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楕円領域での Laplacian の差分近似のために

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Academic year: 2024

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楕円領域での Laplacian の差分近似のために

桂田 祐史 2005 年 2 月 11 日

1 はじめに

伝統的な差分法は本質的に、四角い領域に対して有効な方法である。問題の領域を適当な写 像によって四角い領域 (「計算領域」と呼ばれる)に写して、そこを格子に切って差分近似す ることになる。

もっとも簡単なのは円盤領域の問題を極座標

(1) x=rcosθ, y=rsinθ

を用いて解析したりする場合であるが、ここでは楕円領域

(2) Ω :=

½

(x, y);x2 a2 +y2

b2 <1

¾

を考えてみる (a,b は正の定数である)。

(3) x=arcosθ, y =brsinθ

により、

D={(r, θ); 0 ≤r <1, 0≤θ <2π}

と対応する。

このときLaplacian 4= 2

∂x2 + 2

∂y2 はどうなるか?

2 極座標でウォーミングアップ

普通の極座標の場合にどうやって計算するかは、多変数の微分法の標準的な練習問題である が、Mathematica を使うと次のように簡単にすんでしまう。

∂f

∂r = ∂f

∂x

∂x

∂r + ∂f

∂y

∂y

∂r = ∂f

∂xcosθ+∂f

∂y sinθ, (4)

∂f

∂θ = ∂f

∂x

∂x

∂θ + ∂f

∂y

∂y

∂θ =−∂f

∂xrsinθ+∂f

∂yrcosθ (5)

1

(2)

これを ∂f /∂x,∂f /∂θ について解く。



∂f

∂r

∂f

∂θ



= Ã

cosθ sinθ

−rsinθ rcosθ

!



∂f

∂x

∂f

∂y



より 



∂f

∂x

∂f

∂y



= 1 r

Ã

rcosθ sinθ rsinθ cosθ

!



∂f

∂r

∂f

∂θ



であるから、

∂f

∂x = cosθ∂f

∂r sinθ r

∂f

∂θ,

∂f

∂y = sinθ∂f

∂r + cosθ r

∂f

∂θ.

これでx,y で微分するという操作をr,θ で表わすことが出来た。後はこれを計算機に教え てやるだけだ。

oyabun% math

Mathematica 4.0 for Solaris

Copyright 1988-1999 Wolfram Research, Inc.

-- Motif graphics initialized --

In[1]:= Dx[f_]:=Cos[t]D[f,r]-Sin[t]D[f,t]/r In[2]:= Dy[f_]:=Sin[t]D[f,r]+Cos[t]D[f,t]/r In[3]:= Simplify[Dx[Dx[f[r,t]]]+Dy[Dy[f[r,t]]]]

(0,2) (1,0)

f [r, t] f [r, t] (2,0)

Out[3]= --- + --- + f [r, t]

2 r

r In[4]:=

この結果は

4f = 1 r2

2f

∂θ2 +1 r

∂f

∂r +2f

∂r2 を意味する。

2

(3)

3 極座標もどき

∂f

∂r = ∂f

∂x

∂x

∂r +∂f

∂y

∂y

∂r = ∂f

∂xacosθ+∂f

∂ybsinθ, (6)

∂f

∂θ = ∂f

∂x

∂x

∂θ +∂f

∂y

∂y

∂θ =−∂f

∂xarsinθ+∂f

∂ybrcosθ (7)

これを ∂f /∂x,∂f /∂θ について解く。



∂f

∂r

∂f

∂θ



= Ã

acosθ bsinθ

−arsinθ brcosθ

!



∂f

∂x

∂f

∂y



より 



∂f

∂x

∂f

∂y



= 1 abr

à brcosθ −bsinθ arsinθ acosθ

!



∂f

∂r

∂f

∂θ



であるから、

∂f

∂x = cosθ a

∂f

∂r sinθ ar

∂f

∂θ,

∂f

∂y = sinθ b

∂f

∂r + cosθ br

∂f

∂θ, oyabun% math

Mathematica 4.0 for Solaris

Copyright 1988-1999 Wolfram Research, Inc.

-- Motif graphics initialized --

In[1]:= Dx[f_]:=Cos[t]D[f,r]/a-Sin[t]D[f,t]/(a r) In[2]:= Dy[f_]:=Sin[t]D[f,r]/b+Cos[t]D[f,t]/(b r) In[3]:= Simplify[Dx[Dx[f[r,t]]]+Dy[Dy[f[r,t]]]]

2 2 (0,1)

Out[3]= (-((a - b ) Sin[2 t] f [r, t]) +

2 2 2 2 (0,2)

> (a Cos[t] + b Sin[t] ) f [r, t] +

2 2 2 2 (1,0)

> r ((a Cos[t] + b Sin[t] ) f [r, t] + 3

(4)

2 2 (1,1)

> (a - b ) Sin[2 t] f [r, t] +

2 2 2 2 (2,0) 2 2 2

> r (b Cos[t] + a Sin[t] ) f [r, t])) / (a b r ) In[4]:=

ϕ(θ) :=a2cos2θ+b2sin2θ とおくと、

4f = 1 a2b2r2

·¡

b2−a2¢

sin 2θ∂f

∂θ +ϕ(θ)2f

∂θ2 +r

µ

ϕ(θ)∂f

∂r

a2−b2¢

sin 2θ 2f

∂r∂θ +r¡

b2cos2θ+a2sin2θ¢2f

∂r2

¶¸

a=b =R の場合、ϕ(θ) =R2 であるから、

4f = 1 R4r2

µ

0 +R22f

∂θ2 +r µ

R2∂f

∂r + 0 +rR22f

∂r2

¶¶

= 1 R2

µ1 r2

2f

∂θ2 + 1 r

∂f

∂r +2f

∂r2

.

確かに円盤領域のラプラシアンと一致する。

4

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