[ 日本農芸化学会 2017 年度大会 ]
日本ウォーターズ株式会社 ランチョンセミナー
天然カロテノイドの構造、分布、代謝とその役割に関する研究
〜質量分析・ SFE および SFC 技術の活用〜
3 月 19 日(日) 12:30 〜 13:20
会場 : C-14 (京都女子大学 C 校舎 3F C-308 )
眞岡 孝至 様 [ 一般財団法人 生産開発科学研究所 食物機能研究室 ]
カロテノイドは光合成生物が生産する物質量の
0 . 1 %
を占めるといわれその生産量は年 間約1
億トンと考えられている。二次代謝産物としては天然に最も広く分布する化合物 の一つであり、果実、果皮、種子などの非光合成器官には様々な構造のカロテノイドが 存在する。微生物と植物はカロテノイドを酢酸やメバロン酸などから生合成することができるが、
動物は体内でカロテノイドを生合成することはできない。このため動物の体内に存在す るカロテノイドはすべて食物から摂取されたものに由来している。動物は食物から吸収 したカロテノイドを体内で酸化や還元、二重結合の転位など部分的に化学変換をするこ とができる。動物のカロテノイドは食物連鎖を経て蓄積され、さらに体内で代謝変換さ れるのでさまざまな構造の化合物が存在する。
海産動物の多くは表皮にカロテノイドを蓄積しており、表皮のカロテノイドは光酸化防 止、保護色、婚姻色としての役割をはたしている。これらの動植物での機能研究から近 年アスタキサンチンをはじめとするカロテノイドが優れた抗酸化活性を持つ事が明らか になりサプリメントとして用いられている。
これらのカロテノイドの機能を解明するには生体内のカロテノイドの精密で高感度の分 析が必要である。今回は
Waters ACQUITY LC Xevo G 2 -S Q Tof MS
を用いて植物、動 物やヒト体内の微量カロテノイド分析を行った結果得られたいくつかの知見について報 告する。さらにカロテノイドは酸素に対して不安定であるため超臨界流体抽出と超臨界 流体クロマトグラフィーによる分析についても検討したのでこれらについて述べる。UPLC / XevoG 2 -XS QTof
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