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組織存続に影響を与える組織ルーチン - 福島大学

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【 論 文 】

組織存続に影響を与える組織ルーチン

─ 高齢者のみで運営される非営利組織を対象とした探索的研究 ─

野 口 寛 樹

1. 研究の目的と問題意識

本研究の目的は,高齢者のみで運営される非営利組織を対象に,組織存続と組織ルーチンの関係 を検討することである。具体的には,高齢者のみで継続的に活動をしている非営利組織を調査対象 に,組織存続に影響を与える組織ルーチンを参照して生じる多様な仕事実践を組織化するためのデ ザイン原理を探索的に指摘する。

1998

年の特定非営利活動促進法以降,営利を目的とせず,主な組織成員がボランティアで構成 される組織の代表として認知される

NPO

法人は,組織存続に対し重大な課題を抱えている。それは,

社会課題解決のために組織参加をする者が多く,組織運営,組織を存続させる動機づけが弱いから である(野口,2017)。その証左ではないが,NPO法人の解散数は増加傾向にある(2018年

11

30

日現在,16,427法人である1)。)。

加えて,特に地方はボランティアの高齢化という現実が存在する。既存研究における高齢者の活 動は「参加」が主要な議論であり,個々人の背景に合わせた,短期的な活動が想定される(野口,

2017)。

人口の高齢化とは出生率の低下と中高年層の死亡率の低下によってもたらされる。しかし,近年 の高齢化問題は,普遍的な老後問題と区別される高度産業社会における高齢化問題にある。つまり,

出生率を上げるため,若者世代が早く結婚して子どもを多く産むことは利点がないため,人々が豊 かな生活と長命を享受し続けようとする限り人口減少するという,高度産業社会の構造的矛盾から もたらされる,高齢化問題なのである(小田,2002)。高齢化社会とは,高度産業社会自体が長続 きしないかもしれない前提の中で,今見えている高齢化問題に,どのような視点で取り組むのかを 考える必要がある社会なのである。

老年学においてはアクティブ・エイジング,プロダクティブ・エイジングという用語で,

個人と

社会の両方からの期待が一致した年の取り方,老い方を考えてきた。ただ,当然ながら,何に注目 をするかで,使用される言葉が異なる。アクティブ・エイジングを語る中では,その社会への「参 加」の意義が強く押し出され,高齢者のライフスタイル全体の戦略を意味することとなる。しかし,

1)内閣府におけるNPO法人の認証数は51,695である。その推移を見るに2014年度を頭に微増をしているのみ である(https://www.npo-homepage.go.jp/about/toukei-info/ninshou-zyuri. 2019127日閲覧)。

(2)

現代社会おいては,限られた資源の中で,組織メンバーの満足のみを目的とした活動ではない,つ まり社会参加が主目的ではない,高齢者の活動の必要性が指摘される (野口,2017)。

ただ高齢者の労働に関する問題も顕在化している。労働政策研究・研修機構(2016)の転職につ いてのデータによれば2),高齢者転職先として選ばれる傾向にある職種であるが,「60〜64 歳での転 職」,「65〜69 歳での転職」に際して,比率が大きく増加しているものは,「運搬・清掃・包装等」

の仕事であった。「運搬・清掃・包装等」は男女ともに「44歳以下での転職」,「45〜54 歳での転職」,

「55〜59 歳での転職」では総じて比率が低い。つまり,若年,中年での転職で選ばれない職種への 移動がなされている事実である。また,2013年より,シルバー人材センターへの派遣労働依頼は 殺到しており,2017年には派遣数が

3

倍となっている。ただ,それと同じくして仕事における事 故率も

3

倍となっているのである3)

高齢化が進む現代において,高齢者の活用をいかに考えるかは喫緊の課題である。本研究は,地 方における高齢化を考え,高齢者による高齢者が主な組織成員である組織の運営を考えるという視 点から,特にその問題に直面する可能性が高い,非営利組織対象に,組織存続と組織ルーチンの関 係,つまり組織存続に関わる実践を組織化するための手段とその機能(デザイン原理)を探索的に 検討する。

2. 既存研究

1) 非営利組織における組織存続の重要性

良き意志の伝承ができれば,組織としての継続性は必要がない,という議論がある(田尾,

1999)。この場合,セクターとしての継続性が担保されれば,また社会的に使命の伝承ができれば,

組織の継続性は必要がない。

上記議論は非営利組織としての性質上,社会的課題の消滅とともに(ミッションの達成),組織 が解散することは想定されるため問題はない。しかし,良き意志があるものの,組織運営の課題が 解決できないために,組織の継続がかなわないことには問題がある。

このケースがどれほどあるのかについては,内閣府が持つ

NPO

法人の解散数,また解散事由を 見ても把握はできない4)。しかし,実際の

NPO

法人解散の現場では,資金難,組織成員の退会によっ て活動が困難になった等々の現実があることは事実である。

セクターが残ればよい,という議論は,資源交換理論にその原型をみることができる(Levine

and White, 1961)。資源交換理論の視点からすれば,そもそも資源の希少性のため,他の組織との

2)『調査シリーズNo.149中高年齢者の転職・再就職調査』 https://www.jil.go.jp/institute/research/2016/149.html 

(201865日閲覧)。

3) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180520/k10011446111000.html(2018520日閲覧)。

4)社員総会の決議を理由とする解散が圧倒的に多いためである。他解散理由としては,事由1社員総会の決議,

事由2定款で定めた解散事由の発生,事由3目的とする特定非営利活動に係る事業の成功の不能,事由4 員の欠亡,事由5合併,事由6破産,事由7設立の認証の取消し,事由8その他,がある(https://www.npo- homepage.go.jp/about/toukei-info/ninshou-zyuri 2018927日閲覧)。

(3)

協働が検討される。そのため特定の組織の存続というよりも,ミッションが共有されているコミュ ニティが残れば,資源交換が行われ,個別の組織というよりも,コミュニティが存続していくこと になる。しかし,本稿が議論したいのは,資源がない中,特定の目的(ミッションを元にしたサー ビス提供等)に特化して組織能力構築をし,組織存続を図る,個別組織に注目する視点である。

多くの非営利組織参加者は,またその組織の設立者は,社会にある問題,課題について,見聞き すること,また当事者となることによってその問題に取り組もうとしている。しかしそれは,しば しば,取り組むべき問題の本質は何なのかについて苦悩を生じさせることになる。近視眼的とはい わないが,今直面する問題を拙速に解決しようとすることは,長期的な視点に立ったときにあるだ ろう問題解決可能性を減じてしまう。

比留間(2013)は,ミッションの可変性と不変性から非営利組織について議論をしている。アト リエインカーブ5)を対象とした事例分析,また論理的に導かれる非営利組織とは,事前的・不変的 ミッションと事後的 ・ 可変的ミッションの相互参照によって形成される「回答不可能な一つの問い かけ」としてのミッションに,部分部分で応え,活動している組織である。「回答不可能な一つの 問いかけ」に対し,それぞれの利害関係者が多様な反応をする中で,非営利組織がそれぞれに個別 対応することにより,一つの目標に向かう線形的な活動というより,面としての活動が想定され る6)。この事前事後による相互参照関係が成立している限り,ミッション=「回答不可能な一つの問 いかけ」は,存在理由の前提として理解される。そしてその相互参照によって切り出される境界が 非営利組織を定義づけるのである。

この議論によれば,事後的に変化を仮定する組織は,そもそも,継続しつつ,そのクライアント としての社会的な課題を持つ者,また社会課題に対し,継続的に活動をすることが求められる。不 変的なミッションをただ供給するのであれば,泡のように消えてく非営利組織ばかりでも問題はな い。ただ,それは自らの信念に基づいた活動であり,ボランティアの失敗等の原因にもなり得る活 動動機である。社会にある課題の本質に迫るには,課題に直面する当事者との協働も必要であり,

また同時に長期的なクライアント関係,社会課題の認識からみえてくることもある。社会課題の解 決には,課題解決を志す側(非営利組織)だけではなく,クライアント側の協力も必要だからであ る。つまり,活動の継続性は非営利組織がその存在を問うためには決してないがしろにしてはなら ない問題である。そのため組織継続のための動態的なプロセスを理解する必要がある。

(2) 組織存続に関わる視点 

非営利組織では社会課題解決のために組織参加をする者が多い。そのため,組織運営を目的に参 加をするわけではなく,加えて長期的な活動を考えた組織能力,ひいては,その基礎たる組織ルー チン構築を行い,組織を存続させる動機づけが弱い(野口,2015)。また本稿が対象とする高齢者 の活動は,「参加」の部分が大きく,そもそも短期的な活動が想定されている(野口,2017)。そし てその短期的な視点は,組織の継続的な活動に重大な影響を与える。既存研究において,戦略論,

5)障がい者アートに取り組む非営利組織(社会福祉法人素王会のアートスタジオ)。2002年に設立された。

6)加えて,比留間(2013)も述べているが,「目的」であるはずの不変的ミッションは,資源獲得のためには その「手段」として可変する可能性もある。

(4)

組織学習論から近視眼的な行為ともよばれてきた事象をもたらす可能性が高い。

古典的には組織存続に関し,組織均衡論からの議論もあるが,戦略論,組織学習論からは「探索

(長期的視点)」と「活用(短期的視点)」の両立という文脈から解決が目指されてきた(Levinthal

and March, 1993 ; March, 1991

他)。しかしその両立は容易ではない。なぜなら,探索は新たな取り 組みを指し,その成果が不確実である一方,活用は既存の能力の活用を指し,成果が予測可能なも のとなるため,活用が優先されるからである。加えて組織学習の限界がある。短期(現有能力の有 効活用)のため長期(新規能力の探索)を犠牲にする傾向,部分最適を優先する傾向,探索優先に よる活用の排除をもたらす傾向も指摘され,探索と活用における両立の難しさが認識される。

以上の議論から,組織存続に関する,戦略論,組織学習論における

1

つの解は,探索と活用をと もに実現する両利き(ambidexterity)という概念である。しかし,それは時間的な面や構造面,コ ンテクストについての議論であり,探索と活用のどちらか一方への偏在を解決するプロセス,また 両立された活動の継続性,そしてそれが組織に与える影響についての議論が不足している(石坂,

2014)。

しかし,上記述べた探索と活用能力をそもそも持っているという議論をしていたのが,初期の組 織ルーチンに関わる議論である (Nelson and Winter, 1982他)。進化論をベースとする組織ルーチン 論であり,組織ルーチンは比喩的に遺伝子や特定の結果をもたらす,問題を解くための手順を定式 化した能力を持った情報を運ぶもの,情報のコンテナとも表現された(Knudsen, 2008)。彼らの流 れをくむ進化系理論では組織ルーチンが安定的であることは基礎となる。そのため,外部環境に適 合した組織ルーチンがあれば安定的な運営が可能となるという結論を導くことになるが,それでは 環境からの刺激等で自ら変化をする組織ルーチンの説明に不足が生じてしまう。よって

Feldman and Pentland(2003)は,規範として存在する組織ルーチンとそこから生み出される行為の違いを,

明示的な面と遂行的な面の

2 側面からモデル化した。その流れは,解釈主義に基づく組織ルーチン

の研究蓄積をもたらし,組織ルーチンにおける構成要素の細分化を進めた。その結果,組織存続に 与える影響が所与ともされる組織ルーチンの理解面において,複雑化をもたらしたのである。

(3) 組織存続に影響を与える人工物を加えた組織ルーチンの視点

Feldman and Pentland(2003)を契機に,組織ルーチンの 2

側面(明示的な面,遂行的な面)か

らの理解が広まった。彼女らは,そもそも規範として存在する組織ルーチンとそこから生み出され る行為の違いを,組織ルーチンの

2

つの側面を考えることで定式化している。そこでは規範として 存在する組織ルーチン(明示的な面),行為者の実践により規定される組織ルーチン(遂行的な面)

の循環によって組織ルーチンを説明している。そして実践主体(agency)への注目の必要性を指摘 した。しかし,組織ルーチンをどのレベルで分析するかによってその組織ルーチンの理解は多様と なる。また近年では,Pentland and Feldman (2005)や

D’Adderio(2011)が指摘するように,人工

物(経営物的資源)を含めた組織ルーチンについて検討をする必要性も議論される。

しかし,人工物の取り扱いは複雑である。そもそも人工物を知覚するとは,たんに移動や行為に よって見えるものを変化させながら見ることに限らず,我々自身で環境や対象を加工,構造化しつ

(5)

つ,デザインをしながら見ている(小池,2001)。加えて,見ること自体が社会的相互関係に埋め 込まれている。つまり見るべくして見えているのである。加えて,見ることができる人は,その置 かれている環境を構成しつつ見ているのであり,見ることができる人は,その環境を変化させるこ とも可能なのである。よって,見せるものがある,見せたいものがあるということも重要である。

似たような議論は非営利組織会計でも行われている。会計情報を公開することの重要性である。

会計情報の公開は,情報の非対称性を埋めるために必要な行動である。黒木(2018)の研究では,

自発的に会計情報を提示するということをシグナリング理論から検討している。要約するのであれ ば,好業績7)である非営利組織ほど受益者などの情報利用者に対して自発的な会計ディスクロー ジャーを行うということである。より一般化をするのであれば,きちんと活動をしている非営利組 織ほど,会計情報という人工物を利用することで,自組織の活動をアピールしている。

また人工物は制約と知覚の組織化された産物である(小池,2001)。組織ルーチンにおける人工 物を考えるに,‘guiding(指針)

‘constraining(制約) ’

がルーチンにおける受動的な行動を促すこ とは指摘されるが,D’Adderio(2011)はその能動的な意義,人工物における

‘affordance(ある種

の予想を誘発させるモノ)

‘power of default(適応,カスタマイズ等々何らかの変化を防ぐ) ’

の 意義についても注目すべきであると指摘している。人工物は,明示的な面,遂行的な面の循環の外 側から影響を与える存在でありつつ(Pentland and Feldman, 2005),その遂行的な面においても,

実際の活動遂行に関わり中心的な役割を果たすのである (D’Adderio, 2011)。

筈井(2016)の指摘ではないが,

Feldman and Pentland

(2003)が想定するモデルは個人(agency)

の主体性を強調するあまり,組織ルーチンの明示的側面から,物的経営資源や人工物に埋め込まれ た組織ルーチンの遂行性に十分に取り組んでいるとは言いがたい。しかし,それを含めつつも,

Pentland and Feldman

(2005)や

D’Adderio(2011)では,自らのモデルを発展させ,人工物を取り

込んだモデルの開発を行っている。

(4) 仕事実践を組織化するデザイン原理の探求

前節までに,組織存続と人工物を含めた組織ルーチンに関する分析視角を提示した。しかし,本 稿が注目する「多様な仕事実践を組織化するためのデザイン原理の探求」という議論は,既存の組 織ルーチン論とは異なる視点を持っている。それは,見落とされた組織ルーチン概念の原意,につ いての指摘である(吉野,2014)。

組織ルーチンとは,組織成員が特定の仕事を成し遂げるために規範的に参照する「意思決定前提」

あるいは「型(テンプレート)」であって,決して「行動パターン」として把握されるべき概念で はないとの指摘である。これまで主流派として研究蓄積がある(前節までに記述した)「行動パター ン」に関する研究の注目は,組織ルーチンが規則性や再現性をコアな性質に持つという理解が故の

「変化」にあった。しかし,意思決定前提,型に注目をするのであれば組織ルーチンを参照して生 じる多様な仕事実践を組織化するためのデザイン原理を探求することこそが重要となるのである。

吉野(2014)は組織ルーチン研究の意義を,ルーチンから生み出される仕事実践の多様性を記述

7)ここでは,効率性(ミッションに向けられたインプット,つまり資源配分の効率性)と財務健全性(サービ ス提供を継続できる能力)の2つで測っている。

(6)

することではなく,むしろ,そうした多様な仕事実践を組織化するデザイン原理を探求することで あると指摘する8)。 

本稿が後者の視点(意思決定前提)に注目する理由は,安定的だと思われる行動の変化を分析し,

規則性からの変化のプロセス,要素を検討するより先に,組織を継続させるという中で,組織ルー チンの構成要素,機能を多様な仕事実践から分析することが,存続に関わる組織ルーチンを知るこ とにつながると考えるからである。

よって本研究では,組織ルーチンを参照して生じる多様な仕事実践を組織化するためのデザイン 原理を探求する,という組織ルーチンの意義を再確認しつつ,吉野(2014)に従い,特に仕事実践 レベルで,組織存続に関する実践を組織化するための手段とその機能(デザイン原理)の分析を行 いたい。

また人工物を捉えた,実践を組織化する中では,学習環境をデザインする視点は重要である(上 野・ソーヤー,2006)。いわゆる状況学習を想定する視点では,ヒト(組織)のデザイン,コト(活 動)のデザイン,またモノ(道具)のデザインという

3

つのレベルが想定される(加藤・鈴木,

2001)。本研究では,吉野(2014)が指摘する,仕事実践を組織化するためのデザイン原理を探求

する,という組織ルーチンの意義を再確認しつつ,コト・モノレベルの分析をすることにより,組 織存続と組織ルーチンの関係を検討する。

3. 分析対象と方法

本研究では,前節までの議論を検討するため

Yin(1984)を元に,ふくしま地域活動団体サポー

トセンターの協力の下,福島県下で組織成員の多くが高齢者である

NPO

法人格の有無に関わらな い非営利組織の中で(31団体9)),特に高齢者のみで運営がなされている,福島市芸能協会(赤間 利晴氏),認定

NPO

法人ふくしま成年後見センター(國井輝夫氏)を対象に,組織存続に関する 視点から行った半構造化インタビュー調査,活動の観察から,組織存続を目的とした仕事実践を組 織化するためのデザイン原理を探索的に指摘する10)

すでに議論をしたように,組織継続のための動態的なプロセスを理解する必要があるため,現存 している非営利組織を分析することは,本研究が目的とする,組織存続に組織ルーチンが与える影 響を検討する上で適している。両団体とも,東日本大震災の影響を受けつつも,調査時点(2018 年

6

月現在)で活動を継続している非営利組織である。

8)意思決定前提が組織ルーチンだとすると,その行動パターンが多様であることは普通であり,むしろ多様で あることになる。

9)特に,31団体においては,障がい者を対象としている活動,また地域の文化を支えるような活動の高齢化が 進んでいるようである。その中の多くの団体は,若者を巻き込んだ活動を検討しているようであったが,高 齢者のみでの活動の継続を考えている2団体に注目をした。

10) 20184月に両団体ともインタビュー調査を行った(それぞれ2時間程度である)。また福島市芸能協会で

は同年5月に主催の祭りを参与観察した。代表二人の年齢は70代後半である。

(7)

4. 事例研究

1) 福島市芸能協会(赤間利晴氏)

赤間氏は

1980

年に福島市市民芸能祭を福島市教育委員会と協働で創設している(2018年現在も 続くイベント)。以上の活動を引き継ぐ形で

1983

年に福島市芸能協会を設立した。福島市市民芸能 祭においては,企画・出演,運営全般を担当するかたわら,福島市ゆかりの民謡及び歌謡の楽曲制 作発表,また,各地区芸能協会における地区芸能祭の後援等も行っている。活動に関しては,見栄 を張らない,手作りでもいいのだという気持ちをもって活動をしている。

ただ本人の活動は多岐にわたり,例えば,信夫三山暁参り「わらじを担ぐ会」設立発起人(1993 年〜)であり,信夫山・御神坂「六供六社大蛇祭り」創設(2014年〜)などの活動を行っている。

黒岩青年会設立発起人代表・初代会長に就任するなど(1975年),地域における活動を若い頃から 行っている。

赤間氏の現在活動においては「感謝」そして「感謝の還元」がテーマとなる。その中では高齢者 がもっと感謝の還元を目指すべきであり,高齢者こそ率先して活動を行うべきであると考えている。

それぞれの活動は「みんなのためにやる」で開始がされている。本人は新しいものを作る,無から 作るということに喜びを感じている。そのため,「俺がやらねば誰がやる」「人のやったことをやら ない」ということが語られた。しかしそれは独りよがりではなく,やったことの還元,お裾分けす る,宝物は囲わない,ということも語られている。そのため活動としては,継続のめどが立つと,

引き継ぎ,任せられる人に任せ,独り立ちさせようとする(ただ縁を切るということではなく,節 目の時にはイベントで「あいさつ」をし,参加をしている)。引き継ぎは,個人を指名するわけで はない。他参加メンバーが適性を見ている。活動の継続には,メンバーの協力が必要である。メン バーは赤間氏が行ってきたこと,その後ろ姿を見ているのである。そのため,スムーズな引き継ぎ が行われている。

後ろ姿を見せる中で,赤間氏が特に注力しているのは還元の蓄積(記録を残す)である。また同 様に広報にも力を入れており,行政との活動を考える前には,自らの考え,意見等を本,冊子にし て頒布をしている。活動をやりっぱなしにしないため,次につなげるためにも,印刷物として何か を残すことにこだわりがある。赤間氏としては,できる人は,残す意味を知るという信念があるた め,後生のため,例えば満願寺に顕彰碑がある森谷岩松11)に注目した活動等も行っている。

印刷物の作成するためには,また活動の告知等には

PC

が重要な相棒であり,文章作成目的のた めに,タイプライター,ワープロ時代から利用をしている。特に

PC

は定年を迎えた年から利用を しており,新しい機器の利用に年齢を感じさせない。その利用は,活動の足跡を残す,という意味 で議事録作成の時に大いに使用され,議事録等その足跡は,関係者にすぐさま配布される。議事録 作りで足跡を残すことは大きかったと本人も語っている。

11)戊辰戦争において福島城下での戦闘を避けた功労者といわれている。

(8)

2) 認定NPO法人ふくしま成年後見センター(國井輝夫氏)

2008

年設立され,翌年

NPO

法人として認証がなされた。2013年に認定

NPO

法人となる。その 活動は

2008

年に,福島大学行政政策学類の「高齢社会における弱者の権利と生活を護る担い手養 成プログラム」の受講をきっかけとし,その講座に参加をしていた有志が活動を始めた。

國井氏は行政職員としての経験があり,高齢者やそれを取り巻く問題に,管理職として接した経 験があった。しかし,管理職としての経験では,現場がみえなかった。そこで,現場に興味があっ た國井氏は,福島大学での受講経験から,成年後見というきっかけを得て,活動をスタートさせた。

主な活動は成年後見12)の普及・啓発に関わる講演会,相談,市民後見人養成講座等の開催である。

また現場での後見に関わる活動から,高齢者の日々の生活を助ける必要が出てきた。

2017

年からは,

生活支援事業(生活支援,家事支援,福祉支援,同行支援,代行支援,緊急支援),ふれあい支援 事業(見守り支援,ふれあい支援,居宅介護支援),手続支援事業(入所手続支援,成年後見申立 等手続支援,遺言・死後事務手続支援),成年後見支援事業 (任意後見支援,法定後見支援)13)が行 われている。活動は事業の積み重ねによって論理的に出てきた事業でもある一方,会員から問題意 識を吸い上げるということでも可視化される。高齢者の孤立を防ぐために何ができるかであり,ふ れあい支援事業は介護保険の隙間の部分を担っている。

そのため,活動をする人には高齢の方が喜ばれる。病院の付き添い等は,その時間の流れ,使い 方が同じような高齢者の方がよい。また,買い物代行,同行の活動は,その活動をきっかけに信頼 を得ることができ,必要があれば後見制度への入り口ともなる。高齢者が高齢者を支援することの きっかけがここにはある。そもそも成年後見を行うに当たり,素人(申請をする高齢者等)が手続 き申請についてマニュアルを参照して書くことは基本的には無理である。そこで高齢者同士である ことは信頼感,考え方の近さもありスムーズに事が運ぶ。高齢者が高齢者をみることの重要性であ る。

國井氏は年をとるとかえって自分がおかれている立場がわかる,ということを述べている。社会 との関わりがなくなる事が実感される,とのことである。活動においては効率だけを考える人もい るが,それだけでは人がついてこない,とも述べられた。効率性だけでは高齢者の抱える問題に取 り組むことができないのである。そのため,高齢者同士の活動というのは重要になる。また特段実 際の活動を行う中では高齢を意識することはないとのことであった。活動をする等には,その人の 興味が,意欲が関係しており,関心をどうもつかが重要であるということが語られた。

しかしながら,組織として個々の会員の活動に関わる負担は減らしたい,という思いが國井氏に はあった。そのための活動がいくつかある。まず利用者の情報管理などは,國井氏を始め他

2

名が

12)後見センターでは,成年後見制度について認知症,知的障害等,また広く高齢により判断能力が不十分な方 が悪徳商法などの財産侵害にあったり,虐待等で人権が損なわれたりしないよう安全安心な生活を支援する 仕組みとして捉えている。詳しくは法務省(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html#a15)のサイト等を参照 されたい。

13) 201751日時点の実績であるが,任意後見の受任 5 件であり,個人後見; 任意後見人1 件(福島市),

任意後見受任者1 件(福島市),法人後見: 任意後見受任者3 件(福島市2件,郡山市1件)となっている。

(9)

主に行うシステムとなっている14)。また代表の負担を減らすため,代表は

2

名置く形にしており,

できるだけ複数の代表を置くようにしている。

続いて,後見活動は法人で行っており,会員個人で後見は行わない方針である。書類等の作成は 個人ですることもあるが,後見部分を法人で行うため,個々人が退会しても問題はない。当初は個 人でするところもあったが,継続性を考えるとよくないということでやめる方向になっている。高 齢者でも対応できるように継続性を考えた仕組みに変えている。そこに認定

NPO

法人にした理由,

また複数の代表を置く理由がある。

最後に法人としての活動を行うための資料作り,広報・情報の発信である。いろいろな冊子,ま たチラシ作り,印刷は発注をかける部分があるものの,そのベースは会員にやってもらってい る15)。活動の報告には欠かせない重要な活動である。今はまだ情報管理関係は紙ベースであるが,

いずれは

PC

による管理も考えている。ただ会員のサービス提供を容易にするため,また活動の証 拠作りのため,様々な活動の簡略化を行っている。例えば,ふれあい事業では,電話でサービス内 容を確認してから,支援相談員が向かった後,契約書兼領収書(3枚綴りで作っている)を用い,サー ビス提供に関わる再確認を行うシステムを作っている。そのようなところにサービスが属人的にな らないよう,システムの作り込みが施されている。

5. 考察

本研究では,特に以下

2

点の手段と機能(デザイン原理)について指摘をしたい。組織存続を目 的とする,仕事実践においては,第一に組織に責任を負わせる,ということと第二に証拠を残すと いう手段が指摘される。そして以上

2

つの手段からは,2つの機能,ミッション確認機能と情報の 集約・発信機能を確認することができる。組織に責任を負わせるという手段はミッション確認機能 に裏打ちされる仕事実践例であり,証拠を残すという手段はミッション確認機能と情報の集約・発 信機能に裏打ちされた活動ということなのである(図

1)。

そもそもの活動はリーダーによる自らの原体験が影響を与えている。特に成年後見センターの例

14)それぞれ,郡山と会津若松に支部があり,会員が事務を手伝っている。

15)本は「成年後見 ─ 手続きのすすめ方」があり,リーフレット「しくみと手続き ─ 成年後見制度」がある。

各年度においては活動のチラシ作成,「成年後見等に関する調査報告書(平成22年度)」も作成しており,

福島県下の後見制度の現状について調査もしている。

1 デザインが生み出す諸機能    筆者作成。

(10)

では,実際に個人で後見をするというわけではなく,組織にその後見の責任を負わせるという点で,

組織に責任を負わせるというデザイン手段がとられている。法人の定款(ミッション)には,共生 する社会を目指すという目的が記載されている。高齢者が高齢者のサポートをするという姿勢は,

「組織での活動」をいかに考えるのかを表しており,ふくしま成年後見センターのミッション確認 をもたらしている。

続いて,両団体における人工物として認識される様々な作成された活動の記録(3枚綴り契約書 兼領収書やタイプライター,PC等の機器活用による成果物,印刷物の蓄積(議事録等))は,当然 組織が今まで行ってきた活動の集約をすることが可能となっており,それを利用した情報の発信は さらなる活動の広がりをもたらしている。またその活動の記録は,組織が何をしたいのか,何を目 指すのかを確認することができ,組織の方向性を規定している。例えば,成年後見センターの成年 後見事業だけではない,生活支援事業やふれあい支援事業活動はミッションの事後的可変性のたま ものであろう。また情報の集約・発信はその組織の正当性を高めることも想定される。以上より,

本稿では組織存続に関わる仕事実践を組織化するデザイン原理として

2

つの機能を,そして

2

つの 手段が指摘できる。

6. 結論と本研究の限界

本研究では,高齢者による高齢者が主な組織成員である組織の運営を考えるという視点から,非 営利組織対象に,組織存続に関わる実践を組織化するための手段とその機能(デザイン原理)を探 索的に検討し,2つの手段と

2

つの機能について指摘を行った。

以上の視点は吉野(2014)が指摘する,組織成員が特定の仕事を成し遂げるために規範的に参照 する「意思決定前提」あるいは「型(テンプレート)」という視点から,組織ルーチンを参照して 生じる多様な仕事実践を組織化するためのデザイン原理を探求することからみいだされた指摘であ る。

理論的なインプリケーションは以下

2

点である。第一に非営利組織における,高齢者による高齢 者が主な組織成員である組織の運営を議論の俎上に挙げつつ,第二に組織ルーチンについて人工物 を含める中での仕事レベル(コト,モノ)での分析を行い,組織存続に関する仕事実践を組織化す るための手段とその機能の指摘を行ったことである。

また実務的なインプリケーションは,2つの事例からすれば,組織存続にはミッションを基にし つつ,個人責任ではない,組織的な活動への移行をいかにするのか,また行ってきたことを,まと め,発信することの重要性が指摘できる。ただ以上は本研究対象から指摘される具体的な活動を指 すだけである。必要なのは,それぞれの組織にあったミッション確認機能と情報の集約・発信機能 をもつ,具体的な活動があればよいのである。それぞれの組織にあった活動を検討してほしい。

本研究の限界は以下の通りである。

第一に,設立者を中心としたインタビューによって分析されたデザイン原理という点である。一 般化の問題にも関わるが,多様なる仕事実践の組織化を検討する中では,他組織成員の仕事実践の 分析も必要であろう。本分析ではその点において不足している。また当然ながら

2

団体,また福島
(11)

県下という制約もある。今後の課題である。

第二に,組織存続の問題である。本調査でインタビュー対象となった赤間氏また國井氏ともに設 立者であり,活動の継続はしているものの,世代交代をしているわけではない。調査対象としての 妥当性には問題があるかもしれない。世代交代をしている非営利組織の存続に関わるデザイン原理 も検討する必要があるだろう。

第三に,本研究では高齢者による高齢者が主な組織成員である非営利組織の運営を対象に分析を 行っている。しかし,本研究の結論が他非営利組織と比較する中での特殊性はどこにあるのか,と いう問題が指摘されるだろう。少なくとも,本調査では,デザイン原理を検討する中での高齢者と しての特殊性(加齢効果等)は引き出すことができなかった。比較研究は今後の課題となる。

高齢者を調査対象とした研究は今後の社会を検討するに必ず必要な分析視角だと思われる。高齢 者は定年退職後等,急に社会的な活動に参加できるわけでもない。リタイア直後の社会的準備行動 が必要である(鈴木

, 2007)

16)。加えて,本事例においてもそうであるが,その活動動機も急に表れ るわけではない(事例からすれば,國井氏は行政職員時代に携わった業務に関係した活動を行って いる。)。また活動を行うにしても,その独特な活動様式が急に受け入れられるわけでもない。とく に非営利組織での活動の基礎は,高齢者となった瞬間に培われるものではないのである。

また本事例では高齢者が高齢者に行うサービスの有意性について記述をしているが,サービス発 注側における,高齢者であるということの了解(あえて高齢者に頼むのか,高齢者でなければ成立 しないサービス,また高齢者じゃなくてもよいサービスなのか)も関係する。星他(2016)の指摘 ではないが,高齢者が働きやすい環境の中での高齢者の能力を活用する産業の創造も必要になるか もしれない。高齢者の活用をどう捉えるかは,議論の途についたばかりである。高齢者を巡る研究 は,今後も注目すべき研究課題であろう。

謝辞

本稿は,科学研究費(若手研究「組織存続と組織ルーチン

:

非営利組織を対象とした探索的研究」,

研究課題番号

18K12833)の研究成果の一部である。

本稿の執筆に当たり,お忙しい中,調査にご協力を頂いた赤間利晴氏(福島市芸能協会),また 國井輝夫氏(認定

NPO

法人ふくしま成年後見センター)にはお礼を申し上げる。また,九州大学 大学院経済学研究院,中本龍市先生には大変有益なコメントを頂戴した。ここに記して謝意を表し たい。なお,本稿の誤り,不備はすべて筆者に帰するものである。

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16)リタイア直後1年間程度のさまざまな社会的準備行動が将来の社会的活動の活発性を決定づけるのではない かという仮説を,何らかの社会的準備行動を行った者と,行わなかった者の間で,現在の活動にどの程度差 があるのかをt検定でみた所,有意な差があった。

(12)

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