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第三学年桜組 外国語活動指導案
指導者 道庭 祥央 単 元 Unit 3 How many? ~数えてあそぼう~
指導観
○ 本学級の子供たちは,これまでに,表情を伴って友達と伝え合うことができるようになっている。そこで,相手 に伝わるようにジェスチャーを交えたり簡単な語句を組み合わせたりすることができるようになるこの期に本単 元を取り上げる。そして,数を使った遊びや自己紹介をする中で,身の回りのものの数について数えたり伝え合っ たりすることができるようにする。このことは,自ら目的意識をもち,目的や場面,状況に応じて相手に配慮しな がら,慣れ親しんだ英語と非言語を用いてコミュニケーションを図る子供を育てる上からも意義深い。
○ 本単元に関しては,日常生活において英語で表された数を聞いたり,画数を意識しながら日本語で漢字の学習 をしたりしてきている。また,第3学年「How are you?」の学習において,疑問詞“how”を用いて友達と気分や 体の調子について質問したり質問に答えたりしてきている。本単元では,これらの上に立って,数の語句“one”
~“twenty”と数について尋ねる表現“How many?”を用いて,じゃんけんの勝ち数や好きな漢字の画数といった 自分と友達に関する数についてコミュニケーションを図りながら,日本語と英語の違いに気付いたり,伝え合う ことを楽しんだりすることができるようにする。このことは,第4学年で複数形を意識して数について尋ね合う 学習,第5学年で疑問詞“how”を用いて金額を尋ね合う学習へと発展していく。
○ 本単元の指導に当たっては,自分のことや身の回りの物の数について数の語句や数を尋ねる表現を用いて相手 に配慮しながら伝え合うことができるようにする。特に本時指導に当たっては,まず,導入段階では,HRT の好 きな漢字について画数をヒントに当てるクイズ体験をし,数について語句や表現を用いたコミュニケーションの 見通しをもつことができるようにする。次に,展開段階では,紹介したい自分の好きな漢字について隣の友達と伝 え合い方について交流した上で,学級の色々な友達と繰り返し好きな漢字について画数のヒントを尋ねたり画数 を答えたりして好きな漢字を当てるコミュニケーションを図ることができるようにする。最後に,終末段階では,
本時学習のコミュニケーションを振り返り,伝え合うことができたよさを実感することができるようにする。
目標
(1)英語で数について伝え合うことを通して,多様な数の数え方についての理解を深め,疑問詞“how”を用いて数を 尋ねる日本語との音声の違いに気付くとともに,数についての語句や表現に慣れ親しむことができるようにする。
(2)自分や友達の好きなものに関わる数について,数を尋ねる表現“How many?”と尋ねたいものの語句を組み合わせ て質問したり,相手の質問に対して数の語句“one”~“twenty”を用いて答えたりすることができるようにする。
(3)数について伝え合うことに関心をもち,意欲的に数の語句を聞いて発話したり自分や友達に関する数について簡 単な語句や基本的な表現を用いて表現したりし,英語の音声に慣れ親しみながら伝え合おうとする態度を育てる。
計画(4時間)
1 身近な物の数について予想し,数を数えたり尋ねたりする単元のめあてをつかませる。 1 2 じゃんけんの勝ち数の比較や数のインタビューをし,数の語句や数を尋ねる表現に慣れさせる。 2
(1)林檎の数の尋ね方と 10 までの数について ① (2)画数の尋ね方と 20 までの数について ①本時 3 身の回りのものについて数を尋ね合い,数についてのコミュニケーションを図らせる。 1 本時 令和3年6月11日(金曜日) 6校時 サテライト教室において
主眼1 友達と好きな漢字を紹介し合うために,漢字の画数を“How many strokes?”と尋ねたり,友達の質問に数の 語句“one”~“twenty”で答えたりして,画数を基にして漢字を当てることを楽しむことができるようにする。
2 好きな漢字について友達と紹介し合う場面において,好きな漢字を当てるヒントになる画数について,動作 を交えながら発音の仕方を工夫して,繰り返し友達に質問したり質問に答えたりすることができるようにする。
準備 学習プリント,iPad
- 2 - 過程
段階 学習活動と予想される子供の反応 教師の具体的な支援
導 入
展 開
終 末
1 「HRTの好きな漢字を当てる」場面において,画数について 尋ねるやり取りを体験し,友達と好きな漢字について紹介し合 うめあてについて話し合う。
2 「好きな漢字について友達と紹介し合う」場面において,好 きな漢字の画数について尋ね合うコミュニケーションを体験 し,数を尋ねる表現で質問したり答えたりする。
(1) 自分の好きな漢字について伝え合い,“ten”までの数につ いて質問したり答えたりする表現や語句に慣れる。
(2) “twenty”までの好きな漢字の画数について尋ね合い,互い
の好きな漢字について当て合う。
3 本時のコミュニケーション活動を振り返り,伝え合うことが できた達成感や英語の豊かさへの気付きについて実感する。
○漢字の画数について尋ねて好きな漢字に ついて紹介し合うという本時のめあてを つかませるために,HRTの好きな漢字につ いて紹介するSmall Talkの中で数を尋ねる 表現を用いたやり取りのデモンストレー ションを提示する。
○好きな漢字を当てるためのヒントになる 画数について尋ね合う伝え方の見通しを もたせるために,十画までの自分の好きな 漢字を隣の友達と当て合って伝え方を試 す活動を位置付ける。
○“eleven”~“twenty”までの大きな数の語 句や数を尋ねる表現に慣れさせるために,
画数をヒントに漢字を当たられるように 画数と漢字が書かれた一覧を掲示して漢 字を当て合う場面を設定する。
○コミュニケーションを図ることができた 達成感や英語についての気付きについて 実感させるために,振り返りの視点として 内容面について「英語で友達と伝え合えた こと」と言語面「英語について気付いたこ と」の2つを提示する。
【伝え合う表現や語句の確認】
・Hello. How many strokes?
・Seven strokes.
・Yes. That’s right. ・No.
・“How many strokes?”で,
聞くことができそう。
・もっと大きな画数の好き な漢字も伝え合いたい。
【質問する側】
・How many strokes?
・“理”?
・“魚”?
【答える側】
・Eleven strokes.
・No.
・Yes. That’s right.
・大きな数になっても,画数のヒントからたくさんの友達 の好きな漢字を知ることができて楽しかった。
・友達と好きな漢字の画数について“How many strokes?”
の英語で伝え合って分かるようになった。
【振り返りの視点】
・英 語 で 友 達 と 伝 え 合 え た こ と
・英語について気付いたこと
・好きな漢字について数の英語 で伝え合って楽しかった。
・“How many strokes?”で,
画数を尋ねられた。
【漢字についてのSmall Talk】
・It’s my favorite kanji.
・What’s this?
・Twelve strokes.
・画数を“How many?”で聞 いたら分かりそう。
・好きな漢字について聞い たり紹介したりしたいな。
画数を伝え合って,友達の好きな漢字を当てよう。
画数をヒントに互いの好きな漢字を当て合う活動
- 3 - 本単元の構成
配時 学習活動と予想される子供の反応 教師の具体的な支援
45
45
1 HRTのSmall Talkを聞き,数を数えたり数を尋ねたりする表現や語
句について学習する単元のめあてについて話し合う。
○聞こえた英語について交流し,話したいことについて出し合う。
○数の歌や英語で数えるゲームに取り組み,数の語句や数を尋ねる表 現を聞いたり真似して発話したりする。
2 身の回りのものの数を伝え合い,数の語句と尋ねる表現に慣れる。
○ゲームを行い,林檎の数について尋ねたり答えたりする。
〇数について英語で伝え合う語句や 表現と活動の見通しをもたせるた めに,身の回りの色々なものの数や 教師の好きな漢字の画数について 数えるSmall Talkを視聴する場を設 定する。
○英語の数の語句を繰り返し聞くこ とに慣れさせるために,聞くことか ら真似して発話することへ段階的 に活動が高まるように音声データ やHRTの発話する数の語句“one”~
“ten”を用いた活動を位置付ける。
○日本語と外国語の音声の違いに気 付いたり語句に慣れさせたりする ために,中国,アメリカ,日本,韓 国,インド,スペインの児童が数を 数える映像を視聴する活動や好き な林檎の数を選んで尋ね合うイン タビュー活動を位置付ける。
色々なものの数について,英語で尋ねたり答えたりしよう。
【Let’s Sing】
One,two,three,four,five,six,seven.
One,two,three,four,five,six,seven.
Eight,nine,ten,eight,nine,ten.
【Hands clapゲーム】
・HRTが数を英語で言う。
・児童が聞こえた英語の数だけ 手拍子を叩く。
【じゃんけんをする】 【結果の数について伝え合う】
・勝ち数や負け数を数える。
・HRTの質問を聞いて,勝ち数 や負け数を答える。
・何度も聞いて10までの数が聞いたり真似して言ったりできたよ。
・数について,英語を使って友達と話してみたいな。
・何度も数えたから,10までの数は使えるようになれて楽しいな。
・“How many apples?”で,林檎の数を尋ねることができるね。
【世界の数え方の視聴】
中国:Yi,er,san,si,….
日本:いち,に,さん,し…。
韓国:Il,I,sam,sa,….
・日本と全く違う言い方もあれ ば,似ている数もあるね。
・世界には色々な数え方があっ て面白い。
【How many? チャンツ】
Balls,balls,how many balls?
Eleven,twelve,thirteen,fourteen, fifteen balls.
【How many apples?クイズ】
・好きな数の林檎の色を塗る。
・同じ数の友達を見つけるため にインタビューする。
【HRTのSmall Talk】
・Look at this picture.
・How many balls.
・One? Two? Three?
・This is my favorite kanji.
・How many strokes?
・色々なものの数を英語で尋ね たり数えたりしているね。
・英語で数を数えられるように なりたいな。
・色々と“How”を使って尋ね たり答えたりしてみたいな。
【じゃんけんをする】 【結果の数について伝え合う】
・前回と合わせると何回かな。
・勝った数は,
“one,two,three…,eleven”だ。
- 4 - 45
本時
45
○「好きな漢字について友達と紹介し合う」場面において,好きな漢字 の画数について尋ね合うコミュニケーションを体験し,数を尋ねる 表現で質問したり答えたりする。
3 本単元で伝え合うことができるようになった表現や語句を用いてコ ミュニケーションを図り,これまでのコミュニケーションを振り返る。
○画数を尋ねる表現や20までの数 に慣れさせるために,HRTのSmall Talkを視聴したり 友達と画数を尋 ね合って好きな漢字を当てたりす る活動を位置付ける。
○友達とコミュニケーションを体験 してきた達成感を味わわせるため に,友達と好きなものの数について 伝え合う活動の設定と本単元のコ ミュニケーションを振り返る視点 の提示をする。
【質問する側】
・How many strokes?
・“図”?
・“花”?
・Why? ・I see.
【答える側】
・Seven strokes.
・No.
・Yes. That’s right.
・名前の漢字だからだよ。
【コミュニケーションの評価】
・英語を用いて友達と伝え合うこ とができたこと
・英語の語句や表現について気 付いたこと
・友達が選んだ数や好きな漢字 の画数について尋ねられた。
・数を伝え合って楽しかった。
・“How many?”と聞きたいもの の名前で数を尋ねられる。
【漢字についてのSmall Talk】
・It’s my favorite kanji.
・What’s this?
・Twelve strokes.
・画数を“How many?”で聞いた ら分かりそう。
・好きな漢字について聞いたり 紹介したりしたいな。
【伝え合う表現や語句の確認】
・Hello. How many strokes?
・Seven strokes.
・Yes. That’s right. ・No.
・“How many strokes?”で,聞 くことができそう。
・もっと大きな画数の好きな漢 字も伝え合いたい。
・大きな数になっても,画数のヒントからたくさんの友達の好き な漢字を知ることができて楽しかった。
・友達と好きな漢字の画数について“How many strokes?”の英語 で伝え合って分かるようになった。
【振り返りの視点】
・英 語 で 友 達 と 伝 え 合 え た こ と
・英語について気付いたこと
・好きな漢字について数の英語で 伝え合って楽しかった。
・“How many strokes?”で,画 数を尋ねられた。
【ものの数を尋ねる表現】
・How many balls?
・How many apples?
・How many strokes?
【ものの数を答える語句】
・Nine balls.
・Fifteen apples.
・Twelve strokes.