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筑波大学附属小学校を拠点とした派遣現職教員支援システムの構築

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Academic year: 2025

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筑波大学附属小学校を拠点とした派遣現職教員支援システムの構築

鎌田 和宏

(筑波大学附属小学校,社会科教諭)

こんにちは。筑波大学附属小学校の鎌田和宏と申します。筑波大学附属小学校で は筑波大学附属小学校を拠点とした派遣現職教員支援システムの構築という活動テー マで国際協力拠点イニシアティブの方に参加しております。私の方からは、本校の活 動について簡単に説明させていただきたいと思います。

私ども学校、今年度で2年目になるのですが、昨年度は今画面に出したような活動 をしました。この中でぜひ注目していただきたいのは、派遣の教員の報告書の分析を やって、どういう支援のニーズが必要なのかを示しているということです。隊員153 人の方、派遣期間に5回の報告書を出されているその報告書に全部目を通してどの時 期にどんなような問題点があるのか、またどんなことが支援として必要なのかという ことを分析いたしました。それについて今年度19年度の事業ですが、最終的に成果 物として実践事例集に結果を収録したいと思い、どういう支援をすればいいのか考え てまいりました。我々の学校は教材開発や指導法の研究について非常に長く取り組ん でいる学校ですので、そのノウハウを国際協力に活かせないかということで、派遣時 に算数科、音楽科の授業にヒントになるものを作りたいということで、今年度に算数 科と音楽科の授業DVDを作成しています。もちろん現地の先生方とコラボレーショ ンするときの参考にもしていただけると思いますし、また支援事業の中で教員養成に 関わるところでお使いいただけるよう字幕スーパーをいれた授業の実際のビデオを算 数と音楽で作っています。このようなものを使いながら教員研修などできるのではな いかなということで平成18年度やってまいりました。

19年度は派遣後も援助ニーズの情報の収集をして、主に派遣後の隊員の先生方の 支援をするということを重点にしてやっております。今年度6月12月、もう実施い たしましたけれど、派遣の隊員の先生方の経験を活用した帰国後の活動についての支 援を考えたシンポジウムとワークショップをやってまいりました。そのことをふまえ 国際教育協力ハンドブックというものをまとめていこうということをやっております。

6月のワークショップは、本校の算数の教員が中南米の方に算数の支援に行っており ます経験ですとか、筑波大学のCRICEDの吉村先生の方から中南米の派遣経験の報 告をいただきまして、実際の派遣隊員がどのような現状に直面しているのかをお話い ただいたり、帰ってこられた後にどのような活動をされているかということで神奈川 県の小澤先生に実際の授業実践についてお話をしていただいて、それについて協議を するというワークショップをやってまいりました。

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それから10月の方なんですが、今お話いただきました北原先生のお仲間の方々に おいで頂きまして、長野県の教員等ネットワークの活動を中心に、帰国後の活動には やはりネットワークが大切なのではないかということで、そのノウハウをいろいろ教 えていただくというワークショップをやってまいりました。堀口先生のご発表にもあ りましたけれど、まずは1人のところから始めるしかないというのが現状だというの はいろいろな報告書から読み取れるんですけれど、長野県のケースはまだ珍しいほう のケースなのかなと思いますが、ネットワークがあっていろいろな学校に実際に行っ てお話されてということがでてきます。あるいは私も北原先生のお話を聞いてなるほ どと思ったのですが、私が話してもいいんだけれど別の人が話すことに意義があると いうお話がありました。たぶんバングラデシュについて北原先生が語りたいところも たくさんあったんじゃないかなと思うんですけれど、あえて一歩ひき候補生の隊員の 先生方とか、それから派遣経験者とかそういう方をお呼びしてやっていくという長野 県のネットワークづくりのノウハウをいろいろ教えていただきました。これはその時 の様子ですけれど、JICAの駒ヶ根の西村さん、キーパーソンだと思いますが、JICA の駒ヶ根がひとつハブになって長野県の志ある先生たちがつながっていって、そうい う組織をつくっていくという経過についてお話いただきました。これは西沢先生、西 沢先生自身は派遣の経験があってメキシコの日本人学校でした。ちょうどJICA駒ヶ 根のあるところが西沢先生の学区であったそうで、西沢先生は駒ヶ根の教育的な資源 を利用しながら、国際理解教育、総合学習の中でやられていったという実践を報告し てくれました。実際、派遣前の候補生の方々のお話を聞いたり、派遣中の方々と郵便 や電子メールなどで交流しながら、小学生の子どもたちが外国の認識を深めていくと いうプロセスをご発表いただきました。これはカンボジアに派遣された中山先生が主 に体育の支援ということで経験をふまえながら、帰国された方にJICAのテレビ会議 システムを使った交流をお話いただきました。ワークショップということで、少し授 業形式でミニ授業を見せていただきながら会を進めていったんですが、カンボジアの 言葉を教えていただいたり、カンボジアではどんなふうに計算をするのか実際に経験 させていただきながらワークショップを進めました。そのような2回のシンポジウム、

ワークショップの成果を活かしながら、我々の学校ではネットワークをつくるという ことのお手伝い、広報活動とかそういうところでやっていくことがいいのかなと思っ ているのですけれど、もう1つ帰国された隊員の先生方がどのような形で授業実践し ていくとよいのかということで、そのモデルの授業プランをつくるところで支援がで きないかということを考えております。

2008年、今年もやりましたけれど2月15日に本校の学習公開研究発表会というの が毎年ございます。その場で帰国隊員先生の経験を生かした授業づくりというタイト ルで6月のシンポジウムでご報告いただいた、パラグアイの音楽支援に行かれました 小澤明子先生と私で、コラボレーションによって公開授業をして国際理解教育をどう 考えるかというモデル授業の提案をさせていただこうというふうに思っております。

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その授業のことを検討しながらワークショップを行って、どのような教育の協力がで きるのか考えを深めていけたらいいかなと思います。このような成果をもとにしまし て、国際教育協力ハンドブック、仮称ですけれど、派遣現職の先生方が帰国後のこと まで視野に入れそれぞれの時期にどんなことを考えていくといいのかということを、

実際に隊員の先生方のアンケート調査の結果や我々が調べた結果をまとめたハンドブ ックを作成して、これから行かれる先生方や各都道府県の教育委員会、教育センター のほうに情報提供をしていきたいと考えています。以上で報告を終わりたいと思いま す。

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