出所)環境省地球環境局 「1999 年度の温室効果ガス排出量について」 .. b.削減目標と排出実績. 図Ⅱ‑2 エネルギー転換部門のエネルギー起源 CO2排出量 BAUケースと対策ケース. 図Ⅱ‑3 電気事業からの CO2排出量の推移.
図Ⅱ‑6 産業部門におけるエネルギー起源 CO2排出量の BAU ケースと対策ケース. 図Ⅱ‑10 運輸部門におけるエネルギー起源CO2排出量のBAUケースと対策ケース. 以上,運輸部門の温室効果ガス排出の現状を見てきた訳だが,運輸部門の削減目標達成 は自動車の CO2排出量を抑えられるか否かによって大きく変わってくる.次にその事を踏ま え,主に自動車に関わる現行の対策の有効性を検討したい..
表Ⅱ‑9 排出実績と目標及び見通し 非エネルギー.
N 2 O 計
森林吸収源(シンク)
吸収源関連事業で削減できる可能性がある.. 啓発,技術革新による削減量の不確実性の補充策 D. 啓発,技術革新による削減量の不確実性の補充策 F.
炭素税+自主協定〕の提言 ここでは,炭素税と自主協定のポリシーミックスによって,エネルギー起源の CO2 削減 における表Ⅲ‑1の課題が網羅できることを解説し,次に他の政策との比較を行う.. 及びリスク管理としての京都メカニズムの利用の2点を提言した.炭素税と自主協定のポ リシーミックスは,日本の国内対策における最大の問題である民生部門と運輸部門におけ る二酸化炭素排出量の増大を抑制し,すでに省エネルギーに取り組み限界削減費用の高い 産業部門の負担を軽減することができる.私たちはこの炭素税と自主協定のポリシーミッ クスが,大綱におけるエネルギー起源の CO2±0%という目標を達成するための最良の手段 であると考えた.. 大綱の削減目標を見直し,柔軟な京都メカニズムの活用をすることが日本のとるべき道で あると考えた.以下その詳細について述べる..
しかし,これではあまりにも国内対策に重点をおきすぎではないだろうか.大綱における 削減目標どおりに行動すれば,京都メカニズムの活用は 1.8%分だけである.残りの 15.1%. 米・EU の基準年と 1999 年の排出量実績と,削減目標を示したものである.これを見ると,. 図Ⅳ-1 日本のエネルギー起源のCO2排出量見通し.
図Ⅳ‐3 各国削減目標を達成するためのコスト試算.
76300程度
日本と中国の CDM の話に入る前に,まず現在までの両国間の関わりについて述べる.. 1972 年の国交正常化以来,日中関係は着実に発展してきた.その中心は経済協力であり,. 中国の開放経済体制の発展に大きく貢献してきた.両国の経済関係は,貿易,直接投資,. しかし対中 ODA の内容を見てみると,環境汚染をどう抑制していくかという面での協力 は,有償無償あわせて全体の 4%程度しかなかった.中国の環境汚染の深刻さを鑑みれば,. これからの日本の中国に対する環境協力がもっと重要視されるべきである.そこで,第二 章では中国国内における公害の実態とその課題について見ていきたい.. Ⅱ.中国の公害問題(大気汚染).
1996 年の中国の排出量は約 1364 万トンであり,OECD 諸国中第一位の排出国であるアメリ カの 1662 万トンに並んで高い22.また,これを経済規模との関係で,各国の GDP 単位あた り SOx 排出係数で比較した場合,同じ 1000 ドルの GDP を生産するのに排出される SOx は中. 22慶応義塾大学産業研究所叢書 中国の環境問題 ―研究と実績の日中関係― P137. CDM によるクレジッ トを期待することが出来るため,CDM は両国にとって損をすることのない政策(no regret policy)であるという点である.. すでに日本は,共同実施活動(AIJ)24として中国におけるプロジェクトにも取り組んで いる.省エネが進んでいる日本より,中国で削減を行う方が費用対効果に優れるため,共 同実施活動は地球温暖化防止のために有利な方策である.AIJ に取り組む事業者のメリット としては,次の 4 点が挙げられる.①新規事業への参入機会の拡大,②共同実施の国際的 なルール策定へのインプット,③気候変動緩和及び持続可能な開発への貢献の努力に対す る国民の認知,④受入国政府のプロジェクト承認に向けての援助.また,受入国のパート.
23慶応義塾大学産業研究所叢書 中国の環境問題 ―研究と実績の日中関係― P138. JI に繋げていくことになっている.AIJ は国際的取り組 みの経験を積むことと,温室効果ガスの削減量を判断する手法を確率することを目的としている.ただし パイロットフェーズの共同実施活動では,削減した温室効果ガスの量の配分は行われない.. 97年3月末現在,AIJ に参加している先進国は6か国(日,米,独,オランダ,ノルウェー豪州)でホ スト国は発展途上国の24ヵ国である.そして,植林,再植林,森林保全(含む砂漠の開墾)に22件,. 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)『包括合意文書の内容と評価(暫定 版)』.
地球産業文化研究所 『国連気候変動枠組条約第13回補助機関会合第1部 概要と今.