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第2回「移動とことば」研究会 研究発表募集 - GSJAL

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第2回「移動とことば」研究会 研究発表募集

本研究会は、昨年(2015年)川上郁雄(早稲田大学)、三宅和子(東洋大学)、岩﨑 典子(ロンドン大学 SOAS)が中心となって立ち上げた研究会です。第1回は2016年 1月29日に早稲田大学で開催し、多くの研究発表があり、活発な意見交流が行われまし た。そこで、続く第2回の研究会を下記のとおり実施するに際し、研究発表を募集します。

下記の要領で応募ください。

<第2回・研究会>

開催日:2016年12月23日(金)13:30〜18:00(予定)

場所: 早稲田大学(早稲田キャンパス)19号館516教室 研究発表:20分+ディスカッション

■研究会の趣旨

クリフォード(2002)は、誰もが、いま、移動していると述べ、移動が未完の近代にと っ て 決 定 的 に 重 要 な 場 所 で あ る と 指 摘 し た 。 人 間 の 生 活 が 静 止 と 同 じ く ら い の 転 地

(displacement)によって構築されるという意味である。「旅の中に住まう」(dwelling in

travel)と表現するクリフォードの捉える生活実践は、現代の人々の生活、社会のあり方を

考えるうえで極めて示唆的である。

また、言語は、バフチン(1980)が述べるように、「絶えざる生成の過程」であり、「語 り手・聴き手の言葉による社会的な相互作用」という形をとって実現される過程であると 捉えるなら、言語は極めて動的なものと考えられる。加えて、コストら(2011)が指摘す るように、現代に生きる人々は誰もが幼少期より言語と文化の複数性と融合性に日常的に 触れる経験を積んでおり、その経験がベースとなった複言語複文化能力は複雑で不均質だ が全体としてひとつのものとなって人を形づくっていると考えると、人を支える力も複合 的で、動的なものと考えられる。

多様な背景を持つ人々の日常的実践である言語行動自体を、複言語複文化能力の戦略的 なコミュニケーション方略とあわせて考察する、近年の社会言語学の新しい潮流を踏まえ ると、人の生活を国籍やエスニシティで捉えられない現実があることがわかる。そして、

移動の中に生き、「複数言語」と接触する現実は、人の人生、家族の形、子どもの教育など に流動性と複合性を与え、人のあり様を加速度的に多様化している。

本研究会は、そのような現実を生きる人々の生活を、「移動」と「ことば」という二つの 焦点で捉えるバイフォーカル(bifocal)なアプローチから、移動性、複文化性、複言語性

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を持つ人のあり方を考察することが 21 世紀の社会的課題であると考える。考察の対象は、

子どもから大人まで、国籍・国家の枠を超えて設定する。既存の学問領域を超えた視点か らの多様な研究交流の場として、研究会を立ち上げた。

<参考文献>

クリフォード,J.(2002)『ルーツ―20世紀後期の旅と翻訳』(毛利嘉孝他訳)月曜社.

コスト, D.、ムーア,D.、ザラト, G.(2011)「複言語複文化能力とは何か」(姫田麻利子訳)

『大東文化大学紀要人文科学編』第49号,249-268.

バフチン, M.(1980)『ミハイル・バフチン著作集4 言語と文化の記号論』新時代社.

<学会パネル>

三宅和子・岩﨑典子・川上郁雄(2014)

「複言語使用者は日本語・日本をどのようにとらえ、どのように向き合っているか」

(第18回ヨーロッパ日本語教師会シンポジウム)

三宅和子・川上郁雄・岩﨑典子(2015)

「複数言語環境に生きる人々の「日本語使用、日本語学習」の意味とアイデンティティ」

(第19回ヨーロッパ日本語教師会シンポジウム)

川上郁雄・三宅和子・岩﨑典子(2016)

「「移動とことば」の視点から見る、個人にとっての日本語使用の意味と位置付け」

(2016年日本語教育国際研究大会)

■研究会の主催と研究成果の刊行

本研究会は川上郁雄(早稲田大学)、三宅和子(東洋大学)、岩﨑典子(ロンドン大学SOAS) が主催する研究会である。この 3人が査読編集委員を兼ねる。研究会は計 3回実施する予 定。その中から優れた研究成果を選び、3人の編者による書籍化を行う。

■研究発表の申し込み

研究発表希望者は、氏名、発表タイトル、概要(400字程度)を、以下のアドレスへ送付 してください。

受付締め切り:11月30日 23:59(日本時間)

受付アドレス:[email protected]

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