10 固体化合物の性質 イオン結晶と共有結合性結晶の例
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— —10 現在,このタンパク質複合体の解析を進めている.分離 がブロードであること,酵素活性に対応する明確なタンパ ク質バンドを見いだせていないことから,電気泳動法の最 適化,分析試料の改良(ミクロソームではなく酵素が局在 するゴルジ体を多く含む画分から分析試料を調製する)な どを行う.比較的シャープな分離が得られれば,SDS- PAGE
植物配糖体のアグリコンは,従来,不活性な生合成前駆体であると認識されてきた.今回,われわれは,哺乳類にお いて強心配糖体アグリコン ウアバゲニン の生理活性を初めて見いだした.すなわち,ウアバゲニンはオキシステ ロール受容体LXR (Liver X Receptor) のリガンドとして,腎臓での上皮性ナトリウムチャネルの発現を抑制した.
ペプチド-T7などの生理活性ペプチドに糖鎖を付加した 生理活性糖ペプチドの合成に成功した.さらにAsn残 基をもたない生理活性ペプチドであるサブスタンスP (知覚ニューロン伝達物質)などのグルタミン残基 (Gln)にも,この化学‒酵素合成法によって糖鎖を付加 することが可能で,天然界では生合成が不可能なグルタ ミン結合糖鎖をもつ生理活性糖ペプチドを合成すること
ロース(Tre, Glcα1,1αGlc)合成研究が有名である.一 時有望視されたが,澱粉から新規酵素で直接生産する方 法が工業化され実用化に至らなかった.そのほか, MalPと好熱嫌気性菌 コージビオー スホスホリラーゼを組み合わせると,Glc, コージビオー ス(Glcα1,2Glc),Malなどの非還元末端に α-1,2結合で
はじめに 触媒活性を持つ RNA(リボザイム)や RNA干渉の発見によ り,RNA が遺伝子の発現調節において重要な役割を担ってい ることが明らかになっている.これらの機能性RNA は,多く の場合RNA のみでは活性を示さず,タンパク質と複合体(リ ボ核タンパク質)を形成することにより機能している.従っ て,機能性RNA の作用機構を理解するためには,タンパク質
11, 2015 古くて新しい植物の O- 結合型糖タンパク質の世界 生合成の鍵となる糖転移酵素群がついに解明 タンパク質の糖鎖修飾には -結合型と -結合型とが 知られているが,基本的な生合成のしくみが動植物間で 類似している -結合型に対して, -結合型糖鎖は最初に 付加される糖とアミノ酸の組み合わせが大きく異なる. ヒトやマウスの
GHファミリー13 (GH13) に属す糖質加水分解酵素 (GH) の構造と機能に関する研究 アミノ酸配列に基づく GH の分類の中で GH13 はα-アミラー ゼを中心とした酵素群であり,多様な酵素を含む.我々は GH13酵素の多様な機能を支える構造因子の解析と GH13酵素 を利用したオリゴ糖や配糖体の効率合成法の開発を進めてき た.