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気象学概説(2013 年度秋学期) 最終テスト

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気象学概説(2013 年度秋学期)

最終テスト

1.体積比でみた大気の組成が次の表のとおりであると仮定する。このと き、質量比でみた大気の組成を計算せよ。単位は%、有効数字は1の位ま でで答えよ。窒素の分子量は28、酸素の分子量は32とする。窒素、酸素 とも理想気体であると仮定せよ。計算過程も示すこと。

成分 体積比[%] 質量比[%]

窒素 80 酸素 20

2.シリンダの中に閉じ込めた空気の体積を断熱的に変えたとき、変化し ない物理量を以下の語群からすべて選べ。ただし、空気は水蒸気を含むが 未飽和であるとする。なお、比湿は、空気の密度に対する水蒸気の密度の 比、混合比は乾燥空気の密度に対する水蒸気の密度の比である。答えのみ を示せばよい。

相対湿度 比湿 混合比 水蒸気圧

3.温室効果について、以下の問いに答えよ。計算過程も示すこと。

(1)はじめに、温室効果を考慮しないで地表面温度を考える。太陽定数 をI、地表面のアルベド(反射率)を 、地表面温度をT とすると、太陽 放射と地球放射とのつりあいは、

) 4

1 4(

1  IT

と書ける。ただし、はステファン・ボルツマン定数である。地表面はス テファン・ボルツマンの法則にしたがって黒体放射を射出するものとして いる。①から、地表面温度Tを求めると、

(2)

2

 

4

4 1

I

T   ②

となる。この温度を有効放射温度という。次に、温室効果を考慮して地表 面温度T'を計算する。ここでは大気を1層で代表する。大気は太陽放射に 対しては透明だが、地表面からの地球放射を完全に吸収し、また、黒体放 射を射出するものとする。このとき、地表面の熱収支は、

4 4

' )

1 4(

1  ITa T

と書ける。ただし、Taは大気の温度である。一方、大気の熱収支は、

4 2 4

' Ta

T

と表せる。③、④から、Taを消去して地表面温度T'を求め、I、 、 で 表せ。

大気

温室効果がない場合 温室効果がある場合

温度

地面

温度

Ta

σ

Ta

σ

Ta

σ

I ) 1 4(

1 

(1 )I

4 1 

温度

σ

(2)有効放射温度T が2.6×102 Kであるとする。このとき、T'Tの値 を求めよ。単位はK、有効数字は2桁で答えよ。4 2 1.19とする。

4.温度風の関係について述べた次の文章の空欄A~Dに入る語の組み合 わせとして適切なものをア~オの中からひとつ選べ。答えのみを示せばよ い。北半球ではなく南半球についての設問であることに注意せよ。

(3)

3

南半球中緯度域の対流圏においては、一般的な傾向として、同じ気圧面 では南のほうが気温は低い。低温な空気のほうが密度は大きいので、ある 気圧面で等圧面高度の南北勾配がなかったとしても、それより上層では南 ほど等圧面高度が( A )なる。このため、上層ほど( B )向きの 気圧傾度力がより強くはたらく。一方、南半球ではコリオリ力は風速ベク トルに対して直角( C )向きにはたらく。このため、気圧傾度力とコ リオリ力がつりあうためには、上空ほど( D )風がより強く吹くこと になる。

A B C D ア. 低く 南 左 西 イ. 低く 南 右 東 ウ. 高く 北 左 東 エ. 高く 北 右 西 オ. 高く 北 右 東

5.次の図は2014年2月8日21時の地上天気図である。本州の南岸を 発達中の温帯低気圧が通過している。このときの「850hPa 気温・風、

700hPa 鉛直流解析図」をア~ウの中から選び、記号で答えよ。また、判

断の根拠となった、気温分布の特徴と鉛直流の特徴を簡潔に述べよ。

(4)

4

ウ ア

(北海道放送のウェブサイトより)

850hPa 気温・風、

700hPa 鉛直流解析図 太実線は等温線

(3℃ごと)

細線は鉛直流(hPa/h)

上昇流域に網かけ

(5)

5

6.赤道において東西風が0 m/sであるとする。この空気塊が地球の自転 軸まわりの角運動量を保存したまま北緯14°に移動したら、東西風はどう なるか。風向と風速(有効数字2桁)を答えよ。ただし、地球の半径aを 6×106 m、自転角速度

7×10-5 /s、cos 14°=0.97 とする。また、

061 . 0 97 . 97 0 . 0

1   としてよい。計算過程も示すこと。

ヒント:地球の自転軸まわりの角運動量は、Lacos

acosu

と書 ける。は緯度、uは東西風である。

7.北半球において、図のような軸対称な低気圧や高気圧のまわりで気圧 傾度力とコリオリ力、遠心力のつりあいを考える。

×

気圧傾度力

コリオリ力

遠心力

×

コリオリ力

気圧傾度力

遠心力

低気圧(高気圧)の中心からの距離をr、気圧をp、風速をv(反時計回 りの場合を正)とすると、3つの力のつりあいは、

1   2 0

r

fv v dr dp

と書ける。左辺第1項は気圧傾度力、第2項はコリオリ力、第3項は遠心 力を表している。ただし、f はコリオリ係数、は空気の密度であり、い ずれも正の定数とする。ここで、

dr F dp

 1 ②

とおけば、①を

r fv v F

2

(6)

6

と表すことができる。Fが正のときは低気圧、負のときは高気圧に対応す る。このことについて以下の問いに答えよ。計算過程も示すこと。

(1)②において、vが実数という条件のもとで、Fの最小値Fminと、F が最小値Fminをとるときのvの値を求め、それぞれ frで表せ。符号に 注意せよ。

ヒント:Fが最小値をとるのは低気圧ではなく高気圧のときである。

(2)(1)で求めたFminr(0)の関数になっている。ここで、すべ てのr(0)について、

F   r

が最小値

F

min

  r

をとるとする。このときの

pの値をpcとおくと、②より、

Fmin

dr

dpc  (r0) ④

が成り立つ。④をrについて積分することによってpcrの関数として求 めよ。ただし、r0でpcp0とする。解答はfr、、p0で表せ。

(3)(2)の条件のもとで、中心における気圧と中心から500 kmの地点 における気圧との差(の絶対値)を計算せよ。単位はhPa、有効数字は1 桁で答えよ。ただし、f 1104 /s、1kg/m3とする。

O

地衡風

傾度風

→低気圧 低気圧性の風↑

高気圧性の風↓

高気圧←

Referensi

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