「 近 代 化 と 私 た ち 」 中 国 の 開 港 と 日 本 の 開 国
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東アジア地域協力の現況 中西寛(京都大学教授) *本コラムは、韓国外交安保研究院と当研究所の主催で2009年10月29-30日に ソウルで行われた日韓協議に際し作成したディスカッション・ペーパーである。 はじめに 過去1年の間に東アジア地域情勢に影響する要因として以下のような項目を挙げること ができよう。 1) 米オバマ政権の発足 2)
はじめに 一九八九年一一月のベルリンの壁崩壊に始まる東西ドイツの統一プロセスにおいて、アメリカは、西ドイ ツの最も信頼できるパートナーであった。しかし、両者の関係は、決して最初から緊密だったわけではない。 八二年に発足したヘルムート・コール政権は対米重視を掲げていたものの、八〇年代の独米関係はむしろぎ
2011年5月13日 「将来の国際情勢と日本の外交」研究会 【活動の趣旨】 本研究会は、戦後の日本外交を振り返り、20 年程度未来の国際情勢についてシナリオ・ プラニングを行うことで、日本のとるべき方向性と政策について提言を行うことを目的と した。我が国は第二次世界大戦後、日米安保条約によって安全保障を担保することで戦後
2006年 9月 4日(月)、日本国際問題研究所(JIIA)大会議室にて、ベトナム国際関係研 究所(IIR)との二国間対話が行なわれた。昨年、日本国際問題研究所とベトナム国際関係研 究所が公式な提携関係に署名して以来 2 回目の会合である。議題は、東アジア地域協力へ の視点、台頭する中国へのそれぞれの視点、最後に米国の東アジアでの役割について議論 した。3
138 一.八〇年代の国際関係と中東問題 一九八〇年代の国際関係は、七九年のイラン革命、ソ連のアフガニ スタンへの軍事介入などの余波とともに始まり、イラン・イラク戦争 (一九八〇年から八八年)が示すような中東や中央アジアの諸問題に世界 の耳目が集まった。『国際問題』ではこの撰集に収録された林武が「新
204 一.冷戦終結の国際情勢 一九八九年一二月にマルタで行われた米ソ首脳会談の共同記者会見 で、ジョージ・H・W・ブッシュ米大統領とミハエル・ゴルバチョフ=ソ連書記長両首脳が冷戦の終結を宣言したことにより、九〇年代の国際 情勢は大きな変動期へと突入していった。『国際問題』の編集では、そ のような国際情勢の変動をどう捉え、日本がどのように取り組んでいく
終章 地域統合の現在と未来 -WTO 体制とアジア太平洋地域の地域統合- 渡邊 頼純 1.経済統合の類型とその展開 1-1.経済統合の効果と類型 1958年の欧州経済共同体(EEC)の発足は国際経済学の世界にも大きな影響を及ぼした。 関税同盟をベースとした欧州統合について特にアメリカの経済学者はそのメカニズムや効
口があり、農村部の低所得を解消するにはかなりの時間が必要だろう。そうした段階では、 中国の人件費は日本よりもはるかに安く、それを糧に廉価な製品がどんどん生産されるこ ととなる。こうした状況がしばらく続くと予想されることから、中国の廉価な製品に価格 面で対抗できない日本の国内企業は、中国に脅威を抱いている。