くの先
生が、実践的な発達障がいへの対
応を学ぶ機会が与えられたこと
を喜んでくださいました。このよ
うな学びの機会を生かし、真に学
生のためになる支えとしての役
割を我々が担っていき、これから
の本学の授業の発展に生かせて
いけたらと考えています。
本当に、時間のない中で、準備
をしていただいた三上先生、色々 準備をしていただいたFD委員
会の先生方、そして、何よりご参
加された先生方、職員の皆さんに
本当に感謝をさせていただく、良
い時となったことを、何よりも主
に感謝したいと思います。これか
らも、よい学びの機会が提供でき
るよう努めていきたいと思いま
す。
11111111111 11111111111111111111111111111111
11111111111
明していただき、そのことから
分かったのは、民生委員の役割が
非常に幅広いものだということ
です。地域住民の中には健康的な
生活を妨げるような様々な事情
によって苦しんでいる人がいま
す。民生委員は住民の皆様が抱え
る「困りごと」をいち早く察知し、
これからも同じ地域で暮らして
いけるよう相談や援助を担って
います。地域ケア会議に挙がった
課題には複数の職種でアプロー
チし、解決へと導いていきますが、
民生委員はその架け橋とも呼べ
る立ち位置にいるのです。
他にも障がい者の通所施設に
もお邪魔しました。こちらは地域
活動支援センターのⅢ型で、同じ
く施設を利用している仲間同士
の交流や作業訓練を通じて生活・
就労能力の拡大、対人関係の改 善や社会復帰の促進といった狙
いがあります。利用者の方々はご
自身のスキルやコンディション
に応じて活動内容を決め、とても
生き生きとしていたのが印象的
でした。ここで作られた工芸品の
数々はりんご公園やヒロロなど
で開催されるイベントで販売さ
れており、利用者の社会参加を肌
で感じることができます。
今回の実習を通して、来院した
患者の診察や治療だけが看護師
の仕事ではないということが分
かりました。病気の人も、より健
康になりたいと望む人も、今この
時同じ地域で生活しており、看護
とはそのような方々全てを包括
的に対象としているのです。今回
学んだことを活かし、次の実習に
も臨みたいです。 テーマを決める段階から、計画・
実施・結果・考察の一連の流れに
沿って作成したことで「論理的な
視点」をもつことができたのもそ
うだが、その過程の中で「自分自
身で考え、解決していく力」も養
うことができたと考える。また、
たくさんの人々の協力があって
こそ、1つの研究が成り立つこと
を実感することができた。1つの
研究を完成させ、卒業研究発表ま
でやり遂げることができたのは、
本研究に快く協力してくださっ
た対象者の方々、市役所及び平川
市内の保育園・幼稚園の職員の
方々の協力とともに親身になっ
てサポートしてくださった大瀬
先生の存在があったからこそだ
と考える。感謝の気持ちを忘れず
に卒業研究を通して得た学びを
将来の糧にして、青森県の命の誕
生を陰で支えられるような助産
師を目指して精進していきたい。
(3) 第 90 号 2023(令和5)年2月16日(木) 弘 学 時 報
ながら配置を決めていきまし
た。学芸員は想像以上に体力が
必要で、様々な業務をこなしな
がら展示会場が完成するのだと
実感しました。
この美術館は五人のスタッフ
が在籍しており、うち四人は女
性です。業者に頼らず、できる
ことは自分たちでやるというス
タイルで企画展を作っているそ
うです。力仕事を要する場面で
も協力して作業を進めます。私
が行った作業も、普段はスタッ
フで分担して準備を行います。
楽しいだけではなく、こういっ
た運営の大変な一面も見ること
ができ、身近な学芸員の仕事に
さらなる興味を持つことができ
ました。 高校の時とは異なり、やらせ
ていただいた業務も多く、様々
な経験をすることができ、とて
も充実した実習となりました。 来年度、本格的な就職活動が
始まるため、夏季休暇などを利
用して様々なインターンシップ
に参加しました。中でも印象に
残ったのは、五所川原市役所で
のインターンシップです。
三日間の日程の中、総務課、
商工観光課、地域物産振興課の
三つの課において、勤務に関わ
らせていただきました。イン
ターンシップを通して、市役所
の業務について理解を深めるこ
とを目標として臨みました。
一日目は、総務課において、
市役所の概要や仕事内容などを
説明していただいた後、広報誌、
文書、公印、議会、情報公開制
度などについて詳しく学びまし
た。覚えることが多く、勤務内 私は精神科病院や地域活動支
援センターでの精神保健福祉実
習を通して、精神保健福祉士と
は、「利用者本人が様々な社会
資源を活用し、これからの生活
をどうしていくかを利用者本人
から引き出し、支援していくこ
とが求められる専門職である」
と学んだ。
具体的には精神保健福祉士
は、他の専門職や家族と関わり、
それぞれと連携を図ったり、専
門職のみならず、施設と地域の
様々な人、機関をつなぐ役割も
あると学んだ。また精神保健福
祉士は利用者本人が望んだ生活
を送ることができるように相談
し、調整をしていくことでやり
がいを感じるのではないかと考
「インターンシップを振り返って」「インターンシップを振り返って」
文学部 日本語・日本文学科3年 寺田 みこと
社会福祉実習を終えて社会福祉実習を終えて
社会福祉学部 社会福祉学科3年 天坂 航大 私は、8月6日~9月3日の
実習期間のうちの4日間で、「子
ども天文クラブ」「子ども小説・
まんがアカデミー」「図書館実
習」「子どもリーダー養成事業」
の4種類の実習をさせていただ
きました。この中で特に心に
残った二つを紹介します。
まず「図書館実習」について
です。全体の流れとしては図書
館について座学をし、カウン
ター業務体験、本のラップコー
ト体験、最後にレファレンス体
験という流れで実習をさせてい
ただきました。全体を通して、
図書館というのは本の魅力を伝
えるだけでなく、弘前に根付く なければなりません。子どもた
ちは自分が育ってきた街を最大
限伝えるべく今まで学んできた
知識をフルに活用してマップを
作り上げていく姿はとても輝い
て見えました。
最後に、今回の社会教育実習
を経て感じたことは、協力がい
かに大切かということです。私
は浅学のため、今までは学校教
育こそが教育の全てだと感じて
いました。しかし、学びという
のは生涯教育という名の通り早
すぎることもなければ、遅すぎ
ることもありません。一生涯を
通すものです。そしてそれは絶
対に誰かの協力がなければ成り
立ちません。今回の実習は我々
だけでなく中央公民館、図書館
の方々を初め、様々な方の協力
の元で成立したものであり、生
社会教育実習を終えて社会教育実習を終えて
文学部 日本語・日本文学科3年 間宮 理太
博物館実習報告を終えて博物館実習報告を終えて
文学部 日本語日本文学科4年 文学部 日本語日本文学科4年 和田 萌々夏
文豪の紹介や本の確実な保全な
ど、市民の生涯学習のために大
きな努力をしているのだなと感
じました。
そして二つ目は、「子どもリー
ダー養成事業」です。この事業
では様々な体験に集団で取り組
み、最終的には未来で活躍でき
るリーダーを育成することを目
指しています。今回参加させて
いただいた時に実施していたも
のとして、弘前市の友好都市で
ある群馬県太田市に、自分たち
の住む町のPRのためのオリジ
ナルマップを作るという内容で
した。この活動の基本として、
自分たちが弘前市のことを知ら 今回、七戸町立鷹山宇一記念
美術館で実習をさせていただき
ました。高校のインターンシッ
プで一度お世話になっておりま
したが、当時は学芸員の知識を
持ち合わせておらず、任せてい
ただいた業務もごくわずかでし た。しかし、大学の講義を通し
て学芸員になるための知識を身
に付け、再びこうして鷹山宇一
記念美術館で実習する機会が訪
れたことを嬉しく思います。
実習中は主に企画展『鷹山賞
児童作品展』に向け、準備作業
を行いました。その中
で私は約九十点の児童
作品の額装、キャプショ
ン・パネル作りや特典
準備といった細かい作
業を行いました。その
他、学芸員の方と鷹山
賞で展示する鷹山宇一
のアトリエを再現する
ための骨組み作業に加
わったり、また児童作
品をどこに展示するか、
メジャー片手に調節し
11111111
1111111111111111111111
11111111111111111111111111111111111111111111111111
1111111111111111111111111111111111111
容の大変さを理解しました。二
日目の商工観光課では、工業団
地や立佞武多の館での現場見
学、立佞武多の解体作業を行い
ました。企業誘致や経営の支援
の施策、海外との連携など様々
なことを学ぶことができまし
た。三日目は、地域物産振興課
において、PR動画の作成や広
報用の写真撮影を行いました。
実際に道の駅を訪れて動画を撮
り、編集をする作業をして、相
手に情報を伝える難しさを実感
しました。全ての課において、
仕事内容や取り組みについて丁
寧に説明していただきました。
インターンシップに参加したか
らこそ聞けた情報は、今後の就
職活動の参考になると考えま
11111111111111111111111111111111
111111111111111111111111111111111 えた。 障がい者事業所での実習は、
地域での精神障害者の暮らしが
見えた。障がい者事業所では、
障害者総合支援法の地域移行支
援や自立生活援助を行い、利用
者本人たちの自己決定を尊重し
て、利用者自らが望む生活を送
れるように支援していた。特に、
地域移行支援では、利用者本人
が自分の意志でこれからどのよ
うに生きたいかが語られるよう
に話を引き出し、実現すること
が求められると学んだ。また、
障がい者事業所では常に利用者
と関わることができる環境があ
り、多くの利用者と関わること
ができた。そして、その中で今
までの授業では得ることのでき
なかった初対面の人との会話の
中から、情報を引き出す技術に
ついて学んだ。今後は、利用者
とのかかわりから、自分の得意
なもの核となるものを見つけ、
自らの自信に繋げれるようもっ
と多くの人と関わっていきたい
と考えた。
積極的に利用者と関わってい
くことで、自分がこの人から何
を聴きたいのか、今の話の流れ
から踏み込んだ話ができるの
か、といった利用者との距離感
を徐々につかめるようになると
考える。しかし、思ったように
関係性を築けなかったり、どう
してうまくいかなかったとして
も、今後の反省につなげる事が
できる。いま、実習を終えて言
えることは、恐れずに自分から
さまざまな利用者に声かけに行
くことが重要であり、心がける
べきことだと学んだ。
精神保健福祉実習を終えて精神保健福祉実習を終えて
社会福祉学部 社会福祉学科4年 齋藤 悠輝 2021年8月
22日から9月 22日まで、特別養護老人ホーム
桑寿園で実習をさせていただき
ました天坂航大です。今回の社
会福祉実習では主に自身のコ
ミュニケーション能力に焦点を
当て、自分のコミュニケーショ ンでクライエントのニーズを解
消するというイメージを確立さ
せるとともに、その過程をしっ
かり学ぶことをテーマとしまし
た。
特別養護老人ホームの利用者
は介護度が原則3から5の方
で、状態としては一人での食事
の摂取が困難であったり、排泄、
入浴が困難であることが例とし
て挙げられます。また、実習で
は様々な利用者とコミュニケー
ションをとりました。最初はう
まくコミュニケーションが取れ
ないことや、会話で沈黙が続く
ことが多く、後ろ向きになって
しまうことがしばしばありまし
た。しかし、実習の日数を重ね
ていくうちに、利用者とのコ 11111111111 11111111111 す。また、五所川原市の課題や
市の活性化のための具体案など
を話し合うことができ、非常に
興味深く貴重な体験ができまし
た。
今回のインターンシップで
は、緊張する場面は多かったで
すが、業務について理解を深め
るだけでなく、積極的な発言や
行動を取ることができました。
しかし、まだ企業研究や自己分
析が足りないと感じさせられる
場面もあり、同時に自身の知識
不足も痛感しました。インター
ンシップで学んだことを踏まえ
て、来年度にむけて就職活動の
準備を怠らないようにしていき
たいと思います。
ミュニケーションがうまくいか
ないことには何か理由があると
いうこと、そして、その問題に
気付くということができるよう
になりました。
具体的には話しかけても返事
がない人を例として挙げます。
話しかけても返事がないという
ことは、耳が悪く聞こえないこ
とや、緊張してしまって反応が
できないなど様々な原因が考え
られます。そして、この原因を
認知するためには情報を得なけ
ればならず、数回にわたり面談
を行わなければなりません。
このことから、私は今まで人
を第一印象や自分の固定観念か
ら決めつけているということに
気づきました。そのため、決め
つけないこと、落ち着くことの
この2つが今後の私の課題であ
ると感じました。
最後に、実習のテーマについ てですが、ペンを握ることが難
しい利用者さんが俳句を作成し
たいとのことでしたので一緒に
作成し、ニーズ解消をしまし
た。最初は利用者さんに話しか
けても反応がなかったり、自分
の伝えたいことが伝わってない
ことが多々ありました。しかし、
何度かアプローチを続けていく
うちに利用者さんとの会話が弾
むようになり、そしてニーズ解
消が達成されました。今回実習
で学んだことは実践現場に限ら
ず日常生活でも役立っておりま
す。このような貴重な経験をさ
せていただきありがとうござい
ます。 涯教育の活性化は協力なくして
成り立ちません。そのためにも
どの世代の方にも平等に学びを
提供できる社会を作っていくこ
とが我々の責務なのではないか
と学びました。
児童作品額装作業の様子
(4) 第 90 号 2023(令和5)年2月16日(木) 弘 学 時 報
2022
年
10月 28日
に大学のハ
ロウィーン
パーティー
を行った。
学生
60名と
教員3名が
参加した。
参加者の何
名かはコス
チュームを
着てパー
ティーを楽
しんだ。
最初の
アクティ
ビティは
グループ
ごとにかぼちゃでJack-O-
Lanternを作ることで、いろ
いろな面白いデザインができ
た。またJack-O-Lanternを
作りながらゲームを2つを行っ
た。1つ目はガラス瓶の中のア
メの数を当てるゲームで、一番
近い数の学生はその瓶をもらう
ことができた。2つ目のゲーム
は大きいかぼちゃの重さを当て
るゲームで、当てた学生はハロ uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu uuuuuuuuuuuuuuuuu
一月十四日(土)
十五時から一号館講義
室1、2、3にて日本
語・日本文学科の卒業
論文発表会を行った。
ここ二年間はコロナ禍
のため実施することが
できなかった。今回は
久しぶりの開催となっ
た。
当初、発表者の持ち
時間は質疑応答含め
十五分の予定であった
が、ほとんどの人が時
間を超過して熱心に自
説を展開した。以下、
当日の発表者とそのタ
イトルである。 池田 奈穂
『どうぶつの森』論 古川 瑠乃 インターネットスラング研究 武田 佳久 綾辻行人論 田中 杏 少女マンガの「恋愛」描写 についての研究 千田 侑加 日本文化における変身についての研究 對馬 利那 日本現代建築論 長利玖玲杏 共通語・方言から見る教科書教材研究―「生きる力」から見る 平成9年以降の中学校国語教科書について―
川浪萌絵奏 国語教育における文学教材について―つけたい力から見る定 番教材の比較―
野呂 日南 日本文化における構図についての研究
山下紗夢希
「ハイスピード推理アクション」についての研究 松山 拓真 森鷗外の青春と挫折~「舞姫」周辺~
鶴ケ谷朱梨 日本の和歌における女性と植物 尾﨑 聖人 ヤマトタケル伝承の研究―建く荒き情と惶れ―
佐々木恭輔
『遠野物語』の研究―間引きと遠野物語の河童―
寺山 乃映 平川市無形民俗文化財「たいまつ流し」と岩館地区 ウィーンの飾りをもらった。 またTrick-or-Treat も
体験。アメリカのハロウィーン
を体験をできるようにグルー
プごとに1号館の様々な部屋
に行って「Trick-or-Treat」
と言い、楽しみながらお菓子を ディーをたくさん拾った。 最後のアクティビティはクリ
スマスビンゴ。ビンゴカードに
は数字の代わりに欧米のクリス 2022年
12月 2日に大学の
クリスマスパーティーを行っ
た。学生
53名と教員3名が参加
した。パーティーの開催のため
大学内の様々な場所にクリ
スマスツリーを飾り、クリ
スマスの雰囲気になったと
ころで、参加者はオーナメ
ントを作ったり、ツリーに
飾ったりした。
次にメキシコの文化の
ピニャータをした。学会員
がサンタクロースの形の
ピニャータを作りキャン
ディーを入れ、参加者たち
はそのピニャータを棒で
叩いて開け、皆でキャン
uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu
uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu
uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu
uuuuuuuuuuuuuuuuu
uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu 一月十四日(土)十三時から一
号館大講義室にて、国語国文学
会冬季大会が開催された。コロ
ナ禍の影響によりここ二年間開 催を見送ってきたが、関係各位
の皆様のご協力によって今年度
は実施することができた。
まず初めに、十和田地区への
今年度「文学散歩」の報告を三年
の菅原彩音さんと寺田みことさ
んが行った。企画の目的を、高村
光太郎の彫刻作品「乙女の像」
をみるとともに、十和田神社に
伝わる伝説、そして十和田市の
アートによるまちづくりを学ぶ
ことと説明した。またバス移動
の途中、江戸時代の紀行家菅江
真澄も訪れた「こさか七滝」や
「七滝神社」を見学することもで
きたと報告。
次に、畠山篤文学研究科教授が「恋のオーラを放つ悲恋の姫
令和4年度令和4年度 国語国文学会冬季大会国語国文学会冬季大会
文学部 日本語・日本文学科 教授 鎌田 学
2022年度 2022年度
ハロウィーンパーティー ハロウィーンパーティー
文学部 英語・英米文学科 教授
文学部 英語・英米文学科 教授 エドワード・フォーサイスエドワード・フォーサイス
2022年度2022年度 クリスマスパーティークリスマスパーティー
文学部 英語・英米文学科 教授文学部 英語・英米文学科 教授 エドワード・フォーサイスエドワード・フォーサイス
日本語・日本文学科 日本語・日本文学科 卒業論文発表会卒業論文発表会
文学部 日本語・日本文学科 教授 鎌田 学
2022年度
弘前学院大学学位記授与式
文学部 第49回 社会福祉学部 第21回 看護学部 第15回
大学院社会福祉学研究科修士課程 第19回 大学院文学研究科修士課程 第17回
◇日時:2023年3月18日(土)午前10時~
◇場所:弘前学院大学体育館
卒業記念礼拝
◇日時:2023年3月17日(金)午前10時~
◇場所:体育館
*礼拝終了後、体育館において学位記授与式の リハーサルを行う。
たち―二つの『衣通姫(そとほり
ひめ)の流(りう)』―」という題
目で研究発表を行った。発表の
要旨は以下の通り。
古代文学における「衣通姫」の
名称の背後に、色美しい「恋衣
(こひころも)」を着て恋する男
女が恋の時間=夜に相逢うとい
う恋愛習俗がある。そして、恋の
オーラがこの恋衣を通すほどに
恋慕する衣通姫という非恋の姫
の歌物語が形成された。そこに
は、①忍耐型(上位の女性たちに
遠慮して恋人との逢うことを耐
え忍ぶ姫)として允恭紀の弟姫 (おとひめ)と古今集の小野の
小町の歌物語があり、②奔放型
(直線的に恋人を激しく恋慕す
る姫)として允恭紀の軽(かる)
の大郎女(おほいらつめ)と万葉
巻二相聞の磐の姫の歌物語があ
る。この二つの「流」(系譜)が併
存していた。この衣通姫伝承は、
古代天皇制の祭政一致を基盤と
した色好み=一夫多妻制のもた
らした産物である。
なお、当日は悪天候にもかかわ
らず、会員だけではなく一般市民
の方々の参加もあった。この場
を借りてお礼を申し上げたい。 マスに関連した絵が描かれてあ
り、英語でクリスマスの単語の
練習をしながらビンゴを楽しん
だ。
皆でクリスマスキャロルを英
語で歌いパーティーを終了し
た。とても楽しイベントで大学
のクリスマスシーズンを始める
ことができた。
貰った。
最後に皆で集合写真を取り、
パーティーを終えた。とても楽
しいイベントを行うことがで
き、参加者全員がアメリカ文化
を経験することができた。