2019 年度 愛知学泉大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期
1202311 臨床医学Ⅰ
Clinical Medicine Ⅰ 大島 美穂子 専門 2 必修 2年 前期 科目の概要
チーム医療、健康増進・疾病予防、食育・栄養指導、食品の研究・開発などで管理栄養士として活躍するために疾病 の正確な知識の習得は必須である。疾病の症状、診断、治療について総論を学ぶ。また、管理栄養士にとって重要な 疾病である栄養・代謝系の疾患(糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、先天性代謝異常、ビタミン・ミネラルの欠乏症・過 剰症、摂食障害)の疾病発生機序、症状、診断、治療などを理解する。この授業では、栄養士に必要な科学的根拠に 基づいて判断する能力を身に着ける。
学修内容 到達目標
① 各種の疾病において現れる重要な自覚症状、他覚 症状等の総論を理解する。
② 各種の疾病の診断のための臨床検査方法(生化学・
生理学・画像等)の総論を理解する。
③ 各種の疾病の治療方法を、栄養に重点を置いて総 論を理解する。
④ 栄養・代謝系の疾患の、成因、症状、診断、治療方 法を理解する。
① 各種の疾病において現れる重要な自覚症状、他覚症 状等の総論を説明できる。
② 各種の疾病の診断のための臨床検査方法(生化学・生 理学・画像等)の総論を説明できる。
③ 各種の疾病の治療方法を、栄養に重点を置いて総論を 説明できる。
④ 栄養・代謝系の疾患の、成因、症状、診断、治療方法を 説明できる。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 授業では教員の質問に積極的に答え能動的に参加できる。授業以外の時間では、課題に ついて自己学習で資料や参考書を利用して知識を深めることができる。
働きかけ力
実行力 到達目標を確認し、目指す成績目標を設定すること。そのうえで、目標が達成できるよう予 習や復習に取り組むことができる。
考え抜 く力
課題発見力 疾病の正しい知識を学習することで、疾病における栄養に関する課題を見つけ出す。
計画力 予習と復習で、能率よく自己学習を進めることができる。
創造力 教員の出すヒントをもとに自分の考えを創り出す。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 教員からの質問に、ほかの学生にも理解できるように的確に答える。
傾聴力 講義内容や相手の意見を丁寧に聞き取り、自分の意見を述べることができる。
柔軟性 情況把握力
規律性 遅刻、私語、居眠りなど講義に支障をきたす行動をせず、ルールを守ることができる。
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献 テキスト
香川靖雄他編、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 総論 改訂第 2 版(南江堂) 3456 円(税込み)
香川靖雄他編、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 各論 改訂第 2 版(南江堂) 5616 円(税込み)
他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:解剖学、生理学、生化学
資格との関連:栄養士、管理栄養士、栄養教諭一種
学修上の助言 受講生とのルール
解剖学、生理学、生化学の知識は疾病を理解するうえでも 必須である。それらを十分理解して授業に臨むとよい。
携帯電話の電源は切り、カバンにしまっておくこと。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験 80
① ✓ 授業で取り上げた疾病、症状、検査、治療等について理解し、栄養との関係 を説明できる。
授業で学んだ内容の理解度を、穴埋め問題と論述式問題とを併用して評価 する。必須の学修内容を理解し、ポイントを押さえ、自ら考え記述しているか 評価する。
授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療等について理解し、栄養 との関係を説明できる。・・・S
疾病の、原因、症状、検査、治療等を説明できる。・・・A
疾病の、原因、症状、検査、治療等の基本的用語を説明できる。・・・B 疾病の、原因、症状、検査、治療等の基本的用語を記述できる。・・・C C のレベルに達していない。・・・F
② ✓
③ ✓
④ ✓
小テスト 10
① ✓ 第13週までの内容について理解度を確かめるために小テストを行い評価する 基本概念や語句を理解できているか確認する。
穴埋め問題を中心に、論述式問題も出題する。
② ✓
③ ✓
④ ✓
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
社会人基礎力
(学修態度) 10
① ✓ 「主体性」自ら知識を深める姿勢・行動がみられること
「実行力」自己の学修目標を設定してその達成に努力すること。
「課題発見力」疾病における栄養に関する課題を見つけ出すこと。
「計画力」予習・復習で能率的に自己学習ができること。
「創造力」疾病の予防に関する自分の考えを創り出せる。
「発信力」的確に、他の受講者にも分かるように解答できること。
「傾聴力」授業に集中し、内容を理解し、要点を記録できること。
「規律性」教室でのマナーを守り、質の高い学びの場にできる。
② ✓
③ ✓
④ ✓
総合評価
割合 100 筆記試験、第14回講義に行う小テストおよび社会人基礎力(毎回の講義で行 う確認テストの成績も加味する)の成績を総合して評価する。
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
★授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療等につ いて正しく理解し説明できること。(①)
★授業で取り上げた疾患の栄養との関係を説明できること。
(②)
S(秀)=①+②、A(優)=①または②
★授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療 等について重要な名称や用語を記述でき(①)わかり やすく説明できること。(②)
B(良)=①+②、C(可)=①
週 学修内容 授業の 実施方法
到達レベル C(可)の
基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1週 /
〇疾病の成り立ち 老化と死、組織・細胞に 生じる異常、腫瘍につい て理解する。
講義
ディスカッション
老化と死、組織・細 胞に生じる異常、腫 瘍について説明でき る。
(予習)テキスト第 9 章(疾病 の成り立ち)を確認すること。
(復習)確認テストに向け疾 病 の 成 り 立 ち を 復 習 す る こ と。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
2週 /
〇臨床診断の基本 一 般 的 診 察 、 主 な 症 状、主な検査について 理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
主 な 症 状 、 血 液 検 査、微生物検査、生 理 学 的 検 査 、 画 像 診 断 に つ い て 説 明 できる。
(予習)テキスト第 10, 11 章
(臨床診断の基本、臨床検 査の基本)を確認すること。
(復習)確認テストに向け臨 床診断、臨床検査の基本を 復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
3週 /
〇栄養代謝系の疾患 糖尿病1
糖尿病の成因・診断に ついて理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
糖尿病の成因・診断 に つ い て 説 明 で き る。
(予習)テキスト第 13 章 B-1
(糖尿病の成因・診断)を確 認すること。
(復習)確認テストに向け糖 尿病の成因・診断を復習する こと。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
4週 /
〇栄養代謝系の疾患 糖尿病 2
糖尿病の治療について 理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
糖 尿 病 の 治 療 に つ いて説明できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-1
(糖尿病の治療)を確認する こと。
(復習)確認テストに向け糖 尿病の治療を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
5週 /
〇栄養代謝系の疾患 糖尿病3
糖尿病の合併症につい て理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
糖 尿 病 の 合 併 症 に ついて説明できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-1
(糖尿病の合併症)を確認す ること。
(復習)確認テストに向け糖 尿病の合併症を復習するこ と。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
6週 /
〇栄養代謝系の疾患 脂質異常症と動脈硬化 1
脂質異常症の成因と診 断について理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
脂質異常症 の成因 と診断について説明 できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-3
(脂質異常症の成因と診断)
を確認すること。
(復習)確認テストに向け脂 質異常症の成因と診断を復 習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
7週 /
〇栄養代謝系の疾患 脂質異常症と動脈硬化 2
脂質異常症の治療につ いて理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
脂質異常症 の治療 に つ い て 説 明 で き る。
(予習)テキスト第 13 章 B-3
(脂質異常症の治療)を確認 すること。
(復習)確認テストに向け脂 質異常症の治療を復習する こと。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
8週 /
〇栄養代謝系の疾患 脂質異常症と動脈硬化 3
脂質異常症の合併症に ついて理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
脂質異常症 の合併 症について説明でき る。
(予習)テキスト第 13 章 B-3
(脂質異常症の合併症)を確 認すること。
(復習)確認テストに向け脂 質異常症の合併症を復習す ること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性 能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の 実施方法
到達レベル C(可)の
基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
9週 /
〇栄養代謝系の疾患 肥満症、メタボリックシン ドローム、生活習慣病 肥満症、メタボリックシン ドローム、生活習慣病に ついて理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ーム、生活習慣病に ついて説明できる。
(予習)テキスト第 9 章 D、第 13 章 B-4(肥満症、生活習慣 病、メタボリックシンドローム)
を確認すること。
(復習)確認テストに向け生 活習慣病、メタボリックシンド ロームを復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
10 週 /
〇栄養・代謝系の疾患 高尿酸血症
高尿酸血症の成因・診 断について理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
高尿酸血症 の症状 を説明できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-5
(痛風と高尿酸血症)を確認 すること。
(復習)確認テストに向け高 尿酸血症を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
11週 /
〇栄養・代謝系の疾患 先天性代謝異常 先 天 性 代 謝 異 常 の 成 因・症状について理解 する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
主 な 先 天 性 代 謝 疾 患の名称と成因、症 状、食事療法を説明 できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-6
(先天性代謝異常)を確認す ること。
(復習)確認テストに向け先 天性代謝異常を復習するこ と。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
12 週 /
〇栄養・代謝系の疾患 ビタミンの欠乏症と過剰 症の症状・ 診断につい て理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
ビ タ ミ ン の 欠 乏 症 と 過剰症の症状・診断 を説明できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-7
(ビタミンの欠乏症と過剰症)
を確認すること。
(復習)確認テストに向けビタ ミンの欠乏症と過剰症を復習 すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
13 週 /
〇栄養・代謝系の疾患 ミネラルの欠乏症と過剰 症の症状・ 診断につい て理解する。
講義
復習内容の確認テストと 解説
ディスカッション
ミネラルの欠乏症と 過剰症の症状・診断 を説明できる。
(予習)テキスト第 13 章 B-8
(ミネラルの欠乏症と過剰症)
を確認すること。
(復習)ミネラルの欠乏症と過 剰症を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
14 週 /
〇1~13 週のまとめ 疾患の成り立ち、栄養・
代謝系の疾患の知識を 定着する。
小テスト(第 1 回から第 13 回までの内容)と解 説
ディスカッション
前週までの内容を理 解できている。
(予習)1~13 週までのノート、
テキスト、確認プリントを見直 すこと。
(復習)間違った問題につい てテキストで確認すること。
180 実行力 創造力 発信力 課題発 見力
15 週 /
〇栄養・代謝系の疾患 摂 食 障 害 ( 飢 餓 、 悪 液 質、神経性やせ症)の症 状・診断について理解 する。
講義
ディスカッション
摂食障害(飢餓、悪 液 質 、 神 経 性 食 欲 不振症)の症状・診 断、リフィーディング 症 候 群 を 説 明 で き る。
(予習)テキスト第 13 章 C(摂 食障害とその関連疾患)を確 認すること。
(復習)摂食障害とその関連 疾患を復習すること。
180 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力